JP2008081144A - 詰め替え用包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】 万人において且つ手が濡れている等の使用環境が悪い場合においても容易に開封可能であり、加えて、詰め替え作業性も良好な詰め替え用包装袋の提供。
【解決手段】 一対の胴部シート及び底部シートの周縁部をヒートシールしてなる詰め替え用包装袋であって、一対の胴部シートに形成される側部ヒートシール部の一側において、一対の胴部シートの内方に向けて湾曲して膨出する膨出ヒートシール部が形成されると共に膨出ヒートシール部と上部ヒートシール部との間に注出口部が形成されてなり、膨出ヒートシール部上に且つ膨出ヒートシール部の形状に沿って、注出口部下方近傍から側部ヒートシール部の一側に向けて延びるカットラインが設けられ、カットラインが、片手の親指を除く少なくとも三指が挿入可能な長さを有すると共に少なくとも側部ヒートシール部の一側部分において非カット部を形成している詰め替え用包装袋である。
【選択図】 図1
【解決手段】 一対の胴部シート及び底部シートの周縁部をヒートシールしてなる詰め替え用包装袋であって、一対の胴部シートに形成される側部ヒートシール部の一側において、一対の胴部シートの内方に向けて湾曲して膨出する膨出ヒートシール部が形成されると共に膨出ヒートシール部と上部ヒートシール部との間に注出口部が形成されてなり、膨出ヒートシール部上に且つ膨出ヒートシール部の形状に沿って、注出口部下方近傍から側部ヒートシール部の一側に向けて延びるカットラインが設けられ、カットラインが、片手の親指を除く少なくとも三指が挿入可能な長さを有すると共に少なくとも側部ヒートシール部の一側部分において非カット部を形成している詰め替え用包装袋である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、詰め替え用包装袋に関し、より詳しくは、手が濡れている等の使用環境が悪い場合において、また、万人において容易に開封することが可能である詰め替え用包装袋に関するものである。
通常、シャンプー・リンス、液体洗剤等の液体商品は、プラスチックボトルやガラス瓶等の容器に充填されて市場販売されているが、これら液体商品は日常頻繁に利用するものであるため、使用済みの容器が多量に廃棄されることとなる。
そこで、近時においては、資源の再利用(リサイクル)・コスト削減等の観点から、上記した液体商品を内部に収容し、これを使用済みの容器に詰め替えることを目的とした詰め替え用包装袋が存在・普及している。
そこで、近時においては、資源の再利用(リサイクル)・コスト削減等の観点から、上記した液体商品を内部に収容し、これを使用済みの容器に詰め替えることを目的とした詰め替え用包装袋が存在・普及している。
詰め替え用包装袋は、通常、店頭における陳列等を考慮して、表裏一対の矩形状の胴部シートと、この胴部シートの間且つ底部に二つ折りされて介装される底部シートの周縁部をヒートシールして形成される自立性を有する立体容器、所謂スタンディングパウチにて構成されている。
また、詰め替え用包装袋は、内容物の詰め替え作業性を良好なものとするため、注出口部が一部に設けられており、使用者はこの注出口部を開封して内容物、即ち液体商品の詰め替え作業を行う。
また、詰め替え用包装袋は、内容物の詰め替え作業性を良好なものとするため、注出口部が一部に設けられており、使用者はこの注出口部を開封して内容物、即ち液体商品の詰め替え作業を行う。
ここで、このような詰め替え用包装袋は、上記した注出口部の開封を容易にするために、例えば、袋の周縁部において注出口部へと向かうノッチ部が設けられており(例えば、下記特許文献1参照)、詰め替えの際には、ノッチ部から注出口部を開封することを可能としている。
しかしながら、このような開封手段を有する詰め替え用包装袋は、その使用環境が悪化すると、開封が困難なものとなる。
例えば、使用者が風呂場においてシャンプーを詰め替える場合を考えると、詰め替え用包装袋(若しくは使用者の手)は必然的に水で濡れているため、開封しようとすると包装袋から手が滑ってしまい、開封することができない。
従って、使用者としては、詰め替え用包装袋と自分の手の水気を拭き取って開封する、或いは鋏を使用して開封する等の必要があるため、非常に手間がかかることとなる。
例えば、使用者が風呂場においてシャンプーを詰め替える場合を考えると、詰め替え用包装袋(若しくは使用者の手)は必然的に水で濡れているため、開封しようとすると包装袋から手が滑ってしまい、開封することができない。
従って、使用者としては、詰め替え用包装袋と自分の手の水気を拭き取って開封する、或いは鋏を使用して開封する等の必要があるため、非常に手間がかかることとなる。
