JP6964941B2 - 車両用の空調装置 - Google Patents
車両用の空調装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6964941B2 JP6964941B2 JP2017176203A JP2017176203A JP6964941B2 JP 6964941 B2 JP6964941 B2 JP 6964941B2 JP 2017176203 A JP2017176203 A JP 2017176203A JP 2017176203 A JP2017176203 A JP 2017176203A JP 6964941 B2 JP6964941 B2 JP 6964941B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- flow path
- air
- base material
- wavy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Description
しかし、特許文献1の空調装置では、吸湿材を再生しているときには、空気の除湿を行えないため、空気を連続して除湿できない仕様となっている。
(a)ひとつの吸湿材(デシカント材)に、水分を吸着する吸着領域と、吸着した水分を脱着させる脱着領域とを設定する。
(b)例えば、デシカント材の吸着領域を、除湿対象の空気が通流する流路(除湿側流路)内に設置し、脱着領域を、デシカント材から水分を脱着させて回収するための回収用の空気の流路(回収側流路)内に設置する。
この場合、空気に含まれる水分をデシカント材の吸着領域に吸着させて、空気を除湿する一方で、デシカント材の脱着領域から水分を脱着させて回収用の空気に取り込ませることで、水分の吸着と脱着を連続的に行うことができる。
例えば、空調装置のデシカント材を配置できる空間が、長方体形状の空間である場合、回収用の空気が通過する流路断面積が、除湿対象の空気が通過する流路断面積よりも小さくなることがある。この場合、除湿対象の空気の除湿が不十分になる可能性がある。
前記除湿対象の空気が通流する第1流路と、
前記回収用の空気が通流する第2流路と、を有し、
前記デシカント材が、前記第1流路と前記第2流路との交差領域に設けられていると共に、
前記交差領域における前記第1流路の流路断面積が、前記交差領域における前記第2流路の流路断面積よりも大きく、前記第2流路を通流する前記回収用の空気の風量が、前記第1流路を通流する前記除湿対象の空気よりも少ない車両用の空調装置であって、
前記デシカント材は、
間隔をあけて並んだ複数の板状基材と、
前記板状基材の並び方向で隣接する板状基材の間に設けられた波状基材と、を有すると共に、前記並び方向で隣接する板状基材の間に、前記除湿対象の空気が通流する第1通流路、または前記回収用の空気が通流する第2通流路が形成されており、
前記波状基材は、当該波状基材を挟んで一方側に位置する板状基材と、他方側に位置する板状基材とに交互に接して設けられて、前記波状基材と前記板状基材とで囲まれた空間が、前記第1通流路または前記第2通流路となっており、
前記第1通流路が間に形成された板状基材の間隔と、前記第2通流路が間に形成された板状基材の間隔のうちの一方の間隔を、他方の間隔よりも広くして、前記間隔を広くした板状基材の間の通流路の開口面積が、前記間隔を広くしていない板状基材の間の通流路の開口面積よりも大きくされており、
前記間隔を広くした板状基材の間の通流路は、前記第2流路を通流する空気の通流路であり、
であり、
前記間隔が広いほうの板状基材の間の前記波状基材と、前記間隔が狭いほうの板状基材の間の前記波状基材は、
前記板状基材との接触点における前記波状基材と前記板状基材との交差角が同じで、
前記板状基材との接触点の間隔が異なっており、
前記板状基材との接触点の間隔は、前記間隔が広いほうの板状基材の間の前記波状基材のほうが、前記間隔が狭いほうの板状基材の間の前記波状基材よりも大きいことを特徴とする車両用の空調装置。
以下、本発明の第1実施形態を、除湿対象の空気が、温度調節部10に供給される空気(外気、内気)である場合を例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態にかかる車両用の空調装置1の概略構成図である。
以下の説明においては、車室90内から取り込んだ空気を「内気」または「室内空気」とも標記する。車室90外から取り込んだ空気を「外気」または「室外空気」とも標記する。
温度調節部10は、エバポレータ12と、ヒータコア13と、ミックスドア14と、混合部15とを有している。
エバポレータ12の下流側には、ヒータコア13とミックスドア14とが設けられている。ミックスドア14は、エバポレータ12で冷却された空気のヒータコア13側への流入量を調整し、ヒータコア13は、エバポレータ12側から流入した空気を暖める。
空調空気の温度の調節は、ヒータコア13側に流入する空気の量を、ミックスドア14により調整することで行われる。
吹出口16bは、この吹出口16bから吹き出す空調空気が、ウインドシールドガラスWの車幅方向の略全面に当たるようにするために、車幅方向に所定長さを有している。
フットダクト18は、車室90内の床の近傍に開口する吹出口18bと、フット側供給口18aと、を接続している。
そのため、第1流路2では、送風路22におけるロータ61が設けられた領域に、通流路21が軸線X方向から接続されている。
これにより、取込口21aを介して通流路21内に取り込んだ車室90内の空気(内気)が、通流路21を通って、送風路22内に供給される。
これにより、取込口23aから外気導入部23の内部空間231に取り込まれた車外の空気(外気)が、通流路21を通って送風路22内に供給される。
交差領域25では、デフダクト16と第2流路3とが略直交している。第2流路3の長手方向の一端と他端は、それぞれ、外気の取込口3aと外気の排出口3bになっている。
第2流路3では、デフダクト16との交差領域25よりも下流側に、シロッコファン6Bのロータ61が設けられている。ロータ61は、モータM2の回転駆動力で軸線X回りに回転する。モータM2の駆動は、制御装置(図示せず)により制御される。
そのため、ロータ61が軸線X回りに回転すると、車外の空気(外気)が、取込口3aから第2流路3内に取り込まれる。
そして、第2流路3内に取り込まれた空気(外気)は、デフダクト16との交差領域25を通過した後、排出口3bから車外に排出される。
デシカント材5は、デフダクト16を通流する空調空気を除湿するために設けられている。
図3は、デシカント材5の構成を説明する図であって、デシカント材5の一部を分解して示した斜視図である。
