JP6866239B2 - 外装容器と液体収納容器の組合体 - Google Patents

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Description

本開示の実施形態は、外装容器と液体収納容器の組合体に係り、とりわけ工業薬品分野、医薬品や化粧品原料分野等で流動性内容物の保管や輸送に供せられる外装容器内に収容して使用される外装容器と液体収納容器の組合体に関する。
従来、工業薬品分野、医薬品や化粧品原料分野等で、保管や輸送にアルミニウム、スチール、ステンレス、ファイバーボード等で作られた外装容器の内部に配置され、流動性内容物を収容する液体収納容器が使用されている。
このような液体収納容器は、使用済みの液体収納容器を外装容器から取り出し、新たな液体収納容器を外装容器内にセットするだけで再使用することができるために、例えば、液体収納容器を使用せずに直にスチール等の外装容器に流動性内容物を充填する場合に比べて、洗浄する手間等が省けるなどの利点があり、工業薬品、医薬品や化粧品原料の容器として広く使用されている。
また液体収納容器として、袋本体と、袋本体に取付けられた注出口とを有するものが知られている。また注出口は袋本体にヒートシールされた注出口取付部と、注出口取付部から袋本体の外方へ突出する注出口本体とを有する。このような液体収納容器は、まずコンパクトに折畳まれ外装容器の開口部から外装容器内に挿入される。その後液体収納容器内に窒素ガスを供給して液体収納容器を外装容器内部で膨らませる。次に膨らませた液体収納容器内に内容液を充填している。
特開2008−7154号公報
ところで、液体収納容器の注出口は外装容器の開口部に装着される。
このため、外装容器の開口部が外装容器の上面中央部からずれた位置に設けられている場合、前記の様な液体収納容器の注出口も外装容器の開口部に合わせて液体収納容器の上縁中央部からずれた位置に設ける必要がある。しかしながら、このような場合、外装容器内に液体収納容器を挿入する際、外装容器内における袋本体と、外装容器の開口部に装着される注出口の位置関係によっては、外装容器内で液体収納容器が十分に膨らまないことがある。このように外装容器内で液体収納容器が十分に膨らまないと、液体収納容器内に内容液を確実に充填することができない。
たとえば、液体収納容器1の袋本体3の幅方向が、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3に平行しておらず、袋本体3の幅方向が直線L3と所定角度αを形成する場合、袋本体3の幅方向は外装容器5の直径方向に一致しないため、外装容器5内において袋本体3の膨らむ余地が減り、また、外装容器5内で液体収納容器1の袋本体3を膨らませた際、袋本体3が外装容器5の内壁に当接する、袋本体3の一部が閉塞する、袋本体3に捩れが生じる、等の不具合が生じて袋本体3が十分に膨らまなくなる(図4(b)参照)。
本開示の実施形態はこのような点を考慮してなされたものであり、中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器内で液体収納容器を十分かつ確実に膨らませることができる外装容器と液体収納容器の組合体を提供することを目的とする。
本開示の実施形態に係る外装容器と液体収納容器の組合体は、上面中央部を通る第1中央部を有するとともに、この第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器と、この外装容器内に配置された液体収納容器とを備え、前記液体収納容器は上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられる取付部を有するとともに、前記外装容器の前記開口部に装着される注出口とを備え、前記袋本体は前記開口部を介して前記外装容器内に挿入されて膨らませられる構造をもち、前記注出口は前記開口部に固定手段により固定され、前記固定手段は内ねじと、この内ねじに係合する外ねじとを有し、前記注出口と前記開口との間にガスケットが介在され、前記内ねじと前記外ねじをねじ込むことにより、前記ガスケットを押圧して、前記袋本体の膨らまし前の状態で袋本体の幅方向は前記外装容器の前記第1中央部と前記開口部とを結ぶ直線と平行し、かつ前記開口部の前記第1中央部からのずれ方向と、前記注出口の前記第2中央部からのずれ方向が同一方向を向くよう、前記注出口を回転方向に固定することを特徴としている。
