JP2023046586A - 包装体及びパッケージ製品 - Google Patents

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リダ ライナ デリ
Raina Derry Ridha
セプティアンシャ プトラ チャンドラ
Chandra Putra Septian
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【課題】容易に開封することができる包装体及びパッケージ製品を提供する。【解決手段】一態様では、前面部、背面部、第1側面部、第2側面部、底面部及び天面部を含み、その内部に複数の吸収性物品を収納する合成樹脂製の包装体が提供される。この包装体の天面部には、天面部の他の部位に比べて破断し易い破断線が形成され、破断線は、前面部及び背面部に交差する前後方向に延在する第1破断線と、第1破断線の一端に接続され第1側面部及び第2側面部に交差する左右方向に延在する第2破断線と、第1破断線の他端に接続され左右方向に延在する第3破断線と、を含み、第2破断線及び第3破断線の少なくとも一方の長さは、左右方向における前面部の幅に対して60%以上、90%以下である。【選択図】図1

Description

本開示は、包装体及びパッケージ製品に関する。
一般的に、使い捨ておむつ等の吸収性物品は、合成樹脂製の包装体に包装された状態で流通し、販売される。この種の包装体には、開封を容易にするためにミシン目等の破断線が形成されていることがある。例えば、特許文献1には、前面部、背面部、第1側面部、第2側面部、上面部及び下面部を有し、折り畳まれた使い捨ておむつの積層体を収納する包装体が記載されている。この包装体は、第1側面部から前面部に沿って延在する第1のミシン目と、第1側面部から背面部に沿って延在する第2のミシン目と、第1側面部における第1のミシン目と第2ミシン目との間に設けられミシン目が形成されない応力分散領域とを有する。
米国特許出願公開第2020/0163813号明細書
上述のような包装体では、折り畳まれた複数の吸収性物品が当該包装体の内部で広がることにより、包装体には外側に押し広げる力が作用する。その力によって包装体の前面部、背面部、第1側面部及び第2側面部は伸張し、弛みが減少する。したがって、上述の包装体のように、ミシン目が包装体の前面部、背面部及び第1側面部に形成されている場合には、使用者が包装体をミシン目付近でつまみにくく、包装体を開封しにくいと感じることがある。
そこで本開示は、容易に開封することができる包装体及びパッケージ製品を提供することを目的とする。
一態様では、前面部、背面部、第1側面部、第2側面部、底面部及び天面部を含み、その内部に複数の吸収性物品を収納する合成樹脂製の包装体が提供される。この包装体の天面部には、天面部の他の部位に比べて破断し易い破断線が形成され、破断線は、前面部及び背面部に交差する前後方向に延在する第1破断線と、第1破断線の一端に接続され第1側面部及び第2側面部に交差する左右方向に延在する第2破断線と、第1破断線の他端に接続され左右方向に延在する第3破断線と、を含み、第2破断線及び第3破断線の少なくとも一方の長さは、左右方向における前面部の幅に対して60%以上、90%以下である。
上記態様に係る包装体では、天面部に破断線が形成されている。天面部には、前面部、背面部、第1側面部及び第2側面部に比べて複数の吸収性物品の広がる力が作用しにくいので、天面部には弛みが生じやすい。したがって、使用者は天面部をつまんで破断線を起点として切り裂くことで包装体を容易に開封することができる。このとき、本態様に係る包装体では、第2破断線及び第3破断線の少なくとも一方の長さが、幅方向における前面部の幅に対して60%以上、90%以下であるので、比較的大きな幅を有する開口部を包装体に形成することができ、その結果、開封された包装体から吸収性物品を容易に取り出すことができる。さらに、第1破断線、第2破断線及び第3破断線に沿って包装体を開封することにより、天面部の一部を蓋部として利用することができる。この蓋部によって開口部を覆うことにより、開封後の包装体の内部に異物が入り込むことを抑制することができるので、吸収性物品を衛生的に保管することができる。
一態様では、第2破断線及び第3破断線の少なくとも一方の長さは、左右方向における前面部の幅に対して60%以上、70%以下であってもよい。第2破断線又は第3破断線の長さを前面部の幅に対して60%以上、70%以下にすることにより、包装体の強度を保ちつつ、開封された包装体から吸収性物品を容易に取り出すことが可能となる。
一態様では、天面部は、第1側面部に接続された第1天面部と、前面部に接続された第2天面部と、背面部に接続された第3天面部と、第2側面部に接続された第4天面部と、を含み、第1破断線は、第1天面部に形成され、第2破断線は、第2天面部に形成され、第3破断線は、第3天面部に形成されていてもよい。第1天面部、第2天面部及び第3天面部に連続的に形成された破断線に沿って包装体を開封することで、包装体の上部に開口部が形成され、当該開口部から吸収性物品を取り出すことができる。
一態様では、第1天面部は、左右方向の内側に折り込まれた状態で第2天面部及び第3天面部に融着された融着領域と、第2天面部及び第3天面部に溶着されていない非融着領域とを含み、第1破断線は、第1天面部の非融着領域に形成されていてもよい。なお、第1破断線は、第1天面部の融着領域よりも第1側面部と第1天面部との境界線に近い位置に形成されていてもよい。本態様では、第1天面部の折り込まれた部分を手でつまんで引き上げることで第1破断線に力が作用するので、第1破断線を起点として包装体を容易に開封することができる。
一態様では、前後方向から見て、第1破断線と第2破断線とが互いに重ならない位置に形成されていてもよい。本態様では、包装体の持ち運び時に意図せずに包装体が開封されることを抑制することができる。
一態様では、第1破断線の位置を指し示す目印を更に有し、目印は、第1破断線よりも底面部側の位置に配置されていてもよい。本態様では、第1破断線よりも底面部側に目印が形成されることにより目印を認識し易くすることができ、それに伴って、第1破断線の位置を認識し易くすることができる。
