JP3364124B2 - ボス付きドラムの製造方法 - Google Patents

ボス付きドラムの製造方法

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JP3364124B2
JP3364124B2 JP23149097A JP23149097A JP3364124B2 JP 3364124 B2 JP3364124 B2 JP 3364124B2 JP 23149097 A JP23149097 A JP 23149097A JP 23149097 A JP23149097 A JP 23149097A JP 3364124 B2 JP3364124 B2 JP 3364124B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボス付きドラムの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の変速機に使用するドラム付きク
ラッチギヤは、ドラムとクラッチギヤとを一体に結合し
たものであり、この結合方法については、例えば特開昭
62−13826号公報「ドラム付きクラッチギア」に
提案されている。この技術は、同公報の第1図に示され
る通り、ドラム部及びギヤ部を個別に加工した後、それ
ぞれの部材を加締めや溶接で結合するものである。
【0003】しかし、ドラム部とギヤ部とを加締めや溶
接で結合すると、ドラム部に対するギヤ部の同軸精度
(以下「同軸度」と記す)度を出すことが難しく、ま
た、溶接で結合すると溶接熱による歪がギヤ部に発生す
る虞れがある。このため、ドラム付きクラッチギヤの品
質を均一に保つことが難しい。また、ドラム部とギヤ部
とを個別に加工した後、それぞれを結合するので、製造
に手間がかかりドラム付きクラッチギヤのコストを下げ
ることが難しい。
【0004】一方、自動二輪車のリヤブレーキに使用す
るボス付きドラムは、ボスをリヤアクスルに取り付けて
ドラムの内側にブレーキシューを設けたものであって、
ブレーキシューでドラムの内周を押圧することにより後
輪の回転を制御するものである。このボス付きドラム
は、プレス成形したドラムと、鍛造成形して内周にスプ
ライン歯を加工したボスとからなり、ドラムとボスとを
個別に形成した後、ドラムにボスを圧入して溶接で結合
した部材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このボス付きドラム
も、上記公報の技術と同様に、ボスとドラムとを個別に
加工した後、それぞれの部材を結合する。このため、ド
ラムに対するボスの同軸度を出すことが難しく、また、
溶接で結合すると溶接熱による歪がボスやドラムに発生
する虞れがある。このため、ボス付きドラムの品質を均
一に保つことが難しい。また、ドラムとボスとを個別に
加工した後、それぞれを結合するので、製造に手間がか
かりボス付きドラムのコストを下げることが難しい。
【0006】そこで、本発明の目的は、品質を均一に維
持することが容易で、且つコストを下げることができる
技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、中央の小径筒状ボスと、このボスを同心
的に囲う大径筒状ドラムと、これらボスとドラムの一端
同士をつなぐ底部とからなるボス付きドラムの製造方法
であって、予め中央に孔を開けた平板を絞ってドラム用
の有底筒状体を成形する工程と、この有底筒状体の中央
部を逆絞りすることにより、前記有底筒状体の開口側に
向って小径筒部を成形するとともに、この小径筒部の先
端に肉厚減少部を成形する工程と、この肉厚減少部を内
側に折曲げて金型で挟み込み、挟み込んだ肉厚減少部を
除いて前記小径筒部のみを縮径し且つ軸方向に潰すこと
により、小径筒部を増肉してボスにする工程とからなる
ことを特徴とする。
【0008】ボス付きドラムを平板から一体に成形する
ことができるので、別々に加工したドラムとボスとを加
締めや溶接で結合する必要がない。このため、ドラムに
対するボスの同軸度を容易に確保することができ、また
溶接熱でボスやドラムに歪が発生する虞れもない。ま
た、ボス付きドラムを平板から一体成形することができ
るので、ドラムとボスとの2つの部品を別々に加工して