このような実情に鑑みて、ヒートシール手段にて周縁部を封止して内部に液体を密封可能に形成され、前記周縁部の一部が、内部から細長く袋状に突出する房室を形成するシールパターンにてシールされていて、前記房室を横断する引き裂き経路を引き裂くことにより注ぎ口を形成可能なフィルム製の詰め替え用包装袋において、引き裂かれる切り離し片に、指を掛けられる指掛け孔を設けた詰め替え用包装袋が提案されている(例えば、下記特許文献2参照)。
しかしながら、この開示技術では、指掛け孔に指を掛けて注ぎ口の開封を行うため、上記したような悪環境に対応することはできるが、指に対して大きな力がかかることとなる。
従って、老人等、指の力が弱い者にとっては、開封することが難しく、結果、鋏を使用する等、行わなければならない。
従って、老人等、指の力が弱い者にとっては、開封することが難しく、結果、鋏を使用する等、行わなければならない。
本発明は上記問題点を解決すべくなされたものであって、手が濡れている等の使用環境が悪い場合において、また、老人等の指の力が弱い者においても容易に開封することが可能である詰め替え用包装袋を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、少なくとも基材層とシーラント層とが積層されたシートからなり、該シートが、前記シーラント層を対向して配置される矩形状の一対の胴部シートと、該一対の胴部シート間且つ底部分に前記シーラント層を外面として二つ折りされると共に折り込みを上方に向けた状態で介装される底部シートとからなり、前記一対の胴部シート及び前記底部シートの周縁部をヒートシールしてなる詰め替え用包装袋であって、前記一対の胴部シートに形成される側部ヒートシール部の一側において、前記一対の胴部シートの内方に向けて湾曲して膨出する膨出ヒートシール部が形成されると共に当該膨出ヒートシール部と上部ヒートシール部との間に注出口部が形成されてなり、前記膨出ヒートシール部上に且つ当該膨出ヒートシール部の形状に沿って、前記注出口部下方近傍から前記側部ヒートシール部の一側に向けて延びるカットラインが設けられ、該カットラインが、片手の親指を除く少なくとも三指が挿入可能な長さを有すると共に少なくとも前記側部ヒートシール部の一側部分において非カット部を形成していることを特徴とする詰め替え用包装袋に関する。
請求項2に係る発明は、前記一対の胴部シートの上部ヒートシール部において、前記カットラインと前記注出口部を挟んで対向する位置にノッチ部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用包装袋に関する。
請求項3に係る発明は、前記一対の胴部シートにおいて、前記カットラインの前記注出口部側付近から前記ノッチ部にかけて且つ前記注出口部を横切って延びるハーフカットラインが形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の詰め替え用包装袋に関する。
請求項4に係る発明は、前記ハーフカットラインが複数本且つ略平行に形成されてなることを特徴とする請求項3記載の詰め替え用包装袋に関する。
請求項5に係る発明は、前記ハーフカットラインがレーザ加工により形成されてなることを特徴とする請求項3又は4記載の詰め替え用包装袋に関する。
請求項1に係る発明によれば、一対の胴部シートに形成される側部ヒートシール部の一側において、一対の胴部シートの内方に向けて湾曲して膨出する膨出ヒートシール部が形成されると共に膨出ヒートシール部と上部ヒートシール部との間に注出口部が形成されてなり、膨出ヒートシール部上に且つ膨出ヒートシール部の形状に沿って、注出口部下方近傍から側部ヒートシール部の一側に向けて延びるカットラインが設けられ、カットラインが、片手の親指を除く少なくとも三指が挿入可能な長さを有すると共に少なくとも側部ヒートシール部の一側部分において非カット部を形成していることにより、膨出ヒートシール部に掴み片を形成することが可能となる。これにより、注出口部の開封に際して、この掴み片を把持することができ、握力を加えて開封することが可能となるため、使用環境の悪い場合において、また万人において容易に開封を行うことができる。
請求項2に係る発明によれば、一対の胴部シートの上部ヒートシール部において、カットラインと注出口部を挟んで対向する位置にノッチ部が形成されていることにより、仮にカットライン側からの開封が途中で失敗したとしても、ノッチ部側より開封することが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、一対の胴部シートにおいて、カットラインの注出口部側付近からノッチ部にかけて且つ注出口部を横切って延びるハーフカットラインが形成されていることにより、確実な開封を行うことができる。