一態様では、天面部には、持ち手となる持手部が形成され、左右方向において第2破断線及び第3破断線の端部は、持手部の左右方向の一対の端縁の間に配置されていてもよい。本態様では、持手部を把持して包装体を持ち上げたときに、持手部に作用する力が第2破断線及び第3破断線の端部に伝わりにくくなる。したがって、包装体の持ち運び時に意図せずに包装体が開封されることを防止することができる。
一態様では、天面部には、持ち手となる持手部が形成され、左右方向において第2破断線及び第3破断線の端部は、持手部の左右方向の端縁を超えて第2側面部側まで延在してもよい。本態様では、持手部を引き上げたときに第2破断線及び第3破断線の端部に力が伝わりやすくなるので、第2破断線及び第3破断線の端縁を起点として小さい力で包装体を開封することができる。
一態様に係る包装体は、100mm以下の剛軟度を有する材料によって構成されていてもよい。包装体の剛軟度を100mm以下にすることにより、第1破断線、第2破断線及び第3破断線に沿って包装体を開封することで形成される蓋部が柔軟に変形することとなり、当該蓋部を容易に開閉することができる。
一態様では、第1破断線、第2破断線及び第3破断線が、カット部と非カット部とを含むミシン目であり、第1破断線の非カット部の長さに対するカット部の長さの比率は、第2破断線及び第3破断線の非カット部の長さに対するカット部の長さの比率よりも大きくてもよい。第1破断線の非カット部の長さに対するカット部の長さの比率を大きくすることにより、第1破断線が破断しやすくなるので、第1破断線を起点に包装体を容易に開封することが可能となる。
一態様では、第1破断線、第2破断線及び第3破断線がミシン目であり、天面部には、ミシン目の形成によって生じたバリが形成され、バリは天面部の内面側から外面側に向けて突出していてもよい。本態様では、天面部の外面側にバリが突出していることにより、バリの感触によって破断線の位置を認識することが可能となり、破断線を発見しやすくなる。
一態様に係るパッケージ製品は、複数の吸収性物品と、前面部、背面部、第1側面部、第2側面部、底面部及び天面部を含み、その内部に複数の吸収性物品を収納する合成樹脂製の包装体と、を備え、底面部及び天面部に交差する上下方向において、包装体における複数の吸収性物品の最上部よりも天面部側の位置には、包装体の他の部位に比べて破断し易い破断線が形成され、破断線は、前面部及び背面部に交差する前後方向に延在する第1破断線と、第1破断線の一端から第1側面部及び第2側面部に交差する左右方向に延在する第2破断線と、第1破断線の他端から左右方向に延在する第3破断線と、を含み、第2破断線及び第3破断線の少なくとも一方の長さは、左右方向における前面部の幅に対して60%以上、90%以下である。
上記態様に係るパッケージ製品では、包装体の天面部に破断線が形成されている。天面部には、前面部、背面部、第1側面部及び第2側面部に比べて複数の吸収性物品の広がる力が作用しにくいので、天面部には弛みが生じやすい。したがって、使用者は天面部をつまんで破断線を起点として切り裂くことで包装体を容易に開封することができる。そして、破断線に沿って包装体を開封することにより形成された開口部から吸収性物品を取り出すことができる。このとき、本態様に係るパッケージ製品では、第2破断線及び第3破断線の一方の長さが、幅方向における前面部の幅に対して60%以上、90%以下であるので、比較的大きな幅を有する開口部を形成することができ、その結果、開封された包装体から吸収性物品を容易に取り出すことができる。さらに、第1破断線、第2破断線及び第3破断線に沿って包装体を開封することにより、天面部の一部を蓋部として利用することができる。この蓋部によって開口部を覆うことにより、開封後の包装体の内部に異物が入り込むことを抑制することができるので、吸収性物品を衛生的に保管することができる。
一態様では、複数の吸収性物品の各々は、縦長の吸収性コアを有し、吸収性コアには、該吸収性コアの長手方向に延在し、吸収性コアの他の部位に比べて剛性が低くされた剛性低下部が形成され、複数の吸収性物品は、吸収性コアの短手方向が包装体の左右方向を向くように折り畳まれた状態で包装体内に配置されてもよい。上記のように、吸収性物品の吸収性コアに剛性低下部が形成されることにより、吸収性物品の幅方向における屈曲性が向上する。したがって、包装体の開口部から吸収性物品を折り曲げた状態で容易に取り出すことが可能となる。
本発明の種々の態様によれば、容易に開封することができる包装体及びパッケージ製品が提供される。
一実施形態に係るパッケージ製品を概略的に示す斜視図である。 図1に示すパッケージ製品の正面図である。 図1に示すパッケージ製品の左側面図である。 吸収性物品の一例を示す平面図である。 包装体の概略的な展開図である。 包装体に形成された破断線を模式的に示す図である。 包装体の製造方法の一例を示す図である。 包装体を開封する手順を示す図である。 包装体を開封する手順を示す図である。 包装体を開封する手順を示す図である。 別の実施形態に係るパッケージ製品を概略的に示す斜視図である。 図11に示すパッケージ製品の左側面図である。
以下、図面を参照して、本開示の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は繰り返さない。図面は、理解の容易化のために一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法比率は図面に記載のものに限定されない。
以下、一実施形態に係るパッケージ製品について説明する。図1は、一実施形態に係るパッケージ製品1の斜視図である。図2はパッケージ製品1の正面図であり、図3はパッケージ製品1の左側面図である。説明の便宜上、図面には、互いに直交する左右方向X、前後方向Y及び上下方向Zが示されている。左右方向Xは、後述する包装体3の左面部13及び右面部14に交差(直交)する方向であり、前後方向Yは、包装体3の前面部11及び背面部12に交差(直交)する方向である。上下方向Zは、左右方向X及び前後方向Yに垂直な方向であり、底面部15及び天面部16に交差する方向である。
