JP2008284125A - 複槽薬剤バッグ封緘体及びその包装体 - Google Patents

複槽薬剤バッグ封緘体及びその包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008284125A
JP2008284125A JP2007131255A JP2007131255A JP2008284125A JP 2008284125 A JP2008284125 A JP 2008284125A JP 2007131255 A JP2007131255 A JP 2007131255A JP 2007131255 A JP2007131255 A JP 2007131255A JP 2008284125 A JP2008284125 A JP 2008284125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
drug
tank
sealing material
chemical solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007131255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5044282B2 (ja
Inventor
Hitoshi Mitsui
仁 三井
Yukihiro Otani
幸広 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seal International Inc
Original Assignee
Fuji Seal International Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seal International Inc filed Critical Fuji Seal International Inc
Priority to JP2007131255A priority Critical patent/JP5044282B2/ja
Publication of JP2008284125A publication Critical patent/JP2008284125A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5044282B2 publication Critical patent/JP5044282B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

【課題】隔壁部を開通させない状態では開封することができず、しかも、外装袋内で動いても、外装袋にピンホールが発生しにくい複槽薬剤バッグ封緘体及びその包装体を提供する。
【解決手段】異なる薬液がそれぞれ収容された二つの薬液収容室12a、12bを相互に連通可能な隔壁部13bを介して連結してなるバッグ本体11と、このバック本体11における一方の薬液収容室12aに装着された注出用口栓14とからなる二槽薬液バッグ10と、この二槽薬液バッグ10における注出用口栓14が装着された薬液収容室12aに、注出用口栓14側から被せて加熱収縮させることによって封緘する袋状の封緘材20とを備えている。封緘材20は、隔壁部13bを越えて、反対側の薬剤収容室12bを10mm以上覆っており、隔壁部13b及びその周辺部に対応する部分だけが熱収縮し、その開口端は、保形性の乏しい薬剤収容室12bを幅方向に押えて変形させている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、同時に配合すると経時変化を起こすような不安定な薬剤等(液剤、粉末剤または固形剤)が二槽に分かれて封入されており、投薬時に隔壁を開通して使用する二槽バッグ製剤等の複槽薬剤バッグを封緘材によって封緘した複槽薬剤バッグ封緘体及びその包装体に関する。
この種の複槽薬剤バッグとしては、例えば、図10(a)、(b)に示すように、異なる薬液がそれぞれ収容された二つの薬液収容室52a、52bを相互に連通可能な隔壁部53bを介して連結してなるバッグ本体51と、このバック本体51における一方の薬液収容室52bに装着された注出用口栓54とからなる二槽薬液バッグ50が一般的であり、同図(c)に示すように、投薬時に、隔壁部53bを開通させてそれぞれの薬液収容室52a、52bに収容された異なる薬液を混合し、この混合薬液を注出用口栓54から注出することができるようになっている。
前記バッグ本体51は、内面が熱接着性を有する柔軟な筒状体の両端部及び中間部を相互にヒートシールすることによって、二つの薬液収容室52a、52b及び隔壁部53bが形成されており、一端側のヒートシール縁53aに、一方の薬液収容室52aに連通する注出用口栓54がヒートシールされている。