請求項4に係る発明によれば、ハーフカットラインが複数本且つ略平行に形成されてなることにより、より確実な開封が可能となる。
請求項5に係る発明によれば、ハーフカットラインがレーザ加工により形成されてなることにより、簡単且つ確実にハーフカットラインを形成することができる。従って、生産性に優れたものとなる。
以下、本発明に係る詰め替え用包装袋の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る詰め替え用包装袋の一例を示す正面図である。
図2は、本発明に係る詰め替え用包装袋の一例において、注出口部が開封途中にある状態を示す正面図である。
図3は、本発明に係る詰め替え用包装袋の一例において、注出口部が開封された状態を示す正面図である。
図4は、図1の部分拡大図である。
以下、図1乃至図4を参照しつつ、説明する。
図1は、本発明に係る詰め替え用包装袋の一例を示す正面図である。
図2は、本発明に係る詰め替え用包装袋の一例において、注出口部が開封途中にある状態を示す正面図である。
図3は、本発明に係る詰め替え用包装袋の一例において、注出口部が開封された状態を示す正面図である。
図4は、図1の部分拡大図である。
以下、図1乃至図4を参照しつつ、説明する。
先ず、本発明に係る詰め替え用包装袋の基本構成について説明する。
本発明に係る詰め替え用包装袋(P)は、少なくとも基材層とシーラント層とが積層されたシート(1)から構成されている。
また、詰め替え用包装袋(P)は、所謂スタンディングパウチ(自立性を有する袋)であり、前記シーラント層を対向して配置される矩形状の一対の胴部シート(1a)と、一対の胴部シート(1a)の間に且つ底部分に前記シーラント層を外面として二つ折りされると共に折り込みを上方に向けた状態で介装される底部シート(1b)とを具備しており、胴部シート(1a)及び底部シート(1b)の周縁部をヒートシール(熱接着)することによって形成されている。
本発明に係る詰め替え用包装袋(P)は、少なくとも基材層とシーラント層とが積層されたシート(1)から構成されている。
また、詰め替え用包装袋(P)は、所謂スタンディングパウチ(自立性を有する袋)であり、前記シーラント層を対向して配置される矩形状の一対の胴部シート(1a)と、一対の胴部シート(1a)の間に且つ底部分に前記シーラント層を外面として二つ折りされると共に折り込みを上方に向けた状態で介装される底部シート(1b)とを具備しており、胴部シート(1a)及び底部シート(1b)の周縁部をヒートシール(熱接着)することによって形成されている。
尚、詰め替え用包装袋(P)において底部シート(1b)が介装される部分は、図示の如く、ヒートシール部と未ヒートシール部との境界が中央に向けて窪む円弧状となるように形成することが好ましい。
また、詰め替え用包装袋(P)におけるヒートシール部の幅としては、特に限定はないが、幅狭すぎると接着不良が生じたとき、内容物の漏れの原因となるので、最低5mm程度は設けることが好ましい。
また、詰め替え用包装袋(P)におけるヒートシール部の幅としては、特に限定はないが、幅狭すぎると接着不良が生じたとき、内容物の漏れの原因となるので、最低5mm程度は設けることが好ましい。
本発明に係る詰め替え用包装袋(P)に充填される内容物としては、シャンプー・リンス、液体洗剤、液体消臭剤の他、液状食品、液状薬品等を例示することができる。
尚、図において詰め替え用包装袋(P)は、胴部シート(1a)の上部分が部分的にヒートシールされていない状態となっているが、この部分は内容物の充填口(2)を示しており、内容物充填後にヒートシールされ、密封される。
尚、図において詰め替え用包装袋(P)は、胴部シート(1a)の上部分が部分的にヒートシールされていない状態となっているが、この部分は内容物の充填口(2)を示しており、内容物充填後にヒートシールされ、密封される。
基材層に使用する素材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET),ナイロン(NY),二軸延伸ポリプロピレン(OPP)等を例示することができるが、中でもナイロン(NY)を好適に利用することが可能である。これは、屈曲に対する耐ピンホール性に優れているためである。
また、シーラント層に使用する素材としては、無延伸ポリプロピレン(CPP),リニア低密度ポリエチレン(LLDPE),エチレン・酢酸ビニル共重合フィルム(EVA)等を例示することができるが、中でもリニア低密度ポリエチレン(LLDPE)を好適に利用することが可能である。これは、ヒートシール強度や材質そのものの強度が高いためである。
