JPH11180403A - 母乳パッド製品およびこれを製造する製造装置 - Google Patents

母乳パッド製品およびこれを製造する製造装置

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JPH11180403A
JPH11180403A JP36510097A JP36510097A JPH11180403A JP H11180403 A JPH11180403 A JP H11180403A JP 36510097 A JP36510097 A JP 36510097A JP 36510097 A JP36510097 A JP 36510097A JP H11180403 A JPH11180403 A JP H11180403A
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breast milk
packaging film
pads
film sheet
breast
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚の母乳パッドを簡単に取り出すことがで
き、包装フィルムの無駄がない母乳パット製品および、
この母乳パッド製品を安価に製造することができる製造
装置を提供する。 【解決手段】 包装フィルムシート2Sに、その幅方向
に沿って2列で、その走行方向に間隔的に粘着剤4を塗
布する粘着剤塗布部40と、包装フィルムシート2Sの
粘着剤4の上に、母乳パッド1をそれぞれ2列で重ね合
わせる重合部50と、2列の母乳パッド1を内側にし
て、その各列同士で重ね合わせて単列とし、包装フィル
ムシート2Sによって単列の母乳パッド1を包み込む包
み込む部60と、包装フィルムシート2Sにおける、単
列の母乳パッド1の周囲部分5を熱シールする熱シール
部70と、包装フィルムシート2Sを、その走行方向に
おける隣接する母乳パッド1、1間でカットするカット
部80とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、母乳パッド製品お
よびこれを製造する製造装置に関する。ヒトにおいて、
母親が自分の子に与える母乳は、この母乳以外の育児用
調製粉乳や牛乳、ヤギ乳などの種が異なる哺乳類の乳汁
よりも、栄養、免疫などの点からはるかに優れている。
しかしながら、授乳時以外に出る余剰の母乳は衣服や下
着等を汚し、やっかいである。そこで、母乳パッドを乳
房にあてがい、この母乳パッドによって母乳を吸収さ
せ、衣服や下着等が汚れるのを防止する。かかる母乳パ
ッド製品およびこれを製造する製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の母乳パッド製品は、1個の母乳パ
ッドが、1枚の包装フィルムによって、包装されたもの
である。一方、乳房は左右に2つあるので、母乳パッド
を使用するときには、母乳パッドが2枚必要である。し
たがって、2枚の母乳パッドを使用するためには、2個
の母乳パッド製品が必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、使用すると
きには、いつも、2個の母乳パッド製品のそれぞれの包
装フィルムを破いて、それぞれの包装フィルムの中から
母乳パッドを1個ずつ取り出している。このため、面倒
であるという問題がある。また、母乳パッドを使用する
前までは、この母乳パッドを包装している包装フィルム
は、母乳パッドを保護し、外界から衛生を保持するため
に必要である。しかし、母乳パッドを使用する時には、
包装フィルムは破られて捨てられ、ゴミとなる運命にあ
る。したがって、包装フィルムが原料として多く使用さ
れれば、それだけゴミが多くなり、また、母乳パッド製
品の原料費用も高くなるという問題がある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、2枚の母乳パ
ッドを簡単に取り出すことができ、包装フィルムの無駄
