JP4684488B2 - オーバーシュリンク包装方法及び包装装置 - Google Patents

オーバーシュリンク包装方法及び包装装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、カップ入り即席ラーメンやカップ入り即席焼きそば等の被包装体にシュリンクフィルムからなる包材を用いてオーバーシュリンク包装を施す場合に採用されるオーバーシュリンク包装方法及び包装装置、特に、被包装体の天面を覆う部分に、図柄や商品名等の表示が予め印刷されたシュリンクフィルムからなる包材を使用する場合に有効なオーバーシュリンク包装方法及び包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、カップ入り即席焼きそばやカップ入り即席ラーメン等のカップ入り商品については、カップ状の容器本体や容器本体の口部を閉塞する蓋部材に予め図柄や商品名等を印刷しておき、容器本体に内容物を収容して口部を蓋部材によって閉塞した後、透明のシュリンクフィルムによって形成された包材を用いてオーバーシュリンク包装を施した状態で販売されている。
【0003】
ところで、容器本体や蓋部材に図柄等を印刷する場合に比べて、シュリンクフィルムによって形成された包材自体に図柄や商品名等を印刷したほうが印刷部分がクリアに仕上がると共に、蓋部材によって容器本体の口部を閉塞する際、容器本体の印刷部分と蓋部材の印刷部分との位置合わせ等を考慮しなくてもよいので、近年では、容器本体や蓋部材には印刷を行わずに、図柄や商品名等が予め印刷された包材を用いてオーバーシュリンク包装を施すことが望まれており、容器形状が角形の比較的浅いカップ入り商品等については、既に、図柄等が印刷された包材を用いてオーバーシュリンク包装が施されるようになってきている。
【0004】
こういったカップ入り商品等の被包装体にオーバーシュリンク包装を施す場合は、まず、ピロー包装機等を用いて、包材である長尺帯状のシュリンクフィルムを筒状に形成しながら、一定間隔で供給される被包装体を筒状に形成された包材内に挿入した後、筒状の包材を隣接する被包装体の間で順次溶断シールすることによって、図12に示すように、被包装体Mが包材Rによって包み込まれた包装体RMを形成する。
【0005】
このようにして形成された包装体RMを、図12に示すように、ローラコンベア等の搬送手段61によって搬送しながら加熱トンネル62内を通過させることで、被包装体Mを覆っている包材Rを加熱収縮させると、包材Rが被包装体Mに略密着した状態で被包装体Mにオーバーシュリンク包装が施される。
【0006】
ところで、上述したように、図柄や商品名等を印刷した包材を用いてオーバーシュリンク包装を施す場合、包材の熱収縮に伴って、包材に印刷された図柄や商品名等の表示もひずむことになるが、図13(a)、(b)に示すように、被包装体Mを覆っている包材Rは、通常、その平面形状が矩形に近いので、容器形状が角形のカップ入り商品等のように、平面形状が角形の被包装体Mの場合は、包材Rの平面形状と被包装体Mの平面形状とが似通っているため、包材Rを加熱収縮させる際に包材Rに収縮ムラが発生しにくく、被包装体Mの天面を覆う印刷部分に発生するひずみ等についても十分に許容できる程度に仕上げることができる。
【0007】
しかしながら、容器形状が円形のカップ入り商品等のように、平面形状が円形の被包装体の場合は、図14(a)、(b)に示すように、被包装体Mを覆っている包材Rの平面形状と被包装体Mの平面形状とが大きく異なるため、特に、被包装体Mからの距離が大きい包材Rの角部Cの熱収縮量が他の部分に比べて大きくなり、それに伴って、最も綺麗に仕上げなければならない被包装体Mの天面を覆う印刷部分がいびつにゆがんでしまうので、上述したような方法では、図柄等が印刷された包材を用いて綺麗にオーバーシュリンク包装を施すことができない。
【0008】
そこで、本願発明者は、平成13年5月2日提出の特願2001−135231号において、被包装体の平面形状に拘わらず、図柄や商品名等を印刷した包材を用いて綺麗にオーバーシュリンク包装を施すことができるオーバーシュリンク包装方法を提案している。以下、その包装方法について簡単に説明する。
【0009】
即ち、被包装体Mの天面を覆う部分に予め印刷が施されたシュリンクフィルムからなる包材Rによって被包装体Mを包み込んだ包装体RMを、従来のように加熱トンネル内を通過させる前に、包材Rの熱収縮温度より低い温度に保持された押えベルトによって被包装体Mの天面部分を押えながら、開放された予備加熱ゾーン内を通過させ、この予備加熱ゾーン内において被包装体Mの周面部分を予備加熱手段によって局部的に加熱するようにしたのである。