図4は、デシカント材5の波状基材52、53を説明する図である。図4の(a)は、波状基材52の長辺部520を側方から見た図である。図4の(b)は、波状基材53の短辺部531を側方から見た図である。なお、図4では、波状基材52、53の形状を説明するために、波状基材52、53の厚みを省略して線状に記載している。
図5は、デシカント材5の構成を説明する図である。図5の(a)は、波状基材52と板状基材51、51との間に形成される通流路Saを主として説明する図であり、図5の(b)は、波状基材53と板状基材51、51との間に形成される通流路Sbを主として説明する図である。なお、図5では、説明の便宜上、板状基材51の並び方向で隣接する2つの通流路Sa、Sbのみを示している。
デシカント材5は、当該デシカント材5内の空気の通流路Sa(空間)を、デフダクト16における空調空気の通流方向に沿わせた向きで配置されている。さらに、デシカント材5は、当該デシカント材5内の空気の通流路Sb(空間)を、第2流路3における再生用流体の通流方向に沿わせた向きで配置されている。
波状基材52、53は、板状基材51の並び方向で隣接する一対の板状基材51、51の間に設けられている。一対の板状基材51、51の間には、波状基材52と波状基材53の何れか一方が設けられている。
また、湾曲点P1と湾曲点P2とを結ぶ線分Laと、湾曲点P1同士を繋いだ仮想線Lmとは、所定角度θで交差している。湾曲点P2と湾曲点P1とを結ぶ線分Lbと、湾曲点P2同士を繋いだ仮想線Lnもまた、所定角度θで交差している。
そして、波状基材52は、厚み方向における一方側の湾曲点P1と、他方側の湾曲点P2を、それぞれ互いに平行な仮想線Lm、Ln上に位置させた形状を保持している。
そのため、波状基材52は、当該波状基材52の厚み方向(図4における左右方向)に、湾曲点P1と湾曲点P2の間隔W1に相当する幅の範囲を持っている。
そのため、図4の(a)における仮想線Lm、Lnは、板状基材51、51における波状基材52との対向面の位置を示している。
なお、以下の説明においては、波状基材52の湾曲点P1、P2を、波状基材52と板状基材51との接触点とも標記する。
複数の空間Saは、同一の開口面積で形成されている。
なお、波状基材52に沿う方向(図5の(a)における上方方向)の一端と他端には、デシカント材5の構成素材(板状基材51、波状基材52)で完全に囲まれていない不完全な形状の空間Sa’が形成される。
図3に示すように、この波状基材53の四辺のうちの対向する二辺(長辺部530、530)は、側面視において直線状を成しており、残りの二辺(短辺部531、531)は、側面視において波状を成している。長辺部530、530と短辺部531、531は、正面視において互いに直交している。
湾曲点P4と湾曲点P3とを結ぶ線分Ldと、湾曲点P4同士を繋いだ仮想線Lpもまた、所定角度θで交差している。この交差角θは、前記した波状基材52での交差角θと同じである。
そして、波状基材53は、厚み方向における一方側の湾曲点P3と、他方側の湾曲点P4を、それぞれ互いに平行な仮想線Lo、Lp上に位置させた形状を保持している。
そのため、波状基材53は、当該波状基材53の厚み方向(図4における左右方向)に、湾曲点P3と湾曲点P4の間隔W2に相当する幅の範囲を持っている。この間隔W2は、前記した波状基材52の場合の間隔W1よりも広い幅である。
そのため、図4の(b)における仮想線Lo、Lpは、板状基材51、51における波状基材53との対向面の位置を示している。
なお、以下の説明においては、波状基材53の湾曲点P3、P4を、波状基材53と板状基材51との接触点とも標記する。
複数の空間Sbは、同一の開口面積で形成されていると共に、前記した波状基材52が板状基材51、51との間に形成する空間Saよりも広い開口面積を持っている。
なお、波状基材53に沿う方向(図5の(b)における上方方向)の一端と他端には、完全に囲まれていない不完全な形状の空間Sb’が形成される。
波状基材52が板状基材51、51の間に形成する通流路Saと、波状基材53が板状基材51、51の間に形成する通流路Sbは、板状基材51を間に挟んで隣接している。通流路Saと通流路Sbの間の板状基材51は、これら通流路Saと通流路Sbの境界壁としての機能を有している。
なお、この比率は、板状基材51、51の間隔が広いほうの通流路Sbを通流する再生用流体の流路(第2流路3)の流路断面積が、板状基材51、51の間隔が狭いほうの通流路Saを通流する空調空気の流路(デフダクト16)の流路断面積がよりも狭い場合である。
そして、デフダクト16の流路断面積が、第2流路3の流路断面積の最大で7倍の場合である。
ここで、通流路Sbの開口面積の総和は、デシカント材5における再生用流体の通流路の流路断面積に相当し、通流路Saの開口面積の総和は、デシカント材5における空調空気の通流路の流路断面積に相当する。
また、吸着材において水分は、基材に保持された吸着材の間での移動と、吸着材と基材との間での移動が可能な状態で保持されている。
車両V(図1参照)において、外気を取り込まずに車室90内を空調している場合には、空調装置1は、車室90内から取り込んだ空気(内気)を、温度調整の後に、車室90内に循環させている。
そのため、循環させる空気(空調空気)の湿度が、車室90内の状況などに応じて経時的に上昇することになる。
そのため、空調装置1は、車室90内に供給する空調空気を除湿するデシカントモードを、動作モードの1つとして有している。
ここで、デシカントモードでは、空調空気に含まれる水分をデシカント材5に吸着させて、空調空気を除湿する一方で、車外から取り込んだ空気(再生用流体)により、デシカント材5から水分を脱着させる。これにより、デシカント材5における水分の吸着が連続して行えるようになっている。
デシカントモードでは、制御装置(図示せず)が切替弁41を操作して、仕切壁411を、内気導入位置(図1:実線参照)に配置させる。
これにより、第1流路2の通流路21と、外気導入部23との連通が遮断されて、通流路21内を、取込口21aから取り込んだ空気(内気)のみが通流できる状態となる。
通流路21内に流入した車室90内の空気(内気)は、送風路22を通って温度調節部10に供給される。そして、温度調節部10に供給された内気は、温度が調整された空調空気とされたのち、デフダクト16を通って車室90内に供給される。
交差領域25では、第2流路3とデフダクト16とが略直交する向きで交差している。交差領域25内では、第2流路3を通流する空気(再生用流体)の流路と、デフダクト16を通流する空調空気の流路とに跨がって、デシカント材5が設けられている。
これにより、温度調節部10で温度が調節された空調空気が、デシカント材5で除湿される。
デシカントモードでは、車外から取り込んだ空気(再生用流体)は、少なくとも絶対湿度の低い空気である。そして、本実施形態では、デシカントモードにおいて、第2流路3を通流する車外の空気(外気)を、デシカント材5から水分を脱着させる再生用流体として用いている。