尚、基材層とシーラント層の積層方法としては、ドライラミネート法、ウェットラミネート法、共押出法等を例示することができる。
また、シーラント層に使用する素材としては、無延伸ポリプロピレン(CPP),リニア低密度ポリエチレン(LLDPE),エチレン・酢酸ビニル共重合フィルム(EVA)等を例示することができるが、中でもリニア低密度ポリエチレン(LLDPE)を好適に利用することが可能である。これは、ヒートシール強度や材質そのものの強度が高いためである。
尚、基材層とシーラント層の積層方法としては、ドライラミネート法、ウェットラミネート法、共押出法等を例示することができる。
また、この他、基材層としてアルミニウム箔を使用することも可能であり、更に、(0024)の項において述べた基材層とシーラント層との間にアルミニウム箔を介装して基材層・アルミニウム箔・シーラント層の三層構造としてシート(1)を構成することも可能である。
次に、本発明に係る詰め替え用包装袋の具体的な構成について説明する。
本発明に係る詰め替え用包装袋(P)は、一対の胴部シート(1a)に形成される側部ヒートシール部(3)の一側において、一対の胴部シート(1a)の内方に向けて湾曲して膨出形成される膨出ヒートシール部(4)と、この膨出ヒートシール部(4)と一対の胴部シート(1a)に形成される上部ヒートシール部(5)との間に形成される注出口部(6)とを具備している。
以下、「側部ヒートシール部(3)の一側」を「側部ヒートシール部(3)」と総称して説明を行う。
本発明に係る詰め替え用包装袋(P)は、一対の胴部シート(1a)に形成される側部ヒートシール部(3)の一側において、一対の胴部シート(1a)の内方に向けて湾曲して膨出形成される膨出ヒートシール部(4)と、この膨出ヒートシール部(4)と一対の胴部シート(1a)に形成される上部ヒートシール部(5)との間に形成される注出口部(6)とを具備している。
以下、「側部ヒートシール部(3)の一側」を「側部ヒートシール部(3)」と総称して説明を行う。
膨出ヒートシール部(4)は、一対の胴部シート(1a)同士をヒートシールすることにより形成されており、図示されるように、上記した側部ヒートシール部(3)と一体構成となっている。
注出口部(6)は、上述した如く、膨出ヒートシール部(4)と上部ヒートシール部(5)との間に形成される未ヒートシール部であり、通常時(使用前)においては、その先端部(出口)を側部ヒートシール部(3)で閉塞することにより構成されている。
この注出口部(6)は、詰め替え作業を行う際(使用時)に、後述する掴み片より開封される。
注出口部(6)は、上述した如く、膨出ヒートシール部(4)と上部ヒートシール部(5)との間に形成される未ヒートシール部であり、通常時(使用前)においては、その先端部(出口)を側部ヒートシール部(3)で閉塞することにより構成されている。
この注出口部(6)は、詰め替え作業を行う際(使用時)に、後述する掴み片より開封される。
膨出ヒートシール部(4)上には、当該膨出ヒートシール部(4)の膨出形状に沿って、且つ膨出ヒートシール部(4)の膨出側の端部より所定量の距離をおいて、注出口部(6)下方近傍から側部ヒートシール部(3)の側端に向けて延びるカットライン(7)が設けられている。
より具体的に説明すると、このカットライン(7)は、図示されるように、上方から下方にかけて、胴部シート(1a)の内方及び外方に交互に膨出を繰り返す、正面視略Σ字形状にて形成されている。
また、このカットライン(7)の内方への膨出部のうち上方の膨出部(71)は、下方の膨出部(72)に比して大きく形成されている(図1参照)。
より具体的に説明すると、このカットライン(7)は、図示されるように、上方から下方にかけて、胴部シート(1a)の内方及び外方に交互に膨出を繰り返す、正面視略Σ字形状にて形成されている。
また、このカットライン(7)の内方への膨出部のうち上方の膨出部(71)は、下方の膨出部(72)に比して大きく形成されている(図1参照)。
また、このカットライン(7)は、片手の親指を除く少なくとも三指(好ましくは四指)が挿入可能な長さを有すると共に少なくとも側部ヒートシール部(3)の幅方向端部において非カット部(8)を形成して構成されている。
ここで、カットライン(7)長さとしては、50〜100mmの範囲で形成することが好ましく、50〜80mmの範囲で形成することがより好ましい。
これは、50mmより短く形成すると、万人において三指(或いは四指)を挿入することが難しくなるためであり、また、100mmより長く形成すると、パウチのバランスが不安定になると共に内容物の容量が少なくなってしまうためである。
