JP6143212B2 - 外装容器と液体収納容器の組合体、その作製方法および液体収納容器 - Google Patents

外装容器と液体収納容器の組合体、その作製方法および液体収納容器 Download PDF

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Description

本発明は、外装容器と液体収納容器の組合体、その作製方法および液体収納容器に係り、とりわけ工業薬品分野、医薬品や化粧品原料分野等で流動性内容物の保管や輸送に供せられる外装容器内に収容して使用される外装容器と液体収納容器の組合体、その作製方法および液体収納容器に関する。
従来、工業薬品分野、医薬品や化粧品原料分野等で、保管や輸送にアルミニウム、スチール、ステンレス、ファイバーボード等で作られた外装容器の内部に配置され、流動性内容物を収容する液体収納容器が使用されている。
このような液体収納容器は、使用済みの液体収納容器を外装容器から取り出し、新たな液体収納容器を外装容器内にセットするだけで再使用することができるために、例えば、液体収納容器を使用せずに直にスチール等の外装容器に流動性内容物を充填する場合に比べて、洗浄する手間等が省けるなどの利点があり、工業薬品、医薬品や化粧品原料の容器として広く使用されている。
また液体収納容器として、内袋と外袋とを有する袋本体と、袋本体に取付けられた注出口とを有するものが知られている。また注出口は袋本体にヒートシールされた注出口取付部と、注出口取付部から袋本体の外方へ突出する注出口本体とを有する。このような液体収納容器は、まずコンパクトに折畳まれ外装容器の開口部から外装容器内に挿入される。その後液体収納容器内に窒素ガスを供給して液体収納容器を外装容器内部で膨らませる。次に膨らませた液体収納容器内に内容液を充填している。
特開2008−7154号公報
ところで、液体収納容器の注出口は外装容器の開口部に装着される。
このため、外装容器の開口部が外装容器の上面中央部からずれた位置に設けられている場合、前記の様な液体収納容器の注出口も外装容器の開口部に合わせて液体収納容器の上縁中央部からずれた位置に設ける必要がある。しかしながら、このような場合、外装容器内に液体収納容器を挿入する際、外装容器内における液体収納容器と、外装容器の開口部に装着される注出口の位置関係によっては、外装容器内で液体収納容器が十分に膨らまないことがある。このように外装容器内で液体収納容器が十分に膨らまないと、液体収納容器内に内容液を確実に充填することができない。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器内で液体収納容器を十分に膨らませることができる外装容器と液体収納容器の組合体、その作製方法および液体収納容器を提供することを目的とする。
本発明は、上面中央部を通る第1中央部を有するとともに、この第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器と、この外装容器内に配置された液体収納容器とを備え、前記液体収納容器は上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられるとともに、前記外装容器の開口部に装着される注出口とを備えたことを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体である。
本発明は、前記注出口は前記開口部に固定手段により固定され、この固定手段により前記注出口を前記開口部に固定した際、前記液体収納容器の幅方向は前記外装容器の前記第1中央部と前記開口部とを結ぶ直線と平行し、かつ前記開口部の前記第1中央部からのずれ方向と、前記注出口の前記第2中央部からのずれ方向が同一方向を向くことを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体であってもよい。
本発明は、前記液体収納容器は、前記外装容器への挿入時に、縦方向折曲線を介して折畳まれた複数のじゃ腹部を有することを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体であってもよい。
本発明は、前記固定手段は、前記開口部内面に設けられた内ねじと、前記注出口外面に設けられ、前記開口部の内ねじに係合する外ねじとを有することを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体であってもよい。
本発明は、前記固定手段は前記開口部内に装着されるとともに内ねじを有する取付治具と、前記注出口外面に設けられ、前記取付治具の内ねじに係合する外ねじとを有することを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体であってもよい。
本発明は、前記固定手段は前記開口部内に装着され、前記注出口を押圧保持するとともに外面に外ねじを有する押え蓋と、前記開口部内面に設けられ前記押え蓋の外ねじに係合する内ねじとを有することを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体であってもよい。
本発明は、上面中央部を通る第1中央部を有するとともにこの第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器内に、上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられるとともに、前記外装容器の開口部に装着される注出口とを備えた液体収納容器とを準備する工程と、前記外装容器内に前記液体収納容器を挿入する工程とを備えたことを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体の作製方法である。