がない母乳パッド製品および、この母乳パッド製品を安
価に製造することができる製造装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の母乳パッド製
品の製造装置は、原反ロールから繰り出された一続きの
シリコーン塗布された包装フィルムシートを走行させな
がら、該包装フィルムシートのシリコーンの上に、その
幅方向に沿って2列でかつ、その走行方向に順次間隔的
に粘着剤を塗布する粘着剤塗布部と、前記包装フィルム
シートの上に塗布された前記2列の粘着剤の上に、母乳
パッドをそれぞれ2列で順次重ね合わせる重合部と、前
記2列の母乳パッドを内側にして、前記包装フィルムシ
ートをその走行方向に沿って折り畳み、前記2列の母乳
パッドを、その各列同士で重ね合わせて単列とし、前記
包装フィルムシートによって前記単列の母乳パッドを包
み込む包み込み部と、前記包装フィルムシートにおける
前記単列の母乳パッドの周囲部分を順次熱シールする熱
シール部と、前記包装フィルムシートを、その走行方向
における隣接する前記母乳パッド間で、カットするカッ
ト部とからなることを特徴とする。請求項2の母乳パッ
ド製品の製造装置は、単列の母乳パッドを順次搬送する
一対の単列搬送コンベヤと、それぞれの単列の母乳パッ
ドを2列の母乳パッドに配列させる一対の配列機構と、
該一対の配列機構によって配列された2列の母乳パッド
を前記重合部に搬送する複列搬送コンベヤとからなるこ
とを特徴とする。請求項3の母乳パッド製品の製造装置
は、前記配列機構が、一端が前記各単列搬送コンベヤに
対応して近接され、他端が前記複列搬送コンベヤの左右
それぞれに近接された一対の配列コンベヤと、該一対の
配列コンベヤと前記一対の単列搬送コンベヤとの間にそ
れぞれ設けられ、前記母乳パッドを折り畳む一対の折り
畳み部とからなることを特徴とする。
【0006】請求項4の母乳パッド製品は、2枚の母乳
パッドが1枚の包装フィルムで包装されていることを特
徴とする。請求項5の母乳パッド製品は、2枚の母乳パ
ッドがいずれも折り畳まれて、1枚の包装フィルムで包
装されていることを特徴とする。
【0007】請求項1の母乳パッド製品の製造装置によ
る母乳パッド製品の製造工程を説明する。原反ロールか
ら繰り出された一続きのシリコーン塗布された包装フィ
ルムシートを走行させながら、粘着剤塗布部によって、
前記包装フィルムシートのシリコーンの上に、その幅方
向に沿って2列でかつ、その走行方向に順次間隔をもっ
て粘着剤が塗布される。そして、重合部によって、前記
包装フィルムシートの上に塗布された前記2列の粘着剤
の上に、母乳パッドが、それぞれ2列で順次重ね合わさ
れる。そして、包み込み部によって、前記2列の母乳パ
ッドを内側にして、前記包装フィルムシートはその走行
方向に沿って折り畳まれ、前記2列の母乳パッドは、そ
の各列同士で重ね合わされて単列となり、前記包装フィ
ルムシートによって単列の母乳パッドが包み込まれる。
そして、熱シール部によって、前記包装フィルムシート
における前記単列の母乳パッドの周囲部分が、順次熱シ
ールされる。最後に、カット部によって、前記包装フィ
ルムシートは、その走行方向における隣接する前記母乳
パッド間で、カットされ、母乳パッド製品が製造され
る。
【0008】請求項2の母乳パッド製品に製造装置によ
れば、一対の単列搬送コンベヤによって、それぞれ単列
の母乳パッドが順次搬送される。そして、配列機構によ
って、前記単列の母乳パッドは、2列の母乳パッドに配
列され、複列搬送コンベヤに載せられ、前記重合部へ搬
送される。このため、別々の場所から単列の母乳パッド
が別々に搬送されてきても、重合部には2列の母乳パッ
ドを搬送させることができる。しかも、非常にシンプル
でかつコンパクトな構成の装置である。
【0009】請求項3の母乳パッド製品の製造装置によ
れば、単列搬送コンベヤによって搬送された母乳パッド
は、それぞれに対応する折り畳み部によって折り畳ま
れ、ついで、この折り畳まれた母乳パッドは配列コンベ