ここで、カットライン(7)長さとしては、50〜100mmの範囲で形成することが好ましく、50〜80mmの範囲で形成することがより好ましい。
これは、50mmより短く形成すると、万人において三指(或いは四指)を挿入することが難しくなるためであり、また、100mmより長く形成すると、パウチのバランスが不安定になると共に内容物の容量が少なくなってしまうためである。
以上により、膨出ヒートシール部(4)に片手で把持することのできる掴み片(9)を形成することが可能となる。
従って、注出口部(6)の開封に際して、この掴み片(9)を把持することができ、握力を加えて一気に注出口部(6)を開封することが可能となるため、使用環境の悪い状態において、また万人において容易に注出口部(6)の開封を行うことができる。
またこの際、カットライン(7)が上記形状を有しているため、掴み片(9)を把持する際、人差し指を挿入し易く確実に把持することが可能になると共に、開封に際して握力を加えやすくなり、掴み片(9)が手から滑ることを防止することができる。
従って、注出口部(6)の開封に際して、この掴み片(9)を把持することができ、握力を加えて一気に注出口部(6)を開封することが可能となるため、使用環境の悪い状態において、また万人において容易に注出口部(6)の開封を行うことができる。
またこの際、カットライン(7)が上記形状を有しているため、掴み片(9)を把持する際、人差し指を挿入し易く確実に把持することが可能になると共に、開封に際して握力を加えやすくなり、掴み片(9)が手から滑ることを防止することができる。
また、開封後の注出口部(6)は、膨出ヒートシール部(4)と上部ヒートシール部(5)との間に形成されているため、掴み片(9)を除去した状態において突出した形状となる(図3参照)。
これにより、詰め替えに際して使用済みの空容器の充填口に、この突出部分を差し込むことが可能となるので、詰め替え中における内容物の漏れを防ぐことができ、作業性を向上させることができる。
これにより、詰め替えに際して使用済みの空容器の充填口に、この突出部分を差し込むことが可能となるので、詰め替え中における内容物の漏れを防ぐことができ、作業性を向上させることができる。
尚、図示例においては、カットライン(7)の全長の略中央位置にも非カット部(8)を設けている。これにより、掴み片(9)を膨出ヒートシール部(4)に安定保持させることができる。従って、例えば、詰め替え用包装袋(P)の市場輸送に際して、注出口部(6)が不意に開封することを防止することが可能となる。
また、カットライン(7)を形成する手段としては、特に限定はないが、例えば、トムソン刃を用いて機械的に形成する手段を挙げることができる。これにより、複雑な湾曲形状を簡単且つ容易に形成することが可能となる。
また、カットライン(7)を形成する手段としては、特に限定はないが、例えば、トムソン刃を用いて機械的に形成する手段を挙げることができる。これにより、複雑な湾曲形状を簡単且つ容易に形成することが可能となる。
また、本発明に係る詰め替え用包装袋(P)には、図示されるように、一対の胴部シート(1a)の上部ヒートシール部(5)において、カットライン(7)と注出口部(6)を挟んで対向する位置にノッチ部(10)を形成することが好ましい。
これにより、仮にカットライン(7)側からの開封動作が途中(例えば、図2に示す状態)で止まってしまった(失敗した)としても、ノッチ部(10)側より再度開封を行うことが可能となる。
尚、このノッチ部(10)は、図示においては、V字形状にて形成されているが、特にこれに限定されるものではなく、I字形状、U字形状等により形成することも当然可能である。
これにより、仮にカットライン(7)側からの開封動作が途中(例えば、図2に示す状態)で止まってしまった(失敗した)としても、ノッチ部(10)側より再度開封を行うことが可能となる。
尚、このノッチ部(10)は、図示においては、V字形状にて形成されているが、特にこれに限定されるものではなく、I字形状、U字形状等により形成することも当然可能である。
更に、図示される如く、一対の胴部シート(1a)において、カットライン(7)の注出口部(6)側付近からノッチ部(10)にかけて且つ注出口部(6)を横切って延びるハーフカットライン(11)を形成することがより好ましい。
ハーフカットラインとは、シートの厚み方向の一部分のみカットすることにより形成される、所謂溝のことであり、本実施形態においては、基材層のみを貫通するようにして形成されている。
ハーフカットラインとは、シートの厚み方向の一部分のみカットすることにより形成される、所謂溝のことであり、本実施形態においては、基材層のみを貫通するようにして形成されている。
