JP6195289B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品、トイレットペーパー等のロール紙、又はティッシュペーパー用カートン等の紙製衛生物品などを収納する包装袋に関するものである。
従来の一般的な包装袋としては、図17に示すように、包装袋の上面にミシン目状の破断線を形成したものが知られている。消費者はこの破断線を破断することにより、包装袋に開口を形成し、この開口から内部の被収納物を取り出す操作を行う。また、この包装袋の上面に、包装袋を持ち運ぶ際に用いる取っ手を備える形態が一般的である。
そのほか、ミシン目状の破断線を包装袋の周面に形成したものもよく知られている。包装袋の周面に破断線を形成した包装袋としては、例えば下記の特許文献1〜特許文献8に記載されたものがあり、その破断線の形成の仕方には様々な形態がある。
特開2012−66839号公報 特表平06−503537号公報 特開2010−215265号公報 特開2012−121592号公報 特開2011−178422号公報 特開2006−290383号公報 特開2006−347633号公報 特開2006−290357号公報
しかし、図17に示すような、包装袋の上面にミシン目状の破断線が形成された包装袋は、開封すると開口を覆う蓋が無いため、包装袋の上面部分に溜まっている異物が内部に混入する可能性や、虫などが侵入する可能性がある。また、包装袋の上面に取っ手を備えているため、被収納物を取り出す際に、被収納物が取っ手に当たって取り出しにくく、市販の入れ物に移す場合にも作業が煩わしい。
前記の各問題は、ミシン目状の破断線を包装袋の周面に形成することで解決することができる。即ち、包装袋の周面に形成した破断線を破断することで、被収納物が取り出しやすくなる。また、破断線を破断して、被収納物を取り出した後も、包装袋の上部を元に戻すことで、包装袋の上部が蓋の役割を果たし、異物の混入等を防ぐことができる。
しかし、包装袋の周面にミシン目状の破断線を形成した場合、破断力に対する耐久性が弱くなる。即ち、包装袋の取っ手を持って持ち運ぶ際に、包装袋内の被収納物の重さや障害物にぶつかった衝撃などにより、破れが生じやすい。また、包装袋を上下方向に軽く引っ張るだけでも、破れてしまう可能性が考えられる。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、包装袋内へ異物が混入したり、包装袋内部の被収納物が取り出しにくくなることを防止しつつ、消費者の意図しない破れが破断線から生じることを防止することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
筒状の周面と上下面とで、内部に被収納物を収納する包装袋において、
前記包装袋の水平方向に沿ってミシン目状に形成された中央破断線と、
前記中央破断線の上下方向の少なくとも一方側であって、前記中央破断線の近傍位置に、上下方向の破断力が前記中央破断線の破断力よりも大きく、かつ水平方向に間欠に形成された隣接破断線と、が設けられ、
前記中央破断線を破断することにより、被収納物を包装袋から取り出す構成とされ、
前記包装袋は取っ手を有し、
前記取っ手が前記包装袋の上部に固着され、
前記包装袋の周面のうち、少なくとも前記固着された部分の下方に位置する前記中央破断線の近傍位置に、前記隣接破断線が形成されており、
前記包装袋の周面に形成される中央破断線は、包装袋の周長のほぼ半分の長さで形成され、
前記中央破断線の上方には後処理テープが設けられ、
前記中央破断線を破断し、被収納物を包装袋から取り出した状態から、包装袋を製品状態へ戻し、前記破断した部分を後処理テープによって封じる構成としたことを特徴とする包装袋。
(作用効果)
包装袋の周面に中央破断線を設ける構成とすることで、包装袋内へ異物が混入したり、包装袋内の被収納物が取り出しにくくなることを防止することができる。また、前記中央破断線の近傍位置に、隣接破断線を設けることで、その隣接破断線が、中央破断線が破断するのを防ぐクッションの役割を果たすこととなる。従って、隣接破断線を設けない場合と比べて、中央破断線を破断するために、より大きな破断力が必要となるため、包装袋内の被収納物の重さや障害物にぶつかった衝撃などにより、消費者の意図しない破れが生じることを防ぐことができる。
包装袋を一周するように中央破断線を設け、その中央破断線を全て破断すると、包装袋が上下に完全に分かれてしまう。従って、被収納物を包装袋から取り出すために、上下に分けた包装袋の上部を外した後に、その外した包装袋の上部を包装袋の蓋として用いるため、包装袋の上部を再び製品状態へ戻す際に手間がかかるという問題がある。そこで、本発明は、包装袋の周面に形成される中央破断線の長さを、包装袋の周長のほぼ半分にすることで、製品状態へ戻す際の手間を減らすことができる構成とした。
また、中央破断線の上方に後処理テープを設けることで、包装袋を製品状態へ戻した後、破断部分を後処理テープによって封じることができる。その結果、包装袋内への異物の混入などをより確かに防ぐことができる。また、包装袋上部に取っ手が形成されている場合であって、被収納物を取り出すために、中央破断線を破断した後であっても、その取っ手を持って包装袋を持ち運ぶことができる。
<請求項2記載の発明>
筒状の周面と上下面とで、内部に被収納物を収納する包装袋において、
前記包装袋の水平方向に沿ってミシン目状に形成された中央破断線と、
前記中央破断線の上下方向の少なくとも一方側であって、前記中央破断線の近傍位置に、上下方向の破断力が前記中央破断線の破断力よりも大きく、かつ水平方向に間欠に形成された隣接破断線と、が設けられ、
前記中央破断線を破断することにより、被収納物を包装袋から取り出す構成とされ、
前記包装袋は帯状の取っ手を有し、
前記取っ手の両基端部が前記包装袋の周面にそれぞれ固着され、
前記固着された部分の下方に位置する中央破断線の近傍には、隣接破断線が形成され、
前記固着された部分の下方以外に位置する中央破断線の近傍には、隣接破断線が形成されていないことを特徴とする包装袋
(作用効果)
包装袋の周面に中央破断線を設けた場合において、包装袋内の被収納物の重さが原因となって、一番大きな破断力がかかる場所は、包装袋の取っ手の下方に位置する部分である。従って、取っ手の下方に位置する中央破断線の近傍に、隣接破断線を形成することで、消費者が包装袋の切開を意図していないときに、包装袋に破れが生じるのを防ぐことができる。また、取っ手の下方以外に位置する中央破断線の近傍には、隣接破断線を形成しないことで、隣接破断線を設けることによる包装袋の見た目の悪化を防ぐことができる。
請求項3記載の発明>
前記中央破断線および隣接破断線は、製品状態で既に切断されているカット部と、カット部間に位置して切断可能とされたタイ部とから構成され、
前記中央破断線のタイ部の上下方向の少なくとも一方側に、前記隣接破断線のカット部が設けられ、
前記中央破断線のカット部の上下方向の少なくとも一方側に、前記隣接破断線のタイ部が設けられる請求項1または2記載の包装袋。
(作用効果)
中央破断線のタイ部の上下方向の少なくとも一方側に、隣接破断線のカット部
を配置する。それにより、包装袋が上下方向に引っ張られた際に、隣接破断線のカット部が上下方向に延びるため、中央破断線のタイ部に加わる破断力が分散して弱められ、中央破断線のタイ部が破断にくくなる。そのため、消費者が包装袋の切開を意図していない場合に、包装袋に破れが生じるのを防ぐことができる。
一方、中央破断線のカット部の上下方向の少なくとも一方側には、隣接破断線のタイ部を配置する。それにより、包装袋が上下方向に引っ張られた際に、破断力がダイレクトにカット部へ加わることになる。
請求項4記載の発明>
前記隣接破断線は前記中央破断線の上方および下方にそれぞれ設けられ、
前記隣接破断線は斜め形状のカット部を有し、
前記隣接破断線における前記斜め形状のカット部の傾斜方向が、前記中央破断線の上方および下方で同じである請求項1または2記載の包装袋。
(作用効果)
隣接破断線の形状を、斜めとする。それにより、隣接破断線を水平方向に直線状に設けた場合と比べて、隣接破断線の上下方向の破断力を大きくすることができる。その結果、中央破断線のタイ部にかかる破断力を、隣接破断線によって分散する効果が大きくなり、消費者が包装袋の切開を意図していない場合に、包装袋に破れが生じるのを防ぐことができる。
削除
削除
削除
<請求項5記載の発明>
前記包装袋の周面の上半分に中央破断線および隣接破断線をそれぞれ設けるとともに、
前記包装袋の周面の下半分にも中央破断線および隣接破断線をそれぞれ設ける構成とした請求項2記載の包装袋。
(作用効果)
包装袋の周面の上半分および下半分に、中央破断線をそれぞれ設けることで、包装袋の上部からも下部からも、包装袋内の被収納物を取り出すことができる。
削除
削除
請求項6記載の発明>
前記包装袋内に、被収納物が水平方向に複数枚梱包されるとともに、上下方向にも複数段梱包され、
前記段と段の境界近傍に中央破断線が設けられ、
前記中央破断線の一部につまみ部が設けられ、
前記つまみ部を押し込み、押し込んだつまみ部を引くことにより、被収納物を包装袋から取り出す構成とした請求項2記載の包装袋。
(作用効果)
段と段の境界近傍に中央破断線を設けるとともに、中央破断線の一部につまみ部を設けることで、そのつまみ部を用いて容易に中央破断線を破断することができる。
請求項7記載の発明>
前記包装袋内に、被収納物が水平方向に複数枚梱包されるとともに、上下方向にも複数段梱包され、
前記段と段の境界を挟んで、上方と下方に中央破断線がそれぞれ形成され、
それぞれの中央破断線は包装袋の周面を一周するように形成され、
上方の中央破断線を破断して上方の包装袋を外し、
下方の中央破断線を破断して下方の包装袋を外し、
包装袋の残った帯状部分を用いて、複数の被収納物をまとめたまま持ち運び可能とする請求項2記載の包装袋。
(作用効果)
包装袋はポリエチレンシートなどの柔軟な材料で構成されることが多い。また、その包装袋内への被収納物の梱包は、被収納物を圧縮して、できる限り詰めるようにして行うことが多い。そのため、中央破断線を破断して上方および下方の包装袋を外した後であっても、残った包装袋の帯状部分によって、被収納物がバラバラにならずにまとまった状態を維持することができる。従って、包装袋の上方部分および下方部分を外した後であっても、この帯状部分を持って、複数の被収納物をまとめた状態で持ち運ぶことができる。
本発明によれば、包装袋内へ異物が混入したり、包装袋内部の被収納物が取り出しにくくなることを防止しつつ、消費者の意図しない破れが破断線から生じることを防止することができる包装袋を提供することができる。
本発明に係る包装袋の斜視図 本発明に係る包装袋の正面図 本発明に係る包装袋の側面図 本発明に係る包装袋を半分ほど開封したときの斜視図 本発明に係る包装袋を全て開封したときの斜視図 本発明の第二実施例に係る包装袋の斜視図 本発明の第二実施例に係る包装袋を開封したときの斜視図 本発明の第二実施例に係る包装袋を開封した後に、包装袋上部を元に戻した状態を示した斜視図 本発明の第三実施例に係る包装袋の斜視図 本発明の第四実施例に係る包装袋の斜視図 本発明の第五実施例に係る包装袋の斜視図 本発明の第六実施例に係る包装袋の斜視図 本発明の第六実施例に係る包装袋を全て開封したときの斜視図 破断線が伸びた状態を示した図 隣接破断線のバリエーションを示した図 隣接破断線のバリエーションを示した図 従来品に係る包装袋の斜視図 従来品の包装袋を上下方向から引っ張った際の破断線の写真 本発明品の包装袋を上下方向から引っ張った際の破断線の写真
以下、図面に示す実施の形態に基づいて本発明をさらに詳説する。図1〜図5は、本発明に係る包装袋1を示している。この包装袋1は、2枚の包装シートの幅方向両端部を融着または接着等によりシールし、筒状の周面2を形成したものである。そして、そのシール部分には結合部9が形成される。また、前記筒状の周面2の上方及び下方には、その周面2を覆うように、包装袋1の上面3及び下面4が形成される。
前記の包装袋1の中には、使い捨ておむつや生理用ナプキン等の吸収性物品、トイレットペーパー等のロール紙、又はティッシュペーパー用カートン等の紙製衛生物品などの被収納物11が収納される。例えば、使い捨ておむつや生理用ナプキン等は、身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体が介在する部分である吸収性本体部と、この吸収性本体部の両側縁からそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収体を有しない部分であるサイドフラップとを有するものである。中でも、止着式使い捨ておむつやパンツ式使い捨ておむつの場合は、吸収性本体部ならびにサイドフラップ部の外面全体が外装部により形成され、外装部が所謂おむつカバーのように着用者の下腹部から臀部にかけての胴回り及び股間部全体を覆うようになっている。このような吸収性物品は、小さいものは折り畳まれずに包装されるが、大きいものは前後を合わせるような2つ折りまたは前後それぞれを中央にあわせるような3つ折りされて放送されることが一般的であり、場合によっては4つ折り以上に折り畳まれて包装されることもある(なお、図1〜図3に図示したような、パンツ式使い捨ておむつは、前身頃と後身頃の両側部が接合されるため、製品状態で2つ折りされている。)また、サイドフラップ部が大きい場合は、各サイドフラップは吸収体側部近傍に沿って内側に折り畳まれる。
前記被収納物11を一つだけ収納することもできるが、被収納物11を複数収納することの方が一般的である。図1〜図5の実施形態においては、被収納物11としての使い捨ておむつを水平方向に複数枚並べるとともに、その水平方向に並べた被収納物11を、上下方向に2段重ねた状態で梱包している。なお、図1〜図5においては、使い捨ておむつの股下部が包装袋1の上方に、使い捨ておむつの股上部が包装袋1の下方になるように重ね合わせている。そのため、図4、図5においては、使い捨ておむつの股間部に形成され、排尿の有無を消費者に知らせるためのお知らせマーク12を見ることができる。
また、被収納物11の梱包の際は、被収納物11を圧縮した状態で包装袋1の下方から挿入した後、包装袋1の下面4をシールする。その結果、丸みを帯びたほぼ直方体形状の製品状態の包装袋1となる。
前記包装袋1には、持ち運びを容易にするための取っ手7が形成される。図1〜5の実施形態において、取っ手7は帯状の形状をしており、その取っ手7の両基端部が包装袋1の周面2にそれぞれ固着されている。そして、その帯状の取っ手7の中央には、ミシン目状の破断線8が形成されている。前記包装袋1と取っ手7は、包装袋1の周面2の上方位置で、融着または接着等により結合されている。
なお、包装袋1および取っ手7の素材としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロンなど、通常包装に使用されるプラスチックフィルムを単体で又は複合素材として使用することができる。吸収性物品の分野では、ポリエチレンフィルムが好ましく、汎用されている。中でも柔軟性に富むLDPE(低密度ポリエチレン:密度0.900〜0.925g/cm3)やMDPE(中密度ポリエチレン:密度0.925〜0.940g/cm3)が好適である。フィルムの厚みとしては、50〜100μm程度が好適である。包装袋1の素材は、前記のプラスチックフィルムが一般的であるが、紙や不織布等のシート材、またこれらを複合したシート材を用いてもよい。
前記包装袋1には、包装袋1の水平方向に沿ってミシン目状に形成された中央破断線5が設けられる。この中央破断線5は、製品状態で既に切断されているカット部L1と、カット部L1間に位置して切断可能とされたタイ部L2とから構成される。このカット部L1とタイ部L2の長さは任意に決めることができ、例えば、カット部L1の長さL3を1.0mm、タイ部L2の長さL4を3.0mmとすることができる。しかし、カット部L1の長さL3を1.0〜10.0mm、タイ部L2の長さL4を1.0〜10.0mmとするのがより好ましい。このように、包装袋1の周面2に中央破断線5を設ける構成とすることで、包装袋1内へ異物が混入したり、包装袋1内の被収納物11が取り出しにくくなることを防止することができる。
また、前記中央破断線5の上下方向の少なくとも一方側であって、中央破断線5の近傍位置に、隣接破断線6が設けられる。この隣接破断線6は、上下方向の破断力が中央破断線5の破断力よりも大きいため、中央破断線5よりも破断にくい構成とされる。そして、この隣接破断線6も、包装袋1の周面2の水平方向に間欠に形成される。また、この隣接破断線6も、製品状態で既に切断されているカット部M1と、カット部間に位置して切断可能とされたタイ部M2とから構成される。このカット部M1とタイ部M2の長さは任意に決めることができ、例えば、カット部M1の長さM3を2.0mm、タイ部M2の長さM4を5.0mmとすることができる。しかし、カット部M1の長さM3を1.0〜10.0mm、タイ部M2の長さM4を1.0〜10.0mmとするのがより好ましい。このように、前記中央破断線5の近傍位置に、隣接破断線6を設けることで、その隣接破断線6が、中央破断線5が破断するのを防ぐクッションの役割を果たすこととなる。従って、隣接破断線6を設けない場合と比べて、中央破断線5を破断するために、より大きな破断力が必要となるため、包装袋1内の被収納物11の重さや障害物にぶつかった衝撃などにより、消費者の意図しない破れが生じることを防ぐことができる。
この隣接破断線6のカット部M1の形状は、例えば、図15(A)〜(E)に示すように、斜め、U字、V字および×字の群から任意に選ぶことができる。なお、本発明は、カット部M1の形状を前記の各例に限定するものではないことを附言しておく。隣接破断線6の形状を前記のように構成することで、隣接破断線6を水平方向に直線状に設けた場合と比べて、隣接破断線6の上下方向の破断力を大きくすることができる。その結果、中央破断線5のタイ部L2にかかる破断力を、隣接破断線6によって分散する効果が大きくなり、消費者が包装袋1の切開を意図していない場合に、包装袋1に破れが生じるのを防ぐことができる。
また、図15の各例においては、隣接破断線6を中央破断線5の上方と下方に各一列ずつ設けた例を示したが、上方のみ又は下方のみに設けるようにしても良い。また、図16(A)〜(D)に示すように、隣接破断線6を中央破断線5の上方と下方に各二列ずつ設けるなど、列の本数は任意に変更できる。また、隣接破断線6の本数を中央破断線5の上方と下方で異なるように形成しても良い。
なお、中央破断線5と隣接破断線6との間の長さは、例えば2.0mmとすることができる。この中央破断線5と隣接破断線6との間の長さは、中央破断線5のカット部L1とタイ部L2の長さを考慮して、適宜設定することが好ましい。具体的には、中央破断線5のカット部L1の長さL3を4mm、タイ部L2の長さL4を6mmにした場合、中央破断線5と隣接破断線6との間の長さNを5mm〜10mmとすることにより、中央破断線5が破れにくくなる。ここで、中央破断線5と隣接破断線6との間の長さNとは、隣接破断線6のカット部M1の中央破断線側の端部と、中央破断線5との間の垂直方向の長さをいう。その他、各カット部及びタイ部の長さ等については、図14(D)に示した。
また、図16(A)に示すように、隣接破断線6のカット部M1の形状を全て同一形状にしても良いが、図16(B)や(C)に示すように、それぞれの列毎に異なる形状としても良い。さらに、図16(D)に示すように、一列の隣接破断線6のうちでも、カット部M1の形状をそれぞれ異なるようにしても良い。
また、図14(C)に示すように、隣接破断線6のカット部M1は、包装袋1の周面2の水平方向から所定の角度をつけて形成する。図14(C)においては、包装袋1の周面2の水平方向を補助線17で表している。隣接破断線6のカット部M1は、この補助線17に対して所定の角度αをつけて構成する。このαの角度は、0度<α<90度の間で決定することができるが、後述の破断力が最大となる45度が最も好ましい。
さらに、中央破断線5のタイ部L2の上下方向の少なくとも一方側に、隣接破断線6のカット部M1を設けるのが好ましい。その結果、包装袋1が上下方向に引っ張られた際に、隣接破断線6のカット部M1が上下方向に延びるため、中央破断線5のタイ部L2に加わる破断力が分散して弱められ、中央破断線5のタイ部L2が破断にくくなる。そのため、消費者が包装袋1の切開を意図していない場合に、包装袋1に破れが生じるのを防ぐことができる。
また、中央破断線5のカット部L1の上下方向の少なくとも一方側に、隣接破断線6のタイ部M2を設けることが好ましい。その結果、包装袋1が上下方向に引っ張られた際に、破断力がダイレクトにカット部L1へ加わることになる。
なお、中央破断線5のタイ部L2の上下方向の少なくとも一方側に、隣接破断線6のタイ部M2を設けることもできる。同様に、中央破断線5のカット部L1の上下方向の少なくとも一方側に、隣接破断線6のカット部M1を設けることもできる。
図14(A)に、中央破断線5及び隣接破断線6に破断力がかかる前の状態を示す。また、図14(B)に、中央破断線5及び隣接破断線6に破断力がかかった後の状態を示す。
中央破断線5及び隣接破断線6に上下方向の破断力がかかると、各破断線のカット部L1、M1の形状が、図14(B)の各矢印方向へ広がり、そのカット部L1、M1の内部に空洞が生じる。包装袋1の周面2に中央破断線5のみ設けた場合は、上下方向の切裂き力がダイレクトに中央破断線5へかかるため、中央切れ裂き線が破れやすい。しかし、中央切れ裂き線の近傍に隣接破断線6を設けることで、隣接破断線6がクッションの様な役割を果たすため、中央破断線5が破断しにくくなる。その結果、消費者が包装袋1の切開を意図していない場合に、包装袋1に破れが生じるのを防ぐことができる。
なお、消費者が中央破断線5の破断を望んでいる場合は、より大きな破断力を中央破断線5にかけることになる。そして、その破断力によって、中央破断線5が破断し、包装袋1に開口が生じることとなる。この開口から、内部の被収納物11を包装袋1から取り出すことができる。
図6〜図8は、第二実施例にかかる包装袋1を示したものである。第一実施例においては、包装袋1の周面2に形成される中央破断線5は、包装袋1を水平方向に一周するように形成したが、第二実施例においては、中央破断線5を包装袋1の周長のほぼ半分の長さだけ形成している。また、前記中央破断線5の両端部には、その先の部分の破断を防ぐための破断止め14を設けるのが好ましい。消費者は、包装袋1の内部の被収納物11を取り出すために、前記中央破断線5を破断する。そして、被収納物11を包装袋1から取り出した後、包装袋1内部に異物等が混入しないように、包装袋1を製品状態へ戻すこととなる。
包装袋1を一周するように中央破断線5を設け、その中央破断線5を全て破断すると、包装袋1が上下に完全に分かれてしまう。従って、被収納物11を包装袋1から取り出すために、上下に分けた包装袋1の上部を外した後に、その外した包装袋1の上部を包装袋1の蓋として用いるため、包装袋1の上部を再び製品状態へ戻す際に手間がかかるという問題がある。そこで、本発明の第二実施例においては、包装袋1の周面2に形成される中央破断線5の長さを、包装袋1の周長のほぼ半分にすることで、製品状態へ戻す際の手間を減らすことができる構成とした。
また、前記中央破断線5の上方には後処理テープ13を設けることが好ましい。この後処理テープ13を設けることで、包装袋1を製品状態へ戻した後、破断部分を後処理テープ13によって封じることができる。その結果、包装袋1内への異物の混入などをより確かに防ぐことができる。また、包装袋1上部に取っ手7が形成されている場合であって、被収納物11を取り出すために、中央破断線5を破断した後であっても、その取っ手7を持って包装袋1を持ち運ぶことができる。なお、図6に示した製品状態において、後処理テープ13は、二度折り畳んで三層構造になっている。そして、図8に示すように、後処理テープ13を使用する段階で、その後処理テープ13を下方へ引き伸ばし、中央破断線5の破断した箇所を、後処理テープ13によって結合している。なお、この後処理テープ13の形状や、折り畳み回数などは任意に変更することができる。
図9は、第三実施例にかかる包装袋1を示したものである。第三実施例においては、包装袋1の周面2の上半分に中央破断線5および隣接破断線6をそれぞれ設けるとともに、包装袋1の周面2の下半分にも中央破断線5および隣接破断線6をそれぞれ設ける構成とした。このように、包装袋1の周面2の上半分および下半分に、中央破断線5をそれぞれ設けることで、包装袋1の上部からも下部からも、包装袋1内の被収納物11を取り出すことができる。
図10は、第四実施例にかかる包装袋1を示したものである。第四実施例においては、取っ手7と包装袋1との固着部の下方に位置する中央破断線5の近傍に、隣接破断線6が形成する。そして、前記固着部の下方以外に位置する中央破断線5の近傍には、隣接破断線6を形成しないようにする。
包装袋1の周面2に中央破断線5を設けた場合において、包装袋1内の被収納物11の重さが原因となって、一番大きな破断力がかかる場所は、包装袋1の取っ手7の下方に位置する部分である。従って、取っ手7の下方に位置する中央破断線5の近傍に、隣接破断線6を形成することで、消費者が包装袋1の切開を意図していないときに、包装袋1に破れが生じるのを防ぐことができる。また、取っ手7の下方以外に位置する中央破断線5の近傍には、隣接破断線6を形成しないことで、隣接破断線6を設けることによる包装袋1の見た目の悪化を防ぐことができる。
図11は、第五実施例にかかる包装袋1を示したものである。図11においては、被収納物11である使い捨ておむつが、水平方向に複数枚並べられるとともに、その水平方向に並べられたおむつが上下2段に重ねられて、包装袋1に梱包されている。そして、前記の段と段の境界近傍に中央破断線5が設けられる。また、中央破断線5の一部には、半円形に形成されたつまみ部15が設けられる。消費者は、包装袋1を開封しようとする場合に、前記つまみ部15を押し込み、押し込んだつまみ部15を引くことにより、容易に中央破断線5を破断して、被収納物11を包装袋1から取り出すことができる。
なお、図11では、被収納物11を2段に重ねた例を示したが、被収納物11を3段以上重ねた場合であっても同様に、段と段の境界近傍に中央破断線5を設けると良い。被収納物11を3段以上重ねた場合、いずれかの段と段の間に中央破断線5を設ければ、包装袋1を開封することができるが、被収納物11の取り出しやすさを考えると、すべての段と段の間に中央破断線5を設けるのが好ましい。
また、図11においては、つまみ部15の形状を半円形としてが、この形状に限られるものではなく、V字状や円状など、任意の形状を採用することができる。なお、消費者がつまみ部15を容易に押し込むことができるようにするため、つまみ部15の周囲には、隣接破断線6を設けないほうが好ましい。
図12及び図13は、第六実施例にかかる包装袋1を示したものである。図12及び図13においても、被収納物11である使い捨ておむつが、水平方向に複数枚並べられるとともに、その水平方向に並べられたおむつが上下2段に重ねられて、包装袋1に梱包されている。そして、前記段と段の境界線を挟むように、その境界線の上方と下方に中央破断線5がそれぞれ形成される。このとき、それぞれの中央破断線5は包装袋1の周面2を一周するように形成される。
消費者は、包装袋1を開封する際に、上方の中央破断線5を破断して上方の包装袋1を外し、下方の中央破断線5を破断して下方の包装袋1を外す。その結果、図13に示すように、包装袋1の残っている部分が帯状を呈する。そして、この帯状部分16を用いて、消費者は、複数の被収納物11をまとめたまま持ち運びすることができる。
前述のとおり、包装袋1はポリエチレンシートなどの柔軟な材料で構成されることが多い。また、その包装袋1内への被収納物11の梱包は、被収納物11を圧縮して、できる限り詰めるようにして行うことが多い。そのため、中央破断線5を破断して上方および下方の包装袋1を外した後であっても、残った包装袋1の帯状部分16によって、被収納物11がバラバラにならずにまとまった状態を維持することができる。従って、包装袋1の上方部分および下方部分を外した後であっても、この帯状部分16を持って、複数の被収納物11をまとめた状態で持ち運ぶことができるのである。
以下、本発明を実験例1および実験例2に基づいて説明する。ただし、下記の各実験例は、本発明の内容を例示するものに過ぎず、発明の範囲がこれらの実験例によって限定されるものではない。
(実験例1)
(試験用のフィルム片)
フィルム片:厚さ65μmのポリエチレンフィルムを用い、このポリエチレンフィルムの引き伸ばし方向(上下方向)と平行な一方向の長さを54cm、それに直交する方向の長さを5cmとする矩形状のフィルム片を作成して試験に用いた。
(破断強度の測定)
引張試験機(島津製作所製 オートグラフ、型式:AG-10KNX、2010年製 No.133004801347)を用いて試験した。本発明品及び従来品の各フィルム片の一端5cmを上チャック挾持するとともに、挾持用片部5cmを下チャックで挾持して、上チャックを速度100mm/minで30mm上昇させる。このとき、中央破断線が破断する破断強度[N]を測定した。上記の試験を各フィルム片について5回ずつ行った。
(従来例:中央破断線)
カット部の長さ:5mm
タイ部の長さ:1mm
中央破断線5を構成する複数のカット部とタイ部はオルファ製ロータリーカッターを用いて作製し、各カット部およびタイ部の長さは全て同一とした。
上記カット部の形成方向:ポリエチレンフィルムの引き伸ばし方向(上下方向)と垂直方向
上記の条件のもとで、破断強度を測定した。その結果を表1に示す。
(本発明)
(図14(A)のケース)
図14(A)と同様に、中央破断線5および隣接破断線6A、6Bを形成して、実験を行った。このとき、中央破断線5のカット部L1の長さを5mm、タイ部L2の長さを1mmとした。また、隣接破断線6のカット部M1と補助線17の間の角度αは、45°とした。さらに、隣接破断線6の長さM3を14mmとした。
上記の条件のもとで、中央破断線5と隣接破断線6の間の距離Nを任意に変え、破断強度を測定した。その結果を表2に示す。
(図16(A)のケース)
図16(A)と同様に、中央破断線5および隣接破断線6A、6Bを形成して、実験を行った。このとき、中央破断線5のカット部L1の長さを5mm、タイ部L2の長さを1mmとした。また、隣接破断線6のカット部M1と補助線17の間の角度αは、45°とした。さらに、隣接破断線6の長さM3を14mmとした。また、中央破断線5の上方に形成した、二列の隣接破断線6A、6Aの間の長さ(上方の隣接破断線6Aの下端の高さと、下方の隣接破断線6Aの上端の高さの間の距離)は、10cmとした。同様に、中央破断線5の下方に形成した、二列の隣接破断線6B、6Bの間の長さ(上方の隣接破断線6Bの下端の高さと、下方の隣接破断線6Bの上端の高さの間の距離)も、10cmとした。
上記の条件のもとで、二列の隣接破断線6A、6Aのうち下方の隣接破断線6Aと、中央破断線5との間の距離Nを任意に変えた。同様に、二列の隣接破断線6B、6Bのうち上方の隣接破断線6Bと、中央破断線5との間の距離Nを任意に変えた。そして、破断強度を測定した。その結果を表3に示す。
(評価)
中央破断線5が裂ける際のポリエチレンフィルムの張力は、従来品では平均値が12.2 Nであるが、本発明品では図14(A)のケースでは最大17.1N、図16(A)のケースでは最大17.7Nに上昇した。図15(D)のケースでは隣接破断線6から破断し最大強度10.0Nに低下した。
従って、中央破断線5の近傍に隣接破断線6を設けることにより、中央破断線が破れにくくなったことが分かった。これにより、ポリエチレンフィルムの厚さに関わらず、隣接破断線6を設けることで、中央破断線5を意図せずに破断してしまう可能性を減らすことができると考えられる。
(実験例2)
(包装袋)
実験2では、図1の形状の包装袋1を用いた。この包装袋1の奥行(マチ)は145mm、高さは440mm、幅は195mmである。また、この包装袋1の素材は、厚さ65μmのポリエチレンフィルム(福助工業株式会社製)からなる。
(被収納物)
前記包装袋1の上段(取っ手7側)には、乳幼児用おむつ(左右の幅145mm、上下の長さ220mm、厚さ14mm)を20枚(計700g)詰めた。また、下段(取っ手7と反対側)にも、同様の乳幼児用おむつ(左右の幅145mm、上下の長さ220mm、厚さ14mm)を20枚(合計700g)詰めた。
本実験においては、当初予定していた市販品の包装袋1(50〜60枚のおむつを詰めることが可能)よりも一回り小さい包装袋1を用いた。そのため、当初詰める予定であったが、実験に用いた包装袋1内に詰め切れないおむつが発生した(14枚)。そこで、前記包装袋1の下段に、ステンレス製の板(正面幅125mm、奥行き50mm、高さ14mm)を1枚(500g)詰めた。このステンレス製の板は、包装袋1内に詰めきれなかったおむつの重量を加算するために、便宜的に詰めたものであり、約14枚分のおむつの重量に相当する。
(実験装置)
上下運動装置(カトーテック株式会社製、平成13年製)を用いた。
(実験方法)
1.前記包装袋1の高さ方向中央に、中央破断線5を形成した。また、この中央破断線5は、包装袋1を一周するように設けた。
2.前記中央破断線5の上下に、隣接破断線6Aおよび6Bを形成した。
3.前記包装袋1の下面4だけが開口し、その他の部分は密閉されている状態で、下面4の開口部分から、上段用のおむつ、下段用のおむつ、ステンレス製の板を順番に詰め込み、その後に、開口部分をガムテープによって封じた。
4.前記の被収納物を詰めた包装袋1の取っ手7部分を実験装置に固定した。そして、この実験装置によって、包装袋1を上下運動させた。より詳細には、上下方向40cmの距離を1秒間に1往復させる上下運動を行った。
5.そして、包装袋1を一周するように設けた中央破断線5の全てが破れ、包装袋1の下段部分が落下するまでに、上下運動を何回要するか測定した。
(図14(A)のケース)
図14(A)と同様に、中央破断線5および隣接破断線6A、6Bを形成して、実験を行った。このとき、中央破断線5のカット部L1の長さを5mm、タイ部L2の長さを1mmとした。また、隣接破断線6のカット部M1と補助線17の間の角度αは、45°とした。さらに、隣接破断線6の長さM3を14mmとした。
上記の条件のもとで、中央破断線5と隣接破断線6の間の距離Nを任意に変え、包装袋1の下段が落下までの回数をカウントした。その結果を表4に示す。
(図16(A)のケース)
図16(A)と同様に、中央破断線5および隣接破断線6A、6Bを形成して、実験を行った。このとき、中央破断線5のカット部L1の長さを5mm、タイ部L2の長さを1mmとした。また、隣接破断線6のカット部M1と補助線17の間の角度αは、45°とした。さらに、隣接破断線6の長さM3を14mmとした。また、中央破断線5の上方に形成した、二列の隣接破断線6A、6Aの間の長さ(上方の隣接破断線6Aの下端の高さと、下方の隣接破断線6Aの上端の高さの間の距離)は、10cmとした。同様に、中央破断線5の下方に形成した、二列の隣接破断線6B、6Bの間の長さ(上方の隣接破断線6Bの下端の高さと、下方の隣接破断線6Bの上端の高さの間の距離)も、10cmとした。
上記の条件のもとで、二列の隣接破断線6A、6Aのうち下方の隣接破断線6Aと、中央破断線5との間の距離Nを任意に変えた。同様に、二列の隣接破断線6B、6Bのうち上方の隣接破断線6Bと、中央破断線5との間の距離Nを任意に変えた。そして、包装袋1の下段が落下までの回数をカウントした。その結果を表5に示す。
(評価)
隣接破断線6を設けることにより、中央破断線5が破れにくくなった。また、中央破断線5と隣接破断線6の間の距離Nを長くするほど、中央破断線5が破れにくくなった。また、隣接破断線6の形状を中央破断線5へ向かって突出するV字状にすることにより、中央破断線5が破れにくくなった。さらに、隣接破断線6を設ける列数を多くするほど、中央破断線5が破れにくくなった。
1…包装袋
2…(包装袋の)周面
3…(包装袋の)上面
4…(包装袋の)下面
5…中央破断線
5X…中央破断線の破断力がかかる前の状態
5Y…中央破断線の破断力がかかった後の状態
6…隣接破断線
6A…(中央破断線より上方に位置する)隣接破断線
6AX…(中央破断線より上方に位置する)隣接破断線の破断力がかかる前の状態
6AY…(中央破断線より上方に位置する)隣接破断線の破断力がかかった後の状態
6B…(中央破断線より下方に位置する)隣接破断線
6BX…(中央破断線より下方に位置する)隣接破断線の破断力がかかる前の状態
6BY…(中央破断線より下方に位置する)隣接破断線の破断力がかかった後の状態
7…取っ手
8…(取っ手に形成された)破断線
9…(包装シートの)結合部
10…(包装袋の上面に形成された)破断線
11…被収納物
12…被収納物のお知らせマーク
13…後処理テープ
13A…(後処理テープの)持ち手部分
13B…(後処理テープの山折りの)折り目
13C…(後処理テープの谷折りの)折り目
14…破断止め
15…(中央破断線の)つまみ部
16…(包装袋の)帯状部分
17…隣接破断線の傾斜角度を説明するための補助線
L1…中央破断線のカット部
L2…中央破断線のタイ部
L3…中央破断線の1つのカット部の長さ
L4…中央破断線の1つのタイ部の長さ
M1…隣接破断線のカット部
M2…隣接破断線のタイ部
M3…隣接破断線の1つのカット部の長さ
M4…隣接破断線の1つのタイ部の長さ
M5…隣接破断線のカット部とカット部の間の長さ
M6…隣接破断線のタイ部とタイ部の間の長さ
N…中央破断線と隣接破断線との間の長さ

Claims (7)

  1. 筒状の周面と上下面とで、内部に被収納物を収納する包装袋において、
    前記包装袋の水平方向に沿ってミシン目状に形成された中央破断線と、
    前記中央破断線の上下方向の少なくとも一方側であって、前記中央破断線の近傍位置に、上下方向の破断力が前記中央破断線の破断力よりも大きく、かつ水平方向に間欠に形成された隣接破断線と、が設けられ、
    前記中央破断線を破断することにより、被収納物を包装袋から取り出す構成とされ、
    前記包装袋は取っ手を有し、
    前記取っ手が前記包装袋の上部に固着され、
    前記包装袋の周面のうち、少なくとも前記固着された部分の下方に位置する前記中央破断線の近傍位置に、前記隣接破断線が形成されており、
    前記包装袋の周面に形成される中央破断線は、包装袋の周長のほぼ半分の長さで形成され、
    前記中央破断線の上方には後処理テープが設けられ、
    前記中央破断線を破断し、被収納物を包装袋から取り出した状態から、包装袋を製品状態へ戻し、前記破断した部分を後処理テープによって封じる構成としたことを特徴とする包装袋。
  2. 筒状の周面と上下面とで、内部に被収納物を収納する包装袋において、
    前記包装袋の水平方向に沿ってミシン目状に形成された中央破断線と、
    前記中央破断線の上下方向の少なくとも一方側であって、前記中央破断線の近傍位置に、上下方向の破断力が前記中央破断線の破断力よりも大きく、かつ水平方向に間欠に形成された隣接破断線と、が設けられ、
    前記中央破断線を破断することにより、被収納物を包装袋から取り出す構成とされ、
    前記包装袋は帯状の取っ手を有し、
    前記取っ手の両基端部が前記包装袋の周面にそれぞれ固着され、
    前記固着された部分の下方に位置する中央破断線の近傍には、隣接破断線が形成され、
    前記固着された部分の下方以外に位置する中央破断線の近傍には、隣接破断線が形成されていないことを特徴とする包装袋
  3. 前記中央破断線および隣接破断線は、製品状態で既に切断されているカット部と、カット部間に位置して切断可能とされたタイ部とから構成され、
    前記中央破断線のタイ部の上下方向の少なくとも一方側に、前記隣接破断線のカット部が設けられ、
    前記中央破断線のカット部の上下方向の少なくとも一方側に、前記隣接破断線のタイ部が設けられる請求項1または2記載の包装袋。
  4. 前記隣接破断線は前記中央破断線の上方および下方にそれぞれ設けられ、
    前記隣接破断線は斜め形状のカット部を有し、
    前記隣接破断線における前記斜め形状のカット部の傾斜方向が、前記中央破断線の上方および下方で同じである請求項1または2記載の包装袋。
  5. 前記包装袋の周面の上半分に中央破断線および隣接破断線をそれぞれ設けるとともに、
    前記包装袋の周面の下半分にも中央破断線および隣接破断線をそれぞれ設ける構成とした請求項2記載の包装袋。
  6. 前記包装袋内に、被収納物が水平方向に複数枚梱包されるとともに、上下方向にも複数段梱包され、
    前記段と段の境界近傍に中央破断線が設けられ、
    前記中央破断線の一部につまみ部が設けられ、
    前記つまみ部を押し込み、押し込んだつまみ部を引くことにより、被収納物を包装袋から取り出す構成とした請求項2記載の包装袋。
  7. 前記包装袋内に、被収納物が水平方向に複数枚梱包されるとともに、上下方向にも複数段梱包され、
    前記段と段の境界を挟んで、上方と下方に中央破断線がそれぞれ形成され、
    それぞれの中央破断線は包装袋の周面を一周するように形成され、
    上方の中央破断線を破断して上方の包装袋を外し、
    下方の中央破断線を破断して下方の包装袋を外し、
    包装袋の残った帯状部分を用いて、複数の被収納物をまとめたまま持ち運び可能とする請求項2記載の包装袋。
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