JP2001010644A - 充填弁付き容器 - Google Patents
充填弁付き容器Info
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- JP2001010644A JP2001010644A JP11185284A JP18528499A JP2001010644A JP 2001010644 A JP2001010644 A JP 2001010644A JP 11185284 A JP11185284 A JP 11185284A JP 18528499 A JP18528499 A JP 18528499A JP 2001010644 A JP2001010644 A JP 2001010644A
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- resin film
- container
- melting point
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂製袋状容器において、粒体あるいは粉体
等を充填したあとヒートシール封緘作業を行わなくても
済む袋状容器を提供する。 【解決手段】 樹脂フイルムを二枚重ね合せ、重ねた周
辺部を熱溶着して構成する容器において、熱溶着する任
意の箇所に融点の高い樹脂フイルムを内層とし融点の低
い樹脂フイルムを外層としたチューブ状積層樹脂フイル
ムより構成されてなる、チューブ状充填弁を設け、二枚
重ね合せ部に挟持して一体に熱溶着させて構成した容器
を製作し課題を解決した。
等を充填したあとヒートシール封緘作業を行わなくても
済む袋状容器を提供する。 【解決手段】 樹脂フイルムを二枚重ね合せ、重ねた周
辺部を熱溶着して構成する容器において、熱溶着する任
意の箇所に融点の高い樹脂フイルムを内層とし融点の低
い樹脂フイルムを外層としたチューブ状積層樹脂フイル
ムより構成されてなる、チューブ状充填弁を設け、二枚
重ね合せ部に挟持して一体に熱溶着させて構成した容器
を製作し課題を解決した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、充填弁付き容器に
関する。さらにに詳しくは、樹脂フイルムから構成さ
れ、穀類等の粒体、小麦粉、澱粉、石灰等の粉体など流
動性を有する物品を充填、収納するのに好適な充填弁付
き袋状容器に関する。
関する。さらにに詳しくは、樹脂フイルムから構成さ
れ、穀類等の粒体、小麦粉、澱粉、石灰等の粉体など流
動性を有する物品を充填、収納するのに好適な充填弁付
き袋状容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂フイルム製袋状容器は粒体或
いは粉体等を充填収納したあと、ヒートシールで封緘し
ている。多くの場合、ヒートシール面に粉体が付着して
ヒートシールが不能となる為、付着した粉体を除去し
て、ヒートシールを行っている。付着した粉体の除去の
方法としては、エァーで吹き飛ばしたり、静電気除去機
を用いて、粉体の付着を防止したりしている。
いは粉体等を充填収納したあと、ヒートシールで封緘し
ている。多くの場合、ヒートシール面に粉体が付着して
ヒートシールが不能となる為、付着した粉体を除去し
て、ヒートシールを行っている。付着した粉体の除去の
方法としては、エァーで吹き飛ばしたり、静電気除去機
を用いて、粉体の付着を防止したりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる状況
にある、粒体或いは粉体の袋状容器の封緘に対する問題
を一挙に解決した容器を提供すべく、鋭意検討の結果、
完成したものである。本発明の目的は、次のとおりであ
る。1.被充填物(粒体、粉体等)をヒートシール作業
せずとも、充填収納出来る袋状容器を提供すること。
2.被充填物(粒体、粉体等)を充填収納後、ヒートシ
ール不良等による破袋の心配のない袋状容器を提供する
こと。
にある、粒体或いは粉体の袋状容器の封緘に対する問題
を一挙に解決した容器を提供すべく、鋭意検討の結果、
完成したものである。本発明の目的は、次のとおりであ
る。1.被充填物(粒体、粉体等)をヒートシール作業
せずとも、充填収納出来る袋状容器を提供すること。
2.被充填物(粒体、粉体等)を充填収納後、ヒートシ
ール不良等による破袋の心配のない袋状容器を提供する