パッケージ製品1は、複数の吸収性物品2及び包装体3を備える。図2及び図3に示すように、複数の吸収性物品2は、包装体3内に収容される。吸収性物品2は、尿、血液、汗等の体液の体液を吸収する吸収体を有する物品である。吸収性物品2としては、例えばおむつ、トイレトレーニングパンツ、失禁パッド、生理用ナプキン、ペットシート等が例示される。おむつとしては、例えばパンツ型又はテープ型の使い捨ておむつが例示される。
図4は、吸収性物品2の一例として利用されるテープ型の使い捨ておむつを示す平面図である。図4では、皺が形成されない状態まで伸長させた状態で吸収性物品2を示している。図4に示す吸収性物品2は、大人用の使い捨ておむつである。なお、吸収性物品2は、子供用の使い捨ておむつであってもよいし、ペット用の使い捨ておむつであってもよい。図4に示すように、吸収性物品2は、着用者の胴回り方向に沿って配置される横方向W、及び、当該横方向Wと直交する縦方向Lに延在している。縦方向Lは、着用状態のときに着用者の腹側から背側を繋ぐ方向である。
図4に示すように、吸収性物品2は、本体部100、一対のファスニングタブ120及びターゲットテープ部130を備えている。本体部100は、排泄物を吸収するためのものであり、表面シート110、裏面シート112及び吸収性コア113を含んでいる。表面シート110は、吸収性物品2の表面側に配置され、着用者の肌に当てられる面を構成する。表面シート110は、体液を吸収性コア113側に透過させる液透過性を有する。表面シート110は、横方向Wの中央に位置するセンターシート110aと、センターシート110aの横方向Wの両側部を覆うサイドシート110bとを含んでいる。
サイドシート110bには、縦方向Lに延在する一対の弾性部材115,116が設けられている。一対の弾性部材115は、縦方向Lに伸長された状態で横方向Wにおける本体部100の両側部に配置されている。一対の弾性部材115が縦方向Lに収縮することにより、本体部100の横方向Wの側端縁が着用者の足回りに密着し、吸収性物品2のフィット性が向上する。一対の弾性部材116は、横方向Wにおいて一対の弾性部材115よりも内側に設けられている。一対の弾性部材116は、縦方向Lに伸長された状態で本体部100のサイドシート110bに接続されている。吸収性物品2の着用時に一対の弾性部材116が縦方向Lに収縮することにより、サイドシート110bの一部が着用者側に起立し、一対の防漏カフが形成される。一対の防漏カフが形成されることにより、排泄物が表面シート110の表面を伝って漏れることが防止される。
一対のファスニングタブ120は、本体部100の縦方向Lの腹側端縁の付近に配置され、横方向Wの外側に延出している。一対のファスニングタブ120の各々は、メカニカルファスナ等からなる接合部122を含み、当該接合部122は、ターゲットテープ部130に接合可能に構成されている。ターゲットテープ部130は、本体部100の縦方向Lの背側端縁の付近において、本体部100の裏面側に形成されている。一対のファスニングタブ120がターゲットテープ部130に接続されることにより、吸収性物品2が着用者に装着される。
吸収性コア113は、表面シート110と裏面シート112との間に配置されている。吸収性コア113は、例えば粉砕パルプ及び高分子吸収剤(SAP)を含み、着用者の尿を吸収する。なお、吸収性コア113の上面及び下面は、コアラップによって覆われていてもよい。吸収性コア113は、本体部100の横方向Wの中央に配置されている。縦方向Lにおける吸収性コア113の長さは、横方向Wにおける吸収性コア113の幅よりも長い。すなわち、吸収性コア113は、縦方向Lを長手方向とし、横方向Wを短手方向とする縦長形状を有している。
吸収性コア113には、吸収性コア113の長手方向に延在する複数の剛性低下部131が形成されている。剛性低下部131は、例えば吸収性コア113に形成されたスリット又は溝であり、吸収性コア113の他の部位に比べて剛性が低くなっている。複数の剛性低下部131は、本体部100の横方向Wの中央部付近に形成されている。なお、本体部100には、本体部100の横方向Wの中央部付近において縦方向Lに連続して延在する一本の吸収性コア113のみが形成されていてもよい。吸収性コア113に縦方向Lに延びる剛性低下部131が形成されることにより、吸収性コア113の横方向Wの中央部の剛性が低下し、その結果、本体部100の横方向Wの屈曲性が高められる。
図2及び図3に示すように、複数の吸収性物品2は、折り畳まれた状態で包装体3の内部に収納される。例えば、吸収性物品2は、サイドシート110bが横方向Wの内側に折り返されてから、縦方向Lに三つ折りにされた状態で包装体3内に収納される。このように折り畳まれた吸収性物品2の横方向Wの幅は、包装体3の前面部11及び背面部12の左右方向Xの幅と略一致し、折り畳まれた吸収性物品2の縦方向Lの長さは包装体3の前面部11及び背面部12の上下方向Zの高さと略一致する。このように折り畳まれた複数の吸収性物品2は、横方向W、すなわち吸収性コア113の短手方向が包装体3の左右方向Xを向くように折り畳まれた状態で前後方向Yに積み重ねられ、包装体3に収納される。
包装体3は、複数の吸収性物品2を収納する。図1に示すように、包装体3は、前面部11、背面部12、左面部(第1側面部)13、右面部(第2側面部)14、底面部15及び天面部16を含む。包装体3は、略直方体形状を有し、複数の吸収性物品2を収納するための空間を画成する。包装体3の前面部11、背面部12、左面部13、右面部14、底面部15及び天面部16は、ポリエチレン、ポリプロピレン又はポリエチレンテレフタレートといった合成樹脂製のシート部材によって構成される。一実施形態では、包装体3は、JIS L1096:2010のA法(45°カンチレバー法)に準拠した測定で100mm以下の剛軟度を有するシート材によって構成されてもよい。
