JP6957829B2 - 運転支援システム用の試験を実施するためのダミー車両 - Google Patents

運転支援システム用の試験を実施するためのダミー車両 Download PDF

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Description

本発明は、運転支援システム用の試験を実施するためのダミー車両および方法に関する。
現代の自動車技術では、自動車の周囲環境を能動的に監視し、受動的または能動的に自動車の制御に介入するますます多くの支援システムが使用されている。したがって、支援システムの誤評価を防ぐために、支援システムは包括的な試験を受ける必要がある。
最新の支援システムを試験するために、試験対象の車両と試験用物体、例えば、車両の模造品またはダミーとの間の、衝突または衝突に近い状況が引き起こされる。車両と試験用物体との間の衝突の場合、例えば、車両または試験用物体は、特定の位置に静止状態で配置されるか、またはプラットフォームが走行して移動され、衝突相手は、特定の速度差まで加速される。例えば、道路交通における2台の車両の衝突または人との車両の衝突など、現実に近い衝突状況を引き起こすために、車両および試験用物体は、衝突または衝突に近い状況を生じるように動かされる。その場合特に、運転支援システムは、現実に近い方法で試験することができる。
運転支援システムを試験するには、試験を頻繁に繰り返す必要がある。とりわけ、繰り返される試験操作時の車両模造品の組立は、運転支援システム用のそのような試験における相当のコスト要因である。したがって、衝突時に車両模造品が損壊すると、特に衝突実験を頻繁に繰り返す場合にコストがかかる。
本発明の課題は、運転支援システム用の試験において繰り返し使用に適したダミー車両を提供することである。
本課題は、独立請求項に記載の、運転支援システム用の試験を実施するためのダミー車両と、ダミー車両を用いる運転支援システム用の試験を実施するための方法と、によって解決される。
本発明の第1の態様によれば、運転支援システム用の試験(特に衝突試験または衝突に近い試験)を実施するためのダミー車両(すなわち、車両模造品または車両ターゲット)が記載される。ダミー車両は、ダミー車両の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む(例えば、弾性)変形可能な第1の外装パネルと、ダミー車両の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む開口要素と、を有し、開口要素および第1の外装パネルは、自立型ユニットを形成する。開口要素は、衝撃力が作用した場合に開口要素を第1の外装パネルから取外すことができるように、第1の外装パネルに取外し可能に接続されているため、自立型ユニットは、分解可能であり、車両の変形をもたらすことができる。
開口要素は、特に、ダミー車両の衝撃力による内部体積内の空気圧の上昇時または機械的変形に起因して、開口要素が第1の外装パネルから取外し可能であるように、第1の外装パネルと取り外し可能であるように接続されているため、ダミー車両の内部体積と周囲環境との間に均圧化をもたらすことができる。
本発明の更なる態様によれば、上述のダミー車両を用いる運転支援システム用の試験を実施する方法が記載される。
運転支援システム用の試験では、例えば、運転支援システムを備える試験車両が試験される。支援システムは、例えば、上述のダミー車両などの障害物を検出し、それに応じて受動的または能動的に試験車両と通信する、例えば、レーダセンサなどのセンサを有する。そのような場合、例えば、試験車両は、本発明による車両模造品に向かって移動され、両方の車両は、異なる速度を有してもよい。試験車両が車両模造品と衝突すると、衝撃力が生じる。試験車両は、例えば、10km/h〜100km/hの速度で車両模造品に向かって移動するため、車両模造品との衝突時に対応する衝撃力が生じる。衝撃力をもたらす衝撃エネルギーは、例えば、10kJ〜1000kJの間の範囲内であり得る。
本発明による車両模造品は、例えば、乗用車やトラックの形態の車両である。
試験対象の支援システムを備える試験車両は、例えば、自動車、乗用車、トラックまたはオートバイである。
ダミー車両は、ダミー車両の閉鎖された外殻と共に記載される複数の外装パネルからなる。外装パネルおよび開口要素(複数可)は、ダミー車両の内部体積を取り囲む。外装パネルは、変形可能に形成されている。これは、ダミー車両が他の試験用物体と衝突すると、外装パネルが損壊せずに変形可能であることを意味する。その場合、外装パネルは、ダミー車両の周囲方向を向いている外面を所望の車体色で塗装することができる。特に、以下に更に記載されるように、外装パネルおよび開口要素(複数可)は、積層複合材からなり、外層は、所望の塗装がされた、特に染色された、外装パネルの外層または開口要素の外層である。特に、外装パネルは、弾性変形可能であってもよく、したがって、外装パネルが弾性変形される衝撃の後に、初期状態に戻るように変形することができる。更に、外装パネルは、車体の現実に近いシミュレーションのために金属織布を有してもよく、金属製車体の材料特性を現実に近いようにシミュレートする。これは、例えば、レーダセンサを備える運転支援システムを試験する場合に重要である。更に、変形可能な外装パネルおよび開口要素(複数可)は、十分な剛性を有するため、ダミー車両の走行中の風による、または移動中の地面の凹凸によるパネルの振動またはフラッタリングが生じない。
衝突後のダミー車両の変形により、開口要素が開き、したがってダミー車両の自立構造体が分解される。自立構造体が分解することによって、例えば、外装パネルおよび開口要素などのダミー車両の個々の構成要素は、相対的に移動可能(変形可能)である。特に、外装パネルは、自立構造体が分解された後も互いに一体に接続されたままであり、互いに対する柔軟な接続により変形することができる。開口要素は、開口後に対応する外装パネル上の領域に固定されたままであってもよいか、または外装パネルから完全に取り外されてもよい。
更なる実施例によれば、外装パネルおよび開口要素またはパネル、特にルーフパネルは、
閉鎖状態では、パネルおよび外装パネルがダミー車両の内部体積と周囲環境との間の均圧化を抑制すると共に、外装パネルおよびパネルが自立構造体を形成するように、
開放状態では、パネルおよび外装パネルがダミー車両の内部体積と周囲環境との間の均圧化をもたらすと共に、外装パネルとパネルとは変形可能な構造体を形成するように、結合されている。
外装パネルおよび開口要素の自立構造体が閉鎖されている限り、ダミー車両は、形状安定性があり、例えば、耐風性である。衝突エネルギーによって、力または過圧が開口要素の開口を引き起こし、構造体が柔軟になるのは、外装パネルの剛性または変形可能性が個々に作用し、外装パネルおよび開口要素が互いに対して変形可能であるためである。したがって、構造的剛性(すなわち、自立型ユニット)から明らかにより柔軟なパネル(シェル)剛性への移行が行われる。
衝撃後の個々の外装パネルの変形に起因して、ダミー車両の内部体積が変化するため、ダミー車両の構成部品を損壊する可能性がある過圧または負圧が生じる場合がある。それに加えて、対応する負圧または過圧がシミュレーション結果を誤ったものにする可能性があるのは、周囲環境との均圧化が行われない場合、外装パネルの相対的な変形および開口要素の変形が抑制されるためである。このため、開口要素は、そのような開口部を提供するように外装パネルに取外し可能に接続されている。例えば、過圧の超過が0.01バール〜0.5バールよりも大きい場合、開口要素が外れるため、内部体積とダミー車両の周囲環境との間に均圧化接続が存在する。したがって、特に内部体積内の不都合な圧力条件による損壊が低減される。開口要素パネルは、ダミー車両の屋根を形成するルーフパネルの他に、ダミー車両のフロアパネルまたはサイドパネルであってもよい。