【0010】
このような包装方法を採用すると、予備加熱段階において、包材における被包装体の天面を覆っている部分がほとんど熱収縮することがなく、しかも、予備的に熱収縮させた包材は、既に被包装体の外形に概ね沿うような状態にプリフォームされているので、次工程において、押え部材を取り去った状態で包材を全体的に加熱しても、包材における被包装体の天面を覆っている部分が大きく熱収縮したり、他の部分の熱収縮の影響を受けたりすることがほとんどない。従って、上述したように、包材に収縮ムラが発生しやすい平面形状が円形の被包装体であっても、発生した収縮ムラの影響が、被包装体の天面を覆っている部分にまで及びにくいので、被包装体の天面を覆っている包材の印刷部分がいびつにゆがむことがなく、平面形状が角形の被包装体と同様に、綺麗にオーバーシュリンク包装を施すことができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、平面形状が角形の被包装体Mの場合は、上述したように、包材Rの平面形状と被包装体Mの平面形状とが似通っているため、包材Rの角部Cの先端と被包装体Mとの距離がそれ程大きくならず(図13(a)参照)、包材Rを形成しているシュリンクフィルムの熱収縮特性の範囲内で包材Rが熱収縮すれば、図15(a)、(b)に示すように、包材Rの角部Cが被包装体Mに略密着した状態でオーバーシュリンク包装が施されることになる。
【0012】
これに対して、平面形状が円形の被包装体の場合は、被包装体Mを覆っている包材Rの平面形状と被包装体Mの平面形状とが大きく異なるため、包材Rの角部Cの先端と被包装体Mとの距離が他の部分に比べて極端に大きくなり(図14(a)参照)、包材Rを形成しているシュリンクフィルムの熱収縮特性の範囲内で、包材Rの角部Cが最大限に熱収縮しても、図16(a)、(b)に示すように、包材Rの角部Cが被包装体Mに密着することなく外方に大きく突出してしまう、所謂「つの出し現象」が発生するといった問題があった。
【0013】
また、こういったオーバーシュリンク包装方法を採用する場合は、通常、包材Rの溶断シール部分が包装体RMの搬送方向の前後に位置することになり、搬送ラインの両側から熱風を吹き付けることによって加熱することになるので、包材Rの溶断シール部分が加熱されにくく、特に、上述したように、被包装体Mの天面部分を押えながら、被包装体Mの周面部分を局部的に予備加熱するオーバーシュリンク包装方法を採用すると、包材Rにおける被包装体Mの天面を覆っている部分がほとんど熱収縮しないので、包材Rにおける被包装体Mの周面を覆っている部分を主として熱収縮させることによって、包材Rを被包装体Mの周面に密着させなければならず、平面形状が円形の被包装体Mの場合は、上述した「つの出し現象」がさらに発生しやすくなるという問題がある。
【0014】
そこで、この発明の課題は、被包装体の天面部分を押えながら被包装体の周面部分を局部的に予備加熱する場合に、「つの出し現象」の発生を極力抑えることのできるオーバーシュリンク包装方法及び包装装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項に係る発明は、少なくとも被包装体の天面を覆う部分に予め印刷が施されたシュリンクフィルムからなる包材によって前記被包装体を包み込み、その包材の前後端をそれぞれシールした状態で送出する包込工程と、前記包材によって包み込まれた前記被包装体の天面の略全面を、前記包材の熱収縮温度より低い温度に保持された押え部材によって押えた状態で所定の搬送経路に沿って搬送しながら、前記被包装体の周面部分を前記搬送経路の両側から局部的に加熱することによって、前記包材を予備的に熱収縮させる予備加熱工程と、前記包材によって包み込まれた前記被包装体の天面部分から前記押え部材を取り去った状態で所定の搬送経路に沿って搬送しながら、前記被包装体を前記搬送経路の両側から加熱することによって、前記包材を全体的に加熱収縮させる本加熱工程とを備え、前記予備加熱工程では、前記包材によって包み込まれた前記被包装体の天面の略全面を前記押え部材によって押えた状態で、前記被包装体を回転させながら搬送するようにしたオーバーシュリンク包装方法を提供するものである。このオーバーシュリンク包装方法は、請求項2に記載のオーバーシュリンク包装装置によって実施することができる。
【0019】