なお、包装体3は容易に変形する材料によって構成されるため、複数の吸収性物品2が包装体3の内部に収納されている場合には、包装体3は、厳密には直方体形状を有していないことがある。例えば、複数の吸収性物品2から前面部11、背面部12、左面部13、右面部14に外側へ押し広げる力が作用し、包装体3の一部又は全部の面が曲面状をなし、或いは、凸凹を有していることがある。
包装体3の前面部11及び背面部12は包装体3の前後方向Yにおいて互いに対面し、左面部13及び右面部14は包装体3の左右方向Xにおいて互いに対面する。底面部15は、包装体3の底面側において前面部11、背面部12、左面部13及び右面部14に接続され、包装体3の底部を閉じている。天面部16は、包装体3の天面側において前面部11、背面部12、左面部13及び右面部14に接続され、包装体3の上部を閉じている。以下の説明では、包装体3の前面部11を前側、包装体3の背面部12側を後側、包装体3の左面部13側を左側、包装体3の右面部14側を右側、包装体3の底面部15側の下側、包装体3の天面部16側を上側ということがある。また、包装体3の各面のうち前面部11、背面部12、左面部13及び右面部14を総称して側面部10ということがある(図5参照)。
包装体3の天面部16には、当該天面部16の他の部位に比べて破断し易い破断線22が形成されている。したがって、破断線22は、包装体3に収納された複数の吸収性物品2の最上部2aよりも上方に形成されている(図2及び図3参照)。破断線22は、前後方向Yに延在する第1破断線23と、第1破断線23の一端から左右方向Xに延在する第2破断線24と、第1破断線23の他端から左右方向Xに延在する第3破断線25とを含む。破断線22の詳細については、後述する。
図5は、包装体3を背面部12と右面部14との境界線に沿って切断した展開図である。図5に示すように、包装体3の前面部11、背面部12、左面部13、右面部14、底面部15及び天面部16の各々は、矩形状を呈している。
図5に示すように、底面部15は、第1底面部31、第2底面部32、第3底面部33及び第4底面部34を含む。第1底面部31、第2底面部32、第3底面部33及び第4底面部34の各々は、矩形状を呈している。第1底面部31は左面部13に接続され、第2底面部32は前面部11に接続されている。第3底面部33は背面部12に接続され、第4底面部34は右面部14に接続されている。第1底面部31、第2底面部32、第3底面部33及び第4底面部34は、融着部M1において融着され、互いに結合されている。融着部M1は、側面部10と底面部15との境界線に平行な方向に延在する帯状の領域である。
天面部16は、第1天面部41、第2天面部42、第3天面部43及び第4天面部44を含む。第1天面部41、第2天面部42、第3天面部43及び第4天面部44の各々は、矩形状を有している。第1天面部41は上下方向Zにおいて左面部13に連続し、第2天面部42は上下方向Zにおいて前面部11に連続している。第3天面部43は上下方向Zにおいて背面部12に連続し、第4天面部44は上下方向Zにおいて右面部14に連続している。すなわち、第1天面部41は左面部13に接続され、第2天面部42は前面部11に接続され、第3天面部43は背面部12に接続され、第4天面部44は右面部14に接続されている。第1天面部41、第2天面部42、第3天面部43及び第4天面部44は、融着部M2及び融着部M3に沿って融着され互いに結合されている。融着部M2及び融着部M3は、側面部10と天面部16との境界線に平行な方向に延在する帯状の領域である。融着部M2及び融着部M3は、前後方向Yから見て左右方向Xに延在している。融着部M2及び融着部M3は互いに平行であり、融着部M3は、融着部M2よりも底面部15側に形成されている。
図1及び図5に示すように、天面部16は、融着領域18及び非融着領域20を有している。融着領域18は、第1天面部41、第2天面部42、第3天面部43及び第4天面部44が接合された領域であり、天面部16の融着部M2及び融着部M3を含む帯状の領域である。融着領域18は、天面部16の上部において左右方向Xに延在する帯状に形成されている。したがって、図5に示すように、融着領域18は、第1天面部41、第2天面部42、第3天面部43及び第4天面部44を横断するように形成される。一方、非融着領域20は、第1天面部41、第2天面部42、第3天面部43及び第4天面部44が接合されていない領域である。非融着領域20は、融着領域18よりも底面部15側に形成されている。したがって、第1天面部41、第2天面部42、第3天面部43及び第4天面部44の各々は、融着領域18及び非融着領域20を部分的に含んでいる。
ここで、図1に示すように、第1天面部41及び第4天面部44は、融着領域18において包装体3の左右方向Xの内側に向かって谷折りで折り畳まれた状態で第2天面部42及び第3天面部43に融着されている。したがって、包装体3の左右方向Xの中央部では、第2天面部42と第3天面部43とが融着されている。また、包装体3の左右方向Xの左側では、第1天面部41が谷折りで折り畳まれた状態で第2天面部42及び第3天面部43に融着され、包装体3の左右方向Xの右側では、第4天面部44が谷折りで折り畳まれた状態で第2天面部42及び第3天面部43に融着されている。このように第1天面部41及び第4天面部44が融着されることにより、図1に示すように、第1天面部41及び第4天面部44の非融着領域20は、左右方向Xの内側に折り込まれる。したがって、包装体3を上方から見たときに、第1天面部41及び第4天面部44の非融着領域20は、第2天面部42及び第3天面部43に隠れて見えなくなる。
天面部16の融着領域18には、パッケージ製品1の持ち手となる持手部19が形成されている。持手部19は、融着領域18の左右方向Xの中心付近に略逆U字形状の切れ込みを入れることにより形成される。このような切れ込みを入れることにより、その下端が天面部16に繋がる切片19aが形成され、この切片19aを前後方向Y側に折り返すことにより、融着領域18に略楕円形の開口が形成される。持手部19は、融着領域18の略楕円形の開口側の縁部分である。使用者は、融着領域18に形成された開口に手を入れて、持手部19を把持することでパッケージ製品1を持ち上げることができる。なお、融着領域18には、切片19aが形成されず、融着領域18の一部を環状に切り抜くことによって開口が形成されてもよい。この場合であっても開口に手を入れてパッケージ製品1を持ち運ぶことが可能である。
