JP6942246B2 - ロータ、電動機、圧縮機および空気調和装置 - Google Patents

ロータ、電動機、圧縮機および空気調和装置 Download PDF

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Description

本発明は、ロータ、電動機、圧縮機および空気調和装置に関する。
業務用エアコン等の大型空調装置では、圧縮機の容量の増加に伴い、電動機の回転数の高速化が求められている。電動機の回転数を高速化すると、電動機の巻線に流れる電流の周波数が高くなる。一方、永久磁石に希土類磁石を用いた永久磁石埋込型の電動機では、高周波数域で永久磁石に渦電流が発生し、電動機効率が低下する可能性がある。そのため、渦電流の低減が課題となる。
特許文献1には、永久磁石を挿入する磁石孔を有するロータコアであって、磁石孔の内面に、永久磁石に接触する部分と接触しない部分とを軸方向に交互に設けたものが開示されている。また、特許文献2には、軸方向および周方向に細かく分割された永久磁石を備えたロータが開示されている。
特開2015−116105号公報(図4参照) 特開2005−354899号公報(図5参照)
しかしながら、特許文献1の構成では、磁石孔の内面と永久磁石との非接触部分が多いため、永久磁石の磁束がロータコアを通ってステータまで到達しにくい。そのため、ステータの巻線に有効に鎖交する磁束が減少し、磁力の低下につながる。また、特許文献2の構成では、周方向に分割された永久磁石の間で漏れ磁束が発生しやすく、やはり磁力の低下につながる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、磁力の低下を抑制しながら、渦電流損を低減することを目的とする。
本発明のロータは、軸線を中心とする環状のロータコアであって、軸線の方向に、第1の磁石挿入孔を有する第1のコア部と、第2の磁石挿入孔を有する第2のコア部とを有するロータコアと、第1の磁石挿入孔内に配置され、希土類磁石で構成された第1の永久磁石と、第2の磁石挿入孔内に配置され、希土類磁石で構成された第2の永久磁石とを有する。第1の磁石挿入孔の軸線を中心とする径方向の幅は、第2の磁石挿入孔の径方向の幅よりも広い。第1のコア部は、第1の磁石挿入孔の径方向の外側に、径方向の長さが軸線を中心とする周方向の長さよりも長い、1以上の数N1のスリットを有する。第2のコア部は、第2の磁石挿入孔の径方向の外側に、径方向の長さが周方向の長さよりも長い、0以上の数N2のスリットを有する。N1>N2が成り立ち、ロータコアの軸線の方向の長さに対する第2のコア部の軸線の方向の長さの割合が、70%以上、100未満である。
本発明は、数N1のスリットを有する第1のコア部と、数N2(<N1)のスリットを有する第2のコア部とを有するロータコアを有し、ロータコアの軸方向長さに対する第2のコア部の軸方向長さの割合が、70%以上、100未満であるため、渦電流損を低減することができる。また、永久磁石を周方向に分割した場合と比較して、漏れ磁束を低減できるため、磁力の低下を抑制することができる。また、第2の永久磁石を第1の永久磁石よりも薄く構成できるため、製造コストを低減することができる。
実施の形態1の電動機を示す断面図(A)および巻線の断面構造を示す模式図(B)である。 実施の形態1の電動機の1磁極に相当する部分を示す断面図である。 実施の形態1のロータの1磁極に相当する部分を模式的に示す斜視図である。 図3の線分IV−IVにおける矢視方向の縦断面図である。 図3の線分V−Vにおける矢視方向の断面図である。 図3の線分VI−VIにおける矢視方向の断面図である。 ロータコアにおける第2のコア部の軸方向長さの割合と、永久磁石の体積との関係を示すグラフである。 ロータコアにおける第2のコア部の軸方向長さの割合と、永久磁石の渦電流損との関係を示すグラフである。 ロータコアにおける第2のコア部の軸方向長さの割合と、発生トルクとの関係を示すグラフである。 ロータコアにおける第2のコア部の軸方向長さの割合と、トルクリプルとの関係を示すグラフである。 実施の形態1の第1の変形例のロータの第2のコア部における断面図である。 実施の形態1の第2の変形例のロータの第2のコア部における断面図である。 実施の形態1の第3の変形例のロータの第2のコア部における断面図である。 実施の形態2のロータの1磁極に相当する部分を模式的に示す斜視図である。 実施の形態2のロータを示す縦断面図である。 実施の形態3のロータの1磁極に相当する部分を模式的に示す斜視図である。 実施の形態3のロータを示す縦断面図である。 各実施の形態の電動機が適用可能な圧縮機を示す図である。 図18の圧縮機を用いた空気調和装置を示す図である。
実施の形態1.
<電動機の構成>
図1(A)は、実施の形態1の電動機100を示す断面図である。図1(A)に示す電動機100は、円筒状のシェル5の内側に組み込まれている。シェル5は、電動機100が組み込まれる圧縮機500(図18)の容器の一部である。
電動機100は、回転可能なロータ2と、ロータ2を囲むように設けられたステータ1とを有する。ステータ1は、上述したシェル5の内側に組み込まれている。ステータ1とロータ2との間には、例えば0.5mmのエアギャップ(すなわち隙間)Gが設けられている。
以下では、ロータ2の回転軸である軸線C1の方向を、「軸方向」と称する。また、軸線C1を中心とする円周に沿った方向を、「周方向」と称する。また、軸線C1を中心とする半径方向を、「径方向」と称する。なお、図1は、軸線C1に直交する面における断面図(すなわち横断面図)である。
<ステータの構成>
ステータ1は、ステータコア10と、ステータコア10に巻き付けられた巻線15とを有する。ステータコア10は、複数の積層要素を軸方向に積層し、カシメ等により締結したものである。積層要素は、例えば、厚さ0.25〜0.5mmの電磁鋼板を打ち抜き加工したものである。
ステータコア10は、軸線C1を中心とする環状のヨーク11と、ヨーク11から径方向内側に突出する複数のティース12とを有する。ティース12の数は、ここでは18個であるが、これに限定されるものではない。ステータコア10のティース12には、図示しない絶縁部(インシュレータ)を介して、巻線15が巻き付けられる。周方向に隣り合うティース12の間には、巻線15を収容するためのスロット13が形成される。
図1(B)は、巻線15の断面構造を示す模式図である。巻線15は、アルミニウムまたは銅で構成された導体15aと、導体15aの周囲を覆う耐冷媒性の絶縁被膜15bとを有する。巻線15は、圧縮機500(図18)の内部の冷媒に接するため、耐冷媒性の絶縁被膜15bで導体15aを保護している。巻線15の巻き方は、複数のティース12に跨って巻き付けられる分布巻であってもよく、あるいは、1つのティース12毎に巻き付けられる集中巻であってもよい。
ステータコア10の外周には、軸線C1を中心とする円筒面である複数の当接面17と、軸線C1に平行な平坦面である複数の切欠き部16とが形成されている。複数の当接面17と複数の切欠き部16とは、周方向に交互に形成されている。ここでは、当接面17および切欠き部16の数は、それぞれ6個であるが、これに限定されるものではない。
当接面17は、シェル5の内周面51に嵌合する。また、切欠き部16とシェル5の内周面51との間には、隙間が形成される。この隙間は、圧縮機500の冷媒が軸方向に流れる冷媒流路となる。
<ロータの構成>
ロータ2は、軸線C1を中心とする環状のロータコア20を有する。ロータコア20は、軸線C1を中心とする円筒状の外周面を有する。ロータコア20の径方向の中心には、シャフト孔24が形成されている。シャフト孔24には、回転シャフト25が圧入によって固定されている。
ロータ2は、周方向に複数の磁極を有する。磁極の数は、後述する第1の永久磁石22Aの数と等しく、第2の永久磁石22B(図6)の数とも等しい。ここでは、ロータ2の磁極数は6極である。但し、ロータ2の磁極数は6極に限定されるものではなく、2極以上であればよい。
図2は、ロータ2の1磁極に相当する部分と、これにエアギャップを介して対向するステータ1の一部を示す断面図である。図2において、ロータ2の磁極の中心を通る径方向の直線を、磁極中心線M1とする。隣り合う磁極との境界(すなわち極間)を、符号M2で示す。
図3は、ロータ2の1磁極に相当する部分を模式的に示す斜視図である。図4は、図3における線分IV−IVにおける矢視方向の断面図、すなわちロータ2の縦断面図である。なお、図3では、ロータ2内の第1の永久磁石22Aは、実線で表されている。
図3および図4に示すように、ロータコア20は、軸方向に、2つの第1のコア部20Aと、1つの第2のコア部20Bとを有する。より具体的には、軸方向において、2つの第1のコア部20Aの間に、1つの第2のコア部20Bが配置されている。第1のコア部20Aは軸方向に長さL1を有し、第2のコア部20Bは軸方向に長さL2を有する。
図5は、図3における線分V−Vにおける矢視方向の断面図、すなわち第1のコア部20Aにおける断面図である。第1のコア部20Aは、積層要素を軸方向に積層し、カシメ等により締結したものである。積層要素は、例えば、厚さ0.25〜0.5mmの電磁鋼板を打ち抜き加工したものである。
第1のコア部20Aの外周に沿って、第1の磁石挿入孔21Aが形成されている。第1の磁石挿入孔21Aは、第1のコア部20Aを軸方向に貫通している。ここでは、上述したロータ2の磁極数と同じ6個の第1の磁石挿入孔21A(図1参照)が、周方向に等間隔に形成されている。
上述した磁極中心線M1は、第1の磁石挿入孔21Aの周方向の中心を通る。第1の磁石挿入孔21Aは、磁極中心線M1に対して直交する方向に直線状に延在している。また、第1の磁石挿入孔21Aは、径方向外側の端縁である外側端縁201と、径方向内側の端縁である内側端縁202とを有する。
第1の磁石挿入孔21Aには、第1の永久磁石22Aが挿入されている。第1の永久磁石22Aは、1磁極を構成する。第1の永久磁石22Aは平板状であり、磁極中心線M1に直交する板面を有する。
第1の永久磁石22Aは、第1のコア部20Aの径方向外側と径方向内側とで異なる磁極を有するように着磁されている。また、隣り合う磁極の第1の永久磁石22Aは、着磁方向が互いに逆になっている。
第1の永久磁石22Aは、ネオジウム(Nd)、鉄(Fe)およびボロン(B)を主成分とする希土類磁石(より具体的には、希土類焼結磁石)で構成され、表面が絶縁性の被膜で覆われている。希土類磁石は、残留磁束密度および保磁力が高いため、電動機効率および減磁耐力が向上する。保磁力をさらに高めるために、希土類磁石にディスプロシウム(Dy)またはテルビウム(Tb)を加えてもよい。
第1の磁石挿入孔21Aの周方向の両側には、フラックスバリア23が形成されている。フラックスバリア23は、第1の磁石挿入孔21Aの周方向端部から第1のコア部20Aの外周に向けて径方向に延在する空隙である。フラックスバリア23は、隣り合う磁極間の漏れ磁束(すなわち極間M2を通って流れる磁束)を低減するために設けられる。
第1のコア部20Aにおいて、2つのフラックスバリア23の周方向内側には、サイドスリット35がそれぞれ形成されている。サイドスリット35は、周方向の長さが径方向の長さよりも長いスリットであり、第1のコア部20Aの外周に沿って延在している。
サイドスリット35は、フラックスバリア23における磁気抵抗を増加させ、隣り合う磁極間の漏れ磁束を低減する効果を高めるものである。サイドスリット35およびフラックスバリア23による漏れ磁束の低減作用により、ステータ1のティース12に鎖交する磁束(有効磁束)が増加し、電動機効率が向上する。
第1のコア部20Aは、第1の磁石挿入孔21Aの径方向外側に、数N1(N1は1以上の整数)のスリットを有している。ここでは、1つの第1の磁石挿入孔21Aの周方向中心から周方向外側にかけて、スリット31,32,33,34が2つずつ形成されている。すなわち、スリットの数N1は、8である。但し、数N1は8に限らず、1以上であればよい。なお、数N1には、サイドスリット35の数は含まない。
スリット31,32,33,34は、いずれも、径方向の長さが周方向の長さよりも長い形状を有する。スリット31,32,33,34は、トルクリプルの低減のために設けられている。トルクリプルの低減効果を高めるためには、スリット31,32,33,34は、磁極中心線M1を中心として対称に形成されていることが望ましい。なお、対称に形成されるとは、形状および配置が対称であることを言う。
スリット31,32,33,34の長手方向は、磁極中心線M1に平行であることが望ましい。スリット31,32,33,34を磁極中心線M1に平行にすることで、第1の永久磁石22Aの磁束を最短距離でステータ1に導くことができる。なお、スリット31,32,33,34の長手方向は、磁極中心線M1に対して傾斜していてもよいが、その場合には磁極中心線M1を中心として対称に傾斜していることが望ましい。
また、第1のコア部20Aは、第1の磁石挿入孔21Aよりも径方向内側に、第1の貫通穴26、第2の貫通穴27および第3の貫通穴28を有する。これらの貫通穴26,27,28は、冷媒流路である。
第1の貫通穴26は、1磁極に2つずつ、磁極中心線M1の両側に形成されている。第2の貫通穴27は、1磁極に1つずつ、第1の貫通穴26よりも径方向内側で、且つ磁極中心線M1上に形成されている。第3の貫通穴28は、1磁極に1つずつ、第2の貫通穴27よりも径方向内側で、且つ極間M2に形成されている。なお、必ずしも貫通穴26,27,28の全てが設けられている必要はなく、貫通穴26,27,28のうちの何れかが設けられていればよい。上述した図1(A)では、貫通穴26,27,28は省略されている。
図6は、図3における線分VI−VIにおける矢視方向の断面図、すなわち第2のコア部20Bにおける断面図である。第2のコア部20Bは、積層要素を軸方向に積層し、カシメ等により締結したものである。積層要素は、例えば、厚さ0.25〜0.5mmの電磁鋼板を打ち抜き加工したものである。
第2のコア部20Bの外周に沿って、第2の磁石挿入孔21Bが形成されている。第2の磁石挿入孔21Bは、第2のコア部20Bを軸方向に貫通している。ここでは、上述したロータ2の磁極数と同じ6個の第2の磁石挿入孔21Bが、周方向に等間隔に形成されている。第1の磁石挿入孔21A(図5)と第2の磁石挿入孔21Bとは、軸方向に連続して形成されている。
上述した磁極中心線M1は、第2の磁石挿入孔21Bの周方向の中心を通る。第2の磁石挿入孔21Bは、磁極中心線M1に対して直交する方向に直線状に延在する。また、第2の磁石挿入孔21Bは、径方向外側の端縁である外側端縁203と、径方向内側の端縁である内側端縁204とを有する。
第2の磁石挿入孔21Bには、第2の永久磁石22Bが挿入されている。第2の永久磁石22Bは、1磁極を構成する。第2の永久磁石22Bは平板状であり、磁極中心線M1に直交する板面を有する。また、第2の永久磁石22Bは、軸方向に隣接する第1の永久磁石22Aと同様に着磁されている。
第2の永久磁石22Bは、第1の永久磁石22Aと同様、ネオジウム、鉄およびボロンを主成分とする希土類磁石(より具体的には、希土類焼結磁石)で構成され、表面が絶縁性の被膜で覆われている。また、保磁力をさらに高めるために、希土類磁石にディスプロシウムまたはテルビウムを加えてもよい。
第2の磁石挿入孔21Bの周方向の両側には、フラックスバリア23が形成されている。フラックスバリア23は、第1のコア部20Aのフラックスバリア23(図5)と軸方向に連続している。第2のコア部20Bのフラックスバリア23と、第1のコア部20Aのフラックスバリア23(図5)とは、形状および配置が同じである。
2つのフラックスバリア23の周方向内側には、サイドスリット35がそれぞれ形成されている。サイドスリット35は、第1のコア部20Aのサイドスリット35(図5)と軸方向に連続している。第2のコア部20Bのサイドスリット35と、第1のコア部20Aのサイドスリット35(図5)とは、形状および配置が同じである。
また、第2のコア部20Bは、第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側に、数N2(N2は0以上で、N1より小さい整数)のスリットを有している。ここでは、数N2は0である。すなわち、第2のコア部20Bの第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側には、スリットは設けられていない。数N2は、数N1より小さければ、0に限らず、1以上であってもよい。なお、数N2には、サイドスリット35の数は含まない。
第2のコア部20Bは、第2の磁石挿入孔21Bよりも径方向内側に、第1の貫通穴26、第2の貫通穴27および第3の貫通穴28を有する。第1の貫通穴26は、第1のコア部20Aの第1の貫通穴26(図5)と軸方向に連続している。第2の貫通穴27は、第1のコア部20Aの第2の貫通穴27(図5)と軸方向に連続している。第3の貫通穴28は、第1のコア部20Aの第3の貫通穴28(図5)と軸方向に連続している。
図4に戻り、第1の磁石挿入孔21Aと第2の磁石挿入孔21Bとは、軸方向に互いに連続している。第1の磁石挿入孔21Aの径方向の幅W1は、第2の磁石挿入孔21Bの径方向の幅W2よりも広い。また、第1の永久磁石22Aの径方向の幅は、第2の永久磁石22Bの径方向の幅よりも広い。
磁石挿入孔21A,21Bの外側端縁201,203は、径方向位置が互いに同じである。一方、第1の磁石挿入孔21Aの内側端縁202は、第2の磁石挿入孔21Bの内側端縁204よりも径方向内側に位置する。なお、このような構成に限らず、内側端縁202,204の径方向位置が互いに同じで、外側端縁201が外側端縁203よりも径方向内側に位置する構成も可能である。
ロータコア20は、図5に示した第1のコア部20Aの形状に打ち抜いた複数の電磁鋼板と、図6に示した第2のコア部20Bの形状に打ち抜いた複数の電磁鋼板とを、軸方向に積層することにより構成される。第1の磁石挿入孔21A(図5)の周方向両端の周方向位置は、第2の磁石挿入孔21B(図6)の周方向両端の周方向位置と同じである。
ロータコア20では、幅の広い第1の磁石挿入孔21Aを有する第1のコア部20Aが、幅の狭い第2の磁石挿入孔21Bを有する第2のコア部20Bの軸方向両側に配置されている。そのため、ロータコア20の軸方向の一方の側から、第2の磁石挿入孔21Bに第2の永久磁石22Bを挿入し、その後、ロータコア20の軸方向の両側から、各第1の磁石挿入孔21Aに第1の永久磁石22Aを挿入することができる。
上記の通り、磁石挿入孔21A,21Bの外側端縁201,203の径方向位置が互いに同じであるため、挿入される永久磁石22A,22Bが外側端縁201,203に案内される。そのため、永久磁石22A,22Bを磁石挿入孔21A,21Bに容易に挿入することができる。
<作用>
次に、実施の形態1の電動機100の作用について説明する。永久磁石22A,22Bは、希土類磁石で構成されているため、導電性を有する。永久磁石22A,22Bには、ステータ1の巻線15で発生した磁束(すなわちステータ磁束)が通過するが、永久磁石22A,22Bを通過するステータ磁束Φの時間変化(dΦ/dt)に応じて、永久磁石22A,22Bのそれぞれの内部に渦電流が流れる。渦電流は、損失(すなわち渦電流損)となるため、電動機効率の低下の原因となる。また、ジュール熱により永久磁石22A,22Bの温度が上昇するため、永久磁石22A,22Bの高温減磁の原因ともなる。
一般に、磁石挿入孔の径方向外側のスリットの数が多いほど、スリットと磁石挿入孔との間の領域にステータ磁束が集中しやすくなり(すなわち磁束密度が高くなり)、磁束の変動によって永久磁石の内部で誘導起電力が発生し、渦電流が流れやすくなる。この実施の形態1では、第2のコア部20Bの第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側のスリットの数N2を少なくすることにより、渦電流損を低減している。
一方、磁石挿入孔の径方向外側のスリットの数が少ない場合、渦電流損は低減されるが、トルクリプル(トルク脈動)が増加し、電動機100の騒音および振動の原因となる。この実施の形態1では、第1のコア部20Aが第1の磁石挿入孔21Aの径方向外側に数N1(>N2)のスリット31〜34を有するため、トルクリプルを低減し、これにより電動機100の騒音および振動を低減することができる。
また、磁石挿入孔の径方向外側のスリットの数が多いほど、ステータ磁束がスリットに沿って永久磁石に誘導されやすくなり、永久磁石の減磁が生じやすくなる。この実施の形態1では、第1のコア部20Aのスリット31〜34の数N1が、第2のコア部20Bのスリットの数N2よりも多いため、第1の永久磁石22Aよりも第2の永久磁石22Bの方が減磁しにくい(すなわち減磁耐力が高い)。
但し、ロータ2の全体としての減磁耐力は、第1の永久磁石22Aおよび第2の永久磁石22Bのうちの低い方の減磁耐力と一致する。そのため、ロータ2の全体としての減磁耐力を向上するためには、第1の永久磁石22Aの減磁耐力を向上する必要がある。
そこで、この実施の形態1では、第1の磁石挿入孔21Aの幅W1を、第2の磁石挿入孔21Bの幅W2よりも広くしている(W1>W2)。これにより、第1の磁石挿入孔21Aに挿入される第1の永久磁石22Aの幅が、第2の磁石挿入孔21Bに挿入される第2の永久磁石22Bの幅よりも広くなる。そのため、第1の永久磁石22Aにおけるステータ磁束の集中が緩和され、第1の永久磁石22Aの減磁が生じにくくなる。すなわち、第1の永久磁石22Aの減磁耐力を、第2の永久磁石22Bと同等に近付けることができる。
このように、第1のコア部20Aと第2のコア部20Bとを組み合わせることにより、トルクリプルを増加させることなく、また、減磁耐力を低下させることなく、渦電流損を低減することができる。渦電流損の低減により、電動機効率を向上することができ、また、永久磁石22A,22Bの発熱が抑えられるため、高温減磁を防止することができる。
また、第1の永久磁石22Aと比較して第2の永久磁石22Bを薄く構成できるため、材料コストを低減し、これにより電動機100の製造コストを低減することができる。加えて、永久磁石を周方向に分割した場合のような漏れ磁束が生じにくく、従って磁力の低下を抑制することができる。
次に、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合について説明する。ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合とは、ロータコア20の軸方向長さ(L1×2+L2)に対する、第2のコア部20Bの軸方向長さL2の割合(%)であり、L2/(L1×2+L2)×100で表される。
なお、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合は、ロータコア20の体積に対する第2のコア部20Bの体積の割合と考えてもよく、あるいは、ロータコア20の重量に対する第2のコア部20Bの重量の割合と考えてもよい。
図7は、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合と、永久磁石22A,22Bの体積との関係を示すグラフである。永久磁石22A,22Bの体積は、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が0の場合、すなわちロータコア20を第1のコア部20Aのみで構成した場合の永久磁石22A,22Bの体積を基準値(100%)とし、この基準値に対する相対値で表す。
図7から、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が増加するほど、永久磁石22A,22Bの体積が減少することが分かる。これは、第2のコア部20Bの第2の磁石挿入孔21Bの幅W2が第1のコア部20Aの第1の磁石挿入孔21Aの幅W1より狭いためである。
図8は、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合と、渦電流損との関係を示すグラフである。渦電流損は、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が0の場合、すなわちロータコア20を第1のコア部20Aのみで構成した場合の渦電流損を基準値(100%)とし、この基準値に対する相対値で表す。
図8から、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が増加するほど、渦電流損が減少することが分かる。特に、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が70%以上では、渦電流損が、ロータコア20を第1のコア部20Aのみで構成した場合の50%以下に低減することが分かる。
この渦電流損の低減効果(50%)は、一般に、永久磁石を周方向に2分割した場合の効果と同等である。すなわち、第1のコア部20Aと第2のコア部20Bとを軸方向に組み合わせたロータコア20を用い、そのロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合を70%以上にすることで、永久磁石を周方向に2分割した場合と同等の効果が得られることが分かる。
永久磁石を周方向に2分割した場合、渦電流損は低減されるが、周方向に分割された永久磁石の間で漏れ磁束が発生する。このように漏れ磁束が発生すると、トルク定数(すなわち、発生トルクT=定数K×電流Iと表した場合の定数K)が低下する。この実施の形態1では、永久磁石を周方向に分割する必要がないため、漏れ磁束によるトルク定数の低下を抑えることができる。すなわち、永久磁石を周方向に2分割した場合のような、漏れ磁束による磁力の低下を抑えることができる。
なお、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合の上限は、第1のコア部20Aが1枚の電磁鋼板のみで構成されている場合とする。そのため、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合の範囲は、70%以上、100%未満である。
図9は、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合と、発生トルクとの関係を示すグラフである。発生トルクは、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が0の場合、すなわちロータコア20を第1のコア部20Aのみで構成した場合の発生トルクを基準値(100%)とし、この基準値に対する相対値で表す。
図9から、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が増加するほど、発生トルクが増加することが分かる。これは、第2のコア部20Bのスリットの数N2が少ない(具体的には0である)ため、第2の永久磁石22Bからステータ1に向かう磁束を遮るものが少なく、その結果、ティース12に鎖交する磁束(有効磁束)が増加するためである。
図10は、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合と、トルクリプルとの関係を示すグラフである。トルクリプルは、電気角1周期におけるトルクの最大値Tmaxと、トルクの最小値Tminと、トルクの平均値Taveとに基づき、(Tmax−Tmin)/Tave×100で定義される。例えば、トルクリプル100%とは、トルクの最大値と最小値との差(Tmax−Tmin)が、トルクの平均値Taveと同じであることを意味する。
図10から、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が増加するほど、トルクリプルが増加することが分かる。これは、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が増加するほど、トルクリプル低減のためのスリット31〜34を有する第1のコア部20Aの軸方向長さの割合が減少することによるものである。
トルクリプルは、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が100%の場合、すなわちロータコア20を第2のコア部20Bのみで構成した場合に最大値(55%)となる。ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が90%の場合には、トルクリプルが最大値に対して10%(図10の縦軸目盛では5%)低下する。トルクリプルの10%の低減は、騒音1dBの低減に相当する。そのため、騒音1dB分の低減効果を得るためには、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合は、90%以下であることが望ましい。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、実施の形態1のロータ2では、ロータコア20が、第1の磁石挿入孔21Aを有する第1のコア部20Aと、第2の磁石挿入孔21Bを有する第2のコア部20Bとを備え、磁石挿入孔21A,21Bには、希土類磁石で構成された永久磁石22A,22Bが配置される。第1の磁石挿入孔21Aの径方向の幅W1は、第2の磁石挿入孔21Bの径方向の幅W2よりも広い。第1のコア部20Aは、第1の磁石挿入孔21Aの径方向外側に、径方向に長い数N1(1≦N1)のスリット31〜34を有し、第2のコア部20Bは、第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側に、周方向に長い数N2(0≦N2<N1)のスリットを有する。ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合は、70%以上、100%未満である。
このように、第2のコア部20Bのスリットの数N2が第1のコア部20Aのスリットの数N1よりも少なく、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が70%以上、100%未満であるため、渦電流損を低減することができる。また、第1の磁石挿入孔21Aの幅W1が第2の磁石挿入孔21Bの幅W2よりも広いため、第1の永久磁石22Aの減磁耐力と第2の永久磁石22Bの減磁耐力とを同等に近付けることができる。また、第1の永久磁石22Aと比較して第2の永久磁石22Bを薄く構成できるため、製造コストを低減することができる。また、永久磁石を周方向に分割した場合のような漏れ磁束が生じにくいため、磁力の低下を抑制することができる。
また、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合を90%以下とすることにより、トルクリプルに起因する騒音を低減することができる。
また、第2のコア部20Bの軸方向の両側に2つの第1のコア部20Aが設けられているため、磁石挿入孔21A,21Bへの永久磁石22A,22Bの挿入が容易であり、また、ロータ2の軸方向の重量バランスも向上する。
また、第1の磁石挿入孔21Aと第2の磁石挿入孔21Bとが軸方向に互いに連続しているため、第2の永久磁石22Bを第1の磁石挿入孔21Aを通過させて第2の磁石挿入孔21Bに挿入することができ、挿入作業が容易になる。
また、第1の磁石挿入孔21Aと第2の磁石挿入孔21Bとは、外側端縁201,203(または内側端縁202,204)が互いに同一の径方向位置にあるため、その外側端縁201,203(または内側端縁202,204)によって永久磁石22A,22Bの挿入を案内することができ、挿入作業がさらに容易になる。
また、第1のコア部20Aのスリット31,32,33,34が、磁極中心線M1に対して対称に形成されているため、エアギャップに発生する磁束の空間高調波を抑制し、トルクリプルおよび径方向加振力(ステータ磁界によるロータコア20の吸引力)を抑制することができる。
また、第1のコア部20Aが、第1の磁石挿入孔21Aの周方向の両側にサイドスリット35を有し、第2のコア部20Bが、第2の磁石挿入孔21Bの周方向の両側にサイドスリット35を有するため、隣り合う磁極間の漏れ磁束を低減することができる。
また、磁石挿入孔21A,21Bは、磁極中心線M1に直交するように直線状に延在しているため、磁石挿入孔21A,21Bよりも径方向外側のコア部分を小さくすることができる。そのため、磁石挿入孔21A,21Bよりも径方向外側のコア部分に加わる遠心力を低減し、ロータコア20の耐久性を向上することができる。
また、ロータコア20を軸方向に貫通する貫通穴26,27,28が設けられているため、貫通穴26,27,28を流れる冷媒により、ロータ2を冷却することができる。これにより、永久磁石22A,22Bの高温減磁を抑制することができる。
また、ステータコア10の外周に切欠き部16が設けられているため、この切欠き部16とシェル5との間を流れる冷媒により、電動機100を冷却することができる。
また、ステータ1の巻線15が、銅またはアルミニウムで構成された導体15aと、導体15aの表面を覆う絶縁被膜15bとを有するため、例えば圧縮機500の冷媒中において巻線15の腐食を防止することができる。
第1の変形例.
図11は、実施の形態1の第1の変形例のロータ2の第2のコア部20Bにおける断面図である。第1の変形例の第2のコア部20Bでは、1つの第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側に、スリット32,33,34が2つずつ形成されている。すなわち、スリットの数N2は、6である。第1のコア部20Aの第1の磁石挿入孔21Aのスリットの数N1は、上記の通り8であるため、N1>N2が成り立つ。
第2のコア部20Bのスリット32,33,34は、例えば、第1のコア部20Aの8個のスリット31,32,33,34のうちのスリット32,33,34と、形状および配置が同じである。しかしながら、このような構成に限らず、各第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側に6個のスリットが設けられていればよい。
第2のコア部20Bのスリット32,33,34は、磁極中心線M1に対して対称に形成されていることが望ましい。これにより、エアギャップに発生する磁束の空間高調波を抑制し、トルクリプルおよび径方向加振力を低減することができる。また、第2のコア部20Bのスリット32,33,34の長手方向は、磁極中心線M1と平行であることが望ましい。これにより、第2の永久磁石22Bの磁束を最短距離でステータ1に導くことができる。
この第1の変形例においても、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合は、70%以上、100未満である。また、第1のコア部20Aの第1の磁石挿入孔21Aの幅W1は、第2のコア部20Bの第2の磁石挿入孔21Bの幅W2よりも広い。
第1の変形例のロータ2は、第2のコア部20Bが磁石挿入孔21Bの径方向外側にスリット32,33,34を有することを除き、実施の形態1のロータ2と同様に構成されている。
第2の変形例.
図12は、実施の形態1の第2の変形例のロータ2の第2のコア部20Bにおける断面図である。第2の変形例の第2のコア部20Bでは、1つの第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側に、スリット33,34が2つずつ形成されている。すなわち、スリットの数N2は、4である。第1のコア部20Aの第1の磁石挿入孔21Aのスリットの数N1は、上記の通り8であるため、N1>N2が成り立つ。
第2のコア部20Bのスリット33,34は、例えば、第1のコア部20Aの8個のスリット31,32,33,34のうちのスリット33,34と、形状および配置が同じである。しかしながら、このような構成に限らず、各第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側に4個のスリットが設けられていればよい。
第2のコア部20Bのスリット33,34は、磁極中心線M1に対して対称に形成されていることが望ましい。また、第2のコア部20Bのスリット33,34の長手方向は、磁極中心線M1と平行であることが望ましい。
この第2の変形例においても、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合は、70%以上、100未満である。また、第1のコア部20Aの第1の磁石挿入孔21Aの幅W1は、第2のコア部20Bの第2の磁石挿入孔21Bの幅W2よりも広い。
第2の変形例のロータ2は、第2のコア部20Bが第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側にスリット33,34を有することを除き、実施の形態1のロータ2と同様に構成されている。
第3の変形例.
図13は、実施の形態1の第3の変形例のロータ2の第2のコア部20Bにおける断面図である。第3の変形例の第2のコア部20Bでは、1つの第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側に、2つのスリット34が形成されている。すなわち、スリットの数N2は、2である。第1のコア部20Aの第1の磁石挿入孔21Aのスリットの数N1は、上記の通り8であるため、N1>N2が成り立つ。
第2のコア部20Bのスリット34は、例えば、第1のコア部20Aの8個のスリット31,32,33,34のうちのスリット34と、形状および配置が同じである。しかしながら、このような構成に限らず、第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側に2つのスリットが設けられていればよい。
第2のコア部20Bのスリット34は、磁極中心線M1に対して対称に形成されていることが望ましい。また、第2のコア部20Bのスリット34の長手方向は、磁極中心線M1と平行であることが望ましい。
この第3の変形例においても、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合は、70%以上、100未満である。また、第1のコア部20Aの第1の磁石挿入孔21Aの幅W1は、第2のコア部20Bの第2の磁石挿入孔21Bの幅W2よりも広い。
第3の変形例のロータ2は、第2のコア部20Bが第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側にスリット34を有することを除き、実施の形態1のロータ2と同様に構成されている。
第1〜第3の変形例(図11〜図13)では、第2のコア部20Bが第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側にスリットを有するが、そのスリットの数N2は、第1のコア部20Aのスリットの数N1よりも少ない(N2<N1)。そのため、永久磁石22A,22Bにおける渦電流損を低減することができる。また、磁石挿入孔21A,21Bの幅W1,W2がW1>W2を満足するため、第1の永久磁石22Aの減磁耐力と第2の永久磁石22Bの減磁耐力とを同等に近付けることができる。
また、第2のコア部20Bが第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側にスリットを有するため、実施の形態1よりもトルクリプルの低減効果が向上する。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。図14は、実施の形態2の電動機のロータ2の1磁極に相当する部分を示す斜視図である。図15は、図14における線分XV−XVにおける矢視方向の断面図、すなわちロータ2の縦断面図である。
上述した実施の形態1では、2つの第1のコア部20Aが第2のコア部20Bの軸方向両側に設けられていた。これに対し、この実施の形態2では、2つの第2のコア部20Bが第1のコア部20Aの軸方向両側に設けられている。
第1のコア部20Aは、実施の形態1の第1のコア部20A(図5)と同様の構成を有し、ロータコア20の軸方向中央に配置されている。第2のコア部20Bは、実施の形態1の第2のコア部20B(図6)と同様の構成を有し、ロータコア20の軸方向両端に配置されている。
図15に示すように、第1のコア部20Aは軸方向の長さL3を有し、各第2のコア部20Bは軸方向の長さL4を有する。第1の磁石挿入孔21Aの幅W1は、第2の磁石挿入孔21Bの幅W2よりも広い。ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合は、L4×2/(L3+L4×2)×100で表される。当該割合は、70%以上、100未満である。
なお、第2のコア部20Bは、第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側にスリットを有さないが、各変形例(図11〜13)で説明したように、第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側に数N2(<N1)のスリットを有していてもよい。
この実施の形態2では、幅W1の広い第1の磁石挿入孔21Aの軸方向両側に、幅W2の狭い第2の磁石挿入孔21Bが位置する。そのため、ロータコア20が完成する前に、第1の磁石挿入孔21Aに第1の永久磁石22Aを挿入する必要がある。
そのため、電磁鋼板を積層して第1のコア部20Aを形成した段階で、その第1の磁石挿入孔21Aに第1の永久磁石22Aを挿入する。その後、第1のコア部20Aの軸方向両側に電磁鋼板を積層して第2のコア部20Bを形成し、それぞれの第2の磁石挿入孔21Bに第2の永久磁石22Bを挿入する。
実施の形態2のロータ2は、ロータコア20において、2つの第2のコア部20Bが第1のコア部20Aの軸方向両側に設けられていることを除き、実施の形態1のロータ2と同様に構成されている。
以上説明したように、この第2の実施の形態においても、第2のコア部20Bのスリットの数N2が第1のコア部20Aのスリットの数N1よりも少なく、ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合が70%以上、100%未満であるため、渦電流損を低減することができる。また、第1の磁石挿入孔21Aの幅W1が第2の磁石挿入孔21Bの幅W2よりも広いため、第1の永久磁石22Aの減磁耐力と第2の永久磁石22Bの減磁耐力とを同等に近付けることができる。また、第1の永久磁石22Aと比較して第2の永久磁石22Bを薄く構成できるため、製造コストを低減することができる。
また、第1のコア部20Aの軸方向の両側に、2つの第2のコア部20Bが設けられているため、ロータ2の軸方向の重量バランスが向上する。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図16は、実施の形態3の電動機のロータ2の1磁極に相当する部分を示す斜視図である。図17は、図16における線分XVII−XVIIにおける矢視方向の断面図、すなわちロータ2の縦断面図である。
上述した実施の形態1のロータコア20は、2つの第1のコア部20Aと1つの第2のコア部20Bとを有し、実施の形態2のロータコア20は、2つの第2のコア部20Bと1つの第1のコア部20Aとを有していた。
これに対し、実施の形態3のロータコア20は、第1のコア部20Aと第2のコア部20Bとを1つずつ有する。第1のコア部20Aは、実施の形態1の第1のコア部20A(図5)と同様の構成を有し、第2のコア部20Bは、実施の形態1の第2のコア部20B(図6)と同様の構成を有する。第1のコア部20Aと第2のコア部20Bとは、軸方向に隣り合うように設けられている。
図17に示すように、第1のコア部20Aは軸方向の長さL5を有し、各第2のコア部20Bは軸方向の長さL6を有する。第1の磁石挿入孔21Aの幅W1は、第2の磁石挿入孔21Bの幅W2よりも広い。ロータコア20における第2のコア部20Bの軸方向長さの割合は、L6/(L5+L6)で表される。当該割合は、70%以上、100未満である。
なお、第2のコア部20Bは、第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側にスリットを有さないが、各変形例(図11〜13)で説明したように、第2の磁石挿入孔21Bの径方向外側に数N2(<N1)のスリットを有していてもよい。
ロータコア20は、図5に示した第1のコア部20Aの形状に打ち抜いた電磁鋼板と、図6に示した第2のコア部20Bの形状に打ち抜いた電磁鋼板とを、軸方向に積層することにより構成される。また、ロータコア20の一方の側(図17における下側)から、第1のコア部20Aの第1の磁石挿入孔21Aに第1の永久磁石22Aを挿入する。また、ロータコア20の他方の側(図17における上側)から、第2のコア部20Bの第2の磁石挿入孔21Bに第2の永久磁石22Bを挿入する。
実施の形態3のロータ2は、ロータコア20が第1のコア部20Aと第2のコア部20Bとを1つずつ有することを除き、実施の形態1のロータ2と同様に構成されている。
以上説明したように、この実施の形態3によれば、実施の形態1で説明した効果に加えて、ロータコア20が第1のコア部20Aと第2のコア部20Bとを1つずつ有するため、ロータコア20の構成が簡単になり、組立工程も簡単になる。これにより、電動機100の製造コストを低減することができる。
上述した実施の形態1〜3および各変形例では、磁石挿入孔21A,21Bが、磁極中心線M1に直交するように直線状に延在していたが、このような例に限定されるものではない。例えば、磁石挿入孔21A,21Bは、周方向中心が径方向内側に突出するV字状に延在していてもよい。また、1つの磁石挿入孔に、複数の永久磁石を配置してもよい。
<スクロール圧縮機>
次に、上述した実施の形態1〜3および各変形例の電動機が適用可能な圧縮機について説明する。図18は、実施の形態1の電動機100を備えた圧縮機500の構成を示す断面図である。なお、実施の形態1の電動機100に代えて、実施の形態2,3または各変形例の電動機を用いてもよい。
圧縮機500は、スクロール圧縮機であり、格納容器502内に、圧縮機構510と、圧縮機構510を駆動する電動機100と、圧縮機構510と電動機100とを連結する主軸501と、主軸501の圧縮機構510の反対側の端部(副軸部)を支持するサブフレーム503と、格納容器502の底部の油だめ505に貯留される冷凍機油504とを有する。
圧縮機構510は、それぞれの板状渦巻歯の間に圧縮室を形成するように組み合わされた固定スクロール511および揺動スクロール512と、オルダムリング513と、コンプライアントフレーム514と、ガイドフレーム515とを有する。
固定スクロール511には、格納容器502を貫通した吸入管506が圧入されている。また、格納容器502を貫通して、固定スクロール511の吐出ポートから吐出される高圧の冷媒ガスを外部(冷凍サイクル)に吐出する吐出管507が設けられている。
格納容器502は、電動機100が焼嵌めによって組み込まれる円筒状のシェル5を有する。また、格納容器502には、電動機100のステータ1と駆動回路とを電気的に接続するためのガラス端子508が溶接により固定されている。
上述した実施の形態1〜3および各変形例の電動機100は、渦電流損の低減により電動機効率を向上している。そのため、圧縮機500の動力源に電動機100を用いることで、圧縮機500の運転効率を向上し、消費エネルギーを低減することができる。
ここでは、圧縮機の一例としてスクロール圧縮機について説明したが、上述した各実施の形態および変形例で説明した電動機は、スクロール圧縮機以外の圧縮機に適用してもよい。
<空気調和装置>
次に、上述した圧縮機500を備えた空気調和装置400について説明する。図19は、空気調和装置400の構成を示す図である。図19に示した空気調和装置400は、圧縮機401と、凝縮器402と、絞り装置(減圧装置)403と、蒸発器404とを有する。圧縮機401、凝縮器402、絞り装置403および蒸発器404は、冷媒配管407によって連結されて冷凍サイクルを構成している。すなわち、圧縮機401、凝縮器402、絞り装置403および蒸発器404の順に、冷媒が循環する。
圧縮機401、凝縮器402および絞り装置403は、室外機410に設けられている。圧縮機401は、図18に示した圧縮機500で構成されている。室外機410には、凝縮器402に室外の空気を供給する室外側送風機405が設けられている。蒸発器404は、室内機420に設けられている。この室内機420には、蒸発器404に室内の空気を供給する室内側送風機406が設けられている。
空気調和装置400の動作は、次の通りである。圧縮機401は、吸入した冷媒を圧縮して送り出す。凝縮器402は、圧縮機401から流入した冷媒と室外の空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮して液化させて冷媒配管407に送り出す。室外側送風機405は、凝縮器402に室外の空気を供給する。絞り装置403は、開度を変化させることによって、冷媒配管407を流れる冷媒の圧力等を調整する。
蒸発器404は、絞り装置403により低圧状態にされた冷媒と室内の空気との熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発(気化)させて、冷媒配管407に送り出す。室内側送風機406は、蒸発器404に室内の空気を供給する。これにより、蒸発器404で熱が奪われた冷風が、室内に供給される。
圧縮機401(図18の圧縮機500)には、実施の形態1〜3および各変形例で説明した電動機100が適用されるため、空気調和装置400の運転時における圧縮機401の運転効率を高め、動作の安定性を向上することができる。
なお、実施の形態1〜3および各変形例で説明した電動機を適用した圧縮機500は、図19に示した空気調和装置400に限らず、他の種類の空気調和装置に用いてもよい。
以上、本発明の望ましい実施の形態について具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変形を行なうことができる。
1 ステータ、 2 ロータ、 5 シェル、 10 ステータコア、 11 ヨーク、 12 ティース、 13 スロット、 15 巻線、 15a 導体、 15b 絶縁被膜、 16 切欠き部、 17 当接面、 20 ロータコア、 20A 第1のコア部、 20B 第2のコア部、 21A 第1の磁石挿入孔、 21B 第2の磁石挿入孔、 22A 第1の永久磁石、 22B 第2の永久磁石、 23 フラックスバリア、 24 シャフト孔、 25 回転シャフト、 26 第1の貫通穴、 27 第2の貫通穴、 28 第3の貫通穴、 31,32,33,34 スリット、 35 サイドスリット、 100 電動機、 201,203 外側端縁、 202,204 内側端縁、 400 空気調和装置、 401 圧縮機、 402 凝縮器、 403 絞り装置、 404 蒸発器、 405 室外側送風機、 406 室内側送風機、 407 冷媒配管、 410 室外機、 420 室内機、 500 圧縮機、 501 主軸、 502 格納容器、 503 サブフレーム、 506 吸入管、 507 吐出管、 508 ガラス端子、 510 圧縮機構、 511 固定スクロール、 512 揺動スクロール、 513 オルダムリング、 514 コンプライアントフレーム、 515 ガイドフレーム。

Claims (17)

  1. 軸線を中心とする環状のロータコアであって、前記軸線の方向に、第1の磁石挿入孔を有する第1のコア部と、第2の磁石挿入孔を有する第2のコア部とを有するロータコアと、
    前記第1の磁石挿入孔内に配置され、希土類磁石で構成された第1の永久磁石と、
    前記第2の磁石挿入孔内に配置され、希土類磁石で構成された第2の永久磁石と
    を有し、
    前記第1の磁石挿入孔の前記軸線を中心とする径方向の幅は、前記第2の磁石挿入孔の前記径方向の幅よりも広く、
    前記第1のコア部は、前記第1の磁石挿入孔の前記径方向の外側に、前記径方向の長さが前記軸線を中心とする周方向の長さよりも長い、1以上の数N1のスリットを有し、
    前記第2のコア部は、前記第2の磁石挿入孔の前記径方向の外側に、前記径方向の長さが前記周方向の長さよりも長い、0以上の数N2のスリットを有し、
    N1>N2が成り立ち、
    前記ロータコアの前記軸線の方向の長さに対する前記第2のコア部の前記軸線の方向の長さの割合が、70%以上、100%未満である
    ロータ。
  2. 前記ロータコアの前記軸線の方向の長さに対する前記第2のコア部の前記軸線の方向の長さの割合が、70%以上、90%以下である
    請求項1に記載のロータ。
  3. 前記ロータコアは、前記第2のコア部の前記軸線の方向の両側に、2つの前記第1のコア部を有する
    請求項1または2に記載のロータ。
  4. 前記ロータコアは、前記第1のコア部の前記軸線の方向の両側に、2つの前記第2のコア部を有する
    請求項1または2に記載のロータ。
  5. 前記ロータコアは、前記軸線の方向に隣り合うように前記第1のコア部と前記第2のコア部とを1つずつ有する
    請求項1または2に記載のロータ。
  6. 前記第1の磁石挿入孔と前記第2の磁石挿入孔とは、前記軸線の方向に互いに連続している
    請求項1から5までの何れか1項に記載のロータ。
  7. 前記第1の磁石挿入孔と前記第2の磁石挿入孔とは、前記径方向の外側または内側の端縁が、互いに同一の径方向位置にある
    請求項1から6までの何れか1項に記載のロータ。
  8. 前記第1のコア部の前記数N1のスリットは、前記第1の磁石挿入孔の前記周方向の中心を通る前記径方向の直線に対して対称に形成された複数のスリットである
    請求項1から7までの何れか1項に記載のロータ。
  9. 前記第2のコア部の前記数N2のスリットは、前記第2の磁石挿入孔の前記周方向の中心を通る前記径方向の直線に対して対称に形成された複数のスリットである
    請求項1から8までの何れか1項に記載のロータ。
  10. 前記第1のコア部は、前記第1の磁石挿入孔の前記周方向の両端に、前記周方向の長さが前記径方向の長さよりも長いサイドスリットを有し、
    前記第2のコア部は、前記第2の磁石挿入孔の前記周方向の両端に、前記周方向の長さが前記径方向の長さよりも長いサイドスリットを有する
    請求項1から9までのいずれか1項に記載のロータ。
  11. 前記第1の磁石挿入孔は、当該第1の磁石挿入孔の前記周方向の中心を通る前記径方向の直線に直交するように直線状に延在し、
    前記第2の磁石挿入孔は、当該第2の磁石挿入孔の前記周方向の中心を通る前記径方向の直線に直交するように直線状に延在している
    請求項1から10までのいずれか1項に記載のロータ。
  12. 前記ロータコアは、当該ロータコアを軸方向に貫通する貫通穴を有する
    請求項1から10までのいずれか1項に記載のロータ。
  13. 請求項1から12までの何れか1項に記載のロータと、
    前記ロータを囲むステータコアと、前記ステータコアに巻かれた巻線とを有するステータと
    を有する電動機。
  14. 前記ステータコアは、当該ステータコアの外周に切欠き部を有する
    請求項13に記載の電動機。
  15. 前記巻線は、銅またはアルミニウムで構成された導体と、前記導体の表面を覆う絶縁被膜とを有する
    請求項13または14に記載の電動機。
  16. 格納容器と、
    前記格納容器内に配置された圧縮機構と、
    前記圧縮機構を駆動する電動機と
    を備え、
    前記電動機は、
    請求項1から12までの何れか1項に記載のロータと、
    前記ロータを囲み、前記ロータとの間にエアギャップを有するステータと
    を有する圧縮機。
  17. 圧縮機、凝縮器、減圧装置および蒸発器を備え、
    前記圧縮機は、
    格納容器と、
    前記格納容器内に配置された圧縮機構と、
    前記圧縮機構を駆動する電動機と
    を備え、
    前記電動機は、
    請求項1から12までの何れか1項に記載のロータと、
    前記ロータを囲み、前記ロータとの間にエアギャップを有するステータと
    を有する空気調和装置。
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