JP3368674B2 - 傘歯車の鍛造方法 - Google Patents

傘歯車の鍛造方法

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JP3368674B2 JP18359394A JP18359394A JP3368674B2 JP 3368674 B2 JP3368674 B2 JP 3368674B2 JP 18359394 A JP18359394 A JP 18359394A JP 18359394 A JP18359394 A JP 18359394A JP 3368674 B2 JP3368674 B2 JP 3368674B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の駆動装置等に採
用されるピニオンギヤ等の傘歯車の鍛造方法の改良に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の傘歯車の鍛造方法として、例えば
図12に示すような方法が知られている。
【0003】これは、傘歯車の歯面を形成した上型1
A′に設けたポンチ孔30Aに上ポンチ3Aを相対変位
可能に収装し、傘歯車の背面を形成した下型2に同じく
相対変位可能なポンチ3を収装しており、上ポンチ3A
とポンチ3との間で円柱部材により形成されたワーク4
A′を保持し、上型1A′と下型2とを当接することで
キャビティ20(上型と下型との間で画成される空洞、
以下同じ)を画成する。そして、上ポンチ3Aとポンチ
3とを互いに近接する方向へ押圧してワーク4A′をキ
ャビティ20にすえ込んで、図13に示す傘歯車40を
成形する両押し型の鍛造方法である。
【0004】あるいは、図14に示すように、下型2に
のみポンチ3を備え、上型1に下型2を当接させてから
ポンチ3を上昇させ、一方向からワーク4A′をキャビ
ティ20へすえ込む片押し型の鍛造方法も知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の傘歯車の鍛造方法にあっては、上記図12に
示す両押し型により成形された傘歯車40の頂面側(傘
歯車の内端部側の面)には、図13に示すように上型1
A′のポンチ孔30Aとポンチ3Aとの間隙に起因する
バリ40Aが発生するため、切削又は研削加工などによ
ってバリ40Aを取るための後処理工程が必要となるだ
けでなく、黒皮仕上げを行うことができない場合があっ
た。
【0006】また、上記図14に示す片押し型では傘歯
車40の頂面にバリ40Aが発生するのを防ぐことはで
きるが、ワークの絶対変位量(ストローク量)が大きい
ため、前記両押し型に比して鍛流線(塑性変形に伴うす
べり線)及び肉の張り出しが良好ではなく、図15に示
すように、傘歯車40の強度を向上させるために水かき
部40B(傘歯車40の外端部の歯溝を浅く形成した部
分)を設けると、成形の際に割れが発生する場合があ
り、さらに、この片押し型では軸と結合するための内径
穴の加工時にバリの発生を抑制するため、図16、図1
7に示すように、内径穴52に対応する位置にテーパー
51を備えた凹部50を予め形成することにより内径穴
52の加工時にバリの発生を防ぐことができるが、この
とき円柱部材のワーク4A′を用いた場合には、図18
に示すように肉の流れは凹部50を成形すべく上型1
A′に形成されてテーパー53を備えた凸部54に沿わ
ず、欠肉部が発生して円滑な鍛造が行われない場合があ
る。
【0007】さらに、この片押し型においては、下型2
とポンチ3との間隙に起因して傘歯車40の背面側に図
19に示すようなバリ40Cが発生することがあり、バ
リ40Cが突出するとノックアウト時の自動搬送不良や
機械加工工程での引っ掛かりあるいは位置決め不良を誘
発する場合があり、下型2とポンチ3の間隙を縮小すれ
ばバリ40Cの発生を抑制できる一方、下型2とポンチ
3がかじって摺動不良や型寿命の低下を招く場合があっ
た。
【0008】そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、バリの発生を防ぐとともに良好な肉の張り