そのため、デシカント材5全体での水分の分布を均一化させようとする作用が発揮される。その結果、空調空気が通流する通流路Saを囲む領域(吸着領域)から、車室90外(車外)から取り込んだ再生用流体が通流する通流路Sbを囲む領域(脱着領域)に向けて水分が移動する(図2参照)。
そのため、空調空気と再生用流体との間での板状基材51を介した水分の移動が生じやすくなっている。
そのため、空調空気から波状基材52に吸着された水分は、再生用流体の通流路Sbに接する板状基材51まで移動した後、この板状基材51における通流路Sb側の表面から脱着されて、再生用流体に取り込まれることになる(図2の拡大図参照)。
そのため、空調空気から取り込まれて板状基材51、51に移動した水分は、波状基材53との接触点を介して、波状基材53に移動する。そして、波状基材53に移動した水分は、波状基材53の表面から脱着されて、再生用流体に取り込まれることになる。
そして、(2)通流路Sbを囲む領域(脱着領域)に移動した水分が、通流路Sbを通流する車外の空気(再生用流体)に取り込まれる。
これにより、デフダクト16と第2流路3を、それぞれ空調空気と再生用流体とが連続して通流している状態では、デシカント材5における脱着領域が、デシカント材5における吸着領域よりも少ない水分の吸着量で常に保持される。
そのため、従来のデシカント材の場合のように、デシカント材で水分吸着量が飽和した場合に、例えばヒータを駆動して、デシカント材の再生処理を行う必要が生じない。すなわち、再生用流体を連続して通流させるだけで、空調空気(除湿対象の空気)の除湿を連続して行えることになる。これにより、車室90内に供給される空調空気の湿度を低減させることができる。
温度調節部10に供給する空気(内気)は、外気導入部23から取り込んだ車外の空気(外気)を含んでいても良い。
そのため、デシカント材5における通流路Sbを通過する再生用流体の風量が、通流路Saを通過する空調空気の風量よりも少なくなる。
かかる場合、デシカント材5に吸着された水分の脱着量が、吸着量よりも少なくなり、デシカント材5が飽和して、デシカント材5への水分の吸着量が少なくなる可能性がある。
そうすると、空調空気を適切に除湿できなくなってしまう。
具体的には、以下のようにすることで、波状基材53が形成する通流路Sbの開口面積を、波状基材52が形成する通流路Saの開口面積よりも広くしている。
(a)波状基材53と板状基材51、51との交差角θを、波状基材52と板状基材51、51との交差角θと同じにする。
(b)波状基材53における板状基材51、51との接触点P3、P3の間隔Pyと、接触点P4、P4の間隔Pyを、波状基材52における板状基材51、51との接触点P1、P1の間隔Pxと、接触点P2、P2の間隔Pxよりも広くする。
(c)波状基材53の厚み方向における湾曲点P3、P3の間隔W2を、波状基材52の厚み方向における湾曲点P1、P2の間隔W1よりも広くする。
さらに、第2流路3を通流する空気(再生用流体)が交差領域25のデシカント材5を通過する際の圧力損失を抑えられる。
これにより、第2流路3を通流する空気(再生用流体)が交差領域25のデシカント材5を通過する際の圧力損失と、デフダクト16を通流する空気(空調空気)が交差領域25のデシカント材5を通過する際の圧力損失との差が減少する。
そして、交差領域25では、通流路Sbを通過する再生用流体の流路(第2流路3)の流路断面積のほうが、通流路Saを通過する空調空気の流路(デフダクト16)の流路断面積よりも小さくなっている。
そして、通流路Sbの開口面積の総和と通流路Saの開口面積の総和との比率が1:2から1:1に向かうにつれて、デシカント材5を通過する再生用流体の風量が増えることになる。
これにより、デシカント材5を通過する空調空気の風量と、デシカント材5を通過する再生用流体の風量との差が小さくなる。
(a)通流路Sbを通過する再生用流体の流路(第2流路3)の流路断面積と、通流路Saを通過する空調空気の流路(デフダクト16)の流路断面積との大小関係であって、交差領域25における大小関係。
(b)交差領域25が持つ空間内に収容可能な形状および大きさでデシカント材5を用意した場合において、通流路Sbを通過する再生用流体の風量と、通流路Saを通過する空調空気の風量との差。
そのため、再生用流体として機能する車外の空気(外気)が第2流路3内を通流しないので、デフダクト16を通流する空調空気は、除湿されることなくそのまま車室90内に供給される。
(1)車両用の空調装置1は、
空調空気(除湿対象の空気)に含まれる水分の吸着と、吸着した水分の再生用流体(回収用の空気)への放出が可能なデシカント材5と、
空調空気が通流するデフダクト16(第1流路)と、
再生用流体が通流する第2流路3と、を有する。
デシカント材5は、デフダクト16と第2流路3との交差領域25に設けられている。
交差領域25におけるデフダクト16の流路断面積と、交差領域における第2流路3の流路断面積が異なっている。
デシカント材5は、
間隔をあけて並んだ複数の板状基材51、51と、
空調空気が通流する通流路Sa(第1通流路)と、
再生用流体が通流する通流路Sb(第2通流路)と、を有する。
デシカント材5では、板状基材51の並び方向で隣接する板状基材51、51の間が、通流路Saまたは通流路Sbとなっている。
通流路Sbが間に形成された板状基材51、51の間隔W2が、通流路Saが間に形成された板状基材51、51の間隔W1よりも広くされている。
間隔を広くした板状基材51、51の間の通流路Sbは、デフダクト16と第2流路3との交差領域25における流路断面積が小さい方の流路(第2流路3)を通流する空気の通流路である。
ここで、通流路Sbの開口面積の総和が、交差領域25における再生用流体の通流路の流路断面積である。通流路Saの開口面積の総和が、交差領域25における空調空気の通流路の流路断面積である。
これにより、交差領域25に設けられたデシカント材5を通過する際の再生用流体の圧力損失が低下して、デシカント材5を通過する際の再生用流体の圧力損失と、デシカント材5を通過する際の空調空気の圧力損失との差が小さくなる。
これにより、デシカント材5の通流路Sbを通過する再生用流体の風量と、デシカント材5の通流路Saを通過する空調空気の風量との差が小さくなる。
再生用流体の風量と、空調空気の風量との差が小さくなると、デシカント材5における水分の吸着量が飽和することを好適に防止できる。
これにより、デシカント材5の設置場所に関係なく、空調用の空気(空調空気)を適切に除湿できる。
波状基材52、53は、当該波状基材52、53を挟んで一方側に位置する板状基材51と、他方側に位置する板状基材51とに交互に接して設けられている。
波状基材52と板状基材51、51とで囲まれた空間が、空調空気の通流路Sa(第1通流路)となっている。