このハーフカットライン(11)が設けられていることにより、注出口部(6)の開封に際して、ハーフカットライン(11)に沿った開封を行うことが可能となり、注出口部(6)の確実な開封を行うことができる。
また、この際、図4に示されるように、ハーフカットライン(11)を複数本(図4においては三本)且つ略平行に形成することにより、注出口部(6)のより確実な開封が可能となる。
尚、このハーフカットライン(11)は、レーザ加工によって、簡単且つ確実に、所望の厚みにて形成することができる。従って、生産性において優れたものとなる。
また、この際、図4に示されるように、ハーフカットライン(11)を複数本(図4においては三本)且つ略平行に形成することにより、注出口部(6)のより確実な開封が可能となる。
尚、このハーフカットライン(11)は、レーザ加工によって、簡単且つ確実に、所望の厚みにて形成することができる。従って、生産性において優れたものとなる。
以上の構成を踏まえた上で、本発明に係る詰め替え用包装袋の使用方法について説明する。
先ず、本発明に係る詰め替え用包装袋(P)の使用に際して、充填口(2)より液状体(シャンプー・リンス、液体洗剤等)を充填した後、胴部シート(1a)上端部をヒートシールして、内容物が充填された商品としての詰め替え用包装袋(P)を製造する(図1参照)。
先ず、本発明に係る詰め替え用包装袋(P)の使用に際して、充填口(2)より液状体(シャンプー・リンス、液体洗剤等)を充填した後、胴部シート(1a)上端部をヒートシールして、内容物が充填された商品としての詰め替え用包装袋(P)を製造する(図1参照)。
使用者は、この詰め替え用包装袋(P)のカットライン(7)に片手の親指を除く少なくとも三指(好ましくは四指)を挿入して、掴み片(9)を把持する。
次いで、使用者がこの掴み片(9)を一気に引っ張ることにより、注出口部(6)が開封される(図2及び図3参照)。
最後に、この注出口部(6)を使用後の空容器の充填口に差し込むことで(内容物によっては、押出を行うことで)、内容物が空容器内に注ぎ出され、内容物の詰め替え作業が完了する。
次いで、使用者がこの掴み片(9)を一気に引っ張ることにより、注出口部(6)が開封される(図2及び図3参照)。
最後に、この注出口部(6)を使用後の空容器の充填口に差し込むことで(内容物によっては、押出を行うことで)、内容物が空容器内に注ぎ出され、内容物の詰め替え作業が完了する。
尚、本発明に係る詰め替え用包装袋のカットライン(若しくは掴み片)は、図示例において、詰め替え用包装袋の高さ(図において上下方向の長さ)に対して、約3分の1程度の長さを有しているが、上記した長さ範囲の中であれば、これより長くても何ら問題はなく、例えば、詰め替え用包装袋の高さの約半分程度に形成しても良い(図5参照)。
また、本発明に係る詰め替え用包装袋は、表裏一対の胴部シートにおいて、外面方向に向けて突起するリブ(12)を設けることが好ましい(図6参照)。
これにより、袋内における内容物を円滑に注ぎ出すことが可能となり、詰め替え作業性を向上させることができる。
また、本発明に係る詰め替え用包装袋は、表裏一対の胴部シートにおいて、外面方向に向けて突起するリブ(12)を設けることが好ましい(図6参照)。
これにより、袋内における内容物を円滑に注ぎ出すことが可能となり、詰め替え作業性を向上させることができる。
最後に、本発明に係る詰め替え用包装袋の他の形態について説明を行う。
図7は、本発明に係る詰め替え用包装袋の他の例を示す正面図である。
尚、図7において、上述した一例と同一の構成を有する部位については、同一の符号を付し、説明は省略する。
図7は、本発明に係る詰め替え用包装袋の他の例を示す正面図である。
尚、図7において、上述した一例と同一の構成を有する部位については、同一の符号を付し、説明は省略する。
本発明に係る詰め替え用包装袋の他の例(以下、詰め替え用包装袋(P1)と称する)は、図7に示される如く、その大半が上記一例と同様に構成されている。
詰め替え用包装袋(P1)の上記一例と異なる点として、先ず、膨出ヒートシール部(4)及びカットライン(7)の形状・構成について説明する。
膨出ヒートシール部(4)は、上記一例と同位置において形成されているが、その形状は、下方に向かうにつれて曲率半径が小さくなるようにして形成された円弧形状となっている。
詰め替え用包装袋(P1)の上記一例と異なる点として、先ず、膨出ヒートシール部(4)及びカットライン(7)の形状・構成について説明する。
膨出ヒートシール部(4)は、上記一例と同位置において形成されているが、その形状は、下方に向かうにつれて曲率半径が小さくなるようにして形成された円弧形状となっている。