二つの薬液収容室52a、52bを区画している隔壁部53bは、両端のヒートシール縁53a、53cよりも、シール強度が小さく、いずれか一方の薬液収容室52aまたは薬液収容室52bを押えて内圧を高くすると、シール強度の小さい隔壁部53bにシール破壊が発生して、シールされている柔軟性シート同士が離反し、両薬液収容室52a、52bが相互に連通するようになっており、これによって、二つの薬液収容室52a、52bに収容されている異なる薬液が混合されることになる。
投薬する際は、上述した作業を行って、二つの薬液収容室52a、52bにそれぞれ収容されている異なる薬液を混合しなければならないが、こういった二槽薬液バッグ50を取り扱う看護士が単槽薬液バッグと勘違いすることにより、隔壁部53bを開通させることなく、即ち、二つの薬液収容室52a、52bに収容されている異なる薬液を混合することなく、注出用口栓54が装着されている一方の薬液収容室52aに収容された薬液だけが投与されるおそれがある。
このため、こういった二槽薬液バッグ50では、同図に示すように、隔壁部53bを開通させなければ簡単に取り外すことができない封緘材60を、注出用口栓54を含む一方の薬液収容室52aに装着することによって、封緘することが提案されている。
こういった封緘材60は、熱収縮性フィルムによって、一端側が開放された袋状に形成されており、注出用口栓54側から二槽薬液バッグ50に被せて、その注出用口栓54が装着された薬液収容室52aを概ね覆った状態で、加熱収縮させることにより、その薬液収容室52aに略密着させるようになっている。
特開2005−211558号公報
ところで、上述した封緘材60によって二槽薬液バッグ50を封緘した状態、即ち、封緘材60を二槽薬液バッグ50の注出用口栓54側から薬液収容室52aに被せて加熱収縮させた状態では、同図(a)、(b)に示すように、封緘材60の開放端が薄い隔壁部53bと膨らんでいる薬液収容室52aとの境界部付近に位置しており、その境界部分に沿って熱収縮した封緘材60の開放端が膨らんでいる薬液収容室52aに引っかかることによって、二槽薬液バッグ50から封緘材60が脱落しないようになっているが、薬液収容室52a部分は保形性に乏しいので、その薬液収容室52a部分を順次変形させながら封緘材60を注出用口栓54側に引っ張ると、封緘材60の開放端が薬液収容室52a部分を通過することができ、無理をすれば、隔壁部53bを開通させなくても、二槽薬液バッグ50から封緘材60を取り外して開封することができるという問題がある。
また、二槽薬液バッグ50が封緘材60によって封緘された二槽薬液バッグ封緘体5は、レトルト殺菌した後、図11(a)、(b)に示すように、隔壁部53bで二つ折りし、図12(a)、(b)に示すように、ガスバリア性を有する外装袋70に収容して密封包装した状態で保管、輸送しているが、二槽薬液バッグ封緘体5には、折り曲げられた隔壁部53bに硬い角部EPが形成されるので、輸送中の振動等によって、外装袋70内で二槽薬液バッグ封緘体50が動くと、その角部が外装袋70のシール部近傍に繰り返し衝突し、その衝突の際の衝撃により、外装袋70にピンホールが発生するおそれがある。
このため、流通過程で二槽薬液バッグ封緘体5が外装袋70内で動きにくいように、小さめの外装袋70を採用しているが、外装袋70が小さいと、二槽薬液バッグ封緘体5を外装袋70に収容する際、収容しずらいといった問題がある。
そこで、この発明の課題は、隔壁部を開通させない状態では開封することができず、しかも、外装袋内で動いても、外装袋にピンホールが発生しにくい複槽薬剤バッグ封緘体及びその包装体を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、異なる薬剤が収容される複数の薬剤収容室及び隣接する前記薬剤収容室を相互に連通可能に連結する隔壁部を有する柔軟なバッグ本体と、このバック本体における一端側の前記薬剤収容室に装着された注出用口部材とを有し、投薬する際は、前記隔壁部を開通させてそれぞれの前記薬剤収容室に収容された異なる薬剤を混合し、前記バック本体における前記注出用口部材が装着されていない他端側の前記薬剤収容室の外側に形成された吊下穴に引っかけて吊り下げた状態で、混合薬剤を前記注出用口部材から注出するようになっている複槽薬剤バッグにおける一端側の前記薬剤収容室または他端側の前記薬剤収容室に、前記注出用口部材または前記吊下穴を覆うように、袋状または筒状の封緘材を被せて加熱収縮させた複槽薬剤バッグ封緘体において、前記複槽薬剤バッグにおけるいずれか一方の前記薬剤収容室に被せた前記封緘材が、前記隔壁部を越えて、反対側の前記薬剤収容室の一部を覆っていることを特徴とする複槽薬剤バッグ封緘体を提供するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の複槽薬剤バッグ封緘体を、前記隔壁部で二つ折りした状態で、ガスバリア性を有する外装袋に密封包装したことを特徴としている。
以上のように、請求項1に係る発明の複槽薬剤バッグ封緘体は、いずれか一方の薬剤収容室に被せた封緘材が、隔壁部を越えて、反対側の薬剤収容室の一部を覆っているので、封緘材の開放端が、保形性の乏しい反対側の薬剤収容室を幅方向に押えて変形させた状態で熱収縮している。従って、そのように熱収縮した封緘材の開放端が、開通前の状態では硬く、変形しにくい幅広の隔壁部を通過することができず、複槽薬剤バッグが確実に封緘されることになる。
