JP7357250B2 - 車両用外装材及び構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用外装材及び構造体に関する。
近年、ドライバーが運転する手動モードと、機械が自動で運転する自動運転モードを備えた車輌が知られている。
Rapid deployment of curved surfaces via programmable auxetics. ACM Transactions on Graphics (TOG). Volume 37 Issue 4, Article No. 106. 2018.
歩行者からすると、自分に近づいている車輌が手動モードと自動運転モードのどちらの走行モードで走行しているのかを知りたい場合があるが、車輌がどの走行モードで走行しているのかは、外部からは分かりにくい。
車輌の外観が変化すれば、歩行者は、走行モードの識別が容易になるが、現状は、車輌の外観を変化させることは容易ではない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、車輌の外観を容易に変化させることが可能な車両用外装材を提供するものである。
本発明によれば、変形層を有する、車両用外装材であって、前記変形層は、前記変形層に加わる圧力の変化、又は前記変形層によって構成される密閉空間内のエアー量の変化に従って外形が変形可能に構成される、外装材が提供される。
本発明の車両用外装材は、変形層に加わる圧力又は変形層によって構成される密閉空有内のエアー量を変化させることによって、その外形を変形可能であるので、車輌の外観を容易に変化させることができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記記載の外装材であって、前記変形層は、前記圧力の変化又は前記エアーの変化に従って前記外形が3以上の状態の立体形状に変形する、外装材である。
好ましくは、前記記載の外装材であり、前記変形層は、オーセティック構造を有する、外装材である。
好ましくは、前記記載の外装材であり、前記オーセティック構造は、エラストマーで構成される、外装材である。
好ましくは、前記記載の外装材であって、前記変形層は、前記オーセティック構造と、これを被覆する被覆層を備える、外装材である。
好ましくは、前記記載の外装材であって、前記被覆層は、前記オーセティック構造よりも伸縮性が高い材料で構成される、外装材である。
好ましくは、前記記載の外装材であって、前記変形層は、平面シートによって構成される、外装材である。
好ましくは、低伸縮構造部と高伸縮構造部が一体に形成された構造体であって、前記低伸縮構造部と前記高伸縮構造部は、それぞれ、線状樹脂が走査されて構成されており、前記高伸縮構造部は、前記低伸縮構造部よりも伸縮性が高い材料で構成される、構造体である。
好ましくは、前記記載の構造体であって、前記高伸縮構造部は、前記低伸縮構造部を被覆するように構成される、構造体である。
好ましくは、前記記載の構造体であって、前記低伸縮構造部は、オーセティック構造を有する、構造体である。
好ましくは、オーセティック構造を有する、構造体であって、前記オーセティック構造は、線状樹脂が走査されて構成されている、構造体である。
本発明の一実施形態の外装材1の平面写真である。 外装材1を車輌2のボディ2aに装着した状態を示す模式図であり、図2A~図2Cは、それぞれ、変形層1aが状態A~Cの形状になっている状態を示す。 図3A~図3Cは、それぞれ、図1の外装材1の変形層1aを状態A~Cの形状にした状態を示す写真である。 変形層1aの分解斜視図である。オーセティック構造3は、模式的に図示している。 オーセティック構造のうち三角形の密集度が比較的高い部位を示し、図5Aは、オーセティック構造が平面状態であるときの配置を示し、図5Bはオーセティック構造が立体形状であるときの配置を示す。 オーセティック構造のうち三角形の密集度が比較的低い部位を示し、図6Aは、オーセティック構造が平面状態であるときの配置を示し、図6Bはオーセティック構造が立体形状であるときの配置を示す。 図7A~図7Cは、オーセティック構造の設計方法の説明図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴について独立して発明が成立する。
<変形層1aを有する外装材1>
図1に示すように、本発明の一実施形態の車両用外装材1は、変形層1aを有する。変形層1aは、平面シートによって構成されており、図2Aに示すように、車輌2のボディ2aを覆うように装着することによって車輌2の外装を構成する。
図2Aに示すように、外装材1は、その周縁部1bがボディ2aに気密に接合されており、変形層1aとボディ2aの間に密閉空間Sが形成されている。密閉空間Sは、図示しない圧力制御装置に接続されており、この装置を用いて、密閉空間S内のエアーの圧力やエアー量が制御可能になっている。また、密閉空間S内のエアーの圧力の変化に伴って、変形層1aに加わる圧力が制御可能になっている。
変形層1aは、変形層1aに加わる圧力の変化、又は変形層1aによって構成される密閉空間S内のエアー量の変化に従って外形が変形可能に構成されている。このため、密閉空間S内のエアー量を変化させ、これによって密閉空間S内のエアーの圧力を変化させることによって、変形層1aの外形を変形させることができる。
外装材1は、主に、セミ自動運転車輌に装着されることが想定されている。セミ自動運転車輌は、走行モードとして、ドライバーが運転する手動モードと、機械が自動で運転する自動運転モードを備えており、セミ自動運転車輌がどの走行モードで走行しているのかを外部から容易に識別可能にすることが重要である。
本実施形態の外装材1を用いると、走行モードに応じて車輌の外観を大きく変化させることができるので、走行モードを外部から識別することが容易になる。例えば、手動モードでは、図2A及び図3Aに示すように、変形層1aをボディ2aに沿った形状の状態(状態A)にし、自動運転モードでは、図2B及び図3Bに示すように、変形層1aを全体に丸みを帯びた形状の状態(状態B)に変形させることができる。状態Aから状態Bへの変形は、密閉空間S内にエアーを注入することによって行うことができる。状態Bから状態Aへの変形は、密閉空間S内のエアーを抜くことによって行うことができる。
また、変形層1aが状態Bになっている状態で、密閉空間S内にエアーをさらに注入して、密閉空間S内のエアーの圧力を高めると、図2C及び図3Cに示すように、変形層1aがさらに変形して、予め定めた立体形状の状態(状態C)となる。状態Cの立体形状は、状態Bの相似形状ではなく、状態Bの形状とは識別容易な形状である。状態Cの立体形状は、好ましくは、全体が一様に膨らんだ形状ではなく、局所的に膨らみが大きくなった凸部1a1と、局所的に凹んだ凹部1a2の少なくとも一方(好ましくは両方)を有する形状である。状態Bから状態Cへの変形は、密閉空間S内にエアーを注入することによって行うことができる。状態Cから状態Bへの変形は、密閉空間S内のエアーを抜くことによって行うことができる。
例えば、車輌が歩行者に近接したときに、変形層1aを状態Cにすることができる。これによって、車輌が近接したことを歩行者が認識しやすくなり、安全性が向上する。このように変形層1aが3以上(好ましくは3)の状態の立体形状に変形することによって、外装材1が外部に提供可能な情報を増やすことができる。
一例では、変形層1aの状態と、密閉空間S内のエアー圧力の関係は以下の通りである。第1閾値以下の圧力は負圧であってもよい。
状態A:密閉空間S内のエアー圧力が第1閾値以下
状態B:密閉空間S内のエアー圧力が第1閾値超、第2閾値以下
状態C:密閉空間S内のエアー圧力が第2閾値超
<変形層1aの層構成>
変形層1aが状態Cの形状となることを実現するように、本実施形態では、図1及び図4に示すように、変形層1aは、オーセティック(auxetic)構造3を有する。図1中の白い部分がオーセティック構造3に相当する。変形層1aがオーセティック構造3を有することによって、連続性のある多段階な変形が可能になる。
オーセティック構造とは、負のポアソン比を持つ幾何学構造のことである。オーセティック構造のうち、所定の圧力を印加したときに所望の立体形状が構成されるように設計された平面のメッシュ構造をプログラマブルオーセティック構造と呼ぶ。オーセティック構造3は、プログラマブルオーセティック構造であることが好ましい。
一例では、オーセティック構造3は、図5~図6に示すように、多数の三角形の頂点同士が相対回転可能に連結された構造を有する。オーセティック構造3が図1に示すように平面状態になっているときは、オーセティック構造3には、図5Aに示すように三角形の密集度が比較的高い部位と、図6Aに示すように三角形の密集度が比較的低い部位が存在している。オーセティック構造3に圧力が加わって立体形状になる際に、図5B及び図6Bに示すように隣接する三角形同士の距離ができるだけ離れるように、隣接する三角形がほぼ正対するように広がる。図5~図6において、オーセティック構造3を構成する三角形を取り囲む円Cの大きさは、図5Aと図5Bでは図5Bの方が遥かに大きいのに対し、図6Aと図6Bとでは大きさがあまり変わらない。このことは、オーセティック構造3が立体形状になる際に、図5Aの部位が大きく広がるのに対し、図6Aの部位はあまり広がらないことを意味している。広がりやすい部位が凸部1a1になりやすく、広がりにくい部位が凹部1a2になりやすい。
このように、オーセティック構造3には、圧力が加わったときに、広がりやすい部位と広がりにくい部位が存在しているので、オーセティック構造3によって構成される立体形状は単なる球形とはならず、予め設計された形状となる。
図2及び図3に示す例では、オーセティック構造3は、以下のように機能する。
まず、図2A及び図3Aに示す状態Aでは、変形層1aがボディ2aに沿った形状になっており、オーセティックが機能していない。密閉空間S内にエアーを注入すると、全体的に通常の風船のように膨らんで変形していき、図2B及び図3Bに示す状態Bとなる。この状態では、凸部1a1となる以外の部位ではオーセティック構造3がほぼ伸びきっている状態(三角形の間の空間が六角形になっている状態が伸びきっている状態)であるが、凸部1a1となる部位ではオーセティック構造3が伸び切っておらず、「伸びしろ」がある。密閉空間S内にエアーをさらに注入すると、凸部1a1となる部位が集中的に変形していき、図2C及び図3Cに示す状態Cとなる。
オーセティック構造3は、エラストマーによって形成可能である。この場合、オーセティック構造3に圧力が加わったときに、オーセティック構造3を構成するメッシュ自体が湾曲するので、形成される立体形状が丸く愛らしい形状となる。
所望の立体形状を構成するオーセティック構造3は、例えば非特許文献1に開示されている方法に基づいて形成することができる。但し、同様の機能が実現可能であれば、別の方法によりオーセティック構造3を形成してもよい。
例えば、図7Aに示す立体形状を構成するオーセティック構造は、図7Aの立体形状を図7Bに示すように近似平面の集合に分割し、これを図7Cに示すように平面上に展開することによって形成することができる。
オーセティック構造3はメッシュ構造であるので、変形層1aがオーセティック構造3のみで構成されていると、変形層1aによって密閉空間Sを形成することができない。また、変形層1aがオーセティック構造3のみで構成されていると、変形層1aの機械的な強度が十分でない場合がある。このため、図1及び図4に示すように、オーセティック構造3を被覆層4,5で被覆することによって、変形層1aを気密にすると共に、変形層1aの機械的強度を高めている。図1中の黒い部分(被覆層4,5が透明なので黒い背景が見えている部分)が被覆層4,5に相当する。被覆層4は、オーセティック構造3の外面側を被覆し、変形層1aの外面を構成する。被覆層5は、オーセティック構造3の内面側を被覆し、変形層1aの内面を構成する。オーセティック構造3を被覆層4,5で被覆することによって、オーセティック構造3が外部に露出しない滑らかな表面が得られる。また、オーセティック構造3が変形層1aの内部に配置されるので、負圧(吸引)によるマイナス方向の変形から、プラス方向の変形の両方向の変形が可能になっている。
ところで、オーセティック構造3の構成材料の伸縮性が高すぎると、オーセティック構造3によって形成される立体形状が安定的に保持されにくくなるので、オーセティック構造3は、伸縮性が小さい材料で形成することが好ましい。また、被覆層4,5の伸縮性が低すぎると、オーセティック構造3に基づく変形が阻害されやすくなるので、被覆層4,5は、伸縮性が大きい材料で形成することが好ましい。従って、被覆層4,5は、オーセティック構造3よりも伸縮性が高い材料で構成することが好ましい。
オーセティック構造3及び被覆層4,5は、何れもエラストマーで形成することが好ましい。従って、被覆層4,5は、オーセティック構造3よりも伸縮性が高いエラストマーで構成することが好ましい。これによって、構造としての安定性が向上し、かつ面自体が湾曲することで丸く愛らしい形状が実現される。
<外装材1の変形層1aの製造方法>
外装材1の変形層1aの製造方法は、限定されないが、3Dプリントによる製造が好ましい。3Dプリントでは、ヘッドから溶融樹脂を押し出すことによって形成した線状樹脂を走査(好ましくは二次元走査)し、線状樹脂の隣接部位を互いに溶着することによって構造部を形成することができる。ヘッドには、樹脂をフィラメントの形態で供給してもよく、ペレットの形態で供給してもよい。3Dプリントでは、異なる樹脂によって形成された複数の構造部を一体に形成することができる。また、3Dプリントでは、複雑な形状を有するオーセティック構造3であっても、線状樹脂を走査することによって容易に形成可能である。
伸縮性が高い材料で構成された被覆層4,5によってオーセティック構造3が被覆された構成の変形層1aは、高伸縮性樹脂を用いて被覆層5(高伸縮構造部)を形成し、その上に低伸縮性樹脂を用いてオーセティック構造3(低伸縮構造部)を形成し、その上に高伸縮性樹脂を用いて被覆層4(高伸縮構造部)を形成することによって形成可能である。高伸縮性樹脂は、低伸縮性樹脂よりも伸縮性が高い樹脂(好ましくはエラストマー)である。これによって、オーセティック構造3と被覆層4,5が一体に形成された変形層1a(構造体)が得られる。
低伸縮性樹脂の100%伸び引張応力は、例えば、1~20MPaであり、具体的には例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20MPaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。高伸縮性樹脂の100%伸び引張応力は、例えば、0.01~0.9MPaであり、具体的には例えば、0.01、0.02、0.05、0.1、0.2、0.5、0.9MPaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。高伸縮性樹脂の300%伸び引張応力は、例えば、0.02~2MPaであり、具体的には例えば、0.02、0.05、0.1、0.2、0.5、1、1.5、2MPaであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。100%伸び引張応力及び300%伸び引張応力は、JIS K6251に従って、ダンベル状3号形の試験片を引張速度500mm/分の条件で引張試験を行うことによって測定することができる。
(低伸縮性樹脂の100%伸び引張応力/高伸縮性樹脂の100%伸び引張応力)の値は、3以上であることが好ましく、10以上であることがさらに好ましい。この値は、例えば3~100であり、具体的には例えば、3、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
(高伸縮性樹脂の300%引張応力/高伸縮性樹脂の100%引張応力)の値は、5.0以下が好ましく、例えば、0.5~5.0であり、具体的には例えば、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
低伸縮性樹脂の硬さは、例えば、20~200であり、具体的には例えば、20、40、60、80、100、120、140、160、180、200であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。高伸縮性樹脂の硬さは、例えば、0.1~10であり、具体的には例えば、0.1、0.2、0.5、1、2、5、10であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。「硬さ」は、JIS K6253に従ってタイプAのデュロメータを用いて測定することができる。
(低伸縮性樹脂の硬さ/高伸縮性樹脂の硬さ)の値は、10以上であることが好ましく、30以上であることがさらに好ましい。この値は、例えば10~200であり、具体的には例えば、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
低伸縮性樹脂としては、例えば、三菱ケミカル株式会社製のラバロン SJ7300Cが利用可能であり、高伸縮性樹脂としては、例えば、クラレプラスチックス株式会社製のアーネストンJS20Nが利用可能である。
<その他実施形態>
上記実施形態では、オーセティック構造3を被覆層4,5で被覆しているが、被覆層4,5を設ける代わりに、オーセティック構造3のメッシュの隙間を、オーセティック構造3を構成する樹脂よりも伸縮性が高い樹脂で埋めてもよい。この場合、変形層1aは、一層構成となる。このような構成の変形層1aは、低伸縮性樹脂を用いてオーセティック構造3(低伸縮構造部)を形成し、高伸縮性樹脂を用いてオーセティック構造3のメッシュの隙間を埋める構造(高伸縮構造部)を形成することによって製造可能である。
変形層1aは、3Dプリントによってオーセティック構造3を形成し、オーセティック構造3の片面又は両面にフィルムを貼り付けることによって形成してもよい。この場合、フィルムは、オーセティック構造3よりも伸縮性が高い材料で形成されたものであることが好ましい。変形層1aは、被覆層となるフィルム上にオーセティック構造3を3Dプリントによって形成することによって形成してもよい。
オーセティック構造3は、例えば、エラストマーシートを加工(例:プレス打ち抜き加工)して形成してもよい。
被覆層4,5の一方を省略してもよい。
上記実施形態では、外装材1は、平面シート状の変形層1aによって構成されていて袋状になっていない。このため、変形層1aとボディ2aの間に形成された密閉空間S内のエアーの流量又は圧力を変化させることによって変形層1aを変形させている。一方、外装材1を袋状に形成して外装材1自体が密閉空間Sを有するように構成し、この密閉空間S内のエアーの流量又は圧力を変化させることによって変形層1aを変形させるように構成してもよい。この場合、外装材1とボディ2aを気密に接合する必要がないので、外装材1の車輌への装着が容易になる。
3Dプリントによって形成される、低伸縮構造部と高伸縮構造部が一体に形成された構造体は、車両用外装材以外の用途で用いてもよい。
外装材1を構成する、オーセティック構造3、被覆層4,5は、互いに接着されていなくても良い。接着されていない場合、外圧などによるオーセティック構造3の回転変形を、被覆層4,5が妨害しないため、より低圧力で、稼動範囲が大きい形状変形が可能となる。この場合、被覆層4,5のオーセティック構造3との接触面側に、摩擦抵抗を低減させることを目的とする層を配置しても良い。
1 :車両用外装材
1a :変形層
1a1:凸部
1a2:凹部
1b :周縁部
2 :車輌
2a :ボディ
3 :オーセティック構造
4 :被覆層
5 :被覆層
S :密閉空間

Claims (8)

  1. 変形層を有する、車両用外装材であって、
    前記変形層は、前記変形層に加わる圧力の変化、又は前記変形層によって構成される密閉空間内のエアー量の変化に従って外形が変形可能に構成され、
    前記変形層は、3Dプリントによって形成されたオーセティック構造を有する、外装材。
  2. 請求項1に記載の外装材であり、
    前記オーセティック構造は、エラストマーで構成される、外装材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の外装材であって、
    前記オーセティック構造は、線状樹脂が走査されて構成されている、外装材。
  4. 請求項1請求項3の何れか1つに記載の外装材であって、
    前記変形層は、前記オーセティック構造と、これを被覆する被覆層を備える、外装材。
  5. 請求項4に記載の外装材であって、
    前記被覆層は、前記オーセティック構造よりも伸縮性が高い材料で構成される、外装材。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の外装材であって、
    前記被覆層は、3Dプリントによって形成され、
    前記被覆層は、線状樹脂が走査されて構成されている、外装材。
  7. 請求項1請求項3の何れか1つに記載の外装材であって、
    前記変形層は、前記オーセティック構造のメッシュの隙間を、前記オーセティック構造を構成する樹脂よりも伸縮性が高い樹脂で埋めて構成される、外装材。
  8. 請求項1~請求項7の何れか1つに記載の外装材であって、
    前記変形層は、平面シートによって構成される、外装材。
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