JP4902290B2 - 封緘材付き複槽薬剤バッグの製造方法 - Google Patents

封緘材付き複槽薬剤バッグの製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、同時に配合すると経時変化を起こすような不安定な薬剤等(液剤、粉末剤または固形剤)が二槽に分かれて封入されており、投薬時に隔壁を開通して使用する二槽バッグ製剤等の複槽薬剤バッグを、熱収縮性フィルムによって形成された袋状または筒状の封緘材を被せて加熱収縮させることによって封緘する、封緘材付き複槽薬剤バッグの製 方法に関する。
この種の複槽薬剤バッグとしては、例えば、図10(a)に示すように、異なる薬液がそれぞれ収容された二つの薬液収容室52a、52bを相互に連通可能な隔壁部53bを介して連結してなるバッグ本体51と、このバック本体51における一方の薬液収容室52bに装着された注出用口栓54とからなる二槽薬液バッグ50が一般的であり、投薬時に、隔壁部53bを開通させてそれぞれの薬液収容室52a、52bに収容された異なる薬液を混合し、この混合薬液を注出用口栓54から注出することができるようになっている。
前記バッグ本体51は、内面が熱接着性を有する柔軟な筒状体の両端部及び中間部を相互にヒートシールすることによって、二つの薬液収容室52a、52b及び隔壁部53bが形成されており、一端側のヒートシール縁53aに、一方の薬液収容室52aに連通する注出用口栓54がヒートシールされている。
二つの薬液収容室52a、52bを区画している隔壁部53bは、両端のヒートシール縁53a、53cよりも、シール強度が小さく、いずれか一方の薬液収容室52aまたは薬液収容室52bを押えて内圧を高くすると、シール強度の小さい隔壁部53bにシール破壊が発生して、シールされている柔軟性シート同士が離反し、両薬液収容室52a、52bが相互に連通するようになっており、これによって、二つの薬液収容室52a、52bに収容されている異なる薬液が混合されることになる。
投薬する際は、上述した作業を行って、二つの薬液収容室52a、52bにそれぞれ収容されている異なる薬液を混合しなければならないが、こういった二槽薬液バッグ50を取り扱う看護士が単槽薬液バッグと勘違いすることにより、隔壁部53bを開通させることなく、即ち、二つの薬液収容室52a、52bに収容されている異なる薬液を混合することなく、注出用口栓54が装着されている一方の薬液収容室52aに収容された薬液だけが投与されるおそれがある。
このため、こういった二槽薬液バッグ50では、隔壁部を開通させなければ簡単に取り外すことができない封緘材60を、注出用口栓54を含む一方の薬液収容室52aに装着することによって、封緘することが提案されている。
こういった封緘材60は、熱収縮性フィルムによって、一端側が開放された袋状に形成されており、注出用口栓54側から二槽薬液バッグ50に被せて、その注出用口栓54が装着された薬液収容室52aを概ね覆った状態で、加熱収縮させることにより、その薬液収容室52aに略密着させるようになっている。
従って、薬液を投与するために、熱収縮させた封緘材60を引き抜いて開封しようとしても、扁平状態に近い隔壁部53b近傍に位置している封緘材60の口部は、ある程度膨らんでいる薬液収容室52aの中央部を通過することができず、簡単に取り外すことができないが、隔壁部53bを開通させて、隣接する二つの薬液収容室52a、52bを連通させると、バッグ本体51の膨らみが全体的に小さくなり、二槽薬液バッグ50から封緘材60を引き抜いて開封することが可能となる。
従って、このような封緘材60が装着された二槽薬液バッグ50では、バッグ本体51の隔壁部53bを開通させずに、注出用口栓54が装着されている一方の薬液収容室52aに収容された薬液だけを投与するといった、不適切な取り扱いを防止することができる。
特開2005−211558号公報
ところで、二槽薬液バッグ50のバッグ本体51は、上述したように、柔軟性シートによって形成されているため、保形性に乏しく、熱収縮性フィルムによって形成された袋状の封緘材60を二槽薬液バッグ50に被せて加熱収縮させる際、十分な封緘性能を確保するために、封緘材60の開口端を大きく収縮させようとすると、それ以外の部分も同じように収縮しようとするので、同図(b)に示すように、保形性に乏しいバッグ本体51の薬液収容室52aが、封緘材60の収縮力に負けて歪に変形してしまい、外観が見苦しくなるといった問題がある。
