JP5372468B2 - 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機 - Google Patents

永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP5372468B2
JP5372468B2 JP2008280681A JP2008280681A JP5372468B2 JP 5372468 B2 JP5372468 B2 JP 5372468B2 JP 2008280681 A JP2008280681 A JP 2008280681A JP 2008280681 A JP2008280681 A JP 2008280681A JP 5372468 B2 JP5372468 B2 JP 5372468B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
permanent magnet
stator
outer periphery
magnet type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008280681A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010110142A (ja
Inventor
良一 高畑
聡 菊地
真一 湧井
啓二 野間
正治 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority to JP2008280681A priority Critical patent/JP5372468B2/ja
Priority to CN2009101634198A priority patent/CN101728914B/zh
Publication of JP2010110142A publication Critical patent/JP2010110142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5372468B2 publication Critical patent/JP5372468B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Description

本発明は、界磁用の永久磁石を回転子に備えている永久磁石式回転電機に関する。
従来、永久磁石式回転電機においては、固定子巻線に集中巻が、界磁には希土類のネオジムの永久磁石がそれぞれ採用され、高効率化を達成している。また、磁石材の高磁束密度化に伴い、振動・騒音成分も顕在化しており、それに対して種々対策も講じられている。
例えば、〔特許文献1〕に記載の永久磁石式回転電機においては、回転子に埋設した永久磁石の外周側から回転子外周側へと伸びた複数のスリットを設けるとともに、回転子の外周に複数のギャップ面を設け、このギャップ面を軸方向に段階的にずらして配置させる方法が提案されている。
特開2008−29095号公報
集中巻固定子の採用,高磁束密度磁石の採用により、永久磁石式同期電動機の効率は飛躍的に向上した。その反面、分布巻固定子に対し集中巻固定子では、原理的に高調波磁束が増加することに加え、その高調波磁束を高磁束密度の永久磁石が助長する結果となる。つまり、電動機そのものの振動や騒音も増加しており、特に、圧縮機に組み込んだ場合に最も耳障りとされている中域の周波数帯が顕在化する問題が発生していた。
これに対し、特許文献1では、回転子に埋設した永久磁石の外周側から回転子外周側へと伸びた複数のスリットを設けるとともに、回転子の外周に複数のギャップ面を設け、このギャップ面を軸方向に段階的にずらして配置した、いわゆるスキュー構造とすることで、ギャップ面における高調波磁束を低減させている。これらにより、誘導起電力波形を正弦波化して電機子電流を正弦波化でき、誘導起電力と電機子電流との相互作用によって生じる脈動トルクおよび径方向電磁加振力の低減、また軸方向に磁束の変化を持たせることで、ギャップ部の高調波磁束が減少し、振動や騒音に起因する高調波成分を低減している。
しかしながら、上記従来技術の特許文献1の方式では比較的低域の周波数帯と比較的高域の周波数帯に生じている騒音は低減できるものの、問題となる中域の周波数帯の騒音に対しては十分に低減できているとは言えなかった。
この理由は、特許文献1の場合、回転子の作る磁束としては高調波成分を低減しているものの、実際には固定子の作る磁束と合わさった機内磁束の高調波成分を十分に低減できていなかったためである。
ここで、圧縮機の低騒音化のためには、電動機自体の振動を小さくするか、電動機の振動が圧縮機のフレームに伝わらないようにする必要がある。電動機の振動を小さくするためには、上述のように機内磁束の高調波成分を低減して脈動トルクや径方向電磁加振力を小さくすること等が有効と考えられる。
一方、電動機の振動が圧縮機のフレームに伝わらないようにするためには、振動要因を減衰させる機能を持たせた電動機構造および固定方法が有効と考えられる。
したがって、圧縮機の低騒音化のためには、電機子反作用を考慮して機内磁束における高調波成分を十分に低減し、且つ機内の径方向電磁加振力が圧縮機のフレームに伝わりがたい固定子鉄心形状とすることが非常に重要である。
