JP6949428B2 - ベルト式無段変速機用プーリシャフトの製造方法 - Google Patents
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Description
(3)前記準備工程において、前記プーリ準備部の円錐の底面がほぼ平坦に形成されることが好ましい。
なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。
また、本実施形態で用いる鍛造装置は、金型の型形状以外は従来周知の一般的な鍛造装置と同様であるので、装置各部の説明は省略する。
さらに、図1では、各工程で形成されるワークの形状を明確化するため、鍛造装置の断面部分のハッチングを省略している。
その後、加熱された円柱状ワークを図1(a)の第一工程の金型のダイ2aにセットし、金型のパンチ4aにより鍛造加工して図1(a)に示す形状の第一ワーク10aを形成する。この第一ワーク10aには、短い軸部12aと、円錐状の予備面14aが形成される。
ダイ2b,2c,2dの各型形状の設定により、このプーリ準備部14cの円錐の頂角θ1は、前記予備面14bの円錐の頂角θ2よりも大きく、次の第四工程で形成されるプーリ部のシーブ面を形成する円錐の頂角θ3よりも小さく形成されている。
また、パンチ4cの型形状の設定により、円錐状のプーリ準備部14cの底面16c(図4(c)ではプーリ準備部14cの上方の面部)は、ほぼ平坦に形成されている。
なお、円錐のシーブ面122の頂角は、プーリ準備部14cの円錐の頂角θ1よりも大きな頂角θ3に形成される。
また、パーキングギヤ130の歯は、環状のパーキングギヤ130の外周側に形成される。
また、パンチ4dには、パーキングギヤ130を形成するための環状の型溝41d(以下、パーキングギヤ部ともいう。)が形成されている。
これにより、第四工程が終了となる。
金型を製品となる範囲のみで密閉せずに、上記のようにバリ142として空間部6dに流出させるように構成することにより、鍛造における型荷重を密閉金型の場合よりも低減することができ、鍛造装置の寿命を確保できる。
このため、亜熱間鍛造を必要とする高Si鋼を材料として用いても、材料の流動性を確保でき、型溝(パーキングギヤ部)41dに材料を充満させることができる。
さらに、プーリ準備部14cの底面16cをほぼ平坦な形状としたので、より早く材料を型溝41d内に流入させることができる。
従って、密閉バリによる傷を、パーキングギヤ130の歯の機能に影響を与えない場所に移動させることができ、完成した製品(プーリシャフト140)に支障が生じることを防止できる。
例えば、上記実施形態では、プーリシャフト140を、高Si鋼を材料として亜熱間鍛造で製造する場合を示したが、本発明は、他の材料や鍛造方法を用いてプーリシャフトを製造する場合にも適用可能である。
4d パンチ(仕上げ工程の金型)
41d 型溝(環状溝)
10a〜10c ワーク(第1〜3ワーク)
14c プーリ準備部
16c プーリ準備部14cの底面
18c プーリ準備部14cの外周縁
20c プーリ準備部14cの円錐面
100 軸(軸部)
120 プーリ(プーリ部)
122 シーブ面
140 プーリシャフト(第4ワーク)
θ1 プーリ準備部14cの頂角
θ3 シーブ面122の頂角
D1 型溝41dの溝幅
Claims (4)
- 軸部と、前記軸部の径方向外方に延設された円錐状のプーリ部と、前記プーリ部の外周部近傍において前記プーリ部の円錐の底面から前記軸部の軸方向に沿って突設された環状のパーキングギヤとが金型によって一体的に鍛造成型されるベルト式無段変速機用プーリシャフトの製造方法であって、
円柱状のワークから複数の鍛造工程を経て前記プーリ部と前記パーキングギヤとを形成する仕上げ工程と、
前記仕上げ工程の直前で前記プーリ部の円錐の頂角よりも小さい頂角を備えた円錐状のプーリ準備部を形成する準備工程と、を有し、
前記仕上げ工程の初期においては、前記ワークの前記プーリ準備部の円錐面が前記金型に接触しない状態から鍛造成型が実施される
ことを特徴とするベルト式無段変速機用プーリシャフトの製造方法。 - 前記仕上げ工程の金型に前記パーキングギヤを形成するための環状溝が形成されており、
前記準備工程において、前記プーリ準備部の円錐の底面の外周縁が、前記環状溝の溝幅の中間に位置するように形成される
ことを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機用プーリシャフトの製造方法。 - 前記準備工程において、前記プーリ準備部の円錐の底面がほぼ平坦に形成される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のベルト式無段変速機用プーリシャフトの製造方法。 - 前記ワークの材料として、ケイ素(Si)含有量が0.8〜1.0質量%の高Si鋼を用い、
全工程が、前記ワークの加熱温度が熱間鍛造と温間鍛造の中間となる亜熱間鍛造で実施される
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のベルト式無段変速機用プーリシャフトの製造方法。
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