ダミー車両の更なる実施例によれば、開口要素は、パネル、特にルーフパネルを形成する。ダミー車両の更なる実施例によれば、パネルは、変形可能(特に弾性変形可能)に形成されている。パネルは、例えば、以下に記載される積層複合材からなっていてもよい。更に、パネルは、プラスチック製であってもよい。
更なる実施例によれば、開口要素は、安全ジッパにより結合されている。安全ジッパでは、例えば、一定間隔、例えば、50センチメートルを置いて、ジッパの歯と干渉する中断要素を導入することができる。したがって、目標とする標的開口部をジッパに一体化することができるため、内部体積内に一定の圧力がある場合に開口部が開口する。
更なる実施例によれば、開口要素は、ベルクロ(登録商標)ファスナ、安全ジッパ、ボタン接続部および/またはフック接続部と結合されている。
更なる例示的実施形態によれば、ダミー車両は、ダミー車両の内部体積内に配置されている、弾性変形可能な支持パネルを有する。支持パネルは、第1の結合領域と、第1の結合領域から離間した第2の結合領域と、を有する。第1の結合領域および第2の結合領域は、第1の結合領域と第2の結合領域との間の第1の距離が変化すると(特に短くすると)、支持パネルが予張力を受けることができるように、第1の外装パネルと結合されている。
本方法によれば、ダミー車両と試験用物体との衝突による第1の外装パネルの変形に起因する、第1の結合領域と第2結合領域との間の第1の距離が変化することによって(特に短くなることによって)、支持パネルに予張力がかかる。支持パネルの予張力によって、第1の外装パネルおよび支持パネルの初期形状が回復する。
ダミー車両の内部体積には、弾性変形可能な支持パネルが配置されている。弾性変形可能な支持パネルは、対応する外装パネルに固定されている。この場合、支持パネルは、第1の結合領域および第1の距離だけ離間している第2の結合領域により、外装パネルに固定されている。弾性変形可能な支持パネルの第1の結合領域および第2の結合領域は、例えば、支持パネルの縁部領域を形成する。
その場合、支持パネルおよび外装パネルは、パネルのそれぞれが自立するように形成されている。特に、外装パネルおよび支持パネルは、パネルが相互接続において自立型ユニット、すなわちダミー車両を形成するほど剛性に形成されている。この自立型ユニットは、更なる変形を生じることなく、例えば、地面上に設置することができる。換言すれば、特にダミー車両が地面上に立っている、荷重がかかっていない状態では、第1の距離または一般的に結合領域間の距離は、一定のままである。
更に、ダミー車両の底部領域を開放したままにするか、またはダミー車両の内部領域が完全に包まれるように、更なる底部パネルを使用してもしくは織布により覆ってもよい。
第1の結合領域と第2の結合領域との間の距離は、2つの結合領域の最も近い点の間の最短距離である。
「弾性変形可能」という概念は、衝撃力の作用下で支持壁がその形状を変えることができ、作用する衝撃力がなくなると損壊することなくその初期形状に戻ることであると理解される。
その場合、支持パネルは、厚さよりも明らかにより大きい長さおよび幅を有する平面要素である。支持パネルは、例えば、平坦面に形成されていてもよい。これは、支持パネルが、平面内で変形されていない予張力のない状態、すなわちまっすぐな平面要素として形成されていることを意味する。以下に記載される例示的実施形態では、支持パネルは、変形されていないかつ予張力のない状態で湾曲されてもいてもよい。
支持パネルは、以下に更に詳細に記載されるように、例えば、サンドイッチ構造形式で、または積層複合材として形成されていてもよい。支持パネルは、例えば、プラスチック、特に、例えば、ガラス繊維強化プラスチックまたは炭素繊維強化プラスチックなどの繊維強化プラスチックからなっている。更に、支持パネルは、発泡材からなっていてもよい。支持パネルは、0.01〜2MPaのヤング率を有してもよい。
ダミー車両の衝突時には、高い衝撃エネルギーが外装パネルに作用する。外装パネルは、変形し始めて、一方では衝突の衝撃を吸収し、他方では実際の車両との現実に近い衝突をシミュレートする。外装パネルの変形によって、第1の結合領域と第2の結合領域との間の距離がそれぞれ変化する(すなわち、第1の距離が長くなるかまたは短くなる)。これは、同様に弾性支持パネルの予張力をもたらす。衝撃の後、支持パネルは、その初期状態に戻るように変形して、第1の結合領域および第2の結合領域を元の形状へと押し引きするため、同様に第1の距離が第1の結合領域と第2の結合領域との間に存在する。その場合、外装パネルは、再びその元の形状にされ、例えば、再度張力がかかる。
したがって、本発明によるダミー車両により、様々な衝突実験に耐えることができる1つの車両用模造品が提供される。一方では、変形可能な外装パネルおよび支持パネルは、衝撃力を吸収し、対応するパネルの変形により衝撃力を減衰させる。他方では、外装パネルおよび支持パネルが一時的に変形して存在している衝突の後、パネルは、変形されていない初期形状に迅速に戻されるため、車両模造品は、更なる試験のために迅速に元どおりに準備することができる。
更なる実施例によれば、第1の結合領域および第2の結合領域は、第1の距離が存在する場合に支持パネルが湾曲したプロファイル形状になるように、第1の外装パネルと結合されている。
湾曲したプロファイル形状の下では、支持パネルは、平行ではなく、すなわち、平坦面に沿って延在するのではなく、例えば、それぞれの結合領域が形成されている縁部領域のみが共通面内に延在し、その一方で、支持パネルの中央領域は、この共通面の外側に延在することが理解されよう。例えば、湾曲したプロファイル形状は、平面と湾曲したプロファイル形状の頂点との間の距離を画定する特定の曲率半径を有することができる。湾曲した支持パネルを使用する場合、より均一な変形特性を設定することができる。
更なる実施例によれば、第1の外装パネルは、第1の結合領域または第2の結合領域を固定することができる接続装置を有する。接続装置は、例えば、取外し可能な接続装置であってもよい。例えば、接続装置は、ジッパシステム、ボタンシステムまたはベルクロファスナシステムであってもよい。更に、取外し不可能な接続装置もまた設けることができる。その場合、例えば、接続装置として、接着接続部または溶接接続部を用いることができる。
更なる実施例によれば、接続装置は、第1の結合領域または第2の結合領域が収容開口部に挿入可能であるように、第1の外装パネルにおいて収容開口部、特にスロットとして形成されている。例示的実施形態では、支持パネルの縁部は、結合領域を形成する。この縁部は、例えば、外装パネルに形成されているスロットに挿入することができる。スロットは、特に、外装パネル内へと向かう延在方向を有し、この延在方向は、第1の距離がそれに沿って測定される距離方向に対して平行には延びていない。これは、変化の際に、特に対応する結合領域の第1の距離を増加させると、支持パネルまたは支持パネルの結合領域をスロットから引き出すことができないという結果をもたらす。したがって、距離が変化すると、対応する変形力が外装パネルから結合領域に伝達され、またそれに対応して支持パネルに伝達される。
更なる実施例によれば、第1の結合領域および/または第2の結合領域は、第1の結合領域と第2の結合領域との間の支持パネルのパネル領域よりも厚いパネル厚さを有する。したがって、特に力のピークで結合領域に伝達されるため、支持パネルの堅牢性が向上する。