ヤによって、それぞれ複列搬送コンベヤに搬送される。
複列搬送コンベヤは、左右一対の配列コンベヤによって
母乳パッドが搬送されるので、2列の母乳パッドが複列
搬送コンベヤ上に配置され、この複列搬送コンベヤによ
って重合部に搬送される。折り畳まれた母乳パッドは、
折り畳まれていない母乳パッドに比べて、平面視での面
積が狭いので、これを包装する包装フィルムが少なくて
済む。
【0010】請求項4の母乳パッド製品の包装フィルム
を破れば、2枚の母乳パッドを簡単に取り出すことがで
きる。
【0011】請求項5の母乳パッド製品の包装フィルム
を破れば、簡単に2枚の母乳パッドを取り出すことがで
きる。しかも、2枚の母乳パッドがいずれも折り畳まれ
ているので、包装フィルムが少なくて済む。
【0012】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の母乳パッド製品
の製造装置の概略斜視図である。同図において、符号1
は、母乳パッドを示している。符号2Rは、包装フィル
ムシート2Sが巻き取られた原反ロールを示している。
包装フィルムシート2Sは、ポリエチレンやポリオレフ
ィン、塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂製のシートに、シ
リコーン3が塗布されたものである。
【0013】本実施形態の母乳パッド製品の製造装置
は、左右一対の単列搬送コンベヤ10、左右一対の配列
機構20、複列搬送コンベヤ30、粘着剤塗布部40、
重合部50、包み込み部60、熱シール部70およびカ
ット部80から構成されている。
【0014】図2は本実施形態の母乳パッド製品Aの製
造工程を示すフローチャートである。末尾にPの付いた
符号は、各部10〜80での工程を示している。同図に
示すように、左右それぞれの母乳パッド1は、左右一対
の単列搬送コンベヤ10、左右一対の配列機構20およ
び複列搬送コンベヤ30で順次処理されて重合部50へ
送られる。他方、原反ロール2Rから繰り出された一続
きの包装フィルムシート2Sは、粘着剤塗布部40で処
理されて、重合部50にて前記母乳パッド1が重ね合わ
され、包み込み部60、熱シール部70およびカット部
80によって順次処理され、母乳パッド製品Aが製造さ
れるが、詳細は後述する。
【0015】つぎに、各部10〜80について、順次詳
細に説明する。図3は単列搬送コンベヤ10、配列機構
20および複列搬送コンベヤ30の概略斜視図である。
図1および3に示すように、本実施形態の母乳パッド製
品の製造装置において、水平な左右一対の単列搬送コン
ベヤ10、10が平行に設けられている。各単列搬送コ
ンベヤ10は、いずれも、前後のローラ12に2本のベ
ルト11、11が幅方向に2列で巻き掛けられたもので
ある。図示しないが、各単列搬送コンベヤ10の一端に
は、それぞれの単列搬送コンベヤ10の上に間隔をもっ
て母乳パッド1を送り出すための母乳パッド送り出し装
置が設けられている。この母乳パッド送り出し装置によ
って単列搬送コンベヤ10の上に送り出された母乳パッ
ド1は、各単列搬送コンベヤ10の一端から他端へと搬
送される。
【0016】つぎに、左右一対の配列機構20および複
列搬送コンベヤ30を説明する。前記一対の単列搬送コ
ンベヤ10、10の上方に、この単列搬送コンベヤ10
の長手方向に平行にかつ水平に、複列搬送コンベヤ30
が設けられている。この複列搬送コンベヤ30の他端
は、図示しないが重合部50が設けられている。左右一
対の配列機構20は、左右一対の折り畳み板21、21
と、各折り畳み板21、21に対応する左右一対の配列
コンベヤ22、22とから構成されている。各折り畳み
板21はそれぞれ、各単列搬送コンベヤ10のベルト1
1、11の間に、立てられ、かつ上下昇降自在に設けら
れている。前記左右一対の単列搬送コンベヤ10、10
と複列搬送コンベヤ30との間に、それぞれ左右一対の
配列コンベヤ22、22が設けられている。各配列コン
ベヤ22は、それぞれ互いに近接して設けられた2本の
