JP2018154203A - 車両用の空調装置 - Google Patents

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崇 中村
智弘 丸山
Tomohiro Maruyama
智弘 丸山
秀介 河井
Shusuke Kawai
秀介 河井
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Abstract

【課題】車両への搭載性を損なうことなく、デシカント材に対する水分の吸着と脱着の効率を高める。
【解決手段】第1流路2の第1送風路22と、第2流路3の第2送風路32とに跨がってデシカント材5が設けられており、第1流路2を通流する空気を除湿する際に、デシカント材5の再生用の流体が、第2流路3を通流する空調装置1であって、第1流路2内の空気と第2流路3内の空気を、デシカント材5が設けられた下流側に送出するシロッコファン6と、シロッコファン6を駆動するひとつのモータMとを有する構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用の空調装置に関する。
特許文献1には、除湿機能を備えた空調装置が開示されている。
特開2006−240575号公報
この空調装置では、車外から取り込んだ空気が通流する空気導入路と、車外に排出する空気が通流する空気排出路とに跨がって吸湿ロータ(デシカント材)が設けられている。
この空調装置では、吸湿ロータにおける空気導入路内に位置する領域で、車外から取り込んだ空気に含まれる水分を吸着して、空気を除湿する。そして、吸湿ロータにおける空気排出路内に位置する領域から、吸着されている水分を車外に排出される空気に取り込ませて、吸湿ロータを賦活する。
そのため、吸湿ロータを回転軸回りに回転させて、吸湿ロータの同じ領域が、空気導入路内と空気排出路内の一方に留まらないようにすることで、空気導入路内を通過する空気の連続的な除湿が行われるようになっている。
この空調装置では、空気導入路と空気排出路の各々に、送風用のファンが設けられている。この送風用のファンにより、空気導入路と空気排出路に強制的に空気の流れを生じさせて、吸湿ロータ(デシカント材)に対する水分の吸着と脱着の効率を高めている。
しかし、送風用のファンの各々に専用の駆動機構が付設されているため、空調装置が大型化してしまう。空調装置が大型化すると、空調装置の車両への搭載性が悪くなる。
そのため、車両への搭載性を損なうことなく、デシカント材に対する水分の吸着と脱着の効率を高められるようにすることが求められている。
本発明は、
第1流路と第2流路とに跨がってデシカント材が設けられており、
前記第1流路を通流する空気を除湿する際に、前記デシカント材の再生用の流体が、前記第2流路を通流するように構成された車両用の空調装置であって、
第1流路内の空気と第2流路内の空気を下流側に送出するファンと、
前記ファンを駆動するひとつのモータと、を有する構成の車両用の空調装置とした。
本発明によれば、車両への搭載性を損なうことなく、デシカント材に対する水分の吸着と脱着の効率を高めることができる。
第1の実施形態にかかる空調装置を説明する図である。 第1の実施形態にかかる空調装置を説明する図である。 デシカント材を説明する図である。 第1の実施形態にかかる空調装置の動作モード毎の空気の流れを説明する図である。 第2の実施形態にかかる空調装置を説明する図である。 第2の実施形態にかかる空調装置のデシカント材を説明する図である。 第2の実施形態にかかる空調装置の動作モード毎の空気の流れを説明する図である。 第3の実施形態にかかる空調装置を説明する図である。 変形例にかかる空調装置を説明する図である。 シロッコファンの変形例を説明する図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は、車両用の空調装置1を説明する図であり、空調装置1の全体構成を模式的に示した図である。
図2は、空調装置1を説明する図であり、図2の(a)は、空調装置1の要部拡大図である。図2の(b)、(c)は、切替弁41における仕切壁411の配置と、空気の流れを説明する図であり、図2の(d)は、切替弁42における仕切壁421の配置と、空気の流れを説明する図である。
図1に示すように、車両用の空調装置1は、車室90内に供給する空調空気(温度が調整された空気)を調整する温度調節部10を有している。
温度調節部10は、エバポレータ12と、ヒータコア13と、ミックスドア14と、混合部15を有している。
エバポレータ12は、シロッコファン6側から送風された空気を冷却する。
エバポレータ12の下流側には、ヒータコア13とミックスドア14とが設けられている。ミックスドア14は、エバポレータ12で冷却された空気のヒータコア13側への流入量を調整し、ヒータコア13は、エバポレータ12側から流入した空気を暖める。
この空調装置1では、エバポレータ12により冷却された空気と、ヒータコア13を経由して暖められた空気とを、混合部15内で混合して、所定温度の空調空気を調整する。空調空気の温度の調節は、ヒータコア13側に流入する空気の量を、ミックスドア14により調整することで行われる。
混合部15には、ダクト(デフダクト16、ベントダクト17、フットダクト18)の供給口(デフ側供給口16a、ベント側供給口17a、フット側供給口18a)が開口している。
そのため、混合部15内で温度が調整された空調空気は、ダクト(デフダクト16、ベントダクト17、フットダクト18)を通って、最終的に、車室90内に供給される。
デフダクト16は、ウインドシールドガラスWの下部の近傍に開口する吹出口16bと、デフ側供給口16aとを接続している。
吹出口16bは、この吹出口16bから吹き出す空調空気が、ウインドシールドガラスWの車幅方向の略全面に当たるようにするために、車幅方向に所定長さを有している。
ベントダクト17は、車室90内のインストルメントパネル91で開口する吹出口17b、17cと、ベント側供給口17aと、を接続している。
フットダクト18は、車室90内の床の近傍に開口する吹出口18bと、フット側供給口18aと、を接続している。
空調装置1は、車室90内の空気の取込口2aを有する第1流路2と、車外の空気の取込口3aを有する第2流路3と、を有している。
ここで、以下の説明においては、取込口2aから取り込んだ車室90内の空気を「内気」、取込口3aから取り込んだ車外の空気を「外気」とも標記する。
図2の(a)に示すように、第1流路2は、第1通流路21と、第1送風路22と、を有している。第1通流路21は、長手方向の一端に、車室90内の空気の取込口2aを有しており、第1送風路22は、長手方向の一端に、温度調節部10との接続口2bを有している。
第2流路3は、第2通流路31と、第2送風路32と、を有している。第2通流路31は、長手方向の一端に、車外の空気の取込口3aを有しており、第2送風路32は、長手方向の一端に、車外への空気の排出口3bを有している。
第1流路2の第1送風路22と、第2流路3の第2送風路32は、互いの壁部を接触させて設けられた領域(接触領域221、321)を有している。
この接触領域221、321では、第1送風路22の壁部と、第2送風路32の壁部とが、断熱層25を介して接しており、第1送風路22を通流する空気と、第2送風路32を通流する空気との間での熱交換が阻止されている。
断熱層25は、第1送風路22の壁部と、第2送風路32の壁部との間に介在させた断熱材の層、または第1送風路22の壁部と、第2送風路32の壁部との間に形成した密閉空間内の空気の層である。