以上のように、このオーバーシュリンク包装方法は、予備加熱工程において、包材によって包み込まれた被包装体の天面を押え部材によって押えた状態で、被包装体を回転させながら搬送するようにしたので、包材のシール端を含む被包装体の周面部分が均一に加熱され、包材のシール端及びその周辺部分が十分に熱収縮することになるので、「つの出し現象」の発生を最小限に抑えることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1に示すオーバーシュリンク包装装置1は、図8に示すように、上端縁から径方向外側に張り出すフランジ部fを有する円形カップ状の容器本体bに内容物を収容した状態で、シート状の蓋部材sをフランジ部fにヒートシールすることで容器本体bの口部を閉塞したカップ入り商品(以下、被包装体という)Mに、シュリンクフィルムによって形成された包材を用いてオーバーシュリンク包装を施すものであり、包材には、少なくとも被包装体Mの天面を覆う部分に図柄や商品名等が予め印刷されている。
【0021】
このオーバーシュリンク包装装置1は、図1に示すように、包材によって被包装体Mを包み込む包込部10と、包材によって包み込まれた被包装体Mの周面部分を局部的に加熱する予備加熱部20と、包材によって包み込まれた被包装体Mを全体的に加熱する本加熱部30と、被包装体Mを、所定の搬送経路に沿って、包込部10、予備加熱部20、本加熱部30に順次搬送する搬送部40と、被包装体Mを予備加熱部20から本加熱部30に引き渡す段階で、被包装体Mの搬送姿勢を変更する姿勢変更部50とから構成されており、搬送部40は、図2及び図3に示すように、搬送コンベア41、42、43、44によって構成されている。
【0022】
前記包込部10は、図2に示すように、長尺帯状のシュリンクフィルムに図柄や商品名等が予め印刷された包材Rを、包材ロールRLから連続的に繰り出しながら、ガイドローラ11を介して包込位置に送給する包材送給手段12と、包込位置に送給される包材Rを筒状に整形するフォーマ13と、このフォーマ13によって筒状に整形された包材Rの幅方向の両側縁を相互にヒートシールすることで、包材Rを筒状に形成するセンタシーラ14と、筒状に形成された包材Rを一定間隔で順次溶断シールする溶断シーラ15とから構成されており、フォーマ13によって筒状に整形された包材Rには、搬送コンベア41によって包込位置に搬送されてきた被包装体Mが順次挿入され、センタシーラ14によって包材Rにセンターシールが施された後、溶断シーラ15によって被包装体Mの間で包材Rが順次溶断シールされることで、図6(a)、(b)に示すように、被包装体Mが包材Rによって包み込まれた包装体RMが形成される。なお、このようにして形成された包装体RMは搬送コンベア42によって予備加熱部20に搬送される。
【0023】
前記予備加熱部20は、図3及び図4に示すように、搬送コンベア43によって搬送される包装体RMが通過する、開放された予備加熱ゾーンZ1内に設けられており、包材Rによって包み込まれた被包装体Mの天面の略全面を押える押え手段21と、この押え手段21によって天面部分が押えられた包装体RMにおける被包装体Mの周面部分を局部的に加熱する予備加熱手段25とから構成されている。
【0024】
前記押え手段21は、搬送コンベア43による包装体RMの搬送速度と同一速度で搬送経路に沿って循環移動する、駆動プーリ23及び従動プーリ24に掛け渡された無端状の押えベルト22を備えており、この押えベルト22によって、被包装体Mの天面部分を押えながら、包装体RMを搬送することができるようになっている。
【0025】
この押えベルト22は、開放された予備加熱ゾーンZ1内に設けられており、しかも、予備加熱手段25は包装体RMを局部的に加熱するようになっているので、押えベルト22が予備加熱手段25によって容易に加熱されることはないが、前記押えベルト22における包装体RMの天面部分を押えている部分が予備加熱手段25によって加熱されて昇温したとしても、加熱領域(押え領域)から離れて再び加熱領域(押え領域)に戻ってくるまでの間に確実に放熱することができるように、押えベルト22の循環経路長、即ち、ベルト長を長くすることによって、押えベルト22が、包材Rの熱収縮温度より低い温度に常時保持されるようになっている。
【0026】
前記予備加熱手段25は、搬送コンベア43の側方に上下2段に配置された複数のノズル26を備えており、このノズル26から120〜150℃程度の熱風を吹き付けることによって、包装体RMにおける被包装体Mの周面部分を局部的に加熱するようになっている。
【0027】
