JP7433420B2 - ロータ、モータ、圧縮機および空気調和装置 - Google Patents

ロータ、モータ、圧縮機および空気調和装置 Download PDF

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Description

本開示は、ロータ、モータ、圧縮機および空気調和装置に関する。
永久磁石埋込型のロータでは、ロータコアに形成された磁石挿入孔内に永久磁石が配置されている。磁石挿入孔の両側には、永久磁石を位置決めするための突起が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009-247131号公報(図1参照)
一方、モータの負荷が大きい場合など、ステータコイルに大きな電流が流れた場合には、ステータからの磁束によって永久磁石の減磁が生じる場合がある。上述した突起を設けると、ステータからの磁束が突起を経由して永久磁石に流れやすくなり、永久磁石の減磁が生じやすくなる。
本開示は、上記の課題を解決するためになされたものであり、永久磁石の減磁を抑制することを目的とする。
本開示のロータは、軸線を中心とする周方向に延在する外周と、軸線を中心とする径方向において外周よりも内側に位置する磁石挿入孔と、磁石挿入孔の周方向の端部につながる空隙とを有するロータコアと、磁石挿入孔に配置された永久磁石とを有する。磁石挿入孔は、径方向の外側に位置する挿入孔外側端辺と、径方向の内側に位置する挿入孔内側端辺とを有する。空隙は、挿入孔外側端辺の周方向の端部から外周に向けて延在する外側端辺と、外側端辺に対向する内側端辺とを有する。空隙は、外側端辺と内側端辺とが幅W1を隔てて対向する第1部分と、外側端辺と内側端辺とが幅W1よりも広い幅W2を隔てて対向する第2部分とを有する。第2部分は、第1部分と永久磁石との間に位置している。内側端辺は、挿入孔内側端辺の延長線上に位置する第1端辺部と、第1端辺部に対して傾斜し、外周に向けて延在する第2端辺部とを有する。内側端辺の第2端辺部に、外側端辺に向けて突出する凸部が形成され、外側端辺と凸部とにより前記第1部分が形成される。内側端辺の第1端辺部に、永久磁石を位置決めするための突起が形成され、外側端辺と突起とにより第2部分が形成される。軸線に直交する面内で、永久磁石の径方向の外側の磁極面を延長した線を基準線とすると、第1部分の少なくとも一部は当該基準線に対して径方向の外側に位置している。
本開示によれば、空隙のうち幅W1の狭い第1部分を通るステータ磁束の短絡経路が形成される。第1部分が永久磁石の磁極面よりも外周側に位置しているため、短絡経路を流れた磁束が永久磁石に到達しにくい。そのため、永久磁石の減磁を抑制することができる。
実施の形態1のモータを示す断面図である。 実施の形態1のロータを示す断面図である。 実施の形態1のロータの一部を拡大して示す断面図である。 比較例1のロータを示す断面図である。 比較例1のロータにおける逆磁束の流れを示す図である。 比較例2のロータを示す断面図である。 比較例2のロータにおける逆磁束の流れを示す図である。 実施の形態1のロータにおける逆磁束の流れを示す図である。 実施の形態1、比較例1および比較例2における減磁特性を比較して示す図である。 空隙の第1部分の幅W1と、ステータのコイルに鎖交する磁束量との関係を示すグラフである。 実施の形態2のロータを示す断面図(A)およびロータの一部を拡大して示す断面図(B)である。 実施の形態3のロータを示す断面図(A)およびロータの一部を拡大して示す断面図(B)である。 実施の形態4のロータを示す断面図(A)およびロータの一部を拡大して示す断面図(B)である。 実施の形態5のロータを示す断面図(A)およびロータの一部を拡大して示す断面図(B)である。 実施の形態6のロータを示す断面図(A)およびロータの一部を拡大して示す断面図(B)である。 実施の形態7のロータを示す断面図(A)およびロータの一部を拡大して示す断面図(B)である。 実施の形態8のロータを示す断面図(A)およびロータの一部を拡大して示す断面図(B)である。 実施の形態9のロータを示す断面図(A)およびロータの一部を拡大して示す断面図(B)である。 各実施の形態のモータが適用可能な圧縮機を示す断面図である。 図19の圧縮機を有する空気調和装置を示す図である。
実施の形態1.
<モータの構成>
まず、実施の形態1のモータ100について説明する。図1は、実施の形態1のモータ100を示す横断面図である。モータ100は、ロータ1に永久磁石20が埋め込まれた永久磁石埋込型モータであり、例えば圧縮機300(図19)に用いられる。
モータ100は、回転可能なロータ1と、ロータ1を囲むように設けられたステータ5とを有する。ステータ5とロータ1との間には、例えば0.3~1.0mmのエアギャップが形成されている。ステータ5は、圧縮機300の一部である円筒状のシェル6に固定されている。
以下では、ロータ1の回転軸である軸線C1の方向を、「軸方向」と称する。軸線C1を中心とする周方向(図1に矢印R1で示す)を、「周方向」と称する。軸線C1を中心とする半径方向を、「径方向」と称する。
<ステータの構成>
ステータ5は、ステータコア50と、ステータコア50に取り付けられた絶縁部54と、絶縁部54を介してステータコア50に巻き付けられたコイル55とを有する。
ステータコア50は、鋼板を軸方向に積層し、カシメ等により固定したものである。鋼板は、例えば電磁鋼板である。鋼板の板厚は、例えば0.1~0.7mmであり、ここでは0.35mmである。
ステータコア50は、軸線C1を中心とする環状のヨーク51と、ヨーク51から径方向内側に延在する複数のティース52とを有する。ヨーク51の外周は、シェル6の内側に固定されている。
ティース52は、周方向に一定間隔で形成されている。ティース52の数は、ここでは9であるが、2以上であればよい。隣り合うティース52の間には、コイル55を収容するスロット53が形成される。
ステータコア50は、ティース52毎に分割された複数の分割コア50Aを有する。分割コア50Aの数は、例えば9である。これらの分割コア50Aは、ヨーク51に形成された分割面58で接合され、周方向に連結されている。なお、ステータコア50は、複数の分割コア50Aを連結した構成に限定されるものではない。
絶縁部54は、ステータコア50とコイル55との間に設けられる。絶縁部54は、例えば、ステータコア50の軸方向端部に配置されたインシュレータと、スロット53の内面に配置された絶縁フィルムとで構成される。
インシュレータは、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の樹脂で形成される。絶縁フィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂で形成され、厚さは0.1~0.2mmである。但し、絶縁部54はこのような構成に限らず、ステータコア50とコイル55とを絶縁できるものであればよい。
コイル55は、例えばマグネットワイヤで構成され、絶縁部54を介してティース52に巻き付けられている。コイル55の線径は、例えば0.8mmである。コイル55は、各ティース52に、集中巻により例えば70ターン巻かれている。なお、コイル55の線径およびターン数は、要求される回転数、トルク、印加電圧あるいはスロット53の断面積に応じて決定される。
ヨーク51には、カシメ部56a,56bが形成されている。カシメ部56a,56bは、ステータコア50を構成する複数の鋼板を軸方向に固定するものである。カシメ部56aは、ティース52の周方向中心を通る径方向の直線上に形成され、カシメ部56bは、当該直線を挟んで周方向に対称な2箇所に形成されている。但し、カシメ部56a,56bの数および配置は、適宜変更することができる。
ヨーク51の外周には、凹部57が形成されている。凹部57とシェル6との間には、圧縮機300における冷媒の通路が形成される。
<ロータの構成>
ロータ1は、円筒状のロータコア10と、ロータコア10に取り付けられた永久磁石20と、ロータコア10の中央部に固定されたシャフト25とを有する。シャフト25の中心軸線は、上述した軸線C1である。ロータコア10は、外周10aと内周10bとを有する。外周10aおよび内周10bはいずれも、軸線C1を中心とする環状である。
ロータコア10は、鋼板を軸方向に積層し、カシメ等で一体化したものである。鋼板は、例えば電磁鋼板である。鋼板の板厚は、例えば0.1~0.7mmであり、ここでは0.35mmである。ロータコア10の内周10bには、シャフト25が焼嵌または圧入によって固定されている。
ロータコア10の外周10aに沿って、複数の磁石挿入孔11が形成されている。複数の磁石挿入孔11は、周方向に等間隔に形成されている。磁石挿入孔11は、ロータコア10の軸方向の一端から他端まで達している。磁石挿入孔11は、軸線C1に直交する面内で直線状に延在している。但し、磁石挿入孔11は、V字状、あるいは湾曲形状であってもよい(図13(A)および図18(A)参照)。