本開示の実施形態に係る外装容器と液体収納容器の組合体は、上面中央部を通る第1中央部を有するとともに、この第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器と、この外装容器内に配置された液体収納容器とを備え、前記液体収納容器は対向するように重ね合わされたフィルムを有するとともに、上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられる取付部を有するとともに、前記外装容器の前記開口部に装着される注出口とを備え、前記袋本体は前記開口部を介して前記外装容器内に挿入されて膨らませられる構造をもち、前記注出口の前記取付部は前記対向するように重ね合わされたフィルム間に設けられ、前記注出口は前記開口部に固定手段により固定され、前記固定手段は内ねじと、この内ねじに係合する外ねじとを有し、前記注出口と前記開口との間にガスケットが介在され、前記内ねじと前記外ねじをねじ込むことにより、前記ガスケットを押圧して、前記袋本体の膨らまし前の状態で前記対向するように重ね合わされたフィルム間と前記取付部の端部で囲まれる2つの領域を結ぶ直線は前記外装容器の前記第1中央部と前記開口部とを結ぶ直線と平行し、かつ前記開口部の前記第1中央部からのずれ方向と、前記注出口の前記第2中央部からのずれ方向が同一方向を向くよう、前記注出口を回転方向に固定することを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体である。
本開示の一実施形態に係る外装容器と液体収納容器の組立体は、前記ガスケットはエチレンプロピレンゴムを含むことが好適である。
本開示の一実施形態に係る外装容器と液体収納容器の組立体は、前記柔軟ガスケットの表面に、滑剤が設けられていることが好適である。
本開示の一実施の形態に係る液体収納容器は、上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられる取付部を有するとともに、前記外装容器の前記開口部に装着される注出口とを備え、前記注出口に、エチレンプロピレンゴムガスケットが設けられていることを特徴としている。
本開示の一実施の形態に係る外装容器は、上面中央部を通る第1中央部を有するとともに、この第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器であって、前記開口部にエチレンプロピレンゴムガスケットが設けられていることを特徴としている。
以上のように本開示によれば、第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器内において、第2中央部からずれた位置に設けられた注出口を有する液体収納容器を所望位置に配置して、この液体収納容器を十分かつ確実に膨らませることができる。
図1は第1の実施の形態による液体収納容器を示す側面図。 図2(a)(b)は液体収納容器を外装容器内に挿入する状態を示す図。 図3は袋本体に取付けられた注出口を示す側断面図。 図4(a)は第1の実施の形態の作用を示す図であり、図4(b)および図4(c)は比較例の作用を示す図。 図5は注出口を示す斜視図。 図6は注出口側に予め柔軟ガスケットを取り付けた状態を示す図。 図7は外装容器の開口部側に予め柔軟ガスケットを取り付けた状態を示す図。 図8(a)(b)は袋本体に対する注出口の位置関係を示す図。 図9は液体収納容器の袋本体の層構成を示す断面図。 図10は外装容器と、外装容器内に配置され、折畳まれた液体収納容器を示す図。 図11は液体収納容器の袋本体を縦方向折曲線を介してじゃ腹状に折畳む状態を示す図。 図12は液体収納容器の袋本体を横方向折曲線を介して折畳む状態を示す図。
以下、図面を参照して本発明を実施するための本実施の形態を説明する。ここで図1乃至図12は、本発明の実施の形態を示す図である。
ここで図1は本実施形態による液体収納容器を示す側面図であり、図2(a)(b)は外装容器と液体収納容器の組合体を示す図であり、図3は外装容器と液体収納容器の組合体を示す側断面図であり、図4(a)(b)(c)は本実施形態の作用を示す図である。
本実施形態による外装容器と液体収納容器の組合体は、上面中央部を通る第1中央部L1からずれた(外れた)位置に設けられた鋼製または樹脂製の開口部5aを有する鋼製の外装容器5と、この外装容器5内に配置された液体収納容器1とを備えている。
また、外装容器5には、外装容器5の上方に開口部5a以外の開口部5Dが設けられている(図2(a)(b)参照)。
このうち液体収納容器1は、矩形状の袋本体3と、袋本体3のうち上縁3a中央部を通る第2中央部L2からずれた(外れた)位置に設けられた注出口40とを有し、注出口40は外装容器5の開口部5a内に装着される。
次に液体収納容器1について更に述べる。
液体収納容器1は、外袋20と内袋21とを重ね合わせた多重フィルム2を、内袋21同士が対向するように重ね合わせて合計4枚とし、その四辺をヒートシールしてヒートシール部10を形成した上述した袋本体3と、この袋本体3の上縁3aに配置され内袋21間に予め熱融着された上述した注出口40とを備えている。
尚、本実施形態では、袋本体3は多重フィルム2を内袋21同士が対向するようにして積層し、四辺をヒートシールしてヒートシール部10を形成することにより得られるが、これに限定されるものではなく、例えば、多重フィルム2を内袋21同士が対向するようにして折り曲げた後、重なり合った外周辺の三辺をヒートシールして形成してもよい。また、ヒートシール部10の内縁各部は、その内縁が弧状となるよう形成してもよい。これによって、角部に流動性内容物が残存し難い構造となる。また、袋本体は必ずしも多重フィルムから構成する必要はなく、袋本体3のフィルム構成は内容物や量に応じて適宜選定できる。