こと。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、樹脂フイルムを二枚重ね合せ、重ねた周辺部を熱溶
着して構成する容器において、熱溶着する任意の箇所に
融点の高い樹脂フイルムを内層とし融点の低い樹脂フイ
ルムを外層としたチューブ状積層樹脂フイルムより構成
された充填弁を設け、二枚重ね合せ部に挟持して一体に
熱溶着させて構成したことを特徴とする充填弁付き容器
を提供する。望ましくは、充填弁を構成するチューブ状
積層樹脂フイルムは、内層の融点の高い樹脂の融点が、
外層の融点の低い樹脂の融点より30℃以上高いもの同
士で組合わされたものがよい。
に、樹脂フイルムを二枚重ね合せ、重ねた周辺部を熱溶
着して構成する容器において、熱溶着する任意の箇所に
融点の高い樹脂フイルムを内層とし融点の低い樹脂フイ
ルムを外層としたチューブ状積層樹脂フイルムより構成
された充填弁を設け、二枚重ね合せ部に挟持して一体に
熱溶着させて構成したことを特徴とする充填弁付き容器
を提供する。望ましくは、充填弁を構成するチューブ状
積層樹脂フイルムは、内層の融点の高い樹脂の融点が、
外層の融点の低い樹脂の融点より30℃以上高いもの同
士で組合わされたものがよい。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に係る充填弁付き容器は、
その胴体部は二枚の樹脂フイルムより構成される。この
充填弁付き容器は、一辺が直線状にされてなる樹脂フイ
ルムを二枚重ね合せて、この直線状にされてなる一辺に
連接する側部を熱溶着して容器の胴体部とし、上記一辺
またはこの一辺から離れた他辺にチューブ状充填弁が形
成されてなる。
その胴体部は二枚の樹脂フイルムより構成される。この
充填弁付き容器は、一辺が直線状にされてなる樹脂フイ
ルムを二枚重ね合せて、この直線状にされてなる一辺に
連接する側部を熱溶着して容器の胴体部とし、上記一辺
またはこの一辺から離れた他辺にチューブ状充填弁が形
成されてなる。
【0006】一辺が直線状にされてなる容器の直線状の
一辺の上側の形状は、特に制限されるまのではなく、三
角形、四角形、五角形などの多角形とすることができ
る。
一辺の上側の形状は、特に制限されるまのではなく、三
角形、四角形、五角形などの多角形とすることができ
る。
【0007】これら充填弁付き袋状容器を形成する樹脂
フイルムは特に限定されるものではなく、従来からこの
種容器の製造用に使用されてた単層または積層樹脂フイ
ルムであって、機械的強度に優れ、熱溶着可能な樹脂フ
イルムを使用することができる。積層樹脂フイルムを構
成する樹脂フイルムの種類、積層数、積層フイルムの構
成順序などは、容器の大きさ、使用形態、容器に充填す
る物品の種類に応じて適宜選ぶことができる。
フイルムは特に限定されるものではなく、従来からこの
種容器の製造用に使用されてた単層または積層樹脂フイ
ルムであって、機械的強度に優れ、熱溶着可能な樹脂フ
イルムを使用することができる。積層樹脂フイルムを構
成する樹脂フイルムの種類、積層数、積層フイルムの構
成順序などは、容器の大きさ、使用形態、容器に充填す
る物品の種類に応じて適宜選ぶことができる。
【0008】本発明に係る充填弁付き容器の製造用に使
用される単層樹脂フイルムとしては、ポリプロピレン
(PP)フイルム、高密度ポリエチレン(HDPE)フ
イルム、低密度ボリエチレン(LDPE)フイルム、直
鎖状低密度ボリエチレン(LLDPE)フイルムなどが
挙げられる。
用される単層樹脂フイルムとしては、ポリプロピレン
(PP)フイルム、高密度ポリエチレン(HDPE)フ
イルム、低密度ボリエチレン(LDPE)フイルム、直
鎖状低密度ボリエチレン(LLDPE)フイルムなどが
挙げられる。
【0009】積層樹脂フイルムは、単層のフイルムに比
較してガスバリヤ性、強度などにおいて優れた特性を発
揮する。積層樹脂フイルムに強度を付与する樹脂フイル
ムには、積層樹脂フイルムの構成層に二軸延伸ポリアマ
イド(ON)フイルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レート(PET)フイルム、二軸延伸ホリプロピレン
(OPP)フイルムなどを加えればよい。
較してガスバリヤ性、強度などにおいて優れた特性を発
揮する。積層樹脂フイルムに強度を付与する樹脂フイル
ムには、積層樹脂フイルムの構成層に二軸延伸ポリアマ