カットライン(7)には、側部ヒートシール部(3)の幅方向端部において形成される非カット部(8)に加えて、カットライン(7)全長を三等分するようにして二つの非カット部(8)が形成されている。
以下、三等分されたカットライン(7)において、上部分は上部カットライン(73)、中央部分は中部カットライン(74)、下部分は下部カットライン(75)と称する。
以下、三等分されたカットライン(7)において、上部分は上部カットライン(73)、中央部分は中部カットライン(74)、下部分は下部カットライン(75)と称する。
次に、カットライン(7)の形状について説明する。
カットライン(7)のうち、上部カットライン(73)及び下部カットライン(75)は、膨出ヒートシール部(4)の膨出形状に沿った形状を有しているが、中部カットライン(74)は、膨出ヒートシール部(4)の膨出形状と逆方向に膨出する形状、即ち胴部シート(1a)より外方に向けて膨出する形状となっている。
尚、この中部カットライン(74)の膨出の度合いは、膨出ヒートシール部(4)のそれに比して極めて小さいものである。
これにより、掴み片(9)を把持する際、このカットライン(7)が、指の内面形状にフィットするため、開封において掴み片(9)が手から滑ることをより確実に防止することができる。
カットライン(7)のうち、上部カットライン(73)及び下部カットライン(75)は、膨出ヒートシール部(4)の膨出形状に沿った形状を有しているが、中部カットライン(74)は、膨出ヒートシール部(4)の膨出形状と逆方向に膨出する形状、即ち胴部シート(1a)より外方に向けて膨出する形状となっている。
尚、この中部カットライン(74)の膨出の度合いは、膨出ヒートシール部(4)のそれに比して極めて小さいものである。
これにより、掴み片(9)を把持する際、このカットライン(7)が、指の内面形状にフィットするため、開封において掴み片(9)が手から滑ることをより確実に防止することができる。
また、詰め替え用包装袋(P1)は、上部ヒートシール部(5)についても、上記一例と異なる。
詰め替え用包装袋(P1)に形成される上部ヒートシール部(5)は、胴部シート(1a)の内方に向けて抉り込まれており、その形状は正面視レの字形状となっている。
この形状と、前述した膨出ヒートシール部(4)によって形成される注出口部(6)は、側部ヒートシール部(3)と上部ヒートシール部(5)の交差位置に向かうような傾斜角を有することとなる。
これにより、詰め替え作業において、空容器の充填口に差し込むことが容易なものとなり、また、内容物の注ぎ出しも円滑に行うことができる。
またこの際、胴部シート(1a)において、内部から注出口部(6)へ向かうリブ(13)を形成することにより、内容物の注ぎ出しをより円滑に行うことが可能となる。
詰め替え用包装袋(P1)に形成される上部ヒートシール部(5)は、胴部シート(1a)の内方に向けて抉り込まれており、その形状は正面視レの字形状となっている。
この形状と、前述した膨出ヒートシール部(4)によって形成される注出口部(6)は、側部ヒートシール部(3)と上部ヒートシール部(5)の交差位置に向かうような傾斜角を有することとなる。
これにより、詰め替え作業において、空容器の充填口に差し込むことが容易なものとなり、また、内容物の注ぎ出しも円滑に行うことができる。
またこの際、胴部シート(1a)において、内部から注出口部(6)へ向かうリブ(13)を形成することにより、内容物の注ぎ出しをより円滑に行うことが可能となる。
本発明は、シャンプー・リンス、液体洗剤等の日常頻繁に利用する液状体を内部に収容して、詰め替え作業を行う詰め替え用包装袋として好適に利用可能である。
P 詰め替え用包装袋
1 シート
1a 胴部シート
1b 底部シート
3 側部ヒートシール部
4 膨出ヒートシール部
5 上部ヒートシール部
6 注出口部
7 カットライン
8 非カット部
10 ノッチ部
11 ハーフカットライン
1 シート
1a 胴部シート
1b 底部シート
3 側部ヒートシール部
4 膨出ヒートシール部
5 上部ヒートシール部
6 注出口部
7 カットライン
8 非カット部
10 ノッチ部
11 ハーフカットライン
Claims (5)
- 少なくとも基材層とシーラント層とが積層されたシートからなり、
該シートが、前記シーラント層を対向して配置される矩形状の一対の胴部シートと、
該一対の胴部シート間且つ底部分に前記シーラント層を外面として二つ折りされると共に折り込みを上方に向けた状態で介装される底部シートとからなり、
前記一対の胴部シート及び前記底部シートの周縁部をヒートシールしてなる詰め替え用包装袋であって、