以上のように構成された予備加熱部20では、包込部10から送出された包装体RM(図6(a)、(b)参照)が、包材Rの熱収縮温度より低い温度に保持された押えベルト22によって、被包装体Mの天面部分を押えながら、被包装体Mの周面部分を局部的に加熱するので、包材Rにおける被包装体Mの天面を覆っている部分がほとんど熱収縮することがなく、図6(c)、(d)に示すように、その他の部分が熱収縮を起こして、被包装体Mの外形に概ね沿うような状態にプリフォームされる。従って、この段階で、包材Rにおける被包装体Mの天面を覆っている部分に印刷された図柄等がほとんどひずむことがない。
【0028】
前記姿勢変更部50は、図3及び図7に示すように、包装体RMが予備加熱部20から搬送コンベア44に引き渡された直後に、包装体RMの搬送姿勢を変更するものであり、包装体RMの搬送方向の前端側における一方のコーナ部に当接する姿勢変更バー51を備えている。この姿勢変更バー51は、包装体RMの搬送路を構成している搬送コンベア44における予備加熱部20側の端部に設置されており、包装体RMの搬送方向の後方側に向かって搬送コンベア44の外側に移動するようになっている。
【0029】
予備加熱部20から搬送コンベア44に引き渡された包装体RMは、搬送コンベア44によって搬送路に沿って移動しようとしているが、図7(a)、(b)に示すように、包装体RMのコーナ部に姿勢変更バー51が当接すると、そのコーナ部の移動が姿勢変更バー51によって規制されるので、同図(c)、(d)に示すように、姿勢変更バー51が当接しているコーナ部を支点として包装体RMが回転し始める。このとき、姿勢変更バー51は、同図(a)、(b)に実線で示す位置から一点鎖線で示す位置まで移動することで、包装体RMの回転動作を補助するようになっているので、同図(e)、(f)に示すように、包装体RMはスムーズに略90度回転することになる。なお、同図(c)、(d)に実線で示す位置に移動した姿勢変更バー51は、包装体RMが略90度回転すると、同図(c)、(d)に一点鎖線で示す元の位置に復帰するようになっている。
【0030】
従って、搬送方向の前後に溶断シール側の端部epが位置する状態で予備加熱部20から搬送されてきた包装体RMは、この姿勢変更部50において、搬送姿勢が90度回転することによって、搬送方向の左右両側、即ち、搬送コンベア44の左右両側に溶断シール側の端部epが向くような状態で、本加熱部30に搬送されることになる。
【0031】
前記本加熱部30は、図3及び図5に示すように、搬送コンベア44によって搬送される包装体RMが通過する本加熱ゾーンZ2内に設けられており、この本加熱ゾーンZ2を囲うトンネル31と、このトンネル31内に設置された加熱ヒータ35及び循環ファン36とを備えている。
【0032】
前記トンネル31は、図5に示すように、包装体RMが通過する加熱空間を形成している内部トンネル32と、この内部トンネル32の外側を囲っている中間トンネル33と、この中間トンネル33の外側を囲っている外部トンネル34とからなる3重構造であり、内部トンネル32と中間トンネル33とによって区画された給気路SDには、複数の加熱ヒータ35が適宜配置されていると共に、中間トンネル33と外部トンネル34とによって区画された還気路RDには、その上部に循環ファン36が設置されている。
【0033】
中間トンネル33の上面壁には、還気路RD内に設置された循環ファン36によって、給気路SD内に送風することができるように、循環ファン36に対応する位置に開口33aが形成されており、内部トンネル32には、その上面壁、両側面壁及び下面壁にそれぞれ給気口32aが形成されていると共に、この内部トンネル32の下部側で、内部トンネル32と還気路RDとが連通路CDを介して接続されている。
【0034】
従って、循環ファン36によって給気路SD内に供給された空気は、加熱ヒータ35によって、所定温度(150〜170℃)程度に加熱された後、給気路SDを通って給気口32aから内部トンネル32内に供給され、内部トンネル32内を通過する包装体RMが全体的に加熱される。なお、内部トンネル32内に供給された加熱空気は、連通路CD及び還気路RDを通って循環ファン36まで戻される。
【0035】
予備加熱部20において、予備的に熱収縮させた包材Rは、図6(c)、(d)に示すように、余裕のある溶断シール側の両端部epが被包装体Mのフランジ部fを巻き込むと共に余裕のない両側部spがフランジ部fに略密着した状態にプリフォームされているので、続いて、この本加熱部30において、被包装体Mの天面部分を開放した状態で包材Rを全体的に加熱しても、包材Rにおける被包装体Mの天面を覆っている部分が大きく熱収縮したり、他の部分の熱収縮の影響を受けたりすることがほとんどなく、同図(e)に示すように、包材Rが全体的に被包装体Mに略密着した状態でオーバーシュリンク包装が施される。