また、この複槽薬剤バッグ封緘体は、複槽薬剤バッグの隔壁部が封緘材によって完全に覆われているので、隔壁部分で二つ折りしても、折り曲げられた隔壁部に形成される角部が丸くなり、外装袋内で動いて外装袋のシール部近傍に衝突しても、外装袋にピンホールが発生し難い。従って、複槽薬剤バッグを動きにくくするために小さい外装袋に収容する必要がなく、ある程度の大きさを有する外装袋を採用することができるので、外装袋への収容作業性を向上させることができる。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明にかかる複槽薬剤バッグ封緘体の一実施形態である二槽薬液バッグ封緘体1を示している。この二槽薬液バッグ封緘体1は、同図(a)、(b)に示すように、異なる薬液がそれぞれ収容された二つの薬液収容室12a、12bを相互に連通可能な隔壁部13bを介して連結してなるバッグ本体11と、このバック本体11における一方の薬液収容室12aに装着された注出用口栓14とからなる二槽薬液バッグ10と、この二槽薬液バッグ10における注出用口栓14が装着された薬液収容室12aに、注出用口栓14側から被せて加熱収縮させることによって封緘する袋状の封緘材20とを備えており、封緘材20は、隔壁部13bを越えて、反対側の薬剤収容室12bを10mm以上覆っている。
前記バッグ本体11は、ポリエチレン、ポリプロピレン等によって形成された厚さ0.08〜1.0mmの柔軟なシートを重ね合わせ、その両側縁部、両端部及び中間部をヒートシールすることによって、二つの薬液収容室12a、12bが形成されており、一方の薬液収容室12aの外側のヒートシール縁13aに、その薬液収容室12aに連通する注出用口栓14がヒートシールされていると共に、他方の薬液収容室12aの外側のヒートシール縁13cには、バッグ本体11を吊り下げるための吊下穴11aが形成されている。
二つの薬液収容室12a、12bを区画している隔壁部13bは、両端のヒートシール縁13a、13cよりも、シール強度が小さく、いずれか一方の薬液収容室12aまたは薬液収容室12bを押えて内圧を高くすると、シール強度の小さい隔壁部13bにシール破壊が発生して、シールされている柔軟性シート同士が離反し、両薬液収容室12a、12bが相互に連通するようになっており、これによって、二つの薬液収容室12a、12bに収容されている異なる薬液が混合されることになる。
前記注出用口栓14は、バッグ本体11を形成している柔軟性シートに対して熱接着性を有する樹脂によって形成された口栓本体15と、この口栓本体15の口部に嵌着されたゴム栓(図示せず)と、このゴム栓を覆うように、口栓本体15の口部に剥離可能にヒートシールされた易剥離性積層フィルムによって形成された封緘シール16とから構成されており、投薬時は、口栓本体15から封緘シール16を剥がして、輸液セットのびん針をゴム栓に刺通するようになっている。
前記封緘材20は、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸等のポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、スチレンブタジエン共重合体等のポリスチレン系樹脂等からなる、主として一方向に延伸された、厚さ12〜300μm程度の単層または複層の延伸フィルムによって形成されており、図2(a)〜(c)に示すように、この延伸フィルムをその主延伸方向に直交する方向に折り畳み、主延伸方向に所定間隔を開けて、その折返縁CPから端縁OPまで所定幅(SW=2〜10mm程度)でヒートシールした後、それぞれのヒートシール領域SRの外縁からL=1〜5mm程度外側の位置で切断することによって袋状に形成されている。従って、この封緘材20を二槽薬液バッグ10に被せて加熱すると、主として、二槽薬液バッグ10の幅方向に収縮することになる。なお、ここにいう、「主として一方向に延伸(一軸延伸)された」とは、主延伸方向に2〜5倍、その直行方向に1〜1.5倍延伸されたものをいい、90℃の熱水に10秒間浸漬したときに、主収縮方向に20%以上(例えば20〜80%)、他方向に−5〜15%程度、好ましくは、−4〜5%収縮するものをいう。
以下、この二槽薬液バッグ封緘体1の製造方法を説明する。まず、図3(a)に示すように、主延伸方向に延びる長尺帯状の延伸フィルムF及び二槽薬液バッグ10を送出しながら、同図(b)に示すように、二槽薬液バッグ10の注出用口栓14、薬液収容室12a及び薬液収容室12bの一部を、幅方向に二つ折りした延伸フィルムFによって挟み込み、同図(c)に示すように、二槽薬液バッグ10を挟み込んだ延伸フィルムFにおける二槽薬液バッグ10の送出方向の前後を順次所定幅でヒートシールすると共にそのヒートシール領域の外側を切断することにより、二槽薬液バッグ10に被せた状態で袋状の封緘材20が形成される。