イド(ON)フイルム、二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レート(PET)フイルム、二軸延伸ホリプロピレン
(OPP)フイルムなどを加えればよい。
【0010】積層樹脂フイルムは、共押出法、ドライラ
ミネーション法、押出ラミネート法などによって製造す
ることができる。
ミネーション法、押出ラミネート法などによって製造す
ることができる。
【0011】積層樹脂フイルムに熱溶着性を付与するに
は、積層樹脂フイルムの裏面(ヒートシール面)に融点
の低い樹脂フイルムよりなるシーラント層を形成する。
シーラント層を形成するのに適したものとしては、LL
DPEフイルム、無延伸PP(CPP)フイルム、エチ
レン・α−オレフイン共重合体、エチレン・酢酸ビニル
共重合体フイルムなどが挙げられる。
は、積層樹脂フイルムの裏面(ヒートシール面)に融点
の低い樹脂フイルムよりなるシーラント層を形成する。
シーラント層を形成するのに適したものとしては、LL
DPEフイルム、無延伸PP(CPP)フイルム、エチ
レン・α−オレフイン共重合体、エチレン・酢酸ビニル
共重合体フイルムなどが挙げられる。
【0012】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明
するが、本発明はその趣旨を超ない限り、以下の記載例
に限定されるものではない。
するが、本発明はその趣旨を超ない限り、以下の記載例
に限定されるものではない。
【0013】図1は本発明に係る充填弁付き袋状容器
(単体樹脂製)の一例の平面図であり、図2は充填弁取
り付け部の縦断面部分拡大図、図3は充填弁をチューブ
状に変形させた横断面部分拡大図、図4は物品充填後の
充填弁取り付け部の縦断面部分拡大図である。
(単体樹脂製)の一例の平面図であり、図2は充填弁取
り付け部の縦断面部分拡大図、図3は充填弁をチューブ
状に変形させた横断面部分拡大図、図4は物品充填後の
充填弁取り付け部の縦断面部分拡大図である。
【0014】図1において、平面形状がほぼ四辺形を呈
する単体樹脂フイルムの袋状容器にチューブ状充填弁を
配置し、部分熱溶着(図1の2e)されていて、四方側
端部が熱溶着されている(図1の2a,2b,2c,2
d)様態を示す。
する単体樹脂フイルムの袋状容器にチューブ状充填弁を
配置し、部分熱溶着(図1の2e)されていて、四方側
端部が熱溶着されている(図1の2a,2b,2c,2
d)様態を示す。
【0015】図2は、図1のA−A部分の縦断面部分拡
大図であり、充填弁と胴部単体樹脂フイルムとの熱溶着
(図2の2d)、部分熱溶着(図1の2e)、I層の不
溶着部等の様態を示す。
大図であり、充填弁と胴部単体樹脂フイルムとの熱溶着
(図2の2d)、部分熱溶着(図1の2e)、I層の不
溶着部等の様態を示す。
【0016】図3は、図1のB−B部分の横断面部分拡
大図であり、左右から微力を加えチューブ状充填弁をチ
ューブ状に変形させた様態を示す。
大図であり、左右から微力を加えチューブ状充填弁をチ
ューブ状に変形させた様態を示す。
【0017】本発明に係る充填弁付き袋状容器は、チュ
ーブ状充填弁が形成されてなる。チューブ状充填弁は、
平板状に押しつぶした状態で所定の位置に熱溶着され、
使用時(充填時)には断面がチューブ状に変形させるこ
とができるので、このように呼称する。チューブ状充填
弁の長さ、押しつぶした状態での巾、積層フイルム厚み
などは、容器の大きさ、容器に収納する物品の種類、そ
の充填方法などにより適宜選ぶことができる。容器は平
面形状をほぼ四辺形とし、上側の一辺にチューブ状充填
弁を容器内部に向け熱溶着する。
ーブ状充填弁が形成されてなる。チューブ状充填弁は、
平板状に押しつぶした状態で所定の位置に熱溶着され、
使用時(充填時)には断面がチューブ状に変形させるこ
とができるので、このように呼称する。チューブ状充填
弁の長さ、押しつぶした状態での巾、積層フイルム厚み
などは、容器の大きさ、容器に収納する物品の種類、そ
の充填方法などにより適宜選ぶことができる。容器は平
面形状をほぼ四辺形とし、上側の一辺にチューブ状充填
弁を容器内部に向け熱溶着する。
【0018】チューブ状充填弁は容器の上側に設けられ
て、使用時(充填時)には、これをチュウブ状に変形さ
せ(図3)、開口部を設け、筒状の充填治具を挿入し、
物品を充填する。目的量充填後、筒状充填治具をチュー
ブ状充填弁より抜き取る、筒状充填治具を抜き取った時
点でチューブ状充填弁は、元の押しつぶした状態に戻