天面部16の非融着領域20には、破断線22が形成されている。破断線22は、天面部16の他の部位に比べて破断し易い部分であり、例えばカット部と非カット部とを含むミシン目である。破断線22は、第1破断線23、第2破断線24及び第3破断線25を含む。第1破断線23は、第1天面部41に形成され、前後方向Yに延在する。より詳細には、第1破断線23は、第1天面部41と第2天面部42との境界線BL1と、第1天面部41と第3天面部43との境界線BL2との間で第1天面部41を横断するように直線的に延びている。第1破断線23は、第1天面部41と左面部13との境界線BL3に対して平行に延在しており、融着領域18(融着部M3)よりも境界線BL3に近接した位置に形成されている。
第2破断線24は、第2天面部42に形成され、左右方向Xに延在する。第2破断線24は、第1破断線23の一端に接続され、包装体3の左右方向Xに直線的に延在している。より詳細には、第2破断線24の一端は、境界線BL1上で第1破断線23の一端に接続され、第2破断線24の他端は、第2天面部42と第4天面部44との境界線BL4の手前(境界線BL4よりも境界線BL1側)に配置されている。図5に示すように、第2破断線24の長さL1は、左右方向Xにおける前面部11の幅W1に対して60%以上90%以下である。一実施形態では、第2破断線24の長さL1は、左右方向Xにおける前面部11の幅W1に対して60%以上70%以下であってもよい。すなわち、第2天面部42の右側の領域(第2破断線24の他端と境界線BL4との間の領域)には、破断線が形成されていない。
第3破断線25は、第3天面部43に形成され、左右方向Xに延在する。第3破断線25は、第1破断線23の他端から包装体3の左右方向Xに直線的に延在している。より詳細には、第3破断線25の一端は、境界線BL2上で第1破断線23の他端に接続され、第3破断線25の他端は、第3天面部43と第4天面部44との境界線BL5の手前(境界線BL5よりも境界線BL2側)に配置されている。第3破断線25の長さL2は、左右方向Xにおける背面部12の幅W2に対して60%以上90%以下である。一実施形態では、第3破断線25の長さL2は、左右方向Xにおける背面部12の幅W2に対して60%以上70%以下であってもよい。すなわち、第3天面部43の右側の領域(第3破断線25の他端と境界線BL5との間の領域)には、破断線が形成されていない。なお、第3破断線25の長さL2及び背面部12の幅W2は、第2破断線24の長さL1及び前面部11の幅W1とそれぞれ同じであってもよい。
上記のように、第1破断線23、第2破断線24及び第3破断線25は第1天面部41、第2天面部42、第3天面部43に連続的に形成され、包装体3を上方から見たときに、破断線22は右側が開放された略U字状に形成されている。一方、第4天面部44には、破断線22は形成されていない。なお、第1破断線23、第2破断線24及び第3破断線25がミシン目である場合には、包装体3の天面部16には、ミシン目の形成によって生じたバリが形成され、バリは天面部16の内面側から外面側に向けて突出していてもよい。第1破断線23、第2破断線24及び第3破断線25の形成位置にバリが存在することにより、バリの手触りによって破断線22の位置を容易に発見することが可能となる。
一実施形態では、包装体3を前後方向Yから見たときに、第1破断線23及び第2破断線24が互いに重ならない位置に形成され、且つ、第1破断線23及び第3破断線25が互いに重ならない位置に形成されていてもよい。例えば、第1天面部41、第2天面部42、第3天面部43及び第4天面部44が融着される際に、第1天面部41、第2天面部42、第3天面部43及び第4天面部44が引っ張られることで、第1破断線23及び第2破断線24、並びに、第1破断線23及び第3破断線25が上下方向Zにおいて異なる位置に配置されてもよい。
一実施形態では、左右方向Xにおいて、第2破断線24及び第3破断線25の他端は、持手部19の第4天面部44側の端縁19bを超えて右側(第4天面部44側)まで延在していてもよい。第2破断線24及び第3破断線25の他端が持手部19を超えて第4天面部44側まで延在することにより、持手部19を引き上げたときに第2破断線24及び第3破断線25の他端に力が伝わりやすくなり、第2破断線24及び第3破断線25を小さい力で破断することができる。
なお、別の実施形態では、左右方向Xにおいて、第2破断線24及び第3破断線25の他端は、持手部19の左右方向Xの一対の端縁19b,19cの間に配置されていてもよい。第2破断線24及び第3破断線25の他端が一対の端縁19b,19cの間に配置されることにより、持手部19を把持してパッケージ製品1を持ち上げたときに、持手部19に作用する力が第2破断線24及び第3破断線25の他端に伝わりにくくなる。したがって、パッケージ製品1の持ち運び時に包装体3が意図せずに開封されることが防止される。
また、図1に示すように、包装体3には、第1破断線23の位置を指し示す開封誘導マーク(目印)28が形成されていてもよい。この開封誘導マーク28は、第1破断線23よりも底面部15側、例えば左面部13の上部にプリントされ、第1破断線23から包装体3を開封することを促すようなデザインになっている。なお、開封誘導マーク28は、文字を含む言語的なデザインであってもよいし、矢印や指マーク等の非言語的なデザインであってもよい。上述したように、第1天面部41の非融着領域20は、左右方向Xの内側に折り込まれているため、開封誘導マーク28が第1破断線23よりも上方(融着領域18側)に形成された場合には、開封誘導マーク28が第2天面部42及び第3天面部43に隠れて視認しにくくなる恐れがある。これに対して、開封誘導マーク28を第1破断線23よりも底面部15側に形成することにより、開封誘導マーク28を視認しやすくなり、それに伴って、第1破断線23の位置を使用者に認識させ易くすることができる。