続いて、二槽薬液バッグ10に被せた封緘材20を、図4に示す加熱装置40によって加熱収縮させると、二槽薬液バッグ10が封緘材20によって封緘され、図1(a)、(b)に示すような二槽薬液バッグ封緘体1が出来上がる。この加熱装置40は、同図(a)〜(c)に示すように、封緘材20が被せられた二槽薬液バッグ10(以下、封緘材被嵌バッグ1Aという。)を寝かせた状態で搬送する搬送コンベア41と、この搬送コンベア41によって搬送される封緘材被嵌バッグ1Aを、その隔壁部13b側を一部残すように、薬液収容室12a側を押える押え手段42と、封緘材被嵌バッグ1Aの隔壁部13b付近を加熱する加熱手段43とから構成されている。
前記押え手段42は、搬送コンベア41による封緘材被嵌バッグ1Aの搬送速度と同一速度で搬送経路に沿って循環移動する、ベルトモータ42a及び従動プーリ42bと、このベルトモータ42a及び従動プーリ42bに掛け渡された無端状の押えベルト42cとを備えており、この押えベルト42cによって、二槽薬液バッグ10における薬液収容室12a部分を押えながら、封緘材被嵌バッグ1Aを搬送することができるようになっている。
前記加熱手段43は、搬送コンベア41の上方に設置された、先端に吹出ノズル43bを有する複数の熱風機ユニット43aを備えており、この吹出ノズル43bから120〜150℃程度の熱風を封緘材被嵌バッグ1Aにおける隔壁部13bに吹き付けることによって、封緘材被嵌バッグ1Aにおける隔壁部13b付近を局部的に加熱するようになっている。
従って、搬送コンベア41によって搬送される封緘材被嵌バッグ1Aは、その封緘材20における押えベルト42cによって覆われている部分がほとんど熱収縮することがなく、主として、封緘材20における隔壁部13b及びその周辺部に対応する部分だけが熱収縮することになる。このとき、封緘材20の開放端は、図1(a)に示すように、保形性の乏しい薬剤収容室12bを幅方向に押えて変形させた状態で熱収縮しているが、硬く、保形性の高い隔壁部13bは変形することなく、隔壁部13bに沿うような状態で封緘材20が熱収縮している。
また、この加熱装置40では、封緘材被嵌バッグ1Aの片面側だけを加熱しているので、封緘材20は加熱される片面側だけが熱収縮することになる。このため、図5に示すように、封緘材20は、加熱領域において、その両側縁部(ヒートシール領域SR及びその外側の未シール部分)SP、SPが、二槽薬液バッグ10の幅方向の中央部側に引っ張られて二槽薬液バッグ10の加熱面側に回り込み、二槽薬液バッグ10における両側のヒートシール縁の端面から外側に張り出すことなく、加熱される片面から突出した状態となっている。
以上のように、この二槽薬液バッグ封緘体1では、注出用口栓14側から一方の薬剤収容室12aに被せた封緘材20が、隔壁部13bを越えて、反対側の薬剤収容室12bの一部を覆っており、封緘材20の開放端が、保形性の乏しい反対側の薬剤収容室12bを幅方向に押えて変形させた状態で熱収縮しているので、そのように熱収縮した封緘材20の開放端が、開通前の状態では硬く、変形しにくい幅広の隔壁部13bを通過することができず、二槽薬液バッグ10が封緘材20によって確実に封緘されることになる。
また、この封緘材20は、形成している延伸フィルムの主延伸方向が二槽薬液バッグ10の幅方向(横方向)に向いているので、横方向には容易に破断することができるが、縦方向には破断しにくくなっている。従って、隔壁部13bを開通させてそれぞれの薬液収容室12a、12bに収容された異なる薬液を混合することなく、封緘材20を、その開口端の端縁から縦方向に破断して取り外そうとしても、簡単に取り外すことができず、封緘性能が向上する。
また、封緘材20は、その片面側における隔壁部13b及びその周辺部に対応する部分だけが熱収縮しているので、封緘材20に図柄や文字等が印刷されていても、隔壁部13b及びその周辺部に対応する部分以外は、印刷された図柄や文字等がほとんどひずむことがない。
この二槽薬液バッグ封緘体1は、レトルト殺菌した後、図6に示すように、隔壁部13bで二つ折りし、図7に示すように、脱酸素剤及び酸素検知剤と共に、ガスバリア性を有する外装袋3に収容して密封包装した状態で保管、輸送される。
前記外装袋3は、図8に示すように、耐衝撃性、耐ピンホール性に優れた厚さ25μmの二軸延伸ポリアミドフィルム31、酸素の通過を遮断するガスバリア性を有する厚さ15μmの酸化けい素蒸着二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム32、耐衝撃性、耐ピンホール性に優れた厚さ15μmのポリアミドフィルム33及び熱接着性を有する厚さ60μmの無延伸のポリプロピレンフィルム34をドライラミネートした柔軟性シートSによって形成された平袋であり、図7に示すように、ヒートシールされた上縁及び下縁には、開封用のノッチ3aが形成されている。なお、図7における網掛け表示部分がヒートシール部分を示している。