そこで、この発明の課題は、複槽薬剤バッグが変形しにくく、熱収縮性フィルムによって形成された封緘材を複槽薬剤バッグに綺麗に装着することができる封緘材付き複槽薬剤 バッグの製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、異なる薬剤が収容される複数の薬剤収容室及び隣接する前記薬剤収容室を相互に連通可能に連結する隔壁部を有する柔軟なバッグ本体と、このバック本体における一端側の前記薬剤収容室に装着された注出用口部材とを備え、投薬する際は、前記隔壁部を開通させてそれぞれの前記薬剤収容室に収容された異なる薬剤を混合し、前記バック本体における前記注出用口部材が装着されていない他端側の前記薬剤収容室の外側に形成された吊下穴に引っかけて吊り下げた状態で、混合薬剤を前記注出用口部材から注出するようになっている複槽薬剤バッグにおける一端側の前記薬剤収容室または他端側の前記薬剤収容室に、前記注出用口部材または前記吊下穴を覆うように、熱収縮性フィルムによって形成された袋状または筒状の封緘材を被せて加熱収縮させることによって、前記複槽薬剤バッグに前記封緘材を装着する、封緘材付き複槽薬剤バッグの製造方法において、前記封緘材を加熱収縮させる際、前記封緘材を被せた前記バッグ本体における前記薬剤収容室を前記封緘材の外側から押えて、封緘材の収縮力により前記バッグ本体が変形しない程度に、該薬剤収容室の内圧を高めるようにしたことを特徴とする封緘材付き複槽薬剤バッグの製造方法を提供するものである。
以上のように、請求項1にかかる発明の封緘材付き複槽薬剤バッグ製造方法では、封緘材を加熱収縮させる際、封緘材を被せたバッグ本体における薬剤収容室を封緘材の外側から押えて内圧を高めるようにしたので、複槽薬剤バッグのバッグ本体における封緘材を被せた薬剤収容室の保形性が向上する。これによって、封緘材を加熱収縮させる際、封緘材の収縮力に負けてバッグ本体が変形することがなく、良好な外観を確保することができる。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示す封緘材装着装置1は、同時に配合すると経時変化を起こすような不安定な薬液が二槽に分かれて封入された二槽薬液バッグに、熱収縮性フィルムによって形成された袋状の封緘材を装着するものであり、袋状の封緘材を形成しながら、二槽薬液バッグに被せる被覆部10と、二槽薬液バッグに被せた封緘材を順次加熱する第1加熱部20及び第2加熱部30と、二槽薬液バッグを、所定の搬送経路に沿って、被覆部10、第1加熱部20、第2加熱部30に順次搬送する搬送部40とを備えている。なお、封緘材を形成する熱収縮性フィルムとしては、ポリエステル系樹脂、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂等によって形成された厚さ10〜60μmのフィルムで、熱収縮率は、例えば、90℃の温水に10秒間浸漬したときに主収縮方向に30〜70%程度収縮するものが使用される。
前記二槽薬液バッグは、図2(a)、(b)に示すように、異なる薬液がそれぞれ収容された二つの薬液収容室A2a、A2bを相互に連通可能な隔壁部A3bを介して連結してなるバッグ本体A1と、このバック本体A1における一方の薬液収容室A2aに装着された注出用口栓A4とから構成されており、同図(c)に示すように、袋状の封緘材B0は、二槽薬液バッグA0における注出用口栓A4が装着された薬液収容室A2aに、注出用口栓A4側から被せて加熱収縮させることによって、二槽薬液バッグA0に装着されるようになっている。なお、バッグ本体A1は、ポリエチレン、ポリプロピレン等によって形成された厚さ0.08〜1.0mmの柔軟な筒状体の両端部及び中間部を扁平状態に重ね合わせてヒートシールすることによって、二つの薬液収容室A2a、A2bが形成されており、一方の薬液収容室A2aの外側のヒートシール縁A3aに、その薬液収容室A2aに連通する注出用口栓A4がヒートシールされていると共に、他方の薬液収容室A2bの外側のヒートシール縁A3cには、バッグ本体A1を吊り下げるための吊下穴A1aが形成されている。
二槽薬液バッグA0に封緘材B0を装着した封緘状態では、図3(a)、(b)に示すように、封緘材B0の開放端の開口が薬液収容室A2aの最大厚みよりも小さくなっているので、投薬時に、同図(c)に示すように、隔壁部A3bを開通させてそれぞれの薬液収容室A2a、A2bに収容された異なる薬液を混合することによって、薬液収容室A2aの厚みを封緘材B0の開放端の開口より小さくしなければ、二槽薬液バッグA0から封緘材B0を簡単に取り外すことができないようになっている。