【0036】
このように、包材Rにおける被包装体Mの天面を覆っている部分がほとんど熱収縮することがないので、包材Rに収縮ムラが発生しやすい平面形状が円形(丸い)の被包装体Mであっても、被包装体Mの周面を覆っている部分に発生した収縮ムラの影響が、被包装体Mの天面を覆っている部分にまで及ぶことがなく、被包装体Mの天面を覆っている包材Rの印刷部分がいびつにゆがむことがない。
【0037】
一方、包材Rにおける被包装体Mの天面を覆っている部分がほとんど熱収縮することがないので、逆に、包材Rの溶断シール部分の両端に「つの出し現象」が発生しやすくなる傾向にあるが、このオーバーシュリンク包装装置1では、上述したように、溶断シール側の両端部epが搬送方向の前後を向くように予備加熱部20から送り出された包装体RMを、姿勢変更部50において略90度回転させることによって、溶断シール側の両端部epが搬送コンベア44の左右両側を向くような状態で本加熱部30に送り出すようにしたので、本加熱部30のトンネル31内において、搬送コンベア44の両側から吹き付けられる加熱空気によって、包装体RMにおける包材Rの溶断シール側の両端部ep及びその周辺部分が確実に加熱され、十分に熱収縮することになるので、「つの出し現象」の発生を最小限に抑えることができる。
【0038】
なお、上述した実施形態では、姿勢変更部50に設けた姿勢変更バー51に包装体RMのコーナ部を当接させることによって包装体RMの搬送姿勢を略90度回転させるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図9に示すように、姿勢変更部50に、相互に逆方向に移動する一対の姿勢変更ベルト52を設置し、この姿勢変更ベルト52によって予備加熱部20から送り出された包装体RMを挟み込むことで包装体RMの搬送姿勢を略90度回転させることも可能である。
【0039】
また、包装装置の設置スペースに余裕がある場合は、図10に示すように、予備加熱部20に設置されている搬送コンベア43と、本加熱部30に設置されている搬送コンベア44とを90度の角度で連結(接続)するようにしておくと、姿勢変更部50に特に姿勢変更手段を設けることなく、予備加熱部20から送り出された包装体RMの搬送姿勢を簡単に変更することができる。
【0040】
また、上述した各実施形態では、予備加熱部20と本加熱部30との間に姿勢変更部50を設ける構成を採用しているが、これに限定されるものではなく、包込部10と予備加熱部20との間に姿勢変更部を設けることも可能であり、包込部10、予備加熱部20、本加熱部30の間にそれぞれ姿勢変更部を設け、予備加熱部20の手前で一旦姿勢変更した包装体RMを、本加熱部30の手前で元の搬送姿勢に戻した状態で本加熱部30に送り出すようにしてもよい。
【0041】
また、上述した各実施形態では、包込部10、予備加熱部20、本加熱部30の間で包装体RMの搬送姿勢を変更するようにしているが、これに限定されるものではなく、例えば、図11に示すように、搬送コンベア43に回転駆動する包装体RMの載置台43aを一定間隔で取り付けると共に、押え手段21aを、搬送コンベア43aによる包装体RMの搬送速度と同一速度で搬送経路に沿って循環移動する無端状のチェーン22aと、このチェーン22aに一定間隔で取り付けられた回転駆動する押え板23aとによって構成し、載置台43aに載置された包装体RMの天板を押え板23aによって押えた状態で、載置台43aと押え板23aとを同速で回転させることにより、包装体RMを回転させながら、予備加熱ゾーンZ1を通過させるようにしてもよい。
【0042】
また、上述した実施形態では、予備加熱部20が開放された予備加熱ゾーンZ1内に設けられているが、本加熱ゾーンZ2と同様に、トンネル等によって囲われた状態であってもよく、予備加熱手段25のノズルとして、搬送方向に延びるスリット状のノズルを採用することも可能である。
【0043】
また、上述した実施形態では、カップ入り即席ラーメンにオーバーシュリンク包装を施す場合について説明したが、本発明のオーバーシュリンク包装方法及び包装装置は、こういったカップ入り即席ラーメンにオーバーシュリンク包装を施す場合に限定されるものではなく、種々の形状の被包装体にオーバーシュリンク包装を施す場合に適用することができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるオーバーシュリンク包装装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】同上のオーバーシュリンク包装装置における包込部を示す概略側面図である。
