JP6965966B2 - 液体収納容器 - Google Patents
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Description
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
これらの各種ポリエチレンに代表されるポリオレフィンには、製造工程に由来する低分子量成分が含まれることがある。そのため、低分子量成分である炭素数10から28(C10〜C28)の低分子量アルカンの溶出を防ぐためには、ポリオレフィン材料を適切に選択することが重要である。
内容液を基材に塗工して薄膜を形成する際、内容液中に有機物低分子量成分が多い場合には、基材表面に低分子量成分が吸着してしまい、薄膜の形成を阻害する不具合が生じる場合がある。内容液中に溶出したC10〜C28のアルカンの量がトルエン換算で200ppm以下である場合には、これらの不具合が生じることなく、薄膜が形成できる。
なお、これら一連の工程は、全てクリーンルームの中で行われる。
このことにより、上記のような特性をもった液体収納容器1を得ることができる。
なお、Tダイ法など、内袋21をフィルム状に得る成膜方法によって液体収納容器1を得る場合、内袋21の内面がガイドロール等の金属と接触することを避けられず、成膜工程内での内袋21内面の金属汚染が大きくなってしまい、金属イオン溶出量が増加してしまう。
この場合、袋本体3の各じゃ腹部12は略同一の幅Wを有している。そして袋本体3に取付けられた注出口40は5つのじゃ腹部12のうち中央のじゃ腹部12に対応して配置されている。
なお、複数のじゃ腹部12と、折畳み部16とは、いずれを先に形成しても良い。
次に図16により本発明の変形例について説明する。
クリーンフィルタ81としてULPAフィルタ(JIS Z 8122により規定)を用いて、インフレーション成形機(WINDMOELLER&HOELSCHER CORPORATION製)により、低密度ポリエチレン樹脂、具体的には宇部丸善ポリエチレン株式会社のUBEポリエチレンB128を用いて、袋本体3を厚さ70μmにて作製した(図14(a)参照)。しかる後に、変形例の態様にて、図17の如く袋本体3の内容積が3Lとなる様に液体収納容器1を作製した。
クリーンフィルタ81としてHEPAフィルタ(JIS Z 8122により規定)を用いる以外は実施例1と同様にして、袋本体3をもつ液体収納容器1を作製した(図14、図17参照)。
クリーンフィルタ81を用いないこと以外は実施例1と同様にして、液体収納容器1を作製した(図14、図17参照)。
実施例1と同様の材料を用いて、かつ同様の方法で袋本体3を成形した。
その後、フィルムからジメチルカーボネートにC10〜C28のアルカンが溶出したかどうかをガスクロマトグラフ質量分析計(株式会社島津製作所製、製品名:GCMS−QP2010)を用いて確認してトルエン換算にて算出した。
結果、溶出したC10〜C28のアルカンの量はトルエン換算にて131.7ppmで、適格であった(図20参照)。
実施例1の袋本体3の材料として、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、具体的には株式会社プライムポリマーのウルトゼックス3500ZAを用いた。
実施例1の袋本体3の材料として、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、具体的には日本ポリエチレン株式会社のカーネルKF273を用いた。
実施例1の袋本体3の材料として、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、具体的には宇部丸善ポリエチレン株式会社のユメリット165HKを用いた。
実施例1と同様にして、袋本体3の材料として、低密度ポリエチレン樹脂、具体的には日本ポリエチレン株式会社のノバテックLD LF547Cを用いた。
実施例1と同様の材料を用いて、かつ同様の方法で成形した袋本体3を図17の如く変形例の態様にて、袋本体3の内容積が3Lとなる様に液体収納容器1を作製した。
結果、溶出した金属イオンの量は、いずれも0.02ppb未満であり、適格であった。(図18参照)
比較例1と同様の材料を用いて、かつ同様の方法で成形した袋本体3を、実施例6と同様の態様にて液体収納容器1を作製した。
結果、溶出した金属イオンの量は、金属種によっては0.02ppbを超えており、不適格であった。(図18参照)
3 袋本体
3a 上縁
3b 底縁
3c 側縁
5 外装容器
5a 開口部
10 ヒートシール部
20 外袋
21 内袋
40 注出口
41 注出口本体
42 注出口フランジ
50 注出口取付部
51 中央部
52 薄肉部
60 液体分配ノズル
61 ドーム形状部
62 開孔
70 注出口上部部材
80 インフレーション成形機
81 クリーンフィルタ
Claims (7)
- 内容物が収納される収納容器において、
前記収納容器は、前記収納容器の内部を3Lの塩酸で満たし、60℃にて1週間静置した場合に、内部の表面積192400mm2あたりにおけるLi、Na、K、Be、Mg、Ca、Auの各金属イオンの溶出量がいずれも0.02ppb未満であり、
収納容器の最内層は、ポリオレフィン材料を含み、13mLのジメチルカーボネートに接触面積が45000mm2となる様に前記最内層を接触させ、60℃にて1週間静置した場合に、C10〜C28のアルカンの溶出量がトルエン換算で200ppm以下である、収納容器。 - 前記収納容器の内部を3Lの純水で満たした場合に、内部の表面積192400mm2あたりにおける0.1μm径のパーティクル数が15個/mL以下である、請求項1に記載の収納容器。
- 前記収納容器の内部を3Lの純水で満たした場合に、内部の表面積192400mm2あたりにおける0.2μm径のパーティクル数が5個/mL以下である、請求項1又は2に記載の収納容器。
- 前記収納容器内部を3Lの塩酸で満たし、60℃にて1週間静置した場合に、内部の表面積192400mm2あたりにおける元素番号24〜30の金属イオンの溶出量が、いずれも0.02ppb未満である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の収納容器。
- 前記収納容器は内袋と外袋とを有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の収納容器。
- 前記収納容器は袋本体と、この袋本体の側縁部に設けられた注出口とを有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の収納容器。
- 前記袋本体と前記注出口は一体成形され、前記注出口は前記袋本体の上縁から外方へ突出する、請求項6記載の収納容器。
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