前記被覆部10は、図4(a)に示すように、封緘材B0を形成するための長尺帯状の封緘材形成フィルムF及び二槽薬液バッグA0を送出しながら、同図(b)に示すように、二槽薬液バッグA0の薬液収容室A2aを、幅方向に二つ折りした封緘材形成フィルムFによって挟み込み、同図(c)に示すように、二槽薬液バッグA0の薬液収容室A2aを挟み込んだ封緘材形成フィルムFにおける二槽薬液バッグA0の送出方向の前後を順次溶断シールすることにより、二槽薬液バッグA0に被せた状態で袋状の封緘材B0を形成するようになっている。この場合、封緘材形成フィルムFとしては、主として長手方向に延伸された縦一軸延伸フィルムを使用することが望ましい。なお、このようにして封緘材B0が被せられた二槽薬液バッグA0(以下、封緘材被嵌バッグABという。)は、図5に示すように、搬送部40を構成している搬送コンベア41によって第1加熱部20に搬送される。
前記第1加熱部20は、図5〜図7に示すように、搬送部40を構成している搬送コンベア42によって搬送される封緘材被嵌バッグABが通過する第1加熱ゾーンZ1内に設けられており、封緘材被嵌バッグABの薬液収容室A2a部分を押える押え手段21と、この押え手段21によって押えられた封緘材被嵌バッグABにおける封緘材B0側を主として加熱する加熱手段24とから構成されている。なお、搬送コンベア42は、封緘材被嵌バッグABを載置する搬送ベルト42aを備えており、封緘材被嵌バッグABの載置面に対する加熱が妨げられないように、搬送ベルト42aとしては、網目状のメッシュベルトが使用されている。
前記押え手段21は、搬送コンベア42による封緘材被嵌バッグABの搬送速度と同一速度で搬送経路に沿って循環移動する、駆動プーリ23a及び従動プーリ23bに掛け渡された無端状の押えベルト22を備えており、この押えベルト22によって、封緘材被嵌バッグABにおける薬液収容室A2a部分を押えながら、封緘材被嵌バッグABを搬送することができるようになっている。
この押えベルト22としては、表面にフッ素樹脂がコーティングされた布製のベルトが使用されており、押えベルト22における封緘材被嵌バッグABの薬液収容室A2aを押えている部分が加熱手段24によって加熱されて昇温したとしても、加熱領域(押え領域)から離れて再び加熱領域(押え領域)に戻ってくるまでの間に確実に放熱することができるように、押えベルト22の循環経路長、即ち、ベルト長を長くすることによって、押えベルト22が、封緘材B0の熱収縮温度より低い温度に常時保持されるようになっている。
前記加熱手段24は、図5及び図7に示すように、封緘材被嵌バッグABが通過する加熱空間を形成している内部トンネル25と、この内部トンネル25の外側を囲っている中間トンネル26と、この中間トンネル26の外側を囲っている外部トンネル27とからなる3重構造のトンネルを備えており、内部トンネル25と中間トンネル26とによって区画された給気路SDには、複数の加熱ヒータ28が適宜配置されていると共に、中間トンネル26と外部トンネル27とによって区画された還気路RDには、その上部に循環ファン29が設置されている。
中間トンネル26の上面壁には、還気路RD内に設置された循環ファン29によって、給気路SD内に送風することができるように、循環ファン29に対応する位置に開口26aが形成されており、内部トンネル25には、その上面壁及び下面壁における封緘材被嵌バッグABの薬液収容室A2a側の領域と、薬液収容室A2a側の側面壁とにそれぞれ給気口25aが形成されていると共に、この内部トンネル25の下部側で、内部トンネル25と還気路RDとが連通路CDを介して接続されている。
従って、循環ファン29によって給気路SD内に供給された空気は、加熱ヒータ28によって、所定温度(120〜150℃)に加熱された後、給気路SDを通って内部トンネル25における封緘材被嵌バッグABの薬液収容室A2a側に形成された複数の給気口25aから内部トンネル25内に供給され、内部トンネル25内を通過する封緘材被嵌バッグABにおける封緘材B0が主として加熱される。なお、内部トンネル25内に供給された加熱空気は、連通路CD及び還気路RDを通って循環ファン29まで戻される。