更なる実施例によれば、支持パネルは、第1の距離が存在する場合に支持パネルに予張力がかかるように形成されている。例えば、支持パネルは、平面に沿って延びる平面要素であってもよい。結合領域の距離を短くすることによって、支持パネルは、湾曲する。この湾曲状態では、結合領域を外装パネル上の対応する接続装置に固定することができるため、第1の結合領域と第2の結合領域との間に第1の距離が存在する場合には既に、支持パネルが予張力を受ける。したがって、支持パネルに荷重がかかっていない状態で既に外装パネルの剛性化および強化に寄与することができるのは、予張力により支持パネルが、例えば、結合領域を互いに押圧しようとし、したがって結合領域間の外装パネルの領域に張力がかかるからである。
更なる実施例によれば、支持パネルは、地面に接触するための接触領域を有し、接触領域は、第1の外装パネルおよび支持パネルの重量力を地面に伝達可能であるように形成されている。特に、第1の外装パネルは、支持パネルが地面の上に接触している場合、第1の外装パネルが力を伝達する地面との結合から自由であるように形成されている。
接触領域は、例えば、支持パネルの下方底部縁部によって形成される。例えば、可動脚を接触領域に同様に配置することもできる。更に、接触領域は、固定手段を有することができ、固定手段を使用して、例えば、ダミー車両を移動させるための走行可能なプラットフォームへの接続部を形成することができる。プラットフォームは、移動自在型とし、かつ自由にプログラムすることができる。更に、プラットフォームは、ベルト駆動を使用して駆動することができる。
接触領域は、特に地表面に形成される。対照的に、例えば、外装パネルの下縁は、この地表面までの距離を生じてもよいため、地表面への重量力の伝達が抑制される。したがって、総重量、すなわち外装パネルおよび支持パネルの重量力は、支持パネル自体を介して地面に伝えられる。これにより、外装パネルが地面に接触することに起因して変形する危険性が低減される。
更なる実施例によれば、外装パネルは、積層複合材から形成されている。積層複合材は、特に、内側でダミー車両の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む、変形可能な発泡材層を有する。追加してまたは代替として、積層複合材は、特に、内側とは反対側の発泡材層の外側に固定されている、変形可能な外層を有する。変形可能な外層は、特に不透明であり、入射光波を反射する。
発泡材層は、例えば、20mm〜100mmの厚さおよび15kg/m3〜60kg/m3の密度を有する。厚さが約20mmの場合、約60kg/m3の密度を有する発泡材を使用することが好ましい。厚さが約100mmの場合、約15kg/m3の密度を有する発泡材を使用することが好ましい。
発泡材層は、例えば、ポリウレタンからなっていてもよい。更に、発泡材層は、ガラス繊維または炭素繊維で強化することができる。発泡材層は、更に変形可能に形成されている。例示的実施形態では、発泡材層は、特に弾性変形可能である。
更なる実施例によれば、接着層は、発泡材層と外層との間に配置されている。接着層は、例えば、約20μm(マイクロメートル)〜約0.5mm(ミリメートル)の層厚を有する接着フィルムから形成されている。接着フィルムの密度は、例えば、約0.9kg/dm3〜約2.5kg/dm3の範囲である。
更なる実施例によれば、外層は、700nm〜900nmのスペクトル範囲を有する光、特に赤外光に対して、60%〜80%の反射率を有する。換言すれば、外層は、赤外光を少なくとも60%〜80%反射することができる。したがって、運転支援システムの赤外線センサを測定することができる。
外装パネルは、例えば、以下に詳細に記載される接続手段を使用して接続される。これらの接続手段は、好ましい実施形態では、外層の端部領域に固定されている。例えば、接続手段は、ジッパシステム、ボタンシステムまたはベルクロファスナシステムであってもよい。更に、取外し不可能な接続手段もまた設けることができる。その場合、例えば、接続装置として、接着接続部または溶接接続部を用いることができる。更に、接続手段は、外装パネルが互いに対して枢動可能であるように、例えば、金属製またはプラスチック製の蝶番であってもよい。接続手段は、一般的には、衝突時に外装パネルが互いから外れることはないが、互いに対して変形するか、枢動するかまたは屈曲することができるように形成されている。
更なる実施例によれば、積層複合材は、発泡材層と外層との間に変形可能な機能層を更に有する。特に機能層は、加熱可能層、金属部材、特に金属織布からなる層および/または赤外線反射層を有する。
機能層が加熱可能に形成されている場合には、例えば、ダミー車両のエンジンルームの領域において、エンジンの動作またはエンジンの熱放射をシミュレートすることができる。金属織布が機能層として積層複合材で使用される場合、それによってレーダ反射率が改善されるため、運転支援システムのレーダセンサを試験することができる。それに対応して、機能層が赤外線反射層を有するとき、運転支援システムの赤外線センサを試験することができる。積層複合材は、例えば、上述の様々な機能を有する1つの機能層または複数の機能層を有することができる。
更なる実施例によれば、第1の外装パネルは、ホイール部を有し、ホイール部は、円形に延びる溝を有し、その溝は、第1の外装パネルのホイール部を取り囲む第1の外装パネルの部分から、ホイール部を区切る。
このようにして、ホイール部は、溝によって外装パネルの周囲部から区切られている。ホイール部は、外装パネルの一体部分であってもよく、例えば、溝をフライス加工することにより作製されてもよい。あるいは、ホイール部は、別個の要素であってもよく、外装パネルに固定されてもよい。ホイール部は、例えば、円筒形状を有してもよく、別個の部品として外装パネルに固定されてもよい。対応する外装パネルには、1つのホイール部または複数のホイール部が形成されてもよい。
更なる実施例によれば、ホイール部は、周面を有し、周面は、境界面を有し、周面と境界面とは、対向しており、溝によって互いから離間している。境界面は、特に金属表面層および周面、特に光吸収表面層、特にゴム加工表面層を有する。このようにして、外装パネルの境界面は、ダミー車両のホイールアーチを形成する。このようにして、周面は、ホイール部のタイヤ面を形成する。
更なる実施例によれば、ホイール部は、外面を有し、外面は、更なる金属表面層を有する。更なる金属表面層は、特にリムスポークの配置を示すパターンを有する。外面は、特に、ホイール部の周面に接続するその面である。外面は、光吸収材料、特にゴム加工層を有する、径方向外側の端部領域を有してもよい。径方向外側の端部領域によって取り囲まれている外面の中心には、例えば、金属表面層が形成されている。金属表面層のパターンは、実際のリムのスポークパターンを示している。特に、外面の中心は、例えば、ダミー車両のホイールリムを形成する、交換可能な金属円筒を使用して形成することができる。
更なる実施例によれば、ホイール部は、第1の外装パネルに対して回転可能に形成されている。例えば、回転可能とするために、ホイール部を回転させる駆動モータを配置してもよい。更に、ダミー車両を地面に沿って走行させ、ホイール部を地表面に接触させることにより、ホイール部を動かすことができる。したがって、運転支援システムのレーダセンサは、回転するホイール部のマイクロドップラ効果を測定することができる。これにより、ダミー車両のシミュレーションが現実に即したものに改善される。
更なる実施例によれば、ダミー車両は、ダミー車両の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む変形可能な第2の外装パネルを更に有する。開口要素、第1の外装パネルおよび第2の外装パネルは、自立型ユニットを形成し、開口要素は、衝撃力の作用時に第2の外装パネルから取外し可能であるように、第2の外装パネルに取外し可能に接続されるため、自立型ユニットは、分解可能であり、車両の変形がもたらされる。