なお、上述のように袋本体3は2枚の多重フィルム2を重ね合わせ、周縁をヒートシールしてヒートシール部10を形成することにより得られる。この場合、袋本体3は上縁3aと、底縁3bと、2側縁3c、3cとを有する矩形形状を有している。また上縁3aは2本の上縁ヒートシール部10aを含み、底縁3bは1本の底縁ヒートシール部10bを含み、各側縁3c、3cは1本の側縁ヒートシール部10cを有し、これら上縁ヒートシール部10aと、底縁ヒートシール部10bと側縁ヒートシール部10cとによりヒートシール部10が構成されている。
また袋本体3の上縁3aは、上述のように2本の上縁ヒートシール部10aを含む。このように上縁3aのヒートシール部10aを2本に分けることにより、例えば上縁3aに2本分のヒートシール部10aの幅をもつ1本のヒートシール部を形成する場合に比べて、上縁3aを比較的軟質に構成することができる。また、上縁ヒートシール部10aは、2本に限定されなくとも本実施形態の効果が得られるため、1本としていても良いし、3本以上としていても良い。
なお、本実施形態の技術を実施するに際しては、多重フィルム2は外袋20と内袋21とを重ね合わせて構成する2層構造に限定されることはなく、1枚以上の中袋22をさらに有する3層構造としても良く、外袋20あるいは内袋21のみからなる単層構造としていても良い。
また注出口40は、袋本体3の上縁3aに熱融着された注出口取付部50と、該注出口取付部50に連接され袋本体3から外方へ突出する注出口本体41とを有し、注出口本体41の上端には注出口フランジ42が設けられている。また、図1に示すように、注出口40は注出口取付部50で多重フィルム2の内袋21間に熱融着されている。
注出口40の注出口取付部50は、図5に示すように、中央部51と、中央部51の両側に設けられ中央部51の厚みより薄肉となる薄肉部52をもつ楕円筒体からなり、扁平状で中央部51に貫通穴45を有する。通常、注出口40を注出口取付部50において多重フィルム2の内袋21間に熱融着する際に、内袋21間と注出口取付部50の端部で囲まれる2つの領域に隙間ができて密封不良となり易い。これを防止するために両側に薄肉部52を設け、熱融着時にこの薄肉部52を溶融することにより隙間ができることを防止する。また薄肉部52の下端部には切欠部55が形成され、この切欠部55には段部55aが形成されている。
また注出口40の注出口本体41は、断面形状が略U字形状の筒状体からなり、その上端周縁に注出口フランジ42が設けられている。注出口本体41の底部43には、開口44が形成されている。注出口40を外装容器5へ装着した後は、この開口44によって、外装容器5の外部と、液体収納容器1と外装容器5との間の空間の通気を確保することができ、使用時に内容液を汲み出す際には、この開口44を通じて液体収納容器1と外装容器5との間に気体を封入して、液体収納容器1の外部から圧力をかけて液体収納容器1内部の内容液の汲み出しをスムースに行うことができる。
ところで注出口40の注出口本体41外面には外ねじ41Aが設けられ、注出口フランジ42の直下の注出口本体41外面には、注出口フランジ42と外ねじとの間に円周方向に延びる円周溝41Bが設けられ、この円周溝41B内に、リング状のガスケット70が嵌込まれている。
ここで、ガスケット70を円周溝に41B内に嵌め込む方法は以下のいずれであってもよい。
(1)注出口40を袋本体3の上縁3aに注出口取付部50により熱融着させた後にガスケットを嵌め込む場合であれば、袋本体3から外方へ突出した注出口本体41側から嵌め込む。
(2)注出口40を袋本体3の上縁3aに注出口取付部50により熱融着させる前にガスケットを嵌め込む場合であれば、注出口本体41側または注出口取付部50側のどちらか一方から嵌め込めばよい。
本実施の形態のガスケット70はエチレンプロピレンゴム(ethylene-propylene rubber)ガスケット(以下、「EPRガスケット」と言う)からなり、その表面に滑剤としてフッ素系離型剤が塗布されている。このガスケット70は弾力性に優れ、かつフッ素系離型剤が表面に塗布されている。このため後述のように開口部5aの内ねじ5Aに注出口40の外ねじ41Aをねじ込んだ際、注出口40の注出口フランジ42と注出口40の外ねじ41Aとの間でガスケット70をスムーズかつ確実に押圧することができる。この場合、ガスケット70はEPRガスケットからなるため、開口部5aと注出口40との間の密封性を維持した状態で、開口部5aに対して注出口40を少なくとも360°回転させることが可能となる。すなわち、開口部5aに対して注出口40を装着し、開口部5aと注出口40との間でガスケット70の押圧が開始して開口部5aと注出口40との間が密封されてから更に注出口40を少なくとも360°回転させることができる。