本発明は、前記注出口を前記開口部に固定手段により固定するとともに、この固定手段により前記注出口を前記開口部に固定した際、前記液体収納容器の幅方向は前記外装容器の前記第1中央部と前記開口部とを結ぶ直線と平行し、かつ前記開口部の前記第1中央部からのずれ方向と、前記注出口の前記第2中央部からのずれ方向が同一方向を向く工程を更に備えたことを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体の作製方法であってもよい。
本発明は、上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられた注出口とを備えたことを特徴とする液体収納容器である。
以上のように本発明によれば、第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器内において、第2中央部からずれた位置に設けられた注出口を有する液体収納容器を十分に膨らませることができる。
図1は第1の実施の形態による液体収納容器を示す平面図。 図2(a)(b)は液体収納容器を外装容器内に挿入する状態を示す図。 図3は袋本体に取付けられた注出口を示す側面図。 図4(a)は第1の実施の形態の作用を示す図であり、図4(b)および図4(c)は比較例の作用を示す図。 図5は注出口を示す斜視図。 図6(a)は注出口を示す側面図、図6(b)は図6(a)のB部拡大図。 図7は注出口を図6(a)と90°異なる方向からみた側面図。 図8は注出口を示す上面図。 図9は注出口を示す底面図。 図10は液体収納容器の袋本体の層構成を示す断面図。 図11(a)は折畳まれた液体収納容器を示す図、図11(b)は図11(a)のB部拡大図、図11(c)は図11(a)のC部拡大図。 図12は液体収納容器の袋本体を縦方向折曲線を介してじゃ腹状に折畳む状態を示す図。 図13は液体収納容器の袋本体を上方横方向折曲線と下方横方向折曲線を介して折畳む状態を示す図。 図14は液体収納容器の袋本体を折曲線を介して折曲げることにより形成された三角折曲部を示す図。 図15(a)(b)は第2の実施の形態を示す図。 図16(a)(b)(c)は第3の実施の形態を示す図。 図17は第4の実施の形態を示す図。 図18は変形例としての液体収納容器を示す平面図。
<第1の実施の形態>
以下、図面を参照して本発明を実施するための第1の実施の形態を説明する。ここで図1乃至図14は、本発明の第1の実施の形態を示す図である。
ここで図1は本発明による液体収納容器を示す平面図であり、図2(a)(b)は外装容器と液体収納容器の組合体を示す図であり、図3は外装容器と液体収納容器の組合体を示す側断面図であり、図4(a)(b)(c)は本発明の作用を示す図である。
本実施形態による外装容器と液体収納容器の組合体は、上面中央部を通る第1中央部L1からずれた(外れた)位置に設けられた開口部5aを有する合成樹脂製の外装容器5と、この外装容器5内に配置された液体収納容器1とを備えている。
なお、外装容器5は、外装容器5の上方に開口部5a以外の開口部5Aを有していても良い(図2(a)(b)参照)。
この場合、本願発明においては開口部5Aには液体収納容器1を挿入しないが、開口部5Aは、液体収納容器1を外装容器5内へ挿入して開口部5aへ固定する際に、外装容器5内の液体収納容器1の状態を確認するための目視穴として使用できる。
このうち液体収納容器1は、矩形状の袋本体3と、袋本体3のうち上縁3a中央部を通る第2中央部L2からずれた(外れた)位置に設けられた注出口40とを有し、注出口40は外装容器5の開口部5a内に装着される。
次に液体収納容器1について更に述べる。
液体収納容器1は、外袋20と内袋21とを重ね合わせた多重フィルム2を、内袋21同士が対向するように重ね合わせて合計4枚とし、その四辺をヒートシールしてヒートシール部10を形成した上述した袋本体3と、この袋本体3の上縁3aに配置され内袋21間に予め熱融着された上述した注出口40とを備えている。
尚、本実施形態では、袋本体3は多重フィルム2を内袋21同士が対向するようにして積層し、四辺をヒートシールしてヒートシール部10を形成することにより得られるが、これに限定されるものではなく、例えば、多重フィルム2を内袋21同士が対向するようにして折り曲げた後、重なり合った外周辺の三辺をヒートシールして形成してもよい。また、ヒートシール部10の内縁各部は、その内縁が弧状となるよう形成してもよい。これによって、角部に流動性内容物が残存し難い構造となる。また、袋本体は必ずしも多重フィルムから構成する必要はなく、包本体3のフィルム構成は内容物や量に応じて適宜選定できる。
なお、上述のように袋本体3は2枚の多重フィルム2を重ね合わせ、周縁をヒートシールしてヒートシール部10を形成することにより得られる。この場合、袋本体3は上縁3aと、底縁3bと、2側縁3c、3cとを有する矩形形状を有している。また上縁3aは2本の上縁ヒートシール部10aを含み、底縁3bは1本の底縁ヒートシール部10bを含み、各側縁3c、3cは1本の側縁ヒートシール部10cを有し、これら上縁ヒートシール部10aと、底縁ヒートシール部10bと側縁ヒートシール部10cとによりヒートシール部10が構成されている。
また袋本体3の上縁3aは、上述のように2本の上縁ヒートシール部10aを含む。このように上縁3aのヒートシール部10aを2本に分けることにより、例えば上縁3aに2本分のヒートシール部10aの幅をもつ1本のヒートシール部を形成する場合に比べて、上縁3aを比較的軟質に構成することができる。また、上縁ヒートシール部10aは、2本に限定されなくとも本願発明の効果が得られるため、1本としていても良いし(図18参照)、3本以上としていても良い。
なお、本願発明の技術を実施するに際しては、多重フィルム2は外袋20と内袋21とを重ね合わせて構成する2層構造に限定されることはなく、1枚以上の中袋22をさらに有する3層構造としても良く、内袋20あるいは外袋21のみからなる単層構造としていても良い。
また注出口40は、袋本体3の上縁3aに熱融着された注出口取付部50と、該注出口取付部50に連接され袋本体3から外方へ突出する注出口本体41とを有し、注出口本体41の上端には注出口フランジ42が設けられている。また、図1に示すように、注出口40は注出口取付部50で多重フィルム2の内袋21間に熱融着されている。
注出口40の注出口取付部50は、図5乃至図9に示すように、中央部51と、中央部51の両側に設けられ中央部51の厚みより薄肉となる薄肉部52をもつ楕円筒体からなり、扁平状で中央部51に貫通穴45を有する。通常、注出口40を注出口取付部50において多重フィルム2の内袋21間に熱融着する際に、内袋21間と注出口取付部50の端部で囲まれる2つの領域に隙間ができて密封不良となり易い。これを防止するために両側に薄肉部52を設け、熱融着時にこの薄肉部52を溶融することにより隙間ができることを防止する。
また注出口40の注出口本体41は、断面形状が略U字形状の筒状体からなり、その上端周縁に注出口フランジ42が設けられている。注出口本体41の底部43には、開口44が形成されている。注出口40を外装容器5へ装着した後は、この開口44によって、外装容器5の外部と、液体収納容器1と外装容器5との間の空間の通気を確保することができ、使用時に内容液を汲み出す際には、この開口44を通じて液体収納容器1と外装容器5との間に気体を封入して、液体収納容器1の外部から圧力をかけて液体収納容器1内部の内容液の汲み出しをスムースに行うことができる。
また、図3に示すように、注出口40の注出口本体41には外ねじ41Aが設けられ、外装容器5の開口部5aには、外ねじ41Aに係合する内ねじ5Aが設けられている。そして注出口40の外ねじ41Aを開口部5aの内ねじ5Aにねじ込むことにより、注出口40を開口部5a内に確実に固定することができる。この場合、注出口40の注出口フランジ42は外装容器5に形成された開口部5aに装着され、液体収納容器1が外装容器5内で支持される。
なお、注出口40の外ねじ41Aと、開口部5aの内ねじ5Aとにより固定手段が構成される。
注出口40は、好ましくは射出成形法にて製造される。これに用いる樹脂としては射出成形可能な樹脂であれば特に限定するものではないが、多重フィルム2の内袋21の内面を構成する樹脂と熱融着により接合されるために、内袋21の内面を構成する樹脂により適宜選択する必要があるが、通常は高温時でも剛性があり、低温時において脆化し難い高密度ポリエチレンが好適である。
ところで図5乃至図9に示すように、注出口40の注出口取付部50のうち中央部51の両側の薄肉部52には、その下端隅部に切欠部55が形成されている。切欠部55は注出口40を形成する際に同時に形成してもよいし、注出口40の注出口取付部50の下端隅部に切欠部55が無い物を成型した後に、注出口取付部50の下端隅部に切欠部55を形成してもよい。また、各切欠部55は複数、例えば3〜10段の段部55aを有し、これらの段部55aは、注出口取付部50と袋本体3との熱融着に際して位置決めマークとして機能する。
すなわち、注出口40の注出口取付部50は、袋本体3の上縁3aにヒートシールにより熱融着されるが、ヒートシール時において切欠部55の段部55aが位置決めマークとして機能して、注出口40の段部55aと袋本体3の位置決めマーク3Aとが位置決められる(図3参照)。このように注出口40の段部55aと、袋本体3の位置決めマーク3Aとを位置決めすることにより、袋本体3に対して注出口40の注出口取付部50を正しい位置でヒートシールすることができ、また、袋本体3と注出口取付部50とを適切な角度をもってヒートシールすることができる。このため、袋本体3と注出口取付部50とを確実にヒートシールして熱融着することができる。
ところで、図3において、切欠部55の各段部55aは、同一の横方向長さと同一の上下方向長さを有している。他方、袋本体3の位置決めマーク3Aも、同一の横方向長さと同一の上下方向長さを持つ複数の段部マーク3sを有し、位置決めマーク3Aの各段部マーク3sとこれに対応する切欠部55の各段部55aも互いに、同一の横方向長さと同一の上下方向長さを有する。このため、袋本体3に対して注出口40の注出口取付部50を位置決めする際、切欠部55の段部55aとこれに対応する位置決めマーク3Aの各段部マーク3sを比較する。そして、この比較工程を切欠部55の段部55aの数(例えば3〜10段の数)だけ実施することによって、図3における横方向及び上下方向の両方向に渡って、袋本体3に対して注出口40の注出口取付部50を精度よく確実に位置決めすることが可能となる。
なお、注出口取付部50に一対の切欠部55を形成することにより、使用中に注出口取付部50によって生じる袋本体3の破損を未然に防止することができる。
すなわち、注出口取付部50の薄肉部52に切欠部55を設けない場合、保管や輸送、内容液の充填や排出使用中に、注出口取付部50の薄肉部52の隅部が袋本体3と激しく擦れたり、捩れた袋本体3へ強く押し付けられると、袋本体3が傷付いたり、破損してしまい内容液が漏れてしまう場合が有る。
本実施の形態によれば、注出口取付部50のうち一対の薄肉部52の下端隅部に切欠部55を設けることにより、保管や輸送、内容液の充填や排出使用中に生じる振動などによって切欠部55が袋本体3と激しく擦れたり、強く押し付けられたりした場合であっても、応力が袋本体3の一点に集中せずに分散されるため、袋本体3が破損することが防止される。
次に、袋本体3を構成する多重フィルム2について説明する。本実施の形態においては、多重フィルム2は外袋20を構成するフィルムと内袋21を構成するフィルムとで構成される。
図10に示すように、袋本体3の外袋20としては未延伸ナイロン(厚さ20μm)20a/直鎖状低密度ポリエチレン(厚さ40μm)20bの積層体を用いることができ、内袋21としては直鎖状低密度ポリエチレン(厚さ70μm)を用いることができる。
この場合、外袋20は未延伸ナイロン20aを含むため、外袋20としてはその伸長度を増加させることができ、例えば外袋20は300%〜500%の伸長度をもつ。このように外袋20は高い伸長度をもつことができるため、袋本体3を全体として軟質とすることができ、後述のように外装容器5内に袋本体3を挿入し、この袋本体3内に窒素ガスやクリーンドライエアーを供給して袋本体3を外装容器内で膨らませる際、スムースに袋本体3を膨らませることができる。
なお、袋本体3の材料としては上述したものに限られることはない。
例えば内袋21の材料としては、低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンのような材料を用いることができる。
また外袋20の材料としては、伸長度が300%〜500%のもの、例えば低密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンのような材料を用いることができる。
次に、液体収納容器1の、外装容器5への収納形態について説明する。まず、液体収納容器1の袋本体3を縦方向折曲線11に沿って折畳むことにより複数のじゃ腹部12が形成される(図12)。このようにじゃ腹部12が形成された袋本体3を上方横方向折曲線15aと下方横方向折曲線15bを介して折畳むことにより折畳み部16が形成される(図13)。その後袋本体3が折曲線13に沿って折曲げられて三角折曲部14が形成される(図14)。
このようにして図11(a)(b)(c)に示すように、袋本体3に複数のじゃ腹部12と、折畳み部16と、三角折曲部14とが形成された液体収納容器1が準備される。尚、じゃ腹部12を形成する工程と、折畳み部16を形成する工程とは、どちらを先に行っても良く、図11(a)(b)(c)は、じゃ腹部12を先に形成した態様を例示している。ここで、便宜上、図12では折畳み部16を省略しており、図13ではじゃ腹部12を省略している。
次に図2(a)(b)に示すように、液体収納容器1は折畳まれて縦方向に細長状に形成され、液体収納容器1は開口部5aから外装容器5内に挿入される。
次に液体収納容器1の注出口40が外装容器5の開口部5aに装着される。この場合、まず注出口40を開口部5aに対して回転させる。このようにして開口部5aの内ねじ5Aに注出口40の外ねじ41Aをねじ込み、開口部5aの内ねじ5Aに注出口40の外ねじ41Aを係合させる。次に注出口40の注出口本体41の注出口フランジ42が外装容器5の開口部5aに当接し、注出口40の回転が停止する。
このようにして注出口40を開口部5aに堅固に固定することができる。
この場合、図4(a)(b)に示すように、後述する液体収納容器1の注出口40が外装容器5の開口部5aに装着され、液体収納容器1の袋本体3が外側容器5の内部で緩やかに平面状に拡がった際に、液体収納容器1の袋本体3の幅方向は、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3と平行し、また外装容器5の開口部5aの第1中央部L1からのずれ方向(図4(a)の左方向)は、液体収納容器1の注出口40の第2中央部L2からのずれ方向(図4(a)の左方向)と同一方向を向く様に、内ねじ5Aと、外ねじ41Aとが設けられる。
ここで、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3とは、開口部5aから第1中央部L1へ垂線を引いたときの垂線を指す。このとき、開口部5aには大きさがあるため、開口部5aの上方から見たときの中央を垂線が必ずしも通らず、開口部5aの上方から見たときの縁に接して垂線が通る場合をも含み、開口部5aの上方から見たときの中央と開口部5aの上方から見たときの縁の間を通る場合をも含む。また、本実施の形態において、「平行」とは、幾何学的な意味において厳密に二線が直線である状態に加えて、本発明の効果を得ることができる範囲で二線が曲線である状態であることを含み、二線が直線である状態かつ厳密に二線が交わらない状態に加えて、本発明の効果を得ることができる範囲で二線が角度を成す状態であることも含み、二線が角度を成す状態における角度が20度以下の状態を指す。好ましくは角度が10度以下の状態であり、より好ましくは角度が5度以下の状態である。また、本実施の形態において、「同一方向」とは、ふたつの方向が厳密に一致する状態に加えて、本発明の効果を得ることができる範囲でふたつの方向が角度を成す状態であることも含み、ふたつの方向の成す角度が20度以下の状態を指し、好ましくは角度が10度以下の状態であり、より好ましくは角度が5度以下の状態である。後述する所定角度αは、本発明における同一方向ではない角度を示しており、同一方向の定義により20度より大きい角度である。
次に液体収納容器1の注出口40に膨らまし治具(図示せず)が装着され、この膨らまし治具を用いて液体収納容器1内に窒素ガスまたはクリーンドライエアーが供給されて、外装容器5内で液体収納容器1の袋本体3が膨らむ。
次に外装容器5内で液体収納容器1を膨らませる作用について、以下詳述する。
外装容器5内に液体収納容器1を挿入した場合、まず液体収納容器1の袋本体3のうち折畳み部16より下方の部分が自重により落下し、その後、縦方向折曲線11を介してじゃ腹状に折畳まれた袋本体3のじゃ腹部12に、平坦状に戻る力が働き、袋本体3のじゃ腹部12が緩やかに平面状に拡がる。
次に上述のように、液体収納容器1内に膨らまし治具を用いて窒素ガスまたはクリーンドライエアーを供給することにより、袋本体3が膨らむ。この時、緩やかに平面状に拡がった袋本体3は、自身の表面に対して垂直方向へ、立体的に膨らむ。
この場合、袋本体3の上方部に、折曲線13を介して折曲げることにより形成された三角折曲部14が形成されているため、袋本体3が拡がる時に袋本体3の上縁3aの隅部が外装容器5の開口部5aに引掛かることはなく、外装容器5内で袋本体3が充分に拡がらせることができ、さらに袋本体3が損傷することも防止できる。
また袋本体3の上縁3aは2本の上縁ヒートシール部10aを含むため、幅広のヒートシール部を含む場合に比べて上縁3aを軟質に構成することができ、袋本体3をよりスムースに外装容器5内で拡げることができる。さらにまた袋本体3の外袋20は300%〜500%の伸長度を有するため、袋本体3の柔軟性を高めて、袋本体3の拡張作用を容易に行なうことができる。
また、液体収納容器1の注出口40が外装容器5の開口部5aに装着されたときに、液体収納容器1の袋本体3は、外側容器5の内部で、前述の様に緩やかに平面状に拡がる。この際、袋本体3の幅方向は、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3と平行し、外装容器5の開口部5aの第1中央部L1からのずれ方向は、注出口40の第2中央部L2からのずれ方向と同一方向を向く。このため、開口部5aが外装容器5の第1中央部L1からずれ、かつ注出口40が液体収納容器1の第2中央部L2からずれていても、液体収納容器1の袋本体3内に窒素ガスまたはクリーンドライエアーを供給することにより、外装容器5内において液体収納容器1の袋本体3を確実に膨らませることができる(図4(a)参照)。すなわち、液体収納容器1の袋本体3の幅方向は、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3に平行するため、液体収納容器1の袋本体3の幅方向は、外装容器5の直径方向と同一方向を向く。外装容器5内において袋本体3を膨らませる際、袋本体3は自身の表面に対して垂直方向へ膨らむため、液体収納容器1の袋本体3の幅方向が外装容器5の直径方向と同一方向を向いている場合に、液体収納容器1の袋本体3は、外装容器5内で膨らむ余地が最大となる。さらに、この場合においては液体収納容器1の袋本体3が膨らむ際、袋本体3が外装容器5の内壁に引っ掛かったり、内壁で折れ曲がり、袋本体3の一部が閉塞することを最小限に抑えることができ、袋本体3の内容積を十分に確保できる。
他方、比較例として示すように液体収納容器1の袋本体3の幅方向が、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3に平行しておらず、袋本体3の幅方向が直線L3と所定角度αを形成する場合、袋本体3の幅方向は外装容器5の直径方向に一致しないため、外装容器5内において袋本体3の膨らむ余地が減り、また、外装容器5内で液体収納容器1の袋本体3を膨らませた際、袋本体3が外装容器5の内壁に当接する、袋本体3の一部が閉塞する、袋本体3に捩れが生じる、等の不具合が生じて袋本体3が十分に膨らまなくなる(図4(b)参照)。また、比較例として示すように液体収納容器1の袋本体3の注出口40が袋本体3の第2中央部L2に取り付けられており、さらに開口部5aが外装容器5の第1中央部L1からずれている場合、外装容器5の第1中央部L1と袋本体3の第2中央部L2の位置がずれる。それらのため同様な不具合が生じて袋本体3が十分に膨らまなくなる(図4(c)参照)。
これらに対して本実施の形態によれば、袋本体3の幅方向が外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3に平行しており、かつ外装容器5の開口部5aの第1中央部L1からのずれ方向と注出口40の第2中央部L2からのずれ方向が同一方向を向くため、液体収納容器1の袋本体3の幅方向は、外装容器5の直径方向と同一方向を向く。従って、外装容器5内で液体収納容器1の袋本体3を膨らませた際、袋本体3は外装容器5の内壁に当接する恐れがなく、膨らませた袋本体3が外装容器5に引っ掛かることを最小限に抑えることができる。このため外装容器5内において袋本体3を精度良く確実に閉塞や捻れ無く膨らませることができ、十分な内容積を確保することができる。
このようにして、外装容器と液体収納容器の組合体が作製される。その後、膨らまし治具が注出口40から取外され、内容液充填機(図示せず)が注出口40に装着されて、この内容液充填機から内容液が液体収納容器1へ充填される。
内容液が液体収納容器1へ充填された後、図3に示すように、外装容器5の開口部5aに装着された注出口40の注出口本体41内に、液体分配ノズル60を保持する注出口上部部材70が装着され、この注出口上部部材70内に液体分配ノズル60が挿入される。なお、注出口上部部材70は、注出口40と一体として成形されていても良い。
注出口上部部材70内に挿入された液体分配ノズル60は注出口40の貫通穴45を貫通して液体収納容器1の袋本体3内へ延びている。また液体分配ノズル60はその上端に形成された大径部63と、その下端に形成されたドーム形状部61とを有し、ドーム形状部61に複数の開孔62が形成されている。このドーム形状部61は、半球状をなしており、この半球状の面に複数の開孔62が形成されている。
注出口上部部材70内に挿入された液体分配ノズル60は、その上端に設けられた大径部63が注出口上部部材70に係合して、この注出口上部部材70により保持される。
このようにして、液体収納容器1内への内容液の充填工程を終えた後、外装容器5の開口部5aにキャップ(図示せず)が装着される。この時、キャップと注出口上部部材70との間に、ブレイクシールと呼ばれる密閉部材(後述するディスペンサ(図示せず)を取付ける際にディスペンサ先端によって突き破られる、発塵なく貫通可能な肉厚フィルム)が介在される。このため、注出口40と、液体分配ノズル60とは、このブレイクシールとキャップによって密閉される。このようにして、注出口40および液体分配ノズル60の大径部63が密閉される。この場合、キャップは開口部5a外周に設けられた外ねじ5bに係合する。また、キャップは、キャップ本体と上部キャップとからなり、上部キャップはキャップ本体から取り外しが可能である。
液体収納容器1内の内容液を外部へ排出する場合、上部キャップがキャップ本体より取外され、液体分配ノズル60の大径部63がブレイクシールおよびキャップ本体を介してディスペンサに接続される。
次に加圧ガス源(図示せず)から窒素ガスがディスペンサとフランジ71に形成された開口71aを介して 、 注出口40の注出口本体41内に供給され、その後窒素ガスは、開口44から、外装容器5と液体収納容器1の袋本体3との間の空間に入る。次に袋本体3が外側から窒素ガスにより押圧され、袋本体3内の内容液がドーム形状部61の開孔62から液体分配ノズル60内に入り、液体分配ノズル60内の内容液はその後大径部63からディスペンサ側へ排出される。
液体収納容器1内から排出されずに残った液体は、廃棄の対象となるため資源として無駄となるが、本願発明によれば、液体収納容器1の袋本体3が膨らむ際、袋本体3が外装容器5の内壁に引っ掛かったり、内壁で折れ曲がり、袋本体3の一部が閉塞することを最小限に抑えることができるため、工業用薬品など非常に高価な内容液を排出する場合などにおいては、残液量を低減することができ、省資源化によりコスト削減にもつながる。
ここで、ディスペンサは、中央に液体収納容器1から液体を排出するための液体流路を有しており、また、それとは別に、窒素ガスなどの気体を液体収納容器1と外容器5との間へ送り込む為の気体流路を有している。
この間、液体分配ノズル60はその下端にドーム形状部61を有するため、袋本体3内の内容液を液体分配ノズル60を介して大径部63から外方へ排出する場合、液体分配ノズル60の下端が袋本体3内面に当接しても、液体分配ノズル60の下端によって袋本体3が破損することが防止される。
また、袋本体3内の内容液はドーム形状部61に設けられた複数の開孔62を介して液体分配ノズル60内に吸込まれて、大径部63からディスペンサ側へ排出される。このため液体分配ノズル60の下端中心に単一の開孔を設けた場合に比べて、内容液の残量が少なくなっても袋本体3が液体分配ノズル60に密接して液体分配ノズル60内へ内容液が流れにくくなることが防止される。
次に、液体分配ノズル60の別態様1,2について説明する。
<別態様1> 液体分配ノズル60としては、注出口40の貫通穴45に螺合するものを用いても良い。すなわち、貫通穴45の内周面にネジ溝が設けられた注出口40と、上端外面に外ネジが設けられた液体分配ノズル60とを準備し、注出口40のネジ溝に液体分配ノズル60の外ネジを係合させてもよい。なお、この態様では注出口上部部材が不要となる。この場合、液体分配ノズル60の上端の内周面にネジ溝が設けられており、このネジ溝に、外ネジを有するディスペンサが直接螺合される。
<別態様2> また、注出口60の貫通穴45内周面にネジ溝を設け、且つ、貫通穴45の下端に内側への突出部を設けてもよい。この場合、液体分配ノズル60の上端に外側に突出する係止フランジが設けられており、この係止フランジが前記貫通穴45の前記突出部に係止する。この段階では液体分配ノズル60は注出口40に固定されていないが、貫通穴45内周面のネジ溝にディスペンサが直接螺合されることによって、液体分配ノズル60が固定される。
上記の別態様1、2においても液体分配ノズル60の下端はドーム形状部を有してもよく、このドーム形状部は、半球状をなしており、半球状の面に複数の開孔が設けられていても良い。
上記の別態様1、2では、外装容器5の輸送に際しては、液体分配ノズル60の上端開口に直接螺合して開口を塞ぐ蓋体(別態様1)や、注出口40の貫通穴45に螺合して貫通穴45を塞ぐ蓋体を用いることができる(別態様2)。上記の別態様1、2では、ブレイクシールなどの密閉部材を用いることはなく、内容液の排出に際して、ディスペンサは液体分配ノズルの上端開口(別態様1)や、注出口の貫通穴(別態様2)に直接螺合することになる。
また、上記の別態様1、2では、液体の排出手段は、液体収納容器1の加圧によるものではなく、液体収納容器1とディスペンサとを接続した後、ディスペンサ側に付設される吸引ポンプにより、液体収納容器内の液体を外部へ吸引して排出することになる。
<第2の実施の形態>
次に図15(a)(b)により第2の実施の形態について述べる。
図15(a)(b)に示す第2の実施の形態は、固定手段として、外装容器5の開口部5a内に装着されるとともに内ねじ81Aを有する取付治具80を設け、注出口40の注出口本体41の外面に、取付治具80の内ねじ81Aに係合する外ねじ41Aを設けたものである。
他の構成は、図1乃至図14に示す第1の実施の形態と略同一である。
図15(a)(b)に示す第2の実施の形態において、図1乃至図14に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図15(a)(b)に示すように、取付治具80は開口部5a内に装着され内ねじ81Aを有する治具本体81と、治具本体81に連結されるとともに外装容器5の突起5dに係合する係合部82aを有する保持具82とを有している。また取付治具80は外装容器5の治具用エリア83に配置される。
図15(a)(b)において、まず外装容器5の開口部5a内に取付治具80が装着される。この際、取付治具80は、外装容器5の天面の少なくとも一部を覆う様に装着される。次に取付治具80を介して外装容器5内に液体収納容器1が挿入される。
次に外装容器5の開口部5aに対して注出口40が回転し、開口部5aに装着された取付治具80の内ねじ81Aに対して注出口40の外ねじ41Aが係合し、このようにして外装容器5の開口部5aに注出口40を固定することができる。
この場合、図15(b)に示すように、液体収納容器1の注出口40が外装容器5の開口部5aに装着され、液体収納容器1の袋本体3が外側容器5の内部で緩やかに平面状に拡がった際に、液体収納容器1の袋本体3の幅方向は、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3と平行する。また外装容器5の開口部5aの第1中央部L1からのずれ方向(図15(b)の左方向)と、液体収納容器1の注出口40の第2中央部L2からのずれ方向(図15(b)の左方向)は同一方向を向く。
<第3の実施の形態>
次に図16(a)(b)(c)により第3の実施の形態について述べる。
図16(a)(b)(c)に示す第3の実施の形態は、固定手段として外装容器5の開口部5a内に装着され、注出口40の注出口本体41を押圧保持するとともに外面に外ねじ85Aを有する押え蓋85を設け、開口部5aの内面に押え蓋85の外ねじ85Aに係合する内ねじ5Aを設けたものである。
本実施の形態において、注出口40としては、以下のa)、b)、c)、d)の特徴を満たしていれば良く、その他の構成は、図1乃至図14に示す第1の実施の形態と略同一である。
a)開口部5aの突起5cに支持される形状的特徴(注出口フランジ42)を有すること
b)注出口本体41を貫通する、実施態様1あるいは別態様1、2の様に薬液ノズルを袋本体3の内部へ導入するための貫通穴45を有すること
c)袋を樹脂ドラム内部で膨らますに際して、樹脂ドラム内部の空気を外方へ放出する場合に必要な開口44を有すること、
d)注出口取付部50を有すること
図16(a)(b)(c)に示す第3の実施の形態において、図1乃至図14に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図16(a)(b)(c)に示すように、外装容器5の開口部5a底部には、半径方向内方へ延びる突起5cが設けられ、開口部5a内に装着された注出口40は、注出口本体41が開口部5aの突起5cにより支持されている。
図16(a)(b)(c)において、まず外装容器5の開口部5aを介して外装容器5内に液体収納容器1が挿入され、液体収納容器1の注出口40は開口部5a内に装着される。この際、注出口40の注出口本体41が開口部5aの突起5cにより支持される(図16(a)参照)。
次に外装容器5の開口部5a内に押え蓋85が挿入され、押え蓋85が回転して押え蓋85の外ねじ85Aが開口部5aの内ねじ5Aに係合し、このようにして外装容器5の開口部5aに注出口40を固定することができる(図16(b)(c)参照)。
この場合、図16(c)に示すように、液体収納容器1の注出口40が外装容器5の開口部5aに装着され、液体収納容器1の袋本体3が外側容器5の内部で緩やかに平面状に拡がった際に、液体収納容器1の袋本体3の幅方向は、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3と平行する。また外装容器5の開口部5aの第1中央部L1からのずれ方向(図16(c)の左方向)は、液体収納容器1の注出口40の第2中央部L2からのずれ方向(図16(c)の左方向)は同一方向を向く。
<第4の実施の形態>
次に図17により、第4の実施の形態について説明する。
図17に示す第4の実施の形態は、液体収納容器1の袋本体3が矩形状ではなく、底部3Bに向って先細となるテーパ形状を有する点が異なるのみであり、他の構成は図1乃至図14に示す第1の実施の形態と略同一である。
図17に示す第4の実施の形態において、図1乃至図14に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図17において、袋本体3内に液体分配ノズル60が配置され、液体分配ノズル60のドーム形状部61は、袋本体3の底部3B近傍に位置している。このように袋本体3が底部3Bに向って先細となるテーパ形状を有し、底部3B近傍に液体分配ノズル60のドーム形状部61が設けられているため、袋本体3内の内容液の残液を底部3B近傍に集めて、これら残液をドーム形状部61から液体分配ノズル60により効果的に排出することができる。
1 液体収納容器
3 袋本体
3a 上縁
3b 底縁
3c 側縁
5 外装容器
5a 開口部
5A 内ねじ
10 ヒートシール部
20 外袋
21 内袋
40 注出口
41 注出口本体
41A 外ねじ
42 注出口フランジ
50 注出口取付部
51 中央部
52 薄肉部
55 切欠部
55a 段部
60 液体分配ノズル
61 ドーム形状部
62 開孔
70 注出口上部部材
71 フランジ
71a 開口
80 取付治具
81 治具本体
81A 内ねじ
82 保持具
85 押え蓋
85A 外ねじ
L1 第1中央部
L2 第2中央部
L3 直線

Claims (9)

  1. 上面中央部を通る第1中央部を有するとともに、この第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器と、
    この外装容器内に配置された液体収納容器とを備え、
    前記液体収納容器は上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、
    前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられる取付部を有するとともに、前記外装容器の前記開口部に装着される注出口とを備え、前記袋本体は前記開口部を介して前記外装容器内に挿入されて膨らませられる構造をもち、
    前記注出口は前記開口部に固定手段により固定され、前記袋本体の膨らまし前の状態で袋本体の幅方向は前記外装容器の前記第1中央部と前記開口部とを結ぶ直線と平行し、かつ前記開口部の前記第1中央部からのずれ方向と、前記注出口の前記第2中央部からのずれ方向が同一方向を向き、前記固定手段は内ねじと、この内ねじに係合する外ねじとを有し、前記内ねじと前記外ねじをねじ込むことにより前記注出口を回転方向に固定することを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体。
  2. 上面中央部を通る第1中央部を有するとともに、この第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器と、
    この外装容器内に配置された液体収納容器とを備え、
    前記液体収納容器は対向するように重ね合わされたフィルムを有するとともに、上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、
    前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられる取付部を有するとともに、前記外装容器の前記開口部に装着される注出口とを備え、前記袋本体は前記開口部を介して前記外装容器内に挿入されて膨らませられる構造をもち、前記注出口の前記取付部は前記対向するように重ね合わされたフィルム間に設けられ、
    前記注出口は前記開口部に固定手段により固定され、前記袋本体の膨らまし前の状態で前記対向するように重ね合わされたフィルム間と前記取付部の端部で囲まれる2つの領域を結ぶ直線は前記外装容器の前記第1中央部と前記開口部とを結ぶ直線と平行し、かつ前記開口部の前記第1中央部からのずれ方向と、前記注出口の前記第2中央部からのずれ方向が同一方向を向き、前記固定手段は内ねじと、この内ねじに係合する外ねじとを有し、前記内ねじと前記外ねじをねじ込むことにより前記注出口を回転方向に固定することを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体。
  3. 前記注出口の前記取付部は、長軸と短軸を有する楕円筒体を含み、前記注出口の前記取付部の幅方向は長軸と平行となることを特徴とする請求項1または2記載の外装容器と液体収納容器の組立体。
  4. 前記液体収納容器は、前記外装容器への挿入時に、縦方向折曲線を介して折畳まれた複数のじゃ腹部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の外装容器と液体収納容器の組合体。
  5. 前記固定手段は、前記開口部内面に設けられた前記内ねじと、前記注出口外面に設けられ、前記開口部の前記内ねじに係合する前記外ねじとを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の外装容器と液体収納容器の組合体。
  6. 前記固定手段は前記開口部内に装着されるとともに前記内ねじを有する取付治具と、前記注出口外面に設けられ、前記取付治具の前記内ねじに係合する前記外ねじとを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の外装容器と液体収納容器の組合体。
  7. 前記固定手段は前記開口部内に装着され、前記注出口を押圧保持するとともに外面に前記外ねじを有する押え蓋と、前記開口部内面に設けられ前記押え蓋の前記外ねじに係合する前記内ねじとを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の外装容器と液体収納容器の組合体。
  8. 上面中央部を通る第1中央部を有するとともにこの第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器と、上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられる取付部を有するとともに、前記外装容器の前記開口部に装着される注出口とを備えた液体収納容器とを準備する工程と、
    前記外装容器内に前記袋本体を挿入する工程と、
    前記外装容器内へ挿入された前記袋本体を前記外装容器内で膨らませる工程とを備え、 前記外装容器内に前記袋本体を挿入する際、折畳まれた前記袋本体を前記開口部から前記外装容器内へ挿入し、
    前記注出口を前記開口部に固定手段により固定するとともに、前記袋本体の膨らまし前の状態で、袋本体の幅方向は前記外装容器の前記第1中央部と前記開口部とを結ぶ直線と平行し、かつ前記開口部の前記第1中央部からのずれ方向と、前記注出口の前記第2中央部からのずれ方向が同一方向を向き、前記固定手段は内ねじと、この内ねじに係合する外ねじとを有し、前記内ねじと前記外ねじをねじ込むことにより前記注出口を回転方向に固定することを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体の作製方法。
  9. 上面中央部を通る第1中央部を有するとともにこの第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器と、対向するように重ね合わされたフィルムを有するとともに、上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられる取付部を有するとともに、前記外装容器の前記開口部に装着される注出口とを備え、前記注出口の前記取付部は前記対向するように重ね合わされたフィルム間に設けられた、液体収納容器とを準備する工程と、
    前記外装容器内に前記袋本体を挿入する工程と、
    前記外装容器内へ挿入された前記袋本体を前記外装容器内で膨らませる工程とを備え、 前記外装容器内に前記袋本体を挿入する際、折畳まれた前記袋本体を前記開口部から前記外装容器内へ挿入し、
    前記注出口を前記開口部に固定手段により固定するとともに、前記袋本体の膨らまし前の状態で、前記対向するように重ね合わされたフィルム間と前記取付部の端部で囲まれる2つの領域を結ぶ直線は前記外装容器の前記第1中央部と前記開口部とを結ぶ直線と平行し、かつ前記開口部の前記第1中央部からのずれ方向と、前記注出口の前記第2中央部からのずれ方向が同一方向を向き、前記固定手段は内ねじと、この内ねじに係合する外ねじとを有し、前記内ねじと前記外ねじをねじ込むことにより前記注出口を回転方向に固定することを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体の作製方法。
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