このとき、封緘材被嵌バッグABは、その薬液収容室A2a側が封緘材B0の熱収縮温度より低い温度に保持された押えベルト22によって押えられているので、薬液収容室A2aの内圧が高くなって、封緘材B0が被せられている二槽薬液バッグA0における薬液収容室A2a部分の保形性が向上すると共に、封緘材B0は、その押えられている部分がほとんど熱収縮することがなく、その他の部分が熱収縮を起こすことになる。従って、封緘材B0が熱収縮する際、封緘材B0の収縮力に負けて二槽薬液バッグA0における薬液収容室A2a部分が変形することがなく、二槽薬液バッグA0の外形に概ね沿うような状態にプリフォームされると共に、この段階で、封緘材B0における押えベルト22によって押えられている部分に施された文字や図柄等の印刷表示がほとんどひずむことがない。
前記第2加熱部30は、図5及び図8に示すように、搬送部40を構成している搬送コンベア43によって搬送される封緘材被嵌バッグABが通過する第2加熱ゾーンZ2内に設けられており、この第2加熱ゾーンZ2を囲うトンネル31と、このトンネル31内に設置された加熱ヒータ35及び循環ファン36とを備えている。なお、搬送コンベア43は、封緘材被嵌バッグABを載置する搬送ベルト43aを備えており、封緘材被嵌バッグABの載置面に対する加熱が妨げられないように、搬送ベルト43aとしては、搬送ベルト42aと同様に、網目状のメッシュベルトが使用されている。
前記トンネル31は、図8に示すように、封緘材被嵌バッグABが通過する加熱空間を形成している内部トンネル32と、この内部トンネル32の外側を囲っている中間トンネル33と、この中間トンネル33の外側を囲っている外部トンネル34とからなる3重構造であり、内部トンネル32と中間トンネル33とによって区画された給気路SDには、複数の加熱ヒータ35が適宜配置されていると共に、中間トンネル33と外部トンネル34とによって区画された還気路RDには、その上部に循環ファン36が設置されている。
中間トンネル33の上面壁には、還気路RD内に設置された循環ファン36によって、給気路SD内に送風することができるように、循環ファン36に対応する位置に開口33aが形成されており、内部トンネル32には、その上面壁、両側面壁及び下面壁にそれぞれ給気口32aが形成されていると共に、この内部トンネル32の下部側で、内部トンネル32と還気路RDとが連通路CDを介して接続されている。
循環ファン36によって給気路SD内に供給された空気は、加熱ヒータ35によって、封緘材B0が僅かに熱収縮を起こす程度の温度(例えば、100〜130℃)に加熱された後、給気路SDを通って給気口32aから内部トンネル32内に供給され、内部トンネル32内を通過する封緘材被嵌バッグABが全体的に加熱される。なお、熱風の温度は、100〜130℃に限定されるものではなく、風量や加熱時間等を調整することによって100〜200℃の範囲内で適宜設定することも可能である。
従って、封緘材被嵌バッグABにおける薬液収容室A2a部分を押えずに封緘材B0を全体的に加熱しても、封緘材B0が大きく熱収縮することがなく、封緘材B0が全体的に僅かに熱収縮することにより、二槽薬液バッグA0における薬液収容室A2aに略密着した状態で綺麗に装着される。
以上のように、この封緘材装着装置1では、封緘材B0を加熱収縮させる際、封緘材B0を被せた二槽薬液バッグA0における薬液収容室A2aを封緘材B0の外側から押えて内圧を高めることによって、封緘材B0が被せられた薬液収容室A2aの保形性を向上させるようにしたので、封緘材B0を加熱収縮させる際、封緘材B0の収縮力に負けて二槽薬液バッグA0のバッグ本体A1が歪に変形することがなく、良好な外観を確保することができる。
また、二槽薬液バッグA0の薬液収容室A2aを押えている押えベルト22は、同時に、封緘材B0に加わる熱を遮蔽しているので、封緘材B0における押えベルト22によって押えられている部分の熱収縮量が小さくなる。従って、封緘材B0を加熱収縮させる際、封緘材B0の収縮に伴うバッグ本体A1の変形を抑えることができると共に、封緘材B0における熱遮蔽部分に施された印刷表示等が歪みにくくなり、良好な外観を確保することができる。