一般に、液体収納容器1の注出口40は開口部5aにねじ込み装着されるため、液体収納容器1の袋本体3の幅方向と外装容器5の直径方向とを同一方向となるように開口部5aに対して注出口40を装着することが難しい。
このため液体収納容器1の袋本体3の幅方向と外装容器5の直径方向とを同一方向となるように外装容器5の開口部5aに装着される注出口40の位置関係を調整する。その場合に、注出口40を締め付ける方向に回す必要がある。緩める方向に回して調整すると密閉性が無くなり袋本体の液体が漏れる要因となるからである。
そこで、ガスケットの材質としては、注出口40を回す方向の抵抗(すなわち、ガスケットと開口部5aの間の抵抗)を小さくするものが求められる。例えば、ブチルゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、低密度ポリエチレンなどが挙げられる。
ただし、外装容器5の開口部5aに装着される注出口40の位置関係によっては、注出口40を10°程度締め付ければ良い場合もあるが(図8(a)参照)、注出口40を締め付ける方向に350°と、360°近く回すことが必要な場合も生ずる(図8(b)参照)。そのため、ガスケットの材質としては、さらに注出口40の外ねじ41Aの1ピッチ分のねじ込みに対してねじ込み方向の抵抗を厚みで吸収することができるエチレンプロピレンゴムが好ましい。
したがって、ガスケット70はEPRガスケットからなるため、開口部5aと注出口40との間の密封性を維持した状態で、開口部5aに対して注出口40を少なくとも360°回転させることが可能となる。
なお、図6に示すように、ガスケット70は注出口40の注出口本体41の円周溝41B内に嵌込まれ、ガスケット70は予め注出口40側に取付けられているが、図7に示すように、ガスケット70を開口部5a側に予め設けておいてもよい。
またガスケット70に塗布される滑剤として、フッ素系離型剤を用いた例を示したが、これに限らず芳香族ポリエーテルケトン、ダイヤモンドライクカーボン、シリコーン、テフロン(登録商標)等を滑剤として用いてもよい。
上述のように、注出口40の外ねじ41Aを開口部5aの内ねじ5Aにねじ込むことにより、注出口40を開口部5a内に確実に固定することができる。この場合、注出口40の注出口フランジ42は外装容器5に形成された開口部5aに装着され、液体収納容器1が外装容器5内で支持される。
なお、注出口40の外ねじ41Aと、開口部5aの内ねじ5Aとにより固定手段が構成される。また開口部5aの外面には図示しないキャップを嵌込むための外ねじ5bが設けられている。
注出口40は、好ましくは射出成形法にて製造される。これに用いる樹脂としては射出成形可能な樹脂であれば特に限定するものではないが、多重フィルム2の内袋21の内面を構成する樹脂と熱融着により接合されるために、内袋21の内面を構成する樹脂により適宜選択する必要があるが、通常は高温時でも剛性があり、低温時において脆化し難い高密度ポリエチレンが好適である。
次に、袋本体3を構成する多重フィルム2について説明する。本実施の形態においては、多重フィルム2は外袋20を構成するフィルムと内袋21を構成するフィルムとで構成される。
図9に示すように、袋本体3の外袋20としては未延伸ナイロン(厚さ15μm)20a/直鎖状低密度ポリエチレン(厚さ40μm)20bの積層体を用いることができ、内袋21としては直鎖状低密度ポリエチレン(厚さ80μm)を用いることができる。
この場合、外袋20は未延伸ナイロン20aを含むため、外袋20としてはその伸長度を増加させることができ、例えば外袋20は300%〜500%の伸長度をもつ。このように外袋20は高い伸長度をもつことができるため、袋本体3を全体として軟質とすることができ、後述のように外装容器5内に袋本体3を挿入し、この袋本体3内に窒素ガスやクリーンドライエアーを供給して袋本体3を外装容器内で膨らませる際、スムースに袋本体3を膨らませることができる。
なお、袋本体3の材料としては上述したものに限られることはない。
例えば内袋21の材料としては、低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンのような材料を用いることができる。
また外袋20の材料としては、伸長度が300%〜500%のもの、例えば低密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンのような材料を用いることができる。
次に、液体収納容器1の、外装容器5への収納形態について説明する。まず、液体収納容器1の袋本体3を複数の縦方向折曲線11に沿ってじゃ腹状に折畳む(図11)。このようにじゃ腹状に折畳まれた袋本体3は横方向折曲線15を介して折畳むことにより折畳み部16が形成される(図12)。
このようにして図10に示すように、袋本体3をじゃ腹状に折畳まれた後に折畳み部16が形成された液体収納容器1が準備される。なお、じゃ腹状に折畳む工程と、折畳み部16を形成する工程とは、どちらを先に行っても良く、図10および図11は、じゃ腹状に折畳む工程を先に行った態様を例示している。ここで、便宜上、図11では折畳み部16を省略しており、図12ではじゃ腹状の折畳み線(複数の縦方向折曲線11)を省略している。