第1送風路22の接触領域221の内部と、第2送風路32の接触領域321の内部には、シロッコファン6のロータ61、62が、それぞれ設けられている。
ロータ61、62は、第1送風路22と第2送風路32とに跨がって設けられた回転軸60に連結されており、ロータ61、62は、モータMの回転駆動力で、共通の軸線X回りに一体に回転する。
シロッコファン6では、ロータ61、62が軸線X回りに回転すると、ロータ61、62の回転軸(軸線X)方向から空気が吸引され、軸線Xの径方向に送出される。
そのため、第1流路2では、第1送風路22におけるロータ61が設けられた領域に、軸線X方向から第1通流路21が接続されている。
また第2流路3では、第2送風路32におけるロータ62が設けられた領域に、軸線X方向から第2通流路31が接続されている。
第2流路3の第2通流路31は、第1送風路22と第2送風路32のロータ61、62が設けられた領域を迂回して設けられている。
そして、第2通流路31は、外気の取込口3a側に、第1通流路21に壁部を接触させた接触領域311を有している。
第1通流路21の接触領域211と、第2通流路31の接触領域311では、第1通流路21の壁部と、第2通流路31の壁部とが、断熱層26を介して接触している。
これにより、第1送風路22を通流する空気と、第2送風路32を通流する空気との間での熱交換が、断熱層26により阻止されている。
この第2通流路31の接触領域311と、第1通流路21の接触領域211には、第1通流路21と第2通流路31とを連通させる連通孔40と、この連通孔40を開閉する切替弁41が設けられている。
切替弁41の仕切壁411は、第1通流路21と第2通流路31とを連通させた連通位置(図2の(b)、(c)参照)と、第1通流路21と第2通流路31との連通を遮断する遮断位置(図2の(a)参照)との間で変位する。
仕切壁411が遮断位置に配置されると、取込口3aを介して取り込んだ車外の空気(外気)が、第2流路3を通流し、取込口2aを介して取り込んだ車室90内の空気(内気)が、第1通流路21を通流する。
連通位置には、外気導入位置(図2の(b)参照)と、内気導入位置(図2の(c)参照)とがある。
仕切壁411が外気導入位置(図2の(b)参照)に配置されると、取込口3aから取り込んだ車外の空気(外気)が、第1流路2の第1通流路21と、第2流路3の第2通流路31を、それぞれ通流する。
仕切壁411が、内気導入位置(図2の(c)参照)に配置されると、取込口2aから取り込んだ車室90内の空気(内気)が、第1流路2の第1通流路21と、第2流路3の第2通流路31を、それぞれ通流する。
ここで、図1に示すように、第2流路3の取込口3aは、例えばエンジン室93内に開口している。そのため、取込口3aを介して取り込まれる空気(外気)は、温度が高い空気であり、例えば冬季の場合には、温度が高く、湿度が低い空気である。
また、第1流路2の取込口2a側は、エンジン室93と車室90との境界壁を貫通しており、取込口2aは車室90内で開口している。
そのため、取込口2aを介して取り込まれる空気(内気)は、車室90内の空気であり、例えば冬季の場合には、湿度が高い空気である。
図2に示すように、第2流路3の第2送風路32では、ロータ62が設けられた領域の下流側に、第2送風路32と、温度調節部10とを連絡させる連絡口43と、連絡口43を開閉する切替弁42と、が設けられている。
第2流路3の第2送風路32は、連絡口43の下流側が、第1流路2の第1送風路22を横切って設けられている。この第1流路2の第1送風路22と第2流路3の第2送風路32とが交差した領域である交差領域33には、デシカント材5が設けられている。
切替弁42は、シロッコファン6側から送出された空気の供給先を、デシカント材5と、温度調節部10との間で切り替えるために設けられている。
切替弁42の仕切壁421が、連絡口43を塞ぐ位置に配置されると(図2の(a)参照)、シロッコファン6側から送出された空気が、交差領域33(デシカント材5)を通って、排出口3bから車外に排出される。
仕切壁421が、連絡口43を開いて交差領域33側への空気の流入を封止する位置に配置されると(図2の(d)参照)、シロッコファン6側から送出された空気が、連絡口43を通って温度調節部10内に排出される。
空調装置1では、制御装置7が、モータMと、切替弁41、42の駆動を制御する。
図3は、デシカント材5を説明する図である。図3の(a)は、デシカント材5を構成する筒状基材50A、50Bの配置を説明するための分解斜視図である。図3の(b)は、デシカント材5の筒状基材50(50A、50B)を、空気の通流方向から見た平面図であって、筒状基材50(50A、50B)の構成を説明する図である。図3の(c)は、デシカント材5の配置と、作用を説明する図である。
図3の(c)に示すように、第1流路2の第1送風路22と、第2流路3の第2送風路32との交差領域33では、第1送風路22を通流する空気の移動方向と、第2送風路32を通流する空気の移動方向とが直交している。
図3の(a)に示すように、デシカント材5は、第1送風路22を通流する空気が通流する筒状基材50Aと、第2送風路32を通流する空気が通過する筒状基材50Bとを、交互に連ねて構成されている。
ここで、筒状基材50Aと、筒状基材50Bは、基本構成が同じであるので、以下の説明においては、筒状基材50Aと、筒状基材50Bとを特に区別しない場合には、説明の便宜上、筒状基材50と標記する。
図3の(b)に示すように、筒状基材50は、断面視において長方形形状を成す筒状基部51と、この筒状基部51の互いに平行な長辺側の側部511、511の間に配置された波状基部52と、から構成される。
空気の通過方向から見て、筒状基部51は、間隔Wxをあけて互いに平行に配置された側部511、511と、これら側部511、511の端部同士を接続する短辺側の側部512、512と、から環状に形成されている。
波状基部52は、筒状基部51の一方の側部511と他方の側部511とに交互に接して設けられており、波状基部52と側部511との接触点P1、P2は、水分の通過が可能な接着剤55で接続されている。
波状基部52と一方の側部511との接触点P1、P1の間隔Pと、波状基部52と他方の側部511との接触点P2、P2の間隔Pは、略同じピッチとなっている。筒状基材50では、筒状基部51の内側に、筒状基部51と波状基部52とで囲まれた複数の空間S3が、略同じ開口断面積で形成されている。
実施の形態では、これら複数の空間S3の各々が、空気が通過する流路S3となっている。以下においては、空間S3を、流路S3とも標記する。
デシカント材5は、複数の筒状基材50A、50Bを交互に連ねて構成されており、隣接する筒状基材50A、50Bでは、互いの長辺側の側部511、511同士が全面に亘って接触している。
実施の形態では、デシカント材5では、筒状基材50Aが、流路S3の開口を、第1送風路22における空気の移動方向に沿わせた向きで配置されている。また、筒状基材50Bが、流路S3の開口を、第2送風路32における空気の移動方向に沿わせた向きで配置されている。
図3に示したデシカント材5では、筒状基材50Aと筒状基材50Bとが積層方向で交互に配置されており、筒状基材50Aの流路S3と、筒状基材50Bの流路S3とが直交している。
実施の形態では、デシカント材5を構成する筒状基材50(筒状基部51と波状基部52)を、水分の吸着と脱着が可能な材料で構成しており、このような材料として、例えば不織布や、紙などが例示される。
ここで、吸着と脱着の効率の向上を期待して、筒状基部51と波状基部52に、高分子系の吸着材または収着材や、無機系の吸着材のような、水分の吸着と脱着が可能な材料を担持させても良い。