【図3】同上のオーバーシュリンク包装装置における予備加熱部、本加熱部及び姿勢変更部を示す概略側面図である。
【図4】同上の予備加熱部を示す概略正面図である。
【図5】同上の本加熱部を示す概略断面図である。
【図6】(a)〜(e)は被包装体を包み込んでいる包材の状態変化を示す概略図である。
【図7】(a)〜(f)は姿勢変更部における包装体の姿勢変更動作を示す平面図及び側面図である。
【図8】同上のオーバーシュリンク包装装置によってオーバーシュリンク包装を施そうとする被包装体を示す斜視図である。
【図9】他の実施形態であるオーバーシュリンク包装装置における姿勢変更部を示す平面図である。
【図10】他の実施形態であるオーバーシュリンク包装装置における姿勢変更部を示す平面図である。
【図11】他の実施形態であるオーバーシュリンク包装装置における予備加熱部を示す平面図である。
【図12】従来のオーバーシュリンク包装装置を示す概略図である。
【図13】(a)は平面形状が角形の被包装体を包材によって包み込んだ状態を示す裏面図、(b)は同上の状態を示す側面図である。
【図14】(a)は平面形状が円形の被包装体を包材によって包み込んだ状態を示す裏面図、(b)は同上の状態を示す側面図である。
【図15】(a)は被包装体の平面形状が角形の場合のオーバーシュリンク包装体を示す裏面図、(b)は同上のオーバーシュリンク包装体を示す側面図である。
【図16】(a)は被包装体の平面形状が円形の場合のオーバーシュリンク包装体を示す裏面図、(b)は同上のオーバーシュリンク包装体を示す側面図である。
【符号の説明】
1 オーバーシュリンク包装装置
10 包込部
20 予備加熱部
21、21a 押え手段
22 押えベルト
23a 押え板
25 予備加熱手段
26 ノズル
30 本加熱部
31 トンネル
35 加熱ヒータ
36 循環ファン
40 搬送部
41、42、43、44 搬送コンベア
43a 載置台
50 姿勢変更部
51 姿勢変更バー
52 姿勢変更ベルト
M 被包装体
R 包材
RM 包装体

Claims (2)

  1. 少なくとも被包装体の天面を覆う部分に予め印刷が施されたシュリンクフィルムからなる包材によって前記被包装体を包み込み、その包材の前後端をそれぞれシールした状態で送出する包込工程と、
    前記包材によって包み込まれた前記被包装体の天面の略全面を、前記包材の熱収縮温度より低い温度に保持された押え部材によって押えた状態で所定の搬送経路に沿って搬送しながら、前記被包装体の周面部分を前記搬送経路の両側から局部的に加熱することによって、前記包材を予備的に熱収縮させる予備加熱工程と、
    前記包材によって包み込まれた前記被包装体の天面部分から前記押え部材を取り去った状態で所定の搬送経路に沿って搬送しながら、前記被包装体を前記搬送経路の両側から加熱することによって、前記包材を全体的に加熱収縮させる本加熱工程とを備え、
    前記予備加熱工程では、前記包材によって包み込まれた前記被包装体の天面の略全面を前記押え部材によって押えた状態で、前記被包装体を回転させながら搬送するようにしたオーバーシュリンク包装方法。
  2. 少なくとも被包装体の天面を覆う部分に予め印刷が施されたシュリンクフィルムからなる包材によって前記被包装体を包み込み、その包材の前後端をそれぞれシールした状態で送出する包込部と、
    前記包材によって包み込まれた前記被包装体の天面の略全面を、前記包材の熱収縮温度より低い温度に保持された押え部材によって押えた状態で所定の搬送経路に沿って搬送しながら、前記被包装体の周面部分を前記搬送経路の両側から局部的に加熱することによって、前記包材を予備的に熱収縮させる予備加熱部と、
    前記包材によって包み込まれた前記被包装体の天面部分から前記押え部材を取り去った状態で所定の搬送経路に沿って搬送しながら、前記被包装体を前記搬送経路の両側から加熱することによって、前記包材を全体的に加熱収縮させる本加熱部とを備え、
    前記予備加部に、前記包材によって包み込まれた前記被包装体の天面の略全面を前記押え部材によって押えた状態で、前記被包装体を回転させながら搬送する搬送手段を設けたオーバーシュリンク包装装置。
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