なお、上述した封緘材装着装置1では、第1加熱部20において、封緘材被嵌バッグABの薬液収容室A2a部分だけを押えベルト22によって押えるようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、図9に示すように、2本の押えベルト22A、22Bを設け、封緘材被嵌バッグABの薬液収容室A2a、A2bの双方を押えるようにしてもよく、これによって、加熱する必要のない薬液収容室A2b側に加わる熱を、ある程度遮蔽することができる。ただし、封緘材B0の開口端部分は、大きく熱収縮させなければならないので、同図に示すように、押えベルト22A、22Bが二槽薬液バッグA0の隔壁部A3bに張り出さないように、封緘材B0の開口端部分を開放しておくことが望ましい。また、封緘材B0を被せていない封緘材被嵌バッグABの薬液収容室A2bについては、薬液収容室A2bの保形性を向上させる必要はないので、必ずしも、押圧する必要はなく、熱遮蔽性を有するベルトで覆うだけでもよい。
また、上述した封緘材装着装置1では、封緘材B0の熱収縮に伴うバッグ本体A1の変形を抑えるために、押えベルト22で二槽薬液バッグA0の薬液収容室A2aを押えることによって、薬液収容室A2aの内圧を高めると共に、薬液収容室A2aに加わる熱を遮蔽しているが、これに限定されるものではなく、封緘材B0の熱収縮に伴うバッグ本体A1の変形を抑えるためには、例えば、二槽薬液バッグA0の薬液収容室A2aを点で押圧することによって、薬液収容室A2aの内圧を高めて保形性を向上させるだけでもよく、二槽薬液バッグA0の薬液収容室A2aを押圧することなく、少なくとも、薬液収容室A2aの幅方向の中央部分を熱遮蔽部材で覆うことによって、薬液収容室A2aに加わる熱を遮蔽して封緘材B0の熱収縮量を抑えるだけでもよい。
特に、後者の方法を採用する場合は、封緘材被嵌バッグABの載置面に加わる熱についても遮蔽したほうがよいので、封緘材被嵌バッグABを搬送する搬送ベルト42aとしては、上述したようなメッシュベルトを使用せずに、押えベルト22と同様に、熱遮蔽性を有するベルトを使用することが望ましい。
また、上述した封緘材装着装置1では、第1加熱部20及び第2加熱部30において、熱風を吹き付けることによって封緘材B0を加熱しているが、これに限定されるものではなく、赤外線(遠赤外)等の輻射熱ヒータによって加熱することも可能である。特に、第1加熱部において、封緘材に加わる熱を部分遮蔽するような場合は、例えば、第1加熱部において、輻射熱ヒータで封緘材を部分的に加熱し、第2加熱部において、弱い熱風ヒータで全体的に加熱するといった具合に、第1加熱部では輻射熱ヒータを使用するほうが望ましい。また、熱風ヒータを使用する場合も、スリット状のノズルにより、例えば、封緘材が被嵌された薬液収容室の両サイドを部分的に加熱する等の加熱手法を併用することも可能である。
また、上述した封緘材装着装置1では、薬液収容室A2a、A2bの連結方向が、封緘材被嵌バッグABの搬送方向に直交する方向を向くように、封緘材被嵌バッグABを搬送しているが、これに限定されるものではなく、薬液収容室A2a、A2bの連結方向が、封緘材被嵌バッグABの搬送方向を向くように、封緘材被嵌バッグABを搬送することも可能である。ただし、その場合は、連続した押圧ベルトや熱遮蔽ベルトを使用すると、大きく熱収縮させなければならない封緘材B0の開口端部分が、押圧ベルトや熱遮蔽ベルトによって覆われてしまうので、薬液収容室A2aを押圧する押圧板または薬液収容室A2aを覆う熱遮蔽板や薬液収容室A2bを覆う熱遮蔽板等を、封緘材被嵌バッグABの搬送ピッチに併せて、循環移動させる方式を採用することが望ましい。
また、上述した封緘材装着装置1では、二槽薬液バッグA0に装着される封緘材B0の仕上りをよくするために第2加熱部30を設けているが、第1加熱部20による加熱だけで、十分な仕上りを確保することができるのであれば、必ずしも、第2加熱部を設ける必要はない。
また、上述した封緘材装着装置1の被覆部10では、二槽薬液バッグA0に被せながら袋状の封緘材B0を形成するようになっているが、これに限定されるものではなく、袋状に形成された封緘材を予め製造しておき、これを、二槽薬液バッグA0に被せて加熱してもよく、その場合は、横方向(二槽薬液バッグA0の幅方向)に熱収縮するフィルムによって封緘材を形成しておくことが望ましい。
また、上述した実施形態では、封緘材B0を、注出用口栓A4側の薬液収容室A2aに装着するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、隔壁部A3bを開通させなければ、二槽薬液バッグA0を吊り下げることができないように、吊下穴A1a側の薬液収容室A2bに装着する場合にも、本発明の製造方法を採用することができることはいうまでもない。