また、不織布や紙などの代わりに、例えば高分子系の吸着材や収着材を結着させて、板状、または波状に成形することで、筒状基材50と波状基部52自体を、高分子系の吸着剤や収着材で構成しても良い。
かかる構成を有する空調装置1の動作を説明する。
車両V(図1参照)において、外気を取り込まずに車室90内を空調している場合には、空調装置1は、車室90内から取り込んだ空気(内気)を、温度調整の後に、車室90内に循環させている。
そのため、循環させる空気(空調空気)の湿度が、車室90内の状況などに応じて経時的に上昇することになる。
ここで、湿度が高い空調空気を車室90内に循環させると、ウインドシールドガラスWなどに曇りが生じることがある。
そのため、空調装置1は、車室90内から取り込んだ空気を除湿するデシカントモードを、動作モードの1つとして有している。ここで、デシカントモードでは、空気に含まれる水分をデシカント材に吸着させて、空気を除湿する。
なお、空調装置1の動作モードには、デシカントモードの他に、外気/内気混合モード、外気モード、内気モードがある。
以下、空調装置1の動作モードを、デシカントモードから順番に説明する。
図4は、空調装置1の動作モード毎の空気の流れを説明する図である。図4の(a)は、デシカントモードの場合を説明する図である。図4の(b)は、外気/内気混合モードの場合を説明する図である。図4の(c)は、外気モードの場合を説明する図である。図4の(d)は、内気モードを説明する図である。
<デシカントモード>
図4の(a)に示すように、デシカントモードでは、切替弁41の仕切壁411が、第1流路2の第1通流路21と、第2流路3の第2通流路31との連通を遮断する遮断位置に配置される。さらに、切替弁42の仕切壁421が、連絡口43を閉じる位置に配置される。
この状態で、1つのモータMの駆動力で、シロッコファン6のロータ61、62を軸線X回りに回転させる。
そうすると、ロータ61の上流側に位置する第1通流路21内に、車室90内の空気(内気)が流入し、ロータ62の上流側に位置する第2通流路31内に、車外の空気(外気)が流入する。
第1通流路21内に流入した空気は、ロータ61の下流側の第1送風路22内に送出される。第2通流路31内に流入した空気は、ロータ62の下流側の第2送風路32内に送出される。
第1送風路22と第2送風路32では、第1送風路22と第2送風路32とが互いに交差した交差領域33にデシカント材5が設けられている。
このデシカント材5は、第1送風路22を通流する空気(内気)の流路と、第2送風路32を通流する空気(外気)の流路とに跨がって設けられている。
ここで、デシカントモードは、以下の場合に実施される。
第1送風路22を通流する空気(内気)が、車室90内から取り込んだ湿度の高い空気である。
第2送風路32を通流する空気(外気)が、エンジン室93(車外)から取り込んだ高温、かつ湿度の低い空気である。
前記したようにデシカント材5を構成する筒状基材50Aでは、筒状基部51と波状基部52とで囲まれた流路S3内を、車室90内から取り込んだ空気(内気)が通過する。
そのため、車室90内から取り込んだ空気(内気)が筒状基材50Aを通過する際に、流路S3を囲む筒状基部51と波状基部52とに、車室90内から取り込んだ空気(内気)に含まれる水分が吸着される。
これにより、車室90内から取り込んだ空気(内気)が、除湿される(図3の(c)参照)。
一方、デシカント材5を構成する筒状基材50Bでは、筒状基部51と波状基部52とで囲まれた流路S3内を、車外から取り込んだ空気(外気)が通過する。
前記したように、デシカントモードでは、車外から取り込んだ空気(外気)は、エンジン室93(車外)から取り込んだ高温で湿度の低い空気である。そして、実施の形態では、デシカントモードにおいて、第2送風路32を通流する車外の空気(外気)を、デシカント材5から水分を脱着させる再生用流体として用いている。
ここで、再生用流体は、少なくとも湿度の低い空気であるので、再生用流体が筒状基材50Bを通過する際に、流路S3を囲む筒状基部51と波状基部52に吸着されている水分は、筒状基部51と波状基部52とから脱着される。
これにより、デシカント材5における再生用流体に接する領域から、水分が脱着されて、デシカント材5が賦活される。
よって、デシカント材5では、筒状基材50Bよりも筒状基材50Aのほうが、水分の吸着量が多くなるので、デシカント材5全体での水分の分布を均一化させようとする作用が発揮される。その結果、筒状基材50Aから、この筒状基材50Aに隣接する筒状基材50Bに向けて、水分が移動することになる。
ここで、図3の(a)、(c)に示すように、デシカント材5では、内気が通過する筒状基材50Aと、外気が通過する筒状基材50Bとが、互いの側部511、511を互いに接触させて設けられている。そのため、筒状基材50Aの側部511に吸着された水分は、この側部511に接する筒状基材50Bの側部511に速やかに移動する(図3の(c)拡大図参照)。
さらに、筒状基材50Aでは、筒状基部51の内側に波状基部52が位置しており、この波状基部52は、筒状基部51の側部511に交互に接している。
そのため、波状基部52に吸着された水分は、筒状基部51の側部511に移動したのち、外気が通過する筒状基材50B側に移動することになる(図3の(c)の拡大図参照)。
よって、筒状基部51の内側に波状基部52を設けることで、内気との接触面積が増える結果、内気に含まれる水分をより確実に吸着して、車室90内の空気(内気)を除湿することができる。
このように、(1)車室90内の空気(内気)から取り除かれて筒状基材50Aに吸着された水分が、水分の吸着量が少ない筒状基材50B側に移動する。
そして、(2)筒状基材50Bに移動した水分が、筒状基材50Bを通過する車外の空気(外気:再生用流体)に取り込まれる。
これにより、第1流路2の第1送風路22と第2流路3の第2送風路32を、それぞれ内気と外気が連続して通流している状態では、筒状基材50Bでの水分の吸着量が、筒状基材50Aでの水分の吸着量よりも常に少ない量で保持される。
その結果、デシカント材5の筒状基材50Aに吸着された水分が、常に筒状基材50B側に移動することになるので、筒状基材50Aでの水分の吸着量が飽和しないことになる。
そのため、従来のデシカント材の場合のように、デシカント材で水分吸着量が飽和してデシカント材の再生処理を行う必要が生じない。すなわち、再生用流体を連続して通流させるだけで、空調空気の除湿を連続して行えることになる。
これにより、車室90内から取り込んだ空気(内気)を、温度調整の後に、車室90内に循環させる際に、車室90内に供給される空調空気の湿度を低減させることができる。
<外気/内気混合モード>
図4の(b)に示すように、外気/内気混合モードでは、切替弁41の仕切壁411が、第1流路2の第1通流路21と、第2流路3の第2通流路31との連通を遮断する遮断位置に配置される。
さらに、切替弁42の仕切壁421が、連絡口43を開いて、デシカント材5側への空気の流入を阻止する位置に配置される。
この状態で、1つのモータMの駆動力で、シロッコファン6のロータ61、62を、軸線X回りに回転させる。
そうすると、ロータ61の上流側に位置する第1通流路21内に、車室90内の空気(内気)が流入し、ロータ62の上流側に位置する第2通流路31内に、車外の空気(外気)が流入する。
第1通流路21内に流入した空気は、ロータ61の下流側の第1送風路22内に送出される。第2通流路31内に流入した空気は、ロータ62の下流側の第2送風路32内に送出される。
第1送風路22に送出された車室90内の空気は、デシカント材5を通って、温度調節部10内に送出される。