試験/衝突の後、少なくとも第1の外装パネルと第2の外装パネルとの間で、十分に一貫した全体構造が維持される。ダミー車両を再び準備するためには、開口要素を再び閉じて、外装パネルを互いに対して位置合わせするだけでよく、それによって反復試験の実施に際して大幅な時間的利点がもたらされる。
更なる例示的実施形態によれば、ダミー車両は、ダミー車両の内部体積内に配置されている更なる支持パネルを有する。更なる支持パネルは、更なる第1の結合領域と、更なる第1の結合領域から離間した更なる第2の結合領域と、を有する。更なる第1の結合領域および更なる第2の結合領域は、更なる第1の結合領域と更なる第2の結合領域との間の第2の距離が変化した場合に、更なる支持パネルが予張力を受けることができるように、第2の外装パネルと結合されている。
上述の実施例によって、複数の更なる外装パネルが対応する支持パネルと共に内部体積を取り囲むことができ、したがってダミー車両を形成することができることが明らかである。例えば、外装パネルは、ダミー車両の左側車体半部であり、第2の外装パネルは、右側車体半部である。第2の外装パネルは、上述の第1の外装パネルと同じ実施例または特徴を有してもよい。更に、更なる支持パネルは、上記の支持パネルと同じ特徴を有してもよい。あるいは、それに対応して、第1の外装パネルを更なる外装パネルに分割可能とすることなく、第1の外装パネルは、完全な車体を模倣することができる。
更なる実施例によれば、支持パネルと更なる支持パネルとは、結合部で互いに固定されている。例えば、支持パネルおよび更なる支持パネルは、取外し可能な接続により結合部に固定することができる。結合部は、例えば、支持パネル同士が接触する部分を形成する。この結合部では、例えば、ひも接続、ベルクロ接続またはボタン接続を使用して、支持パネルは、互いに一緒に固定されている。
更なる実施例によれば、ダミー車両は、補強ストラットを有し、補強ストラットは、圧縮力が補強ストラットに伝達可能であるように、第1の外装パネルと第2の外装パネルとの間に固定される。したがって、補強ストラットは、2つの外装パネル間の最小距離を確保することができる。更に、補強ストラットは、車両を補強する役割を果たすため、車両は、より堅牢となり、自立型ユニットを形成する。補強ストラットは、例えば、金属ストラットまたは繊維強化プラスチックストラットを形成してもよい。
好ましい実施形態では、補強ストラットは、外装パネルの反対側にある対向する2つのホイール部の間に配置されている。したがって、補強ストラットは、ダミー車両の仮想車軸に沿って延在する。
補強ストラットは、固定装置を使用して地面または走行可能なプラットフォームに更に固定することができる。
例えば、固定装置は、磁性アタッチメント、ベルクロファスナまたはフック機構を形成してもよい。
更なる実施例によれば、少なくとも第1の外装パネルまたは第2の外装パネルは、補強ストラットが取外し可能に挿入することができる収容開口部を有する。その場合、収容開口部は、その中に補強ストラットを押し込むことができ、収容開口部のある特定の深さ、例えば、ストッパ位置に存在するように形成されている。衝撃によって外装パネルが互いから分離した場合、または2つの外装パネル間の距離が増加した場合には、補強ストラットは、収容開口部から滑落して外れ、外装パネルの対応する更なる変形が可能になる。
更なる実施例によれば、ダミー車両は、牽引要素、特に弾性牽引要素を有し、牽引要素は、牽引要素が牽引力を、一方では第1の外装パネルおよび/または第2の外装パネルとの間に伝達し、他方では補強ストラットに伝達するように、第1の外装パネルおよび/または第2の外装パネルと固定されている。例えば、補強ストラットは、中空形材として形成されており、牽引要素は、中空形材の内部で延在する。例えば、牽引要素は、例えば、弾性エキスパンダなどの弾性ひもであってもよい。したがって、例えば、外装パネルは、衝突時に補強ストラットから離れることができるため、補強ストラットは、言及している外装パネルから外れるが、補強ストラットと外装パネルとの間の永続的な接続は、牽引要素を介して確保される。したがって、補強ストラットが対応する外装パネルから不慮に外れることがないため、ダミー車両を初期状態に再組み立てすることはより容易である。
更なる実施例によれば、ダミー車両は、ダミー車両の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む変形可能な第3の外装パネルを示す。第3の外装パネルは、第1の外装パネルおよび第2の外装パネルに接続され、第3の外装パネルは、特に、ダミー車両のフロント領域を形成する。
更なる実施例によれば、ダミー車両の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む変形可能な第4の外装パネル。第4の外装パネルは、第1の外装パネルおよび第2の外装パネルに接続され、第4の外装パネルは、特に、ダミー車両のリア領域を形成する。
第3および第4の外装パネルは、上述の第1および第2の外装パネルと同じ特徴の形態を有してもよい。この場合、第3および第4の外装パネルは、対応する支持パネルにより固定かつ補強することができる。あるいは、第3および第4の外装パネルは、支持パネルに結合されずに配置されてもよい。例えば、第3の外装パネルおよび第4の外装パネルは、第1の外装パネルと第2の外装パネルとの間に接続される。第3の外装パネルは、例えば、ダミー車両のフロント領域、例えば、バンパを形成してもよい。第4の外装パネルは、例えば、ダミー車両のリア領域、例えば、リアバンパを明示する。
本明細書に記載の実施形態は、本発明の可能な変形形態の限られた選択のみを示すことに留意されたい。個々の実施形態の特徴を互いに適切に組み合わせることが可能であるため、多数の異なる実施形態が、本明細書に明示されている変形形態と共に、当業者にとって明らかに開示されていると見なされるべきである。特に、本発明のいくつかの実施形態は、装置クレームで記載され、本発明の他の実施形態は、方法クレームで記載される。しかし、本願を読めば当業者にはただちに明らかなように、別段に明記しない限りある種類の主題に属する特徴の組み合わせに加えて、異なる種類の主題に属する任意の特徴の組み合わせも可能である。
以下では、本発明を更に説明し、よりよく理解するために、添付の図面を参照しながら実施例を詳細に記載する。
ルーフパネルを図示していない例示的実施形態によるダミー車両の概略図である。 変形されていない状態にある図1に記載のダミー車両の概略平面図である。 変形状態にある図1に記載のダミー車両の概略平面図である。 本発明の例示的実施形態による対向するホイール部の拡大図である。 本発明の例示的実施形態による積層複合材の概略図である。 本発明の例示的実施形態によるルーフパネルの固定時のダミー車両の概略図である。 本発明の例示的実施形態によるルーフパネルを含むダミー車両の概略図である。 変形状態にある図7に由来するダミー車両の概略図である。
異なる図中の同一または類似の構成要素には同一の参照番号が付されている。図中の図示は、概略図である。
図1は、例示的実施形態による運転支援システム用の試験を実施するための、ルーフパネル601(図6参照)を図示していないダミー車両100の概略図である。ダミー車両100は、ダミー車両100の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む変形可能な第1の外装パネル110と、ダミー車両100の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む開口要素601と、を有し、開口要素601および第1の外装パネル110は、自立型ユニットを形成する。開口要素601は、衝撃力が作用した場合に、開口要素601が第1の外装パネル110から取外し可能であるように、第1の外装パネル110と取外し可能に接続されるため、自立型ユニットは、分解可能であり、車両の変形をもたらすことができる。