上述した二槽薬液バッグ封緘体1は、二槽薬液バッグ10の隔壁部13bが封緘材20によって完全に覆われているので、隔壁部13bで二つ折りしても、折り曲げられた隔壁部13bに形成される角部EPが丸くなり、外装袋3内で動いて外装袋3の両側部のヒートシール部分の近傍に衝突しても、外装袋3にピンホールが発生し難い。従って、従来のように、二槽薬液バッグ封緘体を動きにくくするために小さい外装袋に収容する必要がなく、ある程度の大きさを有する外装袋3を採用することができるので、外装袋3への収容作業性を向上させることができる。
特に、この二槽薬液バッグ封緘体1は、図1(a)に示すように、熱収縮していない封緘材20の閉塞端側が熱収縮している開口端側に比べて幅広になっているので、外装袋3内で二槽薬液バッグ封緘体1が動いたとしても、封緘材20の幅広部よりも内側に位置している角部EPが外装袋3の両側部のヒートシール部分の近傍に衝突し難いという効果も得られる。
なお、上述した二槽薬液バッグ封緘体1は、封緘材20を、注出用口栓14側から二槽薬液バッグ10に被嵌しているが、これに限定されるものではなく、例えば、図9(a)、(b)に示す二槽薬液バッグ封緘体2のように、封緘材20を、吊下穴11a側から二槽薬液バッグ10に被嵌することも可能である。ただし、薬剤収容室12bに被せた封緘材20が、隔壁部13bを越えて、反対側の薬剤収容室12aを10mm以上覆うようにしておく必要があることは言うまでもない。この場合、隔壁部13bを開通させてそれぞれの薬液収容室12a、12bに収容された異なる薬液を混合することによって、二槽薬液バッグ10から封緘材20を取り外さなければ、二槽薬液バッグ10を吊り下げることができないので、バッグ本体11の隔壁部13bを開通させずに、注出用口栓14が装着されている一方の薬液収容室12aに収容された薬液だけを投与するといった、不適切な取り扱いを間接的に防止することができる。
また、上述した実施形態では、柔軟性シートを重ね合わせて、周縁部及び中間部をヒートシールすることによって二つの薬液収容室12a、12bが形成された二槽薬液バッグ10について説明したが、これに限定されるものではなく、柔軟な筒状体の両端部及び中間部を扁平状態に重ね合わせてヒートシールすることによって、二つの薬液収容室が形成された二槽薬液バッグについても本発明を適用することができる。
また、上述した各実施形態では、異なる薬液がそれぞれ収容された二つの薬液収容室12a、12bを有する二槽薬液バッグ10に封緘材20が装着された二槽薬液バッグ封緘体1について説明したが、これに限定されるものではなく、一方の薬剤収容室に液剤が収容されていれば、他方の薬剤収容室には、粉末剤または固形剤が収容されていてもよい。
また、上述した実施形態では、単一の柔軟性シートによって形成された1重袋からなる外装袋3を使用しているが、これに限定されるものではなく、複数の柔軟性シートを剥離層を介してドライラミネートした2重袋や多重袋を採用してもよい。
また、上述した実施形態では、袋状に形成された封緘材20によって二槽薬液バッグ10を封緘するようにしているが、これに限定されるものではなく、両端が開放された筒状の封緘材を使用することも可能である。ただし、こういった筒状の封緘材を使用する場合は、注出用口栓14を覆うように被せて全体を加熱することで、封緘材と注出用口栓14との間に指が入らないか、指が入りにくくなるような状態まで、封緘材における注出用口栓14側の開口端を大きく収縮させ、封緘シール16を容易に剥がすことができなくすることによって封緘性能を確保する必要がある。
(a)はこの発明にかかる複槽薬剤バッグ封緘体の一実施形態である二槽薬液バッグ封緘体を示す平面図、(b)は同上の二槽薬液バッグ封緘体を示す側面図である。 (a)は同上の封緘材を示す平面図、(b)は(a)のY−Y線に沿った断面図、(c)は(a)のZ−Z線に沿った断面図である。 (a)〜(c)は封緘材の形成・被嵌方法を説明するための工程図である。 (a)は二槽薬液バッグに被せた封緘材を加熱する加熱装置を示す概略平面図、(b)は同上の加熱装置を示す概略側面図、(c)は同上の加熱装置を示す概略正面図である。 図1(a)のX−X線に沿った断面図である。 同上の二槽薬液バッグ封緘体を折り畳んだ状態を示す正面図である。 折り畳んだ同上の二槽薬液バッグ封緘体を外装袋に密封包装した包装体を示す正面図である。 同上の外装袋を形成している柔軟性シートを示す断面図である。 (a)は他の実施形態である二槽薬液バッグ封緘体を示す平面図、(b)は同上の二槽薬液バッグ封緘体を示す側面図である。 (a)は従来の二槽薬液バッグ封緘体を示す平面図、(b)は同上の二槽薬液バッグ封緘体を示す側面図、(c)は同上の二槽薬液バッグ封緘体から封緘材を取り外す方法を説明するための説明図である。 (a)は同上の二槽薬液バッグ封緘体を折り畳んだ状態を示す正面図、(b)は同上の二槽薬液バッグ封緘体を折り畳んだ状態を示す背面図である。 (a)は折り畳んだ同上の二槽薬液バッグ封緘体を外装袋に密封包装した包装体を示す正面図、(b)は同上の包装体を示す背面図である。
符号の説明
1、2 二槽薬液バッグ封緘体(複槽薬剤バッグ封緘体)
1A 封緘材被嵌バッグ
3 外装袋
3a ノッチ
