JP2023082388A - 再封機能付き包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】包装体を開封した後に再封することができる機能を専用の部材を使用することなく、且つ、包装体の材質に関わらず付与させる。【解決手段】包装体1は、包装体1の前面と背面にあたる2枚の合成樹脂製フィルムの両側端部を熱融着により接合する両側熱融着部2を有しており、夫々の両側熱融着部2に、その上端から両側熱融着部2の長手方向に平行に延びる直線状の第一切り込み4と、第一切り込み4の下端の延長線上に位置する直線状の鉛直方向の切り込み5aと鉛直方向の切り込み5aの上端から直角方向に延びて包装体1外へ通じる垂直方向の切り込み5bにより逆L字形状を成す第二切り込み5を設ける。【選択図】図1
Description
本発明は、包装体に関し、開封した後に再封することができる機能を、専用の部材を使用することなく、且つ、包装体の材質に関わらず付与するものである。
食品や雑貨等の内容物を封入する合成樹脂製フィルムの包装体において、使用者の利便性を高めるため、包装体を開封した後、内容物が包装体からこぼれ落ちないようにする再封機能を有した包装体が公知となっている。
公知の技術としては、包装体の開封口にあたる部分の合成樹脂フィルムの表面に粘着剤を塗布することで開封口を再封する技術や、ジッパーやチャックと呼ばれる合成樹脂製のオス型とメス型の成形物を包装体の表裏のフィルムに導入し、前記オス型とメス型の成形物をかみ合わせることにより包装体を再封する技術がある。
しかし、これらの技術を実施するには、粘着剤や専用の部材を包装体の開封口付近に導入する必要があり、包装体の生産工程が複雑化することや、製造コストが増加するといった問題が発生する。
前記の問題を解決するため、特許文献1では、最内層に熱融着性樹脂層を有する積層体を使用し、該積層体の熱融着性樹脂層面を対向して重ね合わせ、その周縁を熱融着して周縁熱融着部を設け内容物を封入する包装体において、周縁熱融着部が少なくとも上端熱融着部と、側端縁熱融着部と、側端縁熱融着部と上端縁熱融着部の両端を連結する斜め端縁熱融着部とで構成され、積層体の一方の内面に、左右に形成された側端縁熱融着部に交差する方向に帯部材を重ね合わせ、帯材の周縁が積層体の内面に熱融着され、積層体の帯材に対応する領域に開封線が設けられた構成から成る開口部折曲保持部が形成されている再封可能な包装体が提案されている。
しかし、この構成においても、従来の包装体を形成する合成樹脂製フィルムの他に、開封口を折り曲げたまま合成樹脂製フィルムをしまい込むことができる溝を形成するための帯材の取り付け加工および切り込みを形成する加工が必要となる。
また、特許文献1中の実施例にも記載されている通り、合成樹脂製フィルムが持つ復元力を抑えるためには、包装体の材料にアルミ箔等の金属箔を使用することで、フィルムを折り曲げた際にその形状を維持する機能を付与する必要がある。
したがって、合成樹脂製フィルムを主成分とする包装体にアルミ箔等の金属箔を組み込むことにより、合成樹脂としてのリサイクルや検品手段として金属探知機が使用できなくなるといった問題点が生じる。特にアルミ箔は、今日産業界全体としてアルミニウムの需要が増加していることから品薄状態が続いており、入手することが困難である。
以上のことを鑑みて本発明の目的は、包装体を成す合成樹脂製フィルムを加工することにより、専用の部材や金属箔等の特殊な素材を使用することなく再封性の機能を付与することにある。
前記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、合成樹脂製フィルムから成る包装体1であって、前記包装体1は前面フィルム3と背面フィルム16の両側端部を熱融着により接合する両側熱融着部2を有し、夫々の前記両側熱融着部2には、その上端又は上部から前記両側熱融着部2の長手方向に平行に延びる直線状の第一切り込み4が設けられると共に、前記第一切り込み4の下端の延長線上に位置する直線状の切り込み5aと該切り込みの上端から直角方向に延びて包装体外へ通じる切り込み5bにより逆L字形状を成す第二切り込み5が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