JP2007082604A - 輸液バッグ包装体、輸液バッグ包装体の製造方法、及び輸液バッグ包装袋 - Google Patents

輸液バッグ包装体、輸液バッグ包装体の製造方法、及び輸液バッグ包装袋 Download PDF

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範江 谷原
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正一 大森
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Abstract

【課題】 例えば輸送時や取り扱い時等に、輸液バッグが動いて袋体のフィルムに衝突しても、袋体のフィルムにピンホールが生じにくく、薬液の変質を防止することができる輸液バッグ包装体を提供する。
【解決手段】 重ね合わせたガスバリアー性を有するフィルム4の外周縁部を輸液バッグXを収納するための収納口7を形成するようにヒートシールした外縁シール部5が形成されている袋体2に輸液バッグXが収納されると共に収納口7が封止されている輸液バッグ包装体1において、外縁シール部5で囲まれる領域に弱シール部6が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用の薬液が封入された輸液バッグを収納した輸液バッグ包装体、そのような輸液バッグ包装体の製造方法、及び輸液バッグを収納するための輸液バッグ包装袋に関する。
従来、輸液に使用される医療用の薬液を封入する容器としては、軽量で破損の虞がなく、また、輸送や保管等が便利であることから、プラスチックからなる軟質の輸液バッグが用いられている。この輸液バッグの材質としては、法規制等によって、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)等が用いられている。
しかし、これらの材質からなる輸液バッグにおいては、高度なガスバリアー性(酸素バリアー性)を保証し難く、特定の薬液(例えばアミノ酸)を封入している場合には、薬液が酸素等に触れて変質してしまうことがある。そこで、重ね合わせたガスバリアー性を有するフィルムの外周縁部を、輸液バッグを収納するための収納口を形成するように、ヒートシールした外縁シール部が形成されている袋体に、輸液バッグを収納して収納口を封止して輸液バッグ包装体とし、袋体の内部を気密状態にして、薬液が酸素等に触れないようにすることで薬液の変質防止を図っている(下記特許文献1参照)。
特開2005−007053号公報
しかしながら、上記従来の輸液バッグ包装体にあっては、輸液バッグを収納する際の作業性等を考慮して、袋体が輸液バッグの大きさに対して大きく製袋されて構成されている。このため、例えば輸送時や取り扱い時等に、振動等によって袋体の内部で輸液バッグが動いて袋体を構成するフィルムに衝突することがある。袋体は、その気密性を維持すべく外周縁部を強固にヒートシールして外縁シール部を形成しているので、輸液バッグがフィルムに衝突すると、その衝撃は吸収されずに直接伝わり、フィルムに集中的な衝撃が加わることとなる。その結果、衝撃が加わった部分にピンホールが生じてしまうことがある。
また、輸液バッグが袋体のフィルムに衝突するとフィルムに引張り力が作用して、その際に大きな曲げ応力が集中して作用することがある。これにより、フィルムが屈曲してしまい、屈曲した部分が外部と擦れるなどしてピンホールが生じることもある。
更に、輸液バッグがフィルムの同じ部分に反復して何度も衝突することにより、その部分が反復繰り返される衝撃や屈曲等の作用によって疲労し、ピンホールが生じることもある。
何れにしても、袋体のフィルムにピンホールが生じると、輸液バッグ包装体の外部からピンホールを通って袋体に空気(酸素)が流入し、袋体の気密性が維持できないこととなり、その結果、薬液が変質してしまうこととなる。
そこで、本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ、例えば輸送時や取り扱い時等に、輸液バッグが動いて袋体のフィルムに衝突しても、袋体のフィルムにピンホールが生じにくく、薬液の変質を防止することができる輸液バッグ包装体、輸液バッグ包装体の製造方法、及び輸液バッグ包装袋を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る輸液バッグ包装体は、重ね合わせたガスバリアー性を有するフィルムの外周縁部を輸液バッグを収納するための収納口を形成するようにヒートシールした外縁シール部が形成されている袋体に輸液バッグが収納されると共に収納口が封止されている輸液バッグ包装体において、外縁シール部で囲まれる領域に弱シール部が形成されていることを特徴とする。
該構成の輸液バッグ包装体にあっては、弱シール部は、剥がれ易くなっている。よって、例えば輸送時や取り扱い時等に、袋体に収納された輸液バッグが、弱シール部が設けられている方へ動いて袋体を形成するフィルムに衝突すると、フィルムに引張り力が作用する。そうすると、その引張り力によって弱シール部は剥がれて、輸液バッグが衝突した際の衝撃を吸収することができる。
また、収納されている輸液バッグが弱シール部が設けられている方へ動いてフィルムに衝突すると、フィルムには引張り力が作用するので弱シール部は剥がれる。弱シール部が剥がれると、フィルムに作用する引張り力が緩和されて小さくなるので、フィルムに作用する曲げ応力が小さくなる。このためフィルムは屈曲しにくくなる。
更に、輸液バッグが袋体のフィルムに反復して何度も衝突したとしても、その衝撃が加わる度にフィルムに作用する引張り力によって弱シール部が少しずつ剥がれる。そうすると、輸液バッグがフィルムに衝突する位置が衝突の度にずれることとなるので、衝撃が加わる位置が分散されることとなる。よって、フィルムは、同じ部分に反復繰り返して衝撃が加えられたり、同じ部分が何度も屈曲したりしなくなるので疲労しにくくなる。
また、本発明に係る輸液バッグ包装体を製造する方法は、外縁シール部で囲まれる領域に弱シール部が形成された輸液バッグ包装袋に収納口から輸液バッグを収納する収納工程と、収納口を封止する封止工程とを備えることを特徴とする。
該製造方法で輸液バッグ包装体を製造すると、上述した構成の輸液バッグ包装体を得ることができるので、上記作用が得られる。加えて、収納工程において、弱シール部を予め備える輸液バッグ包装袋に輸液バッグを収納するので、輸液バッグを収納する際に、輸液バッグがフィルムに衝突して衝撃が加わっても、弱シール部が剥がれてその衝撃を吸収することができる。
また、本発明に係る輸液バッグ包装体を製造する方法は、外縁シール部を有する袋材に収納口から輸液バッグを収納する収納工程と、収納工程の後に弱シール部を形成する弱シール工程と、収納工程の後に収納口を封止する封止工程とを備えることを特徴とする。
該製造方法で輸液バッグ包装体を製造すると、上述した構成の輸液バッグ包装体を得ることができるので、上記作用が得られる。加えて、収納工程の後に弱シール部を形成するので、外縁シール部で囲まれる領域のうち、収納されている輸液バッグよりも収納口側の領域に弱シール部を形成することができる。よって、輸液バッグが収納口の方向に動いて、フィルムに衝突して衝撃が加わっても、その衝撃を吸収することができる。
また、本発明に係る輸液バッグ包装袋は、重ね合わせたガスバリアー性を有するフィルムの外周縁部を輸液バッグを収納するための収納口を形成するようにヒートシールした外縁シール部が形成された輸液バッグ包装袋において、外縁シール部で囲まれる領域に弱シール部が形成されていることを特徴とする。
このように、本発明に係る輸液バッグ包装体にあっては、外縁シール部で囲まれる領域に弱シール部が形成されているので、例えば輸送時や取り扱い時等に、輸液バッグが動いて袋体のフィルムに衝突しても、弱シール部が剥がれて衝撃を吸収したり曲げ応力を小さくしたりすることができ、また、反復して繰り返される衝突の位置をずらすことができる。従って、袋体のフィルムにピンホールが生じにくくなり、袋体の気密性を維持することができ、薬液の変質を防止することができるという効果を奏する。
また、本発明の請求項2に係る輸液バッグ包装体の製造方法にあっては、外縁シール部で囲まれる領域に弱シール部が形成された輸液バッグ包装袋に収納口から輸液バッグを収納する収納工程を備えるので、製造された輸液バッグ包装体は、上記効果を奏する。加えて、輸液バッグを収納する際にも、その衝撃を吸収することができるので、輸液バッグ包装体の製造時にピンホールが生じるのを抑制することができる。
また、本発明の請求項3に係る輸液バッグ包装体の製造方法にあっては、収納工程の後に弱シール部を形成する弱シール工程を備えるので、製造された輸液バッグ包装体には、外縁シール部で囲まれる領域に弱シール部が形成される。よって、製造された輸液バッグ包装体は、上記効果を奏する。加えて、収納されている輸液バッグよりも収納口側の領域に弱シール部を形成することができるので、輸液バッグが収納口の方向に動いた際の衝撃を吸収することができる。従って、ピンホールが生じるのをより確実に抑制することができる。
また、本発明に係る輸液バッグ包装袋は、外縁シール部で囲まれる領域に弱シール部が形成されている。よって、収納口から輸液バッグを収納した後に、収納口を封止しして袋体を形成すると共に袋体に輸液バッグが収納された輸液バッグ包装体を形成して、その輸液バッグ包装体を輸送したり取り扱ったりしたとき等に、輸液バッグが動いて袋体のフィルムに衝突しても、弱シール部が剥がれて衝撃を吸収したり曲げ応力を小さくしたりすることができ、また、反復して繰り返される衝突の位置をずらすことができる。従って、袋体のフィルムにピンホールが生じにくくなり、袋体の気密性を維持することができ、薬液の変質を防止することができるという効果を奏する。
以下、本発明に係る輸液バッグ包装体の第一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
図1に、本実施形態における輸液バッグ包装体1が示されている。該輸液バッグ包装体1は、袋体2と袋体2に収納された輸液バッグXとで構成されている。
袋体2は、図2に示すように、輸液バッグXを収納するための収納口7となるよう頂部が開口した袋状の輸液バッグ包装袋3の頂部の開口を封止して形成されている。
輸液バッグ包装袋3は、前後に重ね合わせた2枚のフィルム4と、収納口7を形成するようにフィルム4の外周縁部をヒートシールして形成された外縁シール部5と、外縁シール部5で囲まれる領域に剥離強度が弱くなるようにフィルム4をヒートシールして形成された弱シール部6とを備える。輸液バッグ包装袋3は、その頂部が開口した袋状である。
フィルム4は、外面フィルム層、ガスバリアー性層と熱融着性樹脂層等が積層された上下方向に長い略長方形状のガスバリアー性フィルムであり、本実施形態では、前後のフィルム4,4それぞれの熱融着性樹脂層を互いに向かい合わせて2枚重ねとなっている。尚、1枚のフィルム4を折り曲げるなどして重ね合わせてもよい。外面フィルム層としては、二軸延伸ポリエステルフィルム、二軸延伸ポリプロピレンフィルム、二軸延伸ポリアミドフィルム等が使用できる。また、ガスバリアー性層としては、エチレンビニルアルコール共重合体等のガスバリアー性樹脂や、シリカやアルミナ等を蒸着したフィルム等が使用できる。また、熱融着性樹脂層としては、直鎖状低密度ポリエチレンやポリプロピレン等が使用できる。要するに、フィルム4としては、公知のバリアー包装用フィルムが使用できる。
外縁シール部5は、重ね合わせたフィルム4,4の左右両側部4a,4aをそれぞれヒートシールして形成された一対の側縁シール部51と、側縁シール部51の下端から斜め下方に向けてヒートシールして形成された左右一対の傾斜シール部52と、左右両傾斜シール部52のそれぞれの下端を結ぶようにヒートシールして形成された底縁シール部53とで構成されている。側縁シール部51と傾斜シール部52と底縁シール部53とは、それぞれ一定幅の帯状で直線状に形成されており、互いにほぼ同じ幅となっている。
側縁シール部51は、重ね合わせたフィルム4の側縁41に接するように左右に一対それぞれ形成されており、フィルム4の頂縁42から下方に伸びている。傾斜シール部52は、左右に一対形成されており、左右両側縁シール部51のそれぞれの下端から斜め下方に伸びるように形成されている。左右両傾斜シール部52は、下方ほど互いに内側に接近するように形成されている。つまり、傾斜シール部52は、上端がフィルム4の側縁41に接し、下端側ほどフィルム4の側縁41から離間するように傾斜しており、下端がフィルム4の底縁43に接するように形成されている。底縁シール部53は、左右両傾斜シール部52の下端同士を結び、且つ、重ね合わせたフィルム4の底縁43に接するように形成されている。
このように、外縁シール部5は、側縁シール部51と傾斜シール部52と底縁シール部53とが連続的に一体として形成されることにより、上方へ向けて開口した略コの字状の形状となっている。
外縁シール部5で囲まれる領域には、フィルム4をヒートシールした弱シール部6が形成されている。具体的には、弱シール部6は、外縁シール部5の略コの字形状の内縁5a略全域に接し、外縁シール部5の幅とほぼ同じ幅で形成された略コの字状の形状となっている。より具体的には、弱シール部6は、左右両側縁シール部51のそれぞれの内縁51a略全域に亘って接するように形成された左右一対の第一シール部61と、左右両傾斜シール部52のそれぞれの内縁52a略全域に亘って接するように形成された左右一対の第二シール部62と、底縁シール部53の内縁53a略全域に亘って接するように形成された第三シール部63とで構成されている。
弱シール部6は、第一シール部61と第二シール部62と第三シール部63とが連続的に一体となって形成されている。弱シール部6を形成する各シール部61,62,63は、それぞれ一定幅の帯状に形成されており、その幅は、互いにほぼ同じ幅であって、外縁シール部5を形成する各シール部51,52,53の幅とそれぞれほぼ同じ幅となっている。つまり、弱シール部6は、上方に向けて開口した略コの字状に形成されており、外縁シール部5の内側に隣接している。従って、外縁シール部5と弱シール部6との間には隙間は形成されていない。
また、弱シール部6は、剥離強度が弱くなるようにヒートシールして形成されている。具体的には、弱シール部6は、弱くヒートシールして形成されており、剥離強度が弱く、剥がれ易くなっている。尚、弱シール部6の剥離強度としては、例えば、1乃至20N/15mm程度(JIS Z 0238に準じて測定した180°剥離強度)であり、本実施形態では、弱シール部6は、均一な剥離強度となるように形成されている。
このように、輸液バッグ包装袋3は、重ね合わせたフィルム4の左右両側部4aから底部4bにかけてヒートシールして形成された外縁シール部5と、外縁シール部5の内側に隣接して剥離強度が弱くなるようにヒートシールして形成された弱シール部6とを備える袋状であり、その頂部4cは、輸液バッグXを収納するための収納口7となるよう開口している。そして、頂部4cの開口をヒートシールして封止用シール部8を形成し、頂部の開口を封止すると、図1に示すような袋体2が得られる。具体的には、輸液バッグ包装袋3の外縁シール部5を形成する左右両側縁シール部51のそれぞれの上端同士を結ぶようにヒートシールして封止用シール部8は形成されている。封止用シール部8は、重ね合わせたフィルム4の頂縁42に接するように形成さており、外縁シール部5とほぼ同じ幅で帯状に形成されている。
こうして、外縁シール部5と封止用シール部8とが連続的に一体となって形成されることにより、フィルム4の外周縁部の略全周がヒートシールされた袋体2が得られる。尚、外縁シール部5を形成する各シール部51,52,53と封止用シール部8とは、袋体2内部の気密性を維持するため、それぞれ剥離強度が強くなるように形成されている。つまり、外縁シール部5と封止用シール部8とは、容易に剥がれてしまわないように、強くヒートシールされており、剥離強度が強くなるように形成されている。
一方、袋体2に収納されている輸液バッグXは、図3に示すように、チューブ状のフィルムからなるバッグ本体X1とチューブ状フィルムの間に挟んでヒートシールすることによりバッグ本体X1と一体化された薬液の注出具等を接続するための口栓X2とで構成されている。バッグ本体X1は、ポリエチレン系樹脂をインフレーション法によってチューブ状に形成してなる。口栓X2は、バッグ本体X1の頂部と底部との2箇所に一対設けられている。尚、バッグ本体X1の頂部又は底部の一方には、輸液バッグXを反対姿勢で吊り下げるための吊り手部を設けることもある。
また、輸液バッグXには、バッグ本体X1の頂部と底部との略中間位置に剥離シール部XSが形成されている。剥離シール部XSは、バッグ本体X1の内部空間を頂部側と底部側とに仕切っており、剥離可能となるように剥離強度が弱く形成されている。そして、例えば剥離シール部XSによって仕切られた一方の内部空間には、アミノ酸含有の薬剤が封入され、他方の内部空間には、生理食塩水が封入されるようになっている。
このような輸液バッグXを剥離シール部XSで折り曲げて、折り曲げた輸液バッグXを剥離シール部XSが下方となるようにして輸液バッグ包装袋3の収納口7から収納し、収納口7をヒートシールして封止用シール部8を形成し、頂部の開口を封止すると、図1に示すような輸液バッグXが袋体2に収納されている輸液バッグ包装体1が形成される。尚、輸液バッグXは、このような2液タイプに限らず、様々なものがある。
次に、上記のような構成の輸液バッグ包装体1の製造方法について説明する。
本実施形態に係る輸液バッグ包装体1の製造方法においては、弱シール部6は、輸液バッグXを輸液バッグ包装袋3に収納する前に形成される。具体的には、まず、図4に示すように、ガスバリアー性を有するフィルム帯9を上下に一対設けられたロール91からそれぞれ繰り出す。そして、繰り出したフィルム帯9を上下に重ね合わせ、重ね合わせたフィルム帯9の両側縁部をヒートシールして側縁シール部51及び第一シール部61をそれぞれ形成する。続いて、フィルム帯9の長手方向に間隔を明けて複数箇所を幅方向に各々ヒートシールして、傾斜シール部52、底縁シール部53、第二シール部62、及び第三シール部63を一体的に形成する。このとき、側縁シール部51と傾斜シール部52、及び第一シール部61と第二シール部62とがそれぞれ連続した形状となるようにヒートシールする。
こうして、側縁シール部51と傾斜シール部52と底縁シール部53とが連続的に一体となった外縁シール部5が形成されると共に、外縁シール部5から内側に延設するように、第一シール部61と第二シール部62と第三シール部63とが連続的に一体となった弱シール部6が形成される。
ここで、各シール部を形成するためのヒートシールバーについて説明する。各シール部を形成するためのヒートシールバー10,11は、それぞれ上下に一対設けられている。側縁シール部51及び第一シール部61を形成するためのヒートシールバー10は、フィルム帯9の長手方向に伸びる略直方体の形状である。傾斜シール部52、底縁シール部53、第二シール部62、及び第三シール部63を一体的に形成するためのヒートシールバー11は、フィルム帯9の幅方向に伸びる略直方体状の部分と、その両端からフィルム帯9の繰り出し方向(長手方向)に対し斜め上流側へ向けて延設され且つ先端がフィルム帯9の側縁に接するように構成されている略直方体状の部分とが一体となった形状である。
側縁シール部51及び第一シール部61を形成するためのヒートシールバー10は、図5に示すように、フィルム帯9に当接する当接面10aが略平坦面状である外側部分101と、フィルム帯9に当接する当接面10bが凹凸形状である内側部分102とで構成されている。外側部分101は、側縁シール部51を形成するための部分であり、内側部分102は、第一シール部61を形成するための部分である。
内側部分102は、先端が細くなった凸部分102aを多数備える。この凸部分102a(例えば、フィルム帯9に当接する先端の面積が0.2乃至2.0mm2)は、ヒートシールバー10の幅方向及び長手方向に複数個並んで(例えば、マトリックス状や千鳥状等)形成されている。これにより、内側部分102の当接面10bは凹凸形状となる。この凸部分102aは、上下のヒートシールバー10,10で対応した位置となるように設けられており、その先端でフィルム帯9を挟み込んでヒートシールする。外側部分101の平坦面状の当接面10aと内側部分102の凸部分102aの先端とは略面一となっている。尚、外側部分101の当接面10aが内側部分102の凸部分102aの先端よりもフィルム帯9に対して僅かに突出していてもよい。また、傾斜シール部52、底縁シール部53、第二シール部62、及び第三シール部63を一体的に形成するためのヒートシールバー11については、側縁シール部51及び第一シール部61を形成するためのヒートシールバー10と同様の断面形状である。
このような構成のヒートシールバー10,11を用いてフィルム帯9をヒートシールすると、外側部分101ではフィルム帯9は外側部分101の当接面10a全域でヒートシールされる。当接面10a全域でヒートシールすると、シール面積は大きくなるので、強くシールすることができ、剥離強度が強い側縁シール部51、傾斜シール部52、及び底縁シール部53を形成することができる。一方、内側部分102では凸部分102aの先端のみがフィルム帯9に当接するので点状にヒートシールされる。点状にヒートシールすると、シール面積は小さく(例えば、全体の3%乃至30%程度)なるので、弱くシールすることとなり、外縁シール部5よりも剥離強度が弱い第一シール部61、第二シール部62、及び第三シール部63を形成することができる。
このように重ね合わせたフィルム帯9をヒートシールして、外縁シール部5で囲まれる領域に予め弱シール部6を形成した輸液バッグ包装袋3が、上下方向に複数枚連なった連続体を形成する。その後、連続体を裁断線Lに沿って幅方向に裁断して、図2に示すような頂部4cが開口した輸液バッグ包装袋3を得る。そして、剥離シール部XSにて上下に折り畳んだ輸液バッグXを、折り畳んだ部分が下方となるような向きで、輸液バッグ包装袋3の収納口7から収納する(収納工程)。そして、輸液バッグ包装袋3の収納口7をヒートシールして封止用シール部8を形成し、頂部の開口を封止する(封止工程)。こうして外周縁部全周が封止された袋体2に輸液バッグXが収納された輸液バッグ包装体1が製造される。尚、輸液バッグ包装体1の内部雰囲気は、窒素ガス等による置換処理が施されると共に、脱酸素剤を封入して、略無酸素状態に維持される。
このようにして製造された輸液バッグ包装体1は、図1に示すように、輸液バッグXが弱シール部6で囲まれる領域に収納されて構成されている。言い換えると、弱シール部6は、外縁シール部5と輸液バッグXとの間の領域に形成されている。
そして、輸液バッグXを使用する際には、袋体2が封止用シール部8の下側で一方の側縁シール部51に設けられたノッチNから幅方向に開封されて、そこから輸液バッグXが取出される。そして、輸液バッグXのバッグ本体X1に封入されている2液を混合して使用する。具体的には、バッグ本体X1に外圧をかけると、バッグ本体X1の内圧が増加する。そうすると、剥離シール部XSは剥離強度が弱く形成されているので剥がれて、頂部側と底部側とに仕切っていた内部空間が連通する。これにより頂部側と底部側とに分けて封入していた2液が混合し、使用に供することができることとなる。
続いて、本発明に係る輸液バッグ包装体1の第二実施形態について説明する。尚、上記第一実施形態と同一又は相当する構成については、同一名称及び同一符号を付すこととし、同一の構成については説明を割愛し、相違する点についてのみ説明する。
本実施形態におけるフィルム4、外縁シール部5、封止用シール部8、及び輸液バッグXについては、第一実施形態の場合と同一の構成であるため説明を割愛する。
本実施形態に係る輸液バッグ包装体1の袋体2に形成されている弱シール部6は、図6に示すように、外縁シール部5で囲まれる領域に形成されている。具体的には、弱シール部6は、略円形状となるように合計6箇所形成されている。即ち、弱シール部6は、バッグ本体X1と封止用シール部8との間の領域であって口栓X2の左右両側に一対(2箇所)形成されており、一方の側縁シール部51とバッグ本体X1との間の領域に上下に2箇所形成されており、更に、他方の側縁シール部51とバッグ本体X1との間の領域にも上下に2箇所設けられている。輸液バッグXと封止用シール部8との間の領域に形成されている弱シール部6は、封止用シール部8から下方に離間しており、一対の口栓X2,X2のうち、輸液バッグXを折り曲げた状態で上方側に位置し、バッグ本体X1と重なっていない方の口栓X2の左右両側に一対形成されている。側縁シール部51とバッグ本体X1との間の領域に形成されている弱シール部6は、側縁シール部51から内側に離間するように形成されており、上下に離れて並ぶように2箇所形成されている。また、弱シール部6は、略円形状の領域内を点状にヒートシールして形成されている。
次に、本実施形態に係る輸液バッグ包装体1の製造方法について説明する。
本実施形態に係る輸液バッグ包装体1の製造方法においては、外縁シール部5を有する袋材12に、輸液バッグXを収納(収納工程)した後に、弱シール部6が形成される。具体的には、まず、ガスバリアー性を有するフィルム帯9を上下に一対設けられたロール91からそれぞれ繰り出して、上下に重ね合わせる。そして、重ね合わせたフィルム帯9の両側部をヒートシールして側縁シール部51を形成する。続いて、フィルム帯9の長手方向に間隔を明けて複数箇所を幅方向に各々ヒートシールして、傾斜シール部52及び底縁シール部53を一体的に形成する。このとき、側縁シール部51と傾斜シール部52とがそれぞれ連続した形状となるようにヒートシールする。
こうして、側縁シール部51と傾斜シール部52と底縁シール部53とが連続的に一体となった外縁シール部5が形成された袋材12が、上下方向に複数枚連なった連続体を形成する。尚、外縁シール部5を形成するためのヒートシールバーとしては、従来のヒートシールバーと同様の形状のヒートシールバーを用いることができる。つまり、外縁シール部5を形成するためのヒートシールバーは、フィルム帯9に当接する当接面が略平坦面となっている。
その後、袋材12が連なった連続体を幅方向に裁断して、図7に示すような外縁シール部5が形成された袋材12を製袋する。つまり、両側部12aから底部12bにかけて連続的にヒートシールして外縁シール部5が形成され、収納口7となるように頂部12cが開口した袋材12を得る。ちなみに、袋材12には、弱シール部6は形成されていない。そして、剥離シール部XSにて折り畳んだ状態の輸液バッグXを、折り畳んだ部分が下方となるような向きで、袋材12の頂部の収納口7から収納する(収納工程)。そして、外縁シール部5で囲まれる領域に弱シール部6を形成(弱シール工程)すると共に、袋材12の収納口7をヒートシールして封止用シール部8を形成し、袋材12の頂部12cの開口を封止(封止工程)し、図6に示すような外周縁部の全周が封止された袋体2に輸液バッグXが収納されている輸液バッグ包装体1が製造される。尚、弱シール部6を形成するためのヒートシールバーとしては、フィルム4に当接する当接面が、凹凸形状となっており、第一実施形態における内側部分102の当接面10bと同様の形状であるものを用いることができる。具体的には、ヒートシールバーは、先端が細くなっている凸部分を、その先端がフィルム4に向けて突起するような向きで、ヒートシールバーの幅方向及び長手方向に複数個並んで(例えば、マトリックス状や千鳥状等)形成されている。これにより、ヒートシールバーの当接面は凹凸形状となる。
このようにして製造された輸液バッグ包装体1は、図6に示すように、外縁シール部5で囲まれる領域に弱シール部6が形成されている。具体的には、弱シール部6は、バッグ本体X1と封止用シール部8との間の領域であって口栓X2の左右両側に一対形成されており、更に、左右両側縁シール部51とバッグ本体X1との間のそれぞれの領域に形成されている。
そして、輸液バッグXを使用する際には、袋体2を封止用シール部8と口栓X2の左右両側に設けられた弱シール部6との間であって、一方の側縁シール部51に設けられたノッチから幅方向に開封されて、弱シール部を剥離し、そこから輸液バッグXが取出される。そして、輸液バッグXのバッグ本体X1に封入されている2液を混合して使用する。
以上の第一実施形態及び第二実施形態の構成からなる輸液バッグ包装体1にあっては、弱シール部6は、剥離強度が弱くなっているので、剥がれ易い。よって、例えば輸送時や取り扱い時等に、袋体2に収納された輸液バッグXが、弱シール部6が設けられている方へ動いて袋体2を形成するフィルム4に衝突し、前後のフィルム4,4が輸液バッグXの厚みに応じて前後に離間するように広げられると、フィルム4に引張り力が作用する。そうすると、その引張り力によって弱シール部6は剥がれて、輸液バッグXが衝突した際の衝撃を吸収することができる。従って、袋体2のフィルム4にピンホールが生じにくくなり、袋体2の気密性を維持することができ、薬液の変質を防止することができる。
また、収納されている輸液バッグXが弱シール部6が設けられている方へ動いてフィルム4に衝突すると、フィルム4には前後に離間するように広げられることによる引張り力が作用するので弱シール部6は剥がれる。弱シール部6が剥がれると、フィルム4に作用する引張り力が緩和されて小さくなるので、フィルム4に作用する曲げ応力が小さくなる。このためフィルム4は屈曲しにくくなる。従って、袋体2のフィルム4にピンホールが生じにくくなり、袋体2の気密性を維持することができ、薬液の変質を防止することができる。
更に、輸液バッグXが袋体2のフィルム4に反復して何度も衝突したとしても、その衝撃が加わる度に、フィルム4には前後に離間するように広げられることによる引張り力が作用するので、弱シール部6は少しずつ剥がれる。そうすると、輸液バッグXがフィルム4に衝突する位置が衝突の度にずれることとなるので、衝撃が加わる位置が分散されることとなる。よって、輸液バッグXがフィルム4の同じ部分に反復繰り返して衝突してフィルム4が疲労したり、同じ部分に曲げ応力が作用して何度も屈曲して疲労したりしなくなるので、袋体2のフィルム4に疲労によるピンホールが生じにくくなり、袋体2の気密性を維持することができ、薬液の変質を防止することができる。
また、第二実施形態に係る輸液バッグ包装体1にあっては、封止用シール部8とバッグ本体X1との間の領域であって口栓X2の左右両側に一対弱シール部6が形成されている。よって、弱シール部6が形成されている領域では、前後のフィルム4,4は、互いに密着している。そうすると、輸液バッグXの上下左右方向への動きを抑制することができ、通常バッグ本体X1よりも厚く、硬さを有する口栓X2のフィルム4(内面)との摩擦を防ぎ、輸液バッグXの衝突によるフィルム4への衝撃や屈曲等が生じるのを抑制することができる。従って、効果的にフィルム4にピンホールが生じるのを抑制することができる。
また、第一実施形態に係る輸液バッグ包装体1の製造方法にあっては、弱シール部6を備える輸液バッグ包装袋3に収納口7から輸液バッグXを収納する工程(収納工程)を備える。よって、製造された輸液バッグ包装体1には、外縁シール部5の内縁5a略全域に亘って接するように弱シール部6が形成されている。従って、例えば輸送時や取り扱い時等に、輸液バッグXが動いて袋体2のフィルム4に衝突しても、フィルム4に作用する引張り力により弱シール部6が剥がれる。故に、フィルム4に対する衝撃を吸収したり、フィルム4に作用する曲げ応力を小さくしたりすることができ、また、反復して繰り返されるフィルム4に対する衝突の位置をずらすことができる。
更に、第一実施形態に係る輸液バッグ包装体1の製造方法にあっては、予め弱シール部6を備えた輸液バッグ包装袋3に輸液バッグXを収納するので、輸液バッグXを収納する際に、輸液バッグXが輸液バッグ包装袋3を形成するフィルム4に衝突して衝撃が加わっても、フィルム4に作用する引張り力によって、弱シール部6が剥がれて、衝突による衝撃を吸収することができる。従って、輸液バッグ包装体1の製造時にピンホールが生じるのを抑制することができる。
また、第二実施形態に係る輸液バッグ包装体1の製造方法にあっては、外縁シール部5を備える袋材12に輸液バッグXを収納した(収納工程)後に、弱シール部6を形成する(弱シール工程)。よって、製造された輸液バッグ包装体1には、外縁シール部5で囲まれる領域に弱シール部6が形成されている。従って、例えば輸送時や取り扱い時等に、輸液バッグXが動いて袋体2のフィルム4に衝突しても、フィルム4に作用する引張り力により弱シール部6が剥がれる。故に、フィルム4に対する衝撃を吸収したり、フィルム4に作用する曲げ応力を小さくしたりすることができ、また、反復して繰り返されるフィルム4に対する衝突の位置をずらすことができる。従って、袋体2のフィルム4にピンホールが生じにくくなり、袋体2の気密性を維持することができ、薬液の変質を防止することができる。
更に、第二実施形態に係る輸液バッグ包装体1の製造方法にあっては、外縁シール部5を備える袋材12に輸液バッグXを収納した(収納工程)後に、弱シール部6を形成する(弱シール工程)ので、封止用シール部8とバッグ本体X1との間の領域に弱シール部6を形成することができる。よって、輸液バッグXが収納口7の方向に動いてフィルム4に衝突した場合に、その衝撃を吸収することができ、ピンホールが生じるのをより確実に抑制することができる。
また、第一実施形態に係る輸液バッグ包装袋3にあっては、外縁シール部5の内縁5a略全域に亘って接するように弱シール部6が形成されている。よって、収納口7から輸液バッグXを収納した後に、収納口7をヒートシールして封止用シール部8を形成し、収納口7を封止しして袋体2に輸液バッグXが収納された輸液バッグ包装体1を形成して、その輸液バッグ包装体1を輸送したり取り扱ったりした時等に、輸液バッグXが動いて袋体2のフィルム4に衝突しても、フィルム4に作用する引張り力によって、弱シール部6が剥がれる。よって、フィルム4に対する衝撃を吸収したり、フィルム4に作用する曲げ応力を小さくしたりすることができる。また、反復して繰り返されるフィルム4に対する衝突の位置をずらすことができる。従って、袋体2のフィルム4にピンホールが生じにくくなり、袋体2の気密性を維持することができ、薬液の変質を防止することができる。
尚、第一実施形態及び第二実施形態では、弱シール部6は、均一な剥離強度となるように形成された場合について説明したが、これに限られず、外縁シール部5で囲まれる領域に、剥離強度が異なる複数の弱シール部が形成された場合、例えば、外縁シール部5から内側へ向けて段階的に剥離強度が弱くなるように複数の弱シール部を形成した場合であってもよい。具体的には、図8に示すように、外縁シール部5の内側に隣接して第一弱シール部13が形成されている。更に、第一弱シール部13の内側に隣接するように第二弱シール部14が形成されている。第一弱シール部13及び第二弱シール部14は、外縁シール部5に比して剥離強度が弱くなるように形成されており、しかも、第二弱シール部14は、第一弱シール部13に比して剥離強度が弱くなるように形成されている。
また、第一実施形態及び第二実施形態では、弱シール部6は、フィルム4への当接面が凹凸形状である内側部分102を備えたヒートシールバーを用いて形成する場合について説明したが、これに限られず、例えば、フィルム4の弱シール部6を形成するための領域に、例えば網目状に印刷や剥離剤等を設けて、ヒートシールして弱シール部6を形成する場合であってもよい。印刷等を設けてヒートシールすると、印刷等が設けられている部分についてはヒートシールされないので、その分だけシール面積が小さくなり、剥離強度が弱い弱シール部6が形成されることとなる。この場合、当接面が平坦面状のヒートシールバーを用いることができる。
更に、ヒートシールする際の温度を調節して弱シール部6を形成する場合であってもよい。具体的には、外縁シール部5を形成する際の温度よりも低い温度で弱シール部6を形成する。
また更に、ヒートシールする回数を調節して弱シール部6を形成する場合であってもよい。通常、ヒートシールする際には、フィルム4のヒートシールする部分をヒートシールバーにて複数回挟み込んで行うが、弱シール部6を形成する際に、ヒートシールバーにてフィルム4を挟み込む回数を少なくすることで、弱シール部6の剥離強度が弱くすることができる。
また、第一実施形態では、弱シール部6は、第一シール部61と第二シール部62と第三シール部63とを一体として形成した略コの字状の形状である場合について説明したが、これに限られず、例えば、第一シール部61と第二シール部62とを一体とした弱シール部6を左右に一対形成した場合や、第二シール部62と第三シール部63とを一体とした弱シール部6を形成した場合であってもよい。しかしながら、少なくとも弱シール部6として第二シール部62が形成されていることが好ましい。即ち、輸液バッグ包装袋3に輸液バッグXを収納する前に、少なくとも外縁シール部5で囲まれる領域の底部の角部、言い換えると、輸液バッグ包装袋3に輸液バッグXを収納する前に、外縁シール部5で囲まれる領域のうち、少なくとも収納口7と対向する側の角部に弱シール部6が形成されているものがよい。特に、第二シール部62から第三シール部63に亘る部分がピンホール防止として有効である。尚、第一シール部61と第二シール部62と第三シール部63とを一体とはせず、それぞれ独立して形成した場合であってもよい。また、弱シール部6は、リング状や円形状となるように形成された場合や、外縁シール部5の内縁5aから離間して形成された場合、外縁シール部5の幅よりも幅広又は幅狭に形成された場合であってもよい。
また、第二実施形態では、弱シール部6は、封止用シール部8とバッグ本体X1との間の領域であって口栓X2の左右両側に一対形成され、更に、側縁シール部51とバッグ本体X1との間の領域に形成されている場合について説明したが、これに限られず、例えば、弱シール部6が、封止用シール部8とバッグ本体X1との間の領域であって口栓X2の左右両側に一対形成され、更に、底縁シール部53とバッグ本体X1との間の領域に形成されている場合であってもよい。何れにしても、袋材12に輸液バッグXを収納した後に、弱シール部6が、少なくとも封止用シール部8と輸液バッグX1との間の領域であって、バッグ本体X1の一端縁から突出した部分の両側に形成されていればよく、これにより収納された輸液バッグXの上下左右方向の動きを抑制することができる。
また、第一実施形態に係る輸液バッグ包装体の製造方法においては、弱シール部6は、外縁シール部5と同時に形成される場合について説明したが、外縁シール部5を形成した後に弱シール部6を形成する場合であってもよく、また、弱シール部6を形成した後に外縁シール部5を形成する場合であってもよい。
更に、第二実施形態に係る輸液バッグ包装体の製造方法においては、弱シール部6は、封止用シール部8と同時に形成される場合について説明したが、弱シール部6を形成した後に封止用シール部8を形成する場合であってもよく、また、封止用シール部8を形成した後に弱シール部6を形成する場合であってもよい。
また、第一実施形態では、外縁シール部5は、側縁シール部51と傾斜シール部52と底縁シール部53とがそれぞれ一定幅の帯状で直線状に形成され、各シール部51,52,53を連続的に一体として形成した場合について説明したが、これに限られず、例えば、連続的に曲線状に形成した場合であってもよい。具体的には、左右両側縁シール部51を直線状の形状となるように形成し、左右両側縁シール部51の下端同士を連続的に結ぶように円弧状の円弧シール部を形成して、略U字状の外縁シール部5を形成した場合であってもよい。或いは、半円状の形状となるように外縁シール部5を形成した場合であってもよい。また、例えば、側縁シール部51の幅を、傾斜シール部52や底縁シール部53の幅よりも幅広又は幅狭となるように形成した場合であってもよい。何れにしても、外縁シール部5は、袋体2内部の気密性を維持でき、輸液バッグXを収納するための収納口7が形成されるように連続的に形成されていればよい。
また更に、第二実施形態では、弱シール部6は、略円形状となるように形成された場合について説明したが、これに限られず、例えば、リング状、矩形状、多角形状、曲線状の帯状等である場合であってもよい。
尚、第一実施形態及び第二実施形態では、袋体2を形成するフィルム4が、上下方向に長い略長方形状である場合について説明したが、これに限られず、例えば、楕円形状、円形状、五角形や六角形等の多角形状、三角形状等である場合であってもよい。
また、第一実施形態及び第二実施形態では、収納口7は、収納口7をヒートシールして封止用シール部8を形成して封止する場合について説明したが、これに限られず、例えば、収納口7に開閉自在のチャックを設けた場合であってもよい。また、封止用シール部8をフィルム4の頂縁42から離間して形成した場合や、外縁シール部5よりも幅広又は幅狭となるように形成した場合であってもよい。何れにしても、袋体2内部の気密性が維持できるような構成であればよい。
本発明の第一実施形態に係る輸液バッグ包装体1を示す正面図。 本発明の第一実施形態に係る輸液バッグ包装袋3を示す正面図。 同輸液バッグ包装袋3に収納される輸液バッグXの正面図。 本発明の第一実施形態に係る輸液バッグ包装体1の製造方法を示す概略図。 図5のP-P線断面図。 本発明の第二実施形態に係る輸液バッグ包装体1を示す正面図。 本発明の第二実施形態に係る袋材12を示す正面図。 他の実施形態に係る輸液バッグ包装袋3を示す部分斜視図。
符号の説明
1…輸液バッグ包装体、2…袋体、3…輸液バッグ包装袋、4…フィルム、5…外縁シール部、6…弱シール部、7…収納口、8…封止用シール部、9…フィルム帯、10…ヒートシールバー、11…ヒートシールバー、12…袋材、13…第一弱シール部、14…第二弱シール部、51…側縁シール部、52…傾斜シール部、53…底縁シール部、61…第一シール部、62…第二シール部、63…第三シール部、91…ロール、L…裁断線、N…ノッチ、X…輸液バッグ

Claims (4)

  1. 重ね合わせたガスバリアー性を有するフィルムの外周縁部を輸液バッグを収納するための収納口を形成するようにヒートシールした外縁シール部が形成されている袋体に輸液バッグが収納されると共に収納口が封止されている輸液バッグ包装体において、外縁シール部で囲まれる領域に弱シール部が形成されていることを特徴とする輸液バッグ包装体。
  2. 請求項1に記載の輸液バッグ包装体を製造する方法であって、外縁シール部で囲まれる領域に弱シール部が形成された輸液バッグ包装袋に収納口から輸液バッグを収納する収納工程と、収納口を封止する封止工程とを備えることを特徴とする輸液バッグ包装体の製造方法。
  3. 請求項1に記載の輸液バッグ包装体を製造する方法であって、外縁シール部を有する袋材に収納口から輸液バッグを収納する収納工程と、収納工程の後に袋材に弱シール部を形成する弱シール工程と、収納工程の後に収納口を封止する封止工程とを備えることを特徴とする輸液バッグ包装体の製造方法。
  4. 重ね合わせたガスバリアー性を有するフィルムの外周縁部を輸液バッグを収納するための収納口を形成するようにヒートシールした外縁シール部が形成された輸液バッグ包装袋において、外縁シール部で囲まれる領域に弱シール部が形成されていることを特徴とする輸液バッグ包装袋。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008284125A (ja) * 2007-05-17 2008-11-27 Fuji Seal International Inc 複槽薬剤バッグ封緘体及びその包装体
JP2009255461A (ja) * 2008-04-21 2009-11-05 Hitachi Zosen Corp プラスチックフィルムの溶着装置および溶着方法
JPWO2013099946A1 (ja) * 2011-12-29 2015-05-11 株式会社大塚製薬工場 曝露防止カバー、これを備える曝露防止カバーモジュール、薬液供給システム、及び薬液供給方法
WO2017217637A3 (ko) * 2016-06-17 2018-08-02 주식회사 한빛엠디 수액백 포장용 파우치

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