配列ベルト23a 、23b を備えている。2本の配列ベルト
23a 、23b は、その間に隙間をもって設けられている。
各配列ベルト23a 、23b は、この隙間がそれぞれに対応
する単列搬送コンベヤ10に近接するように構成されて
おり、前記折り畳み板21の上昇時には、折り畳み板2
1がこの隙間に位置する。そして、各配列ベルト23a 、
23b は、この隙間の他端が複列搬送コンベヤ30に近接
するように構成されている。
【0017】左右いずれかの単列搬送コンベヤ10によ
って搬送された母乳パッド1は、各単列搬送コンベヤ1
0の一端までくると、配列機構20の折り畳み板21に
よって、上方に持ち上げられる。このため、この母乳パ
ッド1は、折り畳み板21によって、配列コンベヤ22
の下端における配列ベルト23a 、23b 間の隙間に送り
込まれる。すると、母乳パッド1は、2本の配列ベルト
23a 、23b および折り畳み板21に挟まれて、正面視で
逆V字状になりながら、半分に折り畳まれる。この半分
に折り畳まれた母乳パッド1は、配列コンベヤ22によ
って、その下端からその上端まで搬送されて、複列搬送
コンベヤ30に送られる。左右の単列搬送コンベヤ1
0、10によって搬送された母乳パッド1、1は、それ
ぞれ上記のごとく、左右の配列機構20、20によって
折り畳まれ、左右両側から複列搬送コンベヤ30に送り
込まれる。このため、複列搬送コンベヤ30の上には、
2列の折り畳まれた母乳パッド1、1が並べて置かれ、
重合部50へ搬送される。
【0018】上記のごとく、非常にシンプルでかつコン
パクトな構成で、別々の場所から単列の母乳パッド1が
別々に搬送されてきても、配列機構20によって、複列
搬送コンベヤ30には2列の母乳パッド1、1を配列さ
せ、重合部50へ搬送させることができるという効果を
奏する。
【0019】ところで、前記原反ロール2Rから繰り出
された包装フィルムシート2Sは、重合部50に送り込
まれる前に、粘着剤塗布部40で処理される。そこで、
重合部50を説明する前に、粘着剤塗布部40を説明す
る。図4は粘着剤塗布部40の概略斜視図である。同図
に示すように、粘着剤塗布部40は、一対のノズル41
で構成されている。各ノズル41は、その先端から粘着
剤4を射出するものであり、包装フィルムシート2Sの
幅方向に沿って2列に配設されている。各ノズル41は
固定されているが、包装フィルムシート2Sは連続して
走行しうる。このため、ノズル41から粘着剤4を射出
しているときには、この粘着剤4が包装フィルムシート
2Sに塗布され、他方、粘着剤4がノズル41から出て
いないときには、粘着剤4は包装フィルムシート2Sに
塗布されない。このため、両方のノズル41、41から
粘着剤4を射出するのを時間的に制御すれば、包装フィ
ルムシート2Sの2列のシリコーン3、3の上にその幅
方向に2列で、しかもその走行方向に沿って間隔的に、
粘着剤4を繰り返し塗布することができる。なお、図で
は、この包装フィルムシート2Sには、その幅方向に沿
って2列でかつ、その長手方向には間隔をもってシリコ
ーン3が塗布されているが、シリコーン3を包装フィル
ムシート2Sの片面前面に塗布したものであってもよ
い。
【0020】再び図1に示すように、粘着剤4が塗布さ
れた包装フィルムシート2Sは、重合部50へと走行す
る。そして、この重合部50において、包装フィルムシ
ート2Sの2列の粘着剤4、4のそれぞれの上に、前記
複列搬送コンベヤ30によって搬送された2列の母乳パ
ッド1、1が、それぞれ重合される。
【0021】つぎに、包み込み部60を説明する。図5
は包み込み部60の概略斜視図である。同図に示すよう
に、包み込み部60は、回転軸が互いに平行な前ロール
61、ホールドロール62、後ロール63および折り畳
み器64から構成されている。前ロール61および後ロ
ール63は、互いにほぼ同じ高さに回転自在に配設され
ている。ホールドロール62は、前ロール61と後ロー
ル63との間であって、かつ前ロール61と後ロール6
3とを結んだラインよりも低い位置に配設されている。