図6は、包装体3に形成された破断線22を模式的に示す図である。図6に示すように、第1破断線23、第2破断線24及び第3破断線25がミシン目である場合には、第1破断線23のカット比率が、第2破断線24及び第3破断線25のカット比率よりも大きく形成されていてもよい。カット比率とは、非カット部22nの長さに対するミシン目のカット部22cの長さの比率を示す。すなわち、カット比率が高いほど、カット部22cの長さの長さが、非カット部22nに対して長いことを示している。なお、カット部22cとは、ミシン目のうち切り込みが入れられた部分であり、非カット部22nとは、ミシン目のうち切り込みが入っていない部分である。
図6に示す例では、第1破断線23のカット部22cの長さLC1が、第2破断線24及び第3破断線25のカット部22cの長さLC2と同じ長さであるのに対し、第1破断線23の非カット部22nの長さLN1は、第2破断線24及び第3破断線25の非カット部22nの長さLN2よりも短く形成されている。例えば、第1破断線23のカット部22cの長さLC1と第1破断線23の非カット部22nの長さLN1との比は2:3であり、第2破断線24及び第3破断線25のカット部22cの長さLC2と第2破断線24及び第3破断線25の非カット部22nの長さLN2との比は2:2である。
上記のように、第1破断線23のカット比率を、第2破断線24及び第3破断線25のカット比率よりも大きくすることにより、小さな力で第1破断線23を破断することができる。したがって、第1破断線23を起点に包装体3を簡単に開封することが可能となる。一方、第2破断線24及び第3破断線25のカット比率を第1破断線23のカット比率よりも小さくすることにより、第2破断線24及び第3破断線25を破断するのに相対的に大きな力が必要となるので、持手部19を把持してパッケージ製品1を持ち上げたときに意図せず第2破断線24又は第3破断線25を起点として包装体3が開封されることが防止される。
次に、一実施形態に係るパッケージ製品1の製造方法について説明する。図7は、一実施形態に係るパッケージ製品1の製造方法の一例を模式的に示す図である。図7は、筒状の合成樹脂シートの上部及び下部を融着することで製造されるガゼットタイプの包装体を有するパッケージ製品の製造方法を示している。なお、包装体3は、必ずしもガゼットタイプではなく、平面状の合成樹脂シートを直方体形に折り畳み、溶着することで製造されるウィンケットタイプの包装体であってもよい。
まず、パッケージ製品1を製造するために、複数の吸収性物品2を収納する包装体3が形成される。まず、図7(a)に示すように、筒状の合成樹脂性のシート部材50が搬送方向MDに搬送される。次に、図7(b)に示すように、シート部材50の横断方向CDの両端部が、横断方向CDの内側に向かって谷折りで折り畳まれる。このようにシート部材50が折り畳まれることにより、シート部材50に前面部51、背面部52、左面部53及び右面部54が形成される。左面部53及び右面部54は、前面部51と背面部52との間に谷折りで折り畳まれる。したがって、横断方向CDにおけるシート部材50の中央部では、前面部51と背面部52とが厚さ方向に重なり、シート部材50の左側部分では、谷折りで折り畳まれた左面部53が前面部51及び背面部52に対して厚さ方向に重なり、シート部材50の右側部分では、谷折りで折り畳まれた右面部54が前面部51及び背面部52に対して厚さ方向に重なる。
次に、シート部材50の前面部51、背面部52及び左面部53の天面側の部分に破断線22が形成される。例えば、折り畳まれたシート部材50を切断刃を有する一対のロール間に通すことで、シート部材50にミシン目を形成する。このとき、シート部材50の内面側から外面側に向けて切れ込みを入れることでシート部材50にミシン目を形成してもよい。このように切れ込みを入れて包装体3を製造することにより、包装体3の天面部16にはミシン目の形成によって生じたバリが形成される。当該バリは天面部16の内面側から外面側に向けて突出するので、バリの感触(手触り)によって破断線22の位置を認識することが可能となり、破断線22を容易に発見することが可能となる。
上記のように、折り畳まれたシート部材50の上部には、横断方向CDに沿って延在する破断線22が形成される。形成された破断線22は、第1破断線23、第2破断線24及び第3破断線25を含む。その後、形成されたシート部材50の底面側の部分を熱融着で封止して底面部15を形成する。次いで、シート部材50の天面側の開口部から複数の吸収性物品2が詰め込まれる。例えば、複数の吸収性物品2は、当該吸収性物品2の横方向Wがシート部材50の横断方向CD(すなわち、包装体3の左右方向X)を向くように折り畳まれた状態でシート部材50内に収納される。
次に、図7(c)に示すように、シート部材50の上面側の部分を熱融着で封止して天面部16を形成する。このとき、天面部16の第1天面部41及び第4天面部44は、左右方向Xの内側に向かって谷折りで折り畳まれた状態で第2天面部42及び第3天面部43に融着される。このときに、天面部16の上部に逆U字状の切れ込みを入れることにより、持手部19が形成されてもよい。
このようにして、前面部11、背面部12、左面部13、右面部14、底面部15及び天面部16を含む包装体3が形成される。なお、前面部11、背面部12、左面部13、右面部14は、シート部材50の前面部51、背面部52、左面部53及び右面部54のうち底面部15と天面部16との間の領域に相当する。以上のようにして、パッケージ製品1が製造される。
次に、図8~図10を参照して、パッケージ製品1を開封する手順について説明する。図8~図10は、パッケージ製品1の開封手順の一例を示す斜視図である。パッケージ製品1を開封する際には、図8に示すように、使用者は包装体3の第1破断線23の上部及び下部を指でつまみ、図9に示すように、第1破断線23を引き裂くことで第1天面部41を破断する。このとき、包装体3では、第1破断線23のカット比率が、第2破断線24及び第3破断線25のカット比率よりも大きく形成されているので、比較的小さな力で第1破断線23を破断することが可能である。
