JP4856889B2 - 冷間鍛造方法 - Google Patents

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本発明は、冷間鍛造方法に関し、特に、後に機械加工が施される被加工部を構成する被加工部構成部分を有する粗形材を成形して、この粗形材を冷間鍛造して前記被加工部が形成された成形品を成形する冷間鍛造方法に関するものである。
例えば、互いに軸方向に隣接して異なる径のギヤと被加工部分とを有する段付きギヤを製造するには、図13に示す製造工程を採用していた。図13に示すように、棒材を切断して素材W1とし(a)、この粗材W1に第1軸絞り成形して所定の径の第1軸部が形成された粗形材W2を成形し(b)、さらに、粗形材W2の第1軸部に第2軸絞り成形して第2軸部が形成された粗形材W3とする(c)。そして、後にギヤG1と被加工部G2とを構成する大径部Wb’を成形するために大径部予成形部W4aが成形された粗形材W4を軸絞りにより成形し(d)、粗形材W4の大径部予成形部W4aを軸絞り成形して大径部Wb’が軸部Waに形成された粗形材W5’を得る(e)。かかる粗形材W5’に焼きなまし潤滑処理を施してから、粗形材W5’を冷間鍛造により押し出し成形してその大径部Wb’の軸方向一方端側に小径のギヤ(第1ギヤ)G1が形成された成形品Wを得る手法を採用している。そして、粗形材W5’の大径部Wb’の他方端側には、後の工程で第2のギヤを被加工部G2に所定の機械加工を施して製造している。
上記図13の(e)に示したように、粗形材W5’を成形するに際しては、図14に示すような閉塞鍛造型50を用いている。閉塞鍛造型50は、プレスのラムに取付けられたパンチ51と、ボルスタに取付けられたダイス52と、により構成されている。パンチ51は、粗形材W4の大径部予成形部W4a(図13を参照)の第1ギヤG1が形成される側とは反対側の端面(上端面)を成形するスリーブパンチ510と、軸部Waの上端面を規制するパンチピン511と、により構成されている。また、ダイス52は、ダイス520と、ダイス521と、により構成されている。粗形材W5’を成形するにあたり、ダイス52内に大径部予成形部W4aが形成された粗形材W4を配置してラムの駆動によりパンチ51を相対的に下降させると、スリーブパンチ510とダイス520および521とにより、粗形材W4の大径部予成形部W4aの材料が流動して大径部Wb’が形成される。
また、別の従来の技術としては、特許文献1が知られている。特許文献1には、ボス部と軸部とから成るスパイダを冷間閉塞鍛造により製造する方法において、成形ダイのボス端導入部に予めアールを付け、閉塞鍛造に際してインナパンチをほぼ軸部高さまで押込んで前記アール面とインナパンチの外周面との間にバリを発生させ、しかる後に前記バリを打込んでボス部に密着させることを特徴とするスパイダの製造方法が開示されている。
特開平2−59135号公報
しかしながら、上記従来の技術の、図14に示す閉塞鍛造型50を使用して成形された従来の粗形材W5’にあっては、その前工程までで粗形材W4の大径部予成形部W4aの材料硬化が進み、材料の流動抵抗が大きくなってコーナ部への材料の充填が困難となり、大径部Wb’に欠肉Kが発生するという問題があった。そして、この欠肉Kが発生した粗形材W5’では、その大径部Wb’の他方端側の被加工部G2に所定の機械加工を施す場
合、図16に示すように、被加工部G2を機械加工しようとする軸方向寸法に欠肉Kの量(欠肉代)を加えた軸方向寸法の大径部Wb’を形成する必要がある。さらに、図17に示すように、被加工部G2を機械加工しようとする径方向寸法に欠肉Kの量(欠肉代)を加えた径寸法の大径部Wb’を形成する必要もあり、材料の歩留りや後の機械加工量の増加などの問題があった。そして、欠肉Kの発生を防止しようとすると、図15に示すように、成形荷重が増大するため、粗形材W5’を成形するための閉塞鍛造型50の耐用寿命が低減したり、パンチ51を駆動するためのプレスの能力増強を図る
必要があり、設備投資額が高額となる問題があった。