この後ロール63よりも後方に、折り畳み器64が配設
されている。そして、包装フィルムシート2Sは、前ロ
ール61の上面、ホールドロール62の下面、後ロール
63の上面および折り畳み器64の内部を順に通されて
いる。この包み込み部60では、前記包装フィルムシー
ト2Sは、ホールドロール62において断面視でL字状
に撓みながら、2列の母乳パッド1、1を内側にして折
り畳まれ、折り畳み器64において、幅方向における両
端縁部同士が重ね合わされる。この結果、2列の母乳パ
ッド1、1は各列同士で重ね合わされて、重なり合った
単列の母乳パッド1、1となり、この重なり合った母乳
パッド1、1が包装フィルムシート2Sに包み込まれた
状態となる。
【0022】つぎに、熱シール部70を説明する。図6
は熱シール部70の概略斜視図である。同図に示すよう
に、熱シール部70は上下一対の熱シールロール71a 、
71b から構成されている。各熱シールロール71a 、71b
は互いに実質同様のものである。各熱シールロール71a
、71b は、その軸部に熱芯が内蔵されており、この熱
芯により高温になる。各熱シールロール71a 、71b のロ
ール周面上には、回転方向に沿って、例えば3個の凹部
が形成されており、この凹部が非加熱部72となってい
る。各熱シールロール71a 、71b のロール周面上におい
て、非加熱部72以外の部分は、前記熱芯によって高温
になる加熱部73となっている。なお、各熱シールロー
ル71a 、71b における非加熱部72の数は、図では3個
であるが、特に限定されない。
【0023】一対の熱シールロール71a 、71b 間には、
包装フィルムシート2Sが走行するようになっている。
しかも、一対の熱シールロール71a 、71b は、包装フィ
ルムシート2Sの走行速度に同調して回転するようにな
っている。
【0024】このため、包装フィルムシート2Sの内側
の母乳パッド1、1が、一対の熱シールロール71a 、71
b 間に位置しているときは、各熱シールロール71a 、71
b の各非加熱部72、72間に必ず位置している。した
がって、包装フィルムシート2Sの内側の母乳パッド
1、1は、熱シールロール71a 、71b の各加熱部73に
よって、押さえ付けられたり、熱によって劣化すること
なく、一対の熱シールロール71a 、71b 間を走行して通
過する。一方、包装フィルムシート2Sの内側の母乳パ
ッド1以外の周囲部分5は、一対の熱シールロール71a
、71b のそれぞれの加熱部73、73によって挟まれ
る。このため、加熱部73、73の熱によって、包装フ
ィルムシート2Sはその周囲部分5が溶かされて圧着さ
れる。
【0025】なお、熱シール部70は、前記一対の熱シ
ールロール71a 、71b の構成だけでなく、片方の熱シー
ルロール71b を単なる平ロールにして、そのロール表面
を加熱するという構成であってもよい。さらになお、熱
シール部70は、一方の熱シールロール71a の加熱部7
3をエンボス加工して、他方の熱シールロール71b を平
ロールにしてそのロール表面にシリコーンゴムを貼付す
るという構成であってもよい。
【0026】つぎに、カット部80を説明する。カット
部80には、図示しないが、上下一対のロータリカッタ
ーが回転自在に設けられており、各ロータリカッターの
ロール周面には刃が取り付けられている。各ロータリー
カッターは、包装フィルムシート2Sの走行速度に同調
して回転するようになっている。両方のロータリカッタ
ーがいずれも回転して、各ロータリカッターのそれぞれ
の刃が互いに合わさると、包装フィルムシート2Sにお
ける周囲部分5のうちその長手方向に隣接する母乳パッ
ド1と母乳パッド1との間が包装フィルムシート2Sの
幅方向に沿って、切断される。なお、カット部80は一
対のロータリカッターだけでなく、ギロチンカッターで
あってもよく、種々のカッターを採択しうる。
【0027】つぎに、本実施形態の母乳パッド製品Aの
製造装置の製造工程を説明する。図7は本実施形態の母
乳パッド製品の製造装置の動作説明図である。図1、2
