JP6950173B2 - 立体造形物の製造方法、及び立体造形物の製造装置 - Google Patents
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本発明の立体造形物の製造方法は、第一の立体造形用材料を用いて第一の立体造形用材料層を形成する層形成工程と、造形される立体造形物の表層を構成する前記第一の立体造形用材料層の第一領域に、第二の立体造形用液体材料を付与する第二の立体造形用液体材料付与工程と、前記第一領域以外の前記立体造形物の内部を構成する第二領域に第三の立体造形用液体材料を付与する第三の立体造形用液体材料付与工程と、を複数回繰り返し、除去工程を含むことが好ましく、更に必要に応じてその他の工程を含む。
本発明の立体造形物の製造方法は、従来の3Dインクジェットプリンターのような造形装置による製造方法では、人工歯に対して、グラデーションをほとんど付加することができないという問題があるという知見に基づくものである。
前記層形成工程は、第一の立体造形用材料を用いて第一の立体造形用材料層を形成する工程であり、更に必要に応じてその他の処理を含む。
前記層形成手段は、第一の立体造形用材料を用いて第一の立体造形用材料層を形成する手段であり、更に必要に応じてその他の部材を含む。
前記層形成工程は、前記層形成手段により好適に実施することができる。
前記第一の立体造形用材料としては、無機粒子、有機化合物A、溶剤を含むスラリーであることが好ましく、更に必要に応じてその他の成分を含有した液体状態であることが好ましい。
前記無機粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、セラミックス粒子、金属粒子などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、生体適合性を有することが好ましい。
前記セラミックス粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジルコニア粒子、アルミナ粒子、シリカ粒子、二ケイ酸リチウム粒子等の酸化物粒子などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、ジルコニア粒子が好ましい。
前記熱分解法としては、例えば、オキシ塩化ジルコニウムと塩化イットリウム水溶液を所定量混合し、塩化ナトリウム(又は塩化カリウム)をオキシ塩化ジルコニウム全量に対して、0.1質量%以上1質量%以下添加し、混合する方法などが挙げられる。この混合液を噴霧乾燥法等の瞬間乾燥を行い、乾燥粉末が得られる。
前記金属粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、チタン粒子、チタン合金粒子、コバルト/クロム合金粒子、ステンレス合金粒子などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、チタン粒子、チタン合金粒子が好ましい。
前記有機化合物Aとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水溶性樹脂などが挙げられる。
前記酸性官能基としては、例えば、カルボキシル基、ヒドロキシル基などが挙げられる。前記酸性官能基を有する有機化合物Aとしては、例えば、変性ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、塩基性官能基との反応性が高い点から、ポリアクリル酸が好ましい。
前記溶媒としては、前記有機化合物Aを溶解することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、メタノール、エタノール、トルエン(沸点:110.6℃)等の極性溶媒などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、グリンシート又はグリン体造形の生産性を向上の点から、沸点が低い有機溶剤が好ましく、沸点が80℃以下である有機溶剤がより好ましい。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、分散剤、可塑剤、焼結助剤などが挙げられる。前記第一の立体造形用材料が、前記分散剤を含むと、前記無機粒子の分散性を改善し、静止時の沈降を抑制することができる点で好ましく、グリンシート又はグリン体を造形する際に無機粒子が連続して存在しやすくなる。また、前記可塑剤を含むと、前記第一の立体造形用材料からなるグリンシート又はグリン体前駆体が乾燥した際に亀裂が入りにくくなる点で好ましい。前記焼結助剤を含むと、得られた積層造形物につき焼結処理を行う場合において、より低温での焼結が可能となる点で好ましい。
前記支持体(立体造形用材料層保持手段)としては、前記第一の立体造形用材料を保持することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記第一の立体造形用材料の載置面を有する台、特開2000−328106号公報の図1に記載の装置におけるベースプレート、などが挙げられる。前記支持体の表面、即ち、前記第一の立体造形用材料を載置する載置面としては、例えば、平滑面であってもよいし、粗面であってもよく、また、平面であってもよいし、曲面であってもよい。
前記第一の立体造形用材料を前記支持体上に配置させる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、第一の立体造形用材料を薄層に配置させる方法としては、特許第3607300号公報に記載の選択的レーザー焼結方法に用いられる、公知のカウンター回転機構(カウンターローラ)などを用いる方法、前記第一の立体造形用材料をブラシ、ローラ、ブレード等の部材を用いて薄層に拡げる方法、前記第一の立体造形用材料層の表面を押圧部材を用いて押圧して薄層に拡げる方法、公知の粉末積層造形装置を用いる方法などが好適に挙げられる。
前記第二の立体造形用液体材料付与工程は、造形される立体造形物の表層を構成する前記第一の立体造形用材料層の第一領域に、第二の立体造形用液体材料を付与する工程であり、更に必要に応じてその他の処理を含む。
前記第二の立体造形用液体材料付与手段は、造形される立体造形物の表層を構成する前記第一の立体造形用材料層の第一領域に、第二の立体造形用液体材料を付与する手段であり、更に必要に応じてその他の部材を有する。
前記第二の立体造形用液体材料付与工程は、前記第二の立体造形用液体材料付与手段により好適に実施することができる。
前記第二の立体造形用液体材料は、第一の立体造形用材料の所定領域を硬化できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記第一の立体造形用材料中に含まれる前記有機化合物Aに対して反応性を示す有機化合物B、水系溶媒、アルコール化合物を含むことが好ましく、更に必要に応じて、pH調整剤、粘度調整剤、界面活性剤、無機顔料等のその他の成分を含有する。また、活性エネルギー線硬化型組成物を用いることもできる。
前記有機化合物Bとしては、前記有機化合物Aに対して反応性を示す材料であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。前記有機化合物Bとしては、水溶性樹脂が好ましい。
前記塩基性官能基としては、例えば、アミノ基などが挙げられる。
前記水系溶媒としては、例えば、水、メタノール、エタノール等のアルコール、エーテル、ケトンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、水が好ましい。なお、前記水性媒体は、前記水が前記アルコール等の水以外の成分を若干量含有するものであってもよい。
前記アルコール化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジオール化合物、グリコールエーテル化合物などが挙げられる。
前記ジオール化合物としては、下限値としては炭素数8以上が好ましく、上限値としては炭素数11以下が好ましい。
1つは、前記第一の立体造形用材料層に対して、前記第二の立体造形用液体材料の浸透速度を上げ、造形時間を短縮すると共に、造形槽内への不要な拡散を防止し、造形精度を向上することができる。
もう1つは、前記第二の立体造形用液体材料により歯の外周部分を造形した場合に、前記アルコール化合物を含む方が、観察光を散乱する要因をバルク中へ流し出し、歯端部の透明性がさらに改善することができる。
前記多価アルコールアリールエーテル化合物としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテルなどが挙げられる。
前記その他の成分としては、例えば、顔料等の色材、防腐剤、安定化剤、pH調整剤、粘度調整剤などが挙げられる。
前記第三の立体造形用液体材料付与工程は、前記第一領域以外の前記立体造形物の内部を構成する第二領域に第三の立体造形用液体材料を付与する工程であり、更に必要に応じてその他の処理を含む。
前記第三の立体造形用液体材料付与手段は、前記第一領域以外の前記立体造形物の内部を構成する第二領域に第三の立体造形用液体材料を付与する手段であり、更に必要に応じてその他の部材を有する。
前記第三の立体造形用液体材料付与工程は、前記第三の立体造形用液体材料付与手段により好適に実施することができる。
前記第三の立体造形用液体材料は、前記第一の立体造形用材料の所定領域を硬化できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記第二の立体造形用液体材料と同様に前記有機化合物Aに対して反応性を示す有機化合物B、水系溶媒を含むことが好ましく、更に造形部位に応じて色材として無機顔料を分散し、界面活性剤で表面張力を調製したものを用いることが好ましく、更に必要に応じて、pH調整剤、粘度調整剤、防黴剤等のその他の成分を含有する。また、活性エネルギー線硬化型組成物を用いることもできる。
前記水系溶媒としては、前記第二の立体造形用液体材料における水系溶媒と同様のものを用いることができる。
前記色材としては、その工程上焼結後に発色できる無機顔料が好適に用いられ、特に窯業用顔料と呼ばれる材料がより好ましく用いられる。前記色材は、1種を単独で用いることが多いが、2種以上を適宜混合して用いることも可能である。ただし、前記歯科用補綴物の実用上の安全性を鑑みて、人体に特に有害な元素(例えばCd,Se,Pb等)を含まないものが好ましい。
前記色材としては、二酸化チタンが好適に用いることができる。
前記界面活性剤としては、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記界面活性剤は、有機化合物Bと反応せず、有機化合物Aと接触した際に固化反応を助長するための仕様である。これらの中でも、ノニオン性界面活性剤が好ましい。
前記除去工程は、立体造形物を造形後に、前記立体造形物を第四の立体造形用液体材料に浸漬することにより第一の立体造形用材料の未硬化部位を除去する工程であり、更に必要に応じてその他の処理を含む。
前記除去手段は、立体造形物を造形後に、前記立体造形物を第四の立体造形用液体材料に浸漬することにより第一の立体造形用材料の未硬化部位を除去する手段であり、更に必要に応じてその他の部材を有する。
前記除去工程は、前記除去手段により好適に実施することができる。
前記浸漬時間としては、5秒間以上60分間以下が好ましい。
前記浸漬温度としては、常圧下では0℃以上100℃以下が好ましい。
前記第四の立体造形用液体材料は、前記造形物の未硬化部に対して作用し、余剰の第一の立体造形用材料を除去し、前記立体造形物を効率よく取り出すものが用いられる。
前記水系溶媒としては、例えば、水、メタノール、エタノール等のアルコール、エーテル、ケトンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、水が好ましい。なお、前記造形物未硬化部位の除去性を促進するために、前記水系溶媒中に界面活性剤等の水以外の成分を含有するものであってもよい。
前記その他の工程としては、活性エネルギー線照射工程、層乾燥工程、焼結工程、表面保護工程、塗装工程などが挙げられる。
前記その他の手段としては、活性エネルギー線照射手段、層乾燥手段、焼結手段、表面保護手段、塗装手段などが挙げられる。
前記その他の工程は、その他の手段により好適に実施することができる。
前記層乾燥工程は、前記層形成工程後、前記第二の立体造形用液体材料付与工程、及び第三の立体造形用液体材料付与工程前において、得られた第一の立体造形用材料層を乾燥させる工程であり、層乾燥手段により行われる。もちろん自然乾燥を行ってもよい。前記層乾燥工程において、前記第一の立体造形用材料層中に含まれる水分(溶媒)を揮発させることができる。なお、前記層乾燥工程としては、第一の立体造形用材料層から溶媒をすべて除去せず、半乾燥状態とすることが好ましい。前記層乾燥手段としては、例えば、公知の乾燥機などが挙げられる。
前記焼結工程は、前記層形成工程と前記各立体造形用液体材料付与工程とを順次繰り返して形成した立体造形物(積層造形物)を焼結する工程であり、焼結手段により行われる。前記焼結工程を行うことにより、前記硬化物を一体化された成形体(焼結体)とすることができる。
前記焼結工程としては、前記のように硬化物を得てから焼結する方法以外にも、第一の立体造形用材料を積層する段階で焼結する方法がある。前記第一の立体造形用材料を積層する段階で焼結する方法は、前記第一の立体造形用材料層にレーザー照射及び電子線照射のいずれかを行い、前記第一の立体造形用材料層を焼結する方法である。
前記表面保護工程は、前記立体造形用液体材料付与工程、又は前記焼結工程において形成した立体造形物に保護層を形成する工程である。前記表面保護工程を行うことにより、前記立体造形物を、例えば、そのまま使用等することができる耐久性等を前記立体造形物の表面に与えることができる。
前記表面保護手段としては、公知の表面保護処理装置、例えば、スプレー装置、コーティング装置などが挙げられる。
前記塗装工程は、前記立体造形物に塗装を行う工程である。この塗装工程を行うことにより、前記立体造形物に所望の色に着色させることができる。前記塗装手段としては、公知の塗装装置、例えば、スプレー、ローラ、カーテン、刷毛、浸漬等公知の塗装装置が好適に用いることができる。
基本的には、表層と内部の屈折率や厚み、光拡散性などの因子が混在して透明性を形成すると考えられ、とりわけ光拡散性では表層部はほとんど作用しないが、内部はほぼ全方位に亘って拡散反射する。
従って、天然歯においては、透過率は天然歯の内部よりも表層部で高くなることが多い。
前記立体造形物の表層の透過率としては、前記立体造形物の内部の透過率よりも高いことが好ましい。
前記透過率は、例えば、歯科用測色計クリスタルアイ(オリンパス株式会社製)などを用いて測定することができる。
前記立体造形物(積層造形物)は、本発明の立体造形物の製造方法により製造される。
前記立体造形物としては、口腔内の咀嚼力に長期間耐えることができ、審美性を有している点から、人工歯であることが好ましい。
本発明の立体造形物の製造方法及び本発明の立体造形物の製造装置によれば、複雑な立体形状の造形物を、簡便かつ効率良く、焼結等の前に型崩れが生ずることなく、寸法精度良く製造することができる。こうして得られた立体造形物(硬化物)は、細胞毒性がなく、充分な強度を有し、寸法精度に優れ、微細な凹凸、曲面なども再現できるので、美的外観にも優れ、高品質であり、各種用途に好適に使用される。
ジルコニア粒子(商品名:TZ−3Y−E、東ソー株式会社)30.0質量部、重量平均分子量(Mw)が800,000であるポリアクリル酸(PAA、株式会社日本触媒製、AS−58)5.0質量部、可塑剤としてのフタル酸ベンジルブチル10.0質量部、セラミックス分散剤(高分子ポリカルボン酸、マリアリム、日油株式会社製、AKM−0531)1.5質量部、及びエタノール(和光純薬工業株式会社製)60.0質量部を混合し、直径3mmのジルコニアビーズにて3時間ビーズミル分散することでスラリー状の第一の立体造形用材料を得た。組成を下記表1に示す。
得られた第一の立体造形用材料中のジルコニア粒子の体積平均粒径について、以下のように測定した。
−ジルコニア粒子の体積平均粒径−
前記第一の立体造形用材料1中における前記ジルコニア粒子の体積平均粒径は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−920型(株式会社堀場製作所)を用いて測定した。なお、測定及び解析条件は、以下のように設定した。
[測定及び解析条件]
・データ取り込み回数:15回
・相対屈折率:1.20
・循環:5
・超音波強度:7
前記方法により得られた第一の立体造形用材料中のジルコニア粒子の体積平均粒径は0.2μmであった。
<立体造形用液体材料の原液の調製>
水88.0質量部と、重量平均分子量(Mw)が10,000であるポリエチレンイミン(PEI、株式会社日本触媒製、SP−200)12.0質量部と、界面活性剤としてTween20(東京化成工業株式会社製)0.5質量部とを、ホモミキサーを用いて30分間分散させて、立体造形用液体材料の原液を調製した。組成を下記表2に示す。
<第二の立体造形用液体材料1の調製>
前記立体造形用液体材料原液1 95.0質量部に対して、アルコール化合物として2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(東京化成工業株式会社製)5.0質量部を添加したものをマグネットスターラーで20分間撹拌して、第二の立体造形用液体材料1を得た。
<第二の立体造形用液体材料2の調製>
第二の立体造形用液体材料の調製例1において、前記立体造形用液体材料の原液1 99.5質量部に対して、アルコール化合物として2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(東京化成工業株式会社製)0.5質量部を添加した以外は、第二の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第二の立体造形用液体材料2を得た。
<第二の立体造形用液体材料3の調製>
第二の立体造形用液体材料の調製例1において、前記立体造形用液体材料の原液1 99.85質量部に対して、アルコール化合物としてエチレングリコールモノブチルエーテル(東京化成工業株式会社製)0.15質量部を添加した以外は、第二の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第二の立体造形用液体材料3を得た。
<第二の立体造形用液体材料4の調製>
前記立体造形用液体材料の原液1 91.5質量部に対して、アルコール化合物として2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(東京化成工業株式会社製)5.0質量部と、白色顔料として酸化チタン顔料(商品名:GTR−100、堺化学工業株式会社製)3.0質量部、及び分散剤ポリマー0.5質量部(商品名:アロンA305L、東亞合成株式会社製)を添加したものを直径3mmのジルコニアビーズを用い3時間ビーズミル分散して、第二の立体造形用液体材料4を得た。
<第二の立体造形用液体材料5の調製>
第二の立体造形用液体材料の調製例4において、前記立体造形用液体材料の原液1 84.5質量部に対して、アルコール化合物として2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(東京化成工業株式会社製)12.0質量部を添加したものをメカニカルスターラー(プライミクス株式会社製、プラネタリミキサ HIVIS DISPER MIX Model 3D−2型)にて多段階に合計65分間撹拌した以外は、第二の立体造形用液体材料の調製例4と同様にして、第二の立体造形用液体材料5を得た。
<第三の立体造形用液体材料1の調製>
前記立体造形用液体材料の原液94.5質量部に対して、無機顔料としてZr−V系顔料1(商品名:Z−300、日陶顔料工業株式会社製)5.0質量部と、及び分散剤ポリマーとして商品名:アロンA305L(東亞合成株式会社製)0.5質量部を添加したものをしたものを直径3mmのジルコニアビーズを用いて3時間ビーズミル分散して、第三の立体造形用液体材料1を得た。
<第三の立体造形用液体材料2の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をZr−V系顔料2(商品名:Z−500、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料2を得た。
<第三の立体造形用液体材料3の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をZr−Si−Pr系顔料(商品名:P−40、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料3を得た。
<第三の立体造形用液体材料4の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をSn−V系顔料(商品名:M−600、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料4を得た。
<第三の立体造形用液体材料5の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をFe−Cr−Zn−Al系顔料1(商品名:M−13、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料5を得た。
<第三の立体造形用液体材料6の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をFe−Cr−Zn−Al系顔料2(商品名:M−309、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料6を得た。
<第三の立体造形用液体材料7の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をSn−Ca−Si−Cr系顔料(商品名:SP−72、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料7を得た。
<第三の立体造形用液体材料8の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をSn−Cr系顔料(商品名:M−797、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料8を得た。
<第三の立体造形用液体材料9の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をCo−Si系顔料(商品名:No.10、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料9を得た。
<第三の立体造形用液体材料10の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をCr−Al系顔料(商品名:M−55、日陶顔料工業株式会社製)に変更し、分散剤ポリマーである商品名:アロンA305Lを商品名:アロンA6114(東亞合成株式会社、重量平均分子量(Mw:10,000)0.5質量部に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料10を得た。
<第三の立体造形用液体材料11の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をFe−Cr系顔料(商品名:M−252、日陶顔料工業株式会社製)に変更し、分散剤ポリマーである商品名:アロンA305Lを商品名:アロンA210(東亞合成株式会社、重量平均分子量(Mw):3,000)0.5質量部に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料11を得た。
<第三の立体造形用液体材料12の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をSn−Sb系顔料(商品名:B−83、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料12を得た。
<第三の立体造形用液体材料13の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をFe−Cr−Zn−Mn系顔料(商品名:M−2、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料13を得た。
<第三の立体造形用液体材料14の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をZr−Si−Fe系顔料(商品名:M−663、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料14を得た。
<第三の立体造形用液体材料15の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、Zr−V系顔料1をCr−Fe−Co−Ni系顔料(商品名:M−800、日陶顔料工業株式会社製)に変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料15を得た。
<第三の立体造形用液体材料16の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、分散剤ポリマーである商品名:アロンA305LをアロンA6114(東亞合成株式会社、重量平均分子量(Mw)10,000)の更に重合を進めて重量平均分子量を12,000まで高めた分散剤ポリマーAに変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料16を得た。
<第三の立体造形用液体材料17の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、分散剤ポリマーとして商品名:アロンA305L(東亞合成株式会社製)の含有量を0.4質量部とし、表面張力29.3mN/mを30.2mN/mに変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料17を得た。
<第三の立体造形用液体材料18の調製>
第三の立体造形用液体材料の調製例1において、分散剤ポリマーとして商品名:アロンA305L(東亞合成株式会社製)の含有量を調整し、表面張力29.3mN/mを32.4mN/mに変更した以外は、第三の立体造形用液体材料の調製例1と同様にして、第三の立体造形用液体材料の調製例18を得た。
得られた第一の立体造形用材料1、第二の立体造形用液体材料1、及び第三の立体造形用液体材料1を組み合わせて立体造形材料セット1とした。
前記立体造形材料セット1を用いて、以下(1)〜(4)の手順に従って、立体造形物を作製した。
常温放置にて数分間乾燥し、前記第二の立体造形用液体材料1の溶媒を一部揮発させた後、前記第三の立体造形用液体材料1を、前記インクジェットプリンターの別のノズルから吐出し、前記第一領域以外の前記立体造形物の内部を構成するする部分(第二領域)の前記第一の立体造形用材料層を硬化させた。
実施例1において、下記表7に示す第一の立体造形用材料、第二の立体造形用液体材料、及び第三の立体造形用液体材料からなる立体造形材料セットに変更した以外は、実施例1と同様にして、焼結後の立体造形物を得た。
次に、得られた焼結後の立体造形物の焼結体について、ISO−6871に基づいて、卓上形精密万能試験機(装置名:AUTOGRAPH−AGS−J、株式会社島津製作所製)を用いて、「焼結後の曲げ強度」を測定した。
得られた焼結後の立体造形物の焼結体について、アルキメデス法により、密度測定装置(装置名:BM−22型、株式会社エー・アンド・デイ製)を用いて、浸漬溶媒としてアマニ油を用いて測定した。
また、前記焼結後の曲げ強度の測定結果から、下記評価基準に基づいて、立体造形物の力学的強度を評価した。
−評価基準−
○:焼結後の曲げ強度が、840MPa以上
△:焼結後の曲げ強度が、700MPa以上840MPa未満
×:焼結後の曲げ強度が、700MPa未満
造形物の色再現性を、同一条件で作製した3個のサンプルを目視にて観察し、下記評価基準に基づいて、「色再現性」を評価した。
−評価基準−
○:サンプル間に大きな色調の差はなく、色ムラもない
△:サンプル間で多少色調に差が見られるが、大きな色ムラはなかった
×:サンプル間で色調に差があり、さらに同一サンプル中でも色ムラが存在した
造形物端部の透明性を、歯科用マイクロスコープ(装置名:Crystal Eye、オリンパス株式会社製)を用いて、端部の透過率を測定し、下記評価基準に基づいて、「端部透明性」を評価した。
−評価基準−
○:端部透過率が、80%以上
△:端部透過率が、60%以上80%未満
×:端部透過率が、60%未満
前記焼結後の立体造形物をダイヤモンドカッターにて研磨し、破壊後の第一領域と第二領域との2層間の密着状態を簡易走査型電子顕微鏡(装置名:VE−7800、株式会社キーエンス製)にて確認し、下記評価基準に基づいて、「層間密着性」を評価した。2層間がほぼ密着している状態を図4に示すまた、2層間に空隙が発生している状態を図5に示す。図4及び図5中の実線部分が、2層間の境界線である。なお、図5中の実線より上部に空隙が発生していることが分かる。
−評価基準−
○:2層が十分に密着して造形されている
△:2層間の一部に空隙が存在する
×:空隙が発生している、又は2層間の境界が存在しない
前記焼結後の造形物をダイヤモンドカッターで研磨し、破壊後の第一領域と第二領域との2層間の混色の有無を目視で確認し、下記評価基準に基づいて、「混色」を評価した。
−評価基準−
○:混色が見られない
△:内部の色が表面に混ざった状態のいずれかが発生している
×:混色が発生している、又は2層間の境界が存在しない
<1> 第一の立体造形用材料を用いて第一の立体造形用材料層を形成する層形成工程と、
造形される立体造形物の表層を構成する前記第一の立体造形用材料層の第一領域に、第二の立体造形用液体材料を付与する第二の立体造形用液体材料付与工程と、
前記第一領域以外の前記立体造形物の内部を構成する第二領域に第三の立体造形用液体材料を付与する第三の立体造形用液体材料付与工程と、
を複数回繰り返すことを特徴とする立体造形物の製造方法である。
<2> 前記第二の立体造形用液体材料、及び前記第三の立体造形用液体材料の少なくともいずれかが、前記第一の立体造形用材料に対して反応性を示すことを特徴とする前記<1>に記載の立体造形物の製造方法である。
<3> 前記第二の立体造形用液体材料付与工程の後に、前記第三の立体造形用液体材料付与工程を行うことを特徴とする前記<1>から<2>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<4> 前記第一の立体造形用材料が、無機粒子を含むことを特徴とする前記<1>から<3>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<5> 前記無機粒子が、金属粒子、及びセラミックス粒子の少なくともいずれかであることを特徴とする前記<4>に記載の立体造形物の製造方法である。
<6> 前記セラミックス粒子が、ジルコニア粒子であることを特徴とする前記<5>に記載の立体造形物の製造方法である。
<7> 前記第一の立体造形用材料が、溶媒を含むスラリーであることを特徴とする前記<1>から<6>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<8> 立体造形物を造形後に、前記立体造形物を第四の立体造形用液体材料に浸漬することにより第一の立体造形用材料の未硬化部位を除去する除去工程をさらに含むことを特徴とする前記<1>から<7>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<9> 前記第四の立体造形用液体材料が、水であることを特徴とする前記<8>に記載の立体造形物の製造方法である。
<10> 前記第二の立体造形用液体材料が、アルコール化合物を含むことを特徴とする前記<1>から<9>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<11> 前記アルコール化合物が、炭素数8以上のジオール化合物、及びグリコールエーテル化合物の少なくともいずれかであることを特徴とする前記<10>に記載の立体造形物の製造方法である。
<12> 前記第三の立体造形用液体材料の表面張力が、30mN/m以下であることを特徴とする前記<1>から<11>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<13> 前記立体造形物の表層の透過率が、前記立体造形物の内部の透過率よりも高いことを特徴とする前記<1>から<12>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<14> 歯科用補綴物を製造することを特徴とする前記<1>から<13>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<15> 前記第一の立体造形用材料が、有機化合物Aをさらに含むことを特徴とする前記<1>から<14>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<16> 前記有機化合物Aが、ポリアクリル酸であることを特徴とする前記<15>に記載の立体造形物の製造方法である。
<17> 前記第二の立体造形用液体材料が、前記第一の立体造形用材料中に含まれる前記有機化合物Aに対して反応性を示す有機化合物Bをさらに含むことを特徴とする前記<15>から<16>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<18> 前記有機化合物Bが、ポリエチレンイミンであることを特徴とする前記<17>に記載の立体造形物の製造方法である。
<19> 前記ポリエチレンイミンの重量平均分子量が、1,800以上であることを特徴とする前記<18>に記載の立体造形物の製造方法である。
<20> 前記第三の立体造形用液体材料が、無機顔料をさらに含むことを特徴とする前記<1>から<19>のいずれかに記載の立体造形物の製造方法である。
<21> 第一の立体造形用材料層を保持するための立体造形用材料層保持手段と、
第一の立体造形用材料を用いて第一の立体造形用材料層を形成する層形成手段と、
造形される立体造形物の表層を構成する前記第一の立体造形用材料層の第一領域に、第二の立体造形用液体材料を付与する第二の立体造形用液体材料付与手段と、
前記第一領域以外の前記立体造形物の内部を構成する第二領域に第三の立体造形用液体材料を付与する第三の立体造形用液体材料付与手段と、を有することを特徴とする立体造形物の製造装置である。
Claims (11)
- 第一の立体造形用材料を用いて第一の立体造形用材料層を形成する層形成工程と、
造形される立体造形物の表層を構成する前記第一の立体造形用材料層の第一領域に、液体である第二の立体造形用材料を付与する第二の立体造形用材料付与工程と、
前記第一領域以外の前記立体造形物の内部を構成する第二領域に液体である第三の立体造形用材料を付与する第三の立体造形用材料付与工程と、
を複数回繰り返すことを特徴とする立体造形物の製造方法であって、
前記第二の立体造形用材料付与工程と前記第三の立体造形用付与工程は、インクジェット方式で用いられる液滴吐出手段を用い、
前記第一の立体造形用材料は、酸性官能基を有する有機化合物Aを含み、
前記第二の立体造形用材料は、前記酸性官能基と反応性を示す塩基性官能基を有する有機化合物Bと、グリコールエーテル化合物及びジオール化合物の少なくともいずれかであるアルコール化合物とを含み、
前記アルコール化合物の含有量は、当該第二の立体造形用材料100質量部に対して0.5質量部以上、10質量部以下であり、
前記第三の立体造形用材料は、前記酸性官能基と反応性を示す塩基性官能基を有する有機化合物Bと、白色以外の無機顔料とを含むことを特徴とする立体造形物の製造方法。 - 前記第二の立体造形用材料付与工程の後に、前記第三の立体造形用材料付与工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の立体造形物の製造方法。
- 前記第一の立体造形用材料が、無機粒子を含むことを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の立体造形物の製造方法。
- 前記無機粒子が、金属粒子、及びセラミックス粒子の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項3に記載の立体造形物の製造方法。
- 前記第一の立体造形用材料が、溶媒を含むスラリーであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の立体造形物の製造方法。
- 立体造形物を造形後に、前記立体造形物を第四の立体造形用液体材料に浸漬することにより第一の立体造形用材料の未硬化部位を除去する除去工程をさらに含むことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の立体造形物の製造方法。
- 前記第三の立体造形用材料の表面張力が、30mN/m以下であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の立体造形物の製造方法。
- 前記立体造形物の表層の透過率が、前記立体造形物の内部の透過率よりも高いことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の立体造形物の製造方法。
- 歯科用補綴物を製造することを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の立体造形物の製造方法。
- 前記第三の立体造形用材料が、前記アルコール化合物を含まないことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の立体造形物の製造方法。
- 第一の立体造形用材料層を保持するための立体造形用材料層保持手段と、
第一の立体造形用材料を用いて第一の立体造形用材料層を形成する層形成手段と、
造形される立体造形物の表層を構成する前記第一の立体造形用材料層の第一領域に、液体である第二の立体造形用材料を付与する第二の立体造形用材料付与手段と、
前記第一領域以外の前記立体造形物の内部を構成する第二領域に液体である第三の立体造形用材料を付与する第三の立体造形用材料付与手段と、を有し、
前記第二の立体造形用材料付与手段と前記第三の立体造形用材料付与手段は、インククジェット方式で用いられる液滴吐出手段を用いる立体造形物の製造装置であって、
前記第一の立体造形用材料は、酸性官能基を有する有機化合物Aを含み、
前記第二の立体造形用材料は、前記酸性官能基と反応性を示す塩基性官能基を有する有機化合物Bと、グリコールエーテル化合物及びジオール化合物の少なくともいずれかであるアルコール化合物とを含み、前記アルコール化合物の含有量は、当該第二の立体造形用材料100質量部に対して0.5質量部以上、10質量部以下であり、
前記第三の立体造形用材料は、前記酸性官能基と反応性を示す塩基性官能基を有する有機化合物Bと、白色以外の無機顔料とを含むことを特徴とする立体造形物の製造装置。
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