第2送風路32に送出された車外の空気は、デシカント材5側への流入が、切替弁42の仕切壁421で阻止されているので、連絡口43を通って、エバポレータ12の温度調節部10内に送出される。
これにより、外気と内気の両方が、温度調節部10に供給されて、所定の温度に調整される。そして、温度が調整された空調空気として、車室90内に供給されることになる。
<外気モード>
図4の(c)に示すように、外気モードでは、切替弁41の仕切壁411が、車室90内の空気(内気)の流入を阻止して、車外の空気(外気)のみを流入させる外気導入位置に配置される。
さらに、切替弁42の仕切壁421が、連絡口43を開いて、デシカント材5側への空気の流入を阻止する位置に配置される。
この状態で、1つのモータMの駆動力で、シロッコファン6のロータ61、62を、軸線X回りに回転させる。
そうすると、取込口3a(図2参照)から取り込まれた車外の空気(外気)が、ロータ61、62の上流側に位置する第1通流路21と第2通流路31にそれぞれ流入する。
第1通流路21と第2通流路31内に流入した空気は、ロータ61、62の下流側の第1送風路22と第2送風路32内にそれぞれ送出される。
第1送風路22に送出された車外の空気(外気)は、デシカント材5を通って、温度調節部10内に送出される。
第2送風路32に送出された車外の空気(外気)は、デシカント材5側への流入が、切替弁42の仕切壁421で阻止されているので、連絡口43を通って、温度調節部10内に送出される。
これにより、車外から取り込んだ空気(外気)のみが、温度調節部10に供給されて、所定の温度に調整される。そして、温度が調整された空調空気として、車室90内に供給されることになる。
<内気モード>
図4の(d)に示すように、内気モードでは、切替弁41の仕切壁411が、車外の空気(外気)の流入を阻止して、車室90内の空気(内気)のみを流入させる内気導入位置に配置される。
さらに、切替弁42の仕切壁421が、連絡口43を開いて、デシカント材5側への空気の流入を阻止する位置に配置される。
この状態で、1つのモータMの駆動力で、シロッコファン6のロータ61、62を、軸線X回りに回転させる。
そうすると、取込口2aから取り込まれた車室90内の空気(内気)が、ロータ61、62の上流側に位置する第1通流路21と第2通流路31にそれぞれ流入する。
第1通流路21と第2通流路31内に流入した空気は、ロータ61、62の下流側の第1送風路22と第2送風路32内に送出される。
第1送風路22に送出された車室90内の空気(内気)は、デシカント材5を通って、温度調節部10内に送出される。
第2送風路32に送出された車室90内の空気(内気)は、デシカント材5側への流入が、切替弁42の仕切壁421で阻止されているので、連絡口43を通って、温度調節部10内に送出される。
これにより、車室90内から取り込んだ空気(内気)のみが、温度調節部10に供給されて、所定の温度に調整される。そして、温度が調整された空調空気として、車室90内に供給されることになる。
以上の通り、第1の実施形態では、
(1)第1流路2の第1送風路22と、第2流路3の第2送風路32とに跨がってデシカント材5が設けられており、
第1流路2を通流する空気(内気)を除湿する際に、デシカント材5の再生用の流体(外気)が、第2流路3を通流する空調装置1であって、
第1流路2内の空気(内気)と第2流路3内の空気(外気)を、デシカント材5が設けられた下流側に送出するシロッコファン6(ファン)と、
シロッコファン6を駆動するひとつのモータMと、を有する構成とした。
第1流路2と第2流路3に、空気を下流側に送出するための専用のファンをそれぞれ設けた場合には、ファン毎にモータが必要となる。
上記のように構成すると、第1流路2内の空気の送出と、第2流路3内の空気の送出が、1つのモータMで駆動されるシロッコファン6で行われる。
これにより、シロッコファン6を駆動するモータMの数を、流路毎にファンを設けて、ファンの各々を専用のモータで駆動する場合よりも減らすことができる。よって、モータの数を減らした分だけ、空調装置の設置に必要なスペース(容積)を減らすことができる。
また、第1流路2と第2流路3の各々において、デシカント材5が設けられた下流側に向かう空気の流れを形成できるので、デシカント材5に対する水分の吸着と脱着の効率を高めることができる。
よって、車両Vへの搭載性を損なうことなく、デシカント材5に対する水分の吸着と脱着の効率を高めることができる。
(2)空調装置1は、以下の構成を有している。
シロッコファン6では、軸線X(回転軸)回りに回転するロータ61、62(羽根車)が、共通の回転軸60で一体回転可能に設けられている。
ロータ61、62(羽根車)は、第1流路2と第2流路3にそれぞれ配置されて、第1流路2内と第2流路3内に、デシカント材5が設けられた交差領域33に向かう空気の流れを形成する。
このように構成すると、第1流路2と第2流路3の各々において、デシカント材5が設けられた下流側に、空気(内気と、外気)を適切に送出できる。
また、ロータ61、62の羽根数を異ならせることで、例えば、再生用流体(外気)が通流する第2流路3での風量を増やすことが可能である。
この場合には、デシカント材5における水分の脱着効率を高めて、デシカント材5が吸着した水分で飽和することを好適に防止できるので、デシカント材5における水分の吸着効率も高めることができる。
(3)空調装置1は、以下の構成を有している。
第1流路2が、車室90内の空気の取込口2aと、車室90内への空気の吹出口(吹出口16b、吹出口17b、17c、吹出口18b)とを繋ぐ流路の少なくとも一部(温度調節部10の上流側の流路)を構成する。
第2流路3が、車外の空気の取込口3aと、車外への空気の排出口3bとを繋いで設けられている。
車外の空気(外気)が、デシカント材5を再生する再生用の流体として第2流路3を通流する。
このように構成すると、デシカント材5における第1流路2内に位置する領域で、第1流路2を通流する車室90内の空気(内気)に含まれる水分を吸着させて、車室90内の空気(内気)を除湿することができる。
これにより、温度調節部10を経て車室90内に供給される空調空気(温度が調節された空気)の湿度を低減させて、ウインドシールドガラスWなどへの曇りの発生を好適に抑制できる。
また、デシカント材5における第2流路3内に位置する領域で、デシカント材5に吸着された水分を、第2流路3を通流する車外の空気(外気)に取り込ませて、デシカント材5を賦活できる。
よって、第2流路3内の外気の通流を続けることで、デシカント材5における第2流路3内に位置する領域での水分の吸着量を、第1流路2内に位置する領域よりも少ない吸着量で保持できる。
これにより、デシカント材5の第2流路3内に位置する領域に吸着された水分が、第2流路3内に位置する領域に移動して、デシカント材5から外気に取り込まれるので、デシカント材5での水分の吸着量が飽和しない。
よって、再生用流体として機能する外気を、第2流路3内を連続して通流させるだけで、車室90内の空気(内気)の除湿を連続して行えることになる。
(4)空調装置1は、以下の構成を有している。
シロッコファン6の上流側に設けられていると共に、第1流路2と第2流路3を通流する空気を、車室90内の空気(内気)と、車外の空気(外気)との間で切り替える切替弁41(第1切替弁)。
シロッコファン6の下流側に設けられていると共に、第2流路3の連通先を、温度調節部10と、車外への空気の排出口3bとの間で切り替える切替弁42(第2切替弁)。
切替弁41と切替弁42とモータMを制御する制御装置7。
制御装置7は、第1流路2を通流する空気(内気)を除湿する際には、切替弁41を操作して、第1流路2を車室90内の空気の取込口2aに連通させると共に、第2流路3を車外の空気の取込口3aに連通させる。さらに、切替弁42を操作して、第2流路3を車外への空気の排出口3bに連通させる。
このように構成すると、第1流路2に取り込んだ車室90内の空気(内気)をデシカント材5で適切に除湿することができる。
これにより、除湿された内気が、温度調節部10を経て、再び車室90内に戻されるので、車室90内の湿度が高くなることを好適に防止できる。
(5)空調装置1は、以下の構成を有している。
第2流路3では、シロッコファン6とデシカント材5が設けられた領域(交差領域33)との間に、温度調節部10への連絡口43が設けられている。
切替弁42は、連絡口43を仕切壁421で塞いで温度調節部10への空気の流入を阻止する位置と、デシカント材5側への空気の流入を阻止する位置との間で切り替えられる。
このように構成すると、空調装置1をデシカントモードで動作させる場合には、連絡口43を仕切壁421で塞いで温度調節部10への空気の流入を阻止することで、第1流路2を通流する空気を適切に除湿できる。
また、空調装置1をデシカントモード以外の動作モード(外気/内気混合モード、外気モード、内気モード)で動作させる場合には、連絡口43を開いて、仕切壁421でデシカント材5側への空気の流入を阻止する。
これにより、第1流路2を通流する空気と、第2流路3を通流する空気の少なくとも一方を、温度調節部10に供給して、所望の温度の空調空気を調整できる。
よって、車室90に供給する空調空気の風量を確保できるので、車室90内を適切に、冷房、暖房、換気することができる。
(6)空調装置1は、以下の構成を有している。
切替弁42の下流側には、第1流路2の第1送風路22と、第2流路3の第2送風路32とが交差した交差領域33が設けられている。
デシカント材5は、交差領域33で、第1流路2の第1送風路22と、第2流路3の第2送風路32とに跨がって設けられている。
このように構成すると、第1送風路22と第2送風路32とが互いの壁部を接触させて設けられた領域にデシカント材5を設ける場合よりも、デシカント材5を設けるために必要な空間が狭くなる。よって、デシカント材5の設置に関する自由度が向上する。
(7)空調装置1は、以下の構成を有している。
第1流路2と第2流路3は、切替弁41と交差領域33の間に、第1流路2の第1送風路22と、第2流路3の第2送風路32とが互いの壁部を接触して設けられた接触領域221、321を有している。
接触領域221、321には、断熱層25が設けられている。
断熱層25は、第1送風路22の壁部と、第2送風路32の壁部との間に介在させた断熱材の層、または第1送風路22の壁部と、第2送風路32の壁部との間に形成した密閉空間内の空気の層である。
このように構成すると、第1送風路22を通流する空気と、第2送風路32を通流する空気との間での熱交換を、断熱層26で阻止できる。
これにより、例えば冬季のように、第1送風路22を車室90内の暖かい空気(内気)が通流し、第2送風路32を内気よりも温度が低い外気が通流する場合に、内気が外気との熱交換で冷やされることを好適に防止できる。
よって、内気が外気との熱交換で冷やされて暖房効率が低下することを好適に抑制できる。
[第2の実施形態]
以下、本発明の第2の実施の形態を説明する。
図5は、第2の実施形態にかかる空調装置1Aを説明する図であり、図5の(a)は、空調装置1Aの要部を説明する模式図であり、図5の(b)は、切替弁42における仕切壁421の配置と、空気の流れを説明する図である。
なお、以下の説明においては、前記した第1の実施形態と異なる部分を主として説明し、共通の部分については、必要に応じて説明をする。
空調装置1Aは、車室90内の空気の取込口2aを有する第1流路2と、車外の空気の取込口3aを有する第2流路3と、を有している。
第1流路2は、第1通流路21と、第1送風路22と、を有している。
第1通流路21は、長手方向の一端に、車室90内の空気(内気)の取込口2aを有しており、第1送風路22は、長手方向の一端に、温度調節部10との接続口2bを有している。
第2流路3は、第2通流路31と、第2送風路32と、を有している。
第2通流路31は、長手方向の一端に、車外の空気(外気)の取込口3aを有しており、第2送風路32は、長手方向の一端に車外への空気の排出口3bを、有している。
第1流路2の第1送風路22と、第2流路3の第2送風路32は、互いの壁部を接触させた接触領域221、321を有している。
空調装置1Aでは、この接触領域221、321に、第1流路2の第1送風路22と第2流路3の第2送風路32とに跨がって、デシカント材5Aが設けられている。
第2流路3の第2送風路32では、デシカント材5Aが設けられた領域の下流側に、第2送風路32と、温度調節部10とを連絡させる連絡口43と、連絡口43を開閉する切替弁42と、が設けられている。
切替弁42は、シロッコファン6側から送出された空気の供給先を、第2流路3の排出口3b側と、温度調節部10との間で切り替えるために設けられている。
図6は、デシカント材5Aを説明する図である。図6の(a)は、デシカント材5Aの基本構成と作用を説明する図であり、図6の(b)は、デシカント材5の配置を説明する図である。
図6の(a)に示すように、デシカント材5Aは、所定間隔W1で互いに平行となるように配置された複数の板状基部53と、この板状基部53の間に配置された波状基部52と、を有している。
波状基部52は、当該波状基部52の長手方向で、波状基部52を挟んで一方側に位置する板状基部53と、他方側に位置する板状基部53とに、交互に接して設けられている。
波状基部52と板状基部53との接触部は、接着剤55により接着されており、互いに平行に配置された板状基部53、53の間に波状基部52を位置させることで、デシカント材5A全体としての剛性強度を高めている。
実施の形態では、デシカント材5Aにおける板状基部53と波状基部52とで囲まれた空間S1が、空気(内気、外気)が通過する流路(以下、空間S1を流路S1とも標記する)となっている。
図6の(b)に示すように、デシカント材5Aは、流路S1を、第1送風路22と第2送風路32における空気(内気、外気)の移動方向に沿わせた向きで、第1送風路22と第2送風路32とに跨がって設けられている。
そのため、第1送風路22内を内気が通流し、第2送風路32内を外気が通流している場合には、板状基部53と波状基部52とにおける第1送風路22内に位置する領域に、内気に含まれる水分が吸着されるようになっている。
そして、吸着された水分が、板状基部53と波状基部52とにおける第2送風路32内に位置する領域まで移動して、第2送風路32内を通流する外気に取り込まれるようになっている。
そのため、前記した第1の実施の形態の場合と同様に、第1送風路22と第2送風路32を、それぞれ内気と外気が連続して通流している状態では、デシカント材5Aにおいて水分の吸着量が飽和しないようになっている。
すなわち、内気と外気を連続して通流させるだけで、内気の除湿を連続して行えるようになっている。
以下、空調装置1Aの動作モードを、デシカントモードから順番に説明する。
図7は、空調装置1Aの動作モード毎の空気の流れを説明する図である。図7の(a)は、デシカントモードの場合を説明する図である。図7の(b)は、外気/内気混合モードの場合を説明する図である。図7の(c)は、外気モードの場合を説明する図である。図7の(d)は、内気モードを説明する図である。
<デシカントモード>
図7の(a)に示すように、デシカントモードでは、切替弁41の仕切壁411が、第1流路2の第1通流路21と、第2流路3の第2通流路31との連通を遮断する遮断位置に配置される。さらに、切替弁42の仕切壁421が、連絡口43を閉じる位置に配置される。
この状態で、1つのモータMの駆動力で、シロッコファン6のロータ61、62を軸線X回りに回転させる。
そうすると、ロータ61の上流側に位置する第1通流路21内に、車室90内の空気(内気)が流入し、ロータ62の上流側に位置する第2通流路31内に、車外の空気(外気)が流入する。
第1通流路21内に流入した空気は、ロータ61の下流側の第1送風路22内に送出される。第2通流路31内に流入した空気は、ロータ62の下流側の第2送風路32内に送出される。
第1送風路22と第2送風路32では、第1送風路22と第2送風路32とが互いの壁部を接触させて設けられた接触領域221、321に、デシカント材5Aが、第1送風路22と第2送風路32とに跨がって設けられている。
ここで、デシカントモードは、以下の場合に実施される。
第1送風路22を通流する空気(内気)が、車室90内から取り込んだ湿度の高い空気である。
第2送風路32を通流する空気(外気)が、エンジン室93(車外)から取り込んだ高温、かつ湿度の低い空気である。
前記したように、第1送風路22に送出された車室90内の空気(内気)は、デシカント材5Aを通って、温度調節部10内に送出される。
そして、車室90内の空気(内気)がデシカント材5Aを通過する際に、内気に含まれる水分が、板状基部53と波状基部52とにおける第1送風路22内に位置する領域に吸着される。
これにより、車室90内の空気(内気)は、除湿された後に、温度調節部10内に供給される。
一方、第2送風路32に送出された車外の空気(外気)は、温度調節部10側への流入が、切替弁42の仕切壁421で阻止されているので、デシカント材5Aを通って、排出口3bから車外に排出される。
前記したように、デシカントモードでは、車外から取り込んだ空気(外気)は、エンジン室93(車外)から取り込んだ高温で湿度の低い空気である。そして、実施の形態では、デシカントモードにおいて、第2送風路32を通流する車外の空気(外気)を、デシカント材5Aから水分を脱着させる再生用流体として用いている。
そのため、車外の空気(外気)は、デシカント材5Aを通過する際に、板状基部53と波状基部52とにおける第2送風路32内に位置する領域から水分を脱着させて加湿される。
これにより、デシカント材5Aにおける再生用流体に接する領域から、水分が脱着されて、デシカント材5Aが賦活される。
よって、デシカント材5Aでは、第1送風路22内に位置する領域のほうが、第2送風路32内に位置する領域よりも水分の吸着量が多くなるので、デシカント材5A全体での水分の分布を均一化させようとする作用が発揮される。
その結果、第1送風路22内に位置する領域から、第2送風路32内に位置する領域に向けて、水分が移動することになる。
これにより、第1流路2の第1送風路22と第2流路3の第2送風路32を、それぞれ内気と外気が連続して通流している状態では、デシカント材5Aでの水分の吸着量が飽和しないことになる。
そのため、従来のデシカント材の場合のように、デシカント材で水分吸着量が飽和してデシカント材の再生処理を行う必要が生じない。すなわち、再生用流体を連続して通流させるだけで、空気の除湿を連続して行えることになる。
これにより、車室90内から取り込んだ空気(内気)を、温度調整の後に、車室90内に循環させる際に、車室90内に供給される空調空気の湿度を低減させることができる。
<外気/内気混合モード>
図7の(b)に示すように、外気/内気混合モードでは、切替弁41の仕切壁411が、第1流路2の第1通流路21と、第2流路3の第2通流路31との連通を遮断する遮断位置に配置される。
さらに、切替弁42の仕切壁421が、連絡口43を開いて、排出口3b側への空気の流入を阻止する位置に配置される。
これにより、第1通流路21内に流入した空気は、ロータ61の下流側の第1送風路22内に送出される。第2通流路31内に流入した空気は、ロータ62の下流側の第2送風路32内に送出される。
そして、第1送風路22に送出された車室90内の空気(内気)は、デシカント材5Aを通って、温度調節部10内に送出される。
第2送風路32に送出された車外の空気(外気)は、排出口3b側への流入が、切替弁42の仕切壁421で阻止されているので、連絡口43を通って、温度調節部10内に送出される。
これにより、外気と内気の両方が、温度調節部10に供給されて、所定の温度に調整される。そして、温度が調整された空調空気として、車室90内に供給されることになる。
<外気モード>
図7の(c)に示すように、外気モードでは、切替弁41の仕切壁411が、車室90内の空気(内気)の流入を阻止して、車外の空気(外気)のみを流入させる外気導入位置に配置される。
さらに、切替弁42の仕切壁421が、連絡口43を開いて、排出口3b側への空気の流入を阻止する位置に配置される。
これにより、車外から取り込んだ空気(外気)のみが、温度調節部10に供給されて、所定の温度に調整される。そして、温度が調整された空調空気として、車室90内に供給されることになる。
<内気モード>
図4の(d)に示すように、内気モードでは、切替弁41の仕切壁411が、車外の空気(外気)の流入を阻止して、車室90内の空気(内気)のみを流入させる内気導入位置に配置される。
さらに、切替弁42の仕切壁421が、連絡口43を開いて、排出口3b側への空気の流入を阻止する位置に配置される。
これにより、車室90内から取り込んだ空気(内気)のみが、温度調節部10に供給されて、所定の温度に調整される。そして、温度が調整された空調空気として、車室90内に供給されることになる。
以上の通り、第2の実施形態では、
(8)以下の構成を有する空調装置1Aを開示した。
第2流路3では、デシカント材5Aが設けられた領域の下流側に、温度調節部10への連絡口43が設けられている。
第2切替弁42は、連絡口43を塞いで温度調節部10への空気の流入を阻止する位置と、排出口3b側への空気の流入を阻止する位置との間で切り替えられる。
このように構成すると、空調装置1Aをデシカントモードで動作させる場合には、連絡口43を仕切壁421で塞いで温度調節部10への空気の流入を阻止することで、第1流路2を通流する空気を適切に除湿できる。
また、空調装置1Aをデシカントモード以外の動作モード(外気/内気混合モード、外気モード、内気モード)で動作させる場合には、連絡口43を開いて、仕切壁421で排出口3b側への空気の流入を阻止する。
これにより、第1流路2を通流する空気と、第2流路3を通流する空気の少なくとも一方を、温度調節部10に供給して、所望の温度の空調空気を調整できる。
よって、車室90に供給する空調空気の風量を確保できるので、車室90内を適切に、冷房、暖房、換気することができる。
(9)空調装置1Aは、以下の構成を有している。
切替弁42の上流側には、第1流路2の第1送風路22と第2流路3の第2送風路32とが互いの壁部を接して設けられた接触領域221、321を有している。
デシカント材5Aは、接触領域221、321において第1送風路22と第2送風路32とに跨がって設けられている。
デシカント材5Aは、板状基部53と波状基部52とで囲まれた流路S1を、第1送風路22と第2送風路32における空気(内気、外気)の移動方向に沿わせた向きで設けられている。
このように構成すると、デシカント材5Aを、第1送風路22と第2送風路32とに跨がって設けるだけで、第1流路2の第1送風路22を通流する空気を適切に除湿できる。
(10)空調装置1Aは、以下の構成を有している。
接触領域221、321には、断熱層25が設けられている。
断熱層25は、第1送風路22の壁部と、第2送風路32の壁部との間に介在させた断熱材の層、または第1送風路22の壁部と、第2送風路32の壁部との間に形成した密閉空間内の空気の層である。
このように構成すると、第1送風路22を通流する空気と、第2送風路32を通流する空気との間での熱交換を、断熱層26で阻止できる。
[第3の実施形態]
以下、本発明の第3の実施の形態を説明する。
図8は、第3の実施形態にかかる空調装置1Bを説明する図である。図8の(a)は、空調装置1Bの要部を説明する模式図であって、空調装置1Bの動作モードが、デシカントモードである場合を示した図である。図8の(b)は、空調装置1Bの動作モードが、外気/内気混合モードである場合を示した図である。
空調装置1Bでは、第1送風路22と第2送風路32とが、互いの壁部を接触させて設けられた接触領域221、321に、デシカント材5Aが設けられている。
デシカント材5Aは、接触領域221、321におけるシロッコファン6の下流側で、第1送風路22と第2送風路32とに跨がって設けられている。
第2送風路32では、シロッコファン6とデシカント材5Aとの間に、第2送風路32と第1送風路22とを連通させる連通口44が設けられている。
第2送風路32には、連通口44を開閉する切替弁45が設けられている。
切替弁45の仕切壁451は、第1送風路22と第2送風路32との連通を遮断する遮断位置(図8の(a)参照)と、第1送風路22と第2送風路32とを連通させる連通位置(図8の(b)参照)と、の間で変位する。
切替弁45は、シロッコファン6側から送出された空気の供給先を、第2流路3の排出口3b側と、第1送風路22との間で切り替えるために設けられている。
以下、空調装置1Cの動作を説明する。
<デシカントモード>
図8の(a)に示すように、デシカントモードでは、切替弁41の仕切壁411が、第1流路2の第1通流路21と、第2流路3の第2通流路31との連通を遮断する遮断位置に配置される。さらに、切替弁45の仕切壁451が、連通口44を閉じて、第1送風路22と第2送風路32との連通を遮断する遮断位置に配置される。
この状態で、1つのモータMの駆動力で、シロッコファン6のロータ61、62を軸線X回りに回転させる。
そうすると、ロータ61の上流側に位置する第1通流路21内に、車室90内の空気(内気)が流入し、ロータ62の上流側に位置する第2通流路31内に、車外の空気(外気)が流入する。
第1通流路21内に流入した空気は、ロータ61の下流側の第1送風路22内に送出される。第2通流路31内に流入した空気は、ロータ62の下流側の第2送風路32内に送出される。
第1送風路22に送出された車室90内の空気(内気)は、デシカント材5Aを通って、温度調節部10内に送出される。
そして、車室90内の空気(内気)がデシカント材5Aを通過する際に、内気に含まれる水分が、板状基部53と波状基部52とにおける第1送風路22内に位置する領域に吸着される。
これにより、車室90内の空気(内気)は、除湿された後に、温度調節部10内に供給される。
一方、第2送風路32に送出された車外の空気(外気)は、第1送風路22側への流入が、切替弁45の仕切壁451で阻止されているので、デシカント材5Aを通って、排出口3bから車外に排出される。
そして、デシカント材5Aを通過する際に車外の空気(外気)が、板状基部53と波状基部52とにおける第2送風路32内に位置する領域から水分を脱着させて加湿される。
これにより、デシカント材5Aにおける車外の空気(外気:再生用流体)に接する領域から、水分が脱着されて、デシカント材5Aが賦活される。
よって、空調装置1Bがデシカントモードである場合には、第1流路2の第1送風路22と第2流路3の第2送風路32を、それぞれ内気と外気が連続して通流している状態では、デシカント材5Aでの水分の吸着量が飽和しないことになる。
これにより、車室90内から取り込んだ空気(内気)を、温度調整の後に、車室90内に循環させる際に、車室90内に供給される空調空気の湿度を低減させることができる。
<外気/内気混合モード>
図8の(b)に示すように、外気/内気混合モードでは、切替弁41の仕切壁411が、第1流路2の第1通流路21と、第2流路3の第2通流路31との連通を遮断する遮断位置に配置される。
さらに、切替弁45の仕切壁451が、連通口44を開いて第1送風路22と第2送風路32とを連通させる連通位置(図8の(b)参照)に配置される。
これにより、第2送風路32に送出された車外の空気は、第2送風路32内に位置するデシカント材5A側への流入が、切替弁45の仕切壁451で阻止されているので、第1送風路22内に流入する。
よって、第1送風路22内を通流する内気と、第2送風路32から第1送風路22内に流入した外気とが混合される。
そして、内気と外気とが混合された空気は、デシカント材5Aを通って、温度調節部10内に送出される。
これにより、外気と内気の両方が、温度調節部10に供給されて、所定の温度に調整される。そして、温度が調整された空調空気として、車室90内に供給されることになる。
なお、外気モードでは、切替弁45の仕切壁451を連通位置に配置させる。さらに、切替弁41の仕切壁411を、車室90内の空気(内気)の流入を阻止して、車外の空気(外気)のみを流入させる外気導入位置(図2の(b)参照)に配置させる。
また、内気モードでは、切替弁45の仕切壁451を連通位置に配置させる。さらに、切替弁41の仕切壁411が、車外の空気(外気)の流入を阻止して、車室90内の空気(内気)のみを流入させる内気導入位置(図2の(c)参照)に配置させる。
これにより、車外から取り込んだ空気(外気)と、車室90内の空気(内気)とのうちの少なくとも一方が、温度調節部10に供給されて、所定の温度に調整される。そして、温度が調整された空調空気として、車室90内に供給されることになる。
以上の通り、第3の実施形態では、
(11)以下の構成を有する空調装置1Bを開示した。
シロッコファン6とデシカント材5Aが設けられた領域との間に、第1流路2の第1送風路22と、第2流路3の第2送風路32とを連絡する連通口44が設けられている。
切替弁45は、連通口44を塞いで、第2流路3から第1流路2を経た温度調節部10への空気の流入を阻止する位置と、デシカント材5A側への空気の流入を阻止する位置との間で切り替えられる。
このように構成すると、空調装置1Bをデシカントモードで動作させる場合には、連通口44を仕切壁451で塞いで、第2送風路32から第1送風路22への空気の流入を阻止することで、第1流路2を通流する空気を適切に除湿できる。
また、空調装置1Bをデシカントモード以外の動作モード(外気/内気混合モード、外気モード、内気モード)で動作させる場合には、連通口44を開いて、仕切壁451でデシカント材5側への空気の流入を阻止する。
これにより、第1流路2を通流する空気と、第2流路3を通流する空気の少なくとも一方を、温度調節部10に供給して、所望の温度の空調空気を調整できる。
よって、車室90に供給する空調空気の風量を確保できるので、車室90内を適切に、冷房、暖房、換気することができる。
[変形例1]
以下、本発明の変形例を説明する。
図9は、変形例1にかかる空調装置1Cを説明する図であり、空調装置1Cの動作モードが、デシカントモードである場合を示した図である。
前記した実施形態では、温度調節部10の上流側に、デシカント材が設けられている場合を例示した。本願発明は、これらの態様に限定されるものではない。
例えば、図9に示すように、
(12)温度調節部10の上流側に位置する第2送風路32と、温度調節部10の下流側に位置するデフダクト16とに跨がってデシカント材5Aが設けられた構成の空調装置1Cであっても良い。