および図7に示すように、まず、図示しない母乳パッド
送り出し装置によって、左右一対の単列搬送コンベヤ1
0、10にそれぞれ母乳パッド1が送り出される。
【0028】この左右一対の単列搬送コンベヤ10、1
0によって、単列の母乳パッド1が間隔をもってそれぞ
れ単列搬送コンベヤ10の一端から他端まで搬送され
る。すると、この母乳パッド1は、配列機構20の折り
畳み板21によって半分に折り畳まれながら上方に持ち
上げられる。この母乳パッド1は、折り畳み板21によ
って、配列コンベヤ22の配列ベルト23a 、23b 間の隙
間に送り込まれる。そして、母乳パッド1は、2本の配
列ベルト23a および23b と折り畳み板21とに挟まれ
て、正面視で逆V字状になりながら、半分に折り畳まれ
る。この半分に折り畳まれた母乳パッド1は、配列コン
ベヤ22によって、その下端からその上端まで搬送され
て、複列搬送コンベヤ30に送られる。左右の単列搬送
コンベヤ10、10によって搬送された母乳パッド1、
1は、それぞれ上記のごとく、左右の配列機構20、2
0の2本の配列ベルト23a および23b と折り畳み板21
とによって折り畳まれ、そして、左右両側から複列搬送
コンベヤ30に送り込まれる。このため、複列搬送コン
ベヤ30の上には、2列の折り畳まれた母乳パッド1、
1が並べて置かれ、重合部50へ搬送される。
【0029】一方、原反ロール2Rから繰り出された一
続きの包装フィルムシート2Sには、粘着剤塗布部40
のノズル41、41によって、包装フィルムシート2S
上の2列のシリコーン3、3の上に、その幅方向に2列
で、しかもその走行方向に沿って間隔的に粘着剤4、4
が繰り返し塗布される。
【0030】粘着剤4、4が塗布された包装フィルムシ
ート2Sは、重合部50へと走行する。そして、この重
合部50において、包装フィルムシート2Sの各2列の
粘着剤4、4の上に、前記複列搬送コンベヤ30によっ
て搬送された2列の母乳パッド1、1が、それぞれ重合
される。
【0031】ついで、包装フィルムシート2Sは、包み
込み部60のホールドロール62によって断面視でL字
状に撓みながら、2列の母乳パッド1、1を内側にして
折り畳まれ、折り畳み器64において、幅方向における
両端縁部同士が重ね合わされる。この結果、2列の母乳
パッド1、1は重ね合わされて、単列の母乳パッド1、
1となり、この重なり合った母乳パッド1、1が包装フ
ィルムシート2Sに包み込まれた状態となる。
【0032】内側で重なり合った母乳パッド1、1を包
み込んだ包装フィルムシート2Sは、熱シール部70の
一対の熱シールロール71a 、71b 間を走行する。前記包
装フィルムシート2Sの内側の母乳パッド1、1が一対
の熱シールロール71a 、71b 間に位置しているときは、
必ず熱シールロール71の各非加熱部72、72間に位
置している。したがって、包装フィルムシート2Sの内
側の母乳パッド1、1は、熱シールロール71a 、71b の
加熱部73によって押さえ付けられたり、熱によって劣
化することなく熱シールロール71a 、71b 間を通過す
る。一方、包装フィルムシート2Sの内側の母乳パッド
1、1以外の周囲部分5は、熱シールロール71a 、71b
のそれぞれの加熱部73、73によって挟まれる。この
ため、加熱部73、73の熱によって、包装フィルムシ
ート2Sの周囲部分5が溶かされて圧着される。
【0033】最後に、カット部80によって包装フィル
ムシート2Sにおける周囲部分5のうちその長手方向に
隣接する母乳パッド1と母乳パッド1との間の部分が切
断され、母乳パッド製品Aが製造される。図示しないカ
ット部80の各ロータリーカッターは、包装フィルムシ
ート2Sの走行速度に同調して回転しているので、母乳
パッド製品Aが連続して製造される。
【0034】図8は母乳パッド製品Aの単体図であっ
て、(A)は概略斜視図、(B)は分解図、(C)は
(A)のC−C線断面図である。同図に示すように、本
実施形態の母乳パッド製品Aは、2枚の母乳パッド1が