10 二槽薬液バッグ(複槽薬剤バッグ)
11 バッグ本体
11a 吊下穴
12a、12b 薬液収容室(薬剤収容室)
13a、13c ヒートシール縁
13b 隔壁部
14 注出用口栓(注出用口部材)
15 口栓本体
16 封緘シール
20 封緘材
31 二軸延伸ポリアミドフィルム
32 酸化けい素蒸着二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
33 ポリアミドフィルム
34 無延伸ポリプロピレンフィルム
40 加熱装置
41 搬送コンベア
42 押え手段
43 加熱手段
F 延伸フィルム
S 柔軟性シート
CP 折返縁
EP 角部
OP 端縁
SR ヒートシール領域

Claims (2)

  1. 異なる薬剤が収容される複数の薬剤収容室及び隣接する前記薬剤収容室を相互に連通可能に連結する隔壁部を有する柔軟なバッグ本体と、このバック本体における一端側の前記薬剤収容室に装着された注出用口部材とを有し、投薬する際は、前記隔壁部を開通させてそれぞれの前記薬剤収容室に収容された異なる薬剤を混合し、前記バック本体における前記注出用口部材が装着されていない他端側の前記薬剤収容室の外側に形成された吊下穴に引っかけて吊り下げた状態で、混合薬剤を前記注出用口部材から注出するようになっている複槽薬剤バッグにおける一端側の前記薬剤収容室または他端側の前記薬剤収容室に、前記注出用口部材または前記吊下穴を覆うように、袋状または筒状の封緘材を被せて加熱収縮させた複槽薬剤バッグ封緘体において、
    前記複槽薬剤バッグにおけるいずれか一方の前記薬剤収容室に被せた前記封緘材が、前記隔壁部を越えて、反対側の前記薬剤収容室の一部を覆っていることを特徴とする複槽薬剤バッグ封緘体。
  2. 請求項1に記載の複槽薬剤バッグ封緘体を、前記隔壁部で二つ折りした状態で、ガスバリア性を有する外装袋に密封包装したことを特徴とする包装体。
JP2007131255A 2007-05-17 2007-05-17 複槽薬剤バッグ封緘体及びその包装体 Active JP5044282B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007131255A JP5044282B2 (ja) 2007-05-17 2007-05-17 複槽薬剤バッグ封緘体及びその包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007131255A JP5044282B2 (ja) 2007-05-17 2007-05-17 複槽薬剤バッグ封緘体及びその包装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008284125A true JP2008284125A (ja) 2008-11-27
JP5044282B2 JP5044282B2 (ja) 2012-10-10

Family

ID=40144418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007131255A Active JP5044282B2 (ja) 2007-05-17 2007-05-17 複槽薬剤バッグ封緘体及びその包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5044282B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106586211A (zh) * 2016-12-27 2017-04-26 北京万瑞尔高科技有限公司 一种便携式袋装饮用水包装袋
JP2020147323A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 三笠産業株式会社 包装容器およびその製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08280774A (ja) * 1995-04-10 1996-10-29 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 複室容器
JP2004016539A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Material Eng Tech Lab Inc 複室容器
JP2004305722A (ja) * 2003-03-26 2004-11-04 Nipro Corp 薬剤バッグ
JP2005211558A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Kr Business:Kk 未開封使用防止機構つき医療用複室容器
JP2006204483A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Fuji Seal International Inc 輸液バッグ保存用外装袋の連続体