また、上述した実施形態では、袋状の封緘材B0を二槽薬液バッグA0に装着する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、両端が開放された筒状の封緘材を注出用口栓A4を覆うように、薬液収容室A2aに被せて、封緘材と注出用口栓A4との間に指が入らないか、指が入りにくくなるような状態まで加熱収縮させることによって、封緘性能を確保するような場合にも、本発明を適用することができることはいうまでもない。
また、上述した各実施形態では、異なる薬液がそれぞれ収容された二つの薬液収容室A2a、A2bを有する二槽薬液バッグA0に封緘材B0を装着する場合について説明したが、三以上の薬剤収容室を有する複槽薬液バッグについても本発明の製造方法を適用することができ、さらに、注出用口部材が装着されている薬剤収容室に液剤が収容されていれば、他の薬剤収容室に粉末剤または固形剤が収容されているような複槽薬剤バッグに封緘材を装着する場合についても本発明の製造方法を適用することができる。
この発明にかかる封緘材付き複槽薬剤バッグ製造方法を実施するための封緘材装着装置の一実施形態を示す概略構成図である。 (a)は二槽薬液バッグを示す正面図、(b)は同上の二槽薬液バッグを示す側面図、(c)は同上の二槽薬液バッグに袋状の封緘材を被せた状態を示す正面図である。 (a)は封緘材が装着された二槽薬液バッグを示す正面図、(b)は同上の二槽薬液バッグを示す側面図、(c)は同上の二槽薬液バッグから封緘材を取り外す方法を説明するための説明図である。 (a)〜(c)は同上の封緘材装着装置における被覆部による封緘材の形成及び被嵌動作を示す工程図である。 同上の封緘材装着装置における第1加熱部及び第2加熱部を示す概略側面図である。 同上の第1加熱部における押え手段を示す断面図である。 同上の第1加熱部を示す概略断面図である。 同上の第2加熱部を示す概略断面図である。 同上の押え手段の変形例を示す断面図である。 (a)は従来方法によって封緘材が装着された二槽薬液バッグを示す正面図、(b)は(a)のX−X線に沿った断面図である。
符号の説明
1 封緘材装着装置
10 被覆部
20 第1加熱部
21 押え手段
22 押えベルト(熱遮蔽部材)
23a 駆動プーリ
23b 従動プーリ
24 加熱手段
25 内部トンネル
25a 給気口
26 中間トンネル
27 外部トンネル
28 加熱ヒータ
29 循環ファン
30 第2加熱部
31 トンネル
32 内部トンネル
32a 給気口
33 中間トンネル
34 外部トンネル
35 加熱ヒータ
36 循環ファン
40 搬送部
41、42、43 搬送コンベア
42a、43a 搬送ベルト
AB 封緘材被嵌バッグ
A0 二槽薬液バッグ(複槽薬剤バッグ)
A1 バッグ本体
A1a 吊下穴
A2a、A2b 薬液収容室(薬剤収容室)
A3a、3c ヒートシール縁
A3b 隔壁部
A4 注出用口栓(注出用口部材)
B0 封緘材
F 封緘材形成フィルム

Claims (1)

  1. 異なる薬剤が収容される複数の薬剤収容室及び隣接する前記薬剤収容室を相互に連通可能に連結する隔壁部を有する柔軟なバッグ本体と、このバック本体における一端側の前記薬剤収容室に装着された注出用口部材とを備え、投薬する際は、前記隔壁部を開通させてそれぞれの前記薬剤収容室に収容された異なる薬剤を混合し、前記バック本体における前記注出用口部材が装着されていない他端側の前記薬剤収容室の外側に形成された吊下穴に引っかけて吊り下げた状態で、混合薬剤を前記注出用口部材から注出するようになっている複槽薬剤バッグにおける一端側の前記薬剤収容室または他端側の前記薬剤収容室に、前記注出用口部材または前記吊下穴を覆うように、熱収縮性フィルムによって形成された袋状または筒状の封緘材を被せて加熱収縮させることによって、前記複槽薬剤バッグに前記封緘材を装着する、封緘材付き複槽薬剤バッグの製造方法において、
    前記封緘材を加熱収縮させる際、前記封緘材を被せた前記バッグ本体における前記薬剤収容室を前記封緘材の外側から押えて、封緘材の収縮力により前記バッグ本体が変形しない程度に、該薬剤収容室の内圧を高めるようにしたことを特徴とする封緘材付き複槽薬剤バッグの製造方法。
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