り、密着状態となり、充填された物品はもどることは出
来なくなる。この時チューブ状充填弁が容器胴部のどち
らか一方の面に部分的に熱溶着(図1の2e)しておく
ことが好ましい。
て、使用時(充填時)には、これをチュウブ状に変形さ
せ(図3)、開口部を設け、筒状の充填治具を挿入し、
物品を充填する。目的量充填後、筒状充填治具をチュー
ブ状充填弁より抜き取る、筒状充填治具を抜き取った時
点でチューブ状充填弁は、元の押しつぶした状態に戻
り、密着状態となり、充填された物品はもどることは出
来なくなる。この時チューブ状充填弁が容器胴部のどち
らか一方の面に部分的に熱溶着(図1の2e)しておく
ことが好ましい。
【0019】この充填弁は融点の高い樹脂製のフイルム
を内層(以下「I層」ということがある)とし融点の低
い樹脂製のフイルムを外層(以下「O層」ということが
ある)とした積層樹脂フイルムより構成する。チューブ
状充填弁をこのような組合せとすることにより、充填弁
付き容器を熱溶着法によって製造する際に、他の熱溶着
部分と同時にチューブ状充填弁を容器に熱溶着すること
かでき好適である。すなわち、容器胴部を形成する積層
樹脂フイルムのシーラント層(以下「S層」ということ
がある)と、チューブ状充填弁を形成する融点の低いO
層とを、他の容器形成の為の熱溶着操作と同時に一操作
で熱溶着することができる。このように熱溶着する際、
融点の高い樹脂のフイルムで構成されるI層は、S層と
O層との熱溶着する温度・加圧条件では相互に熱溶着し
ないので、使用時には断面が容易にチュー状に開口し
(図3)収納部に物品を充填することができる。
を内層(以下「I層」ということがある)とし融点の低
い樹脂製のフイルムを外層(以下「O層」ということが
ある)とした積層樹脂フイルムより構成する。チューブ
状充填弁をこのような組合せとすることにより、充填弁
付き容器を熱溶着法によって製造する際に、他の熱溶着
部分と同時にチューブ状充填弁を容器に熱溶着すること
かでき好適である。すなわち、容器胴部を形成する積層
樹脂フイルムのシーラント層(以下「S層」ということ
がある)と、チューブ状充填弁を形成する融点の低いO
層とを、他の容器形成の為の熱溶着操作と同時に一操作
で熱溶着することができる。このように熱溶着する際、
融点の高い樹脂のフイルムで構成されるI層は、S層と
O層との熱溶着する温度・加圧条件では相互に熱溶着し
ないので、使用時には断面が容易にチュー状に開口し
(図3)収納部に物品を充填することができる。
【0020】実験の結果、I層を形成する融点の高い樹
脂製のフイルムの融点と、O層を構成する融点の低い樹
脂製のフイルムの融点との温度差が30℃以上である樹
脂フイルム同士て組合わせる必要であることが分かっ
た。I層とO層を構成する樹脂の温度差が30℃未満で
あると、S層とO層を熱溶着する際にI層も同時に溶着
し、充填口の機能をはたさなくなってしまう。また、I
層とO層を構成する樹脂は、I層を形成する融点の高い
樹脂製フイルムは融点が160℃以上の樹脂より選び、
O層を形成する融点の高い樹脂製フイルムは融点が13
0℃以下の樹脂より選ぶのがよいことが分かった。さら
にS層とO層を構成する樹脂の融点は、同一かまたは可
及的小さい温度差、例えば±3℃以内のもの同士を組合
せることが好ましいことも分かった。この様な組合せに
よって、I層は熱溶着させずS層とO層との間を確実に
熱溶着することができる。
脂製のフイルムの融点と、O層を構成する融点の低い樹
脂製のフイルムの融点との温度差が30℃以上である樹
脂フイルム同士て組合わせる必要であることが分かっ
た。I層とO層を構成する樹脂の温度差が30℃未満で
あると、S層とO層を熱溶着する際にI層も同時に溶着
し、充填口の機能をはたさなくなってしまう。また、I
層とO層を構成する樹脂は、I層を形成する融点の高い
樹脂製フイルムは融点が160℃以上の樹脂より選び、
O層を形成する融点の高い樹脂製フイルムは融点が13
0℃以下の樹脂より選ぶのがよいことが分かった。さら
にS層とO層を構成する樹脂の融点は、同一かまたは可
及的小さい温度差、例えば±3℃以内のもの同士を組合
せることが好ましいことも分かった。この様な組合せに
よって、I層は熱溶着させずS層とO層との間を確実に
熱溶着することができる。
【0021】本発明に係る充填弁付き容器であって、単
体樹脂フイルムからなる袋状容器のものを製造する手順
の一例を挙げれば次のとおりである。まず、(1)長尺