前記一対の胴部シートに形成される側部ヒートシール部の一側において、前記一対の胴部シートの内方に向けて湾曲して膨出する膨出ヒートシール部が形成されると共に当該膨出ヒートシール部と上部ヒートシール部との間に注出口部が形成されてなり、
前記膨出ヒートシール部上に且つ当該膨出ヒートシール部の形状に沿って、前記注出口部下方近傍から前記側部ヒートシール部の一側に向けて延びるカットラインが設けられ、
該カットラインが、片手の親指を除く少なくとも三指が挿入可能な長さを有すると共に少なくとも前記側部ヒートシール部の一側部分において非カット部を形成していることを特徴とする詰め替え用包装袋。 - 前記一対の胴部シートの上部ヒートシール部において、前記カットラインと前記注出口部を挟んで対向する位置にノッチ部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の詰め替え用包装袋。
- 前記一対の胴部シートにおいて、前記カットラインの前記注出口部側付近から前記ノッチ部にかけて且つ前記注出口部を横切って延びるハーフカットラインが形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の詰め替え用包装袋。
- 前記ハーフカットラインが複数本且つ略平行に形成されてなることを特徴とする請求項3記載の詰め替え用包装袋。
- 前記ハーフカットラインがレーザ加工により形成されてなることを特徴とする請求項3又は4記載の詰め替え用包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006261288A JP2008081144A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 詰め替え用包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006261288A JP2008081144A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 詰め替え用包装袋 |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=39352389
Family Applications (1)
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JP2006261288A Pending JP2008081144A (ja) | 2006-09-26 | 2006-09-26 | 詰め替え用包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008081144A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010285158A (ja) * | 2009-06-09 | 2010-12-24 | Fuji Seal International Inc | スパウト付きパウチの製法及びスパウト付きパウチ |
CN104684819A (zh) * | 2012-10-03 | 2015-06-03 | 凸版印刷株式会社 | 替换装容器 |
-
2006
- 2006-09-26 JP JP2006261288A patent/JP2008081144A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010285158A (ja) * | 2009-06-09 | 2010-12-24 | Fuji Seal International Inc | スパウト付きパウチの製法及びスパウト付きパウチ |
CN104684819A (zh) * | 2012-10-03 | 2015-06-03 | 凸版印刷株式会社 | 替换装容器 |
CN104684819B (zh) * | 2012-10-03 | 2017-08-22 | 凸版印刷株式会社 | 替换装容器 |
US10040609B2 (en) | 2012-10-03 | 2018-08-07 | Toppan Printing Co., Ltd. | Refill container |
EP2905238B1 (en) * | 2012-10-03 | 2018-12-12 | Toppan Printing Co., Ltd. | Refillable container |
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