本発明の目的は、電動機効率などの性能を低下させることなく、低振動・低騒音な永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は固定子鉄心に形成された複数のスロット内にティースを取り囲むように集中巻の電機子巻線が施された固定子と、回転子鉄心中の複数の永久磁石挿入孔に永久磁石を配置した回転子が、前記固定子の内周にギャップを介した回転軸を備えた永久磁石式回転電機において、前記固定子鉄心の外周部はフレームに当接して固定され、前記永久磁石の磁束軸をd軸、該d軸と電気角で90度隔たった軸をq軸としたとき、前記回転子は該回転子鉄心に設けた前記永久磁石挿入孔が軸方向位置に位置し、該磁極の鉄心外周面に複数のギャップを設け、前記d軸側のギャップ長より前記q軸側のギャップ長を大きくした磁極鉄心を形成し、該複数のギャップ面から構成される等価ギャップ長が前記d軸中心に対して逆回転側が大きくなるように配置された第1の磁極鉄心の第1の積層部と、該複数のギャップ面から構成される等価ギャップ長が該d軸中心に対して回転方向側が大きくなるように配置された第2の磁極鉄心の第2の積層部を前記回転軸の軸方向に重ね合わせて前記回転子鉄心を構成し、前記第1の磁極鉄心と径方向の同一断面上の前記固定子鉄心外周が前記フレームと当接している面積は、前記第2の磁極鉄心と径方向の同一断面上の前記固定子鉄心外周が前記フレームと当接している面積よりも大きく、前記フレームと前記固定子の当接部の当接面積が前記固定子鉄心の軸方向位置で異なるように構成し、前記第1の積層部と前記第2の積層部の軸方向の積厚比率が異なることを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するために、本発明は固定子鉄心に形成された複数のスロット内にティースを取り囲むように集中巻の電機子巻線が施された固定子と、回転子鉄心中の複数の永久磁石挿入孔に永久磁石を配置した回転子と、前記固定子の内周にギャップを介した回転軸を備えた永久磁石式回転電機において、前記固定子鉄心の外周部はフレームに当接して固定され、前記永久磁石の磁束軸をd軸、該d軸と電気角で90度隔たった軸をq軸としたとき、前記回転子は該回転子鉄心に設けた前記永久磁石挿入孔が軸方向位置に位置し、該磁極の鉄心外周面に複数のギャップを設け、前記d軸側のギャップ長より前記q軸側のギャップ長を大きくした磁極鉄心を形成し、該複数のギャップ面から構成される等価ギャップ長が前記d軸中心に対して逆回転側が大きくなるように配置された第1の磁極鉄心の第1の積層部と、該複数のギャップ面から構成される等価ギャップ長が該d軸中心に対して回転方向側が大きくなるように配置された第2の磁極鉄心の第2の積層部を前記回転軸の軸方向に重ね合わせて前記回転子鉄心を構成し、前記第1の磁極鉄心と径方向の同一断面上の前記固定子鉄心外周が前記フレームと当接している面積は、前記第2の磁極鉄心と径方向の同一断面上の前記固定子鉄心外周が前記フレームと当接している面積よりも大きく、前記フレームと前記固定子の当接部の当接面積が前記固定子鉄心の軸方向位置で異なるように構成し、前記第1の積層部の積厚比率が前記第2の積層部よりも大きいことを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するために、本発明は固定子鉄心に形成された複数のスロット内にティースを取り囲むように集中巻の電機子巻線が施された固定子と、回転子鉄心中の複数の永久磁石挿入孔に永久磁石を配置した回転子と、前記固定子の内周にギャップを介した回転軸を備えた永久磁石式回転電機において、前記固定子鉄心の外周部はフレームに当接して固定され、前記永久磁石の磁束軸をd軸、該d軸と電気角で90度隔たった軸をq軸としたとき、前記回転子は該回転子鉄心に設けた前記永久磁石挿入孔が軸方向位置に位置し、該磁極の鉄心部に複数の磁極スリットを形成し、該磁極の鉄心外周面に複数のギャップを設け、前記d軸側のギャップ長より前記q軸側のギャップ長を大きくした磁極鉄心を形成し、該複数のギャップ面から構成される等価ギャップ長が前記d軸中心に対して逆回転側が大きくなるように配置された第1の磁極鉄心の第1の積層部と、該複数のギャップ面から構成される等価ギャップ長が前記d軸中心に対して回転方向側が大きくなるように配置された第2の磁極鉄心の第2の積層部を前記回転軸の軸方向に重ね合わせて前記回転子鉄心を構成し、前記第1の磁極鉄心と径方向の同一断面上の前記固定子鉄心外周が前記フレームと当接している面積は、前記第2の磁極鉄心と径方向の同一断面上の前記固定子鉄心外周が前記フレームと当接している面積よりも大きく、前記フレームと前記固定子の当接部の当接面積が前記固定子鉄心の軸方向位置で異なるように構成し、前記第1の積層部の積厚比率は前記第2の積層部よりも大きいことを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記固定子鉄心の外周部の一部が焼き嵌めあるいは圧入により前記フレームに当接して固定され、前記第1の磁極鉄心と径方向に同一断面上の該固定子鉄心外周の一部が前記フレームと当接している面積を、前記第2の磁極鉄心と径方向に同一断面上の該固定子鉄心外周が前記フレームと当接している面積よりも大きく、前記フレームと前記固定子の当接部の当接面積が前記固定子鉄心の軸方向位置で異なるように構成したことを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記固定子鉄心の外周部の一部が焼き嵌めあるいは圧入により前記フレームに当接して固定され、前記第1の磁極鉄心と径方向に同一断面上の該固定子鉄心の外径が、前記第2の磁極鉄心と径方向に同一断面上の該固定子鉄心の外径よりも大きく、前記フレームと前記固定子の当接部の当接面積が前記固定子鉄心の軸方向位置で異なるように構成したことを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記固定子鉄心の外周部の一部が焼き嵌めあるいは圧入により前記フレームに当接して固定され、前記第1の磁極鉄心と径方向に同一断面上の該固定子鉄心の外径の一部が、前記第2の磁極鉄心と径方向に同一断面上の該固定子鉄心の外径よりも大きく、前記フレームと前記固定子の当接部の当接面積が前記固定子鉄心の軸方向位置で異なるように構成したことを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記第1の磁極鉄心または前記第2の磁極鉄心のどちらか一方を軸方向にN個のブロック、もう一方を軸方向に(N−1)個のブロックで各々分割し、前記第1の積層部の分割ブロックと前記第2の積層部の分割ブロックを前記回転子鉄心の軸方向に対して交互に配置されていることを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、N個で分割される前記第1の積層部または前記第2の積層部のどちらか一方を軸方向にN=2分割し、該軸方向に(N−1)分割される積層グループは軸方向に(N−1)=1分割したことを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記NはN=3であることを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記第1の積層部の軸方向の積厚比率をL1、前記第2の積層部の軸方向の積厚比率をL2、前記回転子の回転方向を回転軸に対して反時計周りとしたとき、L2<L1,50%<L1<85%との関係に構成したことを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記永久磁石挿入孔間が略V字状に配置されたことを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記永久磁石挿入孔上部に形成した該磁極スリットを傾斜させたことを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記永久磁石挿入孔上部に形成した該磁極スリットを傾斜させ、且つ各該磁極スリットの側面の延長線が磁極中心線上近傍で交わるようにしたことを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記永久磁石挿入孔上部に形成した該磁極スリットを磁極中心線に対して対称に設けたことを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記ギャップ長の小さな該磁極鉄心の開度を電気角で略90度から略120度の範囲内にしたことを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記回転子の極数と前記固定子のスロット数との比が2:3であることを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記回転子鉄心に埋設される永久磁石の形状が、前記回転子の軸に対して一文字状であるかもしくは該回転子の軸に対して凸のV字形状であることを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記回転子鉄心の外周面にカット形状を施して磁極面を形成するとともに、該カット形状が略直線状カットと略円弧状カットを組み合せたものであることを特徴とするものである。
更に、本発明は永久磁石式回転電機において、前記回転子鉄心の外周面にカット形状を施して磁極面を形成するとともに、該カット形状が略V字形状を複数個組み合せた凹部と一つの略円弧状凹部とを有するものであることを特徴とするものである。
更に、本発明は上述した永久磁石式回転電機を搭載した圧縮機を提供するものである。
本発明によれば、機内磁束の高調波成分を低減して脈動トルクの低減、比較的中域の径方向電磁加振力が大きくなる回転子断面から圧縮機のフレームに伝わる振動を抑制することができ、中域の周波数帯にある聴感を大幅に改善させる永久磁石式回転電機、及び圧縮機を提供できる。
以下、本発明の実施例を図1〜図12を用いて詳細に説明する。各図中において、共通する符号は同一物を示す。また、ここでは4極の永久磁石式回転電機について示し、回転子の極数と固定子のスロット数との比を2:3としたが、他の極数,スロット数との比でもほぼ同様の効果を得ることができる。
図7には本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の固定子鉄心形状を示す断面図を示す。図8には本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の固定子鉄心形状を示す図を示す。図12には本発明に係わる圧縮機の断面構造を、表1には各種回転電機構造における圧縮機の聴感試験結果をそれぞれ示す。
図1は本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の断面図を示したものである。
図1において、永久磁石式回転電機1は固定子2と回転子3から構成される。固定子2はティース4とコアバック5からなる固定子鉄心6と、ティース4間のスロット7内にはティース4を取り囲むように巻装された集中巻の電機子巻線8(三相巻線のU相巻線8a,V相巻線8b,W相巻線8cからなる)から構成される。ここで、永久磁石式回転電機1は4極6スロットであるから、スロットピッチは電気角で120度である。また、固定子鉄心6の外周形状は外径をΦD1,ΦD2のように複数有する構成とし、ΦD1>ΦD2の関係となるように配置している。
図2,図3は本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の回転子鉄心形状を示す断面図を示したものである。また、図4には本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の回転子鉄心形状の立体的な図を示す。
図2において、回転子3はシャフト孔15を形成した回転子鉄心12の外周表面近傍に一文字形状の永久磁石挿入孔13を形成し、永久磁石挿入孔13中に希土類のネオジム永久磁石14を固定している。永久磁石14の磁束軸がd軸となり、d軸と電気角で90°隔てられた磁極間に位置する軸がq軸となる。ここで、隣接する永久磁石14の磁極間のq軸上には凹部11が設けられている。また、回転子鉄心12の外周形状はギャップ面をg1,g2のように複数有する構成となっている。
図2(a)(b)、図4において、回転子鉄心12は、図2(a)に示す回転子断面Aと図2(b)に示す回転子断面Bとが図4に示すように周方向に対し、階段状にV字をなすように積層されている。また、図4に示すように回転子の回転方向を回転軸に対して反時計回りとした場合、回転子断面Aはギャップ面g2をd軸を中心に右側(逆回転方向:時計回り方向)に設け、一方、回転子断面Bではギャップ面g2をd軸を中心に左側(回転方向:反時計回り方向)に設け、回転子断面Aの積厚をLA、回転子断面Bの積厚をLBとしたとき、LB<LAの関係となるように配置している。