更に、ダミー車両100は、ダミー車両100の内部体積に配置されている、弾性変形可能な支持パネル103を有する。支持パネル103は、第1の結合領域と、第1の結合領域から離間した第2の結合領域102と、を有する。第1の結合領域101および第2の結合領域102は、支持パネル103が湾曲したプロファイル形状になるように、第1の外装パネル110に結合されているため、第1の結合領域101と第2の結合領域102との間の第1の距離が変化した場合に支持パネル103が予張力を受けることができる。
ダミー車両100は、ダミー車両の閉じられた外殻と共に記載される複数の外装パネル110、120、130、140、601からなる。外装パネル110、120、130、140、601は、ダミー車両100の内部体積を囲んで閉鎖する。外装パネル110、120、130、140、601は、変形可能に形成されている。これは、ダミー車両100が他の試験用物体と衝突すると、外装パネル110、120、130、140、601が損壊せずに変形可能であることを意味する。その場合、外装パネル110、120、130、140、601は、ダミー車両100の周囲方向を向く外面を、所望の車両色で塗装してもよい。特に、外装パネル110、120、130、140、601は、弾性変形可能であってもよく、したがって、外装パネル110、120、130、140、601が弾性変形される衝撃の後に、初期状態に戻るように変形してもよい。更に、外装パネル110、120、130、140、601は、車体の現実に近いシミュレーションのための金属織布を有してもよく、金属製の車体の材料特性を現実に近くシミュレートする。更に、変形可能な外装パネル110、120、130、140、601は、十分な剛性を有するため、ダミー車両100の走行中の風による、または移動中の地面の凹凸による外装パネル110、120、130、140、601の振動またはフラッタリングが生じない。
ダミー車両は、ダミー車両100の内部体積内に配置された更なる弾性変形可能な支持パネル109上と、ダミー車両100の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む変形可能な第2の外部パネル120と、を有する。更なる支持パネル109は、更なる第1の結合領域111と、更なる第1の結合領域111から離間した更なる第2の結合領域112と、を有する。更なる第1の結合領域111および更なる第2の結合領域112は、更なる第1の結合領域111と更なる第2の結合領域112の間の第2の距離x2が変化するときに、更なる支持パネル109が予張力を受けることができるように、第2の外装パネル120と結合されている。
外装パネル110は、ダミー車両100の左側車体半部を形成し、第2の外装パネル120は、右側車体半部を形成する。
支持パネル103および更なる支持パネル109は、結合部113で互いに固定されている。結合部113は、例えば、支持パネル103、109が接触する部分を形成する。この結合部113では、例えば、ひも接続によって、支持パネル103、109を互いに一緒に固定することができる。
変形可能な第3の外装パネル130は、ダミー車両100の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む。第3の外装パネル130は、第1の外装パネル110および第2の外装パネル120に接続され、第3の外装パネル130は、ダミー車両100のフロント領域を形成する。
変形可能な第4の外装パネル140は、ダミー車両100の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む。第4の外装パネル140は、第1の外装パネル110および第2外装パネル120に接続され、第4の外装パネル140は、特に、ダミー車両100のリア領域を形成する。
弾性変形可能な支持パネル103、109は、対応する外装パネル110、120に固定されている。この場合、支持パネル103は、第1の結合領域101および第1の距離x1だけ離間した第2の結合領域102により外装パネル110に固定される。弾性変形可能な支持パネル103の第1の結合領域101および第2の結合領域102は、例えば、支持パネル103の縁部領域を形成する。
支持パネル103、109および外装パネル110、120、130、140は、自立するように形成されている。特に、外装パネル110、120、130、140および支持パネル103、109は、これらが相互接続で自立型ユニット、すなわちダミー車両100を形成するほど剛性に形成されている。ダミー車両100は、更なる変形を生じることなく、例えば、地面上に設置することができる。換言すれば、特にダミー車両100が地面上に立っている、荷重がかかっていない状態では、第1の距離または一般的に結合領域101、102、111、112間の距離x1、x2は、一定のままである。この場合、支持パネル103、109は、平面要素である。
第1の結合領域101および第2の結合領域102は、第1の距離x1が存在する場合に、支持パネル103が湾曲したプロファイル形状になるように、第1の外装パネル110に結合されている。それに対応して、更なる支持パネル109は、湾曲したプロファイル形状で距離x2を伴って存在する。
外装パネル110、120は、例えば、接続手段116で接続される。これらの接続手段116は、好ましい実施形態では、外層502の端部領域(図5参照)に固定されている。
第1の外装パネル110および第2の外装パネル120は、ホイール部104を有する。ホイール部104は、円形に延びる溝107を有し、その溝107は、例えば、第1の外装パネル110のホイール部104を、ホイール部104を囲む第1の外装パネル110の部分から区切る。
したがって、ホイール部104は、溝107により外装パネル110、120の周囲部から区切られる。ホイール部104は、外装パネル110、120の一体部分であってもよく、例えば、溝107をフライス加工することにより作製されてもよい。あるいは、ホイール部104は、別個の要素であってもよく、外装パネル110、120に固定されてもよい。対応する外装パネル110、120に、1つのホイール部104または複数のホイール部104が形成されてもよい。
ホイール部は、周面105を有し、周囲部は、境界面106を有する。周面105と境界面106とは対向し、溝107によって互いに離間されている。境界面106は、特に金属表面層を有し、周面105は、特に光吸収表面層、特にゴム加工表面層を有する。したがって、外装パネル110、120の境界面106は、ダミー車両100のホイールアーチを形成する。したがって、周面105は、ホイール部104のタイヤ面を形成する。
ホイール部104は、外面108上、外面108は、更なる金属表面層を有する。更なる金属表面層は、特にリムスポークの配置を示すパターンを有する。外面108は、特に、ホイール部104の周面105に接続するその面である。外面108は、光吸収材料、特にゴム加工層を有する径方向外側の端部領域を有してもよい。径方向外側の端部領域によって取り囲まれている外面108の中心には、例えば、金属表面層が形成されている。金属表面層のパターンは、実際のリムのスポークパターンを示している。特に、外面108の中心は、例えば、ダミー車両のホイールリムを形成する、交換可能な金属製円筒を使用して形成することができる。
ホイール部は、外装パネル110、120に対して回転可能に形成することができる。