から2つの部品を結合する工程と比較して加工工程を減
らすことができる。
【0009】また、請求項1は、小径筒部を増肉してボ
スにする工程を、小径筒部の先端の肉厚減少部を内側に
折曲げて金型で挟み、先端を除く小径筒部を縮径し且つ
軸方向に潰すことにより増肉した。
【0010】肉厚減少部を折曲げて挟みながら小径筒部
を増肉するので、肉厚減少部を増肉する必要がない。こ
のため、小径筒部のうちの比較的肉厚の大きな部分を増
肉するだけでよいので、効率よく増肉することができ
る。小径筒部を縮径して増肉し、この増肉した小径筒部
を軸方向に潰してさらに増肉する。2種類の増肉方法を
採用することにより増肉率を高めることができる。
【0011】請求項は、中央の小径筒状ボスと、この
ボスを同心的に囲う大径筒状ドラムと、これらボスとド
ラムの一端同士をつなぐ底部とからなるボス付きドラム
の製造方法であって、予め中央に孔を開けた平板を絞っ
てドラム用の有底筒状体を成形する工程と、この有底筒
状体の中央部を逆絞りして開口側に向って小径筒部を成
形する工程と、この小径筒部の先端の肉厚減少部を軸方
向に延ばし、先端を含む小径筒部を縮径し且つ軸方向に
潰して増肉することによりトレート状のボスを成形す
工程とからなることを特徴とする。
【0012】小径筒部を縮径して増肉し、この増肉した
小径筒部を軸方向に潰してさらに増肉する。2種類の増
肉方法を採用することにより増肉率を高めることができ
るので、ボスをストレート状に成形して肉厚を均一に増
肉できる。
【0013】請求項は、中央の小径筒状ボスと、この
ボスを同心的に囲う大径筒状ドラムと、これらボスとド
ラムの一端同士をつなぐ底部とからなるボス付きドラム
の製造方法であって、予め中央に孔を開けた平板を絞っ
てドラム用の有底筒状体を成形する工程と、この有底筒
状体の中央部を逆絞りして開口側に向って小径筒部を成
形する工程と、この小径筒部を縮径し且つ軸方向に潰す
ことにより先端の肉厚減少部を基端より小さく増肉し
て、端側から先端側に向けて小径となるテーパ状のボ
スを成形する工程とからなることを特徴とする。
【0014】ボスの形状を先端小径なテーパ状としたの
で、小径筒部の先端の肉厚減少部を、その他の比較的肉
厚の大きい部分に合せて、無理に増肉する必要がない。
このため、小径筒部を無理なく増肉することができる。
小径筒部を縮径して増肉し、この増肉した小径筒部を軸
方向に潰してさらに増肉する。2種類の増肉方法を採用
することにより増肉率を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る自動二輪車の後輪を示
す斜視図である。自動二輪車の後輪ユニット1は、図示
しないリヤアクスルに取り付けたボス付きドラム2と、
このボス付きドラム2に取付けたリヤホイール15と、
このリヤホイール15に取付けたリヤタイヤ17と、ボ
ス付きドラム2の内部に配置したブレーキシューアッセ
ンブリ20とからなる。なお、ボス付きドラム2につい
ては図2でさらに詳しく説明する。
【0016】ブレーキシューアッセンブリ20は、ピン
21を支点にして開閉する一対のブレーキシュー22,
22と、これらのブレーキシュー22,22を閉じるた
めの引張ばね24,24と、これらの引張ばね24,2
4のばね力に対向してブレーキシュー22,22を開く
カム26と、このカム26を操作するアーム28とから
なる。
【0017】図2は本発明に係るボス付きドラムの断面
図である。ボス付きドラム2は、中央の小径筒状ボス4
と、このボス4を同心的に囲う大径筒状ドラム8と、こ
れらボス4とドラム8の一端同士をつなぐ底部12とか
らなる。ボス4は、内周にリヤアクスル(図示しない)
に噛み合うスプライン歯6を設けた部材である。ドラム
8は、内周にブレーキシュー22,22(図1参照)を
押し付ける部材であって、開口側に拡径部10を設けた
部材である。
【0018】以上に述べた本発明に係るボス付きドラム
の製造方法を次に説明する。図3は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法を説明するフロー図であり、ST×
×はステップ番号を示す。 ST01;予め中央に小径の孔を開けた平板(ワーク)
を、図示しないトランスファー型の金型にセットして、
ワークを絞り加工することにより有底筒状体を絞り成形
する。 ST02;ワークを逆絞り用の金型にセットして、有底
筒状体の中央部を逆絞りすることにより開口側に向って
小径筒部を成形する。
【0019】ST03;ワークを増肉用の金型にセット
して、小径筒部を縮径し且つ軸方向に潰して増肉してボ
スにする。 ST04;ワークをスプライン歯を成形用の金型にセッ
トして、ボスの内周にスプライン歯を成形すると同時
に、大径筒状体の開口端部を仕上げてドラムにする。 上記ST01〜ST04の工程については図4〜図13
でさらに詳しく説明する。
【0020】ST01の有底筒状体を成形する工程につ
いて説明する。図4(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラムの製造方法の第1説明図である。(a)にお
いて、予め中央に孔30aを開けた円形の平板(ワー
ク)30を、トランスファー型の第1金型にセットし、
ワーク30の外周端30bを第1金型のダイとホルダと
で挟み込む。(b)において、第1金型のパンチ31を
矢印aの如く押し付けてワーク30を絞って有底筒状体
32にする。
【0021】ST02の小径筒部を成形する工程につい
て説明する。図5(a)〜(c)は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法の第2説明図である。(a)におい
て、ワーク30をトランスファー型の第2金型にセット
して外周端30bを挟み込む。次に、第2金型のパンチ
34を矢印bの如く押し付けて有底筒状体の中央を逆絞
り加工することにより有底筒状体の開口32a側に向っ
て小径筒部35を成形する。
【0022】(b)において、ワーク30をトランスフ
ァー型の第3金型にセットして外周端30bを挟み込
む。第3金型のパンチ36を矢印cの如く押し付けて逆
絞り加工する。第3金型のパンチ36は第2金型のパン
チ34より小径なので、小径筒部35の直径dを縮径し
ながら絞り深さhを深くできる。
【0023】(c)において、ワーク30をトランスフ
ァー型の第4金型にセットして外周端30bを挟み込
む。第4金型のパンチ38を矢印dの如く押し付けて逆
絞り加工する。第4金型のパンチ38は第3金型のパン
チ36より小径なので、小径筒部35の直径dをさらに
縮径しながら絞り深さhをさらに深くできる。小径筒部
35の先端(以下、「肉厚減少部」と記す。)35aは
逆絞り加工する際に、その他の小径筒部35と比較して
肉厚が小さな肉厚減少部となる。
【0024】ST03の増肉工程について説明する。図
6(a),(b)は本発明に係るボス付きドラムの製造
方法の第3説明図であり、第1増肉工程を示す。(a)
において、逆絞り加工したワーク30をトランスファー
型の第5金型のダイ40に載せて、上型41を矢印eの
如く下降する。(b)において、上型41のホルダ41
aとダイ40とでワーク30の外周部30bを挟み込
み、同時に上型41のパンチ41bで小径筒部35の先
端を押圧する。
【0025】図7(a),(b)は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法の第4説明図であり、第1増肉工程
を示す。(a)において、第5金型のパンチリング41
cを矢印fの如く下降することにより、小径筒部35を
縮径する。(b)は、小径筒部35の外周にパンチリン
グ41cによる絞り力Fが作用することにより、小径筒
部35が縮径してT1からT2に増肉した状態を示す。
【0026】図8(a),(b)は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法の第5説明図であり、第1増肉工程
を示す。(a)において、パンチ41b及びパンチリン
グ41cを同時に矢印gの如くL1下降させる。
【0027】(b)において、パンチ41b及びパンチ
リング41cを所定位置まで下降することにより、小径
筒部35を軸方向に潰して(a)に示したT2からT3
まで増肉する。これで第1増肉工程が完了する。このと
き、小径筒部35の肉厚の小さい肉厚減少部35aを内
側に折曲げて、この肉厚減少部35aをパンチ41bと
ノックアウト43とで挟み込みながら小径筒部35を軸
方向に潰すので、肉厚の小さい肉厚減少部35aを増肉
する必要がない。このため、小径筒部35のなかの比較
的肉厚の大きな部分のみを増肉すればよいので、小径筒
部35を効率よく均一に増肉することができる。第1増
肉工程の完了後、上型41を矢印hの如く上昇させて、
次いで、ノックアウトリング44を矢印iの如く上昇し
てワーク30を第5金型から取り出す。
【0028】図9(a),(b)は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法の第6説明図であり、第2増肉工程
を示す。(a)は、第5金型から取り出したワーク30
を示す。(b)において、ワーク30をトランスファー
型の第6金型のダイ46に載せて、上型47を矢印jの
如く下降させる。
【0029】図10(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラムの製造方法の第7説明図であり、第2増肉工
程を示す。(a)において、ダイ46と上型47のホル
ダ47aとでワーク30の外周部30bを挟み込み、同
時に上型47のパンチ47bを小径筒部35の肉厚減少
部35aに押付ける。
【0030】次に、パンチリング47cを矢印kの如く
下降してパンチリング47cで小径筒部35を縮径す
る。このとき、図7(b)と同様に、小径筒部35の外
周にパンチリング47cによる絞り力が作用するので、
小径筒部35が縮径して増肉する。(b)において、パ
ンチ47b及びパンチリング47cを同時に矢印m,n
の如くL2下降させる。
【0031】図11(a)〜(c)は本発明に係るボス
付きドラムの製造方法の第8説明図であり、第2増肉工
程を示す。(a)において、パンチ47b及びパンチリ
ング47cを所定位置まで下降することにより、小径筒
部35を軸方向に潰してT4まで増肉する。これで第2
増肉工程が完了する。
【0032】第2増肉工程のときも第1増肉工程と同様
に、肉厚減少部35aをパンチ47bとノックアウト4
9とで挟み込みながら小径筒部35を軸方向に潰すので
肉厚減少部35aを増肉する必要がない。このため、小
径筒部35のなかの比較的肉厚の大きな部分のみを増肉
すればよいので、小径筒部35を効率よく均一に増肉で
きる。第2増肉工程の完了後、上型47を矢印pの如く
上昇し、次いで、ノックアウトリング50を矢印qの如
く上昇させてワーク30を第6金型から取り出す。
【0033】(b)は、第6金型から取り出したワーク
30を示す。このワーク30をトランスファー型の第7
金型にセットして、第2増肉工程と同様に小径筒部35
を第3増肉工程で増肉する。
【0034】(c)は、第3増肉工程で小径筒部をT5
まで増肉してボス4(図2も参照)にしたワーク30を
示す。第3増肉工程のときも、第1増肉工程や第2増肉
工程と同様に、肉厚減少部35aをパンチとノックアウ
トとで挟み込みながら小径筒部35を軸方向に潰すので
肉厚減少部35aを増肉する必要がない。このため、小
径筒部35のなかの比較的肉厚の大きな部分のみを増肉
すればよいので、ボス4を効率よく均一に増肉すること
ができる。
【0035】ST04のスプライン歯成形工程について
説明する。図12(a),(b)は本発明に係るボス付
きドラムの製造方法の第9説明図であり、スプライン加
工工程を示す。(a)において、ワーク30をトランス
ファー型の第8金型のノックアウトリング52に載せ
て、上型53を矢印rの如く下降する。
【0036】(b)において、上型53のパンチ53a
及びパンチリング53bをワーク30に押し付ける。こ
のとき、ボス4は、外周4aがパンチリング53bの内
周に接触し、基端4bがノックアウトリング52の上端
に接触し、先端4cがパンチ53aの下端に接触する。
また、パンチ53aの下端には穴54を形成し、パンチ
53aの肉厚T6をボス4の肉厚T5より小さく設定す
る。
【0037】この状態で、上型53のパンチ53a及び
パンチリング53bを矢印sの如く下降することによ
り、パンチ53a及びパンチリング53bの押下力でワ
ーク30及びノックアウトリング52を同時に下降させ
る。
【0038】図13(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラムの製造方法の第10説明図であり、スプライ
ン加工工程を示す。(a)において、ボス4をスプライ
ン歯形パンチ56に嵌め込むことにより、ボス4の内周
にスプライン歯6(図2参照)を成形すると同時に、ワ
ーク30の開口端部としての外周部30b(図12
(b)参照)をダイ59とパンチリング53bとでしご
いて有底筒状体32の開口側に拡径部10(図2も参
照)を成形することによりドラム8(図2参照)にす
る。これでボス付きドラム2の成形工程が完了する。
【0039】ところで、スプライン歯6を形成する際
に、ボス4は、外周4aがパンチリング53bの内周に
接触し、基端4bがノックアウトリング52の上端に接
触し、先端4cがパンチ53aの下端に接触している。
このため、ボス4の内径より最外周が大径のスプライン
歯形パンチ56にボス4を嵌め込んでも、ボス4の内周
が外側に逃げる虞れはないので、ボス4の内周にスプラ
イン歯6を精度よく加工することができる。
【0040】また、パンチ53aの肉厚T6をボス4の
肉厚T5より小さく設定したので、スプライン歯形パン
チ56の先端がパンチ53aの穴54に入り込んでも、
スプライン歯形パンチ56がパンチ53aに干渉する虞
れはない。さらに、パンチ53aの肉厚T6をボス4の
肉厚T5より小さく設定したので、ボス4の内周にスプ
ライン歯6(図2参照)を成形する際に、ボス4の先端
4cに余肉(例えば、バリ)が発生しても、この余肉を
パンチ53aの穴54に逃がすことができる。
【0041】(b)は、第8金型から取り出したワーク
30を示す。このワーク30の中央に成形したボス4の
先端4cを機械加工することにより、図2に示すボス付
きドラム2になる。
【0042】前記実施の形態では、ボス4の内周にスプ
ライン歯を成形する工程と、有底筒状体32の開口部に
拡径部10を成形する工程とを同時に実施する方法につ
いて説明したが、それぞれの工程を別々に実施しても前
記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0043】前記実施の形態ではトランスファー型を使
用してボス付きドラムを成形する方法について説明した
が、その他の方法として、例えば順送り型を使用してボ
ス付きドラムを成形することも可能である。
【0044】次に、第2実施例を図14〜図19で説明
する。第2実施例のボス付きドラムの製造方法は、第1
実施例のST01〜ST04のうちのST03(増肉工
程)が異なるだけなので、ST03のみを説明する。
【0045】図14(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラム(第2実施例)の製造方法の第1説明図であ
り、第1増肉工程を示す。(a)において、逆絞り加工
したワーク60をトランスファー型の金型のダイ61に
載せて、上型62を矢印の如く下降する。(b)にお
いて、上型62のホルダ63とダイ61とでワーク60
の外周部60aを挟み込む。ワーク60が下降する際に
小径筒部66の先端孔67aをノックアウト68の先端
68aに嵌込み、上型62のパンチ64を小径筒部66
の先端(以下「肉厚減少部」と記す。)67に押付け
る。
【0046】図15(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラム(第2実施例)の製造方法の第2説明図であ
り、第1増肉工程を示す。(a)において、第5金型の
パンチリング65を矢印の如く下降することにより、
小径内部66を縮径する。(b)は、小径筒部66の外
周にパンチリング65による絞り力Fが作用することに
より、小径筒部66が縮径してT10からT11に増肉
した状態を示す。
【0047】図16(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラム(第2実施例)の製造方法の第3説明図であ
り、第1増肉工程を示す。(a)において、パンチ64
及びパンチリング65を同時に矢印の如くL1下降す
る。
【0048】(b)において、パンチ64及びパンチリ
ング65を所定位置まで下降することにより、小径筒部
66を軸方向に潰して(a)に示したT11からT12
まで増肉する。このとき、小径筒部66の肉厚減少部6
7もパンチ64で潰して増肉する。これで第1増肉工程
が完了する。第1増肉工程の完了後、上型62を矢印
の如く上昇させ、次いで、ノックアウトリング80を矢
印の如く上昇してワーク60を金型から取り出す。
【0049】図17(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラム(第2実施例)の製造方法の第4説明図であ
り、第2増肉工程を示す。(a)は、金型から取り出し
たワーク60を示す。(b)において、ワーク60をト
ランスファー型で下流側の金型のダイ85に載せて、上
型86を矢印の如く下降させる。
【0050】図18(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラム(第2実施例)の製造方法の第5説明図であ
り、第2増肉工程を示す。(a)において、ダイ85と
上型86のホルダ87とでワーク60の外周部60aを
挟み込み、同時に上型86のパンチ88で小径筒部66
の肉厚減少部67を押付ける。
【0051】次に、パンチリング89を矢印の如く下
降してパンチリング89で小径筒部66を縮径する。こ
のとき、図15(b)と同様に、小径筒部66の外周に
パンチリング89による絞り力が作用するので、小径筒
部66が縮径して増肉する。(b)において、パンチ8
8及びパンチリング89を同時に矢印の如くL2下降
する。
【0052】図19(a)〜(c)は本発明に係るボス
付きドラム(第2実施例)の製造方法の第6説明図であ
り、第2増肉工程を示す。(a)において、パンチ88
及びパンチリング89を所定位置まで下降することによ
り、小径筒部66を軸方向に潰してT13まで増肉す
る。このとき、小径筒部66の肉厚減少部67もパンチ
88で潰して増肉する。これで第2増肉工程が完了す
る。第2増肉工程の完了後、上型86を矢印の如く上
昇し、次いで、ノックアウトリング90を矢印の如く上
昇させてワーク60を金型から取り出す。
【0053】(b)は、金型から取り出したワーク60
を示す。このワーク60をトランスファー型で下流側の
金型にセットして、第2増肉工程と同様に小径筒部66
を第3増肉工程で増肉する。(c)は、第3増肉工程で
小径筒部をT14まで増肉してストレート状のボス92
にしたワーク60を示す。
【0054】次に、第3実施例を図20〜図22で説明
する。第3実施例のボス付きドラムの製造方法は、第2
実施例のST03(増肉工程)うちの第3増肉工程が異
なるだけなので、第3増肉工程のみを説明する。
【0055】図20(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラム(第3実施例)の製造方法の第1説明図であ
り、第3増肉工程を示す。(a)において、第2実施例
の第2増肉工程で成形したワーク94(図19(b)の
ワーク60と同一形状)をトランスファー型の金型のダ
イ95に載せて、上型96を白抜き矢印の如く下降す
る。
【0056】(b)において、ダイ95と上型96のホ
ルダ97とでワーク94の外周部94aを挟み込み、同
時に上型96のパンチ98を小径筒部100の肉厚減少
部101に押付ける。次に、パンチリング99を白抜き
矢印の如く下降してパンチリング99で小径筒部10
0を縮径する。このとき、小径筒部100の外周にパン
チリング99による絞り力が作用するので、小径筒部1
00が縮径して増肉する。
【0057】図21(a),(b)は本発明に係るボス
付きドラム(第3実施例)の製造方法の第2説明図であ
り、第3増肉工程を示す。(a)において、パンチ98
及びパンチリング99を同時に白抜き矢印の如くL3
下降する。(b)において、パンチ98及びパンチリン
グ99を所定位置まで下降することにより、小径筒部1
00を軸方向に潰して基端側から先端側に向けて小径と
なるテーパ状に増肉する。これで第3増肉工程が完了す
る。
【0058】第3実施例によれば、小径筒部100の先
端の肉厚減少部101を無理に大きく増肉する必要がな
いので、小径筒部100を無理なく増肉することができ
る。第3増肉工程の完了後、上型96を白抜き矢印の
如く上昇し、次いで、ノックアウトリング99を白抜き
矢印の如く上昇させてワーク94を金型から取り出
す。
【0059】図22は本発明に係るボス付きドラム(第
3実施例)の製造方法の第3説明図であり、第3増肉工
程を示す。第3増肉工程で小径筒部66を軸方向に潰し
て基端側から先端側に向けて小径となるテーパ状に増肉
してボス102にしたワーク94を示す。ボス102
は、先端を小径D1とし且つ基端を大径D2に成形した
ものである。ボス102は基端を大径としたので強度的
に問題はない。
【0060】前記第3実施例では、小径筒部100の肉
厚減少部101をパンチ98で潰して第2実施例と同様
に増肉する内容について説明したが、例えば第1実施例
のように肉厚減少部101を折曲げて増肉しないように
してもよい。肉厚減少部101を増肉する必要がないの
で増肉率をさらに高めることができる。
【0061】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、ボス付きドラムを平板から一体に成
形することができるので、別々に加工したドラムとボス
とを加締めや溶接で一体に結合する必要がない。このた
め、ドラムに対するボスの同軸度を容易に確保すること
ができ、また溶接熱でボスやドラムに歪が発生する虞れ
もない。この結果、ボス付きドラムの品質を均一に保つ
ことが容易にできる。
【0062】また、ボス付きドラムを平板から一体に成
形できるので、ドラムとボスとの2つの部品を別々に加
工してから2つの部品を結合する工程と比較して加工工
程を大巾に削減することができる。この結果、生産性が
向上してボス付きドラムのコストを下げることができ
る。さらに、例えばトランスファー型を使用して、ボス
付きドラムを連続的に成形することにより効率良く生産
できるので、ボス付きドラムのコストを下げることがで
きる。
【0063】さらに、肉厚減少部を折曲げて挟みながら
小径筒部を増肉するので、肉厚減少部を増肉する必要が
ない。このため、小径筒部のうちの比較的肉厚の大きな
部分を増肉するだけでよいので、効率よく増肉すること
ができる。この結果、ボスの肉厚を均一に成形すること
ができるので品質が向上する。小径筒部を縮径して増肉
し、この増肉した小径筒部を軸方向に潰してさらに増肉
する。2種類の増肉方法を採用することにより増肉率を
高めることができる。
【0064】請求項は、小径筒部を縮径して増肉し、
この増肉した小径筒部を軸方向に潰してさらに増肉す
る。2種類の増肉方法を採用することにより増肉率を高
めることができる。この結果、ボスをストレート状に成
形して肉厚を均一に増肉することができるので品質が向
上する。
【0065】請求項は、ボスの形状を先端小径なテー
パ状としたので、小径筒部の先端の肉厚減少部を、その
他の比較的肉厚の大きい部分に合せて、無理に増肉する
必要がない。このため、小径筒部を無理なく増肉するこ
とができるので、品質が向上する。小径筒部を縮径して
増肉し、この増肉した小径筒部を軸方向に潰してさらに
増肉する。2種類の増肉方法を採用することにより増肉
率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の後輪を示す斜視図
【図2】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)の
断面図
【図3】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)の
製造方法を説明するフロー図
【図4】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)の
製造方法の第1説明図
【図5】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)の
製造方法の第2説明図
【図6】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)の
製造方法の第3説明図
【図7】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)の
製造方法の第4説明図
【図8】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)の
製造方法の第5説明図
【図9】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)の
製造方法の第6説明図
【図10】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)
の製造方法の第7説明図
【図11】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)
の製造方法の第8説明図
【図12】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)
の製造方法の第9説明図
【図13】本発明に係るボス付きドラム(第1実施例)
の製造方法の第10説明図
【図14】本発明に係るボス付きドラム(第2実施例)
の製造方法の第1説明図
【図15】本発明に係るボス付きドラム(第2実施例)
の製造方法の第2説明図
【図16】本発明に係るボス付きドラム(第2実施例)
の製造方法の第3説明図
【図17】本発明に係るボス付きドラム(第2実施例)
の製造方法の第4説明図
【図18】本発明に係るボス付きドラム(第2実施例)
の製造方法の第5説明図
【図19】本発明に係るボス付きドラム(第2実施例)
の製造方法の第6説明図
【図20】本発明に係るボス付きドラム(第3実施例)
の製造方法の第1説明図
【図21】本発明に係るボス付きドラム(第3実施例)
の製造方法の第2説明図
【図22】本発明に係るボス付きドラム(第3実施例)
の製造方法の第3説明図
【符号の説明】
2…ボス付きドラム、4,92,102…小径筒状ボ
ス、8…大径筒状ドラム、12…底部、30…平板(ワ
ーク)、30a…孔、32…有底筒状体、32a…開
口、35,66,100…小径筒部、35a,67,1
01…肉厚減少部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16D 1/06 F16D 1/06 J (56)参考文献 特開 昭56−124732(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 53/26 B21D 22/26 B21D 22/30 B21D 53/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央の小径筒状ボスと、このボスを同心
    的に囲う大径筒状ドラムと、これらボスとドラムの一端
    同士をつなぐ底部とからなるボス付きドラムの製造方法
    であって、 予め中央に孔を開けた平板を絞ってドラム用の有底筒状
    体を成形する工程と、 この有底筒状体の中央部を逆絞りすることにより、前記
    有底筒状体の開口側に向って小径筒部を成形するととも
    に、この小径筒部の先端に肉厚減少部を成形する工程
    と、 この肉厚減少部を内側に折曲げて金型で挟み込み、挟み
    込んだ肉厚減少部を除いて前記小径筒部のみを縮径し且
    つ軸方向に潰すことにより、小径筒部を増肉してボスに
    する工程とからなることを特徴としたボス付きドラムの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 中央の小径筒状ボスと、このボスを同心
    的に囲う大径筒状ドラムと、これらボスとドラムの一端
    同士をつなぐ底部とからなるボス付きドラムの製造方法
    であって、 予め中央に孔を開けた平板を絞ってドラム用の有底筒状
    体を成形する工程と、この有底筒状体の中央部を逆絞り
    して開口側に向って小径筒部を成形する工程と、 この 小径筒部の先端の肉厚減少部を軸方向に延ばし、先
    端を含む小径筒部を縮径し且つ軸方向に潰して増肉する
    ことによりトレート状のボスを成形する工程とからな
    ことを特徴としたボス付きドラムの製造方法。
  3. 【請求項3】 中央の小径筒状ボスと、このボスを同心
    的に囲う大径筒状ドラムと、これらボスとドラムの一端
    同士をつなぐ底部とからなるボス付きドラムの製造方法
    であって、 予め中央に孔を開けた平板を絞ってドラム用の有底筒状
    体を成形する工程と、この有底筒状体の中央部を逆絞り
    して開口側に向って小径筒部を成形する工程と、 この 小径筒部を縮径し且つ軸方向に潰すことにより先端
    の肉厚減少部を基端より小さく増肉して、端側から先
    端側に向けて小径となるテーパ状のボスを成形する工程
    とからなることを特徴としたボス付きドラムの製造方
    法。
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