また、特許文献1に示す従来技術にあっては、閉塞鍛造に際して発生させたアール面とインナパンチの外周面との間のバリを打込んでボス部に密着させる必要があり、工程数が増加すると共に、成形されたスパイダに打込まれたバリが残存するという問題があった。そして、型開閉方向に延びるようにバリを発生させるものであるため、かかるバリを打込んでボス部に密着させるしか他に方法がなく、バリを有効に活用することができなかった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、被加工部構成部分に欠肉を発生させることなく、粗形材をパンチとダイスによって冷間鍛造して後に機械加工が施される被加工部を有する成形品を成形することができ、もって素材の歩留り向上と被加工部に対する機械加工の効率化を図ることができる方法、およびその粗形材を提供することを目的とする。
請求項1の冷間鍛造方法に係る発明は、上記目的を達成するため、後に機械加工が施される被加工部を構成する被加工部構成部分を有する粗形材を成形して、該粗形材を冷間鍛造して前記被加工部が形成された成形品を成形する冷間鍛造方法であって、前記粗形材を冷間鍛造により成形するときに成形型を半密閉状態として前記被加工部構成部分に径方向に突出する余肉部を成形し、該粗形材の前記被加工部構成部分の上端面を下端面の外周のコーナ部が面取りされたパンチで押圧することにより、前記余肉部をダイスの内周面でしごき成形して、余肉部を前記パンチの面取りされたコーナ部に流動させて充填することを特徴とするものである。
請求項1の発明では、被加工部を構成する被加工部構成部分を有する粗形材を成形するに際して、被加工部構成部分の上端面を前記粗形材を冷間鍛造により成形するときに成形型を半密閉状態として前記被加工部構成部分に径方向に突出する余肉部を成形する。この粗形材から成形品を成形するとき、下端面の外周のコーナ部が面取りされたパンチとダイスの内周面で押圧することにより、余肉部をしごき成形して前記パンチの面取りされたコーナ部に流動させて充填させる。そのため、被加工部構成部分に欠肉が発生することがない。
請求項1の発明によれば、前記粗形材を冷間鍛造により成形するときに成形型を半密閉状態として前記被加工部構成部分に径方向に突出する余肉部を成形し、該粗形材の前記被加工部構成部分の上端面を下端面の外周のコーナ部が面取りされたパンチで押圧することにより、前記余肉部をダイスの内周面でしごき成形して、余肉部を前記パンチの面取りされたコーナ部に流動させて充填するため、粗形材から成形品を成形するときに、被加工部構成部分に欠肉を確実に発生させることなく成形品を成形することができる方法を提供することができる。
本発明の冷間鍛造方法の実施の一形態を説明する。この実施の形態は、図2に示すように、軸部Waを有する粗形材W5の被加工部構成部分となる大径部Wbの一端側に、押し出し成形により第1ギヤG1(図13の(f)を参照)が形成された成形品Wとしての段付きギヤを成形し、この成形品Wの他端側の被加工部G2を後に切削加工して第2ギヤを第1ギヤG1と軸方向に隣接させるように成形して、最終的に2段ギヤを成形するものである。以下、図1〜図7に基づいて詳細に説明する。なお、同様の部分または相当する部分については同一符号を付してその説明を省略する。
本発明の冷間鍛造方法は、概略、後に機械加工が施される被加工部G2を構成する被加工部構成部分Wbを有する粗形材W5を成形して、この粗形材W5を成形型20のパンチ21とダイス22によって冷間鍛造して被加工部G2が形成された成形品Wを成形するものである。そして、粗形材W5を成形するときに被加工部構成部分Wbに径方向に突出する余肉部Yを形成し、この粗形材W5から成形品Wを成形するときにしごき成形して余肉部Yを成形型20のコーナ部に流動させて充填する。
また、本発明の冷間鍛造方法は、概略、後に機械加工が施される被加工部G2を構成する被加工部構成部分Wbを有する粗形材W5を冷間鍛造により成形して、この粗形材W5を成形型20のパンチ21とダイス22によって冷間鍛造して被加工部G2が形成された成形品Wを成形するものである。そして、粗形材W5を冷間鍛造により成形するときに成形型10を半密閉状態として被加工部構成部分Wbに径方向に突出して、後の工程で成形型20により成形品Wを成形するときにしごき成形される余肉部Yを成形する。
粗形材W4を成形するまでの工程は、図13の(a)〜(d)と同様であるため、ここでは説明を省略する。
成形材W4の大径部予成形部W4aを軸絞り成形して被加工部構成部分である大径部Wbが軸部Waに形成された粗形材W5を成形するための成形型10は、図1に示すように、プレスのラムに取付けられたパンチ11と、ボルスタに取付けられたダイス12と、により構成されている。パンチ11は、粗形材W4の大径部予成形部の第1ギヤG1が形成される側とは反対側の端面(上端面)を成形するスリーブパンチ110と、軸部Waの上端面を規制するパンチピン111と、により構成されている。また、ダイス12は、ダイス120と、ダイス121と、により構成されている。成形型10は、プレスの下死点でパンチ11の下面とダイス12の上面とが完全に閉じることなく、わずかに開放した状態で成形する。
このように構成された冷間鍛造型である成形型10では、ラムを上昇させて粗形材W4
をダイス12内に配置し、ラムを下降させてパンチ11とダイス12の間で粗形材W5を成形する。粗形材W5の大径部Wbの被加工部G2となる上方端には、成形型10が開放している、すなわち半密閉状態とされていることにより、かかる開放部に材料が流入して径方向に突出する余肉部Yが全周にわたって形成されることとなる。このように成形された粗形材W5は、焼きなまし潤滑処理が施された後に、図3、図5、および図7に示すような成形型20で大径部Wbの下端側が押し出し成形されることにより、第1ギヤG1が被加工部G2と隣接して成形された成形品Wとなる。
ここで、粗形材W5を成形品Wに成形するための冷間鍛造型である成形型20について図3〜図7に基づいて説明する。成形型20は、プレスのラムに取付けられたパンチ21と、ボルスタに取付けられたダイス22と、により構成されている。パンチ21は、粗形材W5の大径部Wbの第1ギヤG1が形成される側とは反対側の端面(上端面)を成形するスリーブパンチ210と、軸部Waの上端面を規制するパンチピン211と、により構成されている。また、ダイス22は、図3などに示した実施の形態の場合、ガイドダイス220と、ギヤ押し出しダイス221と、第1ギヤ端面成形ダイス222と、により構成されている。
スリーブパンチ210の下端面外周のコーナ部は面取りが施されている。
ガイドダイス220は、その内径が粗形材W5の大径部Wbを挿入し得る大きさに形成されたもので、ダイスホルダ230に保持されている。
ギヤ押し出しダイス221は、その内径の軸方向上方がガイドダイス220の内径と同じ径に形成されており、軸方向中間部が粗形材W5に形成する第1ギヤG1の歯形に応じた形状に形成された歯形形成部221aを有しており、軸方向下方が第1ギヤ端面成形ダイス222の外径に応じて形成されたもので、ダイスホルダ231内に保持されている。第1ギヤ端面成形ダイス222は、ギヤ押し出しダイス221の内部軸方向下方に保持されている。
粗形材W5から成形品Wを成形するにあたり、パンチ21を上方に退避させた状態で粗形材W5をダイス22内に挿入する。図4に拡大して示すように、粗形材W5は、その大径部Wbの上方端に形成された余肉部Yがダイス22のガイドダイス220の上方に引っ掛かっている。この状態からラムの駆動によってパンチ21をダイス22に対して相対的に下降させると、図3に示すように、粗形材W5の大径部Wbの上端面がスリーブパンチ210によって押圧されると共に、軸部Waの上端面がパンチピン211に衝合されることにより規制される。そして、大径部Wbの下方はギヤ押しダイス221の歯形形成部221aを流動することによって第1ギヤG1の歯形が押し出し成形され、図7に示すように、粗形材Wの大径部Wbの径方向外周側の下端面が、第1ギヤ端面成形ダイス222によって成形される。このとき、大径部Wbの径方向に突出する余肉部Yは、ガイドダイス220の内周面でしごき成形されて、図6に拡大して示すように、スリーブパンチ210の下端面外周の面取りされたコーナ部に流入し充填されることとなる。そのため、後に機械加工が施される被加工部G2を構成する被加工部構成部分(大径部)Wbに欠肉が確実に発生することなく、成形品Wを成形することができる。
このように成形された成形品Wは、大径部Wbの被加工部G2として、第1ギヤG1の上方側に機械加工によって第2のギアが成形される。このとき、成形品Wの被加工部G2は、大径部Wbに欠肉が発生するのを防止し、機械加工によって成形する前の形状にほぼ成形されているため、素材に無駄がなく歩留りが向上すると共に、被加工部G2に対する機械加工が必要最小限となり、効率化が図られる。
次に、本発明の別の実施の形態を、図8〜図12に基づいて詳細に説明する。上述した実施の形態と同様または相当する部分については同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明することとする。
図8に示すように、この実施の形態における成形品Wは、棒状の粗形材W6から各工程を経て最終的に中央に軸方向の透孔Wcを有し外周面に被加工部G2を有する形状に成形されるものである。このような成形品Wを成形するに際し、最初に棒状の素材を所定の長さに切断して粗形材W6とし(a)、この粗形材W6の端面を矯正して粗形材W7を成形し(b)、さらに、粗形材W7を据込みして粗形材W8を成形する(c)。そして、粗形材W8を押し出し成形して軸方向に延びる有底凹部W9aを有する粗形材W9を成形し(d)、芯抜き加工して中央に軸方向の透孔Wcを有する形状の成形品Wを成形する(e)。
図9は、本発明による粗形材W8(図8の(c))を成形するための成形型30を示したものである。上述した実施の形態と同様に、プレスの下死点でパンチ31の下面とダイス32の上面とが完全に閉じることなく、わずかに開放した半密閉状態とされる。成形型30は、プレスのラムに取付けられたパンチ31と、ボルスタに取付けられたダイス32と、により構成されている。パンチ32は、成形する粗形材W8の径よりも大きい径を有している。ダイス32は、その内部の上端がわずかに拡径するよう形成されている。ダイス32の底部中央には、ノックアウトピン33が設けられている。
このように構成された成形型30では、粗形材W7をダイス32内に配置してパンチ31を相対的に下降させると、粗形材W7がパンチ31とダイス32との間で据え込みされて外周面に被加工部構成部分Wbを有する粗形材W8が成形される。そして、下死点でパンチ31がダイス32の表面に対してわずかに離間した半密閉状態とされており、しかも、ダイス32の内部上端がわずかに拡径していることにより、図10に示すように、成形された粗形材W8の被加工部構成部分Wbの上端には、径方向に突出する余肉部Yが全周にわたって形成されることとなる。
その後、図11に示すように、据込み成形された粗形材W8を成形型40により押し出し成形して粗形材W9を成形する。図11に示した成形型40は、プレスのラムに取付けられたパンチ41と、ボルスタに取付けられたダイス42と、により構成されている。パンチ41は、粗形材W9の上端面を成形するスリーブパンチ410と、粗形材W9の中央に軸方向の凹部W9aを成形するセンタパンチ411と、により構成されている。また、ダイス42は、粗形材W9の被加工部構成部分Wbである外周面を成形するガイドダイス421と、粗形材W9の下端面を成形するスリーブダイス422と、により構成されており、ダイス42の中央にはノックアウトピン423が設けられている。
スリーブパンチ410の下端面外周のコーナ部は面取りが施されている。
ガイドダイス421は、その内径が粗形材W9の外径と対応して形成されている。ガイドダイス421の内径の上方端はわずかに拡径するよう形成されている。
スリーブダイス422は、その外径がガイドダイス421の内径に応じて形成されており、ガイドダイス421内に保持されている。スリーブダイス422の内径は、センタパンチ411により凹部W9aが成形されるときの粗形材W9(W8)の材料の流動に応じて設定される。
粗形材W8から粗形材W9を成形するにあたり、パンチ41を上方に退避させた状態で粗形材W8をダイス42内に挿入する。図11(a)に示すように、粗形材W8は、その被加工部構成部分Wbの上端に形成された余肉部Yがガイドダイス421の内径の上方端に引っ掛かっている。この状態からラムの駆動によってパンチ41をダイス42に対して相対的に下降させると、図11(b)に示すように、粗形材W8の上端面がスリーブパンチ410によって押圧され、粗形材W8の被加工部構成部分Wbの径方向に突出する余肉部Yは、ガイドダイス421の内周面でしごき成形されて被加工部G2となる。そして、図11(c)に示すように、センタパンチ411によって中央に軸方向の凹部W9aが成形されると、材料がスリーブダイス422内に流動すると共に、図12に拡大して示すように、スリーブパンチ410の下面外周の面取り形成されたコーナ部に粗形材W9の材料
が流動し充填される。そのため、確実に粗形材W9の被加工部G2の上方コーナ部に欠肉を発生することなく、粗形材W9を成形することができる。
このようにして成形された粗形材W9は、後の工程で底部が打ち抜き成形されて中央に軸方向の透孔Wcを有する成形品Wとされる(図8の(e)を参照)。成形品Wは、さらに後の工程で、例えばその外周面の被加工部G2に切削加工により歯形が形成されるなど、機械加工が施される。この成形品Wの被加工部G2に機械加工が施されるとき、コーナ部に欠肉が発生していないため、素材に無駄がなく歩留りが向上すると共に、被加工部G2に対する機械加工が必要最小限となり、効率化が図られる。
本発明の方法の実施の一形態において、粗形材に被加工部構成部分を成形すると共にこの被加工部構成部分に余肉部を成形する状態を説明するための断面図である。 図1に示した成形型によって成形された粗形材の実施の一形態を示す正面図である。 本発明の方法の実施の一形態において、粗形材の被加工部構成部分に歯形を押し出し成形する状態を説明するために示した断面図である。 図3の部分拡大図である。 図3の状態から、さらにパンチがダイスに対して下降して、粗形材の余肉部がしごき成形されている状態を説明するために示した断面図である。 図5の部分拡大図である。 図5の状態から、さらにパンチがダイスに対して下降して、粗形材の被加工部構成部分に第1ギヤが押し出し成形された状態を説明するために示した断面図である。 本発明の方法の別の実施の形態により成形される粗形材および成形品の形状を説明するために工程毎に示した断面図である。 粗形材に被加工部構成部分を成形すると共にこの被加工部構成部分に余肉部を成形する状態を説明するための断面図である。 図9の部分拡大図である。 粗形材を押し出し成形するときに余肉部をしごき成形する状態を説明するために工程毎に示した断面面図である。 スリーブパンチのコーナ部に粗形材の材料が充填された状態を示す部分拡大図である。 従来の一般的な方法により成形される粗形材および成形品の形状を、各工程毎に説明するために示した正面図である。 従来の方法による粗形材の成形状態を説明するために示した断面図である。 成形荷重と欠肉量との関係を示すグラフである。 従来の方法において、発生する欠肉量を予測して被加工部構成部分を軸方向に大きく成形する状態を示した説明図である。 従来の方法において、発生する欠肉量を予測して被加工部構成部分を径方向に大きく成形する状態を示した説明図である。
符号の説明
W1〜5:粗形材、 Wa:軸部、 Wb:大径部、 G1:第1ギヤ、 G2:被加工部、 Y:余肉部、

Claims (1)

  1. 後に機械加工が施される被加工部を構成する被加工部構成部分を有する粗形材を成形して、該粗形材を冷間鍛造して前記被加工部が形成された成形品を成形する冷間鍛造方法であって、
    前記粗形材を冷間鍛造により成形するときに成形型を半密閉状態として前記被加工部構成部分に径方向に突出する余肉部を成形し、
    該粗形材の前記被加工部構成部分の上端面を下端面の外周のコーナ部が面取りされたパンチで押圧することにより、前記余肉部をダイスの内周面でしごき成形して、余肉部を前記パンチの面取りされたコーナ部に流動させて充填することを特徴とする冷間鍛造方法。
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