ダミー車両100は、補強ストラット114を更に有し、補強ストラット114は、圧縮力が補強ストラットに伝達可能であるように、第1の外装パネル110と第2の外装パネル120との間に固定されている。したがって、補強ストラット114は、2つの外装パネル110、120間の最小距離を確保することができる。更に、補強ストラット114は、ダミー車両を補強する役割を果たすため、ダミー車両は、より堅牢となり、自立型ユニットを形成する。
補強ストラット114は、外装パネル110、120の反対側にある対向する2つのホイール部104の間に配置されている。
第1の外装パネル110および第2の外装パネル120は、収容開口部400(図4参照)を有し、収容開口部の中に補強ストラット114を取外し可能に挿入することができる。
ダミー車両100は、牽引要素115、特に弾性牽引要素を更に有し、牽引要素は、牽引要素115が牽引力を、一方では第1の外装パネル110および/または第2の外装パネル120との間に伝達し、他方では補強ストラット114に伝達するように、第1の外装パネル110および/または第2の外装パネル120および補強ストラット114と固定されている。
更に、外装パネル110、120、130、140の外面上に、例えば、外部ミラー、ナンバープレートホルダまたはヘッドライトなどの機能要素117を固定する、例えば、貼着することができる。例示的実施形態では、例えば、ダミー車両100が減速するか、またはブレーキをかけたときに、テールランプが点灯してもよく、それによりブレーキライトをシミュレートする。
図2は、変形されていない状態にある図1に記載のダミー車両100の概略平面図であり、図3は、開口要素601が開いた変形状態にある、図1に記載のダミー車両の概略平面図である。
ダミー車両100の衝突時には、外装パネル110、120、130、140に大きな衝撃エネルギーが作用する。外装パネルは、変形し始めて、一方では衝突の衝撃を吸収し、他方では実際の車両との現実に近い衝突をシミュレートする。外装パネル110、120、130、140の変形により、第1の結合領域101、111と第2の結合領域102、112との間の距離がそれぞれ変化する(すなわち、距離x1、x2が長くなるかまたは短くなる)(図3参照)。これは、同様に弾性支持パネル103、109への予張力をもたらす。衝撃の後、支持パネル103、109は、その初期状態に戻るように変形して、第1の結合領域101、111および第2の結合領域102、112を元の形状へと押し引きするため、同様に第1の距離x1が第1の結合領域101、111と第2の結合領域102、112との間に存在する。その場合、外装パネル110、120は、再びその元の形状にされ、例えば、再度張力がかかる。
開口部601は、特に、ダミー車両の衝撃力による内部体積内の空気圧の上昇時または機械的変形に起因して、開口要素601が第1の外部パネル110から取外し可能であるように、第1の外部パネルに取外し可能に接続されているため、ダミー車両の内部体積と周囲環境との間に均圧化をもたらすことができる(図3参照)。
衝突後のダミー車両100の変形により、開口要素601が開き、したがって、ダミー車両100の自立構造体が分解される。自立構造体が分解することによって、例えば、外装パネル110、120、130、140および開口要素601などのダミー車両100の個々の構成要素は、相対的に移動可能(変形可能)である。特に、外装パネル110、120、130、140は、自立構造体が分解された後も互いに一体に接続されたままであり、互いに対する柔軟な接続により変形することができる。開口要素601は、開口後に対応する外装パネル上の領域に固定されたままであってもよい。
外装パネル110、120、130、140および開口要素601からなる自立構造体が閉じている限り、ダミー車両は、形状安定性があり、例えば、耐風性である。衝突エネルギーに起因して、力または過圧が開口要素601の開口をもたらし、構造は、柔軟になる。
第1の外装パネル110(およびそれに対応して第2の外装パネル120)は、第1の結合領域101、111または第2の結合領域102、112を固定することができる接続装置201を有する。接続装置201は、例えば、取外し可能な接続装置201であってもよい。この接続装置201は、本発明の例では、収容開口部、特にスロットとして、第1の結合領域101、111または第2の結合領域102、112を収容開口部に挿入することができるように、特に外装パネル110、120内に形成されている。支持パネル103、109の縁部は、結合領域101、111、102、112を形成する。この縁部は、例えば、外装パネル110、120に形成されているスロットに挿入することができる。スロットは、特に外装パネル110、120内へと向かう延在方向を有し、この延在方向は、第1の距離x1または第2の距離x2がそれに沿って測定される距離方向に対して平行には延びていない。これは、変化の際に、特に対応する結合領域101、111、102、112の距離x1、x2を増加させると、支持パネル103、109またはそれらの結合領域101、111、102、112をスロットから引き出すことができないという結果をもたらす(図3を参照)。したがって、距離x1、x2が変化すると、対応する変形力が外装パネル110、120から結合領域101、111、102、112に伝達され、またそれに対応して支持パネル103、109に伝達される。
支持パネル103、109は、地面202上に接触するための接触領域を有し、接触領域は、外装パネル110、120、130、140および支持パネル103、109の重量力を地面202に伝達することができるように形成されている。特に、外装パネル110、120、130、140は、支持パネル103、109が地面の上に接触している場合、外装パネル110、120、130、140が力を伝達する地面との結合から自由であるように形成されている。
図3では、ダミー車両100の変形状態では、補強ストラット114を外装パネル110、120から取外すことができ、牽引要素115を介してのみ外装パネル110、120に接続されていることを更に示す。
図4は、図1〜図3のダミー車両における対向するホイール部104の拡大図である。第1の外装パネル110または第2の外装パネル120は、補強ストラット114を取外し可能に挿入することができる収容開口部を有する。その場合、収容開口部114は、その中に補強ストラット114を押し込むことができ、収容開口部のある特定の深さ、例えば、ストッパ位置に存在するように形成されている。衝撃によって外装パネル110、120が互いから外れる場合(例えば、図3参照)、または2つの外装パネル110、120間の距離が増加した場合には、補強ストラット114は、収容開口部から滑落して外れ、外装パネル110、120の対応する更なる変形が可能になる。
例えば、補強ストラット114は、中空形材として形成されており、牽引要素115は、中空形材の内部で延在する。例えば、牽引要素115は、例えば、弾性エキスパンダなどの弾性ひもであってもよい。したがって、例えば、外装パネル110、120は、衝突時に補強ストラット114から離れることができるため、補強ストラット114は、言及している外装パネル110、120から外れるが、補強ストラット114と外装パネル110、120との間の永続的な接続は、牽引要素115を介して確保される。
図5は、本発明の例示的実施形態による積層複合材500の概略図である。外装パネル110、120、130、140は、例えば、積層複合材500から形成されている。積層複合材500は、ダミー車両100の内部体積を内側で少なくとも部分的に取り囲む、特に変形可能な発泡材層501を有する。追加してまたは代替として、積層複合材500は、特に、内側とは反対側にある発泡材層501の外側に固定されている、変形可能な外層502を有する。変形可能な外層502は、特に、不透明であり、入射光波を吸収する。発泡材層501は、更に変形可能に形成されている。例示的実施形態では、発泡材層501は、特に弾性変形可能である。
発泡材層501と外層502または機能層503との間に、接着層504が配置されている。接着層504は、例えば、約50μm(マイクロメートル)〜約0.25mm(ミリメートル)の層厚を有する接着フィルムから形成されている。
積層複合材500は、発泡材層501と外層502との間に変形可能な機能層503を更に有する。機能層503は、特に、加熱可能層、金属部材、特に金属織布からなる層および/または赤外線反射層を有する。
機能層503が加熱可能に形成されている場合には、例えば、ダミー車両100のエンジンルームの領域において、エンジンの動作またはエンジンの熱放射をシミュレートすることができる。金属織布が機能層503として積層複合材500で使用される場合、それによってレーダ反射率が改善されるため、運転支援システムのレーダセンサを試験することができる。それに対応して、機能層503が赤外線反射層を有するとき、運転支援システムの赤外線センサを試験することができる。積層複合材500は、例えば、1つの機能層503または複数の機能層503を有してもよい。
図6は、本発明の例示的実施形態によるルーフパネル601として開口要素を取付けた場合の、図1に記載のダミー車両100の概略図である。ダミー車両100は、ダミー車両100の内部体積内の空気圧の上昇時に、外装パネル110、120、130、140のうちの少なくとも1つからルーフパネル601を取外し可能となるように、第1の外装パネル110(および任意の他の外装パネル120、130、140)と取外し可能に接続されているパネル、特にルーフパネル601を有する。
ルーフパネル601は、更なる接続手段602、例えば、ベルクロファスナ、安全ジッパ、ボタン接続部および/またはフック接続部と結合されている。したがって、適合する設定開口部を更なる接続手段602と一体化することができるため、ダミー車両100の内部体積に特定の圧力が存在する場合、更なる接続手段602が外れる。
図7は、変形されていない状態にあるルーフパネル601を含む図1のダミー車両100の概略図であり、図8は、変形状態にあるルーフパネル601を含む図1のダミー車両100の概略図である。衝突後のダミー車両100の変形により、ダミー車両100の内部体積が変化するため、ダミー車両の構成部品を損壊する可能性がある過圧または負圧が生じる場合がある。これに加えて、対応する負圧または過圧は、シミュレーション結果を誤ったものにする可能性がある。このため、ルーフパネル601は、そのような開口部または空隙801がもたらされるように、外装パネル110、120、130、140に取外し可能に接続されている。過圧の超過が、例えば、1.5バールよりも大きい場合、ルーフパネル601が外れるため、ダミー車両100の内部体積と周囲環境との間に均圧化接続801が存在する。したがって、特に内部体積内の不都合な圧力条件による損壊が低減される。パネル601は、ダミー車両100の屋根を形成するルーフパネルに加えて、ダミー車両100のフロアパネルまたはサイドパネル110、120、130、140であってもよい。ルーフパネル601はまた、支持パネル103、109に取外し可能に接続されてもよい。
ルーフパネル601は、閉鎖状態では、ルーフパネル601および外装パネル110、120がダミー車両100の内部体積と周囲環境との間の均圧化を抑制すると共に、外装パネル110、120およびルーフパネル601が自立構造体を形成するように(図7)結合され、開放状態では、ルーフパネル601および外装パネル110、120がダミー車両100の内部体積と周囲環境との間の均圧化をもたらす(図8)と共に、外装パネル110、120およびルーフパネル601が変形可能な構造体を形成するように結合されている。
図7は、様々な機能領域を有するパネル110、120、130、140、601の様々な領域701、702、703を更に示す。例えば、ルーフパネル601は、フロントガラス領域701を有する。フロントガラス領域701は、例えば、緻密で不透過性の周囲領域と比較して、光透過性かつ透明な領域を有してもよい。これは、一方では、ダミー車両の現実に近いシミュレーションを可能にする。更にそれにより、例えば、ダミー車両100の内部体積内に配置されてもよい測位システムからのGPS信号は、干渉を受けることなくダミー車両100の内部体積から送信することができる。それに対応して、例えば、第1の外装パネル110は、サイドウィンドウ領域702を有する。
更に、パネル110、120、130、140、601のレーダ反射器領域703は、ダミー車両の金属製車体をシミュレートするために、金属層または金属織布で形成されていてもよい。これは、特にレーダビームの現実に近い反射に役立つ。
パネルは、例えば、積層複合材500を用いて形成されている。パネルの機能に応じて、積層複合材500を局部的に適合させてもよく、それによって積層複合材領域701、702、703の対応する機能性がもたらされる。
補足として、「含む」は、他の要素またはステップを除外せず、「1つの」は、複数を除外しないことに留意されたい。更に、上記の実施例のうちの1つを参照して記載された特徴またはステップは、上述の他の実施例の他の特徴またはステップと組み合わせて使用されてもよいことにも留意されたい。「特許請求の範囲」における参照符号は、限定的であると見なされるべきではない。
100・・・ダミー車両
101・・・第1の結合領域
102・・・第2の結合領域
103・・・支持パネル
104・・・ホイール部
105・・・周面
106・・・境界面
107・・・溝
108・・・外面
109・・・更なる支持パネル
110・・・第1の外装パネル
111・・・第1の結合領域
112・・・第2の結合領域
113・・・結合部
114・・・補強ストラット
115・・・牽引要素
116・・・接続手段
117・・・機能要素
201・・・接続装置
202・・・底部領域
500・・・積層複合材
501・・・発泡材層
502・・・外層
503・・・機能層
504・・・接着層
601・・・開口要素/ルーフパネル
602・・・更なる接続手段
701・・・フロントガラス領域
702・・・サイドウィンドウ領域
703・・・レーダ反射器領域
801・・・空隙
x1・・・第1の距離
x2・・・第2の距離

Claims (27)

  1. 運転支援システム用の試験を実施するためのダミー車両であって、前記ダミー車両は、
    前記ダミー車両の内部体積を少なくとも部分的に取り囲む、変形可能な第1の外装パネルと、
    前記ダミー車両の前記内部体積を少なくとも部分的に取り囲む、開口要素と、を備え、
    前記開口要素および前記第1の外装パネルは、自立型ユニットを形成し、
    前記開口要素は、衝撃力が加えられると、前記開口要素が前記第1の外装パネルから取外されるように、前記第1の外装パネルに取外し可能に接続されているため、前記自立型ユニットは、分解可能であり、前記ダミー車両の変形をもたらすことができる、ダミー車両。
  2. 前記開口要素は、前記ダミー車両の衝撃力による前記内部体積内の空気圧の上昇時または機械的変形に起因して、前記開口要素が前記第1の外装パネルから取外されるように、前記第1の外装パネルに取り外し可能に接続されているため、前記ダミー車両の前記内部体積と周囲環境との間の均圧化をもたらすことができる、請求項1に記載のダミー車両。
  3. 前記開口要素は、パネル形成する、請求項1または2に記載のダミー車両。
  4. 前記第1の外装パネルおよび前記パネル
    前記パネルおよび前記第1の外装パネルが、前記ダミー車両の前記内部体積と周囲環境との間の、前記パネルが取り外されることによる均圧化を行わない閉鎖状態では、記第1の外装パネルおよび前記パネルが自立構造体を形成するように、
    前記パネルおよび前記第1の外装パネルが、前記ダミー車両の前記内部体積と前記周囲環境との間の、前記均圧化をもたらす開放状態では、記第1の外装パネルおよび前記パネルが変形可能な構造体を形成するように、結合されている、請求項3に記載のダミー車両。
  5. 前記開口要素は、安全ジッパに外し可能に固定されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のダミー車両。
  6. 前記開口要素は、ベルクロファスナ、ボタン接続および/またはフック接続により前記第1の外装パネルに取外し可能に固定されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のダミー車両。
  7. 前記ダミー車両の前記内部体積内に配置されている、弾性変形可能な支持パネルを更に備え、
    前記支持パネルは、第1の結合領域と、前記第1の結合領域から離間した第2の結合領域と、を有し、
    前記第1の結合領域および前記第2の結合領域は、前記第1の結合領域と前記第2の結合領域との間の第1の距離が変化すると、前記支持パネルが予張力を受けることができるように、前記第1の外装パネルと結合されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のダミー車両。
  8. 前記第1の結合領域および前記第2の結合領域は、前記第1の距離(x1)が存在する場合に、前記支持パネルが湾曲したプロファイル形状になるように前記第1の外装パネルと結合され、かつ/または、
    前記第1の外装パネルは、前記第1の結合領域または前記第2の結合領域を固定することができる接続装置を有する、請求項7に記載のダミー車両。
  9. 前記接続装置は、前記第1の外装パネルにおいて収容開口部として構成され、前記第1の結合領域または前記第2の結合領域を前記収容開口部に挿入可能である請求項8に記載のダミー車両。
  10. 前記第1の結合領域および/または前記第2の結合領域は、前記第1の結合領域と前記第2の結合領域との間の前記支持パネルのパネル領域よりも大きいパネル厚を有する、請求項7〜9のいずれか一項に記載のダミー車両。
  11. 前記支持パネルは、前記第1の距離が存在する場合に、前記支持パネルに予張力がかかるように形成されている、請求項7〜10のいずれか一項に記載のダミー車両。
  12. 前記第1の外装パネルは、積層複合材から形成され、
    前記積層複合材は、側で前記ダミー車両の前記内部体積を少なくとも部分的に取り囲む、変形可能な発泡材層を有し、かつ/または
    前記積層複合材は、前記発泡材層の前記内側とは反対側にある外側に固定されている、変形可能な外層を有し、
    前記変形可能な外層は、透明である、請求項6〜11のいずれか一項に記載のダミー車両。
  13. 前記発泡材層は、20mm〜100mmの厚さを有し、
    前記発泡材層は、15kg/m〜60kg/mの密度を有する、請求項12に記載のダミー車両。
  14. 前記発泡材層と前記外層との間に接着層が配置されている、請求項12または13に記載のダミー車両。
  15. 前記外層は、700nm〜900nmのスペクトル範囲を有する光対して、60%〜80%の反射率を有する、請求項1214のいずれか一項に記載のダミー車両。
  16. 前記積層複合材は、前記発泡材層と前記外層との間に変形可能な機能層を更に有し、
    前記機能層は、熱可能層、金属部材らなる層および/または赤外線反射層を有する、請求項1215のいずれか一項に記載のダミー車両。
  17. 前記第1の外装パネルは、ホイール部を有し、
    前記ホイール部は、円形に延びる溝を有し、前記溝は、前記第1の外装パネルの前記ホイール部を、前記第1の外装パネルの残ら区切る、請求項1〜16のいずれか一項に記載のダミー車両。
  18. 前記ダミー車両は、前記第1の外装パネルに対し回転可能に形成されているホイールをさらに備え、
    前記ホイール、周面を有し、前記ホイール部は、前記ホイールの一部を囲む境界面を有し、
    前記周面と前記境界面とは対向し、前記溝によって互いに離間され、
    前記境界面は、属表面層を有し、前記周面は、吸収表面層、有する、請求項17に記載のダミー車両。
  19. 前記ホイール、外面を有し、
    前記外面は、更なる金属表面層を有し、
    前記更なる金属表面層は、ムスポークの配置を示すパターンを有する、請求項18に記載のダミー車両。
  20. 前記ダミー車両の前記内部体積を少なくとも部分的に取り囲む、変形可能な第2の外装パネルを更に備え、
    前記開口要素、前記第1の外装パネルおよび前記第2の外装パネルは、前記自立型ユニットを形成し、
    前記開口要素は、衝撃力が作用したときに、前記開口要素が前記第2の外装パネルから取外されるように、前記第2の外装パネルに取外し可能に接続されているため、前記自立型ユニットは、分解可能であり、前記ダミー車両の変形をもたらすことができる、請求項1〜19のいずれか一項に記載のダミー車両。
  21. 前記ダミー車両の前記内部体積内に配置されている、弾性変形可能な更なる支持パネルを更に有し、
    前記更なる支持パネルは、更なる第1の結合領域と、前記更なる第1の結合領域から離間した更なる第2の結合領域と、を有し、
    前記更なる第1の結合領域および前記更なる第2の結合領域は、前記更なる支持パネルが更なる湾曲したプロファイル形状になるように、前記第2の外装パネルと結合されているため、前記更なる第1の結合領域と前記更なる第2の結合領域との間の第2の距離が変化すると、前記更なる支持パネルが予張力を受けることができる、請求項20に記載のダミー車両。
  22. 前記支持パネルおよび前記更なる支持パネルは、結合部において互いに一緒に固定されている、請求項21に記載のダミー車両。
  23. 補強ストラットを更に有し、
    前記補強ストラットは、圧縮力を前記補強ストラットを介して伝達可能であるように、前記第1の外装パネルと前記第2の外装パネルとの間に固定されている、請求項21または22に記載のダミー車両。
  24. 少なくとも前記第1の外装パネルまたは前記第2の外装パネルは、前記補強ストラットを取外し可能に挿入することができる、収容開口部を有する、請求項23に記載のダミー車両。
  25. 牽引要素更に有し、
    前記牽引要素は、前記牽引要素が前記第1の外装パネルおよび/または前記第2の外装パネルと前記補強ストラットとの間で牽引力を伝達するように、前記第1の外装パネルおよび/または前記第2の外装パネルおよび前記補強ストラットに固定されている、請求項23または24に記載のダミー車両。
  26. 前記ダミー車両の前記内部体積を少なくとも部分的に取り囲む、変形可能な第3の外装パネルを更に有し、
    前記第3の外装パネルは、前記第1の外装パネルおよび前記第2の外装パネルに接続され、
    前記第3の外装パネルは、記ダミー車両のフロント領域を形成し、かつ/または、
    前記ダミー車両は、前記ダミー車両の前記内部体積を少なくとも部分的に取り囲む、変形可能な第4の外装パネルを更に有し、
    前記第4の外装パネルは、前記第1の外装パネルおよび前記第2の外装パネルに接続され、
    前記第4の外装パネルは、記ダミー車両のリア領域を形成する、請求項2025のいずれか一項に記載のダミー車両。
  27. 請求項1〜26のいずれか一項に記載のダミー車両を用いて運転支援システム用の試験を実施するための方法。
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