出しを可能とする傘歯車の鍛造方法を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、傘歯車の
歯面を形成した第一の型と、ポンチ及びワークを相対変
位可能に収装した第二の型との間に画成されたキャビテ
ィ内部へ、ポンチに押圧されたワークをすえ込む傘歯車
の鍛造方法において、前記ワークの一端を前記第二の型
の端面から所定の高さだけ突出させるようにワークをポ
ンチで支持する工程と、前記ワークをポンチで保持しな
がら前記第一の型を前記第二の型の端面へ当接させる第
一の鍛造工程と、前記ポンチを前記第一の型に向けて相
対的に変位させて前記第一及び第二の型との間に画成し
たキャビティへワークをすえ込む第二の鍛造工程とを含
み、 前記第二の型の端面から突出した前記ワークの外径
が前記第二の型に収装された部分の外径より大なる所定
の値に設定される。
【0010】
【0011】
【0012】また、第2の発明は、前記第1の発明にお
いて、前記第二の型の端面から突出した前記ワークの端
部にチャンファを設ける一方、ワークと対峙する前記第
一の型に所定の凸部を設ける。
【0013】また、第3の発明は、前記第2の発明にお
いて、前記第二の型の端面から突出したワークの端部に
設けたチャンファの角度を30度以上かつ45度以下の
所定の値に設定するとともに、このチャンファを備えた
端部外径を前記第一の型に設けた凸部の端部外径以下に
設定する。
【0014】
【0015】
【0016】また、第4の発明は、前記第1ないし第3
の発明のいずれかひとつにおいて、前記すえ込まれたワ
ークが、前記第二の型へ突出する所定の高さの足部を形
成可能な所定の体積を備える。
【0017】また、第5の発明は、前記第1ないし第3
の発明のいずれかひとつにおいて、前記キャビティ内径
より小さい所定の外径となるような所定の体積を備え
る。
【0018】
【作用】第1の発明は、ワークの上端を第一の型の端面
から所定の高さに突出させた後、第一の鍛造工程ではポ
ンチでワークを支持する一方、第一の型を第二の型の端
面と当接させるため、第二の型の端面から突出したワー
クは上端から塑性変形を加えられ全長を縮小する一方、
半径方向へ拡大しながらキャビティ内へすえ込まれる。
さらに第二の鍛造工程では、ポンチを第一及び第二の型
に対して軸方向へ相対的に変位させ、第一及び第二の型
で画成したキャビティへワークをすえ込むため、ワーク
は第一の鍛造工程で第一の型に面した一端からすえ込ま
れた後に、第二の鍛造工程で第二の型に収装された他端
からすえ込まれ、キャビティへの肉の張り出しを円滑に
行うことができ、ワークの第二の型の端面から所定の高
さに突出させた部分の外径を第二の型に収装された部分
のワークの外径より大きい所定の外径に設定したため、
第一の型がワークに当接した位置から第一の鍛造工程に
おけるキャビティへのすえ込みを円滑に行うことができ
る。
【0019】
【0020】
【0021】また、第2の発明は、第一の型に形成した
所定の凸部によりすえ込まれた傘歯車の頂面側には凹部
が形成され、このときワークの端部に設けたチャンファ
によって凹部周辺の肉の流れを円滑にすることができ、
欠肉部を生じることなく凹部を成形することが可能とな
る。
【0022】また、第3の発明は、チャンファの角度を
30度以上かつ45度以下の所定の値に設定するととも
に、このチャンファを備えた端部外径を第一の型の凸部
の端部外径以下に設定したため、すえ込みの際の肉の流
れを円滑にすることができ、第一の型に形成した凸部を
備える場合には傘歯車の頂面側で欠肉部が発生するのを
抑制して確実に凹部を成形することができる。
【0023】
【0024】
【0025】また、第4の発明は、前記すえ込まれたワ
ークが、前記第二の型へ突出する所定の高さの足部を形
成可能な所定の体積に設定されたため、足部の突出高さ
に応じてポンチの相対変位量を低減することができ、ポ
ンチと第二の型との間隙への肉の流れを抑制して成形さ
れた傘歯車の背面側にバリが発生するのを防止すること
ができる。
【0026】また、第5の発明は、前記すえ込まれたワ
ークが、前記キャビティの内径より小さい所定の外径と
なるような所定の体積に設定されたため、ワークが張り
出す外形に応じてポンチの相対変位量を低減することが
でき、ポンチと第二の型との間隙への肉の流れを抑制し
て成形された傘歯車の背面側にバリが発生するのを防止
することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0028】図1(A)〜(C)は片押し型の鍛造装置
の要部を示したもので、図1(A)に示すように、第二
の型としての下型2の端面2Aには円柱部材で構成され
るポンチ3を軸方向へ摺動自由に収装するポンチ孔30
が開口し、ポンチ3は図示しない駆動手段を備えて下型
2に対して軸方向へ相対変位可能に支持される。
【0029】第一の型としての上型1は下型2に対して
ポンチ3の軸方向へ相対変位可能に支持されており、下
型2に対向する上型1の端面には傘歯車の所定の歯面及
び頂面を成形する凹部としての歯型21がポンチ孔30
と同軸的に形成される。
【0030】上型1に対向する下型2の端面2Aには傘
歯車の背面を成形するための凹部22がポンチ孔30と
同軸的に形成され、上型1及び下型2の端面が互いに当
接したときに歯型21と凹部22との間にキャビティ2
0が画成される。なお、下型2は図示しない床面から所
定の高さに保持される。
【0031】鍛造を開始するには、まず、上型1を下型
2の端面2Aから所定の高さまで上方へ変位させてから
ポンチ孔30へワーク4を収装する。
【0032】ここでワーク4は図2に示すように、所定
の前処理を施された円柱部材により形成される。ワーク
4の下端面にはポンチ3の上端面に係合する所定の凹部
41が形成される一方、ワーク4の上端面には平滑な端
面42を形成し、下端から所定の高さまではポンチ3と
ほぼ等しい外径に形成されるが、この所定の高さから上
端までの間には、所定の外径に増大させた球状部43を
備えている。
【0033】ポンチ孔30に収装されたワーク4は、下
端から所定の高さまでポンチ孔30に収装される一方、
ワーク4の下端部から所定の位置から上方は外径を増大
させた球状部43を備えているため、端面42をポンチ
孔30の開口端から所定の高さまで突出し、したがって
ワーク4の端面42は下型2の端面2Aから所定の高さ
に保持される。
【0034】次に、ポンチ3でワーク4の下端を支持す
る一方、上型1をワーク4の端面42に当接する位置ま
で下降させる(図1(A))。
【0035】ポンチ3を図示しない駆動手段でワーク4
の下端に当接した位置を保持させた状態で、図1(B)
に示すように上型1に所定の圧力を加え、上型1の端面
を下型2の端面2Aに当接する位置までさらに下降させ
る。
【0036】このとき、上型1と下型2との間に閉塞さ
れたキャビティ20が画成される一方、ワーク4は下端
をポンチ3で、球状部43をポンチ孔30の開口端でそ
れぞれ支持されるため、ワーク4は上方、すなわち、端
面42から上型1に押圧されて全長を収縮させる一方、
ポンチ孔30に支持された球状部43は半径を増大する
方向、すなわち、キャビティ20の内部にすえ込まれて
第一の鍛造工程が行われる。
【0037】さらに、上型1に加わえた圧力を保持して
上型1の上方への変位を規制した状態で図1(C)に示
すように、ポンチ3に所定の圧力を加えて上昇させる。
【0038】ポンチ3の上端に押圧されてワーク4はポ
ンチ孔30の開口端からキャビティ20の内部へすえ込
まれ、先にすえ込まれた球状部43がキャビティ20の
外周に向けてさらにすえ込まれながらワーク4の肉がキ
ャビティ20の内周に充填され、ワーク4を所定の傘歯
車に成形する第二の鍛造工程が終了する。
【0039】このように、ワーク4の上端を下型2の端
面2Aから所定の高さに突出させた状態でポンチ3によ
り支持しながら、上型1を下型2の端面2Aと当接する
まで下降させ、ワーク4の上端から塑性変形を加える第
一の鍛造工程と、ワーク4の上端を上型1で係止した状
態でポンチ3を上昇させてワーク4を下方からキャビテ
ィ20へすえ込む第二の鍛造工程を順次行うようにした
ため、前記両押し型の鍛造と同等の良好な肉の張り出し
を行いながら強度に優れた傘歯車を成形することがで
き、また、上型1を片押し型としたために成形した傘歯
車の頂面にバリを発生することがなくなって、バリ取り
の為の後処理工程を必要とせずに効率良く傘歯車の製造
を行うことが可能となるものである。
【0040】さらに、下型2の端面2Aから突出したワ
ーク4に球状部43を形成したため、先にすえ込まれた
球状部43がキャビティ20の外周に向けてさらにすえ
込まれるため、ワーク4の肉はキャビティ20へ円滑に
充填され、良好な肉の張り出しを行いながら強度に優れ
た傘歯車の成形を促進することができるのである。
【0041】図3は第2の実施例を示し、上記第1の実
施例におけるポンチ3を所定の位置に保持する一方、下
型2をポンチ3の軸方向へ変位可能に支持した鍛造装置
である。
【0042】まず、この鍛造装置について説明すると、
ポンチ3は下ハードプレート11で鉛直方向に立設さ
れ、ポンチ3の上端面は下ハードプレート11から所定
の高さに保持される。ポンチ孔30を介してポンチ3を
摺動自由に保持する下型2は下ダイスペーサ6を介して
駆動手段としての油圧発生部8によってポンチ3の軸方
向へ変位可能に支持される。なお、下型2と下ダイスペ
ーサ6はミドルプレート7により結合され、下ダイスペ
ーサ6はベースプレート9によりポンチ3の軸方向で摺
動自由に支持される。
【0043】一方、上型1Aは下型2と対向する所定の
位置で上ダイスペーサ5を介して図示しない駆動手段に
よりポンチ3の軸方向に変位可能な上ハードプレート1
0に支持される。ポンチ3と同軸上の上型1Aには貫通
孔30Aが設けられ、この貫通孔30Aには上ハードプ
レート10に支持されたノックアウトピン12が嵌合
し、このノックアウトピン12と上型1Aは一体となっ
てポンチ3の軸方向へ変位する。
【0044】上型1Aは前記第1の実施例と同様に所定
の歯型を備える一方、ノックアウトピン12の下端面は
傘歯車の所定の頂面を形成し、上型1と下型2の当接時
に所定のキャビティ20を形成する。なお、下型2の端
面2Aは前記第1の実施例と同様に形成される。
【0045】前記第1の実施例と同様にして、図3
(A)に示すように上型1Aを下型2の端面から所定の
高さまで上方へ変位させてポンチ孔30へワーク4を収
装する。このとき、下型2は端面2Aからワーク4の上
端面が所定の高さに突出する位置で油圧発生部8により
支持される。
【0046】次に、図3(B)に示すように、図示しな
い駆動手段により上ハードプレート10を下降させ、上
型1A及びノックアウトピン12がワーク4に当接した
位置から所定の圧力で押圧する一方、下型2は上型1A
が当接するまで下ハードプレート11から所定の高さに
保持される。そして、上型1Aが下型2の端面に当接す
る位置まで下降すると、前記第1の実施例における図1
(B)と同様にしてワーク4の上部がキャビティ20の
内周へ張り出す第一の鍛造工程が行われる。
【0047】さらに、上型1Aと下型2が当接したとき
から図3(C)に示すように、上ハードプレート10を
油圧発生部8に抗して上型1Aを下型2へ押圧、すなわ
ちキャビティ20を閉塞させた状態で下降させると、ワ
ーク4は相対的に変位するポンチ3の上端面に押圧され
てキャビティ20の内周へすえ込まれ、前記第1の実施
例における図1(C)と同様にワーク4の肉がキャビテ
ィ20の内周に充填されて所定の傘歯車に成形される第
二の鍛造工程が行われる。
【0048】ここで、上記図3(A)〜(C)における
上型1A及び下型2の各端面の下ハードプレート11か
らの距離(高さ)は図4のグラフに示すように変化す
る。
【0049】上記図3(A)の状態から下降を開始した
上型1Aは、図4に示すa点から下ハードプレート11
に向けて変位し、b点で上型1Aがワーク4の上端に当
接し、このb点から上型1Aと下型2が当接するc点ま
での間でワーク4の上部をキャビティ20の内周へすえ
込む第一の鍛造工程が行われる。
【0050】さらに、c点からは上型1A及び下型2は
キャビティ20を閉塞した状態でd点まで同期的に下降
するため、ポンチ3は相対的に上昇してワーク4を下方
からキャビティ20へすえ込む第二の鍛造工程が行わ
れ、前記第1の実施例と同様にワーク4へ円滑な塑性変
形を加えることにより割れの発生を抑制するとともに、
成形した傘歯車の頂面にバリを発生することがなく効率
良く傘歯車の製造を行うことが可能となる。
【0051】図5は第3の実施例を示し、上記第2の実
施例において下型2の下降を上型1Aが当接したc点か
ら開始したのに対し、下型2の下降を上型1Aがワーク
4に当接したb点から開始するものであり、その他は前
記第2の実施例と同様である。
【0052】この場合、下型2が下降する速度は上型1
Aがワーク4に当接するb点から上型1Aと下型2が当
接するc点までは上型1Aの下降速度より遅い所定値に
設定される一方、c点から成形の終了するd点までの間
は下型2の下降速度は上型1Aと等しく設定され、上型
1Aがワーク4の上部をキャビティ20へすえ込む前記
第一の鍛造工程とポンチ3の相対変位によってワーク4
を下方からキャビティ20にすえ込む第二の鍛造工程が
ほぼ同時に進行するため、両押し型の鍛造方法に等しく
良好な肉の流れを実現することができ、前記従来例のよ
うな歯面に発生する割れを抑制して傘歯車の強度を向上
させることが可能となる。
【0053】図6、図7は第4の実施例を示し、円柱部
材で構成されるワーク4Aの一端にテーパー状のチャン
ファ44を形成する一方、図16、図17に示した前記
従来例と同様に傘歯車40の頂面側に内径穴52の開口
位置に呼応したテーパー51を備える凹部50を成形す
べく、前記従来例の図18と同様にテーパー53を備え
る凸部54を上型1に突設したもので、その他は上記実
施例と同様である。
【0054】このチャンファ44は下型2の端面2Aか
ら突出する側のワーク4Aの端部をテーパー状に面取形
成したもので、通常の鍛造におけるワーク端部の面取が
約15度であるのに対し、テーパー角度θを30度以上
かつ45度以下の所定値に設定したもので、ワーク4A
の端部外径D1は上型1に形成した凸部54の端部外径
2と同等あるいはD2以下の所定の値に設定される。
【0055】チャンファ44を下型2の端面2Aから所
定の高さに突出させて上記実施例と同様にワーク4Aを
すえ込むと、チャンファ44を備えたワーク4Aは上型
1に形成された凸部54のテーパー53に沿って円滑に
肉を流すことが可能となり、図18に示した従来例のよ
うに欠肉部を生じることなく傘歯車40の頂面側にテー
パー51を備えた凹部50を成形することができ、傘歯
車40に軸と結合する内径穴52を加工する際のバリの
発生をテーパー51で抑制することが可能となって傘歯
車40の頂面側の機械加工を不要にして製造コストの低
減することができるとともに、傘歯車40の頂面側を黒
皮仕様で仕上げることができる。
【0056】鍛造に使用されるワークとしては、長尺材
からの切断材の端面に面取を軽く施して端面形状を矯正
したものが一般的に使用されるが、このようなワークに
おいては前記従来例と同様に欠肉部が発生する。ここ
で、30度以上かつ45度以下の所定のテーパー角度θ
で構成されたチャンファ44を設けるとともに、端部外
径D1を上型1に設けた凸部54の端部外径D2以下に設
定することにより傘歯車40の頂面側の凹部50へ円滑
に肉を流すことが可能となり、上記のような欠肉部の発
生を防止することができるのである。
【0057】なお、チャンファ44のテーパー角度θが
30度未満の場合には、図20に示すように上型1のキ
ャビティ20の上端まで肉が張らず、ワーク4Aの上端
部は所定の外径に成形されないため前記図18と同様に
欠肉部が発生してしまう。一方、角度θが45度を越え
る場合には図21に示すように、ワーク4Aの外径は円
柱のワーク4に近似してチャンファ44を施さない場合
と同様になってしまい、上記と同様に欠肉部を生じるた
め、テーパー角度θは30度以上45度以下が好ましい
のである。
【0058】さらに、チャンファ44の端部外径D1
上型1に設けた凸部54の端部外径D2より大きく設定
すると、前記図18と同様に欠肉部を生じて傘歯車40
の頂面側の凹部50を円滑に形成できなくなってしまう
ため、チャンファ44の端部外径D1≦端部外径D2とす
るのである。
【0059】図8、図9はそれぞれ第5、第6の実施例
を示し、ワーク4Cは前記第4実施例のワーク4Bの下
端にポンチ3と係合可能な凹部41を形成したもので、
ワーク4Dは前記第1実施例におけるワーク4にチャン
ファ44を形成したもので、前記第4実施例と同様に傘
歯車40の頂面側へ凹部50を円滑に形成することがで
き、頂面側の機械加工を省略して製造コストの低減を推
進することができる。
【0060】図10は第7の実施例を示し、図10
(A)に示すワーク4Bは前記第4実施例におけるワー
ク4Aの下端に所定の角度θでテーパー状のチャンファ
44′を鍛造により予め形成したもので、図10(B)
に示すワーク4B′は同じく所定の角度θ及びワーク4
B′の外径D0に応じた端部外径となるような円弧状の
チャンファ44”を同じく下端側に鍛造によって予め形
成したもので、その他の構成は前記第4実施例と同様で
ある。
【0061】チャンファ44′、44”はそれぞれ予め
鍛造により所定の加工硬化を施されたものであり、これ
らワーク4B、4B′により鍛造を行う際には前記実施
例と同様にチャンファ44を下型2の端面から突出する
一方、チャンファ44′、44”をポンチ孔30に収装
して第一及び第二の鍛造工程を行う。
【0062】ポンチ3で押圧保持されたワーク4Aの下
端のチャンファ44′、44”とポンチ孔30の内周と
の間には空間が形成されるため、ワーク4Bがすえ込ま
れる際にはこの空間によってポンチ3とポンチ孔30と
の間へ肉が流れるのを抑制し、前記従来例の図19に示
したような傘歯車40の背面側にバリ40Cが発生する
のを防止することができ、加工硬化を施すことによって
さらに肉の流れを抑制してバリ40Cの発生を確実に防
ぐことが可能となるのである。
【0063】成形された傘歯車40は背面側にバリを形
成していないため、前記従来例のようなノックアウト時
の飛び跳ねや食いつき及び自動搬送時の不良や機械加工
工程での引っ掛かり、位置決め不良を排除して生産効率
を向上させることができ、また、前記従来例のようにポ
ンチ3とポンチ孔30との間隙を縮小する必要がなくな
って下型2及びポンチ3の耐久性を確保することができ
るのである。
【0064】なお、チャンファ44′、44”の加工硬
化は鍛造に限定されることはなく、塑性加工後に熱処
理、ショットピーニング等によって施してもよい。
【0065】図11は第8の実施例を示し、傘歯車40
の背面側に所定の高さL1の足部45を形成するよう上
記実施例に比してワーク4の体積を増大させたもので、
ワーク4の体積の増大に伴って前記実施例に比してポン
チ3の相対ストロークを減少することができる。
【0066】ポンチ3の相対ストロークを減少すること
でポンチ3とポンチ孔30との間隙を縮小することなく
傘歯車40の背面側に発生するバリを抑制することがで
き、前記第7実施例と同様に自動搬送時の不良や機械加
工工程での引っ掛かりや位置決め不良を排除して生産効
率を向上させることができるとともに、下型2及びポン
チ3の耐久性を確保することができるのである。
【0067】第9の実施例としては図11に示すよう
に、キャビティ20内にすえ込まれたワーク4の外径張
り出し量D3、すなわち、傘歯車40の外径がキャビテ
ィ20の内径未満となるように上記第1ないし第7の実
施例に比してワーク4の体積を減少させたものである。
なお、この外径張り出し量D3は成形された傘歯車40
の歯当たり強度を確保可能な所定値以上に設定される。
【0068】ワーク4の体積及び外径張り出し量D3
減少に伴ってポンチ3の相対ストロークが減少し、前記
第8実施例と同様にポンチ3とポンチ孔30との間隙を
縮小することなく傘歯車40の背面側に発生するバリを
抑制することができ、自動搬送時の不良や機械加工工程
での引っ掛かりや位置決め不良を排除して生産効率を向
上させることができるとともに、下型2及びポンチ3の
耐久性を確保することができ、さらに、ワーク4の体積
減少によって製造コストを低減することが可能となる。
【0069】なお、上記第7ないし第9実施例を前記従
来例に示したような両押し型の鍛造に適用しても良く、
上記と同様にして傘歯車40の背面側に発生するバリを
効果的に抑制して生産効率を向上することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、ワー
クは第一の鍛造工程において第一の型に面した一端から
すえ込まれた後に、第二の鍛造工程において第二の型に
面した他端からすえ込まれるため、肉の張り出しを円滑
におこなうことができ、割れの発生を抑制して強度の高
い傘歯車を成形するとともに、第一の型にポンチを収装
する必要がなくなって傘歯車の頂面側にバリを生じるこ
となく成形することが可能となり、頂面側の機械加工工
程を不要にして生産効率を向上させることができる。
た、ワークの外径を第二の型の端面から所定の高さに突
出させた部分を第二の型に収装された部分より大きい所
定の外径に設定したため、第一の型がワークに当接した
位置からの肉の張り出しを円滑に行うことが可能となっ
て、割れの発生を抑制して強度の高い傘歯車を成形する
ことが可能となる。
【0071】
【0072】
【0073】また、第2の発明は、前記第二の型の端面
から突出した前記ワークの端部にチャンファを設ける一
方、ワークと対峙する前記第一の型に所定の凸部を設
け、ワークの端部に設けたチャンファによって傘歯車の
頂面側へ欠肉部を生じることなく凹部を円滑に成形する
ことができ、この凹部内周に軸を挿通する内径穴を形成
すことにより頂面側のバリの発生を抑制することが可能
となって、頂面側の機械加工を不要にして生産効率の向
上及び製造コストの低減を推進することができる。
【0074】また、第3の発明は、前記第二の型の端面
から突出したワークの端部に設けたチャンファの角度を
30度以上かつ45度以下の所定の値に設定するととも
に、このチャンファを備えた端部外径を前記第一の型に
設けた凸部の端部外径以下に設定したため、すえ込みの
際の肉の流れを円滑にすることができ、前記第一の型に
凸部を備えて傘歯車の頂面側に凹部を成形する場合には
欠肉部が発生するのを抑制して確実に凹部を成形するこ
とができ、良好な肉の張り出しを実現することができ
る。
【0075】
【0076】
【0077】また、第4の発明は、前記すえ込まれたワ
ークが、前記第二の型へ突出する所定の高さの足部を形
成可能な所定の体積を備え、ポンチの相対変位量を低減
することでポンチと第二の型との間隙への肉の流れを抑
制し、成形された傘歯車の背面側にバリが発生するのを
防止することができ、ノックアウト時の跳びはねや食い
付きを抑制するとともに、自動搬送時の搬送不良や機械
加工時の引っ掛かりあるいは位置決め不良を抑制して生
産効率を向上させることが可能となる。
【0078】また、第5の発明は、前記すえ込まれたワ
ークが、キャビティの内径より小さい所定の外径となる
ような所定の体積を備え、ポンチの相対変位量を低減す
ることでポンチと第二の型との間隙への肉の流れを抑制
し、成形された傘歯車の背面側にバリが発生するのを防
止することができ、さらに、ワークの体積の減少により
製造コストの低減を推進することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す工程説明図である。
【図2】ワークを示す断面図である。
【図3】第2の実施例を示す鍛造装置の動作を示す概略
図である。
【図4】図3(A)〜(C)の各工程に対応した上型及
び下型の変位を示すグラフである。
【図5】第3の実施例を示す上型及び下型の変位を示す
グラフである。
【図6】第4の実施例を示すワークの断面図である。
【図7】同じく上型の断面図である。
【図8】第5の実施例を示すワークの断面図である。
【図9】第6の実施例を示すワークの断面図である。
【図10】第7の実施例を示すワークの断面図である。
【図11】第8及び第9の実施例を示すワークの張り出
し外形または足部の長さを示す概略図である。
【図12】従来例を示す傘歯車の鍛造方法の一工程を示
す概略図である。
【図13】図12の方法により形成した傘歯車を示す断
面図である。
【図14】従来例を示す傘歯車の鍛造方法の一工程を示
す図である。
【図15】図14の方法により形成した傘歯車を示す断
面図である。
【図16】凹部を備えた傘歯車を示す断面図である。
【図17】同じく内径穴と凹部との関係を示す断面図で
ある。
【図18】同じく上型に設けた凸部とワークの肉の流れ
の関係を示す断面図である。
【図19】背面側に形成されたバリを示す傘歯車の断面
図である。
【図20】チャンファの角度θが30度未満の場合の鍛
造の様子を示す説明図である。
【図21】チャンファの角度θが45度を越える場合を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 ポンチ 4 ワーク 20 キャビティ 43 球状部 44 チャンファ 45 足部 54 凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−126940(JP,A) 特開 平4−285117(JP,A) 特開 昭63−251128(JP,A) 特開 平7−236937(JP,A) 特公 昭62−24171(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21J 1/00 - 13/14 B21J 17/00 - 19/04 B21K 1/00 - 31/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】傘歯車の歯面を形成した第一の型と、ポン
    チ及びワークを相対変位可能に収装した第二の型との間
    に画成されたキャビティ内部へ、ポンチに押圧されたワ
    ークをすえ込む傘歯車の鍛造方法において、前記ワーク
    の一端を前記第二の型の端面から所定の高さだけ突出さ
    せるようにワークをポンチで支持する工程と、前記ワー
    クをポンチで保持しながら前記第一の型を前記第二の型
    の端面へ当接させる第一の鍛造工程と、前記ポンチを前
    記第一の型に向けて相対的に変位させて前記第一及び第
    二の型との間に画成したキャビティへワークをすえ込む
    第二の鍛造工程とを含み、 前記第二の型の端面から突出した前記ワークの外径が前
    記第二の型に収装された部分の外径より大なる所定の値
    に設定された ことを特徴とする傘歯車の鍛造方法。
  2. 【請求項2】前記第二の型の端面から突出した前記ワー
    クの端部にチャンファを設ける一方、ワークと対峙する
    前記第一の型に所定の凸部を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の傘歯車の鍛造方法。
  3. 【請求項3】前記第二の型の端面から突出したワークの
    端部に設けたチャンファの角度を30度以上かつ45度
    以下の所定の値に設定するとともに、このチャンファを
    備えた端部外径を前記第一の型に設けた凸部の端部外径
    以下に設定したことを特徴とする請求項2に記載の傘歯
    車の鍛造方法。
  4. 【請求項4】前記すえ込まれたワークが、前記第二の型
    へ突出する所定の高さの足部を形成可能な所定の体積を
    備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかひとつに記載の傘歯車の鍛造方法。
  5. 【請求項5】前記すえ込まれたワークが、前記キャビテ
    ィ内径より小さい所定の外径となるような所定の体積を
    備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れかひとつに記載の傘歯車の鍛造方法。
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