次に図2(a)(b)に示すように、液体収納容器1は折畳まれて縦方向に細長状に形成され、液体収納容器1は開口部5aから外装容器5内に挿入される。この場合、予め注出口40の円周溝41B内には、上述したリング状のガスケット70が嵌込まれている。
次に液体収納容器1の注出口40が外装容器5の開口部5aに装着される。この場合、まず注出口40を開口部5aに対して回転させる。このようにして開口部5aの内ねじ5Aに注出口40の外ねじ41Aをねじ込み、開口部5aの内ねじ5Aに注出口40の外ねじ41Aを係合させる。次にガスケット70が注出口40の注出口フランジ42と開口部5aの内ねじ5Aとの間で押圧され、注出口40と開口部5aとの間がガスケット70を介して密封される。
本実施の形態においては、ガスケット70が注出口フランジ42と開口部5aの内ねじ5Aとの間で押圧され始めてから、更に注出口40の外ねじ41Aをねじ込む。このことにより、外装容器5に対して注出口40を所望の回転方向位置に固定することができる。
上述のように、開口部5aと注出口40との間でガスケット70の押圧を開始してから、密封状態を維持した状態で更に少なくとも360°開口部5aに対して注出口40を更に回転させることができるため、外装容器5に対して注出口40を所望の回転方向位置に密封状態で確実に固定することができる。
このようにして注出口40を開口部5aに堅固に固定することができる。
次に外装容器5に対して注出口40を所望の回転方向に固定した場合の液体収納容器1の挙動について述べる。この場合、図4(a)に示すように、液体収納容器1の注出口40が外装容器5の開口部5aに装着され、液体収納容器1の袋本体3が外装容器5の内部で緩やかに平面状に拡がった際に、液体収納容器1の袋本体3の幅方向は、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3と平行し、また外装容器5の開口部5aの第1中央部L1からのずれ方向(図4(a)の左方向)は、液体収納容器1の注出口40の第2中央部L2からのずれ方向(図4(a)の左方向)と同一方向を向く。
ここで、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3とは、開口部5aから第1中央部L1へ垂線を引いたときの垂線を指す。このとき、開口部5aには大きさがあるため、開口部5aの上方から見たときの中央を垂線が必ずしも通らず、開口部5aの上方から見たときの縁に接して垂線が通る場合をも含み、開口部5aの上方から見たときの中央と開口部5aの上方から見たときの縁の間を通る場合をも含む。また、本実施の形態において、「平行」とは、幾何学的な意味において厳密に二線が直線である状態に加えて、本発明の効果を得ることができる範囲で二線が曲線である状態であることを含み、二線が直線である状態かつ厳密に二線が交わらない状態に加えて、本発明の効果を得ることができる範囲で二線が角度を成す状態であることも含み、二線が角度を成す状態における角度が20度以下の状態を指す。好ましくは角度が10度以下の状態であり、より好ましくは角度が5度以下の状態である。また、本実施の形態において、「同一方向」とは、ふたつの方向が厳密に一致する状態に加えて、本発明の効果を得ることができる範囲でふたつの方向が角度を成す状態であることも含み、ふたつの方向の成す角度が20度以下の状態を指し、好ましくは角度が10度以下の状態であり、より好ましくは角度が5度以下の状態である。後述する所定角度αは、本発明における同一方向ではない角度を示しており、同一方向の定義により20度より大きい角度である。
次に液体収納容器1の注出口40に膨らまし治具(図示せず)が装着され、この膨らまし治具を用いて液体収納容器1内に窒素ガスまたはクリーンドライエアーが供給されて、外装容器5内で液体収納容器1の袋本体3が膨らむ。
次に外装容器5内で液体収納容器1を膨らませる作用について、以下詳述する。
外装容器5内に液体収納容器1を挿入した場合、まず液体収納容器1の袋本体3のうち折畳み部16より下方の部分が自重により落下し、その後、縦方向折曲線11を介してじゃ腹状に折畳まれた袋本体3に、平坦状に戻る力が働き、袋本体3が緩やかに平面状に拡がる。
次に上述のように、液体収納容器1内に膨らまし治具を用いて窒素ガスまたはクリーンドライエアーを供給することにより、袋本体3が膨らむ。この時、緩やかに平面状に拡がった袋本体3は、自身の表面に対して垂直方向へ、立体的に膨らむ。
また袋本体3の上縁3aは2本の上縁ヒートシール部10aを含むため、幅広のヒートシール部を含む場合に比べて上縁3aを軟質に構成することができ、袋本体3をよりスムースに外装容器5内で拡げることができる。さらにまた袋本体3の外袋20は300%〜500%の伸長度を有するため、袋本体3の柔軟性を高めて、袋本体3の拡張作用を容易に行なうことができる。