次に、使用者が第1天面部41を指でつまんだまま上方に引き上げると、第1破断線23に接続された第2破断線24及び第3破断線25が引き裂かれ、第2天面部42及び第3天面部43が破断される。そして、図10に示すように、第2破断線24及び第3破断線25の他端まで第2天面部42及び第3天面部43が破断され、第2破断線24及び第3破断線25の他端同士を結ぶ折返線62を起点として天面部16の一部が捲り上げられると、包装体3の天面部16に開口部60が形成される。
そして、天面部16に形成された開口部60から吸収性物品2が取り出される。ここで、第2破断線24及び第3破断線25の長さは、左右方向Xにおける前面部11及び背面部12の幅に対して60%以上90%以下であるので、左右方向Xにおける開口部60の開口幅は、包装体3に収納された吸収性物品2の横方向Wの幅よりも小さい場合がある。しかしながら、吸収性物品2の吸収性コア113には複数の剛性低下部131が形成され、当該吸収性物品2の横方向Wにおける屈曲性が高められているため、開口部60の開口幅が吸収性物品2の幅よりも小さい場合であっても、吸収性物品2を横方向Wに折り曲げて開口部60から簡単に取り出すことができる。
また、包装体3の開封時に捲り上げられた天面部16の一部は、開口部60を覆うように元の位置に戻されることで開口部60が閉じることが可能である。すなわち、捲り上げられた天面部16の一部は、包装体3の開口部60を開閉する蓋部64として利用される。この蓋部64によって開口部60を覆うことにより、開封後の包装体3の内部に異物が入り込むことを抑制することができる。したがって、吸収性物品2を衛生的に保管することができる。
なお、パッケージ製品1を開封する手順は図8~図10に示す例に限定されるものでない。例えば、図9に示すように、包装体3を指でつまんで第1破断線23を引き裂いた後に、持手部19を把持して天面部16を引き上げることで、第2破断線24及び第3破断線25に沿って天面部16を破断させてもよい。
以上説明したように、上述した実施形態では、包装体3では、天面部16に破断線22が形成されている。天面部16には、前面部11、背面部12、左面部13及び右面部14に比べて複数の吸収性物品2の広がる力が作用しにくいので、天面部16には弛みが生じやすい。特に、第1天面部41の非融着領域20は、左右方向Xの内側に折り込まれているので、張力が作用しにくく弛みが生じやすい。したがって、使用者は、第1天面部41の第1破断線23付近を容易につまむことができ、第1破断線23を起点として包装体3を開封することができる。
そして、破断線22に沿って包装体3を開封することで形成された開口部60から吸収性物品2を取り出すことが可能となる。このとき、包装体3では、第2破断線24及び第3破断線25の少なくとも一方の長さが、左右方向Xにおける前面部11の幅に対して60%以上、90%以下に設定されているので、比較的大きな幅を有する開口部60を形成することができ、その結果、開封された包装体3から吸収性物品2を容易に取り出すことができる。
次に、別の実施形態に係るパッケージ製品について説明する。図11は、別のパッケージ製品の変形例を示す斜視図であり、図12は、図11に示すパッケージ製品の左側面図である。図11及び図12に示すパッケージ製品1Aの包装体3は、破断線22が、前面部11、背面部12及び左面部13に形成されている点で図1に示すパッケージ製品1の包装体3と異なる。以下の説明では、上述したパッケージ製品1との相違点について主に説明し、重複する説明は省略する。
図11に示すように、パッケージ製品1Aの包装体3Aでは、破断線22の第1破断線23は左面部13の上部に形成され、第2破断線24は前面部11の上部に形成され、第3破断線25は背面部12の上部に形成されている。第1破断線23は左面部13を横断するように前後方向Yに延在している。第2破断線24は、第1破断線23の一端に接続され、前面部11上を左右方向Xに延在している。第3破断線25は、第1破断線23の他端に接続され、背面部12上を左右方向Xに延在している。
図12に示すように、これら第1破断線23、第2破断線24及び第3破断線25は、包装体3Aに収納された複数の吸収性物品2の最上部2aよりも天面部16側の位置において左面部13、前面部11及び背面部12にそれぞれ形成されている。包装体3Aの複数の吸収性物品2の最上部2aよりも天面部16側の部分には複数の吸収性物品2の広がる力が作用しにくく弛みが生じやすい。したがって、包装体3Aにおいても、使用者は左面部13に形成された第1破断線23の付近を指でつまんで第1破断線23を引き裂くことにより包装体3を容易に開封することができる。第1破断線23、第2破断線24及び第3破断線25に沿って包装体3Aを開封することにより、包装体3Aの一部を蓋部として利用することができる。したがって、吸収性物品2を衛生的に保管することができる。
以上、種々の実施形態に係る包装体及びパッケージ製品について説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形態様を構成可能である。すなわち、上述した実施形態は例示説明を目的とするものであり、本発明の範囲を制限するものではないことに留意すべきである。
例えば、図2では、複数の吸収性物品2の横方向Wが、包装体3の左右方向Xを向くように折り畳まれた状態で包装体3内に収納されているが、複数の吸収性物品2を収納する方向は、図2に示す方向に限定されるものではない。例えば、複数の吸収性物品2の横方向Wが包装体3の前後方向Yを向くように折り畳まれた状態で包装体3内に収納されてもよい。また、複数の吸収性物品2は上下方向Zに積み重ねられた状態で包装体3内に収納されてもよい。