波状基材53と板状基材51、51とで囲まれた空間が、再生用流体の通流路Sb(第2通流路)となっている。
これにより、空調空気(除湿対象の空気)の除湿量を確保しつつ、空調空気(除湿対象の空気)を連続して適切に除湿できる。
板状基材51、51との接触点の間隔は、間隔が広いほうの板状基材51、51の間の波状基材53のほうが、間隔が狭いほうの板状基材51、51の間の波状基材52よりも大きい。
そうすると、板状基材51、51の間に2種類の波状基材の何れか一方を配置するだけで、除湿対象の空気が通流する通流路Sa(第1通流路)と、回収用の空気が通流する通流路Sb(第2通流路)を形成できる。
この際に、波状基材52、53と一方側の板状基材51との接触点と、他方側の板状基材51との接触点との、板状基材51の並び方向の間隔(振幅)が、波状基材52を挟んで一方側に位置する板状基材51と、他方側に位置する板状基材51との間隔W1、W2になる。
よって、一方側に位置する板状基材51と他方側に位置する板状基材51とを、予め所定の間隔で配置したうえで、これら一方側と他方側の板状基材51、51の間に波状基材52、53を設ける必要がない。
これにより、通流路Sa(第1通流路)と通流路Sb(第2通流路)とが混在するデシカント材5の作成を容易に行うことができる。
板状基材51と波状基材52、53との間に形成される通流路Sa、Sbの断面形状が、交差角θに応じて変化し、通流路Sa、Sbの等価直径と、通流路Sa、Sbを通流する空気の通気抵抗が変わるからである。
そして、等価直径には、空気の通気抵抗を最小にできる最適値があり、この等価直径の最適値から、波状基材52、53と板状基材51との交差角θの適切値が判る。
本実施形態では、実験などにより交差角θの適正値を求め、求めた適切値の交差角θで、波状基材52、53を形成している。
そのため、空調空気(除湿対象の空気)と再生用流体(回収用の空気)がデシカント材5を通過する際の圧力損失が抑えられる。
交差領域25では、通流路Sbを通過する再生用流体の流路(第2流路3)の流路断面積のほうが、通流路Saを通過する空調空気の流路(デフダクト16)の流路断面積よりも小さい。
図6は、デシカント材5の波状基材52、54を説明する図である。図6の(a)は、波状基材52の長辺部520を側方から見た図である。図6の(b)は、波状基材54の短辺部541を側方から見た図である。なお、図6では、波状基材52、54の形状を説明するために、波状基材52、54の厚みを省略して線状に記載している。
(a)板状基材51、51との接触点における波状基材53と板状基材51との交差角θが、板状基材51、51との接触点における波状基材52と板状基材51との交差角θと同じ。
(b)板状基材51、51との接触点における波状基材53と板状基材51との接触点の間隔Pyが、板状基材51、51との接触点における波状基材52と板状基材51との接触点の間隔Pxよりも広い。
(c)板状基材51、51との接触点における波状基材54と板状基材51との交差角θaが、板状基材51、51との接触点における波状基材52と板状基材51との交差角θよりも大きい。
(d)板状基材51、51との接触点における波状基材54と板状基材51との接触点の間隔Pxが、板状基材51、51との接触点における波状基材52と板状基材51との接触点の間隔Pxと同じである。
波状を成す短辺部541を側方から見ると、短辺部541は、波状基材54の厚み方向(図6の(b)における左右方向)における一方側と他方側に、複数の湾曲点P5、P6を有している。湾曲点P5と湾曲点P6は、短辺部541に沿う方向(図6の(b)における上下方向)で交互に位置している。
湾曲点P6と湾曲点P5とを結ぶ線分Lfと、湾曲点P6同士を繋いだ仮想線Lrもまた、所定角度θaで交差している。この交差角θaは、前記した波状基材52での交差角θよりも大きい。
そして、波状基材54は、厚み方向における一方側の湾曲点P5と、他方側の湾曲点P6を、それぞれ互いに平行な仮想線Lq、Lr上に位置させた形状を保持している。
そのため、波状基材54は、当該波状基材54の厚み方向(図6の(b)における左右方向)に、湾曲点P5と湾曲点P6の間隔W3に相当する幅の範囲を持っている。この間隔W3は、前記した波状基材52の場合の間隔W1よりも広い幅である。
そのため、図6の(b)における仮想線Lq、Lrは、板状基材51、51における波状基材54との対向面の位置を示している。
(5)間隔が広いほうの板状基材51、51の間の波状基材54と、間隔が狭いほうの板状基材51、51の間の波状基材52は、板状基材51、51との接触点の間隔Pxが同じである。板状基材51との接触点における波状基材52、54と板状基材51との交差角θ、θaが異なっている。
板状基材51との接触点における波状基材52、54と板状基材51との交差角θ、θaは、間隔が広いほうの板状基材51の間の波状基材54のほうが、間隔が狭いほうの板状基材の51間の波状基材52よりも大きい(θa>θ)。
よって、通流路Sa(第1通流路)を構成する板状基材51の間隔W1よりも、通流路Sb(第2通流路)を構成する板状基材51の間隔W2のほうを広くした際に、デシカント材5の剛性が低下することを好適に防止できる。
以下、本発明の第2実施形態を、除湿対象の空気が、温度調節部10に供給される空気(外気および/または内気)である場合を例に挙げて説明する。
図7は、第2実施形態にかかる車両用の空調装置1Aの概略構成図である。
図8は、第2実施形態にかかる車両用の空調装置1Aにおける交差領域25を説明する図である。
この交差領域25では、通流路21と第2流路3とに跨がってデシカント材5Aが設けられている。
本実施形態でも、通流路21と第2流路3との交差領域25が、長方体形状を成しており、交差領域25における第2流路3側の流路断面積のほうが、通流路21側の流路断面積よりも狭くなっている。
デシカント材5Aもまた、前記したデシカント材5と同一の構成を有している。デシカント材5Aは、間隔を開けて互いに略平行に配置された複数の板状基材51と、板状基材51、51の間に配置された波状基材52、53とを有している。
波状基材53は、当該波状基材53の両側に位置する板状基材51、51との間に、空気の通流路Sbとなる空間を形成している。
除湿対象の空気に含まれる水分の吸着と、吸着した水分の再生用流体(回収用の空気)への放出が可能なデシカント材5Aと、
除湿対象の空気が通流する通流路21(第1流路)と、
再生用流体が通流する第2流路3と、を有する。
デシカント材5Aは、通流路21と第2流路3との交差領域25に設けられている。
交差領域25における通流路21の流路断面積と、交差領域における第2流路3の流路断面積が異なっている。
デシカント材5は、
間隔をあけて並んだ複数の板状基材51、51と、