で広幅の単体樹脂製フイルムから、平面形状がほぼ四辺
形を呈するように胴部フイルムを切り取る。(2)切り
取った胴部フイルムを所定位置に配置する。(3)所定
位置に配置された切り取った胴部フイルムの一辺(上
側)の内側の充填弁を取り付ける位置に、予め調製して
おいたチューブ状充填弁を配置する。
体樹脂フイルムからなる袋状容器のものを製造する手順
の一例を挙げれば次のとおりである。まず、(1)長尺
で広幅の単体樹脂製フイルムから、平面形状がほぼ四辺
形を呈するように胴部フイルムを切り取る。(2)切り
取った胴部フイルムを所定位置に配置する。(3)所定
位置に配置された切り取った胴部フイルムの一辺(上
側)の内側の充填弁を取り付ける位置に、予め調製して
おいたチューブ状充填弁を配置する。
【0022】(4)平面形状がほぼ四辺形を呈する単体
樹脂製フイルムの所定の位置に調製したチューブ状充填
弁が配置された状態で、(a)胴部フイルムの内面のS
層とチューブ状充填弁の片側面のO層とを部分的に熱溶
着させる(図1の2e)、(b)胴部フイルムのS層と
チューブ状充填弁のO層とが一体となった胴部フイルム
の四辺側端部を熱溶着し充填弁付き容器が出来上がる。
(a)と(b)の各操作は別々に行うことも出来るが、
一工程で一挙に行うのが好ましい。
樹脂製フイルムの所定の位置に調製したチューブ状充填
弁が配置された状態で、(a)胴部フイルムの内面のS
層とチューブ状充填弁の片側面のO層とを部分的に熱溶
着させる(図1の2e)、(b)胴部フイルムのS層と
チューブ状充填弁のO層とが一体となった胴部フイルム
の四辺側端部を熱溶着し充填弁付き容器が出来上がる。
(a)と(b)の各操作は別々に行うことも出来るが、
一工程で一挙に行うのが好ましい。
【0023】本発明に係る充填弁付き容器の容量は、収
納される物品の種類に応じて、500ミリリットル〜3
0リットルの範囲で選ぶことがてきる。容器に収納され
る物品としては業務用の小麦粉、澱粉、蕎麦粉等の穀物
粉体または石灰、モンモリナイト等の鉱物粉体など流動
性を有し、充填時粉が舞い上がるような物品が挙げられ
る。また米、麦、豆等の粒体においても、充填収納後、
ヒートシール作業を必要としない為、活用が望まれる。
納される物品の種類に応じて、500ミリリットル〜3
0リットルの範囲で選ぶことがてきる。容器に収納され
る物品としては業務用の小麦粉、澱粉、蕎麦粉等の穀物
粉体または石灰、モンモリナイト等の鉱物粉体など流動
性を有し、充填時粉が舞い上がるような物品が挙げられ
る。また米、麦、豆等の粒体においても、充填収納後、
ヒートシール作業を必要としない為、活用が望まれる。
【0024】
【実施例】図4は、物品が充填されたあとの図2の部分
の、封緘状体を示す。充填弁は、容器胴体壁部の一方面
の部分溶着した方に密着し、3b部は充填物によりひろ
がり、3a部は充填物により密着状態になる様態を示
す。その結果、充填物は封緘される。
の、封緘状体を示す。充填弁は、容器胴体壁部の一方面
の部分溶着した方に密着し、3b部は充填物によりひろ
がり、3a部は充填物により密着状態になる様態を示
す。その結果、充填物は封緘される。
【0025】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を奏し、その
産業上の利用価値は極めて大である。 1.本発明に係る充填弁付き容器は、従来より行われて
いる、粉体の袋状容器充填作業における最も困難なヒー
トシール作業をなくた為ヒートシール面に粉体が付着し
てシール不良になる心配がなくなり、また付着した粉体
を除去する作業、静電気除去機による粉体付着防止対策
も不要となった。 2.粉体の袋容器の流通上における、内容物の洩れ等の
事故の減少が図られる。 3.ヒートシール機が不要のため、機械の維持管理費が
節減、充填作業の能率化等のコスト低減が図れる。
産業上の利用価値は極めて大である。 1.本発明に係る充填弁付き容器は、従来より行われて
いる、粉体の袋状容器充填作業における最も困難なヒー
トシール作業をなくた為ヒートシール面に粉体が付着し
てシール不良になる心配がなくなり、また付着した粉体
を除去する作業、静電気除去機による粉体付着防止対策
も不要となった。 2.粉体の袋容器の流通上における、内容物の洩れ等の
事故の減少が図られる。 3.ヒートシール機が不要のため、機械の維持管理費が
節減、充填作業の能率化等のコスト低減が図れる。
【図1】 本発明に係る充填弁付き袋状容器の一例の平
面図である。
面図である。
【図2】 図1におけるA−A部分での縦断面部分拡大
図である。
図である。
【図3】 図1におけるB−B部分でチューブ状に変形
された横断面部分拡大図である。
された横断面部分拡大図である。
【図4】 物品が充填された後の、図2における縦断面
部分拡大図である。
部分拡大図である。
1 チューブ状充填弁 1a 融点の高い樹脂フイルム層(I層) 1b 融点の低い樹脂フイルム層(O層) 2 単体樹脂製フイルム袋状容器 2a,2b,2c,2d 単体樹脂製フイルムの熱溶着
部 2e チューブ状充填弁と袋状容器胴部との部分熱溶着
部 3 充填口 3a 不溶着部 3b 未溶着部
部 2e チューブ状充填弁と袋状容器胴部との部分熱溶着
部 3 充填口 3a 不溶着部 3b 未溶着部
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂フイルムを二枚重ね合せ、重ねた周
辺部を熱溶着して構成する容器において、熱溶着する任
意の箇所に融点の高い樹脂フイルムを内層とし融点の低
い樹脂フイルムを外層とした積層樹脂フイルムより構成
されたチューブ状充填弁を設け、二枚重ね合せ部に挟持
して一体に熱溶着させて構成したことを特徴とする充填
弁付き容器。 - 【請求項2】 チューブ状充填弁を構成する積層樹脂フ
イルムは、内層の融点の高い樹脂の融点が、外層の融点
の低い樹脂の融点より30℃以上高いもの同士で組合わ
されたものである、請求項1に記載の充填弁付き容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11185284A JP2001010644A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 充填弁付き容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11185284A JP2001010644A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 充填弁付き容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001010644A true JP2001010644A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16168160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11185284A Pending JP2001010644A (ja) | 1999-06-30 | 1999-06-30 | 充填弁付き容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001010644A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10232107A1 (de) * | 2002-07-16 | 2004-02-05 | Windmöller & Hölscher Kg | Sack und Verfahren zum Befüllen desselben |
WO2004048077A1 (ja) * | 2002-11-22 | 2004-06-10 | Kashiwara Seitai Co., Ltd. | 密封体における開閉弁の取り付け構造及び開閉弁付密封体の製造装置 |
CN1297404C (zh) * | 2002-02-05 | 2007-01-31 | 寿原株式会社 | 贮墨器 |
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1999
- 1999-06-30 JP JP11185284A patent/JP2001010644A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7249612B2 (en) | 2002-11-22 | 2007-07-31 | Kashiwara, Seitai Co., Ltd. | Mounting structure of an open/close valve in a sealed body |
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