JP2007082604A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Fuji Seal International Inc 輸液バッグ包装体、輸液バッグ包装体の製造方法、及び輸液バッグ包装袋

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08280774A (ja) * 1995-04-10 1996-10-29 Otsuka Pharmaceut Factory Inc 複室容器
JP2004016539A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Material Eng Tech Lab Inc 複室容器
JP2004305722A (ja) * 2003-03-26 2004-11-04 Nipro Corp 薬剤バッグ
JP2005211558A (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Kr Business:Kk 未開封使用防止機構つき医療用複室容器
JP2006204483A (ja) * 2005-01-27 2006-08-10 Fuji Seal International Inc 輸液バッグ保存用外装袋の連続体
JP2007082604A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Fuji Seal International Inc 輸液バッグ包装体、輸液バッグ包装体の製造方法、及び輸液バッグ包装袋

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106586211A (zh) * 2016-12-27 2017-04-26 北京万瑞尔高科技有限公司 一种便携式袋装饮用水包装袋
JP2020147323A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 三笠産業株式会社 包装容器およびその製造方法
JP7328665B2 (ja) 2019-03-14 2023-08-17 三笠産業株式会社 包装容器の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5044282B2 (ja) 2012-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6935492B1 (en) Flexible mixing pouch with aseptic burstable internal chambers
RU2291681C2 (ru) Гибкая имеющая множество отделений емкость многоцелевого назначения
KR101629721B1 (ko) 주출구 부재 및 그것을 이용한 포장주머니
JP5160464B2 (ja) 包装用袋
JP4153084B2 (ja) 袋状容器
JPH07505080A (ja) マルチチャンバー容器
JP2007020710A (ja) 医療用容器梱包体
JP2000245810A (ja) 柔軟医療容器の賦形装置
TW200800728A (en) Method for blister packing
JP5751825B2 (ja) 薬剤充填済み容器体を収容した包装体
JP2012071851A (ja) パウチ容器
JP4848804B2 (ja) 多室パウチの充填方法
JP2003327263A (ja) 流動食用包装袋
JP5044282B2 (ja) 複槽薬剤バッグ封緘体及びその包装体
JP5638206B2 (ja) 薬剤充填済み容器体を収容した包装体
JP4270960B2 (ja) 流動食用の注出口付きパウチ
JP2013526311A (ja) ハンドリング
JP4902290B2 (ja) 封緘材付き複槽薬剤バッグの製造方法
JP2005211558A (ja) 未開封使用防止機構つき医療用複室容器
JP5160472B2 (ja) 包装袋
JP2007175442A (ja) 医療用複室容器
JP2020072971A (ja) 包装袋セット
JP2008012187A (ja) 封緘材及び複槽薬剤バッグ封緘体並びにその製造方法
JP2009142414A (ja) 複槽薬剤バッグ封緘体
JP4629448B2 (ja) 流動食用の注出口付きパウチ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120710

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5044282

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150720

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250