ここで、図2(a)に示した回転子断面Aはギャップ面g1を形成する部位において、θ1とθ2とがd軸を中心にθ1>θ2となり、θ1とθ2との和が電気角で90°〜120°となるように構成されている。また、図2(b)に示した回転子断面Bはθ1とθ2との関係をd軸を中心にθ1<θ2となり、θ1とθ2との和が電気角で90°〜120°となるように構成されている。
図2(a)(b),図3において、永久磁石14の外周側にはスリット10(10a〜10d)がd軸をはさむように具備されており、図3に示すようにスリット10の各々の傾きは、d軸上の一点Pにて交わるように配置されている。このスリット10は、誘導起電力波形を正弦波化して電機子電流を正弦波化でき、誘導起電力と電機子電流との相互作用によって生じる高調波磁束を低減できることが分かっている。よって、本構造においても、スリット10を設けて電機子反作用を抑制し、機内磁束の高調波成分を低減している。
図5(a)(b)は本発明に係わる永久磁石式回転電機の実施形態1の脈動トルクを示したものである。図5(a)は回転子角度と脈動トルクの関係を回転子断面A,回転子断面Bそれぞれについて示したものであり、図5(b)は回転子断面Aの構成比率(%)と脈動トルクP−P値の関係を示したものである。
回転子鉄心12を図2(a)に示す回転子断面Aと図2(b)に示す回転子断面Bとが図4に示すように周方向に対して階段状にV字をなすように積層し、回転子の回転方向を回転軸に対して反時計周りとした場合、ギャップ面g2をd軸を中心に右側に設けた回転子断面Aの積厚比率を50%<LA<85%(回転子鉄心12の全積厚に対するLAの積厚比)の関係となるように配置することで、本発明に係わる永久磁石式回転電機の実施形態1の脈動トルクが、回転子鉄心の異なる各断面の積厚比率を同じとした回転子構造よりも非常に小さくなる結果を示している。よって、回転子鉄心の異なる各断面の積厚比率には最適な値が存在するといえる。
図6には本発明に係わる永久磁石式回転電機の実施形態1の径方向電磁加振力について、回転子断面A,Bの構成状態と径方向電磁加振力の関係を示したものである。図6において、ケース1は回転子鉄心12を図2(a)に示す回転子断面Aのみで構成した場合、ケース2は回転子鉄心12を図2(b)に示す回転子断面Bのみで構成した場合、ケース3は回転子鉄心12を図2(a)に示す回転子断面Aと図2(b)に示す回転子断面Bとが図4に示すように周方向に対して階段状にV字をなすように積層し、回転子鉄心の異なる各断面の積厚比率を同じとした場合、ケース4は回転子鉄心12を図2(a)に示す回転子断面Aと図2(b)に示す回転子断面Bとが図4に示すように周方向に対して階段状にV字をなすように積層し、回転子鉄心の異なる各断面の積厚比率を50%<LA<85%の関係となるようにした場合での径方向電磁加振力の計算結果を比較したものである。
これらより、本発明に係わる永久磁石式回転電機の実施形態1、すなわちケース4の径方向電磁加振力は、ケース1やケース2のように回転子鉄心の異なる各断面のみで構成した場合に対して小さくはなるものの、ケース3のように回転子鉄心の異なる各断面の積厚比率が同じ場合と比べ、ほとんど変化しない結果を示している。これは、図6に示すように回転子断面Bの径方向電磁加振力(ケース2)が回転子断面Aの径方向電磁加振力(ケース1)に対して増加しており、回転子断面Aと回転子断面Bとで合わさった機内の径方向電磁加振力を小さくするには至っていないためである。つまり、本発明における回転子構造は脈動トルクの低減、すなわち周方向の吸引,反発力を低減するには大きな効果があるものの、径方向電磁加振力を低減するにはいたっておらず、騒音対策としては不十分であるといえる。
図7には本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の固定子鉄心形状を示す断面図を示す。図8には本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の固定子鉄心形状を示す図を示す。
図7(a)(b),図8において、固定子鉄心6は、図7(a)に示す固定子断面Aと図7(b)に示す固定子断面Bとが図8に示すように固定子の軸方向に対し、固定子2の外周部に段差を設けて積層されている。つまり、固定子鉄心6は、回転子断面Aと径方向に同一断面上の固定子鉄心Aの外径が、回転子断面Bと径方向に同一断面上の固定子鉄心Bの外径よりも大きくし、例えば焼き嵌めあるいは圧入によって圧縮容器69(図12参照)などに固定された場合、圧縮容器69と固定子2の当接部の当接面積が固定子鉄心6の軸方向位置で異なるように構成している。すなわち、図4で示した回転子の回転方向を回転軸に対して反時計回りとした場合、固定子断面Aの積厚を回転子断面Aの積厚と同等以上、固定子断面Bの積厚を回転子断面Bの積厚と同等以下とし、LB≦LAの関係となるように配置し、径方向電磁加振力が大きくなる回転子断面と径方向に同一断面上となる固定子鉄心6の外径が圧縮容器69と当接しないようにする。
ここで、図7(a)に示した固定子断面Aの外径ΦD1と図7(b)に示した固定子断面Bの外径ΦD2との関係をΦD1>ΦD2にし、固定子断面Aの外径ΦD1が固定子鉄心の最外周部となり圧縮容器69と当接する箇所となっている。

これにより、機内磁束の高調波成分を低減して脈動トルクの低減、および径方向電磁加振力が大きくなる回転子断面から圧縮機に伝わる振動を抑制することができる。
図12において、円筒状の圧縮容器69内には、固定スクロール部材60の端板61に直立する渦巻状ラップ62と、旋回スクロール部材63の端板64に直立する渦巻状ラップ65とを噛み合わせて形成し、永久磁石式回転電機1により旋回スクロール部材63がクランク軸72を介して旋回運動させることによって圧縮動作を行う。
固定スクロール部材60および旋回スクロール部材63によって形成される圧縮室66(66a,66b,…)のうち、最も外径側に位置している圧縮室は、旋回運動に伴って両スクロール部材63,60の中心に向かって移動し、容積が次第に縮小する。圧縮室66a,66bが両スクロール部材60,63の中心近傍に達すると、両圧縮室66内の圧縮ガスは圧縮室66と連通した吐出口67から吐出される。
吐出された圧縮ガスは固定スクロール部材60およびフレーム68に設けられたガス通路(図示せず)を通ってフレーム68下部の圧縮容器69内に至り、圧縮容器69の側壁に設けられた吐出パイプ70から電動圧縮機外に排出される。
また、電動圧縮機を駆動する永久磁石式回転電機1は、別置のインバータ(図示せず)によって制御され、圧縮動作に適した回転速度で回転する。
ここで、永久磁石式回転電機1は固定子2と回転子3から構成され、回転子3に設けられるクランク軸72は、上側がクランク軸になっている。クランク軸72の内部には、油孔74が形成され、クランク軸72の回転によって圧縮容器69の下部にある油溜め部73の潤滑油が油孔74を介して滑り軸受75に供給される。このような構成の圧縮機に種々の回転子形状や固定子形状を有する永久磁石式回転電機を組み込み、騒音の聴感試験を行った。その実測結果を表1に示す。
Figure 0005372468
表1において、耳障りな騒音の周波数帯域としては、低域,中域,高域の3つに大別され、特に中域の成分がより顕著に現れることが分かった。これら騒音の周波数帯域と各種回転電機構造との関係を分析すると、〔特許文献1〕の構造(図2(a)に示す回転子断面Aと図2(b)に示す回転子断面Bとの積厚比率は50対50と同じで、且つ図12に示すフレーム68と固定子2の当接部は軸方向で変化なし)の場合、低・高域の騒音成分に対しては低減効果を有するが、中域では聴感に若干の変化はあるものの十分に低減できていなかった。
一方、本発明の構造(図2(a)に示す回転子断面Aと図7(a)に示す固定子断面Aを、図2(b)に示す回転子断面Bと図7(b)に示す固定子断面Bを組み合せ、且つ積厚比率を変えた構造)の場合、低・高域の騒音成分が〔特許文献1〕の構成とほぼ同等であるのに加え、中域の騒音成分が大幅に低減されることを確認した。
また、本発明の実施例1とは逆の構成にした構造(図2(a)に示す回転子断面Aを図7(b)に示す固定子断面Bの部分に配置し、図2(b)に示す回転子断面Bを図7(a)に示す固定子断面Aの部分に配置して組み合せ、且つ積厚比率を変えた構造)の場合、低・高域の騒音成分が〔特許文献1〕や本発明の実施例1の構造と大差ない効果を有しているが、中域では〔特許文献1〕の構造に対して聴感に若干の変化はあるものの、本発明の構造に比べると十分に低減できていなかった。
そこで、騒音の発生要因を分析したところ、脈動トルクによって発生する成分に加え、径方向電磁加振力によって発生する成分があることが明らかになった。
ここで、〔特許文献1〕の構造では、機内磁束の高調波成分として5次,7次といった低次の高調波成分と、25次や27次成分といった比較的高次の高調波成分が大きく低減されていることが観測された。しかし、機内磁束の高調波成分として11次成分や13,15,17次成分といった比較的中域の高調波成分はほとんど低減されていなかった。
また、本発明の実施例1の構造の場合、〔特許文献1〕に類似した構造同様に、機内磁束の低・高次の高調波成分が低減しているものの、比較的中域の高調波成分は、〔特許文献1〕に類似した構造よりも小さいが、十分に低減されていなかった。
更に、本発明の実施例1とは逆の構成とした構造の場合、〔特許文献1〕および本発明の構造同様に、機内磁束の低・高次の高調波成分は低減されていたが、比較的中域の高調波成分は、〔特許文献1〕に類似した構造よりも小さいが、本発明の構造と同様に十分に低減されていなかった。
しかしながら、圧縮機の騒音としては、〔特許文献1〕および本発明の実施例1とは逆の構成とした構造と比べて、本発明の実施例1の構造は、比較的中域の周波数帯が大幅に低減し、圧縮機の騒音が非常に小さくなっている。つまり、これは径方向電磁加振力が大きい回転子断面と径方向に同一断面上の固定子鉄心の外径を小さくし、圧縮機のフレームと当接しないようにしたことで、圧縮機のフレームが振動し難くなり、本発明の構造では騒音が非常に小さくなったためと考えられる。
したがって、図5(a)(b),図6が示すとおり脈動トルクを低減すれば、機内磁束の高調波成分が低減され、聴感が改善できること、また、図7,図8で示した固定子構造とすることで、比較的中域の径方向電磁加振力が大きくなる回転子断面から圧縮機のフレームに伝わる振動が抑制され、聴感が大幅に改善できること、が各々実測にて確認することができた。
以上より、前述の永久磁石式回転電機を空調用などの各種圧縮機に適用すれば、低振動,低騒音な圧縮機を提供できる。
以下、本発明の別の実施例を説明する。
図9には本発明による永久磁石式回転電機の実施形態2の固定子鉄心形状を示し、図7と同一物には同一符号を付してある。図において、図7と異なる部分は、固定子断面Bの外周の外側に80aと80bからなる2つの突起80を形成し、突起80の外周面が固定子断面Aの最外周と同一の径(ΦD1)となるようにしている。これにより、固定子断面Aと固定子断面Bとで固定子2を形成する際、各々の最外周が同一径となるため、固定子鉄心外周を基準位置にして位置ずれが生じないように積み重ねて積層することができる。ここでは、突起80を各スロット7の外周上に2つ設けたが、1つでも良く、任意の個数を設けることができる。また、スロット7の外周上毎に突起80を配置したが、対向するスロット7の外周上に設ければ固定子断面Aの最外周と同一の径は確保できるため、少なくとも2箇所に配置すれば良く、配置箇所は適宜選択可能である。よって、このように配置しても、図7と同様の効果を得ることができる。
図10には本発明による永久磁石式回転電機の実施形態3の回転子鉄心形状を示す図を示し、図4と同一物には同一符号を付してある。図において、図4と異なる部分は、回転子断面Aの積厚比率を50%<LA<85%の関係となるように配置するとともに、回転子断面Aと回転子断面Bとの軸方向に積層する構成数を変え、W字状に構成したものである。このように構成しても、軸方向のスラスト力を抑制できる。また、回転子断面A−B間での軸方向における磁気的結合が大きくなるため、見かけ上のスキューピッチを小さくできるなど、同じ回転子断面形状を用いたままスキューピッチを任意に調整できる。なお、このように配置した回転子構造においても径方向電磁加振力が大きい回転子断面と径方向に同一断面上の固定子鉄心外径を小さくし、異なる固定子断面を適宜選択して固定子2を構成するのが良い(図示せず)ことはいうまでもない。よって、このように配置しても、図2と同様の効果を得ることができる。
図11には本発明による永久磁石式回転電機の実施形態4の回転子鉄心形状を示す断面図を示し、図2と同一物には同一符号を付してある。図において、図2と異なる部分は、永久磁石14が一極あたり2枚具備され、かつシャフト孔15に対して凸のV字配置となっている。なお、このように配置した回転子構造においても径方向電磁加振力が大きい回転子断面と径方向に同一断面上の固定子鉄心外径を小さくし、異なる固定子断面を適宜選択して固定子2を構成するのが良い(図示せず)ことはいうまでもない。よって、このように配置しても、図2と同様の効果を得ることができる。
本発明は、界磁用の永久磁石を回転子に備えている永久磁石式回転電機に適用することが可能である。
また、そして、エアコン,冷蔵庫,冷凍庫、あるいはショーケースなどの圧縮機に用いられる永久磁石式回転電機に適用できる。
本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の断面図。 本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の回転子鉄心形状を示す断面図。 本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の回転子鉄心形状を示す断面図。 本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の回転子鉄心形状を示す図。 発明に係わる永久磁石式回転電機の実施形態1の脈動トルク。 発明に係わる永久磁石式回転電機の実施形態1の径方向電磁加振力。 本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の固定子鉄心形状を示す断面図。 本発明による永久磁石式回転電機の実施形態1の固定子鉄心形状を示す図。 本発明による永久磁石式回転電機の実施形態2の固定子鉄心形状を示す断面図。 本発明による永久磁石式回転電機の実施形態3の回転子鉄心形状を示す図。 本発明による永久磁石式回転電機の実施形態4の回転子鉄心形状を示す断面図。 本発明に係わる圧縮機の断面構造。
符号の説明
1 永久磁石式回転電機(駆動用電動機)
2 固定子
3 回転子
4 ティース
5 コアバック
6 固定子鉄心
7 スロット
8 電機子巻線
10 スリット
11 凹部
12 回転子鉄心
13 永久磁石挿入孔
14 永久磁石
15 シャフト孔
60 固定スクロール部材
61,64 端板
62,65 渦巻状ラップ
63 旋回スクロール部材
66 圧縮室
67 吐出口
68 フレーム
69 圧縮容器
70 突出パイプ
72 クランク軸
73 油留め部
74 油孔
75 すべり軸受
80 突起

Claims (11)

  1. 固定子鉄心に形成された複数のスロット内にティースを取り囲むように集中巻の電機子巻線が施された固定子と、
    回転子鉄心中の複数の永久磁石挿入孔に永久磁石を配置した回転子と、
    前記回転子に固定される回転軸と、
    前記固定子を収納する容器と、備えた永久磁石式回転電機において、
    前記固定子鉄心の外周部は前記容器に当接して固定され、前記永久磁石の磁束軸をd軸、該d軸と電気角で90度隔たった軸をq軸としたとき、
    前記回転子は、該回転子鉄心に設けた前記永久磁石挿入孔が軸方向位置に形成され、
    前記回転子鉄心は、前記回転軸の第1回転軸領域の周方向であって当該回転子鉄心の外周面に、前記ティースとのギャップが第1距離となる第1回転子外周部と、前記ティースとのギャップが前記第1距離よりも大きい第2距離となる第2回転子外周部と、を形成し、
    前記第1回転子外周部は、当該第1回転子外周部の周方向の中心がd軸中心に対して回転側に配置されるように形成され、
    前記第2回転子外周部は、前記回転軸の前記第1回転軸領域の周方向において、前記第1回転子外周部を挟むように形成され、
    さらに前記回転子鉄心は、前記第1回転軸領域とは異なる第2回転軸領域の周方向であって当該回転子鉄心の外周面に、前記ティースとのギャップが第3距離となる第3回転子外周部と、前記ティースとのギャップが前記第3距離よりも大きい第4距離となる第4回転子外周部と、を形成し、
    前記第3回転子外周部は、当該第3回転子外周部の周方向の中心がd軸中心に対して逆回転側に配置されるように形成され、
    前記第4回転子外周部は、前記回転軸の前記第2回転軸領域の周方向において、前記第3回転子外周部を挟むように形成され、
    前記固定子は、前記第1回転子外周部と前記第2回転子外周部と対向する第1固定子外周部と、前記第3回転子外周部と前記第4回転子外周部と対向する第2固定子外周部と、を形成し、
    前記第1固定子外周部は、当該第1固定子外周部と前記容器との接触面積が前記第2固定子外周部と前記容器との接触面積よりも大きくなるように形成され、
    前記回転子鉄心は、前記第1回転子外周部及び前記第2回転子外周部を形成する当該回転子鉄心の部分と前記第3回転子外周部及び前記第4回転子外周部を形成する当該回転子鉄心の部分の軸方向の積厚比率が異なるように形成される永久磁石式回転電機。
  2. 請求項1に記載の永久磁石式回転電機であって、
    前記回転子鉄心は、複数の磁極スリットを形成する永久磁石式回転電機。
  3. 請求項1又は請求項2の永久磁石式回転電機において、
    前記固定子鉄心の外周部の一部が焼き嵌めあるいは圧入により前記容器に当接して固定される永久磁石式回転電機。
  4. 請求項1ないし請求項3の永久磁石式回転電機において、
    前記第1固定子外周部は、当該第1固定子外周部の外径が前記第2固定子外周部の外径よりも大きくなるように形成される永久磁石式回転電機。
  5. 請求項1ないし請求項4に記載のいずれかの永久磁石式回転電機において、
    前記第1回転子外周部及び前記第2回転子外周部を形成する前記回転子鉄心の部分または前記第3回転子外周部及び前記第4回転子外周部を形成する前記回転子鉄心の部分のどちらか一方を軸方向にN個のブロック、もう一方を軸方向に(N−1)個のブロックで各々分割し、前記回転軸の軸方向に対して交互に配置され、
    前記NはN=3である永久磁石式回転電機。
  6. 請求項1ないし請求項5に記載のいずれかの永久磁石式回転電機において、
    前記第1回転子外周部及び前記第2回転子外周部を形成する当該回転子鉄心の部分の軸方向の積厚比率をL1、前記第3回転子外周部及び前記第4回転子外周部を形成する前記回転子鉄心の部分の軸方向の積厚比率をL2、前記回転子の回転方向を回転軸に対して反時計周りとしたとき、
    L2<L1,50%<L1<85%
    なる関係に構成したことを特徴とする永久磁石式回転電機。
  7. 請求項1ないし請求項6に記載のいずれかの永久磁石式回転電機において、
    前記回転子の極数と前記固定子のスロット数との比が2:3であることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  8. 請求項1ないし請求項7に記載のいずれかの永久磁石式回転電機において、
    前記回転子鉄心に埋設される永久磁石の形状が、前記回転子の軸に対して一文字状であるかもしくは前記永久磁石が一極あたり2枚設けられ、当該2枚の永久磁石は該回転子の軸に対して凸のV字形状であることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  9. 請求項1ないし請求項8に記載のいずれかの永久磁石式回転電機において、
    前記回転子鉄心の外周面にカット形状を施して磁極面を形成するとともに、該カット形状が略直線状カットと略円弧状カットを組み合せたものであることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  10. 請求項1ないし請求項9に記載のいずれかの永久磁石式回転電機において、
    前記回転子鉄心の外周面にカット形状を施して磁極面を形成するとともに、該カット形状が略V字形状を複数個組み合せた凹部と一つの略円弧状凹部とを有するものであることを特徴とする永久磁石式回転電機。
  11. 請求項1ないし請求項10に記載の永久磁石式回転電機のいずれかを搭載した圧縮機。
JP2008280681A 2008-10-31 2008-10-31 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機 Expired - Fee Related JP5372468B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008280681A JP5372468B2 (ja) 2008-10-31 2008-10-31 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機
CN2009101634198A CN101728914B (zh) 2008-10-31 2009-08-19 永磁铁式旋转电机以及使用该电机的压缩机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008280681A JP5372468B2 (ja) 2008-10-31 2008-10-31 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010110142A JP2010110142A (ja) 2010-05-13
JP5372468B2 true JP5372468B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=42299029

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008280681A Expired - Fee Related JP5372468B2 (ja) 2008-10-31 2008-10-31 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5372468B2 (ja)
CN (1) CN101728914B (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011201863A (ja) * 2010-03-01 2011-10-13 Mitsui Chemicals Inc ペンタメチレンジイソシアネート、ポリイソシアネート組成物、ペンタメチレンジイソシアネートの製造方法、および、ポリウレタン樹脂
JP5066214B2 (ja) 2010-03-30 2012-11-07 株式会社日立産機システム 永久磁石同期機、及びこれを用いたプレス機または射出成形機
JP5383915B2 (ja) * 2010-07-12 2014-01-08 三菱電機株式会社 永久磁石型回転電機
JP2012080713A (ja) * 2010-10-05 2012-04-19 Hitachi Ltd 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機
JP5945728B2 (ja) * 2011-01-28 2016-07-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 ブラシレスモータおよびそれを搭載した電気機器
PT2684867T (pt) * 2011-03-09 2019-02-07 Mitsui Chemicals Inc Di-isocianato de pentametileno, método para a produção de di-isocianato de pentametileno, composição de poliisocianato, resina de poliuretano e resina de poliureia
CN102916544B (zh) * 2011-08-01 2015-06-10 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 电机转子结构及永磁同步电机和变频压缩机
CN103095010B (zh) 2011-10-28 2017-03-01 阿斯莫有限公司 转子及电动机
JP6042651B2 (ja) * 2011-10-28 2016-12-14 アスモ株式会社 ロータ及びモータ
ES2482040B1 (es) * 2013-01-31 2015-08-14 Gamesa Innovation & Technology, S.L. Disposición constructiva de un rotor de imanes permanentes de un generador
CN103840584A (zh) * 2013-12-20 2014-06-04 珠海凌达压缩机有限公司 旋转式压缩机的电机转子及其加工装配方法
JP2017169343A (ja) * 2016-03-16 2017-09-21 株式会社東芝 回転電機、巻上機、およびエレベータ
CN105932846B (zh) * 2016-04-12 2018-02-06 东南大学 一种低转矩脉动永磁同步电机转子结构
JP6839928B2 (ja) * 2016-04-26 2021-03-10 株式会社三井ハイテック 異形積層鉄心の測定方法
JP6821022B2 (ja) * 2017-06-19 2021-01-27 日産自動車株式会社 回転電機の回転子
JP6942246B2 (ja) 2018-05-10 2021-09-29 三菱電機株式会社 ロータ、電動機、圧縮機および空気調和装置
EP3623628A1 (en) * 2018-09-11 2020-03-18 Lg Electronics Inc. Drive motor and compressor having the same
JPWO2020208777A1 (ja) * 2019-04-11 2021-11-18 三菱電機株式会社 圧縮機、及び、圧縮機用電動機

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001342954A (ja) * 2000-05-31 2001-12-14 Sanyo Electric Co Ltd 電動圧縮機及びそれを用いた冷却装置
CN1278472C (zh) * 2002-07-12 2006-10-04 株式会社日立产机系统 永磁式旋转电机及使用该电机的压缩机
KR20040075691A (ko) * 2003-02-20 2004-08-30 히타치 홈 앤드 라이프 솔루션즈 가부시키가이샤 영구 자석식 회전 전기 기기 및 그를 이용한 압축기
JP5259934B2 (ja) * 2006-07-20 2013-08-07 株式会社日立産機システム 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
CN101728914A (zh) 2010-06-09
CN101728914B (zh) 2012-10-24
JP2010110142A (ja) 2010-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5372468B2 (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機
JP5259934B2 (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機
JP5462011B2 (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機
JP3938726B2 (ja) 永久磁石式回転電機およびそれを用いた圧縮機
US8405271B2 (en) Interior permanent magnet type brushless direct current motor
JP4838348B2 (ja) 永久磁石型モータ及び密閉型圧縮機及びファンモータ
JP4198545B2 (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた電動圧縮機
JP2015208053A (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機
JP2007074898A (ja) 永久磁石式回転電機およびそれを用いた圧縮機
JP2006230087A (ja) 電動機,圧縮機及び空気調和機
CN109923757B (zh) 永久磁铁式旋转电机及使用永久磁铁式旋转电机的压缩机
JP2010063351A (ja) ステータ、モータおよび圧縮機
JP5208662B2 (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機
JP2004007875A (ja) 永久磁石式回転電機およびそれを用いた圧縮機
JP2018110483A (ja) 永久磁石式回転電機、及び、それを用いた圧縮機
JP5359112B2 (ja) アキシャルギャップ型回転電機及びそれを用いた圧縮機
JP2008109794A (ja) アキシャルギャップ型モータおよびそれを用いた圧縮機
JP2013138531A (ja) 永久磁石電動機及び圧縮機
JP6470598B2 (ja) 永久磁石式回転電機、並びにそれを用いる圧縮機
JP2006254621A (ja) 永久磁石型電動機
JP2011015500A (ja) 電動機の回転子
JP6518720B2 (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機
KR102515118B1 (ko) 매립형 영구자석 전동기용 로터
JP4160410B2 (ja) 永久磁石式回転電機及びそれを用いた圧縮機
JPWO2019202943A1 (ja) モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5372468

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees