JP6957019B2 - 折畳み容器 - Google Patents

折畳み容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6957019B2
JP6957019B2 JP2017225477A JP2017225477A JP6957019B2 JP 6957019 B2 JP6957019 B2 JP 6957019B2 JP 2017225477 A JP2017225477 A JP 2017225477A JP 2017225477 A JP2017225477 A JP 2017225477A JP 6957019 B2 JP6957019 B2 JP 6957019B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall portion
side wall
shaft
folding
long side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017225477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019094101A (ja
Inventor
山内 寿敏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Co Ltd
Original Assignee
Sanko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanko Co Ltd filed Critical Sanko Co Ltd
Priority to JP2017225477A priority Critical patent/JP6957019B2/ja
Publication of JP2019094101A publication Critical patent/JP2019094101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6957019B2 publication Critical patent/JP6957019B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rigid Containers With Two Or More Constituent Elements (AREA)

Description

本発明は、物品の運搬等に使用される折畳み容器に関するものである。
従来、物品の運搬等に使用される容器として、略矩形状をなす底壁部、及び、該底壁部の各側辺部に沿ってそれぞれ上方に突出する土台部を具備する底壁構成部と、各土台部に対してそれぞれ回動可能に連結された側壁部とを備え、上方に開口する箱型に組立可能、かつ、各側壁部を底壁部の上方に倒して折畳み可能な折畳み容器が知られている。また、各側壁部は、側壁部の下辺部から下方に突出するヒンジ本体と、ヒンジ本体の側面の下部から側方に突出する軸部とを具備するヒンジ部を備えている。これに対し、各土台部は、上方、及び、底壁部の内周側に開口し、ヒンジ本体を挿入可能な挿入部と、軸部を挿入可能に構成され、軸部の底壁部の内周側への変位を規制するとともに、軸部の回動変位を許容する軸支部とを具備する軸受部を備えている。
ところで、折畳み容器を折畳み状態とした場合に、相対する一対の側壁部同士が上下に重なるとともに、当該一対の側壁部がそれぞれ略水平方向に延在するように構成されているものがある。当該折畳み容器に関しては、相対する一対の側壁部のうちどちらを先に底壁部側に倒しても折畳み容器を折畳むことができるように、ヒンジ部の軸部が、軸受部の軸支部において上下にスライド自在に構成されている。このため、組立状態にある折畳み容器の側壁部を掴んで持ち上げる場合に、側壁部が底壁構成部に対して上方に相対変位してしまうことが懸念される。
これに対し、ヒンジ本体の側面に対し、軸部とは別に、軸部よりも上側の位置から側方に突出する浮き上がり防止ブロックを設けるとともに、軸受部に対し、側壁部を土台部の上方に立設される起立位置とした場合に、浮き上がり防止ブロックの上面側と当接又は近接するフック部を設けるといった技術がある(例えば、特許文献1等参照。)。当該技術を用いることで、側壁部を起立位置とした場合に、側壁部が底壁構成部に対して上方に相対変位してしまうといった事態を防止することができる。
特開2006−188272号公報
ところで、側壁部を掴んで折畳み容器を持ち上げる場合には、フック部に対して加重が集中して付加されてしまうことが懸念され、例えば、折畳み容器に比較的重量の大きい物品を収容していたり、折畳み容器を急激に持ち上げたりする等において、フック部が損傷してしまうことが懸念される。また、側壁部が起立位置とされる際に、軸受部に対して、浮き上がり防止ブロックを挿入させる必要があることから、軸受部のうち底壁部の内周側の開口部の側縁部が段差状になっている。このため、当該軸受部の開口部の側縁部と、起立位置にある側壁部のヒンジ部との間に隙間が形成され易く、これに起因して、折畳み容器に収容された物品が、前記隙間に引っ掛かる等の事態を招くことが懸念される。
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は組立状態における内部の収容空間を構成する内側面に隙間が形成されることを抑制しつつ、起立位置にある側壁部と、底壁構成部との連結状態の安定化を図ることのできる折畳み容器を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.平面視略矩形状をなす底壁部、及び、前記底壁部の各側辺部に沿ってそれぞれ上方に突出する土台部を具備する底壁構成部と、
前記底壁構成部の前記各土台部に対して、前記各土台部の上方に立設される起立位置と、前記底壁部の上方に寝かされる寝かせ位置との間を回動変位可能に連結された側壁部とを備える折畳み容器において、
前記各側壁部は、前記側壁部の下辺部から下方に突出するヒンジ本体と、前記側壁部の横幅方向における前記ヒンジ本体の側面の下部から側方に突出する軸部とを具備するヒンジ部を備え、
前記各土台部は、上方、及び、前記底壁部の内周側に開口し、前記ヒンジ本体を挿入可能な挿入部と、前記軸部を挿入可能に構成され、前記軸部の前記底壁部の内周側への変位を規制するとともに、前記軸部の回動変位を許容する軸支部とを具備する軸受部を備え、
前記軸受部は、前記軸支部に挿入されている前記軸部の上方への変位を規制するフック部を備え、
前記側壁部は、全ての前記側壁部が前記起立位置とされた折畳み容器の組立状態において対向し、かつ、全ての前記側壁部が前記寝かせ位置とされた折畳み容器の折畳み状態において一方が他方の上側に重なるとともに、それぞれが略水平方向に延在する一対の積層側壁部を備え、
前記積層側壁部の前記ヒンジ部を軸支する前記軸受部の前記フック部は、
折畳み容器が前記組立状態にある場合に、前記軸部の上方に位置して当該軸部と当接、又は、近接する組立時持ち上がり防止ブロックと、
前記組立時持ち上がり防止ブロックの上方に位置し、折畳み容器が前記折畳み状態にある場合に、前記一対の積層側壁部のうち上側の積層側壁部の前記軸部の上方に位置して当該軸部と当接、又は、近接する折畳み時持ち上がり防止ブロックとを備え、
前記組立時持ち上がり防止ブロック、及び、前記折畳み時持ち上がり防止ブロックは、前記軸支部に挿入された前記軸部の前記底壁部の内周側への変位を規制する規制壁部から前記底壁部の外周側に突出するとともに、前記組立時持ち上がり防止ブロックが、前記折畳み時持ち上がり防止ブロックと連結されており、
前記積層側壁部の前記ヒンジ部を軸支する前記軸受部は、
前記土台部の内面を構成する内壁部に設けられた正面視略矩形状の切欠き部と、
前記内壁部のうち前記切欠き部の両側縁部よりもそれぞれ側方に位置する部位と、前記土台部の外面を構成する外壁部との間をそれぞれ連結する一対の連結壁と、を備え、
当該一対の連結壁の間においては、前記土台部の上面を構成する上壁部が省略されることにより、前記軸受部が上方に開口し、
前記連結壁よりも前記切欠き部側に位置する前記内壁部によって形成される規制壁部と、前記外壁部との間の領域によって前記軸支部が構成され、
前記規制壁部によって、前記軸支部に挿入された前記軸部の底壁部の内周側への変位が規制され、
前記一対の軸支部の間の領域によって前記挿入部が構成され、
前記フック部は、前記切欠き部の両側方に位置する前記各規制壁部の外面からそれぞれ外方に突出して一対で設けられていることを特徴とする折畳み容器。
一対の積層側壁部のうち、折畳み容器を折畳み状態とする場合に、先に起立位置から寝かせ位置へと変位させられる一方の積層側壁部は、軸部の上下位置を変化させることなく寝かせ位置へと変位するのに対し、他方の積層側壁部は、起立位置から寝かせ位置へと変位させる際に、軸部を上方に変位させる必要がある。つまり、積層側壁部の軸部は、軸支部に挿入された状態を維持しつつ、上下方向への変位が許容されるように構成されている。
ここで、手段1によれば、積層側壁部のヒンジ部を軸支する軸受部のフック部は、軸支部に挿入された軸部が上方に相対変位したとしても軸支部から上方に抜けないようにするといった機能を具備するだけでなく、折畳み容器が組立状態とされた場合に、積層側壁部の軸部が軸受部に対して上方に相対変位することを防止するといった機能をも備えている。このため、折畳み容器の折畳み状態や、積層側壁部を起立位置へと変位させる際において、積層側壁部の軸部が軸受部(軸支部)から上方に抜け出してしまうことを防止しつつ、折畳み容器を組立状態として積層側壁部を掴んで折畳み容器を持ち上げた場合に、積層側壁部が底壁構成部に対して上方に相対変位してしまうといった事態を防止することができる。従って、起立位置にある(積層)側壁部と、底壁構成部との連結状態の安定化等を図ることができる。
さらに、折畳み時持ち上がり防止ブロックが、組立時持ち上がり防止ブロックの上方に配置されるとともに、折畳み時持ち上がり防止ブロックと、組立時持ち上がり防止ブロックとの間が連結されている。このため、折畳み時持ち上がり防止ブロック、及び、組立時持ち上がり防止ブロックが互いに強度を高め合うこととなり、例えば、起立位置にある積層側壁部が持ち上げられた場合に、組立時持ち上がり防止ブロックが、その上方に位置する折畳み時持ち上がり防止ブロックと協働して、軸部から付加される力を受けることができる。従って、折畳み時持ち上がり防止ブロック、及び、組立時持ち上がり防止ブロックの変形や損傷等を抑止することができ、耐久性の向上等を図ることができる。
加えて、折畳み時持ち上がり防止ブロック、及び、組立時持ち上がり防止ブロックが上下に配置される上、折畳み時持ち上がり防止ブロック、及び、組立時持ち上がり防止ブロックの下面側に対し、それぞれ軸部が折畳み容器の折畳み時、及び、組立時に係止されるようになっている。このため、例えば、ヒンジ部に対し、軸部とは別に、積層側壁部を起立位置とした場合に軸受部に挿入されて組立時持ち上がり防止ブロックと係止されるような突部を設けるような構成のように、当該突部を軸受部に受入れさせるべく、軸受部のうち底壁部の内周側の開口部の側縁部が段差状になってしまうといった事態を回避することができる。従って、当該軸受部の開口部の側縁部と、起立位置にある積層側壁部のヒンジ部との間に隙間が形成され易くなってしまい、当該隙間の形成に起因して、折畳み容器に収容された物品が、前記隙間に引っ掛かる等の事態を招くといった事態を抑止することができる。
手段2.前記折畳み時持ち上がり防止ブロックは、前記組立時持ち上がり防止ブロックよりも前記底壁部の外周側に突出し、
前記組立時持ち上がり防止ブロックの下面の外側端部と、前記折畳み時持ち上がり防止ブロックの下面の内側端部との間に延びる前記組立時持ち上がり防止ブロックの外側端縁である連絡辺部は、下方に向けて前記底壁部の内周側に傾斜していることを特徴とする手段1に記載の折畳み容器。
一対の積層側壁部のうち、折畳み容器の折畳み状態において上側に位置する積層側壁部の軸部は、当該積層側壁部を起立位置として折畳み容器を組立状態とする際に、回動しつつ下方に変位する。このとき、手段2によれば、折畳み時持ち上がり防止ブロックの下面(係止面)と、組立時持ち上がり防止ブロックの下面(係止面)との間に延びる連絡辺部が設けられていることから、前記軸部が、連絡辺部に案内されつつ、比較的スムースに組立時持ち上がり防止ブロックの下面にまで変位することとなる。従って、折畳み容器の組立作業性の向上等を図ることができる。
手段3.前記積層側壁部の前記軸部は、前記積層側壁部が前記起立位置にある状態において、前記ヒンジ本体の下端部又はその近傍部位から側方に突出するとともに、前記積層側壁部の厚み方向に延在する水平ブロックと、前記水平ブロックの上面のうち前記積層側壁部の内面側の部位から上方に突出する垂直ブロックとを備え、
折畳み容器が前記組立状態とされた場合に、前記積層側壁部の前記垂直ブロックの上端部が前記組立時持ち上がり防止ブロックの下面と当接又は近接し、
折畳み容器が前記折畳み状態とされた場合に、一対の前記積層側壁部のうち上側に前記寝かせ位置とされた前記積層側壁部の前記垂直ブロックのうち上方を向いている面が前記折畳み時持ち上がり防止ブロックの下面と当接又は近接する構成であって、
前記水平ブロックのうち前記積層側壁部が前記起立位置にある場合に上方を向いている前記水平ブロックの上面は、前記積層側壁部が前記起立位置にある場合に、前記底壁部の外周側に向けて下方傾斜し、前記積層側壁部が前記寝かせ位置にある場合に、前記底壁部の外周側に向けて上方傾斜していることを特徴とする手段1又は2に記載の折畳み容器。
手段3によれば、折畳み容器を折畳み状態としたり、組立状態としたりする際に、上側になる積層側壁部の軸部の水平ブロックと、折畳み時持ち上がり防止ブロック、及び、組立時持ち上がり防止ブロックとの干渉を防止することができる。従って、折畳み作業性、及び、組立作業性の向上等を図ることができる。
組立状態にある折畳み容器の斜視図である。 折畳み状態にある折畳み容器の斜視図である。 折畳み容器の部分拡大斜視図である。 底壁構成部の斜視図である。 長辺側土台部の部分拡大斜視図である。 長辺側側壁部の部分拡大斜視図である。 長辺側側壁部の部分拡大斜視図である。 長辺側ヒンジ部(長辺側一般ヒンジ部)を示す部分拡大斜視図である。 組立状態にある折畳み容器の一部断面を含む斜視図である。 折畳み状態にある折畳み容器の一部断面を含む斜視図である。 折畳み状態にある折畳み容器の断面図である。 一方の長辺側側壁部が起立位置にあり、他方の長辺側側壁部が寝かせ位置にある折畳み容器の断面図である。 底壁構成部の一部断面を含む斜視図である。 起立位置にある長辺側側壁部の長辺側ヒンジ部(長辺側一般ヒンジ部)、及び、長辺側軸受部を折畳み容器の内側から見た部分拡大断面図である。 寝かせ位置にある長辺側側壁部の長辺側ヒンジ部(長辺側一般ヒンジ部)、及び、長辺側軸受部を示す部分拡大平面図である。 折畳み容器の折畳み状態において、一対の長辺側側壁部のうち下側に寝かせ位置とされている長辺側側壁部の長辺側ヒンジ部(長辺側一般ヒンジ部)、及び、長辺側軸受部を示す部分拡大断面図である。 折畳み容器の折畳み状態において、一対の長辺側側壁部のうち上側に寝かせ位置とされている長辺側側壁部の長辺側ヒンジ部(長辺側一般ヒンジ部)、及び、長辺側軸受部を示す部分拡大断面図である。
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1、図2、図4等に示すように、折畳み容器1は、平面視略矩形状をなす底壁部3と、底壁部3の各長辺部に沿って底壁部3からそれぞれ上方に突出する長辺側土台部4と、底壁部3の各短辺部に沿って底壁部3からそれぞれ上方に突出する短辺側土台部5とを具備する底壁構成部2を備えている。さらに、図1等に示すように、折畳み容器1は、各長辺側土台部4に対してそれぞれ回動可能に連結された長辺側側壁部6と、各短辺側土台部5に対してそれぞれ回動可能に連結された短辺側側壁部7とを備えている。本実施形態の折畳み容器1は、ポリプロピレンにより構成されている。
長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7は、それぞれ長辺側土台部4、及び、短辺側土台部5の上方に立設される起立位置(図1参照)と、底壁部3の中央部側に寝かされる寝かせ位置(図2参照)との間を回動変位可能に構成されている。また、図4に示すように、長辺側土台部4の底壁部3からの突出長は、短辺側土台部5の底壁部3からの突出長よりも長くなっており、長辺側側壁部15を回動可能に支持するための長辺側軸受部8の形成位置も、短辺側側壁部7を回動可能に支持するための短辺側軸受部9の形成位置よりも上方に位置している。さらに、長辺側側壁部6の横幅は、底壁構成部2の長手幅とほぼ同じに構成され、短辺側側壁部7の横幅は、一対の長辺側土台部4間の距離とほぼ同じに構成されている。
このため、本実施形態では、全ての長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7が起立位置とされた組立状態にある折畳み容器1を、全ての長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7が寝かせ位置とされた折畳み状態とする場合には、一対の短辺側側壁部7を先に寝かせ位置へと変位させてから、長辺側側壁部6を寝かせ位置へと変位させる構成となっている。そして、折畳み容器1が折畳み状態とされた場合には、寝かせ位置とされた短辺側側壁部7が底壁部3の上方に重なるとともに、寝かせ位置とされた長辺側側壁部6が短辺側側壁部7の上方に重なるようになっている。
図1、図6、図7等に示すように、長辺側側壁部6は、当該長辺側側壁部6の内面を構成する略矩形板状のベース壁部11と、ベース壁部11の上辺部から外方に突出する上フランジ部12と、ベース壁部11の下辺部から外方に突出する下フランジ部13と、上フランジ部12と、下フランジ部13との間を連結する側壁補強リブ14とを備えている。さらに、長辺側側壁部6には、長辺側土台部4の長辺側軸受部8に対して回動可能に連結される長辺側ヒンジ部15が設けられている。長辺側ヒンジ部15は、長辺側側壁部6の下フランジ部13から下方に突出するヒンジ本体16と、長辺側側壁部6の横幅方向におけるヒンジ本体16の両側面の下端部から側方に突出する一対の軸部17とを備えている。
その一方で、図4、図5、図13等に示すように、長辺側土台部4に設けられた長辺側軸受部8は、上方、及び、底壁部3の内周側に開口し、ヒンジ本体16を挿入可能な挿入部21と、軸部17を挿入可能に構成され、軸部17の底壁部3の内周側への変位を規制するとともに、軸部17の回動変位を許容する軸支部22とを備えている。さらに、長辺側軸受部8は、軸支部22に挿入された軸部17の上方への変位を規制するフック部23を備えている。
より具体的には、図5、図13、図15、図16等に示すように、長辺側軸受部8は、長辺側土台部4の内面を構成する内壁部24に設けられた正面視略矩形状の切欠き部(以下、「内周開口部25」と称する)を備えている。さらに、内壁部24のうち内周開口部25の両側縁部よりもそれぞれ若干側方に位置する部位と、長辺側土台部4の外面を構成する外壁部26との間をそれぞれ連結する一対の連結壁27を備えている。また、当該一対の連結壁27の間においては、長辺側土台部4の上面を構成する上壁部28が省略され、これにより、長辺側軸受部8が上方に開口している。当該構成において、連結壁27よりも内周開口部25側に位置する内壁部24(以下、「規制壁部29」とも称する)と、外壁部26との間の領域が軸支部22に相当し、規制壁部29によって、軸支部22に挿入された軸部17の底壁部3の内周側への変位が規制される。さらに、一対の軸支部22の間の領域が挿入部21に相当する。また、フック部23は、内周開口部25の両側方に位置する各規制壁部29の外面(長辺側土台部4の外面側の面)からそれぞれ外方に突出して一対で設けられている。
尚、図9に示すように、短辺側側壁部7についても、短辺側土台部5の短辺側軸受部9に対して回動可能に連結される短辺側ヒンジ部31を備え、短辺側ヒンジ部31は、短辺側側壁部7の下辺部から下方に突出するヒンジ本体32、及び、ヒンジ本体の両側面から突出する軸部(図示略)を具備している。さらに、図示は省略するが、短辺側軸受部9についても、短辺側ヒンジ部31のヒンジ本体32が挿入される挿入部、短辺側ヒンジ部31の軸部が挿入される軸支部、及び、当該軸支部に挿入された軸部の上方への変位を規制するフック部を備えている。
また、図3等に示すように、短辺側側壁部7の外面の両側部には、外方に突出する挿入突起33が設けられている。これに対し、長辺側側壁部6には、内面の両側部から内方に突出する係止壁34が設けられるとともに、係止壁34において、折畳み容器1が組立状態とされた場合に、短辺側側壁部7の挿入突起33が挿入される挿入孔部35が設けられている。当該構成により、短辺側側壁部7の外側への傾倒変位が防止されるとともに、長辺側側壁部6と、短辺側側壁部7との間の上下方向における位置ずれが防止されるようになっている。
さらに、短辺側側壁部7の外面側には、短辺側側壁部7の内側への傾倒変位を防止するロック機構36が設けられている。ロック機構36は、長辺側側壁部6の各側辺部において出没可能に設けられた左右一対のスライド片36aを備え、折畳み容器1が組立状態とされた場合に、スライド片36aの先端部が、長辺側側壁部6の内面側に設けられた係止凹部(図示略)に挿入されるようになっている。加えて、ロック機構36は、作業者が操作可能な操作部36bを備え、操作部36bの所定の操作を行うことで、左右一対のスライド片36aがともに係止凹部から抜け出した位置へと変位するようになっている。
また、図1等に示すように、各長辺側側壁部6、及び、各短辺側側壁部7の上部には、長辺側側壁部6及び短辺側側壁部7の厚み方向に貫通し、作業者が手を掛けることのできる持ち手部37が設けられている。さらに、各持ち手部37に対応して、各長辺側側壁部6、及び、各短辺側側壁部7の内面側に対し、各長辺側側壁部6、及び、各短辺側側壁部7の内面よりも内側に突出しないように装着され、持ち手部37を閉塞する持ち手カバー38が設けられている。持ち手カバー38は弾性変形可能に構成され、作業者が持ち手部37に指先を挿入する場合には内側に変形し、指先を持ち手部37から外した場合に、自らの弾性力により持ち手部37を閉塞する姿勢に戻るようになっている。
尚、一対の短辺側土台部5間の距離は、短辺側側壁部7の高さ(上下幅)の2倍の長さよりも長くなっている。このため、寝かせ位置とされた一対の短辺側側壁部7の高さが揃うようになっている。その一方で、一対の長辺側土台部4間の距離は、長辺側側壁部6の高さ(上下幅)の2倍の長さよりも短くなっている。このため、図2、図10〜図12等に示すように、折畳み容器1を折畳む場合には、一対の長辺側側壁部6のうち一方の長辺側側壁部6を寝かせ位置へと変位させた後、他方の長辺側側壁部6を、既に寝かせ位置とされた一方の長辺側側壁部6の上方に重ねるようにして、寝かせ位置へと変位させる。つまり、一対の長辺側側壁部6は、互いに折り重なるようにして畳まれる。さらに、長辺側軸受部8は、寝かせ位置にある長辺側側壁部6の長辺側ヒンジ部25の上下方向における変位を許容するように構成されており、寝かせ位置とされた一対の長辺側側壁部6は、ともに略水平方向に延在するようになっている。本実施形態では、長辺側側壁部6により積層側壁部が構成されている。
図1、図9に示すように、本実施形態では、各長辺側側壁部6に対して長辺側ヒンジ部15が6つ設けられている。そのうち、長辺側側壁部6の横幅方向中央部側に設けられる2つの長辺側ヒンジ部15については、図6、図9に示すように、ヒンジ本体16の内面が、長辺側側壁部6(ベース壁部11)の内面と面一に構成される上、対応する長辺側軸受部8の内周開口部25とほぼ同じ形状をなしている。その一方で、図7、図9、図14に示すように、残り4つの長辺側ヒンジ部15(長辺側側壁部6の両側辺部側の長辺側ヒンジ部15、及び、その隣に位置する長辺側ヒンジ部15。以下、「長辺側一般ヒンジ部41」とも称する)に関しては、ヒンジ本体16の内面が、対応する長辺側軸受部8の内周開口部25よりも若干小さく構成されている。
この点、図7〜図9、図14に示すように、本実施形態の長辺側一般ヒンジ部41には、その内面側に対して閉鎖カバー42が取付けられている。折畳み容器1を組立状態とした場合には、長辺側一般ヒンジ部41のヒンジ本体16と、対応する長辺側軸受部8の内周開口部25の周縁部との間の隙間が閉鎖カバー42により塞がれるように構成されている。図7に示すように、閉鎖カバー42は、対応する長辺側軸受部8の内周開口部25と同じ形状をなす閉鎖板部43と、閉鎖板部43を長辺側一般ヒンジ部41に取付けるための取付部44とを備えている。図9に示すように、長辺側一般ヒンジ部41に取付けられた閉鎖カバー42の閉鎖板部43の内面は、長辺側側壁部6の内面と略面一とされ、また、折畳み容器1の組立状態において、閉鎖板部43の内面は、長辺側土台部4の内面と略面一とされる。
尚、図6、図11等に示すように、長辺側一般ヒンジ部41を含む長辺側ヒンジ部15の外面は、長辺側側壁部6の外面と面一ではなく、長辺側側壁部6の外面よりも長辺側側壁部6の内面側に位置している。また、本実施形態では、長辺側一般ヒンジ部41が、対象ヒンジ部に相当する。加えて、図9に示すように、短辺側側壁部7に設けられた3つの短辺側ヒンジ部31のうち短辺側側壁部7の両側辺部側に位置する短辺側側壁部31に関しても、内面側に対し、閉鎖カバー45が取付けられている。
さて、図13、図14、図16に示すように、長辺側一般ヒンジ部41と連結される長辺側軸受部8の内周開口部25は、当該内周開口部25の下縁部を含む部位において横幅が一定の第1切欠き部51と、第1切欠き部51の上方に位置し、第1切欠き部51よりも横幅の大きな第2切欠き部52とを備えている。本実施形態の第2切欠き部52は、上方に向けて漸次拡幅するテーパ状に構成されている。特に、本実施形態では、第2切欠き部52の左右の側縁部は、第1切欠き部51と連接する第1傾斜部53と、第1傾斜部53の上端部と連接する第2傾斜部54とを備え、第2傾斜部54の傾斜は、第1傾斜部53の傾斜に比べ鉛直方向に近くなるように構成されている。尚、内周開口部25(第2切欠き部52)の側縁部の上端部は面取り形状とされており、第2傾斜部54よりも内周開口部25の横幅が広がる方向に大きく傾斜している。
また、図14等に示すように、上下方向における第1切欠き部51と、第2切欠き部52との境界部は、前記閉鎖カバー42のうち折畳み容器1の折畳み状態において長辺側軸受部8に挿入されている部位の長さ(図15参照)と同じ距離を、内周開口部25の下縁部から上方に変位した位置よりも上方に位置している。つまり、上記のように、閉鎖カバー42の閉鎖板部43は、長辺側側壁部6が起立位置とされた状態で、対応する長辺側軸受部8の内周開口部25と同じ形状をなしており、第1切欠き部51に対応する(第1切欠き部51を閉塞する)第1対応部46と、第2切欠き部52に対応する(第2切欠き部52を閉塞する)第2対応部47とを備えている。
そして、図15に示すように、閉鎖カバー42のうち折畳み容器1の折畳み状態において長辺側軸受部8に挿入される部位は、第1対応部46であって、横幅は一定であり、かつ、第1切欠き部51と同じ横幅である。このため、図16に示すように、一対の長辺側側壁部6のうち下側に寝かせ位置とされる長辺側側壁部6に取付けられた閉鎖カバー42の閉鎖板部43を、内周開口部25の下縁部に位置させる(当接させる)ことが可能となる。図11に示すように、本実施形態では、折畳み容器1の折畳み状態において、一対の長辺側側壁部6のうち下側に寝かせ位置とされる長辺側側壁部6は、寝かせ位置にある短辺側側壁部7の上方を向いている外面、及び、内周開口部25の下縁部に当接して支持され、略水平方向に延在するように構成されている。
さらに、図17に示すように、上下方向における第1切欠き部51と、第2切欠き部52との境界部は、折畳み容器1の折畳み状態において一対の長辺側側壁部6のうち上側に寝かせ位置とされた長辺側側壁部6に取付けられている閉鎖カバー42の閉鎖板部43の下側を向いている内面よりも下方に位置している。
つまり、図11に示すように、折畳み容器1の折畳み状態において一対の長辺側側壁部6のうち上側に寝かせ位置とされる長辺側側壁部6は、下側に寝かせ位置とされる長辺側側壁部6の上方を向いている外面に当接して支持され、略水平方向に延在するように構成されている。そして、図17に示すように、上側に寝かせ位置とされる長辺側側壁部6に取付けられている閉鎖カバー42の閉鎖板部43は、第1対応部46において内周開口部25の第2切欠き部52に挿通されることとなる。このため、一対の長辺側側壁部6のうち上側に寝かせ位置とされた長辺側側壁部6に取付けられている閉鎖カバー42の閉鎖板部43と、内周開口部25の両側縁部との間には、隙間が形成されることとなる。
さて、図12、図13に示すように、本実施形態の各長辺側軸受部8においてそれぞれ一対で設けられた各フック部23は、規制壁部29(内壁部24)の外面から外方(底壁部3の外周側)に突出している。また、各フック部23は、折畳み容器1が組立状態にある場合に、長辺側一般ヒンジ部41の軸部17の上方に位置して当該軸部17と当接、又は、近接する組立時持ち上がり防止ブロック55と、組立時持ち上がり防止ブロック55の上方に位置し、折畳み容器1が折畳み状態にある場合に、一対の長辺側側壁部6のうち上側に寝かせ位置とされている長辺側側壁部6の軸部17の上方に位置して当該軸部17と当接、又は、近接する折畳み時持ち上がり防止ブロック56とを備えている。
また、折畳み時持ち上がり防止ブロック56は、組立時持ち上がり防止ブロック55よりも底壁部3の外周側に突出している。さらに、本実施形態では、組立時持ち上がり防止ブロック55が、折畳み時持ち上がり防止ブロック56と連結されている。加えて、図13、図17に示すように、折畳み時持ち上がり防止ブロック56の下端部には、内周開口部25から側方に突出する下部突部57が設けられている。組立時持ち上がり防止ブロック55は、折畳み時持ち上がり防止ブロック56の下面に対し、下部突部57にも跨るようにして連結されている。
また、図12に示すように、組立時持ち上がり防止ブロック55の下面の外側端部と、折畳み時持ち上がり防止ブロック56の下面の内側端部との間に延びる組立時持ち上がり防止ブロック55の外側端縁(以下、「連絡辺部58」と称する)は、下方に向けて底壁部3の内周側に傾斜している。一方、折畳み時持ち上がり防止ブロック56の外側端縁は、下方に向けて底壁部3の外周側に傾斜している。
加えて、図13に示すように、長辺側軸受部8には、挿入部21において、長辺側ヒンジ部15の下方への変位を規制する規制台59が設けられている。規制台59の上面は、内周開口部25の下縁部よりも若干下方に位置している。
また、図7、図8、図12に示すように、長辺側ヒンジ部15の軸部17は、長辺側側壁部6が起立位置にある状態において、ヒンジ本体16の下端部から側方に突出するとともに、長辺側側壁部6の厚み方向に延在する水平ブロック48と、水平ブロック48の上面のうち長辺側側壁部6の内面側の部位から上方に突出する垂直ブロック49とを備えている。さらに、長辺側ヒンジ部15の軸部17は、長辺側側壁部6が寝かせ位置にある場合の水平方向における幅が、長辺側側壁部6が起立位置にある場合の水平方向における幅よりも狭く構成されている。このため、長辺側側壁部6を底壁構成部2(長辺側土台部4)に取付ける際には、長辺側側壁部6を寝かせた姿勢として、長辺側ヒンジ部15の軸部17を、折畳み時持ち上がり防止ブロック56と外壁部26との間に挿通させるようになっている。尚、折畳み時持ち上がり防止ブロック56と外壁部26との間の距離は、長辺側側壁部6が寝かせ位置にある場合の軸部17の水平方向における幅よりも若干狭くなっている。
折畳み容器1が組立状態とされた場合には、長辺側ヒンジ部15の垂直ブロック49の上端部が、組立時持ち上がり防止ブロック55の下面と当接又は近接するようになっている(図12の右側の長辺側側壁部6を参照)。このため、折畳み容器1を組立て状態として、長辺側側壁部6に設けられた持ち手部37に手を掛けて(掴んで)折畳み容器1を持ち上げる場合には、長辺側ヒンジ部15の垂直ブロック49の上端部と、組立時持ち上がり防止ブロック55の下面とが当接し、組立時持ち上がり防止ブロック55が垂直ブロック49に支持される(持ち上げられる)ようになっている。
さらに、図11に示すように、折畳み容器1が折畳み状態とされた場合には、一対の長辺側側壁部6のうち上側に寝かせ位置とされた長辺側側壁部6の長辺側ヒンジ部15の垂直ブロック49のうち上方を向いている面が、折畳み時持ち上がり防止ブロック56の下面と当接又は近接するようになっている。
また、図12に示すように、本実施形態では、水平ブロック48のうち長辺側側壁部6が起立位置にある場合に上方を向いている水平ブロック48の上面は、長辺側側壁部6が起立位置にある場合に、底壁部3の外周側に向けて下方傾斜し、長辺側側壁部6が寝かせ位置にある場合に、底壁部3の外周側に向けて上方傾斜している。尚、長辺側ヒンジ部15のヒンジ本体16、及び、軸部17の下面の外面側部位は、略円弧状に構成され、長辺側側壁部6の回動動作がスムースに行われるようになっている。
以上詳述したように、本実施形態によれば、長辺側側壁部6の長辺側ヒンジ部15を軸支する長辺側軸受部8のフック部23は、折畳み容器1が組立状態にある場合に、長辺側ヒンジ部15の軸部17の上方に位置して当該軸部17と当接、又は、近接する組立時持ち上がり防止ブロック55と、組立時持ち上がり防止ブロック55の上方に位置し、折畳み容器1が折畳み状態にある場合に、一対の長辺側側壁部6のうち上側の長辺側側壁部6の軸部17の上方に位置して当該軸部17と当接、又は、近接する折畳み時持ち上がり防止ブロック56とを備えている。つまり、本実施形態のフック部23は、軸支部22に挿入された軸部17が上方に相対変位したとしても軸支部22から上方に抜けないようにするといった機能を具備するだけでなく、折畳み容器1が組立状態とされた場合に、長辺側側壁部6の軸部17が長辺側軸受部8に対して上方に相対変位することを防止するといった機能をも備えている。このため、折畳み容器1の折畳み状態や、長辺側側壁部6を起立位置へと変位させる際において、長辺側側壁部6の軸部17が長辺側軸受部8(軸支部22)から上方に抜け出してしまうことを防止しつつ、折畳み容器1を組立状態として長辺側側壁部6を掴んで折畳み容器1を持ち上げた場合に、長辺側側壁部6が底壁構成部2に対して上方に相対変位してしまうといった事態を防止することができる。従って、起立位置にある長辺側側壁部6と、底壁構成部2との連結状態の安定化等を図ることができる。
さらに、折畳み時持ち上がり防止ブロック56が、組立時持ち上がり防止ブロック55の上方に配置されるとともに、折畳み時持ち上がり防止ブロック56と、組立時持ち上がり防止ブロック55との間が連結されている。このため、折畳み時持ち上がり防止ブロック56、及び、組立時持ち上がり防止ブロック55が互いに強度を高め合うこととなり、例えば、起立位置にある長辺側側壁部6が持ち上げられた場合に、組立時持ち上がり防止ブロック55が、その上方に位置する折畳み時持ち上がり防止ブロック56と協働して、軸部17から付加される力を受けることができる。従って、折畳み時持ち上がり防止ブロック56、及び、組立時持ち上がり防止ブロック55の変形や損傷等を抑止することができ、耐久性の向上等を図ることができる。
加えて、折畳み時持ち上がり防止ブロック56、及び、組立時持ち上がり防止ブロック55が上下に配置される上、折畳み時持ち上がり防止ブロック56、及び、組立時持ち上がり防止ブロック55の下面側に対し、それぞれ軸部17が折畳み容器1の折畳み時、及び、組立時に係止されるようになっている。このため、例えば、長辺側ヒンジ部15に対し、軸部17とは別に、長辺側側壁部6を起立位置とした場合に長辺側軸受部8に挿入されて組立時持ち上がり防止ブロック55と係止されるような突部を設けるような構成のように、当該突部を長辺側軸受部8に受入れさせるべく、長辺側軸受部8のうち底壁部3の内周側の開口部の側縁部が段差状になってしまうといった事態を回避することができる。従って、当該長辺側軸受部8の開口部の側縁部と、起立位置にある長辺側側壁部6の長辺側ヒンジ部15との間に隙間が形成され易くなってしまい、当該隙間の形成に起因して、折畳み容器1に収容された物品が、前記隙間に引っ掛かる等の事態を招くといった事態を抑止することができる。
また、折畳み時持ち上がり防止ブロック56は、組立時持ち上がり防止ブロック55よりも底壁部3の外周側に突出し、組立時持ち上がり防止ブロック55の外側端縁である連絡辺部は、下方に向けて底壁部3の内周側に傾斜している。つまり、一対の長辺側側壁部6のうち、折畳み容器1の折畳み状態において上側に位置する長辺側側壁部6の長辺側ヒンジ部15の軸部17は、当該長辺側側壁部6を起立位置として折畳み容器1を組立状態とする際に、回動しつつ下方に変位する。このとき、折畳み時持ち上がり防止ブロック56の下面(係止面)と、組立時持ち上がり防止ブロック55の下面(係止面)との間に延びる連絡辺部58が設けられていることから、長辺側ヒンジ部15の軸部17が、連絡辺部58に案内されつつ、比較的スムースに組立時持ち上がり防止ブロック55の下面にまで変位することとなる。従って、折畳み容器1の組立作業性の向上等を図ることができる。
尚、長辺側ヒンジ部15の軸部17は、長辺側側壁部6が寝かせ位置にある場合の水平方向における幅が、長辺側側壁部6が起立位置にある場合の水平方向における幅よりも狭く構成されている。このため、一対の長辺側側壁部6のうち上側に寝かせ位置とされた長辺側側壁部6の長辺側ヒンジ部15の軸部17を、折畳み時持ち上がり防止ブロック56に係止させ、長辺側側壁部6が起立位置にある場合には、組立時持ち上がり防止ブロック55よりも底壁部3の内周側に位置する組立時持ち上がり防止ブロック55に対して軸部17を係止させるといった構成をより確実に成立させることができる。さらに、当該構成を採用する場合、一対の長辺側側壁部6のうち、折畳み容器1の折畳み状態において上側に位置する長辺側側壁部6を起立位置とする際に、当該長辺側側壁部6の軸部17が回動しつつ下方に変位することに伴って、当該軸部17の水平方向における幅が次第に大きくなることから、軸部17が連絡辺部58により下方に案内される作用効果がより顕著に奏されることとなる。
また、長辺側側壁部6の長辺側ヒンジ部15の軸部17は、ヒンジ本体16の下端部から側方に突出するとともに、長辺側側壁部6の厚み方向に延在する水平ブロック48と、水平ブロック48の上面のうち起立位置とした長辺側側壁部6の内面側から上方に突出する垂直ブロック49とを備えている。さらに、水平ブロック48のうち長辺側側壁部6が起立位置にある場合に上方を向いている水平ブロック48の上面は、長辺側側壁部6が起立位置にある場合に、底壁部3の外周側に向けて下方傾斜し、長辺側側壁部6が寝かせ位置にある場合に、底壁部3の外周側に向けて上方傾斜している。このため、折畳み容器1を折畳み状態としたり、組立状態としたりする際に、上側になる長辺側側壁部6の軸部17の水平ブロック48と、折畳み時持ち上がり防止ブロック56、及び、組立時持ち上がり防止ブロック55との干渉を防止することができる。従って、折畳み作業性、及び、組立作業性の向上等を図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態において、長辺側ヒンジ部15(長辺側軸受部8)の数、配置、及び、横幅等については特に限定されるものではなく、適宜変更可能である。さらに、閉鎖カバー42が取付けられる長辺側ヒンジ部15(長辺側一般ヒンジ部41)の数についても特に限定されるものではなく、必要に応じて、適宜変更可能である。尚、閉鎖カバー42を省略し、全ての長辺側ヒンジ部15の内面側が、内周開口部25と同じ形状をなすように構成することも可能である。
(b)上記実施形態では、寝かせ位置とされた一対の短辺側側壁部7の高さ位置が揃っているが、例えば、寝かせ位置とされた短辺側側壁部7同士が上下に重なり合うように構成してもよい。当該構成を採用する場合、短辺側土台部5の短辺側軸受部9にも、組立時持ち上がり防止ブロック55、及び、折畳み時持ち上がり防止ブロック56を具備するフック部23を設けることとしてもよい。さらに、かかる構成を採用する場合には、一対の長辺側側壁部6を先に寝かせ位置とした後、一対の短辺側側壁部7を寝かせ位置とするような構成としてもよい。
(c)上記実施形態では、長辺側側壁部6、及び、長辺側土台部4の上辺部は、その内側部位から上方に突出し、長辺側側壁部6、及び、長辺側土台部4の横幅方向に延在する突部が設けられるような格好で段差形状をなしているが、当該突部を省略し、略平坦状に構成してもよい。また、上記実施形態では、長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7に開口部が設けられることで持ち手部37が構成されているが、開口部を設けることなく、長辺側側壁部6、及び、短辺側側壁部7の外面側に設けられる補強リブ等によって、作業者が手を掛けることのできる持ち手部を構成することとしてもよい。
(d)上記実施形態では、内周開口部25の第2切欠き部52の全体が上方に向けて漸次拡幅するテーパ状をなしているが、少なくとも第2切欠き部52のうち第1切欠き部51との連接部位のみがテーパ状をなし、テーパ状部位よりも上方部位を略鉛直方向に延在させるように構成してもよい。この場合においても、寝かせ位置にある長辺側側壁部6を起立位置とする際に、第2対応部47が内周開口部25の側縁部に接触したとしても、第2対応部47のうち第1傾斜部53に対応する部位により、第2対応部47を比較的スムースに内周開口部25に挿通させることができるといった作用効果が奏される。また、内周開口部25の両側縁部の全体(上端部を面取り形状とする場合は、ほぼ全体)を鉛直方向に延在させるように構成してもよい。
(e)上記実施形態の折畳み容器1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。
1…折畳み容器、2…底壁構成部、3…底壁部、4…長辺側土台部、5…短辺側土台部、6…長辺側側壁部、7…短辺側側壁部、8…長辺側軸受部、9…短辺側軸受部、15…長辺側ヒンジ部、16…ヒンジ本体、17…軸部、21…挿入部、22…軸支部、23…フック部、24…内壁部、25…内周開口部、29…規制壁部、48…水平ブロック、49…垂直ブロック、55…組立時持ち上がり防止ブロック、56…折畳み時持ち上がり防止ブロック、58…連絡辺部。

Claims (3)

  1. 平面視略矩形状をなす底壁部、及び、前記底壁部の各側辺部に沿ってそれぞれ上方に突出する土台部を具備する底壁構成部と、
    前記底壁構成部の前記各土台部に対して、前記各土台部の上方に立設される起立位置と、前記底壁部の上方に寝かされる寝かせ位置との間を回動変位可能に連結された側壁部とを備える折畳み容器において、
    前記各側壁部は、前記側壁部の下辺部から下方に突出するヒンジ本体と、前記側壁部の横幅方向における前記ヒンジ本体の側面の下部から側方に突出する軸部とを具備するヒンジ部を備え、
    前記各土台部は、上方、及び、前記底壁部の内周側に開口し、前記ヒンジ本体を挿入可能な挿入部と、前記軸部を挿入可能に構成され、前記軸部の前記底壁部の内周側への変位を規制するとともに、前記軸部の回動変位を許容する軸支部とを具備する軸受部を備え、
    前記軸受部は、前記軸支部に挿入されている前記軸部の上方への変位を規制するフック部を備え、
    前記側壁部は、全ての前記側壁部が前記起立位置とされた折畳み容器の組立状態において対向し、かつ、全ての前記側壁部が前記寝かせ位置とされた折畳み容器の折畳み状態において一方が他方の上側に重なるとともに、それぞれが略水平方向に延在する一対の積層側壁部を備え、
    前記積層側壁部の前記ヒンジ部を軸支する前記軸受部の前記フック部は、
    折畳み容器が前記組立状態にある場合に、前記軸部の上方に位置して当該軸部と当接、又は、近接する組立時持ち上がり防止ブロックと、
    前記組立時持ち上がり防止ブロックの上方に位置し、折畳み容器が前記折畳み状態にある場合に、前記一対の積層側壁部のうち上側の積層側壁部の前記軸部の上方に位置して当該軸部と当接、又は、近接する折畳み時持ち上がり防止ブロックとを備え、
    前記組立時持ち上がり防止ブロック、及び、前記折畳み時持ち上がり防止ブロックは、前記軸支部に挿入された前記軸部の前記底壁部の内周側への変位を規制する規制壁部から前記底壁部の外周側に突出するとともに、前記組立時持ち上がり防止ブロックが、前記折畳み時持ち上がり防止ブロックと連結されており、
    前記積層側壁部の前記ヒンジ部を軸支する前記軸受部は、
    前記土台部の内面を構成する内壁部に設けられた正面視略矩形状の切欠き部と、
    前記内壁部のうち前記切欠き部の両側縁部よりもそれぞれ側方に位置する部位と、前記土台部の外面を構成する外壁部との間をそれぞれ連結する一対の連結壁と、を備え、
    当該一対の連結壁の間においては、前記土台部の上面を構成する上壁部が省略されることにより、前記軸受部が上方に開口し、
    前記連結壁よりも前記切欠き部側に位置する前記内壁部によって形成される規制壁部と、前記外壁部との間の領域によって前記軸支部が構成され、
    前記規制壁部によって、前記軸支部に挿入された前記軸部の底壁部の内周側への変位が規制され、
    前記一対の軸支部の間の領域によって前記挿入部が構成され、
    前記フック部は、前記切欠き部の両側方に位置する前記各規制壁部の外面からそれぞれ外方に突出して一対で設けられていることを特徴とする折畳み容器。
  2. 前記折畳み時持ち上がり防止ブロックは、前記組立時持ち上がり防止ブロックよりも前記底壁部の外周側に突出し、
    前記組立時持ち上がり防止ブロックの下面の外側端部と、前記折畳み時持ち上がり防止ブロックの下面の内側端部との間に延びる前記組立時持ち上がり防止ブロックの外側端縁である連絡辺部は、下方に向けて前記底壁部の内周側に傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の折畳み容器。
  3. 前記積層側壁部の前記軸部は、前記積層側壁部が前記起立位置にある状態において、前記ヒンジ本体の下端部又はその近傍部位から側方に突出するとともに、前記積層側壁部の厚み方向に延在する水平ブロックと、前記水平ブロックの上面のうち前記積層側壁部の内面側の部位から上方に突出する垂直ブロックとを備え、
    折畳み容器が前記組立状態とされた場合に、前記積層側壁部の前記垂直ブロックの上端部が前記組立時持ち上がり防止ブロックの下面と当接又は近接し、
    折畳み容器が前記折畳み状態とされた場合に、一対の前記積層側壁部のうち上側に前記寝かせ位置とされた前記積層側壁部の前記垂直ブロックのうち上方を向いている面が前記折畳み時持ち上がり防止ブロックの下面と当接又は近接する構成であって、
    前記水平ブロックのうち前記積層側壁部が前記起立位置にある場合に上方を向いている前記水平ブロックの上面は、前記積層側壁部が前記起立位置にある場合に、前記底壁部の外周側に向けて下方傾斜し、前記積層側壁部が前記寝かせ位置にある場合に、前記底壁部の外周側に向けて上方傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳み容器。
JP2017225477A 2017-11-24 2017-11-24 折畳み容器 Active JP6957019B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017225477A JP6957019B2 (ja) 2017-11-24 2017-11-24 折畳み容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017225477A JP6957019B2 (ja) 2017-11-24 2017-11-24 折畳み容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019094101A JP2019094101A (ja) 2019-06-20
JP6957019B2 true JP6957019B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=66972640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017225477A Active JP6957019B2 (ja) 2017-11-24 2017-11-24 折畳み容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6957019B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111169768B (zh) * 2020-01-20 2024-02-27 上海鸿研物流技术有限公司 可折叠容器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4502623B2 (ja) * 2003-10-23 2010-07-14 三甲株式会社 折り畳みコンテナー
JP4852487B2 (ja) * 2007-07-11 2012-01-11 三甲株式会社 折り畳みコンテナー
JP4939363B2 (ja) * 2007-10-16 2012-05-23 三甲株式会社 折り畳みコンテナー
JP6794009B2 (ja) * 2015-08-19 2020-12-02 三甲株式会社 コンテナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019094101A (ja) 2019-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012224361A (ja) 折り畳みコンテナ
JP6957019B2 (ja) 折畳み容器
JP6795187B2 (ja) 折畳み容器
JP6961221B2 (ja) 折畳み容器
JP6914523B2 (ja) 折畳み容器
JP6791503B2 (ja) 折畳み容器
JP6468870B2 (ja) 容器
JP2014118179A (ja) 折畳み容器
JP6758648B2 (ja) 容器
JP7090867B2 (ja) 折畳み容器
JP6258153B2 (ja) 折畳み容器
JP6978779B2 (ja) 折畳み容器
JP7076779B2 (ja) 折畳み容器
JP5820282B2 (ja) 蓋付き容器
JP6957017B2 (ja) 運搬ユニット
JP5976591B2 (ja) 折畳み容器
JP6945853B2 (ja) 折畳み容器
JP2016199296A (ja) 折畳み容器
JP6795185B2 (ja) 折畳み容器
JP6938023B2 (ja) 蓋付き容器、及び、運搬ユニット
JP6293002B2 (ja) 折畳み容器
JP6942349B2 (ja) 蓋部材
JP6258152B2 (ja) 折畳み容器
JP7076793B2 (ja) 折畳み容器
JP7055362B2 (ja) 折畳み容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6957019

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250