また、包装体3には、破断線22とは連続しない他の破断線が形成されていてもよい。例えば、第4天面部44に前後方向に延在し、第1破断線23、第2破断線24及び第3破断線25の何れにも非接続な破断線が形成されていてもよい。さらに、上記実施形態では、第1破断線23が第1天面部41に形成されているが、一実施形態では、第1破断線23は第4天面部44に形成され、第2破断線24が、第4天面部44に形成された第1破断線23の一端から左右方向Xに延在し、第3破断線25が、第4天面部44に形成された第1破断線23の他端から左右方向Xに延在していてもよい。
上述した種々の実施形態は、矛盾のない範囲で組み合わせることが可能である。
1,1A…パッケージ製品、2…吸収性物品、3,3A…包装体、11…前面部、12…背面部、13…左面部(第1側面部)、14…右面部(第2側面部)、15…底面部、16…天面部、18…融着領域、19…持手部、19b,19c…端縁、20…非融着領域、22…破断線、22c…カット部、22n…非カット部、23…第1破断線、24…第2破断線、25…第3破断線、28…開封誘導マーク(目印)、41…第1天面部、42…第2天面部、43…第3天面部、44…第4天面部、113…吸収性コア、BL1,BL2,BL3,BL4,BL5…境界線。


Claims (14)

  1. 前面部、背面部、第1側面部、第2側面部、底面部及び天面部を含み、その内部に複数の吸収性物品を収納する合成樹脂製の包装体であって、
    前記天面部には、前記天面部の他の部位に比べて破断し易い破断線が形成され、
    前記破断線は、前記前面部及び前記背面部に交差する前後方向に延在する第1破断線と、前記第1破断線の一端に接続され前記第1側面部及び前記第2側面部に交差する左右方向に延在する第2破断線と、前記第1破断線の他端に接続され前記左右方向に延在する第3破断線と、を含み、
    前記第2破断線及び前記第3破断線の少なくとも一方の長さは、前記左右方向における前記前面部の幅に対して60%以上、90%以下である、包装体。
  2. 前記第2破断線及び前記第3破断線の少なくとも一方の長さは、前記左右方向における前記前面部の幅に対して60%以上、70%以下である、請求項1に記載の包装体。
  3. 前記天面部は、前記第1側面部に接続された第1天面部と、前記前面部に接続された第2天面部と、前記背面部に接続された第3天面部と、前記第2側面部に接続された第4天面部と、を含み、
    前記第1破断線は、前記第1天面部に形成され、
    前記第2破断線は、前記第2天面部に形成され、
    前記第3破断線は、前記第3天面部に形成された、請求項1又は2に記載の包装体。
  4. 前記第1天面部は、前記左右方向の内側に折り込まれた状態で前記第2天面部及び第3天面部に融着された融着領域と、前記第2天面部及び第3天面部に溶着されていない非融着領域とを含み、
    前記第1破断線は、前記第1天面部の前記非融着領域に形成されている、請求項3に記載の包装体。
  5. 前記第1破断線は、前記第1天面部の前記融着領域よりも前記第1側面部と前記第1天面部との境界線に近い位置に形成されている、請求項4に記載の包装体。
  6. 前記前後方向から見て、前記第1破断線と前記第2破断線とが互いに重ならない位置に形成されている、請求項1~5の何れか一項に記載の包装体。
  7. 前記第1破断線の位置を指し示す目印を更に有し、
    前記目印は、前記第1破断線よりも前記底面部側の位置に配置されている、請求項1~6の何れか一項に記載の包装体。
  8. 前記天面部には、持ち手となる持手部が形成され、
    前記左右方向において前記第2破断線及び前記第3破断線の端部は、前記持手部の前記左右方向の一対の端縁の間に配置されている、請求項1~7の何れか一項に記載の包装体。
  9. 前記天面部には、持ち手となる持手部が形成され、
    前記左右方向において前記第2破断線及び前記第3破断線の端部は、前記持手部の前記左右方向の端縁を超えて前記第2側面部側まで延在する、請求項1~7の何れか一項に記載の包装体。
  10. 100mm以下の剛軟度を有する材料によって構成されている、請求項1~9の何れか一項に記載の包装体。
  11. 前記第1破断線、前記第2破断線及び前記第3破断線が、カット部と非カット部とを含むミシン目であり、
    前記第1破断線の前記非カット部の長さに対する前記カット部の長さの比率は、前記第2破断線及び前記第3破断線の前記非カット部の長さに対する前記カット部の長さの比率よりも大きい、請求項1~10の何れか一項に記載の包装体。
  12. 前記第1破断線、前記第2破断線及び前記第3破断線がミシン目であり、
    前記天面部には、前記ミシン目の形成によって生じたバリが形成され、前記バリは前記天面部の内面側から外面側に向けて突出している、請求項1~11の何れか一項に記載の包装体。
  13. 複数の吸収性物品と、
    前面部、背面部、第1側面部、第2側面部、底面部及び天面部を含み、その内部に前記複数の吸収性物品を収納する合成樹脂製の包装体と、
    を備え、
    前記底面部及び天面部に交差する上下方向において、前記包装体における前記複数の吸収性物品の最上部よりも前記天面部側の位置には、前記包装体の他の部位に比べて破断し易い破断線が形成され、
    前記破断線は、前記前面部及び前記背面部に交差する前後方向に延在する第1破断線と、前記第1破断線の一端から前記第1側面部及び前記第2側面部に交差する左右方向に延在する第2破断線と、前記第1破断線の他端から前記左右方向に延在する第3破断線と、を含み、
    前記第2破断線及び前記第3破断線の少なくとも一方の長さは、前記左右方向における前記前面部の幅に対して60%以上、90%以下である、パッケージ製品。
  14. 前記複数の吸収性物品の各々は、縦長の吸収性コアを有し、
    前記吸収性コアには、該吸収性コアの長手方向に延在し、前記吸収性コアの他の部位に比べて剛性が低くされた剛性低下部が形成され、
    前記複数の吸収性物品は、前記吸収性コアの短手方向が前記包装体の前記左右方向を向くように折り畳まれた状態で前記包装体内に配置される、請求項13に記載のパッケージ製品。

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