各磁石挿入孔11には、永久磁石20が1つずつ配置されている。各磁石挿入孔11は、1磁極に相当する。磁石挿入孔11の数は、ここでは6であり、従って磁極数は6である。但し、磁極数は6に限定されるものではなく、2以上であればよい。周方向に隣り合う永久磁石20は、径方向外側に、互いに反対の極を有する。
永久磁石20は、平板状の部材であり、ロータコア10の周方向に幅を有し、径方向に厚さを有する。永久磁石20の厚さは、例えば2mmである。永久磁石20は、例えば、ネオジウム(Nd)、鉄(Fe)およびボロン(B)を含有するネオジウム希土類磁石で構成されている。永久磁石20は、厚さ方向に着磁されている。
ネオジウム希土類磁石は、温度上昇と共に保磁力が低下する性質を有する。モータ100が圧縮機300に用いられる場合、永久磁石20の温度は100℃以上に達し、保磁力は温度に応じて-0.5~-0.6%/Kの低下率で低下する。そのため、永久磁石20にディスプロシウム(Dy)を添加して、保磁力を向上してもよい。
但し、Dyを添加すると、永久磁石20の残留磁束密度が低下する。残留磁束密度が低下すると、モータ100のマグネットトルクが低下し、所望のトルクを発生するために必要な電流が増加し、その結果、銅損が増加する。モータ効率向上のためには、Dyの添加量をできるだけ少なくすることが望ましい。
磁石挿入孔11の径方向内側には、冷媒の通路となる穴部102,103が形成されている。穴部102は極中心に対応する位置に形成され、穴部103は極間に対応する位置に形成されている。但し、穴部102,103の配置は、適宜変更することができる。
図2は、ロータ1の1磁極に対応する領域、すなわち1つの磁石挿入孔11を含む領域を示す図である。磁石挿入孔11の周方向の中心は、極中心Pである。極中心Pを通る径方向の直線を、磁極中心線と称する。隣り合う磁極の間は、極間Mである。
磁石挿入孔11は、磁極中心線に直交する方向に延在している。永久磁石20は、径方向外側の磁極面20aと、径方向内側の磁極面20bと、周方向両側の端面20cとを有する。磁極面20aは第1磁極面とも称し、磁極面20bは第2磁極面とも称する。
磁極面20a,20bは、いずれも磁極中心線に直交する方向に延在している。軸線C1に直交する面内における磁極面20aの延長線を、基準線L1と定義する。基準線L1は、実施の形態1では直線であるが、直線に限定されるものではない(図18(A)参照)。
磁石挿入孔11は、径方向外側の外側端辺11aと、径方向内側の内側端辺11bとを有する。外側端辺11aは、挿入孔外側端辺とも称する。内側端辺11bは、挿入孔内側端辺とも称する。磁石挿入孔11の外側端辺11aは永久磁石20の磁極面20aに対向し、磁石挿入孔11の内側端辺11bは永久磁石20の磁極面20bに対向している。
磁石挿入孔11の周方向両側には、空隙12が形成されている。空隙12は、隣り合う磁極間の磁束の漏れを抑制するために設けられる。
また、磁石挿入孔11の周方向両側には、永久磁石20の端面20cに当接する突起14が形成されている。突起14は、空隙12の後述する内側端辺12bの端辺部123(図3)に、永久磁石20の端面20cに当接するように形成されている。
突起14は、径方向外側の先端14aと、永久磁石20の端面20cに当接する側端14bと、側端14bと反対側の側端14cとを有する。突起14の側端14bが永久磁石20の端面20cに当接することにより、永久磁石20が磁石挿入孔11内で移動しないように位置決めされる。
図3は、ロータ1の一部を拡大して示す図である。磁石挿入孔11の径方向外側には、スリット101が形成されている。スリット101は、ロータコア10の外周10aに沿って延在する辺111と、磁石挿入孔11に沿って延在する辺112と、径方向外側ほど極中心Pに近付くように傾斜した辺113,114とを有する。各磁極には、極中心Pに対して対称な2つのスリット101(図2)が形成されている。
スリット101は、永久磁石20からステータ5に向かう磁束の分布を滑らかにし、トルク脈動を抑制するためのものである。但し、スリット101の数、配置および形状は任意である。また、ロータコア10は、必ずしもスリット101を有さなくても良い。
次に、空隙12の具体的な形状について説明する。空隙12は、磁石挿入孔11の周方向端部とつながっている。永久磁石20が挿入されている部分が磁石挿入孔11であり、永久磁石20よりも周方向外側に位置する部分が空隙12である。
空隙12は、磁石挿入孔11の周方向端部から基準線L1に沿って延在し、さらに、上述した基準線L1を超えて、径方向外側に、すなわちロータコア10の外周10aに向けて延在している。
空隙12は、磁石挿入孔11の外側端辺11aの端部から延在する外側端辺12aと、磁石挿入孔11の内側端辺11bの端部から延在する内側端辺12bと、ロータコア10の外周10aに沿って延在する周端辺12cとを有する。
外側端辺12aは、磁石挿入孔11の外側端辺11aの延長線上に位置する端辺部121と、端辺部121の終端から外周10aに向けて延在する端辺部122とを有する。端辺部121は、第1端辺部とも称する。端辺部122は、第2端辺部とも称する。
内側端辺12bは、磁石挿入孔11の内側端辺11bの延長線上に位置する端辺部123と、端辺部123の終端から外周10aに向けて延在する端辺部124とを有する。端辺部123は、第1端辺部とも称する。端辺部124は、第2端辺部とも称する。
外側端辺12aおよび内側端辺12bのうち、外側端辺12aは極中心Pに近い側に位置し、内側端辺12bは極間Mに近い側に位置する。
外側端辺12aと内側端辺12bとは、対向している。より具体的には、外側端辺12aの端辺部121と内側端辺12bの端辺部123とが対向し、外側端辺12aの端辺部122と内側端辺12bの端辺部124とが対向する。なお、端辺部121,123は互いに平行であり、端辺部122,124は互いに平行であるが、必ずしも平行である必要はない。
周端辺12cは、外側端辺12aの径方向外側の端部と、内側端辺12bの径方向外側の端部とをつないでいる。周端辺12cとロータコア10の外周10aとの間には、薄肉部が形成される。薄肉部の幅は、隣り合う磁極間の漏れ磁束を抑制するため、できるだけ狭いことが望ましい。ここでは、薄肉部の幅を、ロータコア10の鋼板の板厚と同じとしている。
内側端辺12bには、外側端辺12aに向けて突出する凸部13が形成されている。ここでは、凸部13は、内側端辺12bの端辺部124から、外側端辺12aの端辺部122に向けて突出している。凸部13は、空隙12の外側端辺12aに対向する先端13aと、周端辺12cに対向する側端13bと、永久磁石20の端面20cに対向する側端13cとを有する。
凸部13の先端13aの一部は、基準線L1よりも径方向外側に位置している。但し、凸部13の先端13aの全部が基準線L1よりも径方向外側に位置していてもよい。すなわち、凸部13の先端13aの少なくとも一部が基準線L1よりも径方向外側に位置していればよい。
空隙12の外側端辺12aと凸部13の先端13aとの間の領域を、第1部分A1と定義する。第1部分A1は、ここでは、外側端辺12aの端辺部122と、凸部13の先端13aとの間の領域である。第1部分A1の幅、すなわち空隙12の外側端辺12aと凸部13の先端13aとの最短距離を、幅W1とする。
空隙12のうち、第1部分A1よりも永久磁石20側で、外側端辺12aと内側端辺12bとの距離が最短になる領域は、外側端辺12aの端辺部121と突起14の先端14aとの領域である。この領域を、第2部分A2と定義する。第2部分A2の幅、すなわち空隙12の外側端辺12aと突起14の先端14aとの最短距離を、幅W2とする。
空隙12は、また、第1部分A1よりも外周10a側に、幅W1よりも広い幅W3を有する第3部分A3を有する。幅W3は、第1部分A1よりも外周10a側における外側端辺12aと内側端辺12bとの最短距離である。
ここでは、幅W3は幅W2よりも広い(W2<W3)。但し、幅W2と幅W3とが等しくてもよい。
すなわち、空隙12は、幅W1を有する第1部分A1と、幅W1よりも広い幅W2を有する第2部分A2と、幅W1よりも広い幅W3を有する第3部分A3とを含む。第2部分A2は、第1部分A1よりも永久磁石20側、すなわち第1部分A1と永久磁石20との間に位置する。第3部分A3は、第1部分A1よりも外周10a側、すなわち第1部分A1と外周10aとの間に位置する。
空隙12の第1部分A1の一部は、基準線L1よりも外周10a側すなわち径方向外側に位置する。なお、空隙12の第1部分A1の全部が基準線L1よりも径方向外側に位置していてもよい。すなわち、第1部分A1の少なくとも一部が基準線L1よりも径方向外側に位置していればよい。
永久磁石20の端面20cから空隙12の第1部分A1までの最短距離を、距離D1とする。この距離D1は、空隙12の第1部分A1の幅W1以上である(D1≧W1)。
<作用>
ここで、実施の形態1と対比する比較例1,2について説明する。図4は、比較例1のロータ1Iを示す図である。比較例1のロータ1Iは、空隙12に凸部13(図2,3)が設けられていない点で、実施の形態1のロータ1と相違する。他の点では、比較例1のロータ1Iは、実施の形態1のロータ1と同様に構成されている。
モータ100では、ステータ5のコイル55に通常運転時よりも大きな電流が流れる場合がある。例えば、モータ100の負荷が大きい場合、モータ100の動作がロックされた場合、モータ100の起動時、あるいはステータ5のコイル55が短絡した場合などである。
ステータ5のコイル55に大きな電流が流れると、コイル55の電流によって発生した磁束が永久磁石20に作用する。永久磁石20に着磁方向と反対方向に流れる磁束を、逆磁束と称する。永久磁石20に逆磁束が流れると、永久磁石20の減磁が生じる可能性がある。
特に、コイル55が集中巻で巻かれている場合、例えばU相のコイル55が巻かれたティース52から、その隣のV相のコイル55が巻かれたティース52に磁束が流れるというように、隣り合うティース52間で磁束の閉ループが生じる。そのため、両ティース52に対向するロータコア10の外周領域に、ステータ5からの逆磁束が流れ込み易い。
図5は、ロータ1Iにおけるステータ5からの逆磁束の流れを示す図である。ロータコア10に流れ込んだ逆磁束は、少しでも磁気抵抗の小さい部分を流れようとするため、磁気抵抗の大きい磁石挿入孔11および空隙12を迂回し、ロータコア10の外周10aと空隙12との間の薄肉部に向かう。但し、薄肉部は磁路が狭いため、一定の磁束が流れると磁気飽和し、磁束が流れなくなる。磁石挿入孔11および空隙12は内側が空洞であるため磁気抵抗が大きいが、突起14が形成された部分では空隙12の幅が狭くなるため、局所的に磁気抵抗が小さくなる。
そのため、ステータ5からの逆磁束は、矢印Fで示すように、突起14に集中して流れる。突起14は永久磁石20の端面20cに接しているため、突起14に逆磁束が集中すると、永久磁石20の端面20cに減磁が生じる。
図6は、比較例2のロータ1Jを示す図である。比較例2のロータ1Jは、比較例1のロータ1I(図4,5)に対して、空隙12の外側端辺12aに突起9が設けられている点が異なる。突起9は突起14に向けて突出し、突起14と対向している。
図7は、比較例2のロータ1Jにおけるステータ5からの逆磁束の流れを示す図である。比較例2のロータ1Jでは、空隙12の外側端辺12aに突起9が設けられており、ロータコア10の外周領域と突起9とが連続している。空隙12において突起9,14が対向する部分では、局所的に磁気抵抗が小さくなる。
そのため、ステータ5からの逆磁束は、矢印Fで示すように、ロータコア10の外周領域から突起9を経由して突起14に流れる。突起14に逆磁束が集中すると、比較例1と同様に、永久磁石20の端面20cに減磁が生じる。また、突起9で磁気飽和が生じた場合には、突起9に近接する永久磁石20に磁束が流れ、永久磁石20の端面20cに減磁が生じる。
図8は、実施の形態1のロータ1におけるステータ5からの逆磁束の流れを示す図である。実施の形態1では、空隙12は、幅W1を有する第1部分A1と、幅W2を有する第2部分A2とを含む。
空隙12の第2部分A2は、第1部分A1よりも永久磁石20側で、最も幅の狭い部分である。また、第2部分A2の幅W2は、第1部分A1の幅W1よりも広い。言い換えると、空隙12において第1部分A1よりも永久磁石20側は、第1部分A1よりも幅が広く、従って磁気抵抗が大きい。
そのため、矢印Fで示すように、ステータ5からの逆磁束は、ロータコア10の外周領域から空隙12の第1部分A1を経由して流れる。すなわち、第1部分A1を通る逆磁束の短絡経路が形成される。
第1部分A1の少なくとも一部は、永久磁石20の磁極面20aを延長した基準線L1よりも径方向外側に位置する。そのため、第1部分A1を通る短絡経路を流れた逆磁束は、永久磁石20から離れる方向に向かう。これにより、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
一方、空隙12の第1部分A1を含む短絡経路で磁気飽和が生じた場合には、第1部分A1の周囲に磁束が流れやすくなる。そこで、永久磁石20の端面20cから空隙12の第1部分A1までの距離D1は、幅W1以上に設定されている。距離D1は、例えば1.5mmである。
このように永久磁石20の端面20cから空隙12の第1部分A1までの距離D1を確保することにより、永久磁石20に磁束が到達しにくくなり、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
なお、ここでは空隙12に突起14を設けているが、突起14を設けない構成も可能である。その場合には、空隙12の外側端辺12aの端辺部121と内側端辺12bの端辺部123との最短距離が、幅W2となる。
<減磁特性>
図9は、永久磁石20の減磁特性を、実施の形態1と比較例1,2とで比較して示すグラフである。横軸は、コイル55に流す電流の電流値を示す。縦軸は、永久磁石20の減磁率を示す。
減磁率は、コイル55に鎖交する磁束量(鎖交磁束量)の減少率で表される。ここでは、コイル55に電流を流さずにロータ1を外部動力で回転させたときの鎖交磁束量を基準値とし、その基準値に対する鎖交磁束量の減少率を減磁率としている。そのため、減磁率は負の値となる。
モータ100は140℃の雰囲気中に置かれているものとする。この温度は、モータ100が圧縮機300内で使用される場合の最高温度である。
コイル55の電流値が小さい場合には、永久磁石20は減磁しないため、減磁率は0である。電流値が大きくなるにつれて、永久磁石20の減磁によりコイル55への鎖交磁束量が低下する。
永久磁石20の減磁は、モータ100の出力低下につながり、圧縮機300あるいは空気調和装置400の性能低下の原因となる。また、コイル55への磁束の鎖交によって生じる誘起電圧が変化するため、モータ100の制御性に影響が及ぶ場合もある。
一般に、モータ100の減磁率は1%以下に抑えることが求められている。そのため、モータ100を制御するインバータ回路には、減磁率が1%に達する前に電流を遮断す電流遮断回路が設けられている。
図9において、減磁率が1%となるときの電流値は、比較例1では14.7Aであり、比較例2では15.6Aであるのに対し、実施の形態1では17.0Aまで増加している。実施の形態1では、永久磁石20の減磁を生じさせずに、より大きな電流を流すことができるため、モータ効率を向上することができる。
また、実施の形態1と比較例1,2とでコイル55に同じ電流を流す場合、実施の形態1では比較例1,2よりも永久磁石20の減磁が生じにくい。そのため、永久磁石20に添加するDy等の希土類元素の量を低減することができる。
永久磁石20に含まれる希土類元素の含有量を低減し、より望ましくは0重量%とすることにより、永久磁石20の残留磁束密度を高くすることができる。これにより、マグネットトルクを大きくし、同一出力を発生するために必要な電流値を小さくすることができる。すなわち、コイル55で発生する銅損を低減し、モータ効率を向上することができる。
<空隙12の第1部分A1の幅W1の最適範囲>
空隙12の第1部分A1を通る短絡経路にステータ5からの逆磁束を効率よく導くためには、第1部分A1の幅W1は狭い方が望ましい。一方、第1部分A1の幅W1が狭すぎると、永久磁石20から出た磁束が第1部分A1で短絡する可能性がある。すなわち、例えば磁極面20aから出た磁束が、第1部分A1を通って磁極面20bに戻ってしまう可能性がある。
図10は、第1部分A1の幅W1と、コイル55への鎖交磁束量との関係を示すグラフである。横軸は、第1部分A1の幅W1を永久磁石20の厚さTで除算した値、すなわちW1/Tである。縦軸は、コイル55に電流を流していない状態でのコイル55への鎖交磁束量を示す。コイル55への鎖交磁束量は、W1/T=1の場合の鎖交磁束量を基準値とし、その基準値に対する変化率で表している。
図10から、W1/Tが0.2未満の場合には、コイル55への鎖交磁束量が少ないことが分かる。これは、第1部分A1の幅W1が狭すぎることにより、第1部分A1において永久磁石20から出た磁束の短絡が生じたことによる。
W1/Tが0.2以上に増加すると、コイル55への鎖交磁束量が増加し、一定値に収束する。但し、W1/Tが0.5を超えると、第1部分A1を含む短絡経路に逆磁束を導いて永久磁石20の減磁を抑制する作用が低下する。
そのため、永久磁石20から出た磁束の短絡を抑制する効果と、永久磁石20の減磁を抑制する効果の両方を得るためには、W1/Tは、0.2≦W1/T≦0.5の範囲にあることが望ましい。
<実施の形態の効果>
以上説明したように、実施の形態1のロータ1は、空隙12が、磁石挿入孔11の外側端辺11aの周方向端部から径方向外側に延在する外側端辺12aと、外側端辺12aに対向する内側端辺12bとを有する。また、空隙12の第1部分A1では、外側端辺12aと内側端辺12b(より具体的には凸部13の先端13a)とが幅W1を隔てて対向し、第2部分A2では、外側端辺12aと内側端辺12bとが幅W1よりも広い幅W2を隔てて対向する。第2部分A2は、第1部分A1と永久磁石20との間に位置する。第1部分A1の少なくとも一部は、永久磁石20の磁極面20aを延長した基準線L1に対して径方向外側に位置する。
このように構成されているため、ステータ5からの逆磁束は、空隙12の第1部分A1を通る短絡経路を流れる。第1部分A1の少なくとも一部が基準線L1よりも径方向外側に位置しているため、短絡経路を流れた逆磁束は永久磁石20から離れる方向に向かう。これにより、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
また、第1部分A1よりも外周10a側すなわち径方向外側に、幅W1よりも広い幅W3を有する第3部分A3が設けられているため、空隙12と外周10aとの間の薄肉部の周方向の長さを長くすることができる。これにより、隣り合う磁極間の磁束漏れを抑制することができる。
また、空隙12の内側端辺12bに凸部13が形成されているため、ロータコア10の外周領域と凸部13とが連続していない。そのため、ステータ5からの逆磁束が凸部13を経由して永久磁石20に流れにくく、永久磁石20の減磁を抑制する効果を高めることができる。
また、永久磁石20の周方向の端面20cから第1部分A1までの距離D1が、空隙12の第1部分A1の幅W1以上であるため、第1部分A1を含む短絡経路で磁気飽和が生じた場合であっても、逆磁束が永久磁石20まで到達しにくい。そのため、永久磁石20の減磁を抑制する効果を高めることができる。
また、空隙12の第1部分A1の幅W1と永久磁石20の厚さTとが、0.2≦W1/T≦0.5を満足するため、永久磁石20から出た磁束の短絡を抑制しながら、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
また、空隙12に永久磁石20を位置決めするための突起14が設けられているため、磁石挿入孔11内での永久磁石20の移動を規制し、振動および騒音を抑制することができる。
実施の形態2.
図11(A)は、実施の形態2のロータ1Aを示す図である。実施の形態2のロータ1Aでは、永久磁石20を位置決めする突起15の周方向長さが、実施の形態1の突起14の周方向長さよりも長い。
空隙12の外側端辺12aの形状は、実施の形態1と同様である。空隙12の内側端辺12bには、突起15が形成されている。突起15は、径方向外側を向く先端15aと、永久磁石20の端面20cに当接する側端15bとを有する。
図11(B)は、実施の形態2のロータ1Aの一部を拡大して示す図である。実施の形態1で説明したように、空隙12は、外側端辺12aと内側端辺12bと周端辺12cとを有する。また、外側端辺12aは端辺部121,122を有し、内側端辺12bは端辺部123,124を有する。
突起15の先端15aは、外側端辺12aの端辺部121と平行に延在し、内側端辺12bの端辺部124まで延在している。すなわち、内側端辺12bの端辺部123は、突起15の先端15aによって構成されている。内側端辺12bの端辺部124は、端辺部123の終端から径方向外側に延在している。
実施の形態1で説明したように、内側端辺12bの端辺部124には、外側端辺12aの端辺部122に向けて突出する凸部13が形成されている。凸部13の先端13aの少なくとも一部は、上述した基準線L1よりも径方向外側に位置している。
外側端辺12aの端辺部122と凸部13の先端13aとの間の領域を、第1部分A1と定義する。第1部分A1の幅、すなわち空隙12の外側端辺12aと凸部13の先端13aとの最短距離を、幅W1である。外側端辺12aの端辺部121と突起15の先端15aとの間の領域を、第2部分A2と定義する。第2部分A2の幅は、幅W2(>W1)である。
すなわち、空隙12は、幅W1を有する第1部分A1と、幅W1よりも広い幅W2を有する第2部分A2とを含み、第2部分A2は第1部分A1よりも永久磁石20側に位置する。第1部分A1の少なくとも一部は、基準線L1よりも径方向外側に位置する。
そのためステータ5からの逆磁束は、第1部分A1を通る短絡経路を経由して、永久磁石20から離れる方向に流れる。これにより、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
また、空隙12の第1部分A1よりも径方向外側に、幅W1よりも広い幅W3を有する第3部分A3が設けられている。そのため、空隙12と外周10aとの間の薄肉部の周方向の長さを長くし、隣り合う磁極間の磁束漏れを抑制することができる。
また、永久磁石20の端面20cから空隙12の第1部分A1までの距離D1は、第1部分A1の幅W1以上である。そのため、第1部分A1を含む短絡経路で磁気飽和が生じた場合であっても、永久磁石20に到達する逆磁束を低減することができる。
その他の点においては、実施の形態2のモータは、実施の形態1のモータ100と同様に構成されている。
この実施の形態2では、突起15の周方向長さが実施の形態1の突起14よりも長いため、突起15の強度が高い。そのため、実施の形態1の効果に加えて、モータ100の信頼性を向上することができる。
実施の形態3.
図12(A)は、実施の形態3のロータ1Bを示す図である。実施の形態3のロータ1Bでは、空隙12の外周10a側が極中心Pに向かって突出した形状を有している。
実施の形態3の空隙12の外側端辺12aは、極中心Pに向かって延在する凹形状部125を有する。凹形状部125は、凸部13よりも径方向外側に位置する。ここでは、凹形状部125の径方向外側の端辺は周端辺12cの延長線上にあり、凹形状部125の径方向内側の端辺は凸部13の側端13bの延長線上にある。
図12(B)は、実施の形態3のロータ1Bの一部を拡大して示す図である。実施の形態1で説明したように、空隙12は、外側端辺12aと内側端辺12bと周端辺12cとを有する。また、外側端辺12aは端辺部121,122を有し、内側端辺12bは端辺部123,124を有する。内側端辺12bの端辺部123には、永久磁石20を位置決めするための突起14が形成されている。
実施の形態1で説明したように、内側端辺12bの端辺部124には、外側端辺12aの端辺部122に向けて突出する凸部13が形成されている。凸部13の先端13aの少なくとも一部は、上述した基準線L1よりも径方向外側に位置している。
外側端辺12aの端辺部122と凸部13の先端13aとの間の領域を、第1部分A1と定義する。第1部分A1の幅、すなわち空隙12の外側端辺12aと凸部13の先端13aとの最短距離は、幅W1である。外側端辺12aの端辺部121と突起14の先端14aとの間の領域を、第2部分A2と定義する。第2部分A2の幅は、幅W2(>W1)である。
すなわち、空隙12は、幅W1を有する第1部分A1と、幅W1よりも広い幅W2を有する第2部分A2とを含み、第2部分A2は第1部分A1よりも永久磁石20側に位置する。第1部分A1の少なくとも一部は、基準線L1よりも径方向外側に位置する。
そのため、ステータ5からの逆磁束は、第1部分A1を通る短絡経路を経由して、永久磁石20から離れる方向に流れる。これにより、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
空隙12は、また、第1部分A1よりも外周10a側に、幅W1よりも広い幅W3を有する第3部分A3を有する。幅W3は、第1部分A1よりも外周10a側における外側端辺12aと内側端辺12bとの最短距離である。
実施の形態3では、外側端辺12aが第1部分A1よりも外周10a側に凹形状部125を有するため、空隙12の第3部分A3の幅W3は、第2部分A2の幅W2よりも広い。そのため、空隙12と外周10aとの間の薄肉部の周方向の長さを長くし、隣り合う磁極間の磁束漏れを抑制することができる。
図12(A)に示すように、ロータコア10において2つの空隙12に挟まれたエリアは、永久磁石20に磁束が出入りするエリアである。このエリアの周方向幅を、磁極の開口幅とも称する。
実施の形態3では、空隙12の外側端辺12aの凹形状部125の極中心P側への突出量を調整することにより、磁極の開口幅を適切な幅に設定することができる。これにより、磁束分布の高調波成分を低減してコギングトルクを低減し、これによりモータの騒音を低減することができる。
また、永久磁石20の端面20cから空隙12の第1部分A1までの距離D1は、実施の形態1と同様、第1部分A1の幅W1以上である。そのため、そのため、第1部分A1を含む短絡経路で磁気飽和が生じた場合であっても、永久磁石20に到達する逆磁束を低減することができる。
その他の点においては、実施の形態3のモータは、実施の形態1のモータ100と同様に構成されている。
この実施の形態3では、空隙12の外側端辺12aが極中心P側に突出する凹形状部125を有するため、磁極の開口幅を適切な幅に設定することができる。そのため、実施の形態1の効果に加えて、モータの騒音を低減することができる。
また、第3部分A3の幅W3が第2部分A2の幅W2よりも広いため、第3部分A3と外周10aとの間の薄肉部を長くすることができ、隣り合う磁極間の漏れ磁束を抑制する効果を高めることができる。
実施の形態4.
図13(A)は、実施の形態4のロータ1Cを示す図である。実施の形態4のロータ1Cは、実施の形態1のロータ1の直線状の磁石挿入孔11の代わりに、V字形状の磁石挿入孔17を有する。
ロータ1Cのロータコア10には、周方向中心が内周10b側に凸となるV字状の磁石挿入孔17が形成されている。1つの磁石挿入孔17には、2つの永久磁石20が配置されている。1つの磁石挿入孔17は、1磁極を構成する。磁石挿入孔17の周方向中心は、極中心Pに相当する。
各永久磁石20は、径方向外側に磁極面20aを有し、径方向内側に磁極面20bを有する。軸線C1に直交する面内において、磁極面20aの延長線により、基準線L1が規定される。
磁石挿入孔17は、径方向外側に位置する外側端辺17aと、径方向内側に位置する内側端辺17bとを有する。外側端辺17aは、挿入孔外側端辺とも称する。内側端辺17bは、挿入孔内側端辺とも称する。外側端辺17aは、周方向中心が内周10b側に凸となるV字状に延在する。
磁石挿入孔17の内側端辺17bは、外側端辺17aと同様、周方向中心が内周10b側に凸となるV字状に延在する。内側端辺17bの周方向中心には、突起17cが形成されている。突起17cは、2つの永久磁石20の間に位置する。磁石挿入孔17の周方向両側には、空隙12が形成されている。
図13(B)は、実施の形態4のロータ1Cの一部を拡大して示す図である。実施の形態1で説明したように、空隙12は、外側端辺12aと内側端辺12bと周端辺12cとを有する。また、外側端辺12aは端辺部121,122を有し、内側端辺12bは端辺部123,124を有する。
内側端辺12bの端辺部123には、永久磁石20を位置決めするための突起14が形成されている。各永久磁石20は、突起17cと突起14とに挟まれて周方向に位置決めされる。
実施の形態1で説明したように、内側端辺12bの端辺部124には、外側端辺12aの端辺部122に向けて突出する凸部13が形成されている。凸部13の先端13aの少なくとも一部は、基準線L1よりも径方向外側に位置している。
外側端辺12aの端辺部122と凸部13の先端13aとの間の領域を、第1部分A1と定義する。第1部分A1の幅、すなわち空隙12の外側端辺12aと凸部13の先端13aとの最短距離は、幅W1である。外側端辺12aの端辺部121と突起14の先端14aとの間の領域を、第2部分A2と定義する。第2部分A2の幅は、幅W2(>W1)である。
すなわち、空隙12は、幅W1を有する第1部分A1と、幅W1よりも広い幅W2を有する第2部分A2とを含み、第2部分A2は第1部分A1よりも永久磁石20側に位置する。第1部分A1の少なくとも一部は、基準線L1よりも径方向外側に位置する。
そのためステータ5からの逆磁束は、第1部分A1を通る短絡経路を経由して、永久磁石20から離れる方向に流れる。これにより、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
また、空隙12の第1部分A1よりも径方向外側に、幅W1よりも広い幅W3を有する第3部分A3が設けられている。そのため、空隙12と外周10aとの間の薄肉部の周方向の長さを長くし、隣り合う磁極間の磁束漏れを抑制することができる。
また、永久磁石20の端面20cから空隙12の第1部分A1までの距離D1は、実施の形態1と同様、第1部分A1の幅W1以上である。そのため、第1部分A1を含む短絡経路で磁気飽和が生じた場合に、永久磁石20に到達する逆磁束を低減することができる。
その他の点においては、実施の形態4のモータは、実施の形態1のモータ100と同様に構成されている。
この実施の形態4では、V字状の磁石挿入孔17に2つの永久磁石20が配置されたロータ1Cにおいて、空隙12の外側端辺12aと凸部13とによって幅W1の狭い第1部分A1が形成され、第1部分A1よりも永久磁石20側に幅W2の広い第2部分A2が形成される。そのため、第1部分A1を通る短絡経路が形成される。第1部分A1の少なくとも一部が基準線L1よりも径方向外側に位置しているため、短絡経路を経由した逆磁束が永久磁石20に向かいにくい。これにより、実施の形態1と同様、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
実施の形態5.
図14(A)は、実施の形態5のロータ1Dを示す図である。実施の形態5のロータ1Dは、実施の形態1の凸部13の代わりに、空隙12の内側端辺12bの端辺部123から突出する凸部23を有する。
図14(B)は、実施の形態5のロータ1Dの一部を拡大して示す図である。実施の形態1で説明したように、空隙12は、外側端辺12aと内側端辺12bと周端辺12cとを有する。また、外側端辺12aは端辺部121,122を有し、内側端辺12bは端辺部123,124を有する。内側端辺12bの端辺部123には、永久磁石20を位置決めするための突起14が形成されている。
凸部23は、内側端辺12bの端辺部123から、空隙12の外側端辺12aに向けて突出している。凸部23は、空隙12の外側端辺12aに対向する先端23aと、外周10aに対向する側端23bと、永久磁石20に対向する側端23cとを有する。
先端23aの少なくとも一部は、永久磁石20の磁極面20aの延長線である基準線L1よりも径方向外側に位置している。また、ここでは、凸部23の側端23b,23cは、永久磁石20の端面20cと平行に延在している。外周10a側の側端23bは、永久磁石20側の側端23cよりも長い。
外側端辺12aの端辺部122と凸部23の先端23aとの間の領域を、第1部分A1と定義する。第1部分A1の幅、すなわち空隙12の外側端辺12aと凸部23の先端23aとの最短距離は、幅W1である。外側端辺12aの端辺部121と突起14の先端14aとの間の領域を、第2部分A2と定義する。第2部分A2の幅は、幅W2(>W1)である。
すなわち、空隙12は、幅W1を有する第1部分A1と、幅W1よりも広い幅W2を有する第2部分A2とを含み、第2部分A2は第1部分A1よりも永久磁石20側に位置する。第1部分A1の少なくとも一部は、基準線L1よりも径方向外側に位置する。
そのため、ステータ5からの逆磁束は、第1部分A1を通る短絡経路を経由して、永久磁石20から離れる方向に流れる。これにより、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
また、第1部分A1よりも外周10a側に、幅W1よりも広い幅W3を有する第3部分A3が設けられている。幅W3は、第1部分A1よりも外周10a側における外側端辺12aと内側端辺12bとの最短距離である。これにより、空隙12と外周10aとの間の薄肉部の周方向の長さを長くし、隣り合う磁極間の磁束漏れを抑制することができる。
また、永久磁石20の端面20cから空隙12の第1部分A1までの距離D1は、実施の形態1と同様、第1部分A1の幅W1以上である。そのため、第1部分A1を含む短絡経路で磁気飽和が生じた場合であっても、永久磁石20に到達する逆磁束を低減することができる。
その他の点においては、実施の形態5のモータは、実施の形態1のモータ100と同様に構成されている。
この実施の形態5では、空隙12の外側端辺12aと凸部23とによって幅W1の狭い第1部分A1が形成され、第1部分A1よりも永久磁石20側に幅W2の広い第2部分A2が形成される。そのため、第1部分A1を通る短絡経路が形成される。第1部分A1の少なくとも一部が基準線L1よりも径方向外側に位置しているため、短絡経路を経由した逆磁束が永久磁石20に向かいにくい。これにより、実施の形態1と同様、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
実施の形態6.
図15(A)は、実施の形態6のロータ1Eを示す図である。実施の形態6のロータ1Eは、実施の形態5の凸部23の代わりに、空隙12の内側端辺12bの端辺部123,124から突出する凸部33を有する。
図15(B)は、実施の形態6のロータ1Eの一部を拡大して示す図である。実施の形態1で説明したように、空隙12は、外側端辺12aと内側端辺12bと周端辺12cとを有する。また、外側端辺12aは端辺部121,122を有し、内側端辺12bは端辺部123,124を有する。内側端辺12bの端辺部123には、永久磁石20を位置決めするための突起14が形成されている。
ロータ1Eの凸部33は、空隙12の内側端辺12bの端辺部123,124から、外側端辺12aの端辺部122に向けて突出している。凸部33は、外側端辺12aに対向する先端33aと、周端辺12cに対向する側端33bと、永久磁石20の端面20cに対向する側端33cとを有する。
先端33aの少なくとも一部は、上述した基準線L1よりも径方向外側に位置している。また、ここでは、凸部33の側端33bは周端辺12cと平行に延在し、側端33cは永久磁石20の端面20cと平行に延在している。軸線C1に直交する面における凸部33の面積は、実施の形態5の凸部23(図14(B))の面積よりも広い。
外側端辺12aの端辺部122と凸部33の先端33aとの間の領域を、第1部分A1と定義する。第1部分A1の幅、すなわち空隙12の外側端辺12aと凸部33の先端33aとの最短距離は、幅W1である。外側端辺12aの端辺部121と突起14の先端14aとの間の領域を、第2部分A2と定義する。第2部分A2の幅は、幅W2(>W1)である。
すなわち、空隙12は、幅W1を有する第1部分A1と、幅W1よりも広い幅W2を有する第2部分A2とを含み、第2部分A2は第1部分A1よりも永久磁石20側に位置する。第1部分A1の少なくとも一部は、基準線L1よりも径方向外側に位置する。
そのため、ステータ5からの逆磁束は、第1部分A1を通る短絡経路を経由して、永久磁石20から離れる方向に流れる。これにより、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
また、第1部分A1よりも外周10a側に、幅W1よりも広い幅W3を有する第3部分A3が設けられている。幅W3は、第1部分A1よりも外周10a側における外側端辺12aと内側端辺12bとの最短距離である。これにより、空隙12と外周10aとの間の薄肉部の周方向の長さを長くし、隣り合う磁極間の磁束漏れを抑制することができる。
また、永久磁石20の端面20cから空隙12の第1部分A1までの距離D1は、第1部分A1の幅W1以上である。そのため、第1部分A1を含む短絡経路で磁気飽和が生じた場合であっても、永久磁石20に到達する逆磁束を低減することができる。
その他の点においては、実施の形態6のモータは、実施の形態1のモータ100と同様に構成されている。
この実施の形態6では、空隙12の外側端辺12aと凸部33とによって幅W1の狭い第1部分A1が形成され、第1部分A1よりも永久磁石20側に幅W2の広い第2部分A2が形成される。そのため、第1部分A1を通る短絡経路が形成される。第1部分A1の少なくとも一部が基準線L1よりも径方向外側に位置しているため、短絡経路を流れた逆磁束が永久磁石20に向かいにくい。そのため、実施の形態1と同様、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
実施の形態7.
図16(A)は、実施の形態7のロータ1Fを示す図である。実施の形態7のロータ1Fは、実施の形態6の凸部33の代わりに、空隙12の内側端辺12bの端辺部123,124から突出する凸部43を有する。
図16(B)は、実施の形態7のロータ1Fの一部を拡大して示す図である。実施の形態1で説明したように、空隙12は、外側端辺12aと内側端辺12bと周端辺12cとを有する。また、外側端辺12aは端辺部121,122を有し、内側端辺12bは端辺部123,124を有する。
実施の形態7では、外側端辺12aの端辺部121が、磁石挿入孔11の外側端辺11aの端部から、外側端辺11aに対して径方向外側に傾斜して延在している。外側端辺12aの端辺部122は、端辺部121の終端から、端辺部121に対して傾斜して延在している。
内側端辺12bの端辺部123,124には、外側端辺12aの端辺部122に向けて突出する凸部43が形成されている。凸部43は、外側端辺12aに対向する先端43aと、空隙12の周端辺12cに対向する側端43bと、永久磁石20の端面20cに対向する側端43cとを有する。
凸部43の先端43aは、その全体が、永久磁石20の磁極面20aの延長線である基準線L1よりも径方向外側に位置している。また、ここでは、側端43bは磁石挿入孔11の端辺11a,11bと平行に延在し、側端43cは永久磁石20の端面20cと平行に延在している。
内側端辺12bに形成される突起15は、実施の形態2の突起15(図11(B))と同様、内側端辺12bの端辺部124まで到達している。但し、突起15の代わりに、実施の形態1で説明した突起14(図3)を形成してもよい。
空隙12の外側端辺12aと凸部43の先端43aとの間の領域を、第1部分A1と定義する。第1部分A1の幅、すなわち空隙12の外側端辺12aと凸部43の先端43aとの最短距離は、幅W1である。外側端辺12aの端辺部121と突起15の先端15aとの間の領域を、第2部分A2と定義する。第2部分A2の幅は、幅W2(>W1)である。
すなわち、空隙12は、幅W1を有する第1部分A1と、幅W1よりも広い幅W2を有する第2部分A2とを含み、第2部分A2は第1部分A1よりも永久磁石20側に位置する。空隙12の第1部分A1は、その全体が基準線L1よりも径方向外側に位置する。
そのため、ステータ5からの逆磁束は、第1部分A1を通る短絡経路を経由して、永久磁石20から離れる方向に流れる。これにより、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
また、第1部分A1よりも外周10a側に、幅W1よりも広い幅W3を有する第3部分A3が設けられている。幅W3は、第1部分A1よりも外周10a側における外側端辺12aと内側端辺12bとの最短距離である。これにより、空隙12と外周10aとの間の薄肉部の周方向の長さを長くし、隣り合う磁極間の磁束漏れを抑制することができる。
また、永久磁石20の端面20cから空隙12の第1部分A1までの距離D1は、第1部分A1の幅W1以上である。そのため、第1部分A1を含む短絡経路で磁気飽和が生じた場合であっても、永久磁石20に到達する逆磁束を低減することができる。
その他の点においては、実施の形態7のモータは、実施の形態1のモータ100と同様に構成されている。
なお、外側端辺12aの端辺部121は、磁石挿入孔11の外側端辺11aに対して傾斜しているが、実施の形態1の端辺部121と同様、磁石挿入孔11の外側端辺11aと平行であってもよい。
この実施の形態7では、空隙12の外側端辺12aと凸部43とによって幅W1の狭い第1部分A1が形成され、第1部分A1よりも永久磁石20側に幅W2の広い第2部分A2が形成される。そのため、第1部分A1を通る短絡経路が形成される。第1部分A1の全体が基準線L1よりも径方向外側に位置しているため、短絡経路を流れた逆磁束が永久磁石20により一層到達しにくくなり、永久磁石20の減磁を抑制する効果を高めることができる。
実施の形態8.
図17(A)は、実施の形態8のロータ1Gを示す図である。実施の形態8のロータ1Gでは、空隙12の内側端辺12bに凸部13が形成されておらず、外側端辺12aに凸部18が形成されている。
図17(B)は、実施の形態8のロータ1Gの一部を拡大して示す図である。実施の形態1で説明したように、空隙12は、外側端辺12aと内側端辺12bと周端辺12cとを有する。また、外側端辺12aは端辺部121,122を有し、内側端辺12bは端辺部123,124を有する。
実施の形態8の凸部18は、外側端辺12aの端辺部122から内側端辺12bの端辺部124に向かって延在している。凸部18は、内側端辺12bに対向する先端18aと、周端辺12cに対向する側端18bと、永久磁石20の端面20cに対向する側端18cとを有する。先端18aの少なくとも一部は、上述した基準線L1よりも径方向外側に位置している。
空隙12の内側端辺12bと凸部18の先端18aとの間の領域を、第1部分A1と定義する。第1部分A1の幅、すなわち空隙12の内側端辺12bと凸部18の先端18aとの最短距離は、幅W1である。外側端辺12aの端辺部121と突起14の先端14aとの間の領域を、第2部分A2と定義する。第2部分A2の幅は、幅W2(>W1)である。
すなわち、空隙12は、幅W1を有する第1部分A1と、幅W1よりも広い幅W2を有する第2部分A2とを含み、第2部分A2は第1部分A1よりも永久磁石20側に位置する。空隙12の第1部分A1は、その全体が基準線L1よりも径方向外側に位置する。
そのため、ステータ5からの逆磁束は、第1部分A1を通る短絡経路を経由して、永久磁石20から離れる方向に流れる。これにより、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
また、第1部分A1よりも外周10a側に、幅W1よりも広い幅W3を有する第3部分A3が設けられている。幅W3は、第1部分A1よりも外周10a側における外側端辺12aと内側端辺12bとの最短距離である。これにより、空隙12と外周10aとの間の薄肉部の周方向の長さを長くし、隣り合う磁極間の磁束漏れを抑制することができる。
また、永久磁石20の端面20cから空隙12の第1部分A1までの距離D1は、第1部分A1の幅W1以上である。そのため、第1部分A1を含む短絡経路で磁気飽和が生じた場合であっても、永久磁石20に到達する逆磁束を低減することができる。
その他の点においては、実施の形態8のモータは、実施の形態1のモータ100と同様に構成されている。
この実施の形態8では、凸部18と空隙12の内側端辺12bとによって幅W1の狭い第1部分A1が形成され、第1部分A1よりも永久磁石20側に幅W2の広い第2部分A2が形成される。そのため、第1部分A1を通る短絡経路が形成される。第1部分A1の少なくとも一部が基準線L1よりも径方向外側に位置しているため、短絡経路を流れた逆磁束が永久磁石20に向かいにくい。そのため、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
実施の形態9.
図18(A)は、実施の形態9のロータ1Hを示す図である。実施の形態9のロータ1Hでは、磁石挿入孔19の端辺19a,19bが湾曲した形状を有する。
ロータ1Hのロータコア10には、周方向中心が内周側に凸となる円弧状の磁石挿入孔19が形成されている。1つの磁石挿入孔19には、1つの永久磁石20が配置されている。1つの磁石挿入孔19は、1磁極を構成する。磁石挿入孔19の周方向中心は、極中心Pに相当する。
磁石挿入孔19は、径方向外側の外側端辺19aと、径方向内側の内側端辺19bとを有する。外側端辺19aは、挿入孔外側端辺とも称する。内側端辺19bは、挿入孔内側端辺とも称する。端辺19a,19bはいずれも、周方向中心が内周側に凸となる円弧状に形成されている。永久磁石20の磁極面20a,20bはいずれも、磁石挿入孔19と同様に、周方向中心が内周側に凸となる円弧状に形成されている。軸線C1に直交する面内において、磁極面20aの延長線である円弧により、基準線L1が規定される。
磁石挿入孔19の周方向端部からロータコア10の外周10aに向けて、空隙12が延在している。空隙12は、実施の形態1で説明したように、外側端辺12aと内側端辺12bと周端辺12cとを有する。
図18(B)は、実施の形態9のロータ1Hの一部を拡大して示す図である。空隙12の外側端辺12aは、磁石挿入孔19の外側端辺19aの延長線(円弧)上に位置する端辺部121と、端辺部121の終端から外周10aに向かって延在する端辺部122とを有する。
空隙12の内側端辺12bは、磁石挿入孔19の内側端辺19bの延長線(円弧)上に位置する端辺部123と、端辺部123の終端から外周10aに向かって延在する端辺部124とを有する。内側端辺12bの端辺部123には、永久磁石20を位置決めするための突起14が形成されている。
内側端辺12bの端辺部124には、外側端辺12aの端辺部122に向けて突出する凸部13が形成されている。凸部13の先端13aの少なくとも一部は、基準線L1よりも径方向外側に位置している。
空隙12の外側端辺12aと凸部13の先端13aとの間の領域を、第1部分A1と定義する。第1部分A1の幅、すなわち空隙12の外側端辺12aと凸部13の先端13aとの最短距離を、幅W1である。外側端辺12aの端辺部121と突起14の先端14aとの間の領域を、第2部分A2と定義する。第2部分A2の幅は、幅W2(>W1)である。
すなわち、空隙12は、幅W1を有する第1部分A1と、幅W1よりも広い幅W2を有する第2部分A2とを有し、第2部分A2は第1部分A1よりも永久磁石20側に位置する。空隙12の第1部分A1の少なくとも一部は、円弧状の基準線L1よりも径方向外側に位置する。
そのため、ステータ5からの逆磁束は、第1部分A1を通る短絡経路を経由して、永久磁石20から離れる方向に流れる。これにより、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
また、第1部分A1よりも外周10a側に、幅W1よりも広い幅W3を有する第3部分A3が設けられている。幅W3は、第1部分A1よりも外周10a側における外側端辺12aと内側端辺12bとの最短距離である。これにより、空隙12と外周10aとの間の薄肉部の周方向の長さを長くし、隣り合う磁極間の磁束漏れを抑制することができる。
また、永久磁石20の端面20cから空隙12の第1部分A1までの距離D1は、実施の形態1と同様、第1部分A1の幅W1以上である。そのため、第1部分A1を含む短絡経路で磁気飽和が生じた場合であっても、永久磁石20に到達する逆磁束が低減することができる。
その他の点においては、実施の形態9のモータは、実施の形態1のモータ100と同様に構成されている。
この実施の形態9では、湾曲形状の磁石挿入孔19に永久磁石20が配置されたロータ1Hにおいて、空隙12の外側端辺12aと凸部13との間に幅W1の狭い第1部分A1が形成され、第1部分A1よりも永久磁石20側に幅W2の広い第2部分A2が形成される。そのため、第1部分A1を通る短絡経路が形成される。第1部分A1の少なくとも一部が基準線L1よりも径方向外側に位置しているため、短絡経路を流れた逆磁束が永久磁石20に向かいにくい。そのため、実施の形態1と同様、永久磁石20に到達する逆磁束を低減し、永久磁石20の減磁を抑制することができる。
上述した実施の形態1~9は、組み合わせることが可能である。例えば、実施の形態2,3,5~8の磁石挿入孔11を、実施の形態4の磁石挿入孔17のようにV字形状としてもよく、あるいは実施の形態9の磁石挿入孔19のように湾曲形状としてもよい。
また、実施の形態3~6,8,9において、突起14の代わりに、実施の形態2の突起15を設けてもよい。また、実施の形態2,4~9の空隙12に、実施の形態3の凹形状部125を設けてもよい。また、これらの組み合わせに限らず、実施の形態1~9の他の組み合わせも可能である。
<圧縮機>
次に、実施の形態1~9のモータが適用可能な圧縮機300について説明する。図19は、実施の形態1~9のモータが適用可能な圧縮機300を示す縦断面図である。圧縮機300は、ロータリ圧縮機であり、例えば空気調和装置400(図20)に用いられる。
圧縮機300は、圧縮機構部310と、圧縮機構部310を駆動するモータ100と、圧縮機構部310とモータ100とを連結するシャフト25と、これらを収容する密閉容器301とを備える。
密閉容器301は、鋼板で形成された容器であり、円筒状のシェルと、シェルの上部を覆う容器上部とを有する。モータ100のステータ5は、焼き嵌め、圧入または溶接等により、密閉容器301のシェルの内側に組み込まれている。
密閉容器301の容器上部には、冷媒を外部に吐出する吐出管307と、モータ100に電力を供給するための端子305とが設けられている。また、密閉容器301の外部には、冷媒ガスを貯蔵するアキュムレータ302が取り付けられている。密閉容器301の底部には、圧縮機構部310の軸受部を潤滑する冷凍機油が貯留されている。
圧縮機構部310は、シリンダ室312を有するシリンダ311と、シャフト25に固定されたローリングピストン314と、シリンダ室312の内部を吸入側と圧縮側に分けるベーンと、シリンダ室312の軸方向両端部を閉鎖する上部フレーム316および下部フレーム317とを有する。
上部フレーム316および下部フレーム317は、いずれも、シャフト25を回転可能に支持する軸受部を有する。上部フレーム316および下部フレーム317には、上部吐出マフラ318および下部吐出マフラ319がそれぞれ取り付けられている。
シリンダ311には、軸線C1を中心とする円筒状のシリンダ室312が設けられている。シリンダ室312の内部には、シャフト25の偏心軸が位置している。偏心軸は、軸線C1に対して偏心した中心を有する。偏心軸の外周には、ローリングピストン314が嵌合している。モータ100が回転すると、偏心軸およびローリングピストン314がシリンダ室312内で偏心回転する。
シリンダ311には、シリンダ室312内に冷媒ガスを吸入する吸入口313が形成されている。密閉容器301には、吸入口313に連通する吸入管303が取り付けられ、この吸入管303を介してアキュムレータ302からシリンダ室312に冷媒ガスが供給される。
圧縮機300には、空気調和装置400(図20)の冷媒回路から低圧の冷媒ガスと液冷媒とが混在して供給されるが、液冷媒が圧縮機構部310に流入して圧縮されると、圧縮機構部310の故障の原因となる。そのため、アキュムレータ302で液冷媒と冷媒ガスとを分離し、冷媒ガスのみを圧縮機構部310に供給する。
冷媒としては、例えば、R410A、R407CまたはR22等を用いてもよいが、地球温暖化防止の観点からは、GWP(地球温暖化係数)の低い冷媒を用いることが望ましい。低GWPの冷媒としては、例えば、以下の冷媒を用いることができる。
(1)まず、組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素、例えばHFO(Hydro-Fluoro-Orefin)-1234yf(CFCF=CH)を用いることができる。HFO-1234yfのGWPは4である。
(2)また、組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素、例えばR1270(プロピレン)を用いてもよい。R1270のGWPは3であり、HFO-1234yfより低いが、可燃性はHFO-1234yfより高い。
(3)また、組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素または組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素の少なくとも何れかを含む混合物、例えばHFO-1234yfとR32との混合物を用いてもよい。上述したHFO-1234yfは低圧冷媒のため圧損が大きくなる傾向があり、冷凍サイクル(特に蒸発器)の性能低下を招く可能性がある。そのため、HFO-1234yfよりも高圧冷媒であるR32またはR41との混合物を用いることが実用上は望ましい。
圧縮機300の動作は、以下の通りである。アキュムレータ302から供給された冷媒ガスは、吸入管303を通ってシリンダ311のシリンダ室312内に供給される。モータ100が駆動されてロータ1が回転すると、ロータ1と共にシャフト25が回転する。そして、シャフト25に嵌合するローリングピストン314がシリンダ室312内で偏心回転し、シリンダ室312内で冷媒が圧縮される。圧縮された冷媒は、吐出マフラ318,319を通り、さらにモータ100に設けられた穴部102,103等を通って密閉容器301内を上昇し、吐出管307から吐出される。
各実施の形態で説明したモータ100は、永久磁石20の減磁の抑制により、高いモータ効率を有する。そのため、そのため、圧縮機300の駆動源に各実施の形態のいずれかのモータ100を用いることで、圧縮機300の運転効率を向上することができる。
<空気調和装置>
次に、図19の圧縮機300を備えた冷凍サイクル装置としての空気調和装置400について説明する。図20は、空気調和装置400の構成を示す図である。空気調和装置400は、圧縮機401と、凝縮器402と、絞り装置(減圧装置)403と、蒸発器404とを備える。
圧縮機401、凝縮器402、絞り装置403および蒸発器404は、冷媒配管407によって連結され、冷凍サイクルを構成している。すなわち、圧縮機401、凝縮器402、絞り装置403および蒸発器404の順に、冷媒が循環する。
圧縮機401、凝縮器402および絞り装置403は、室外機410に設けられている。圧縮機401は、図19に示した圧縮機300で構成されている。室外機410には、凝縮器402に室外の空気を供給する室外送風機405が設けられている。蒸発器404は、室内機420に設けられている。この室内機420には、蒸発器404に室内の空気を供給する室内送風機406が設けられている。
空気調和装置400の動作は、次の通りである。圧縮機401は、吸入した冷媒を圧縮して送り出す。凝縮器402は、圧縮機401から流入した冷媒と室外の空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮して液化させて冷媒配管407に送り出す。室外送風機405は、凝縮器402に室外の空気を供給する。絞り装置403は、開度を変化させることによって、冷媒配管407を流れる冷媒の圧力等を調整する。
蒸発器404は、絞り装置403により低圧状態にされた冷媒と室内の空気との熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発(気化)させて、冷媒配管407に送り出す。室内送風機406は、蒸発器404に室内の空気を供給する。これにより、蒸発器404で熱が奪われた冷風が、室内に供給される。
空気調和装置400は、各実施の形態で説明したモータ100の適用により運転効率を向上した圧縮機401を有している。そのため、空気調和装置400の運転効率を向上することができる。
以上、望ましい実施の形態について具体的に説明したが、上記の実施の形態に基づき、各種の改良または変形を行なうことができる。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H ロータ、 5 ステータ、 8 突起、 9 突起、 10 ロータコア、 10a 外周、 10b 内周、 11 磁石挿入孔、 11a 外側端辺(挿入孔外側端辺)、 11b 内側端辺(挿入孔内側端辺)、 12 空隙、 12a 外側端辺、 12b 内側端辺、 12c 周端辺、 13 凸部、 13a 先端、 13b,13 側端、 14 突起、 14a 先端、 14b,14c 側端、 15 突起、 15a 先端、 15b 側端、 17 磁石挿入孔、 17a 外側端辺、 17b 内側端辺、 17c 突起、 20 永久磁石、 20a 磁極面、 20b 磁極面、 20c 端面、 23 凸部、 23a 先端、 23b,23c 側端、 33 凸部、 33a 先端、 33b,33c 側端、 43 凸部、 43a 先端、 43b,43c 側端、 50 ステータコア、 55 コイル、 100 モータ、 121,123 端辺部(第1端辺部)、 122,124 端辺部(第2端辺部)、 125 凹形状部、 300 圧縮機、 301 密閉容器、 310 圧縮機構部、 330 凸部、 331 先端、 43b,333 側端、 400 空気調和装置、 401 圧縮機、 402 凝縮器、 403 絞り装置、 404 蒸発器、 407 冷媒配管、 A1 第1部分、 A2 第2部分、 L1 基準線。

Claims (13)

  1. 軸線を中心とする周方向に延在する外周と、前記軸線を中心とする径方向において前記外周よりも内側に位置する磁石挿入孔と、前記磁石挿入孔の前記周方向の端部につながる空隙とを有するロータコアと、
    前記磁石挿入孔に配置された永久磁石と
    を有し、
    前記磁石挿入孔は、前記径方向の外側に位置する挿入孔外側端辺と、前記径方向の内側に位置する挿入孔内側端辺とを有し、
    前記空隙は、前記挿入孔外側端辺の前記周方向の端部から前記外周に向けて延在する外側端辺と、前記外側端辺に対向する内側端辺とを有し、
    前記空隙は、前記外側端辺と前記内側端辺とが幅W1を隔てて対向する第1部分と、前記外側端辺と前記内側端辺とが前記幅W1よりも広い幅W2を隔てて対向する第2部分とを有し、
    前記第2部分は、前記第1部分と前記永久磁石との間に位置し、
    前記内側端辺は、前記挿入孔内側端辺の延長線上に位置する第1端辺部と、前記第1端辺部に対して傾斜し、前記外周に向けて延在する第2端辺部とを有し、
    前記内側端辺の前記第2端辺部に、前記外側端辺に向けて突出する凸部が形成され、前記外側端辺と前記凸部とにより前記第1部分が形成され、
    前記内側端辺の前記第1端辺部に、前記永久磁石を位置決めするための突起が形成され、前記外側端辺と前記突起とにより前記第2部分が形成され、
    前記軸線に直交する面内で、前記永久磁石の前記径方向の外側の磁極面を延長した線を基準線とすると、前記第1部分の少なくとも一部が前記基準線に対して前記径方向の外側に位置している
    ロータ。
  2. 前記空隙は、前記第1部分よりも前記径方向の外側に、前記外側端辺と前記内側端辺とが前記幅W1よりも広い幅W3を隔てて対向する第3部分を有する
    請求項1に記載のロータ。
  3. 前記第3部分の前記外側端辺には、前記内側端辺から離れる方向に凹形状部が形成され、
    前記第3部分における前記幅W3は、前記第2部分における前記幅W2よりも広い
    請求項2に記載のロータ。
  4. 前記突起は、前記内側端辺まで延在している
    請求項1から3までの何れか1項に記載のロータ。
  5. 前記第1部分の前記幅W1は、前記永久磁石の前記径方向の厚さTよりも狭い
    請求項1から4までの何れか1項に記載のロータ。
  6. 前記第1部分の前記幅W1と、前記永久磁石の前記厚さTとは、
    0.2≦W1/T≦0.5を満足する
    請求項5に記載のロータ。
  7. 前記永久磁石の前記周方向の端部から前記第1部分までの距離は、前記幅W1以上である
    請求項1から6までの何れか1項に記載のロータ。
  8. 前記第1部分の全体が、前記基準線に対して前記径方向の外側に位置している
    請求項1からまでの何れか1項に記載のロータ。
  9. 前記磁石挿入孔の前記磁極面は、前記軸線の方向に直交する面内において、前記径方向の内側に凸となるV字形状を有する
    請求項1からまでの何れか1項に記載のロータ。
  10. 前記磁石挿入孔の前記磁極面は、前記軸線の方向に直交する面内において、湾曲形状を有する
    請求項1からまでの何れか1項に記載のロータ。
  11. 請求項1から10までの何れか1項に記載のロータと、
    前記ロータを前記径方向の外側から囲むステータと
    を有するモータ。
  12. 請求項11に記載のモータと、
    前記モータによって駆動される圧縮機構部と
    を備えた圧縮機。
  13. 請求項12に記載の圧縮機と、
    前記圧縮機から送り出された冷媒を凝縮する凝縮器と、
    前記凝縮器により凝縮した冷媒を減圧する減圧装置と、
    前記減圧装置で減圧された冷媒を蒸発させる蒸発器と
    を備えた空気調和装置。
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