除湿対象の空気が通流する通流路Sa(第1通流路)と、
再生用流体が通流する通流路Sb(第2通流路)と、を有する。
デシカント材5では、板状基材51の並び方向で隣接する板状基材51、51の間が、通流路Saまたは通流路Sbとなっている。
通流路Sbが間に形成された板状基材51、51の間隔W2が、通流路Saが間に形成された板状基材51、51の間隔W1よりも広くされている。
間隔を広くした板状基材51、51の間の通流路Sbは、通流路21と第2流路3との交差領域25における流路断面積が小さい方の流路(第2流路3)を通流する空気の通流路である。
交差領域25は、空調装置1Aの稼働時に常時空気が通流する領域である。
これにより、デシカント材5Aの設置場所に関係なく、除湿対象の空気を適切に除湿できる。
除湿側流路の方が回収側流路よりも交差領域における流路断面積が小さくても良い。この場合には、通流路Saを回収側流路における空気の通流方向に沿わせると共に、通流路Sbを除湿側流路における空気の通流方向に沿わせることで、デシカント材5における水分の吸着量を飽和させることなく、除湿対象の空気を適切に除湿できる。
以下、本発明の第3実施形態を、除湿対象の空気が、温度調節部10に供給される空気(外気および/または内気)である場合を例に挙げて説明する。
図9は、第3実施形態にかかる車両用の空調装置1Bの概略構成図である。
図10は、第3実施形態にかかる車両用の空調装置1Bの交差領域25に設けられたデシカント材5Bを説明する図である。
図11は、デシカント材5Bの構成を説明する図であって、デシカント材5Bの一部を分解して示した斜視図である。
図12は、デシカント材5Bの波状基材52B、53Bを説明する図である。図12の(a)は、波状基材52Bを側縁部521B側から見た図である。図12の(b)は、波状基材53Bを側縁部531B側から見た図である。
この交差領域25では、第1流路2側の通流路21と、第2流路3側の通流路31とに跨がってデシカント材5Bが設けられている。
本実施形態では、通流路21と通流路31との交差領域25が、立方体形状を成している。交差領域25での通流路21の流路断面積と、交差領域25での通流路31の流路断面積は、略同じであり、交差領域25には、立方体形状のデシカント材5Bが設けられている。
そのため、第2流路3では、排出路32におけるロータ61Bが設けられた領域に、通流路31が軸線X方向から接続されている。
そのため、シロッコファン6Bの最大送風量(最大静圧)は、シロッコファン6Aの最大送風量(最大静圧)よりも少なくなっている。そして、通流路31の流路断面積が、前記した通流路21の流路断面積と同じである一方で、排出路32の流路断面積が、通流路31の流路断面積よりも狭くなっている。
そうすると、第1流路2の通流路21には、交差領域25を通流する空気(外気および/または内気:除湿対象の空気)の流れが発生すると共に、第2流路3の通流路31内に、交差領域25を通流する空気(再生用流体:外気)の空気の流れが発生する。
図10に示すように、デシカント材5Bは、立方体形状であるという点を除いて、前記した長方体形状のデシカント材5、5Aと同一の基本構成を有している。
なお、板状基材51Bと、波状基材52B、53Bの表面が、当該表面に担持された吸着材Sxの層で覆われていることが好ましい。
波状基材53Bは、当該波状基材53Bの両側に位置する板状基材51B、51Bとの間に、空気の通流路Saとなる空間を形成している。
側縁部521Bに沿う方向における湾曲点P1の間隔と、側縁部521Bに沿う方向における湾曲点P2の間隔は、略同じ間隔Pxである。
また、湾曲点P1と湾曲点P2とを結ぶ線分Laと、湾曲点P1同士を繋いだ仮想線Lmとは、所定角度θで交差している。湾曲点P2と湾曲点P1とを結ぶ線分Lbと、湾曲点P2同士を繋いだ仮想線Lnもまた、所定角度θで交差している。
そして、波状基材52Bは、厚み方向における一方側の湾曲点P1と、他方側の湾曲点P2を、それぞれ互いに平行な仮想線Lm、Ln上に位置させた形状を保持している。
そのため、波状基材52Bは、当該波状基材52Bの厚み方向(図12の(a)における左右方向)に、湾曲点P1と湾曲点P2の間隔W1に相当する幅の範囲を持っている。
湾曲点P4と湾曲点P3とを結ぶ線分Ldと、湾曲点P4同士を繋いだ仮想線Lpもまた、所定角度θで交差している。この交差角θは、前記した波状基材52Bでの交差角θと同じである。
そして、波状基材53Bは、厚み方向における一方側の湾曲点P3と、他方側の湾曲点P4を、それぞれ互いに平行な仮想線Lo、Lp上に位置させた形状を保持している。
そのため、波状基材53Bは、当該波状基材53Bの厚み方向(図12における左右方向)に、湾曲点P3と湾曲点P4の間隔W2に相当する幅の範囲を持っている。この間隔W2は、前記した波状基材52の場合の間隔W1よりも広い幅である。
これにより、板状基材51Bと、波状基材52B、53Bとの間に空気の通流路Sb、Saが形成される。
本実施形態では、開口断面積が広い通流路Saを、第2流路3を通流する空気(再生用流体)が通流する(図9参照)。
これにより、空調装置1Bを設定する空間の制約を受けて、デシカント材5Bからの水分の吸着を連続的に行えなくなる事態の発生を好適に防止できる。
除湿対象の空気に含まれる水分の吸着と、吸着した水分の再生用流体(回収用の空気)への放出が可能なデシカント材5Bと、
除湿対象の空気が通流する第1流路2(通流路21、送風路22)と、
再生用流体が通流する第2流路3(通流路31、排出路32)と、を有する。
デシカント材5Bは、通流路21と通流路31との交差領域25に設けられている。
交差領域25における通流路21の流路断面積と、交差領域における通流路31の流路断面積が略同じである。
デシカント材5Bは、
間隔をあけて並んだ複数の板状基材51B、51Bと、
除湿対象の空気が通流する通流路Sb(第1通流路)と、
再生用流体が通流する通流路Sa(第2通流路)と、を有する。
デシカント材5Bでは、板状基材51Bの並び方向で隣接する板状基材51B、51Bの間が、通流路Saまたは通流路Sbとなっている。
通流路Saが間に形成された板状基材51B、51Bの間隔W2と、通流路Sbが間に形成された板状基材51B、51Bの間隔W1とのうちの一方を他方よりも広くして、
交差領域25における通流路Sbを通流する除湿対象の空気の流量と、通流路Saを通流する再生用流体(空気)の流量との差を小さくした。
交差領域25は、空調装置1Bの稼働時に常時空気が通流する領域である。
例えば、通流路31での空気の流量が、通流路21での空気の流量よりも少ない場合、通流路Sa、Sbの開口面積(流路断面積)が同じであると、通流路Saを通流する空気の流量が、通流路Sbを通流する空気の流量よりも少なくなる。