の包装体において、前記包装体1は前面フィルム3と背面フィルム16を前記両側熱融着部2により接合し、前記包装体1の上端を前記背面フィルム16から繋がるフタフィルム6にて覆い、前記フタフィルム6と前面フィルム3の表面をフタフィルムの熱融着部7により接合して形成されるフタ付き袋1aであることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の包装体において、前記両側熱融着部2の上端に1点の頂点を有する形状の切欠き9が設けられ、前記第一切り込み4は前記切欠き9の頂点部分と接する位置に設けられることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の包装体において、前記包装体1は前面フィルム3と背面フィルム16を熱融着可能な面を対向させて配置し、前記両側熱融着部2及び前面フィルム3と背面フィルム16の上部又は下部のどちらか一方を熱融着することにより形成される三方袋1bであり、前記両側熱融着部2の上部に開封用の切り込み14が設けられ、前記第一切り込み4及び第二切り込み5は開封用の切り込み14よりも下方に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の包装体において、前記包装体1は前面フィルム3と背面フィルム16を熱融着可能な面を対向させて配置し、前記包装体1の底部側に熱融着可能な面を前記前面フィルム3と背面フィルム16に向けて折りたたんだ底部フィルムを挿入し、前記両側熱融着部2及び前記底部フィルムが挿入された底部に熱融着部を成すことにより形成される自立型袋であり、前記両側熱融着部2の上部に開封用の切り込み14が設けられ、前記第一切り込み4及び第二切り込み5は開封用の切り込み14よりも下方に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の包装体において、前記第一切り込み4の中央に切欠き孔9aが設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の包装体において、前記第一切り込み4及び第二切り込み5はミシン目形状により形成されることを特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の包装体において、前記第二切り込み5に湾曲した形状の角5c、又は前記第二切り込み5の角に円状の切欠き5dを設けることを特徴とするものである。
請求項1の発明によると、図1(a)及び図1(b)に示す通り、両側熱融着部2には、その上端から両側熱融着部2の長手方向に平行に延びる直線状の第一切り込み4と、第一切り込み4の下端の延長線上に位置する直線状の切り込み5aと該切り込みの上端から直角方向に延びて包装体外へ通じる切り込み5bにより逆L字形状を成す第二切り込み5が設けられ、包装体1を第一切り込み4と第二切り込み5間の位置で鉛直方向に折り曲げ、両側熱融着部2に設けられた第一切り込み4を第二切り込み5に差し込むと、これら切り込み付近のフィルム同士がそれぞれ干渉し合って引っ掛かるため、第一切り込み4が第二切り込み5から抜脱しない。
その結果、包装体1の両側端部が固定されて開封口15付近のフィルムを折り曲げた状態が維持され、包装体1を再封することができる。
その結果、包装体1の両側端部が固定されて開封口15付近のフィルムを折り曲げた状態が維持され、包装体1を再封することができる。
また、第一切り込み4と第二切り込み5を剛性がある両側熱融着部2に設けることで、再封した際に第一切り込み4及び第二切り込み5付近のフィルムが変形し難くなるため、包装体1内に内容物が入った状態で折り曲げられた開封口15を下にしても開封口15が内容物の自重によって開くことなく、内容物が包装体1からこぼれ落ちることを防ぐことができる。
両側熱融着部2の幅を広くすることにより、第一切り込み4及び第二切り込み5付近のフィルムの剛性が高くなるが、包装体1全体の面積が余分に大きくなる、充填作業適性が低下する等の懸念事項が生じる。
一方、両側熱融着部2の幅を狭くするとフィルムの剛性が弱くなり、折り曲げたフィルムを固定することができなくなる。
したがって、両側熱融着部2の幅は、7mmから15mmが適しており、より望ましくは8mmから12mmである。
一方、両側熱融着部2の幅を狭くするとフィルムの剛性が弱くなり、折り曲げたフィルムを固定することができなくなる。
したがって、両側熱融着部2の幅は、7mmから15mmが適しており、より望ましくは8mmから12mmである。
開封口15の幅が広い場合や内容物の重量が重い場合には、再封の際にフィルムを折り曲げた状態を維持するために大きな保持力が必要となるが、これには包装体1に剛性の高い合成樹脂製フィルムを用いることで対応が可能となる。
請求項2の発明によると、図3及び図6に示す通り、フタ付き袋1aを形成する合成樹脂製の前面フィルム3と背面フィルム16が両端熱融着部2により接合され、フタ付き袋1aの上端部を背面フィルム16と繋がる合成樹脂製のフタフィルム6にて覆い、フタフィルム6と前面フィルム3の表面をフタフィルムの熱融着部7により接合して形成されるフタ付き袋1aに対して、第一切り込み4及び第二切り込み5による再封機能を付与することが可能となる。
フタフィルムの熱融着部7は、前面フィルム3の表面とフタフィルム6のシーラント面に熱融着可能なコーティング剤をグラビアコート等のコーティング方式で塗布することで製袋時に熱融着が可能となる。
熱融着可能なコーティング剤としては、ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、アイオノマー樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、メラニン樹脂等の熱可塑性樹脂を主成分とするものが挙げられ、イソプロピルアルコール、エタノール、酢酸エチル等の有機溶媒に希釈して使用されることが一般的である。
また、熱融着可能なコーティング剤は、その塗布量やコーティングする形状および面積を調整することにより、熱融着の強度を手指で容易に剥がすことができる強度に調整することができる。
そのため、フタ付き袋1aは、図3に示す非熱融着部であるフタフィルム把持部8を手指で把持し、フタフィルムの熱融着部7を剥がすことで開封し、内容物を取り出すことができる。
このような方法にて開封したフタ付き袋1aは、図6に示す通り、フタ付き袋1aを第一切り込み4と第二切り込み5間の位置で鉛直方向に折り曲げて第一切り込み4を第二切り込み5に差し込むことで再封することが可能となる。
請求項3の発明によると、フタ付き袋1aにおいて、両側熱融着部2の上端に1点の頂点を有する形状の切欠き9が設けられ、第一切り込み4が切欠き9の頂点部分と接する位置に設けられることにより、第一切り込み4の入り口が広くなり、且つ、第一切り込み4に第二切り込み5を誘導することができるため、フタ付き袋1aを再封する際に第一切り込み4を第二切り込み5に差し込み易くなる。
切欠き9の形状は、図4に示すようなV字型、半円型、U字型又はホームベース型などの形状が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
請求項4の発明によると、図8及び図11に示す通り、三方袋1bを形成する合成樹脂製の前面フィルム3と背面フィルム16が熱融着可能な面を対向させて配置された状態で、これらフィルムに両側熱融着部2および上部又は下部のどちらか一方に熱融着部が成すことにより形成される三方袋1bに対して、第一切り込み4及び第二切り込み5による再封機能を付与することが可能となる。
三方袋1bでの再封機能を発現させる方法を、図8及び図11に基づいて説明する。
図8(b)に示す通り、三方袋1bを開封用の切り込み14から引き裂いて開封した後、開封口15より下方に設けられた第一切り込み4(切欠き孔9a)の中央の位置で三方袋1bを鉛直方向に折り曲げると、切り欠き9が両側熱融着部2の上端に現れる。
この状態から、さらに三方袋1bを第一切り込み4と第二切り込み5間の位置で鉛直方向に折り曲げて第一切り込み4を第二切り込み5に差し込むことにより、図11に示すように三方袋1bにおいても再封が可能となる。
この状態から、さらに三方袋1bを第一切り込み4と第二切り込み5間の位置で鉛直方向に折り曲げて第一切り込み4を第二切り込み5に差し込むことにより、図11に示すように三方袋1bにおいても再封が可能となる。
請求項5の発明によると、図13及び図14に示す通り、自立型袋1cを形成する合成樹脂製の前面フィルム3と背面フィルム16が熱融着可能な面を対向させて配置された状態で、袋の底部側に熱融着可能な面を前記2枚のフィルムに向けて折りたたんだ底部フィルムが挿入され、両側熱融着部2及び底部フィルムが挿入された底部に熱融着部を成すことにより形成される自立型袋1cに対して、第一切り込み4及び第二切り込み5による再封機能を付与することが可能となる。
自立型袋1cでの再封は、図13及び図14に示すように、上述した三方袋1bと同様の方法をとることで可能となる。
請求項6の発明によると、請求項6又は請求項7に係る包装体に設けられた第一切り込み4の中央に切欠き孔9aを設けることにより、図8(b)及び図13(b)に示す通り、第一切り込み4(切欠き孔9a)の中央の位置で包装体を鉛直方向に折り曲げると両側熱融着部2の上端に切欠き9が現れるため、第一切り込み4の入り口が広くなり、且つ、第一切り込み4に第二切り込み5を誘導することができ、包装体を再封する際に第一切り込み4を第二切り込み5に差し込み易くなる。
切欠き孔9aの形状は、切欠き孔9aの中心の位置で包装体を鉛直方向に折り曲げることで第一切り込み4と繋がって形成される切欠き9の頂点に第二切り込み5を導くガイドの役割を担う形状であれば特に限定されるものではなく、例えば図9に示すような菱形、六角形、円形、楕円形などがこれにあたる。
請求項7の発明によると、第一切り込み4及び第二切り込み5はミシン目形状であり各切り込みは部分的に繋がった状態であるため、包装体の輸送時や商品流通の際に切り込み4及び5が包装体1から飛び出て包装体に隣接するものと引っ掛かることを防ぐことができる。
また、利用者が包装体1を再封する際には、第一切り込み4及び第二切り込み5に設けられたミシン目を引き千切ることで、請求項1に係る発明と同様の再封効果を発揮することが可能となる。
請求項8の発明によると、図2に示す通り、第二切り込み5に湾曲した形状の角5c、又は第二切り込み5の角に円状の切欠き5dを設けることにより、利用者が第二切り込み5を開封用の切り込みと誤って認識して手指で引き裂こうとしても包装体1の内部のフィルムを引き裂くためのきっかけがなくなるため、第二切り込み5からは手指で開封することができなくなり、誤開封を防ぐことができる。
また、同様の理由から内容物の包装工程や流通時に第二切り込み5から包装体が破れる虞もなくなる。
以下、本発明の実施例を図2から図14に基づいて詳細に説明する。
実施例1にて使用する包装体は、図3に示すフタ付き袋1aとした。
フタ付き袋1aの寸法は、横幅が120mm、高さが160mm、開封口を覆うフタフィルム6の長さを35mmとした。フタフィルム6は、包装体1の背面フィルム16と繋がっており、フタ付き袋1aの上端から前面フィルム3側に折り曲げたものである。
フタ付き袋1aの両側端部には、前面フィルム3と背面フィルム16を熱融着により接合した横幅10mmの両側熱融着部2を施し、フタフィルム6と前面フィルム3を接合するフタフィルムの熱融着部7がフタフィルム6の下端から上方15mmの位置に施されることにより、フタ付き袋1aは袋としての形状を成している。
フタフィルムの熱融着部7の寸法は、両側熱融着部2にかかる部分は、横幅10mm、縦幅15mmであり、前面フィルム3にかかる部分は、横幅100mm、縦幅5mmである。
フタフィルムの熱融着部7は、前面フィルム3の表面とフタフィルム6のシーラント面にポリオレフィン樹脂を主成分とする熱融着が可能なコーティング剤を塗布することにより形成されており、開封時に手指で容易に剥がすことが可能で、且つ、内容物の包装工程や流通時に剥がれる虞が少ない接着強度である3.5N/15mm~4.5N/15mmで熱融着が成されている。
両側熱融着部2の上端には、長さ3mm角、接点角度60°の図4(a)に示すV字型の切欠き9と、その頂点から両側熱融着部2の長手方向に平行に延びる長さ8mmの第一切り込み4を、両側熱融着部2の10mm幅の中央に位置するように形成した。
第一切り込み4の下端から鉛直方向に40mm離れた位置に第二切り込み5を形成した。
第二切り込み5の形状は、第一切り込み4の下端から鉛直方向の延長線上に位置する直線状の切り込み5aと、切り込み5aの上端から直角方向に延びて包装体外へ通じる切り込み5bにより構成される逆L字形状であって、その寸法は、鉛直方向の切り込み5aの長さが10mm、直角方向の切り込み5bの長さが5mmである。
第二切り込み5の形状は、第一切り込み4の下端から鉛直方向の延長線上に位置する直線状の切り込み5aと、切り込み5aの上端から直角方向に延びて包装体外へ通じる切り込み5bにより構成される逆L字形状であって、その寸法は、鉛直方向の切り込み5aの長さが10mm、直角方向の切り込み5bの長さが5mmである。
また、第二切り込み5の形状は、利用者が開封用の切り込みと誤って認識して第二切り込み5から開封することを防ぐため、図2(a)に示すように切り込みの角を湾曲させた形状の角5cとするが、図2(b)のように円状の切欠き5dを設けることによっても同様の効果が得られる。
フタ付き袋1aの層構成は、図5に示すように、最表層の基材フィルムとしての汎用性の高い2軸延伸ポリプロピレンフィルム10(以後、OPPと言う。)フィルム厚30μm、シーラントフィルムとして透明性の高い未延伸ポリプロピレンフィルム12(以後、CPPと言う。)フィルム厚30μmを使用し、これら2種の合成樹脂フィルムはウレタン系2液硬化型の接着剤11を用いたドライラミネート方式にて積層されている。
フタ付き袋1aに内容物のダミーとして重さ150gのナットを入れ、フタフィルムの熱融着部7より開封した後、図6に示すように、フタ付き袋1aを第一切り込み4と第二切り込み5間の位置で鉛直方向に折り曲げて第一切り込み4を第二切り込み5に差し込み、一度開封したフタ付き袋1aを再封した。
図7に示すように、再封した状態のフタ付き袋1aを逆さにしたところ、内容物の自重により第一切り込み4が第二切り込み5から抜脱して開封口が開くことはなく、フタ付き袋1aの再封状態を維持できることが確認された。
実施例2にて使用する包装体は、図8(a)に示す三方袋1bとした。
三方袋1bの寸法は、横幅が120mm、高さが160mmとし、前面フィルム3と背面フィルム16を熱融着により接合した両側熱融着部2の横幅は10mm、上端熱融着部13の縦幅は10mmとすることにより三方袋を形成した。開封用の切り込み14の位置は袋上端から15mmとした。
第一切り込み4は、両側熱融着部2の長手方向に平行に延びる長さを20mmとし、両側熱融着部2の上端より25mm下方の位置に設け、その中央部に図9(a)に示すような3mm角の菱形の切欠き孔9aを設けた。
第二切り込み5は、実施例1と同形状とし、第一切り込み4の下端から鉛直方向の延長線上であって30mm離れた位置に設けた。
三方袋1bの層構成は、図10に示すように、最表層の基材フィルムとしてOPP10フィルム厚20μm、中間層として寸法安定性の高いポリエチレンテレフタレートフィルム17(以後、PETと言う。)フィルム厚12μm、シーラントフィルムとしてCPP12フィルム厚30μmを使用し、これら3種の合成樹脂フィルムはウレタン系2液硬化型の接着剤11を用いたドライラミネート方式にて積層されている。
実施例1と同様に、三方袋1bに内容物のダミーとして重さ150gのナットを入れ、開封用の切り込み14から開封した後、図8(b)に示すように切欠き孔9aの中心の位置で三方袋1bを開封口15が下になる様に鉛直方向に折り曲げると、折り曲げられた両側熱融着部2の上端に切欠き9及び第一切り込み4が現れる。
次に、図11に示すように、三方袋1bを第一切り込み4と第二切り込み5間の位置で鉛直方向に折り曲げて第一切り込み4を第二切り込み5に差し込み、一度開封した三方袋1bを再封した。
次に、図11に示すように、三方袋1bを第一切り込み4と第二切り込み5間の位置で鉛直方向に折り曲げて第一切り込み4を第二切り込み5に差し込み、一度開封した三方袋1bを再封した。
図12に示すように、再封した状態の三方袋1bを逆さにしたところ、内容物の自重により第一切り込み4が第二切り込み5から抜脱して開封口が開くことはなく、三方袋1bの再封状態を維持できることが確認された。
なお、包装体の形態は、図13に示すような自立型袋1cにおいても、第一切り込み4及び第二切り込み5の作用は実施例2で示した三方袋1bと変わらないため、実施例2と同様の効果が得られ、図14に示すように再封が可能となる。
1 包装体
1a フタ付き袋
1b 三方袋
1c 自立型袋
2 両側熱融着部
3 前面フィルム
4 第一切り込み
5 第二切り込み
5a 鉛直方向の切り込み
5b 垂直方向の切り込み
5c 湾曲した形状の角
5d 円状の切欠き
6 フタフィルム
7 フタフィルムの熱融着部
8 フタフィルム把持部
9 切欠き
9a 切欠き孔
10 OPPフィルム
11 接着剤
12 CPPフィルム
13 上端熱融着部
14 開封用の切り込み
15 開封口
16 背面フィルム
17 PETフィルム
18 自立型袋の底部
1a フタ付き袋
1b 三方袋
1c 自立型袋
2 両側熱融着部
3 前面フィルム
4 第一切り込み
5 第二切り込み
5a 鉛直方向の切り込み
5b 垂直方向の切り込み
5c 湾曲した形状の角
5d 円状の切欠き
6 フタフィルム
7 フタフィルムの熱融着部
8 フタフィルム把持部
9 切欠き
9a 切欠き孔
10 OPPフィルム
11 接着剤
12 CPPフィルム
13 上端熱融着部
14 開封用の切り込み
15 開封口
16 背面フィルム
17 PETフィルム
18 自立型袋の底部
Claims (8)
- 合成樹脂製フィルムから成る包装体1であって、
前記包装体1は前面フィルム3と背面フィルム16の両側端部を熱融着により接合する両側熱融着部2を有し、
夫々の前記両側熱融着部2には、その上端又は上部から前記両側熱融着部2の長手方向に平行に延びる直線状の第一切り込み4が設けられると共に、
前記第一切り込み4の下端の延長線上に位置する直線状の切り込み5aと該切り込みの上端から直角方向に延びて包装体外へ通じる切り込み5bにより逆L字形状を成す第二切り込み5が設けられていることを特徴とする包装体。 - 前記包装体1は前面フィルム3と背面フィルム16を前記両側熱融着部2により接合し、
前記包装体1の上端を前記背面フィルム16から繋がるフタフィルム6にて覆い、
前記フタフィルム6と前面フィルム3の表面をフタフィルムの熱融着部7により接合して形成されるフタ付き袋1aであることを特徴とする請求項1に記載の包装体。 - 前記両側熱融着部2の上端に1点の頂点を有する形状の切欠き9が設けられ、
前記第一切り込み4は前記切欠き9の頂点部分と接する位置に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装体。 - 前記包装体1は前面フィルム3と背面フィルム16を熱融着可能な面を対向させて配置し、前記両側熱融着部2及び前面フィルム3と背面フィルム16の上部又は下部のどちらか一方を熱融着することにより形成される三方袋1bであり、
前記両側熱融着部2の上部に開封用の切り込み14が設けられ、
前記第一切り込み4及び第二切り込み5は開封用の切り込み14よりも下方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装体。 - 前記包装体1は前面フィルム3と背面フィルム16を熱融着可能な面を対向させて配置し、
前記包装体1の底部側に熱融着可能な面を前記前面フィルム3と背面フィルム16に向けて折りたたんだ底部フィルムを挿入し、
前記両側熱融着部2及び前記底部フィルムが挿入された底部に熱融着部を成すことにより形成される自立型袋であり、
前記両側熱融着部2の上部に開封用の切り込み14が設けられ、
前記第一切り込み4及び第二切り込み5は開封用の切り込み14よりも下方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の包装体。 - 前記第一切り込み4の中央に切欠き孔9aが設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の包装体。
- 前記第一切り込み4及び第二切り込み5はミシン目形状により形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の包装体。
- 前記第二切り込み5に湾曲した形状の角5c、又は前記第二切り込み5の角に円状の切欠き5dを設けることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の包装体。
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