また、液体収納容器1の注出口40が外装容器5の開口部5aに装着されたときに、液体収納容器1の袋本体3は、外側容器5の内部で、前述の様に緩やかに平面状に拡がる。この際、本実施の形態によれば、袋本体3の幅方向は、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3に平行するため、外装容器5の開口部5aが第1中央部L1からずれる方向と、注出口40が袋本体3の第2中央部L2からずれる方向が同一方向を向く。このため、開口部5aが外装容器5の第1中央部L1からずれ、かつ注出口40が袋本体3の第2中央部L2からずれていても、液体収納容器1の袋本体3内に窒素ガスまたはクリーンドライエアーを供給することにより、外装容器5内において液体収納容器1の袋本体3を確実に膨らませることができる(図4(a)参照)。すなわち、液体収納容器1の袋本体3の幅方向は、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3に平行するため、液体収納容器1の袋本体3の幅方向は、外装容器5の直径方向と同一方向を向く。外装容器5内において袋本体3を膨らませる際、袋本体3は自身の表面に対して垂直方向へ膨らむため、液体収納容器1の袋本体3の幅方向が外装容器5の直径方向と同一方向を向いている場合に、液体収納容器1の袋本体3は、外装容器5内で膨らむ余地が最大となる。さらに、この場合においては液体収納容器1の袋本体3が膨らむ際、袋本体3が外装容器5の内壁に引っ掛かったり、内壁で折れ曲がり、袋本体3の一部が閉塞することを最小限に抑えることができ、外装容器5内において袋本体3を精度良く確実に閉塞や捻れ無く膨らませることができ、十分な内容積を確保することができる。
他方、比較例として示すように液体収納容器1の袋本体3の幅方向が、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3に平行しておらず、袋本体3の幅方向が直線L3と所定角度αを形成する場合、袋本体3の幅方向は外装容器5の直径方向に一致しないため、外装容器5内において袋本体3の膨らむ余地が減り、また、外装容器5内で液体収納容器1の袋本体3を膨らませた際、袋本体3が外装容器5の内壁に当接する、袋本体3の一部が閉塞する、袋本体3に捩れが生じる、等の不具合が生じて袋本体3が十分に膨らまなくなる(図4(b)参照)。また、比較例として示すように液体収納容器1の袋本体3の注出口40が袋本体3の第2中央部L2に取り付けられており、さらに開口部5aが外装容器5の第1中央部L1からずれている場合、外装容器5の第1中央部L1と袋本体3の第2中央部L2の位置がずれる。それらのため同様な不具合が生じて袋本体3が十分に膨らまなくなる(図4(c)参照)。
なお、本実施形態においては『所定角度α』について、袋本体3の幅方向と直線L3とにより形成される角度の場合で説明している。これに替えて、袋本体3の第2中央部L2と注出口40とを結ぶ直線と直線L3との間で形成される角度としてもよいし、あるいは、内袋21間と注出口取付部50の端部で囲まれる2つの領域を結ぶ直線と直線L3との間で形成される角度としてもよい。
このようにして、外装容器と液体収納容器の組合体が作製される。その後、膨らまし治具が注出口40から取外され、内容液充填機(図示せず)が注出口40に装着されて、この内容液充填機から内容液が液体収納容器1へ充填される。
内容液が液体収納容器1へ充填された後、図3に示すように、外装容器5の開口部5aに装着された注出口40の注出口本体41内に、液体分配ノズル60を保持する注出口上部部材75が装着され、この注出口上部部材75内に液体分配ノズル60が挿入される。なお、注出口上部部材75は、注出口40と一体として成形されていても良い。
注出口上部部材75内に挿入された液体分配ノズル60は注出口40の貫通穴45を貫通して液体収納容器1の袋本体3内へ延びている。また液体分配ノズル60はその上端に形成された大径部63が形成されている。
注出口上部部材75内に挿入された液体分配ノズル60は、その上端に設けられた大径部63が注出口上部部材75に係合して、この注出口上部部材75により保持される。
このようにして、液体収納容器1内への内容液の充填工程を終えた後、外装容器5の開口部5aにキャップ(図示せず)が装着される。この時、キャップと注出口上部部材75との間に、ブレイクシールと呼ばれる密閉部材(後述するディスペンサ(図示せず)を取付ける際にディスペンサ先端によって突き破られる、発塵なく貫通可能な肉厚フィルム)が介在される。このため、注出口40と、液体分配ノズル60とは、このブレイクシールとキャップによって密閉される。このようにして、注出口40および液体分配ノズル60の大径部63が密閉される。この場合、キャップは開口部5a外周に設けられた外ねじ5bに係合する。また、キャップは、キャップ本体と上部キャップとからなり、上部キャップはキャップ本体から取り外しが可能である。