そうすると、空気の流量の差に起因して、デシカント材5Bからの水分の脱着量が、デシカント材5Bへの水分の吸着量よりも少なくなって、デシカント材5Bが吸着した水分で飽和する可能性がある。かかる場合には、除湿対象空気の除湿を連続的に行えなくなることが起こり得る。
これにより、デシカント材5Bからの水分の脱着量と、デシカント材5Bへの水分の吸着量を略同じにすることができ、デシカント材5Bが吸着した水分で飽和することを抑制できる。
よって、デシカント材5Bからの水分の吸着を連続的に行えなくなることを好適に防止できる。
このような場合に、流量が少なくなるほうの流路に沿わせた向きで形成される通流路(通流路Saまたは通流路Sb)の開口面積を広く取ることで、交差領域25における通流路Sbを通流する除湿対象の空気の流量と、通流路Saを通流する再生用流体(空気)の流量との差を小さくできる。
これにより、デシカント材5Bが吸着した水分で飽和する事態の発生を抑制できる。
交差領域25における通流路Sbを通流する除湿対象の空気の流量と、通流路Saを通流する再生用流体(空気)の流量との差を抑えることができるからである。
これにより、デシカント材5Bが吸着した水分で飽和する事態の発生を抑制できる。
シロッコファン6Aと、シロッコファン6Bは、最大送風量と最大静圧が異なる送風機であり、
間隔を広くした板状基材51B、51Bの間の通流路は、最大風量と最大静圧が低い方のシロッコファン6Bが設けられた第2流路3(通流路31、排出路32)を通流する再生用流体(空気)の通流路Saである。
例えば、シロッコファン6Bの方がシロッコファン6Aよりも最大送風量(最大静圧)が小さい場合、通流路Saを通流する空気の流量が、通流路Sbを通流する空気の流量よりも少なくなる。
これにより、通流路Sbを通流する除湿対象の空気の流量と、通流路Saを通流する再生用流体(空気)の流量との差を小さくできる。
波状基材52B、53Bは、当該波状基材52B、53Bを挟んで一方側に位置する板状基材51Bと、他方側に位置する板状基材51Bとに交互に接して設けられている。
波状基材52Bと板状基材51B、51Bとで囲まれた空間が、空調空気の通流路Sbとなっている。
波状基材53Bと板状基材51B、51Bとで囲まれた空間が、再生用流体の通流路Saとなっている。
波状基材52Bと、波状基材53Bは、板状基材51B、51Bとの接触点における波状基材52B、53Bと板状基材51との交差角θが同じである。板状基材51B、51Bとの接触点の間隔Px、Pyが異なる(図12参照)。
板状基材51B、51Bとの接触点の間隔Px、Pyは、波状基材53Bのほうが波状基材52Bよりも大きい。
本実施形態では、実験などにより交差角θの適正値を求め、求めた適切値の交差角θで、波状基材52B、53Bを形成している。
そのため、適正値の交差角θを採用することで、通流路Sa、Sbは、通気抵抗をより小さくした断面形状で形成されている。よって、空調空気(除湿対象の空気)と再生用流体(回収用の空気)がデシカント材5Bを通過する際の圧力損失が抑えられる。
これにより、板状基材51B、51Bの間に2種類の波状基材52B、53Bの何れか一方を配置するだけで、除湿対象の空気が通流する通流路Sbと、回収用の空気が通流する通流路Saを有するデシカント材5Bを簡単に作成できる。
2 第1流路
21 通流路
22 送風路
23 外気導入部
25 交差領域
3 第2流路
5、5A、5B デシカント材
51 板状基材
52、53、54 波状基材
55 接着剤
510、520、530、540 長辺部
510B、520B、530B、540B 側縁部
511、521、531、541 短辺部
511B、521B、531B、541B 側縁部
6A、6B シロッコファン
10 温度調節部
12 エバポレータ
13 ヒータコア
14 ミックスドア
15 混合部
16 デフダクト
17 ベントダクト
18 フットダクト
90 車室
La、Lb 線分
Lm、Ln、Lo、Lp、Lq、Lr 仮想線
P1〜P6 湾曲点(接触点)
Px 間隔
Py 間隔
Sa 空間(通流路)
Sb 空間(通流路)
Sx 吸着材
V 車両
W ウインドシールドガラス
W1、W2 間隔
Claims (7)
- 除湿対象の空気に含まれる水分の吸着と、吸着した水分の回収用の空気への放出が可能なデシカント材と、
前記除湿対象の空気が通流する第1流路と、
前記回収用の空気が通流する第2流路と、を有し、
前記デシカント材が、前記第1流路と前記第2流路との交差領域に設けられていると共に、
前記交差領域における前記第1流路の流路断面積が、前記交差領域における前記第2流路の流路断面積よりも大きく、前記第2流路を通流する前記回収用の空気の風量が、前記第1流路を通流する前記除湿対象の空気よりも少ない車両用の空調装置であって、
前記デシカント材は、
間隔をあけて並んだ複数の板状基材と、
前記板状基材の並び方向で隣接する板状基材の間に設けられた波状基材と、を有すると共に、前記並び方向で隣接する板状基材の間に、前記除湿対象の空気が通流する第1通流路、または前記回収用の空気が通流する第2通流路が形成されており、
前記波状基材は、当該波状基材を挟んで一方側に位置する板状基材と、他方側に位置する板状基材とに交互に接して設けられて、前記波状基材と前記板状基材とで囲まれた空間が、前記第1通流路または前記第2通流路となっており、
前記第1通流路が間に形成された板状基材の間隔と、前記第2通流路が間に形成された板状基材の間隔のうちの一方の間隔を、他方の間隔よりも広くして、前記間隔を広くした板状基材の間の通流路の開口面積が、前記間隔を広くしていない板状基材の間の通流路の開口面積よりも大きくされており、
前記間隔を広くした板状基材の間の通流路は、前記第2流路を通流する空気の通流路であり、
前記間隔が広いほうの板状基材の間の前記波状基材と、前記間隔が狭いほうの板状基材の間の前記波状基材は、
前記板状基材との接触点における前記波状基材と前記板状基材との交差角が同じで、
前記板状基材との接触点の間隔が異なっており、
前記板状基材との接触点の間隔は、前記間隔が広いほうの板状基材の間の前記波状基材のほうが、前記間隔が狭いほうの板状基材の間の前記波状基材よりも大きいことを特徴とする車両用の空調装置。 - 除湿対象の空気に含まれる水分の吸着と、吸着した水分の回収用の空気への放出が可能なデシカント材と、
前記除湿対象の空気が通流する第1流路と、
前記回収用の空気が通流する第2流路と、を有し、
前記デシカント材が、前記第1流路と前記第2流路との交差領域に設けられていると共に、
前記交差領域における前記第1流路の流路断面積が、前記交差領域における前記第2流路の流路断面積よりも大きく、前記第2流路を通流する前記回収用の空気の風量が、前記第1流路を通流する前記除湿対象の空気よりも少ない車両用の空調装置であって、
前記デシカント材は、
間隔をあけて並んだ複数の板状基材と、