いずれも半分に折り畳まれて、1枚の包装フィルム2で
包装されたものである。折り畳まれた母乳パッド1は、
折り畳まれていない母乳パッド1に比べて、平面視での
面積が狭いので、これを包装する包装フィルム2が少な
くて済むという効果を奏する。
【0035】母乳パッド1を使用するためには、1個の
母乳パッド製品Aを用意して、この母乳パッド製品Aの
包装フィルム2を破れば、簡単に2枚の母乳パッド1、
1を取り出すことができるという効果を奏する。この2
枚の母乳パッド1、1を左右の乳房にそれぞれ装着すれ
ばよい。なお、包装フィルム2の包装形態はどのような
形態であってもよく、本包装形態を第1包装タイプとい
う。
【0036】つぎに、母乳パッド製品Aの他の包装タイ
プについて説明する。図9は第2包装タイプの母乳パッ
ド製品Aを示しており、(A)は概略斜視図、(B)は
中間分解図、(C)は分解図である。同図に示すよう
に、第2包装タイプの母乳パッド製品Aは、2枚の母乳
パッド1がいずれも半分に折り畳まれて、1枚の包装フ
ィルム2で、包装されたものである。符号3、4は、そ
れぞれシリコーン、粘着剤を示している。第2包装タイ
プの母乳パッド製品Aでは、2枚の母乳パッド1、1の
折り目の方向が、包装フィルム2の幅方向に平行であっ
て、包装フィルム2の中央に配置されている。2枚の母
乳パッド1、1を内側にして、包装フィルム2の幅方向
に沿って折り目が付くように、三つ折りにされ、包装フ
ィルム2の両側開口部分5が熱シールされている。
【0037】図10は第3包装タイプの母乳パッド製品
Aを示しており、(A)は概略斜視図、(B)は中間分
解図、(C)は分解図である。同図に示すように、第3
包装タイプの母乳パッド製品Aは、2枚の母乳パッド1
がいずれも半分に折り畳まれて、1枚の包装フィルム2
で、包装されたものである。符号3、4は、それぞれシ
リコーン、粘着剤を示している。第3包装タイプの母乳
パッド製品Aは、図9の母乳パッド製品Aと異なり、2
枚の母乳パッド1、1の折り目方向が、包装フィルム2
の長手方向に平行であって、包装フィルム2の中央に配
置されている。2枚の母乳パッド1、1を内側にして、
包装フィルム2の幅方向に沿って折り目が付くように、
3つ折りされ、包装フィルム2の両側開口部5が熱シー
ルされている。上記のごとく、包装フィルム2の包み込
み形態は、2つ折りであって3つ折りであってもよい。
また、包装フィルム2の熱シール部分5も、種々の形態
を採択しうる。
【0038】
【発明の効果】請求項1の母乳パッド製品の製造装置に
よれば、2枚の母乳パッドを簡単に取り出すことがで
き、包装フィルムの無駄をなくし、安価に母乳パッド製
品を製造することができる。請求項2の母乳パッド製品
の製造装置によれば、別々の場所から単列の母乳パッド
が別々に搬送されてきても、重合部には2列の母乳パッ
ドを搬送させることができる。しかも、非常にシンプル
でかつコンパクトな構成の装置である。請求項3の母乳
パッド製品の製造装置によれば、母乳パッドを折り畳
み、この折り畳まれた母乳パッドを重合部に搬送するこ
とができる。折り畳まれた母乳パッドは、折り畳まれて
いない母乳パッドに比べて、平面視での面積が狭いの
で、これを包装する包装フィルムが少なくて済む。請求
項4の母乳パッド製品によれば、その包装フィルムを破
るだけで、2枚の母乳パッドを簡単に取り出すことがで
きる。請求項5の母乳パッド製品によれば、その包装フ
ィルムを破るだけで、2枚の母乳パッドを簡単に取り出
すことができる。しかも折り畳まれた母乳パッドは、折
り畳まれていない母乳パッドに比べて、平面視での面積
が狭いので、これを包装する包装フィルムが少なくて済
む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の母乳パッド製品の製造装置の概略
斜視図である。
【図2】本実施形態の母乳パッド製品の製造工程を示す
フローチャートである。
【図3】単列搬送コンベヤ10、配列機構20および複
列搬送コンベヤ30の概略斜視図である。
【図4】粘着剤塗布部40の概略斜視図図である。
【図5】包み込み部60の概略斜視図である。
【図6】熱シール部70の概略斜視図である。
【図7】本実施形態の母乳パッド製品の製造装置の動作
説明図である。
【図8】母乳パッド製品Aの単体図であって、(A)は
概略斜視図、(B)は分解図、(C)は(A)のC−C
線断面図である。
【図9】第2包装タイプの母乳パッド製品Aを示してお
り、(A)は概略斜視図、(B)は中間分解図、(C)
は分解図である。
【図10】第3包装タイプの母乳パッド製品Aを示して
おり、(A)は概略斜視図、(B)は中間分解図、
(C)は分解図である。
【符号の説明】
1 母乳パッド 2 包装フィルム 2S 包装フィルムシート 3 シリコーン 4 粘着剤 5 周囲部分 10 単列搬送コンベヤ 20 配列機構 21 折り畳み板 22 配列コンベヤ 30 複列搬送コンベヤ 40 粘着剤塗布部 50 重合部 60 包み込み部 70 熱シール部 80 カット部 A 母乳パッド製品

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原反ロールから繰り出された一続きのシリ
    コーン塗布された包装フィルムシートを走行させなが
    ら、該包装フィルムシートのシリコーンの上に、その幅
    方向に沿って2列でかつ、その走行方向に順次間隔的に
    粘着剤を塗布する粘着剤塗布部と、前記包装フィルムシ
    ートの上に塗布された前記2列の粘着剤の上に、母乳パ
    ッドをそれぞれ2列で順次重ね合わせる重合部と、前記
    2列の母乳パッドを内側にして、前記包装フィルムシー
    トをその走行方向に沿って折り畳み、前記2列の母乳パ
    ッドを、その各列同士で重ね合わせて単列とし、前記包
    装フィルムシートによって前記単列の母乳パッドを包み
    込む包み込み部と、前記包装フィルムシートにおける前
    記単列の母乳パッドの周囲部分を順次熱シールする熱シ
    ール部と、前記包装フィルムシートを、その走行方向に
    おける隣接する前記母乳パッド間で、カットするカット
    部とからなることを特徴とする母乳パッド製品の製造装
    置。
  2. 【請求項2】単列の母乳パッドを順次搬送する一対の単
    列搬送コンベヤと、それぞれの単列の母乳パッドを2列
    の母乳パッドに配列させる一対の配列機構と、該一対の
    配列機構によって配列された2列の母乳パッドを前記重
    合部に搬送する複列搬送コンベヤとからなることを特徴
    とする請求項1記載の母乳パッド製品の製造装置。
  3. 【請求項3】前記配列機構が、一端が前記各単列搬送コ
    ンベヤに対応して近接され、他端が前記複列搬送コンベ
    ヤの左右それぞれに近接された配列コンベヤと、該配列
    コンベヤと前記単列搬送コンベヤとの間に設けられ、前
    記母乳パッドを折り畳む折り畳み部とからなることを特
    徴とする請求項2記載の母乳パッド製品の製造装置。
  4. 【請求項4】2枚の母乳パッドが1枚の包装フィルムで
    包装されていることを特徴とする母乳パッド製品。
  5. 【請求項5】2枚の母乳パッドがいずれも折り畳まれ
    て、1枚の包装フィルムで包装されていることを特徴と
    する母乳パッド製品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4491089B2 (ja) * 1999-02-26 2010-06-30 ピジョン株式会社 母乳パッド収容体
JP2015129024A (ja) * 2010-03-22 2015-07-16 ダブリューエム リグリー ジュニア カンパニー 消費製品と共に使用されるマルチピースディスペンサ
CN112319914A (zh) * 2020-11-12 2021-02-05 王楠 一种口罩生产用高效封装机

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