JP6944869B2 - 包装袋および製袋用フィルム - Google Patents

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本発明は、包装袋および製袋用フィルムに関する。
フィルムを製袋加工することにより得られる包装袋として、様々なタイプの包装袋が知られている。中でも、フィルムを折り返して端部をヒートシールすることにより得られるカマス袋(二方袋)やピロー袋(合掌袋)は、効率良く製袋および梱包ができることから、様々な分野で用いられている。さらに、上記のような包装袋において、開封性を高めるために、前面および背面に開封補助線を有する包装袋が提案されている(特許文献1および2)。しかしながら、前面および背面に開封補助線を有する従来の包装袋は、容易に開封できない場合がある。
実用新案登録第2566444号公報 特開2001−151246号公報
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、容易に開封することができる包装袋、および、そのような包装袋の製造に用いられる製袋用フィルムを提供することにある。
本発明の包装袋は、フィルムにより構成され、少なくとも1つの端部が上記フィルムの折り返し部に対応する包装袋であって、前面および背面に、上記端部から切り裂いて開封する際に裂け目を所定の方向に誘導する開封補助線を有し、上記開封補助線として、上記前面には上記前面の裂け目を上記端部から他の端部へ向けて誘導可能な形状を有する第1の開封補助線が形成され、上記背面には上記背面の裂け目を上記端部から上記他の端部へ向けて誘導可能な形状を有する第2の開封補助線が形成されており、上記端部を含む上記前面および上記背面の一部の領域に、上記第1の開封補助線および上記第2の開封補助線の両方が形成されている。
1つの実施形態においては、上記第1の開封補助線が上記端部を跨いで上記背面の一部の領域に及んで形成されており、上記第2の開封補助線が上記端部を跨いで上記前面の一部の領域に及んで形成されている。
1つの実施形態においては、上記端部を含む上記前面および上記背面の一部の領域において、上記第1の開封補助線と上記第2の開封補助線とが互いに重なるように形成されている。
1つの実施形態においては、上記前面と上記背面とがシールされることにより互いに対向する両端のそれぞれに沿って形成されたシール部と、一方の上記シール部から他方の上記シール部にかけて上記背面から隆起する背シール部と、を有し、上記背シール部の上記他の端部側の面には、裂け目を上記背シール部の基部から先端部へ向けて誘導可能な形状を有する第3の開封補助線が形成され、上記他の端部側の面および上記背面の一部の領域に、上記第2の開封補助線および上記第3の開封補助線の両方が形成されている。
1つの実施形態においては、上記第2の開封補助線が、上記背シール部と上記背面との境界を跨いで上記他の端部側の面の一部の領域に及んで形成されており、上記第3の開封補助線が、上記境界を跨いで上記背面の一部の領域に及んで形成されている。
1つの実施形態においては、上記他の端部側の面および上記背面の一部の領域において、上記第2の開封補助線と上記第3の開封補助線とが互いに重なるように形成されている。
1つの実施形態においては、1つ以上の上記開封補助線を有し、上記開封補助線が、裂け目の誘導方向に向かって先細りする形状を有するとともに該方向に沿って配列された複数の単位補助線を含む。
1つの実施形態においては、上記単位補助線が、ハの字形状、V字形状、U字形状、または、Y字形状を有する。
本発明の別の局面によれば、製袋用フィルムが提供される。この製袋用フィルムは、上記包装袋の製造に用いられる長尺状の製袋用フィルムであって、幅方向に沿って上記開封補助線が形成されており、上記前面と上記背面との境界線に対応する折り返し部を有し、上記折り返し部を含む領域に、上記第1の開封補助線および上記第2の開封補助線の両方が形成されている。
1つの実施形態においては、幅方向における両端部のうち少なくとも一方の端部に、上記開封補助線が形成されていない領域を有する。
1つの実施形態においては、上記開封補助線が形成されていない領域が、上記端部から0.5mm〜3mmの幅を有する領域である。
本発明によれば、端部を含む前面および背面の一部の領域に第1の開封補助線および第2の開封補助線の両方が形成されていることにより、製袋加工時にフィルムが本来の折り返し部からずれた位置で折り返された場合であっても容易に開封することができる包装袋が提供され得る。
本発明の1つの実施形態による包装袋を前面側から見たときの概略図である。 本発明の1つの実施形態による包装袋を背面側から見たときの概略図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 本発明の1つの実施形態による包装袋の開封補助線を示す概略図である。 本発明の別の実施形態による包装袋の開封補助線を示す概略図である。 本発明のさらに別の実施形態による包装袋の開封補助線を示す概略図である。 本発明の1つの実施形態による包装袋を背面側から見たときの概略斜視図である。 本発明の1つの実施形態による製袋用フィルムの概略図である。
以下、本発明の実施形態について、図1〜図8に基づいて詳細に説明する。
A.包装袋
図1は本発明の1つの実施形態による包装袋100を前面10側から見たときの概略図であり、図2は本発明の1つの実施形態による包装袋100を背面11側から見たときの概略図であり、図3は図2のIII−III線矢視断面図である。包装袋100は、フィルムにより構成され、少なくとも1つの端部がフィルムの折り返し部に対応する包装袋である。このような包装袋としては、例えば、図示例のような合掌袋、および二方袋が挙げられる。包装袋100は、代表的には、1枚の製袋用フィルムを製袋加工することにより得られる。図示例の包装袋100は、互いに対向する端部23と端部24とが、フィルムの折り返し部に対応する。包装袋100は、前面10および背面11に、端部23から切り裂いて開封する際に裂け目を所定の方向に誘導する開封補助線を有する。図示例の包装袋100は、裂け目を図中X方向に誘導する開封補助線を有する。開封補助線として、前面10には第1の開封補助線51が形成され、背面11には第2の開封補助線52が形成されている。第1の開封補助線51は、前面10の裂け目を端部23から端部24へ向けてX方向に誘導可能な形状を有する。第2の開封補助線52は、背面11の裂け目を端部23から端部24へ向けてX方向に誘導可能な形状を有する。
図4は、本発明の1つの実施形態による包装袋の開封補助線を示す概略図である。説明のため、図4では、前面10および背面11の一部を1平面上に図示し、図中の破線を端部23として、破線より右側を前面10とし、左側を背面11とする。1つの実施形態においては、開封補助線は、裂け目の誘導方向に向かって先細りする形状を有するとともに該方向に沿って配列された複数の単位補助線を含む。具体的には、図4に示すように、第1の開封補助線51は、端部23から端部24へ向けた裂け目の誘導方向に向かって先細りするハの字形状を有するとともに該方向に沿って配列された複数の単位補助線51aを含み、第2の開封補助線52は、端部23から端部24へ向けた裂け目の誘導方向に向かって先細りするハの字形状を有するとともに該方向に沿って配列された複数の単位補助線52aを含む。包装袋100は、上記のような第1の開封補助線51および第2の開封補助線52を有することにより、裂け目が各単位補助線51a(52a)の先端側に収束し得、裂け目が1つの単位補助線51a(52a)から逸れる方向に進行した場合であっても、次の単位補助線51a(52a)により所定の方向に誘導し直すことができる。さらに、包装袋100は、端部23を含む前面10および背面11の一部の領域Cに、第1の開封補助線51および第2の開封補助線52の両方が形成されている。代表的には、第1の開封補助線51が端部23を跨いで背面11の一部の領域Bに及んで形成されており、第2の開封補助線52が端部23を跨いで前面10の一部の領域Aに及んで形成されている。領域Cにおいて、第1の開封補助線51と第2の開封補助線52とは、互いに重なるように形成されていてもよいし、重ならないように間隔を空けて形成されていてもよい。好ましくは、領域Cにおいて、第1の開封補助線51と第2の開封補助線52とが互いに重なるように形成されており、図示例のようにハの字形状の単位補助線51aとハの字形状の単位補助線52aとが交差してX形状を構成している。領域Cの幅は、包装袋100の用途および大きさなどに応じて適切に設定され得、例えば、0.5mm〜5mmであり、好ましくは1mm〜3mmである。なお、図示例では、第1の開封補助線51および第2の開封補助線52は一列に形成されているが、2列以上の開封補助線が形成されていてもよい。
一般的に、開封補助線を有する包装袋は、フィルムに開封補助線を形成した後、フィルムを製袋加工することにより製造され得る。前面および背面に開封補助線を有する包装袋の製造工程において、特に量産時の製造バラつきにより、フィルムが本来の折り返し部からずれた位置で折り返された場合、前面に形成されるべき開封補助線が背面に位置し、または、背面に形成されるべき開封補助線が前面に位置する場合がある。この場合、得られる包装袋は、切り裂き開封したときに裂け目が所定の方向に誘導されず、開封が困難になり得る。これに対して、本実施形態の包装袋100は、上記のとおり、端部23を含む領域Cに、第1の開封補助線51および第2の開封補助線52の両方が形成されている。したがって、包装袋100の製造工程において、フィルムが本来の折り返し部からずれた位置で折り返された場合であっても、少なくとも領域Cの範囲内で折り返されることにより、端部23近傍において前面10には第1の開封補助線51が存在し、背面11には第2の開封補助線52が存在することとなる。その結果、切り裂き開封したときに裂け目を誘導することができ、開封が容易になり得る。
第1の開封補助線51および第2の開封補助線52は、裂け目を端部23から端部24へ向けて誘導可能な形状であればよく、図4に示すようなハの字形状の単位補助線51aおよび52aを有する構成に限定されない。図5は、本発明の別の実施形態による包装袋の開封補助線を示す概略図であり、図6は、本発明のさらに別の実施形態による包装袋の開封補助線を示す概略図である。図5に示すように、第1の開封補助線51がV字形状の単位補助線51bを含み、第2の開封補助線52がV字形状の単位補助線52bを含んでいてもよい。また、図6に示すように、第1の開封補助線51がU字形状の単位補助線51cを含み、第2の開封補助線52がU字形状の単位補助線52cを含んでいてもよい。さらに、図示は省略するが、単位補助線の形状はY字形状であってもよい。また、第1の開封補助線51および第2の開封補助線52における単位補助線の数、および隣接する単位補助線同士の間隔は、包装袋100の用途、フィルムの強度などに応じて適切に設定され得る。
なお、図示例の包装袋100は、領域Cと同様に、端部24を含む前面10および背面11の一部の領域に、第1の開封補助線51および第2の開封補助線52の両方が形成されていてもよい。これにより、製造工程においてフィルムが本来の折り返し部からずれた位置で折り返された場合であっても、少なくとも上記領域の範囲内で折り返されることにより、端部24近傍において前面10には第1の開封補助線51が存在し、背面11には第2の開封補助線52が存在することとなる。その結果、包装袋を袋本体と開封片とに切り離して開封する際に、開封補助線を境に容易に切り離すことができる。さらに、包装袋を端部23から切り裂いて開封する場合と同様に、端部24から切り裂いて開封する場合にも、易開封性を付与して裂け目を誘導することができる。
1つの実施形態においては、図2および3に示すように、包装袋100は、前面10と背面11とがシールされることにより互いに対向する両端21および22のそれぞれに沿って形成されたシール部31およびシール部32と、シール部31からシール部32にかけて背面11から隆起する背シール部40と、を有する。図7は、本発明の1つの実施形態による包装袋を背面側から見たときの概略斜視図である。実用的には、背シール部40は端部24側に向けて折り込まれているが、図7では説明のため、背シール部40が背面11と直交するように背シール部40を立てた状態を示している。本実施形態においては、背シール部40の端部24側の面41には、裂け目を背シール部40の基部43から先端部44へ向けて誘導可能な形状を有する第3の開封補助線53が形成されている。さらに、背シール部40と背面11との境界を含む一部の領域Dに、第2の開封補助線52および第3の開封補助線53の両方が形成されている。代表的には、第2の開封補助線52が上記境界を跨いで面41の一部の領域に及んで形成されており、第3の開封補助線53が上記境界を跨いで背面11の一部の領域に及んで形成されている。領域Dにおいて、第2の開封補助線52と第3の開封補助線53とは、互いに重なるように形成されていてもよいし、重ならないように間隔を空けて形成されていてもよい。好ましくは、領域Dにおいて、第2の開封補助線52と第3の開封補助線53とが互いに重なるように形成されている。領域Dの幅は、包装袋100の用途および大きさなどに応じて適切に設定され得、例えば、0.5mm〜3mmであり、好ましくは1mm〜2mmである。なお、図2に示すように、背シール部40の端部23側の面42には、好ましくは、背面11から連続して第2の開封補助線52が形成されている。
これにより、包装袋100の製造工程において、フィルムの端部をヒートシールして背シール部40を形成する際に、本来のヒートシール位置からずれた位置でヒートシールされた場合であっても、背シール部40の基部43が少なくとも領域Dの範囲内に位置するようにヒートシールされることにより、背シール部40と背面11との境界近傍において背面11には第2の開封補助線52が存在し、面41には第3の開封補助線53が存在することとなる。その結果、切り裂き開封したときに、背シール部40と背面11との境界を跨いで裂け目を誘導することができ、開封が容易になり得る。
B.製袋用フィルム
包装袋100は、代表的には、本発明の1つの実施形態による製袋用フィルムを用いて製造され得る。図8は、本発明の1つの実施形態による製袋用フィルム200の概略図である。製袋用フィルム200は、長尺状であり、包装袋100の製造に用いられる。製袋用フィルム200の少なくとも一方の面には、幅方向に沿って開封補助線が形成されている。開封補助線は、製袋用フィルム200を製袋加工したときに、上記包装袋100の第1〜第3の開封補助線となり得る。
さらに、製袋用フィルム200は、長手方向に沿って、4本の折り返し部210〜213を有する。折り返し部210〜213は、製袋用フィルム200の一方の端部201から他方の端部202にかけてこの順に並んでいる。折り返し部212は、製袋加工して得られる包装袋100における前面10と背面11との境界線(端部23)に対応する。さらに、折り返し部211は前面10と背面11との境界線(端部24)に対応し得、折り返し部210および213は背面11と背シール部40との境界線に対応し得る。すなわち、折り返し部211と折り返し部212との間の領域222が包装袋100における前面10に対応し得る。さらに、端部201と折り返し部210との間の領域220が背シール部40の端部24側の面41に対応し得、折り返し部210と折り返し部211との間の領域221が背面11の一部に対応し得、折り返し部212と折り返し部213との間の領域223が背面11の一部に対応し得、折り返し部213と端部202との間の領域224が背シール部40の端部23側の面42に対応し得る。したがって、代表的には、図8に示すように、前面10に対応する領域222には第1の開封補助線51が形成されており、領域221、領域223、および領域224には第2の開封補助線52が形成されており、背シール部40の端部24側の面41に対応する領域220には第3の開封補助線53が形成されている。
図8に示すように、折り返し部212を含む領域Cに、第1の開封補助線51および第2の開封補助線52の両方が形成されている。さらに、好ましくは、折り返し部210を含む領域Dに、第2の開封補助線52および第3の開封補助線53の両方が形成されている。さらに、好ましくは、折り返し部211を含む領域Eに、第1の開封補助線51および第2の開封補助線52の両方が形成されている。
図8に示すように、好ましくは、端部201および202の近傍の領域には開封補助線は形成されない。これにより、製袋加工時の負荷により製袋用フィルム200が開封補助線に沿って破断することが防止され得る。上記領域の幅は、例えば0.5mm〜3mmであり、好ましくは1mm〜2mmである。
製袋用フィルム200は、代表的には、製袋用フィルム200の最外層となる基材フィルムと、用途に応じて基材フィルム上に積層された機能層とを有する。機能層としては、例えば、バリア層および融着層(シーラント層)が挙げられる。各層は接着層を介して積層され得る。
基材フィルムとしては、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系、ポリカーボネート系、ポリスチレン系、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、セロファン等の樹脂フィルム、またはグラシン紙、上質紙等の紙素材を用いることができる。好ましくは、これらの樹脂フィルムを二軸延伸した延伸フィルムが用いられる。
バリア層は、例えば、アルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、および酸化ジルコニウム等の無機物を基材フィルム上に蒸着すること、または、アルミニウム等の金属箔、もしくはポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTEFE)、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVOH)等を含有するフィルムを基材フィルムに貼り合わせることにより形成され得る。包装袋を構成する製袋用フィルムとして、上記バリア層を有する製袋用フィルムを用いることにより、ガスバリア性、水蒸気バリア性、機械的強度、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐磨耗性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性、および遮光性等を向上させ、内容物の劣化を防止し得る。
融着層は、例えば、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMMA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)に代表されるポリエステル等の樹脂材料を塗布すること、または、これらの樹脂材料からなる樹脂フィルムを接着して積層することにより形成され得る。このような融着層を最内層として備えることにより、ヒートシールにより製袋用フィルムの端部をシールすることができる。融着層は、好ましくは、製袋用フィルム200の幅方向に沿って(すなわち、開封補助線が延びる方向に沿って)裂けやすい材料により構成され得る。このような材料としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、シクロオレフィン共重合体(COC)等を含有する易引裂き性フィルムが挙げられる。
開封補助線は、製袋用フィルムの他の部分よりも厚みが薄い部分であり得る。開封補助線を形成する層としては、基材層または機能層、もしくはそれらの両方であり得る。このような開封補助線は、代表的には、レーザー照射(例えば、炭酸ガスレーザー照射)により製袋用フィルムをハーフカットすることにより形成される。
本発明の包装袋は、医薬品および菓子等を包装したPTP包装シートを収容する包装袋、および、粉体または液体を充填するスティックタイプの包装袋として好適に用いられる。
10 前面
11 背面
40 背シール部
51 第1の開封補助線
52 第2の開封補助線
53 第3の開封補助線
100 包装袋
200 製袋用フィルム

Claims (11)

  1. フィルムにより構成され、少なくとも1つの端部が前記フィルムの折り返し部に対応する包装袋であって、
    前面および背面に、前記端部から切り裂いて開封する際に裂け目を所定の方向に誘導する開封補助線を有し、
    前記開封補助線として、前記前面には前記前面の裂け目を前記端部から他の端部へ向けて誘導可能な形状を有する第1の開封補助線が形成され、前記背面には前記背面の裂け目を前記端部から前記他の端部へ向けて誘導可能な形状を有する第2の開封補助線が形成されており、
    前記端部を含む前記前面および前記背面の一部の領域に、前記第1の開封補助線および前記第2の開封補助線の両方が形成されている、包装袋。
  2. 前記第1の開封補助線が前記端部を跨いで前記背面の一部の領域に及んで形成されており、前記第2の開封補助線が前記端部を跨いで前記前面の一部の領域に及んで形成されている、請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記端部を含む前記前面および前記背面の一部の領域において、前記第1の開封補助線と前記第2の開封補助線とが互いに重なるように形成されている、請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 前記前面と前記背面とがシールされることにより互いに対向する両端のそれぞれに沿って形成されたシール部と、一方の前記シール部から他方の前記シール部にかけて前記背面から隆起する背シール部と、を有し、
    前記背シール部の前記他の端部側の面には、裂け目を前記背シール部の基部から先端部へ向けて誘導可能な形状を有する第3の開封補助線が形成され、
    前記他の端部側の面および前記背面の一部の領域に、前記第2の開封補助線および前記第3の開封補助線の両方が形成されている、請求項1から3のいずれかに記載の包装袋。
  5. 前記第2の開封補助線が、前記背シール部と前記背面との境界を跨いで前記他の端部側の面の一部の領域に及んで形成されており、
    前記第3の開封補助線が、前記境界を跨いで前記背面の一部の領域に及んで形成されている、請求項4に記載の包装袋。
  6. 前記他の端部側の面および前記背面の一部の領域において、前記第2の開封補助線と前記第3の開封補助線とが互いに重なるように形成されている、請求項4または5に記載の包装袋。
  7. 1つ以上の前記開封補助線を有し、
    前記開封補助線が、裂け目の誘導方向に向かって先細りする形状を有するとともに該方向に沿って配列された複数の単位補助線を含む、請求項1から6のいずれかに記載の包装袋。
  8. 前記単位補助線が、ハの字形状、V字形状、U字形状、または、Y字形状を有する、請求項7に記載の包装袋。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の包装袋の製造に用いられる長尺状の製袋用フィルムであって、
    幅方向に沿って前記開封補助線が形成されており、
    前記前面と前記背面との境界線に対応する折り返し部を有し、
    前記折り返し部を含む領域に、前記第1の開封補助線および前記第2の開封補助線の両方が形成されている、製袋用フィルム。
  10. 幅方向における両端部のうち少なくとも一方の端部に、前記開封補助線が形成されていない領域を有する、請求項9に記載の製袋用フィルム。
  11. 前記開封補助線が形成されていない領域が、該端部から0.5mm〜3mmの幅を有する領域である、請求項10に記載の製袋用フィルム。

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