前記板状基材の並び方向で隣接する板状基材の間に設けられた波状基材と、を有すると共に、前記並び方向で隣接する板状基材の間に、前記除湿対象の空気が通流する第1通流路、または前記回収用の空気が通流する第2通流路が形成されており、
前記波状基材は、当該波状基材を挟んで一方側に位置する板状基材と、他方側に位置する板状基材とに交互に接して設けられて、前記波状基材と前記板状基材とで囲まれた空間が、前記第1通流路または前記第2通流路となっており、
前記第1通流路が間に形成された板状基材の間隔と、前記第2通流路が間に形成された板状基材の間隔のうちの一方の間隔を、他方の間隔よりも広くして、前記間隔を広くした板状基材の間の通流路の開口面積が、前記間隔を広くしていない板状基材の間の通流路の開口面積よりも大きくされており、
前記間隔を広くした板状基材の間の通流路は、前記第2流路を通流する空気の通流路であり、
前記間隔が広いほうの板状基材の間の前記波状基材と、前記間隔が狭いほうの板状基材の間の前記波状基材は、
前記板状基材との接触点の間隔が同じで、
前記板状基材との接触点における前記波状基材と前記板状基材との交差角が異なっており、
前記板状基材との接触点における前記波状基材と前記板状基材との交差角は、前記間隔が広いほうの板状基材の間の前記波状基材のほうが、前記間隔が狭いほうの板状基材の間の前記波状基材よりも大きいことを特徴とする車両用の空調装置。 - 除湿対象の空気に含まれる水分の吸着と、吸着した水分の回収用の空気への放出が可能なデシカント材と、
前記除湿対象の空気が通流する第1流路と、
前記回収用の空気が通流する第2流路と、を有し、
前記デシカント材が、前記第1流路と前記第2流路との交差領域に設けられていると共に、前記交差領域における前記第1流路を通流する空気の流量が、前記第2流路を通流する空気の流量よりも多い車両用の空調装置であって、
前記デシカント材は、
間隔をあけて並んだ複数の板状基材と、
前記板状基材の並び方向で隣接する板状基材の間に設けられた波状基材と、を有すると共に、前記並び方向で隣接する板状基材の間に、前記除湿対象の空気が通流する第1通流路、または前記回収用の空気が通流する第2通流路が形成されており、
前記波状基材は、当該波状基材を挟んで一方側に位置する板状基材と、他方側に位置する板状基材とに交互に接して設けられて、前記波状基材と前記板状基材とで囲まれた空間が、前記第1通流路または前記第2通流路となっており、
前記第1通流路が間に形成された板状基材の間隔と、前記第2通流路が間に形成された板状基材の間隔のうちの一方の間隔を、他方の間隔よりも広くして、前記間隔を広くした板状基材の間の通流路の開口面積を、前記間隔を広くしていない板状基材の間の通流路の開口面積よりも大きくすることで、前記交差領域における前記第1通流路を通流する空気の流量と前記第2通流路を通流する空気の流量との差を小さくし、
前記間隔を広くした板状基材の間の通流路は、前記第2流路であることを特徴とする車両用の空調装置。 - 前記第1流路と前記第2流路の各々には送風機が設けられており、
前記第1流路に設けられた送風機と、前記第2流路に設けられた送風機は、最大静圧が異なる送風機であり、
前記間隔を広くした板状基材の間の通流路は、
最大静圧が低い方の送風機が設けられた流路を通流する空気の通流路であることを特徴とする請求項3に記載の車両用の空調装置。 - 前記間隔が広いほうの板状基材の間の前記波状基材と、前記間隔が狭いほうの板状基材の間の前記波状基材は、
前記板状基材との接触点における前記波状基材と前記板状基材との交差角が同じで、
前記板状基材との接触点の間隔が異なっており、
前記板状基材との接触点の間隔は、前記間隔が広いほうの板状基材の間の前記波状基材のほうが、前記間隔が狭いほうの板状基材の間の前記波状基材よりも大きいことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の車両用の空調装置。 - 前記間隔が広いほうの板状基材の間の前記波状基材と、前記間隔が狭いほうの板状基材の間の前記波状基材は、
前記板状基材との接触点の間隔が同じで、
前記板状基材との接触点における前記波状基材と前記板状基材との交差角が異なっており、
前記板状基材との接触点における前記波状基材と前記板状基材との交差角は、前記間隔が広いほうの板状基材の間の前記波状基材のほうが、前記間隔が狭いほうの板状基材の間の前記波状基材よりも大きいことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の車両用の空調装置。 - 前記間隔が広いほうの板状基材の間に形成される通流路の開口面積の総和と、前記間隔が狭いほうの板状基材の間に形成される通流路の開口面積の総和との比率が、1:1〜1:2に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用の空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017176203A JP6964941B6 (ja) | 2017-09-13 | 2017-09-13 | 車両用の空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017176203A JP6964941B6 (ja) | 2017-09-13 | 2017-09-13 | 車両用の空調装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019051778A JP2019051778A (ja) | 2019-04-04 |
JP6964941B2 true JP6964941B2 (ja) | 2021-11-10 |
JP6964941B6 JP6964941B6 (ja) | 2021-12-08 |
Family
ID=66014086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017176203A Active JP6964941B6 (ja) | 2017-09-13 | 2017-09-13 | 車両用の空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6964941B6 (ja) |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5799411A (en) * | 1980-12-09 | 1982-06-21 | Nippon Soken Inc | Air conditioner and ventilator for car |
JPS63161336A (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-05 | Matsushita Electric Works Ltd | 全熱交換型換気装置 |
JP3835223B2 (ja) * | 2001-09-14 | 2006-10-18 | ダイキン工業株式会社 | 冷却吸着素子 |
JP4720772B2 (ja) * | 2007-04-06 | 2011-07-13 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用除加湿装置 |
CN103826889B (zh) * | 2011-09-28 | 2016-04-20 | 汉拿伟世通空调有限公司 | 车用空调设备 |
JP6148021B2 (ja) * | 2013-01-21 | 2017-06-14 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 空調システム |
JP6415277B2 (ja) * | 2014-11-28 | 2018-10-31 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用の空調装置 |
JP6570410B2 (ja) * | 2015-10-09 | 2019-09-04 | 大阪瓦斯株式会社 | 空調システム |
JP2017210221A (ja) * | 2016-05-28 | 2017-11-30 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用の空調装置 |
JP2018154203A (ja) * | 2017-03-16 | 2018-10-04 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用の空調装置 |
-
2017
- 2017-09-13 JP JP2017176203A patent/JP6964941B6/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019051778A (ja) | 2019-04-04 |
JP6964941B6 (ja) | 2021-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN111201404B (zh) | 调湿装置 | |
JP6858458B2 (ja) | 車両用の空調装置 | |
JP6415277B2 (ja) | 車両用の空調装置 | |
JP2019066153A5 (ja) | ||
JP6558494B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP6964941B2 (ja) | 車両用の空調装置 | |
JP3624912B2 (ja) | 調湿装置 | |
JP2018154203A (ja) | 車両用の空調装置 | |
JP6858457B2 (ja) | 車両用の空調装置 | |
JP6914219B2 (ja) | 車両用の空調装置 | |
JP2008155853A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4165102B2 (ja) | 調湿システム | |
JP2017210221A (ja) | 車両用の空調装置 | |
JP6717288B2 (ja) | 加湿器、空調装置 | |
JP2019051777A (ja) | 車両用の空調装置 | |
JP2017226276A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2009280148A (ja) | 車両用除加湿装置及びその装置の運転方法 | |
JP6754578B2 (ja) | 除湿システム | |
JP4772099B2 (ja) | 除加湿装置および空気調和機ならびに空気漏洩防止構造 | |
JP2009280149A (ja) | 車両用除加湿装置 | |
KR20230077009A (ko) | 공기조화장치 | |
JP2001334118A (ja) | 除加湿装置及び空気調和装置 | |
KR101606044B1 (ko) | 공기조화기장치 | |
KR101467268B1 (ko) | 차량용 공조장치 | |
JP2019051462A (ja) | デシカント材、デシカント材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20191218 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20201124 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201208 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20201210 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20210205 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20210205 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210405 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20210629 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210923 |
|
C60 | Trial request (containing other claim documents, opposition documents) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60 Effective date: 20210923 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20211001 |
|
C21 | Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21 Effective date: 20211005 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211019 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20211019 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6964941 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |