JP5999079B2 - 回転電機ロータ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の鋼板を積層した積層体と、積層体の各磁石孔に少なくとも1つが配置された複数の磁石とを含む回転電機ロータに関し、特に、渦電流損の低減に関する。
従来から回転電機ロータにおいて、複数の鋼板の積層体を含むロータコアを用いる構成が知られている。また、積層体の周方向複数個所に軸方向に貫通する磁石孔が形成され、磁石孔に磁石が配置される磁石付ロータも知られている。
特許文献1には、磁石孔のそれぞれに複数の磁石が挿入された回転電機ロータであって、それぞれの磁石の間に樹脂が注入されることにより2つの磁石の接触が抑制される構成が記載されている。複数の磁石は、ロータコアを形成する各鋼板に磁石孔内で接触している。
特許文献2には、磁石孔のそれぞれに複数の磁石が挿入された回転電機ロータであって、それぞれの磁石の間に発泡樹脂シートが設けられ、そのシートが熱膨張することで磁石を磁石孔の内面に押し付ける構成が記載されている。複数の磁石は、ロータコアを形成する各鋼板に磁石孔内で接触している。特許文献2には、磁石に表面コーティングを施すことも記載されている。
特開2013−165625号公報 特開2010−141989号公報
特許文献1または特許文献2に記載された構成において、絶縁皮膜付鋼板を打ち抜いて孔が形成された複数の孔付鋼板を積層して積層体を形成する場合、隣り合う孔付鋼板は絶縁皮膜を介して接触する。この場合、隣り合う孔付鋼板は互いの接触部を介しては実質上導通しないが、孔付鋼板と磁石とは導通する。このため、周方向に隣り合う磁石に渦電流が生じる場合に、それぞれの渦電流が複数の孔付鋼板を介して短絡して大きくなることにより渦電流損が大きくなる。磁石の表面に皮膜形成工程により絶縁皮膜を設けて磁石と鋼板との接触を抑制し、これによって渦電流損を抑制する場合もあるが、磁石のコストが上昇する。特許文献1、2には、このような課題を解決する手段は開示されていない。
本発明の目的は、磁石に対して皮膜形成工程を用いることなく渦電流損を抑制できる回転電機ロータを提供することである。
本発明に係る回転電機ロータは、絶縁皮膜付鋼板を打ち抜いて孔が形成された複数の孔付鋼板を積層し、複数の前記孔を軸方向に連結してそれぞれ形成される複数の磁石孔を含む積層体と、前記各磁石孔に少なくとも1つが配置された複数の磁石と、を含み、前記積層体は、少なくとも周方向一部において、前記積層体の軸方向の第1位置で前記複数の磁石の周方向に隣り合う2つの磁石のうち、一方磁石と接触して前記一方磁石を支持するが、他方磁石とは接触しない第1孔付鋼板と、前記第1位置とは異なる前記積層体の軸方向の第2位置で前記他方磁石と接触して前記他方磁石を支持するが、前記一方磁石とは接触しない第2孔付鋼板とを有する。
本発明に係る回転電機ロータによれば、磁石に対して皮膜形成工程を用いることなく渦電流損を抑制できる。
本発明に係る実施形態の回転電機ロータを含む回転電機を部分的に切断して示す斜視図である。 図1に示すロータを軸方向一方側から見た図である。 図1に示すロータを軸方向中間部で切断して示す図である。 図2のA−A断面図(a)と、図2のB−B断面図(b)である。 図4のC部拡大図である。 図1に示す2つの磁石と積層体との接触状態を径方向に見て示す模式図である。 図1から2つの磁石を取り出して外径側から見て渦電流経路を示す模式図である。 比較例のロータにおいて、図7に対応する渦電流経路を示す模式図である。 本発明に係る実施形態の回転電機ロータの別例の第1例において、軸方向端面図(a)と、(a)のD部拡大図(b)である。 図9に示すN極の磁石において、図6に対応する図である。 本発明に係る実施形態の回転電機ロータの別例の第2例において、隣り合う2つの磁極を示す図(a)(b)と、2つの磁極を形成する磁石において、図6に対応する図(c)である。 図9に示すロータにおいて、N極及びS極の磁石を含んで大きい渦電流が形成される状態を示している図6に対応する図である。 本発明に係る実施形態の回転電機ロータの別例の第3例において、軸方向端面図(a)と、(a)のE部拡大図(b)である。 図13に示すN極の磁石において、図6に対応する図である。 本発明に係る実施形態の回転電機ロータの別例の第4例において、N極及びS極の磁石において、図6に対応する図である。 図15のN極の磁石と積層体との接触状態を示す模式図である。 図13に示すロータにおいて、大きい渦電流が形成される状態を示している図6に対応する図である。 本発明に係る実施形態の回転電機ロータの別例の第5例において、隣り合う2つの磁極を示す図(a)(b)と、2つの磁極を形成する磁石において、図6に対応する図(c)である。 本発明に係る実施形態の回転電機ロータの別例の第6例において、隣り合う2つの磁極を形成する磁石において、図6に対応する図である。 本発明に係る実施形態の回転電機ロータの別例の第7例において、隣り合う2つの磁極を形成する磁石において、図6に対応する図である。 本発明に係る実施形態の回転電機ロータの別例の第8例において、N極及びS極の磁石において、図6に対応する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態を説明する。この説明において、具体的な形状、材料、及び個数は、本発明の理解を容易にするための例示であって、仕様に応じて適宜変更することができる。
以下において複数の実施形態や、変形例などが含まれる場合、それらを適宜組み合わせて実施することができる。以下ではすべての図面において同様の要素には同一の符号を付して説明する。
本実施形態の回転電機ロータ(以下、「ロータ」という。)12を含む回転電機10は、例えばハイブリッド車両を駆動するモータとして、または、発電機として、または、その両方の機能を有するモータジェネレータとして用いられる。回転電機10は、ハイブリッド車両以外の電気自動車または燃料電池車の走行モータとして用いることもできる。
図1は、実施形態のロータ12を含む回転電機10を部分的に切断して示している。図2は、図1に示すロータを軸方向一方側から見た図であり、図3は、図1に示すロータ12を軸方向中間部で切断して示す図である。
回転電機10は、3相交流電流で駆動する永久磁石付の同期電動機であり、図示しないモータケースの内側に固定されたステータ14と、ステータ14と所定の空隙をあけて径方向内側に対向配置され、ステータ14に対し回転可能なロータ12と、後述する図9で示す回転軸16とを備える。「径方向」は、ロータ12の回転中心軸O(図9)に対し直交する放射方向である。「軸方向」は、ロータ12の回転中心軸Oに平行な方向であり、「周方向」は、ロータ12の回転中心軸Oを中心として描かれる円形に沿う方向である。回転軸16は、ロータ12の中心部に貫通して固定されて、モータケースに回転可能に支持される。
ステータ14は、ステータコア18と、ステータコア18の周方向複数個所の等間隔位置に配置されたティース19と、各ティース19に巻かれた複数相(より具体的にはu相、v相、w相の3相)のステータ巻線20とを含む。具体的には、ステータコア18の内周面には、径方向内側へ(ロータ12へ向けて)突出する複数のティース19がステータ14の周方向に沿って互いに間隔をおいて配列されている。各ティース19間にスロット22が形成される。ステータコア18及び複数のティース19は、複数の電磁鋼板を積層することにより構成される積層体により、一体に形成されている。
各相のステータ巻線20は、スロット22を通ってティース19に集中巻または分布巻で巻装されている。ティース19にステータ巻線20が巻装されることでステータ磁極が構成される。図1では複数のステータ巻線20の断面を直方体で模式的に示している。そして、複数相のステータ巻線20に複数相の交流電流が流れることによって、周方向に複数配置されたティース19が磁化し、周方向に回転する回転磁界がステータ14に生成される。ティース19に形成された回転磁界は、その先端面からロータ12に作用する。
ロータ12は、円筒状の積層体24と、積層体24の周方向の等間隔複数個所に交互に配置されたN極の磁極26n及びS極の磁極26sとを含む。積層体24は、ロータコアとも呼ばれる。積層体24は、電磁鋼板である円板状の磁性材製の孔付鋼板28a,28b,28cを複数個、軸方向に積層することにより一体に構成される。後述する図4、図5に示すように、各孔付鋼板28a,28b,28cは、厚さ方向両側面に絶縁皮膜35が設けられた絶縁皮膜付鋼板において、周方向に沿って等間隔の複数位置において軸方向に打ち抜くことによって形成される孔29,30を有する。
各磁極26n,26sは、永久磁石である磁石31n,31sを含んで形成される。積層体24及び複数の磁石31n,31sは後述する。
ロータ12は、回転軸16の外径側に固定され、ステータ14の径方向内側に空隙を介して対向配置される。
積層体24は、周方向に沿って等間隔の複数位置において、軸方向に貫通するように設けられた磁石孔34を含んでいる。複数の磁石孔34は、積層体24の周方向に沿って複数位置で軸方向に延伸して形成される。各磁石孔34は、積層体の周方向に沿う矩形状の断面形状を有する。各磁石孔34は、複数の孔付鋼板28a、28b、28cに形成された複数の孔29、30を軸方向に連結することにより形成される。積層体24の磁石孔34よりも径方向内側には、軸方向に貫通する軽量化のための複数の貫通孔36が形成される。
複数の磁石31n,31sは、N極磁極26nの磁石孔34に1つずつ挿入して配置される一方磁石である第1磁石31nと、S極磁極26sの磁石孔34に1つずつ挿入して配置される他方磁石である第2磁石31sとを含む。
各磁石31n,31sは、それぞれ軸方向に対し直交する断面が矩形である直方体形状を有する。各磁石31n,31sにおいて、図7に示すように、断面形状の矩形の長手方向の辺L1と軸方向の辺L2とで形成される面である径方向外側面S1a,S1bと径方向内側面S2a,S2bが着磁面である。
各磁石31n,31sの表面には、被膜形成工程を用いて樹脂によって形成する絶縁皮膜が存在せず、いわゆる皮膜レスである。なお、各磁石31n,31sの表面には、磁石の製造時に所定時間以上の放置によって酸化被膜が形成される。本明細書において、上記の「絶縁皮膜」の意味には、この酸化被膜は含まれない。
異なる形状の孔29,30を持った孔付鋼板28a、28b、28cは、一方磁石接触鋼板である第1孔付鋼板28aと、他方磁石接触鋼板である第2孔付鋼板28bと、中間孔付鋼板28cをそれぞれ複数ずつ含んでいる。
各第1孔付鋼板28a及び各第2孔付鋼板28bは、周方向等間隔の複数位置に交互に形成された孔29と孔30とを有する。
各第1孔付鋼板28aの孔29には第1磁石31nが挿入され、孔30には第2磁石31sが挿入される。各第1孔付鋼板28aは、各第1磁石31nと孔29の内面で接触して径方向両側から挟むことによって各第1磁石31nを支持するが、第2磁石31sとは孔30の内面を含めて接触しない。この場合、図2に示すように、第1孔付鋼板28aにおいて、孔29の径方向の間隔d1aは孔30の間隔d2aに比べて小さくなっており、孔29の径方向に向く2つの壁面は第1磁石31nの径方向両側面に接触する。各第1孔付鋼板28aにおいて、第2磁石31sの径方向両側面と孔30の内面との間には径方向の隙間G1が形成される。
各第2孔付鋼板28bの孔30には第1磁石31nが挿入され、孔29には第2磁石31sが挿入される。各第2孔付鋼板28bは、各第2磁石31sと孔29の内面で接触して径方向両側から挟むことによって各第2磁石31sを支持するが、第1磁石31nとは孔30の内面を含めて接触しない。この場合、図3に示すように、第2孔付鋼板28bにおいて、孔29の径方向の間隔d2bは孔30の径方向の間隔d1bよりも小さくなっており、孔29の径方向に向く2つの壁面は第2磁石31sの径方向両側面に接触する。各第2孔付鋼板28bにおいて、第1磁石31nの径方向両側面と孔30の内面との間には径方向の隙間G2が形成される。
第1孔付鋼板28a及び第2孔付鋼板28bにおいて、孔29の周方向の間隔を孔30の周方向の間隔より小さくして、第1磁石31nまたは第2磁石31sの周方向両面に孔29の内面を接触させてもよい。
なお、第1孔付鋼板28a及び第2孔付鋼板28bは、各磁石と孔との接触関係が異なることを表すために「第1」「第2」の文字を付して区別している。第1孔付鋼板28a及び第2孔付鋼板28bは、互いに同じ形状の2つの孔付鋼板を用いて、各磁石と孔との位置関係が異なるように周方向位置を相対的にずらしたものを用いてもよい。
各中間孔付鋼板28c(図4)は、周方向等間隔の複数位置に孔30を有する。各孔30の径方向両側壁面の間隔は、図2の右側の孔30及び図3の左側の孔30と同様に、磁石31n、31sの径方向両側面の径方向長さよりも大きくなっており、各孔30の内面は磁石31n、31sのいずれにも接触しない。
図4(a)は、図2のA−A断面図を示し、図4(b)は図2のB−B断面図を示している。積層体24は、複数積層した第1孔付鋼板28a、複数積層した中間孔付鋼板28c、複数積層した第2孔付鋼板28bをそれぞれ1組とし、1組の第1孔付鋼板28a、1組の中間孔付鋼板28c、1組の第2孔付鋼板28b、1組の中間孔付鋼板28c、1組の第1孔付鋼板28a・・・の順に積層することにより形成される。複数の磁石孔34は、複数の孔29,30が軸方向にそれぞれ連結されて形成される。図4では、一部の中間孔付鋼板28cが第1孔付鋼板28a及び第2孔付鋼板28bの間で1枚のみ挟まれるように示されているが、実際には複数の中間孔付鋼板28cが挟まれている。図4では分かりやすくするために、中間孔付鋼板28cを砂地で示している。各組の中間孔付鋼板28cを1枚ずつとしてもよい。各組の孔付鋼板28a、28c、28bを1枚ずつとしてもよい。
各孔付鋼板28a、28b、28cは、積層した状態で周方向一部または複数個所を治具で軸方向に押圧変形させることによって構成される図示しないかしめ部によって、互いに凹凸嵌合して一体に結合される。この状態で、各磁石孔34に磁石31n、31sが挿入され、各磁石孔34の周方向両端部の空間には絶縁性の溶融樹脂が注入され固化することによって、磁石孔34からの磁石31n、31sの抜け防止が図られる。各磁石孔34の周方向両端部に樹脂を注入せず空隙部としてもよい。
中間孔付鋼板28cは、第1孔付鋼板28a及び第2孔付鋼板28bが磁石31n、31sを介して電気的に導通することを安定して抑制するために設けられる。第1孔付鋼板28a及び第2孔付鋼板28bの間に配置される中間孔付鋼板28cは1枚としてもよい。孔付鋼板28a、28cの導通が安定して抑制されるのであれば、中間孔付鋼板28cを省略してもよい。
積層体24は、複数の第1孔付鋼板28aにおいて、図4(a)の第1磁石31nが配置される各磁石孔34内で、軸方向に沿って非接触部H1を介して少なくとも2個所に離れて第1磁石31nに接触する。積層体24は、複数の第2孔付鋼板28bにおいて、図4(b)の第2磁石31sが配置される各磁石孔34内で、軸方向に沿って非接触部H2を介して少なくとも2個所に離れて第2磁石31sに接触する。これによって、各磁石31n、31sは、積層体24内において軸方向に対して傾斜することが防止されるので、各磁石31n、31sが接触を予定しない孔付鋼板に接触することが防止される。各磁石31n、31sが磁石孔34内で安定して支持されるのであれば、積層体24は、各磁石31n、31sが配置される磁石孔34内で、軸方向1個所のみで磁石31n、31sに接触する構成としてもよい。
第1孔付鋼板28a及び第2孔付鋼板28bは、周方向に隣り合う第1磁石31n及び第2磁石31sのうち、第1磁石31nまたは第2磁石31sのみと接触するので、各磁石31n、31sに対して皮膜形成工程を用いることなく渦電流損を抑制できる。これについては後述する。
各磁石31n,31sは、例えば希土類磁石、フェライト磁石、またはアルニコ磁石を用いることができる。希土類磁石として、ネオジムに鉄とボロンとを加えた3成分系のネオジム磁石、サマリウムとコバルトとの2元系合金からなるサマリウムコバルト磁石、またはサマリウム鉄窒素磁石を用いてもよい。これらの磁石は、導電率が比較的大きくなるので、ステータ14からの磁界の影響によって渦電流が発生し、それによる損失が生じる場合がある。
各磁極26n、26sに配置される磁石31n,31sの径方向の極性は、周方向に交互に異なっている。これによって、ロータ12の外周面には、N極の磁極26nとS極の磁極26sとが周方向に交互に配置される。ここで、第1磁石31n及び第2磁石31sは周方向に隣り合って、それが周方向に交互に繰り返される。
各磁石孔34に磁石31n,31sが配置された状態で、積層体24の軸方向両側に図示しない一対のエンドプレートを配置し、一対のエンドプレートにより積層体24を軸方向両側から挟み付けることもできる。
上記のロータ12によれば、積層体24では、軸方向で同一位置の軸方向に対し直交する同一断面において、周方向に隣り合う第1磁石31n及び第2磁石31sのうち、第1磁石31nまたは第2磁石31sのみと接触する。「同一断面」は、1つの第1孔付鋼板28aまたは第2孔付鋼板28bの断面である。このため、第1磁石31n及び第2磁石31sに生じる渦電流が積層体24を介して短絡し、大きな渦電流となることを防止できる。また、磁石コーティングと呼ばれる被膜形成工程を用いて、各磁石31n、31sの表面に絶縁皮膜を設ける必要がない。このため、低コストで渦電流損を抑制できる。
図6は、図1に示す第1磁石31n及び第2磁石31sと積層体24との接触状態を径方向に見て示す模式図である。図7は、図1から第1磁石31n及び第2磁石31sを取り出して外径側から見て渦電流経路を示す模式図であり、図8は、比較例のロータにおいて図7に対応する模式図である。図6は、各磁石31n、31sにおいて、砂地で示す部分に孔付鋼板28a、28bが接触することを示している。図6では、中間孔付鋼板28cを省略している。孔付鋼板28a、28bは二点鎖線で示している。各磁石31n、31sの内部に示す複数の矩形は、それぞれ孔付鋼板に対する接触部または非接触部であって、互いに同じ軸方向長さを有する。
この場合、各磁石31n、31sの発生磁束の向きに応じて矢印α、βで示すように、逆向きに渦電流が生じる。また、図1に示すステータ巻線20に交流電流が流れることで、2つの磁石31n、31sの間のQで示す位置には、磁極方向に沿うd軸方向に対し電気角で90度ずれたq軸方向に発生する変動磁束、すなわちq軸磁束がステータ14からロータ12に作用する場合がある。この場合、Qで示す位置の周りに矢印γで示す方向に渦電流が生じようとするが、隣り合う孔付鋼板28a、28bの側面には絶縁皮膜35が設けられるので、複数の孔付鋼板28a、28bの間だけでは渦電流は短絡しない。また、孔付鋼板28a、28bに打ち抜きで孔29、30が形成されることによって磁石孔34の内面には絶縁皮膜は存在しない。磁石31n、31sの表面には酸化被膜が存在するが、この酸化被膜は孔付鋼板28a、28bとのエッジ接触で破損することにより、孔付鋼板28a、28bと磁石31n、31sとは導通する可能性が高い。このため、磁石31n、31sが酸化被膜だけを介して孔付鋼板28a、28bと磁石孔34内で接触する部分では、磁石31n、31sと孔付鋼板28a、28bとが導通する場合がある。
なお、孔付鋼板28a、28b、28cは互いにかしめ部で一体に結合されるので、隣り合う孔付鋼板がかしめ形成時に生じるせん断面で、絶縁皮膜35を介さずに接触して互いに導通する場合がある。この場合でも、せん断面の接触部での電気抵抗は大きいので、渦電流損が実用上問題となる程度に大きくならない。なお、積層体24の軸方向一部または複数個所において、かしめ部の突部側に隣り合う別の孔付鋼板に予め広い突部進入孔を形成しておき、互いにかしめ部で結合する場合に、互いのせん断面が広い接触面で接触することを防止してもよい。これによって、かしめ部周辺の絶縁皮膜がない部分で隣り合う孔付鋼板が接触することを有効に防止できる。この場合、突部と突部進入孔との配置部分では十分な結合力は期待できない場合があるが、磁石固定に用いる樹脂によって積層体24の結合強度を確保する。
図8に示す比較例では、磁石31n、31sの軸方向の全体と積層体24とが磁石孔34内で接触している。この比較例では、矢印P1で示すように2つの磁石31n、31sの渦電流が積層体24を介して短絡して、大きい渦電流となるので、渦電流損が大きくなる場合がある。この場合、軸方向に離れた孔付鋼板28a、28bは、磁石31n、31sを介して導通する。図1から図5に示した実施形態では、積層体24の同一断面で2つの磁石31n、31sの両方が積層体24に接触することがない。このため、図6、図7に示すように、大きい渦電流の発生を抑制できるので、渦電流損を抑制できる。したがって、磁石の発熱による温度上昇と熱減磁とをいずれも抑制できる。また、ロータ12を含む回転電機10を車両の駆動モータとして用いる場合に、損失低減によって燃費を向上できる。しかも各磁石31n、31sに皮膜形成工程を用いて絶縁皮膜を設ける必要がないのでコスト低減を図れる。
図9は、実施形態のロータ12の別例の第1例において、軸方向端面図(a)と、(a)のD部拡大図(b)である。図10は、図9に示すN極の磁石38n、40nにおいて、図6に対応する図である。本例では、後述するように、N極磁極26nは、一方磁石である第1磁石38n及び他方磁石である第2磁石40nとを含み、各磁石38n、40nは断面V字形に配置される。S極磁極26sは、一方磁石である第3磁石38s及び他方磁石である第4磁石40sを含み、各磁石38s、40sは断面V字形に配置される。
積層体24は、複数ずつ設けられる第1孔付鋼板41a、第2孔付鋼板41b及び図示しない中間孔付鋼板を積層して形成される。積層体24は、軸方向に貫通するように設けられた複数の磁石孔42を含んでいる。磁石孔42は、2つを1組として積層体24の周方向に沿って等間隔で離れた複数位置に複数組が形成される。各組の2つの磁石孔42は、径方向外側に向かって互いに間隔が広がる断面V字形に形成される。各磁石孔42は、複数の孔付鋼板28a、28b、28cに打ち抜きで形成された孔44,45が軸方向に連結することにより形成される。
磁石38n、40n、38s、40sは、各磁石孔42にそれぞれ1つずつ配置される。複数の磁石38n、40n、38s、40sのうち、各磁極26n(または26s)で周方向に隣り合う磁石38n、40n(または38s、40s)が、周方向に最も接近して隣り合う2つの磁石である。各磁石38n、40n、38s、40sは、図1の磁石31n、31sと同様に、直方体形状を有する。積層体24には、周方向に沿って第1磁石38n、第2磁石40n、第3磁石38s、第4磁石40sの順に配置される。
各第1孔付鋼板41aは、第1磁石38n及び第3磁石38sが配置される孔44のみで残りの孔45よりも径方向両側の内壁面M1,M2の間隔が小さくなっている。これによって、各第1孔付鋼板41aは、N極磁極26nにおいて、2つの磁石38n、40nのうち、第1磁石38nのみと孔44内で接触し、S極磁極26sにおいて、2つの磁石38s、40sのうち、第3磁石38sのみと孔44内で接触する。
各第2孔付鋼板41b(図10)は、第2磁石40n及び第4磁石40sが配置される孔44のみで残りの孔45よりも径方向両側の内壁面の間隔が小さくなっている。これによって、各第2孔付鋼板41bは、N極磁極26nにおいて、2つの磁石38n、40nのうち、第2磁石40nのみと孔44内で接触し、S極磁極26sにおいて、2つの磁石38s、40sのうち、第4磁石40sのみと孔44内で接触する。
これによって、図10に示すように、各磁極26n、26sに配置される2つの磁石38n、40n(または38s、40s)と、積層体24との接触位置は、周方向一方向に沿って並んだ磁石の順に、軸方向一方向に徐々にずれている。
図示しない各中間孔付鋼板には、第1孔付鋼板28a及び第2孔付鋼板28bと同様に複数の孔が形成される。中間孔付鋼板の孔には、各磁石38n、40n、38s、40sのいずれも接触しない。N極及びS極の磁極26n、26sは、互いに着磁方向が逆になるだけで他の構成は同様であるので、以下、特にN極磁極26nを説明する。
各磁極26nは、断面V字形に配置された磁石38n、40nにより形成され、2つの磁石38n、40nでは径方向に同じ側が同じ磁気特性を有するように着磁されている。この場合、2つの磁石38n、40nでは、互いに着磁方向が同じである。周方向に隣り合う磁極26n、26sでは、互いに磁気特性が異なっている。これによって、ロータ12の外周面には、N極の磁極26nとS極の磁極26sとが周方向に交互に配置される。
各磁極26nを形成する2つの磁石38n、40nは、積層体24の回転中心軸Oを含んで周方向の磁極中央を通る磁極間平面C1に対して両側に対称配置される。
各磁石孔42の周方向両端部には、磁石の周方向両側面よりも外側に拡張されたポケット部46が形成される。各ポケット部46内には磁石38n、40nの抜け防止のための溶融樹脂が注入され固化される。ポケット部46に樹脂を注入せず空隙部としてもよい。
上記構成によれば、積層体24において、軸方向で同一位置の軸方向に対し直交する同一断面で、各磁極26nで周方向に隣り合う2つの磁石38n、40nのうち、一方の磁石38n(または40n)のみと接触する。このため、各磁極26nで2つの磁石に生じる渦電流が積層体24を介して短絡し、大きな渦電流となることを防止できるので、渦電流損を抑制できる。
ここで、本例と異なる比較例として、磁石38n、40nの軸方向の全体と積層体24とが磁石孔42内で接触する構造を考える。比較例では、各磁極26nで2つの磁石38n、40nの径方向に見た渦電流の方向が同一となる。比較例では、図10に示すように、2つの磁石38n、40nに生じる渦電流α、βが積層体24を介して短絡し、矢印P2、P3で示すように大きい渦電流が発生することにより渦電流損が大きくなる。図9、図10に示した本例では、各磁極26nで積層体24の同一断面で2つの磁石38n、40nの両方が積層体24に接触することがないので、大きい渦電流の発生を抑制できることによって渦電流損を抑制できる。
また、上記の図6の構成と同様に、N極及びS極で周方向に隣り合う2つの磁石40n、38sの両方が、積層体24の軸方向同一位置の同一断面において積層体24と孔44内で接触することがない。このため、2つの磁石40n、38s間での渦電流の短絡も防止できる。その他の構成及び作用は、上記の図1から図7の構成と同様である。
図11は、実施形態のロータ12の別例の第2例において、隣り合う2つの磁極26n、26sを示す図(a)(b)と、磁極26n、26sを形成する磁石38n、40n、38s、40sにおいて、図6に対応する図(c)である。積層体24は、複数ずつ設けられる第1孔付鋼板41a、第2孔付鋼板41b、第3孔付鋼板41c、第4孔付鋼板41d、図示しない中間孔付鋼板を積層して形成される。各孔付鋼板41a、41b、41c、41dは、図9の各鋼板41a、41bと基本構成において同様に、周方向複数個所にV字形に配置するように打ち抜きで形成された孔44,45を含んでいる。
第1孔付鋼板41aは各磁石38n、40n、38s、40sのうち、各第1磁石38nのみと孔44内で接触するように、第1磁石38nが配置される孔44のみで残りの孔45よりも径方向両側の内壁面M1,M2の間隔が小さくなっている。第2孔付鋼板41bは各磁石38n、40n、38s、40sのうち、各第2磁石40nのみと孔44内で接触するように、第2磁石40nが配置される孔44のみで残りの孔45よりも径方向両側の内壁面の間隔が小さくなっている。
第3孔付鋼板41cは各磁石38n、40n、38s、40sのうち、各第3磁石38sのみと孔44内で接触するように、第3磁石38sが配置される孔44のみで残りの孔45よりも径方向両側の内壁面の間隔が小さくなっている。第4孔付鋼板41dは各磁石38n、40n、38s、40sのうち、各第4磁石40sのみと孔44内で接触するように、第4磁石40sが配置される孔44のみで残りの孔45よりも径方向両側の内壁面の間隔が小さくなっている。
これによって、図11(c)に示すように、周方向に隣り合う2つの磁極26n、26sに配置される4つの磁石38n、40n、38s、40sと、積層体24との接触位置は、周方向一方向に沿って並んだ磁石の順に、軸方向一方向に徐々にずれている。
上記構成によれば、N極及びS極の磁石38n、40n、38s、40sを含んで、図11に矢印P4,P5で示すように、大きい渦電流が発生することを抑制できる。これについて、図12を用いて説明する。
図12は、図9、図10のロータにおいて、N極及びS極の磁石38n、40n、38s、40sを含んで大きい渦電流が形成される状態を示している図6に対応する図である。第1孔付鋼板41aは、第1磁石38nだけでなく第3磁石38sにも接触しており、第2孔付鋼板41bは、第2磁石40nだけでなく第4磁石40sにも接触している。この場合、図12に矢印P4で示すように第1磁石38n及び第3磁石38sを含んで渦電流が形成され、矢印P5で示すように第2磁石40n及び第4磁石40sを含んで渦電流が形成される場合がある。矢印P4の渦電流は、第1磁石38nの周方向他方側の渦電流の方向と、第3磁石38sの周方向他方側の渦電流の方向とが軸方向に沿って逆になることと、中間の第2磁石40nの渦電流の方向との影響によって形成される。矢印P5の渦電流は、第2磁石40nの周方向一方側の渦電流の方向と、第4磁石40sの周方向一方側の渦電流の方向とが軸方向に沿って逆になることと、中間の第3磁石38sの渦電流の方向との影響によって形成される。図9の構成でも、第1磁石38n及び第3磁石38sの間、第2磁石40n及び第4磁石40sの間がそれぞれ大きく離れていれば、互いを含む大きい渦電流が形成されることはない。本例は、第1磁石38n及び第3磁石38sの間、第2磁石40n及び第4磁石40sの間がそれぞれ小さい場合に大きい渦電流を抑制できる点で有効である。その他の構成及び作用は、図9、図10の構成と同様である。
図13は、実施形態のロータ12の別例の第3例において、軸方向端面図(a)と、(a)のE部拡大図(b)であり、図14は、図13に示すN極の磁石50n、51n、52n、53nにおいて、図6に対応する図である。本例のロータ12は、図9、図10の構成において、積層体24の磁石孔42に配置されたN極の磁石50n、51n、52n、53nとS極の磁石50s、51s、52s、53sとを含む。N極の磁石50n、51n、52n、53nは、周方向に隣り合う2つの磁石孔42に配置された一方磁石である第1磁石50n及び第3磁石52nと、2つの磁石孔42にそれぞれ配置された他方磁石である第2磁石51n及び第4磁石53nとを含む。第2磁石51n及び第4磁石53nは、それぞれ第1磁石50n及び第3磁石52nと周方向に隣接して配置される。
S極の磁石50s、51s、52s、53sは、周方向に隣り合う2つの磁石孔42に配置された一方磁石である第5磁石50s及び第7磁石52sと、2つの磁石孔42にそれぞれ配置された他方磁石である第6磁石51s及び第8磁石53sとを含む。第6磁石51s及び第8磁石53sは、それぞれ第5磁石50s及び第7磁石52sと周方向に隣接して配置される。各磁石孔42内でそれぞれ周方向に隣り合う磁石(例えば50n、51n)が、複数の磁石において周方向に最も接近して隣り合う磁石である。
各磁石は、分割磁石と呼ばれるものであり、図9で示した1つの磁石38n、40n、38s、40sから2等分で分割された場合において、それぞれの分割された磁石と同様の磁気特性を有するように別部材として配置される。これによって、図11のように分割磁石でない構成に比べて、磁石それぞれの渦電流が小さくなり渦電流損の抑制効果が向上する。N極及びS極の磁極26n、26sは、互いに着磁方向が逆になるだけで他の構成は同様であるので、以下、特にN極磁極26nを説明する。
図14に示すように、各第1孔付鋼板41aは、N極磁極26nにおいて、孔44のうち、第1磁石50n及び第3磁石52nがそれぞれ配置される部分で残りの磁石が配置される部分よりも径方向両側の内壁面M1,M2の間隔が小さくなっており、第1磁石50n及び第3磁石52nと孔44内で接触するが、残りの磁石51n、53nとは接触しない。
図13、図14では、S極の磁石50s、51s、52s、53s及び積層体24の接触関係の図示は省略するが、N極の場合と同様である。
各第2孔付鋼板41bは、N極磁極26nにおいて、孔44のうち、第2磁石51n及び第4磁石53nが配置される部分で残りの磁石が配置される部分よりも径方向両側の内壁面M1,M2の間隔が小さくなっており、第2磁石51n及び第4磁石53nと孔44内で接触するが、残りの磁石50n、52nとは接触しない。
図示しない各中間孔付鋼板には、第1孔付鋼板41a及び第2孔付鋼板41bと同様に複数の孔が形成される。中間孔付鋼板の孔には、N極及びS極の各磁石のいずれも接触しない。なお、N極磁極26nにおいて、両側の磁石孔42に配置される磁石と積層体24との接触関係は同様であるので、以下、第1磁石50n及び第2磁石51nと積層体24との接触関係を説明する。
上記構成によれば、積層体24において、軸方向で同一位置の軸方向に対し直交する同一断面で、磁石孔42で周方向に隣り合う2つの磁石50n、51nのうち、一方の磁石50n(または51n)のみと接触する。図10の構成でN極磁極26nに配置される2つの磁石38n、40nの渦電流の短絡を抑制できる理由と同様の理由から、磁石孔42内の2つの磁石50n、51nに生じる渦電流が積層体24を介して短絡して大きな渦電流となることを防止できる。このため、渦電流損を抑制できる。なお、2つの磁石50n、51nは隣接配置されるが、磁石50n、51nの表面に酸化被膜が設けられ、互いにエッジ接触して破損する可能性は低いので、2つの磁石50n、51nの間の接触部を介してそれぞれの渦電流が短絡して大きい渦電流損が発生することは実質上ない。その他の構成及び作用は、図9、図10に示した構成と同様である。
図15は、実施形態のロータの別例の第4例において、N極の磁石50n、51n、52n、53n及びS極の磁石50s、51s、52s、53sにおいて、図6に対応する図である。図16は、図15のN極の磁石50n、51n、52n、53nと積層体24との接触状態を示す模式図である。
積層体24は、複数ずつ設けられる第1孔付鋼板41a、第2孔付鋼板41b、第3孔付鋼板41c、第4孔付鋼板41d、及び図示しない中間孔付鋼板を積層して形成される。各孔付鋼板41a、41b、41c、41dは、図13の各鋼板28a、28bと基本構成において同様に、周方向複数個所にV字形に配置するように打ち抜きで形成された孔44を含んでいる。N極及びS極の磁極26n、26sは、互いに着磁方向が逆になるだけで他の構成は同様であるので、以下、特にN極磁極26nを説明する。
各第1孔付鋼板41aは、孔44のうち、第1磁石50nが配置される部分のみで、孔44の残りの部分よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっており、各第1磁石50nと孔44内で接触するが、N極磁極26nの残りの磁石とは接触しない。各第2孔付鋼板41bは、孔44のうち、第2磁石51nが配置される部分のみで、孔44の残りの部分よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっており、各第2磁石51nと孔44内で接触するが、N極磁極26nの残りの磁石とは接触しない。
各第3孔付鋼板41cは、孔44のうち、第3磁石52nが配置される部分のみで、孔44の残りの部分よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっており、各第3磁石52nと孔44内で接触するが、N極磁極26nの残りの磁石とは接触しない。各第4孔付鋼板41dは、孔44のうち、第4磁石53nが配置される部分のみで、孔44の残りの部分よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっており、各第4磁石53nと孔44内で接触するが、残りの磁石とは接触しない。
これによって、図15、図16に示すように、N極磁極26nに配置される4つの磁石50n、51n、52n、53nと、積層体24との接触位置は、周方向一方向に沿って並んだ磁石の順に、軸方向一方向に徐々にずれている。
上記構成によれば、各磁極26nにおいて、1つの磁石を挟んで周方向両側に配置された2つの磁石を含んで、図16に矢印P6,P7で示す方向の大きい渦電流が発生することを抑制できる。これについて、図17を用いて説明する。
図17は、図13、図14のロータ12のN極において、磁石を含んで大きい渦電流が形成される状態を示している図6に対応する図である。第1孔付鋼板28aは、N極において、第1磁石50nだけでなく第3磁石52nにも接触しており、第2孔付鋼板28bは、N極において、第2磁石51nだけでなく第4磁石53nにも接触している。この場合、矢印P6で示すように第1磁石50n及び第3磁石52nを含んで大きい渦電流が形成され、矢印P7で示すように第2磁石51n及び第4磁石53nを含んで大きい渦電流が形成される場合がある。図13の構成でも、第1磁石50n及び第3磁石52nの間、第2磁石51n及び第4磁石53nの間がそれぞれ大きく離れていれば、互いを含む大きい渦電流が形成されることはない。本例は、第1磁石50n及び第3磁石52nの間、第2磁石51n及び第4磁石53nの間がそれぞれ小さい場合に大きい渦電流を抑制できる点で有効である。その他の構成及び作用は、図13、図14の構成と同様である。
図18は、実施形態のロータ12の別例の第5例において、隣り合う2つの磁極26n、26sを示す図(a)(b)と、2つの磁極26n、26sを形成する磁石において、図6に対応する図(c)である。積層体24は、複数ずつ設けられる第1孔付鋼板41a、第2孔付鋼板41b、第3孔付鋼板41c、第4孔付鋼板41d、第5孔付鋼板41e、第6孔付鋼板41f、第7孔付鋼板41g、第8孔付鋼板41h、及び図示しない中間孔付鋼板を積層して形成される。各孔付鋼板41a、41b・・・41hは、図13、図14の各鋼板41a、41bと基本構成において同様に、周方向複数個所にV字形に配置するように打ち抜きで形成された孔44を含んでいる。
第1孔付鋼板41aは、各第1磁石50nのみと孔44内で接触するように、孔44のうち、第1磁石50nが配置される部分において、残りの磁石が配置される部分よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっている。第2孔付鋼板41bは、各第2磁石51nのみと孔44内で接触するように、孔44のうち、第2磁石51nが配置される部分において、残りの磁石が配置される部分よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっている。第3孔付鋼板41c、第4孔付鋼板41d・・・第8孔付鋼板41hについても、同様に、第3磁石52n、第4磁石53n・・・第8磁石53sのみとそれぞれ接触するように、孔44のうち、2つの磁極26n、26sの第3磁石52n、第4磁石53n・・・第8磁石53sのいずれか1つが配置される部分において、残りの磁石が配置される部分よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっている。
これによって、図18(c)に示すように、2つの磁極26n、26sに配置される8つの磁石50n、51n、52n、53n、50s、51s、52s、53sと、積層体24との接触位置は、周方向一方向に沿って並んだ磁石の順に、軸方向一方向に徐々にずれている。
上記構成によれば、ロータ12において、複数の磁石を挟んで周方向両側に離れて配置された2つの磁石を含んで、図18(c)の矢印P8,P9で示す方向に大きい渦電流が発生することを抑制できる。これについて、図15に戻って説明する。
図15のロータ12では、1つの孔付鋼板41a、41b、41c、41dが、N極及びS極の両方の磁石に接触している。この場合、図15に矢印P8で示すように、第1磁石50n及び第5磁石50sを含んで大きい渦電流が形成され、矢印P9で示すように、第4磁石53n及び第8磁石53sを含んで大きい渦電流が形成される場合がある。図15の構成でも、第1磁石50n及び第5磁石50sの間、第4磁石53n及び第8磁石53sの間がそれぞれ大きく離れていれば、互いを含む大きい渦電流が形成されることはない。本例は、第1磁石50n及び第5磁石50sの間、第4磁石53n及び第8磁石53sの間がそれぞれ小さい場合に大きい渦電流を抑制できる点で有効である。その他の構成及び作用は、図15、図16の構成と同様である。
図19は、実施形態のロータ12の別例の第6例において、隣り合う2つの磁極26n、26sを形成する磁石において、図6に対応する図である。本例のロータ12では、図11に示す構成において、積層体24が、複数ずつの第1孔付鋼板41a、第2孔付鋼板41b、及び図示しない中間孔付鋼板により形成される。
各第1孔付鋼板41aは、第1磁石38n及び第4磁石40sが配置される孔44のみで、残りの孔44よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっている。各第1孔付鋼板41aは、積層体24の回転中心軸Oを含んで2つの磁極の中央を通る磁極間平面S1に対して対称的に第1磁石38n及び第4磁石40sと孔44内で接触するが、第2磁石40n及び第3磁石38sとは接触しない。第3磁石38s及び第4磁石40sは、第2磁極であるS極磁極26sに周方向に隣り合って配置される第2一方磁石及び第2他方磁石である。
各第2孔付鋼板41bは、第2磁石40n及び第3磁石38sが配置される孔44のみで、残りの孔44よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっている。各第2孔付鋼板41bは、磁極間平面S1に対して対称的に、第2磁石40n及び第3磁石38sと孔44内で接触するが、第1磁石38n及び第4磁石40sとは接触しない。
これによって、2つの磁極26n、26sにおいて、複数の磁石38n、40n、38s、40sと積層体24との接触位置は、磁極間平面S1に対して両側に対称配置される。
上記構成によれば、図11の構成と同様に、N極及びS極の磁石を含んで大きい渦電流が発生することを抑制でき、かつ、渦電流の抑制のために必要となる接触部の軸方向の分離数を少なくできる。
図19の構成では、各磁極26n、26sの磁石で矢印α、βのように渦電流が形成される。この場合、ステータ14の回転磁界に含まれ、ロータ12に作用する主磁束が、隣り合う磁極26n、26sの一方から他方に流れ、D1,D2に示す位置で主磁束が径方向に互いに逆方向に通過する。この場合でも、第1磁石38n及び第3磁石38nと積層体24との軸方向の接触位置がずれているので、第1磁石38n及び第3磁石38sを含んで大きい渦電流が形成されることはない。また、第2磁石40n及び第4磁石40sと積層体24との軸方向の接触位置もずれているので、第2磁石40n及び第4磁石40sを含んで大きい渦電流が形成されることはない。第1磁石38n及び第4磁石40s、第2磁石40n及び第3磁石38sは、それぞれで積層体24と軸方向の接触位置は同じになるが、磁極間平面S1に対して対称的に接触位置が配置されるので、2つの磁極26n、26sで積層体24にそれぞれ発生する渦電流が同レベルで逆方向となることによって互いに相殺される。このため、図19で枠P10に沿う方向に大きい渦電流が発生することを防止できる。また、各磁石と積層体24との間で接触部の軸方向の分離数を少なくできるので、孔付鋼板41a、41bの種類または周方向位置を変えながら積層する手間が少なくなり、積層体24の組み付け作業性が向上する。その他の構成及び作用は、図11の構成と同様である。
図20は、実施形態のロータ12の別例の第7例において、隣り合う2つの磁極26n、26sを形成する磁石において、図6に対応する図である。本例のロータ12では、図18に示す構成において、積層体24が、複数ずつの第1孔付鋼板41a、第2孔付鋼板41b、第3孔付鋼板41c、第4孔付鋼板41d、及び図示しない中間孔付鋼板により形成される。
複数の磁石は、第1磁石38n1、第2磁石38n2、第3磁石40s1、第4磁石40s2、第5磁石40n1、第6磁石40n2、第7磁石38s1、及び第8磁石38s2を含んでいる。第1磁石38n1及び第2磁石38n2は、2つの磁極26n、26sにおいてN極磁極26nの外側に隣り合って配置される。第3磁石40s1及び第4磁石40s2は、磁極26n、26sにおいてS極磁極26sの外側に隣り合って配置される。
第5磁石40n1及び第6磁石40n2は、磁極26n、26sにおいてN極磁極26nの内側に隣り合って配置される。第7磁石38s1及び第8磁石38s2は、磁極26n、26sにおいてS極磁極26sの内側に隣り合って配置される。
第1磁石38n1、第2磁石38n2・・・第8磁石38s2の配置関係は、図18の第1磁石50n、第2磁石51n・・・第8磁石53sの配置関係と異なるが、図20の磁石において、図18の磁石と同じ位置に配置される磁石の極性は、図18の場合と同様である。以下、隣り合う2つの磁極26n、26sについて説明する。
各第1孔付鋼板41aは、孔44のうち、第1磁石38n1及び第4磁石40s2が配置される部分のみで、孔44において残りの部分よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっている。各第1孔付鋼板41aは、磁極間平面S1に対して対称的に第1磁石38n1及び第4磁石40s2と孔44内で接触するが、残りの磁石とは接触しない。
各第2孔付鋼板41bは、孔44のうち、第2磁石38n2及び第3磁石40s1が配置される部分のみで、孔44において残りの部分よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっている。各第2孔付鋼板41bは、磁極間平面S1に対して対称的に第2磁石38n2及び第3磁石40s1と孔44内で接触するが、残りの磁石とは接触しない。
各第3孔付鋼板41cは、孔44のうち、第5磁石40n1及び第8磁石38s2が配置される部分のみで、孔44において残りの部分よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっている。各第3孔付鋼板41cは、磁極間平面S1に対して対称的に第5磁石40n1及び第8磁石39s2と孔44内で接触するが、残りの磁石とは接触しない。
各第4孔付鋼板41dは、孔44のうち、第6磁石40n2及び第7磁石38s1が配置される部分のみで、孔44において残りの部分よりも径方向両側の壁面の間隔が小さくなっている。各第4孔付鋼板41dは、磁極間平面S1に対して対称的に第6磁石40n2及び第7磁石38s1と孔44内で接触するが、残りの磁石とは接触しない。
これによって、2つの磁極26n、26sにおいて、複数の磁石38n1、38n2、40s1、40s2、40n1、40n2、38s1、38s2と積層体24との接触位置は、磁極間平面S1に対して両側に対称配置される。
上記構成によれば、図19の構成に対して、第5磁石40n1、第6磁石40n2、第7磁石38s1、及び第8磁石38s2の場合も、積層体24に対する接触位置が、磁極間平面S1に対して対称となる。このため、図19の構成と同様の理由から、枠P11に沿う方向に大きい渦電流が発生することを抑制でき、かつ、渦電流の抑制のために必要となる接触部の軸方向の分離数を少なくできる。その他の構成及び作用は、図18の構成と同様である。
図21は、実施形態の回転電機ロータの別例の第8例において、N極及びS極の磁石において、図6に対応する図である。本例のロータでは、図9から図10の構成の第1孔付鋼板41aはN極の第1磁石60n及び第3磁石61nに接触させるが、S極の第2磁石60s及び第4磁石61sには接触させない。第2孔付鋼板41bはS極の第2磁石60s及び第4磁石61sに接触させるが、N極の第1磁石60n及び第3磁石61nには接触させない。
第1磁石60n、第2磁石61n・・・第4磁石61sの配置関係は、図9の第1磁石38n、第2磁石40n・・・第4磁石40sの配置関係と異なるが、図21の磁石において、図9の磁石と同じ位置に配置される磁石の極性は、図9の場合と同様である。
上記構成の場合、複数の磁石60n、61n、60s、61sのうち、周方向に最接近する各磁極26n、26sの磁石が接触する鋼板は同じである。N極及びS極で隣り合う2つの磁石60n、60sが接触する鋼板は異なっている。これによって、同じ磁極の磁石で生じる渦電流が短絡して大きくなる可能性はあるが、図6で説明した理由と同様の理由から、N極及びS極で隣り合う2つの磁石で生じる渦電流の短絡を抑制できる。これによって、P12で示す方向に大きい渦電流が発生することを抑制できる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
例えば、上記では、各孔付鋼板において孔形状を2種類に異ならせているが、各磁石の軸方向に直交する断面形状を軸方向の第1位置と第2位置とで異ならせることによって、第1孔付鋼板が一方磁石と接触するが他方磁石とは接触しない構成とし、第2孔付鋼板が他方磁石と接触するが一方磁石とは接触しない構成としてもよい。例えば、第1磁石の軸方向の第1位置で断面形状を大きくし、軸方向の第2位置で小さくし、第2磁石の第1位置で断面形状を小さくし、第2位置で大きくしてもよい。この場合、各孔付鋼板の各孔形状を同一とすることができる。
また、上記の説明では、積層体は、複数の円板状の鋼板を積層することにより形成される場合を説明したが、周方向に分割される複数の分割要素を環状に連結していわゆる分割コアの積層体とし、それぞれの分割要素を複数の鋼板を積層することにより積層体を形成してもよい。
また、各磁石において、表面に酸化皮膜が形成されるものを説明したが、酸化被膜のない磁石を用いてもよい。この場合、1つの孔に複数の磁石が隣り合って配置される場合に、互いに接触しないように複数の磁石間に隙間を形成することが好ましい。
また、孔付鋼板と磁石との接触部は、平面で接触する場合に限定せず、線状または点状の接触部としてもよい。
10 回転電機、12 ロータ、14 ステータ、16 回転軸、18 ステータコア、19 ティース、20 ステータ巻線、22 スロット、24 積層体、26n,26s 磁極、28a 第1孔付鋼板、28b 第2孔付鋼板、28c 中間孔付鋼板、41a 第1孔付鋼板、41b 第2孔付鋼板、41c 中間孔付鋼板、29,30 孔、31n 第1磁石、31s 第2磁石、34 磁石孔、35 絶縁皮膜、36 貫通孔、38n 第1磁石、40n 第2磁石、38s 第3磁石、40s 第4磁石、42 磁石孔、44,45 孔、46 ポケット部、41a 第1孔付鋼板、41b 第2孔付鋼板、41c 第3孔付鋼板、41d 第4孔付鋼板、41e 第5孔付鋼板、41f 第6孔付鋼板、41g 第7孔付鋼板、41h 第8孔付鋼板、50n 第1磁石、51n 第2磁石、52n 第3磁石、53n 第4磁石、50s 第5磁石、51s 第6磁石、52s 第7磁石、53s 第8磁石、60n 第1磁石、60s 第2磁石、61n 第3磁石、61s 第4磁石。

Claims (8)

  1. 絶縁皮膜付鋼板を打ち抜いて孔が形成された複数の孔付鋼板を積層し、複数の前記孔を軸方向に連結してそれぞれ形成される複数の磁石孔を含む積層体と、
    前記各磁石孔に少なくとも1つが配置された複数の磁石と、を含み、
    前記積層体は、少なくとも周方向一部において、前記積層体の軸方向の第1位置で前記複数の磁石の周方向に隣り合う2つの磁石のうち、一方磁石と接触して前記一方磁石を支持するが、他方磁石とは接触しない第1孔付鋼板と、前記第1位置とは異なる前記積層体の軸方向の第2位置で前記他方磁石と接触して前記他方磁石を支持するが、前記一方磁石とは接触しない第2孔付鋼板とを有する、回転電機ロータ。
  2. 請求項1に記載の回転電機ロータにおいて、
    前記一方磁石及び前記他方磁石は、前記複数の磁石のうち、周方向に最も接近して隣り合う2つの磁石である、回転電機ロータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の回転電機ロータにおいて、
    前記一方磁石及び前記他方磁石は、前記複数の磁石孔の周方向に隣り合う2つの磁石孔にそれぞれ配置される、回転電機ロータ。
  4. 請求項1または請求項2に記載の回転電機ロータにおいて、
    前記一方磁石及び前記他方磁石は、前記複数の磁石孔のうち、1つの磁石孔に周方向に隣り合って配置される、回転電機ロータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1に記載の回転電機ロータにおいて、
    前記一方磁石及び前記他方磁石は、1つの磁極に配置され、
    前記複数の磁石は、前記1つの磁極に隣り合う第2磁極に周方向に隣り合って配置される第2一方磁石及び第2他方磁石と、を含み、
    前記一方磁石、前記他方磁石、前記第2一方磁石及び前記第2他方磁石と、前記積層体との接触位置は、前記積層体の中心軸を含んで前記2つの磁極の中央を通る磁極間平面に対して両側に対称的に配置される、回転電機ロータ。
  6. 請求項5に記載の回転電機ロータにおいて、
    前記一方磁石及び前記第2他方磁石は、前記他方磁石及び前記第2一方磁石の外側に配置され、
    前記第1孔付鋼板は、前記磁極間平面に対して対称的に前記一方磁石及び前記第2他方磁石と接触するが、前記他方磁石及び前記第2一方磁石とは接触せず、
    前記第2孔付鋼板は、前記磁極間平面に対して対称的に前記他方磁石及び前記第2一方磁石と接触するが、前記一方磁石及び前記第2他方磁石とは接触しない、回転電機ロータ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1に記載の回転電機ロータにおいて、
    少なくとも軸方向の一部において、1つの磁極に配置される複数の磁石、または周方向に隣り合う2つの磁極に配置される複数の磁石と、前記積層体との接触位置は、周方向一方向に沿って並んだ磁石の順に、軸方向一方向に徐々にずれている、回転電機ロータ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1に記載の回転電機ロータにおいて、
    前記一方磁石及び前記他方磁石の少なくとも1つと前記積層体との接触位置は、前記複数の磁石孔のうち、前記一方磁石または前記他方磁石が配置される磁石孔内で軸方向に沿って非接触部を介して少なくとも2個所に離れて配置される、回転電機ロータ。
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