このように構成すると、車室90内に供給される空調空気であって、温度調節部10において所望の温度に調節された空調空気を除湿できる。
また、車両への搭載性を損なうことなく、デシカント材に対する水分の吸着と脱着の効率を高めることができる。
なお、デシカント材5Aは、第2送風路32とベントダクト17、または第2送風路32とフットダクト18とに跨がって設けられている構成としても良い。
[変形例2]
以下、本発明の変形例を説明する。
図10は、変形例にかかるシロッコファン6Aを説明する図である。
前記した実施の形態では、軸線X(回転軸60)回りに回転するロータ61、62(羽根車)が、共通の回転軸60で一体回転可能に設けられているシロッコファン6の場合を例に挙げて説明をした。
本願発明は、これの態様に限定されるものではない。
例えば、図10に示すように、
(13)軸線X(回転軸60)回りに回転する1つのロータ63が、第1流路2の第1送風路22と、第2流路3の第2送風路32とに跨がって設けられたシロッコファン6Aとしても良い。
このように構成することによっても、第1流路2と第2流路3の各々において、デシカント材5が設けられた下流側に、空気(内気と、外気)を適切に送出できる。
1、1A、1B、1C :空調装置
2 :第1流路
2a :取込口(車内の空気の取込口)
21 :第1通流路
211 :接触領域
22 :第1送風路
221 :接触領域
25、26 :断熱層
3 :第2流路
3a :取込口
3b :排出口
31 :第2通流路
311 :接触領域
32 :第2送風路
321 :接触領域
33 :交差領域
5、5A :デシカント材
10 :温度調節部
12 :エバポレータ
13 :ヒータコア
14 :ミックスドア
15 :混合部
16 :デフダクト
16b :吹出口(車内への空気の吹出口)
17 :フロントダクト
17a :フロント側供給口
17b、17c :吹出口(車内への空気の吹出口)
18 :ベントダクト
18b :吹出口(車内への空気の吹出口)
40 :連通孔
41 :切替弁(第1切替弁)
411 :仕切壁
42 :切替弁(第2切替弁)
421 :仕切壁
43 :連絡口
44 :連通口
45 :切替弁(第3切替弁)
451 :仕切壁
6、6A :シロッコファン(ファン)
60 :回転軸
61、62、63 :ロータ(羽根車)
7 :制御装置
90 :車室
93 :エンジン室
M :モータ
V :車両

Claims (13)

  1. 第1流路と第2流路とに跨がってデシカント材が設けられており、
    前記第1流路を通流する空気を除湿する際に、前記デシカント材の再生用の流体が、前記第2流路を通流するように構成された車両用の空調装置であって、
    前記第1流路内の空気と前記第2流路内の空気を下流側に送出するファンと、
    前記ファンを駆動するひとつのモータと、を有することを特徴とする車両用の空調装置。
  2. 前記ファンは、回転軸回りに回転する羽根車が、前記第1流路と前記第2流路とに跨がって配置されたシロッコファンであることを特徴とする請求項1に記載の車両用の空調装置。
  3. 前記ファンは、共通の回転軸回りに回転する羽根車が、前記第1流路と前記第2流路とにそれぞれ配置されたシロッコファンであることを特徴とする請求項1に記載の車両用の空調装置。
  4. 前記第1流路は、車内の空気の取込口と、前記車内への空気の吹出口とを繋いで設けられており、
    前記第2流路は、車外の空気の取込口と、前記車外への空気の排出口とを繋いで設けられており、
    前記車外の空気が、前記再生用の流体として前記第2流路を通流することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の車両用の空調装置。
  5. 前記ファンの上流側に設けられていると共に、前記第1流路と前記第2流路を通流する空気を、前記車内の空気と前記車外の空気との間で切り替える第1切替弁と、
    前記ファンの下流側に設けられていると共に、前記第2流路の連通先を、前記第1流路の途中に設けられた温度調節部と、前記車外への空気の排出口との間で切り替える第2切替弁と、
    前記第1切替弁と前記第2切替弁を制御する制御装置と、を有し、
    前記制御装置は、前記第1流路を通流する空気を除湿する際には、
    前記第1切替弁を操作して、前記第1流路を前記車内の空気の取込口に連通させると共に、前記第2流路を前記車外の空気の取込口に連通させ、
    前記第2切替弁を操作して、前記第2流路を前記車外への空気の排出口に連通させることを特徴とする請求項4に記載の車両用の空調装置。
  6. 前記第2流路では、前記ファンと前記デシカント材が設けられた領域との間に、前記温度調節部への連絡口が設けられており、
    前記第2切替弁は、前記連絡口を塞いで前記温度調節部への空気の流入を阻止する位置と、前記デシカント材への空気の流入を阻止する位置との間で切り替えられることを特徴とする請求項5に記載の車両用の空調装置。
  7. 前記第2切替弁の下流側には、前記第1流路と前記第2流路とが交差した交差領域が設けられており、
    前記デシカント材は、前記交差領域で、前記第1流路と前記第2流路とに跨がって設けられていることを特徴とする請求項6に記載の車両用の空調装置。
  8. 前記第1流路と前記第2流路では、前記第1切替弁と前記交差領域の間に、前記第1流路と前記第2流路とが互いの壁部を接触して設けられた接触領域が設けられており、
    前記接触領域には、断熱層が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の車両用の空調装置。
  9. 前記第2流路では、前記デシカント材が設けられた領域の下流側に、前記温度調節部への連絡口が設けられており、
    前記第2切替弁は、前記連絡口を塞いで前記温度調節部への空気の流入を阻止する位置と、前記排出口側への空気の流入を阻止する位置との間で切り替えられることを特徴とする請求項5に記載の車両用の空調装置。
  10. 前記第2切替弁の上流側には、前記第1流路と前記第2流路とが互いの壁部を接して設けられた接触領域が設けられており、
    前記デシカント材は、前記接触領域において、前記第1流路と前記第2流路とに跨がって設けられていることを特徴とする請求項9に記載の車両用の空調装置。
  11. 前記接触領域には、断熱層が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の車両用の空調装置。
  12. 前記デシカント材は、前記第1流路における前記温度調節部よりも下流側で、前記第1流路と前記第2流路とに跨がって設けられていることを特徴とする請求項5に記載の車両用の空調装置。
  13. 前記ファンと前記デシカント材が設けられた領域との間に、前記第1流路と前記第2流路とを連通する連通口が設けられており、
    前記第2切替弁は、前記連通口を塞いで、前記第2流路から前記第1流路を経た前記温度調節部への空気の流入を阻止する位置と、前記デシカント材側への空気の流入を阻止する位置との間で切り替えられることを特徴とする請求項5に記載の車両用の空調装置。
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EP3766713A4 (en) * 2017-03-16 2021-12-15 Marelli Cabin Comfort Japan Corporation VEHICLE AIR CONDITIONING SYSTEM

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