液体収納容器1内の内容液を外部へ排出する場合、上部キャップがキャップ本体より取外され、液体分配ノズル60の大径部63がブレイクシールおよびキャップ本体を介してディスペンサに接続される。
ここで、ディスペンサは、中央に液体収納容器1から液体を排出するための液体流路を有しており、また、それとは別に、窒素ガスなどの気体を液体収納容器1と外装容器5との間へ送り込む為の気体流路を有している。
次に本発明の具体的実施例について述べる。本実施例では、外装容器5として200L鋼製ドラムを使用した。
<実施例1>
鋼製の開口部5aに下記4種類の樹脂製ガスケット70を組み合わせて、外装容器5の開口部5aに注出口40を固定したときの締め付けトルクと回転角度を評価した。
(i)ブチルガスケットを用いた場合、締付けトルクを10Nmから20Nmに増やしたときに90度回転した。
(ii)ニトリルゴムガスケット(アクリルニトリル、ブタジエンの共重合体)を用いた場合、締付けトルクを10Nmから20Nmに増やしたときに70度回転した。
(iii)エチレンプロピレンゴムガスケット(エチレン、プロピレン、メチレンの共重合体)を用いた場合、締付けトルクを10Nmから20Nmに増やしたときに250度回転した。
(iv)シームレスポリ(低密度ポリエチレン)を用いた場合、締付けトルクを10Nmから20Nmに増やしたときに35度回転した。
以上のことから上記(iii)のエチレンプロピレンゴム(EPR)ガスケットは、密封状態を維持しながら更に大きく回転することが可能であることが判明した。
<実施例2>
鋼製の開口部5aにEPRガスケット70を設けた場合、開口部5aと注出口40の固定手段の温度による回転角度の影響があるかを評価した。
固定手段が30度のとき、締付けトルクを5Nmから20Nmに増やしたときに330度回転した。
固定手段が60度のとき、締付けトルクを5Nmから20Nmに増やしたときに337度回転した。
以上のことから温度が高い程、密封状態を維持しながら更に大きく回転することが可能であることが判明した。
<実施例3>
鋼製の開口部5a、および樹脂製の開口部5a(高密度ポリエチレン)のいずれかと、樹脂製注出口40(高密度ポリエチレン)との間にEPRガスケット70を取り付けた時の、締付けトルクと回転角度を評価した。締付けトルク0Nmのときを基準点の0度とする。
鋼製開口部5aを用いた場合では5Nmで145度、10Nmで220度、15Nmで290度、20Nmで420度、25Nmで475度注出口40が回転した。
樹脂製開口部5aを用いた場合では5Nmで140度、10Nmで225度、15Nmで365度、20Nmで500度、25Nmで600度注出口40が回転した。
<実施例4>
滑剤としてフッ素系離型剤をEPRガスケット70に塗布して、EPRガスケット70を開口部5aと樹脂製注出口40との間に設けた時の締付けトルクと回転角度を評価した。
樹脂製注出口40を設けるとともに、EPRガスケット70に滑剤としてフッ素系離型剤を塗布した場合、5Nmで450度回転させ、10Nmで670度回転させ、15Nmで840度回転させ、20Nmで1050度回転させることができた。また、25Nmで開口部5aと注出口40との固定手段が変形した。
<実施例5>
滑剤としてフッ素系離型剤をEPRガスケット70に塗布して、EPRガスケット70を開口部5aと樹脂製注出口40との間に設けた時の外装容器5の密閉性評価として、危険物輸送の容器要件を満たす1A1相当のUN試験を実施した。外装容器5と樹脂製注出口40の固定は、10Nm〜20Nmの締付けトルクで実施している。
外装容器5に水を充填し続けて外装容器5内に300kPaの水圧をかけたところ、水漏れは確認されなかった。
外装容器5に水を充填して密閉した状態で、外装容器5を斜めにして2.6mの高さから対角落下させたところ、水漏れは確認されなかった。
外装容器5に水を充填して密閉した状態で、外装容器5を真横にして2.6mの高さから対角落下させたところ、水漏れは確認されなかった。
<実施例6>
外装容器5の開口部5aと液体収納容器1の注出口40とを固定し、外装容器5の第1中央部L1と開口部5aとを結ぶ直線L3の方向と、袋本体3の第2中央部L2と注出口40とを結ぶ直線方向との間の角度が0度、30度、60度のときの液体収納容器1内の充填容量を評価した。
相対角度が0度のときの充填容量は201.2Lとなった。
相対角度が30度のときの充填容量は189.6Lとなった。
相対角度が60度のときの充填容量は186.4Lとなった。
1 液体収納容器
3 袋本体
3a 上縁
3b 底縁
3c 側縁
5 外装容器
5a 開口部
5A 内ねじ
5D 開口部
10 ヒートシール部
20 外袋
21 内袋
40 注出口
41 注出口本体
41A 外ねじ
41B 円周溝
42 注出口フランジ
43 底部
44 開口
45 貫通穴
50 注出口取付部
51 中央部
52 薄肉部
60 液体分配ノズル
70 ガスケット
75 注出口上部部材
L1 第1中央部
L2 第2中央部
L3 直線

Claims (4)

  1. 上面中央部を通る第1中央部を有するとともに、この第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器と、
    この外装容器内に配置された液体収納容器とを備え、
    前記液体収納容器は上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、
    前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられる取付部を有するとともに、前記外装容器の前記開口部に装着される注出口とを備え、前記袋本体は前記開口部を介して前記外装容器内に挿入されて膨らませられる構造をもち、
    前記取り付け部は、前記袋本体の内部に通じる貫通穴が設けられた中央部と、前記中央部の幅方向における両側に設けられ前記中央部の厚みよりも薄い一対の薄肉部と、を有し、
    前記注出口は前記開口部に固定手段により固定され、前記固定手段は内ねじと、この内ねじに係合する外ねじとを有し、前記注出口と前記開口部との間にガスケットが介在され、
    前記ガスケットはエチレンプロピレンゴムを含み、
    前記ガスケットの表面に、滑剤が設けられ、
    前記内ねじと前記外ねじをねじ込むことにより、前記ガスケットを押圧し前記袋本体の膨らまし前の状態で、前記一対の薄肉部を結ぶ直線を前記外装容器の前記第1中央部と前記開口部とを結ぶ直線と平行し、かつ前記開口部の前記第1中央部からのずれ方向と、前記注出口の前記第2中央部からのずれ方向が同一方向を向くよう、前記注出口を回転方向に固定することを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体。
  2. 上面中央部を通る第1中央部を有するとともに、この第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器と、
    この外装容器内に配置された液体収納容器とを備え、
    前記液体収納容器は対向するように重ね合わされたフィルムを有するとともに、上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、
    前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられる取付部を有するとともに、前記外装容器の前記開口部に装着される注出口とを備え、前記袋本体は前記開口部を介して前記外装容器内に挿入されて膨らませられる構造をもち、前記注出口の前記取付部は前記対向するように重ね合わされたフィルム間に設けられ、
    前記注出口は前記開口部に固定手段により固定され、前記固定手段は内ねじと、この内ねじに係合する外ねじとを有し、前記注出口と前記開口部との間にガスケットが介在され、
    前記ガスケットはエチレンプロピレンゴムを含み、
    前記ガスケットの表面に、滑剤が設けられ、
    前記内ねじと前記外ねじをねじ込むことにより、前記ガスケットを押圧し、前記袋本体の膨らまし前の状態で前記対向するように重ね合わされたフィルム間と前記取付部の端部で囲まれる2つの領域を結ぶ直線前記外装容器の前記第1中央部と前記開口部とを結ぶ直線と平行し、かつ前記開口部の前記第1中央部からのずれ方向と、前記注出口の前記第2中央部からのずれ方向が同一方向を向くよう、前記注出口を回転方向に固定することを特徴とする外装容器と液体収納容器の組合体。
  3. 前記内ねじと前記外ねじをねじ込むことにより前記開口部と前記注出口との間で前記ガスケットの押圧を開始してから、更に前記注出口を少なくとも360°回転させて前記内ねじと前記外ねじを更にねじ込むことができる、請求項1又は2に記載の外装容器と液体収納容器の組合体。
  4. 上面中央部を通る第1中央部を有するとともに、この第1中央部からずれた位置に設けられた開口部を有する外装容器と、
    この外装容器内に配置された液体収納容器とを備え、
    前記液体収納容器は上縁中央部を通る第2中央部を有する袋本体と、
    前記袋本体のうち前記第2中央部と一方の側辺との間に取付けられる取付部を有するとともに、前記外装容器の前記開口部に装着される注出口とを備え、前記袋本体は前記開口部を介して前記外装容器内に挿入されて膨らませられる構造をもち、
    前記注出口は前記開口部に固定手段により固定され、前記固定手段は内ねじと、この内ねじに係合する外ねじとを有し、前記注出口と前記開口部との間にガスケットが介在され、
    前記ガスケットはエチレンプロピレンゴムを含み、
    前記ガスケットの表面に、滑剤が設けられ、
    前記内ねじと前記外ねじをねじ込むことにより前記開口部と前記注出口との間で前記ガスケットの押圧を開始してから、更に前記注出口を少なくとも360°回転させて前記内ねじと前記外ねじを更にねじ込むことができる、外装容器と液体収納容器の組合体。
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