JP6941636B2 - 車両の制御システム及び車両 - Google Patents
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Description
その他の解決手段は、実施形態中において適宜記載する。
[全体構成]
図1は、第1実施形態に係る車両制御装置を利用した車両システム1の構成図である。
車両システム1が搭載される車両は、例えば、二輪や三輪、四輪等の車両であり、その駆動源は、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関、電動機、或いはこれらの組み合わせである。電動機は、内燃機関に連結された発電機による発電電力、或いは二次電池や燃料電池の放電電力を使用して動作する。
図2は、第1制御部120および第2制御部160の機能構成図である。
第1制御部120は、例えば、認識部130と、行動計画生成部140とを備える。第1制御部120は、例えば、AI(Artificial Intelligence;人工知能)による機能と、予め与えられたモデルによる機能とを並行して実現する。例えば、「交差点を認識する」機能は、ディープラーニング等による交差点の認識と、予め与えられた条件(パターンマッチング可能な信号、道路標示などがある)に基づく認識とが並行して実行される。そして、双方に対してスコア付けして総合的に評価することで「交差点を認識する」機能が実現されてもよい。これによって、自動運転の信頼性が担保される。
図3は、行動計画生成部140の機能構成図である。
行動計画生成部140は、車両制御部141、報知処理部142、車線変更中止処理部143を有する。
車両制御部141は、車両の現在位置等や、後記するドライバによるハンズオン、ウィンカレバー91のハーフホールド等を基に、分岐車線への車線変更制御を行う。
報知処理部142は、HMI30でのマルチディスプレイ31や、HUD32(図4参照)に対する画面表示を通じてドライバへの報知を行う。
車線変更中止処理部143は、所定の条件が満たされた場合、車両変更制御を中止する。
図4は、第1実施形態におけるHMI30の構成を示す図でる。
HMI30は、マルチディスプレイ31及びHUD32(Head Up Display)を含んでいる。
マルチディスプレイ31は、スピードメータや、充電情報等といった様々な情報を切替表示可能なディスプレイである。本実施形態では、分岐位置までの距離や、後記するハンズオン、ウィンカレバー91のハーフホールド等の指示表示がマルチディスプレイ31で表示されるものとする。
HUD32は、運転者の視線方向に備えられる、マルチディスプレイ31とは別の透明ディスプレイである。
(車両制御処理)
図5A〜図5Cは、第1実施形態で実行される車両制御処理の手順を示すフローチャートである。適宜、図1〜図4を参照する。
本実施形態における車両制御は、高速道路の本線を自動運転で走行している車両が、インターチェンジや、SA、PA等の分岐車線に車線変更する場合についての処理である。
また、本実施形態では、第1〜第3制御状態という3種類の制御状態が用いられるが、それぞれの制御状態は以下のようなものである。
その後、車両は目的地へ向かって走行する。途中で、車両は高速道路に進入し、第3制御状態の自動運転で、高速道路の本線を走行する。
ここで、車両制御部141は、設定された目的地と、第2地図情報62を参照して、これから進入する分岐における分岐線長さL1(図6参照)を取得する(S102)。なお、ステップS102では、分岐線長さL1ではなく、図6における基準地点Q1から、限界地点Q2の長さとしてもよい。つまり、ステップS102では、車両が分岐車線への進入動作を行う区間である分岐区間の長さを取得すればよい。
次に、車両制御部141は、自車速Vsを取得する(S103)。
地点P1:車両Vが分岐車線の開始位置(分岐位置)が近づいてきたことをドライバに報知する位置であり、予約期間が開始される位置である。予約期間については後記する。
地点P2:ドライバにハンズオンを報知する位置。ハンズオンについては後記する。地点P2は、例えば、後記する基準地点Q1から500m手前、もしくは、現在の自車速Vsで基準地点Q1まで16秒の地点として設定される。
地点P3:ウィンカレバー91のハーフホールドをドライバに報知する位置。ウィンカレバー91のハーフホールドについては後記する。地点P3は、例えば、現在の車速で基準地点Q1まで5秒の地点として設定される。
地点P4:車線変更制御が開始される地点である。地点P4は、例えば、現在の車速で基準地点Q1まで3秒の地点として設定される。
基準地点Q1:実際に、分岐車線への進入が開始される位置である(道路の構造上、分岐車線への分岐が開始される分岐位置である)。図6に示すように、基準点Q1は、分岐車線の開始位置(分岐位置)、すなわち、分岐線L2の開始位置とするのが望ましいが、基準点Q1を分岐線L2の開始位置の近傍として適宜設定してもよい。つまり、基準地点Q1は、分岐車線において、分岐が開始する位置から所定距離の位置であればよい。ちなみに、ステップS102で取得される分岐線長さL1は、分岐線L2の長さである。
限界地点Q2:本線を走行中に、車両Vが、この位置を通過した後は、分岐車線への進入を禁止(抑制)する位置である。
また、地点P3〜地点P4が、後記するウィンカレバー91による車線変更の予約が行われる予約期間(「Ready」)である。また、地点P4〜基準地点Q1が、ウィンカ92を点滅させる等して、車線変更のための準備を行う準備期間(「Prepare」)である。そして、基準地点Q1〜限界地点Q2が、実際の車線変更を行う実行期間(「Procedure」)である。
このようにすることで、自車速Vsが大きいため、早く分岐位置に到達してしまうような状況でも、車線変更に必要な期間を確保することができる。
次の分岐車線への進入を行わない場合(S111→No)、車両制御部141はステップS111へ処理を戻す。
その後、車両制御部141は、地点P1を通過したか否かを判定する(S113)。
地点P1を通過していない場合(S113→No)、第1制御部120はステップS112へ処理を戻す。
具体的には、図7及び図8に示すような報知が行われる。
図7は、マルチディスプレイ31に表示される分岐位置接近報知の例を示す図であり、図8は、HUD32に表示される分岐位置接近報知の例を示す図である。
図7に示すように、マルチディスプレイ31では、自車表示301と、分岐位置表示302との間に分岐位置接近表示303が表示されることで、分岐位置が接近していることをドライバに報知する。また、マルチディスプレイ31による報知と共に、報知処理部142が「分岐路が近づいています。分岐進入の準備をしてください。」等の音声報知を行ってもよい。このような音声報知はスピーカ70を介して行われる。
そして、図8に示すように、HUD32では、自車表示401、車線表示402、及び速度表示403が表示されている。また、自車表示401と、速度表示403との間に、制御状態表示404が表示される。制御状態表示404は、車両が現在、第3制御状態で運転制御されていることを示している。前記したように、第3制御状態とは、ドライバは周辺監視義務を要するが、ステアリングホイール82から手を離してもよい状態である。また、自車表示401が、2つの車線表示402間に表示されていることで、車線維持走行が行われていることが示されている。
ステップS114の後、車両制御部141は、自車速Vsが所定の速度V1以下であるか(Vs≦V1)否かを判定する(S115)。所定の速度V1は、例えば、60kphである。Vs≦V1であるとは、具体的には渋滞状態であることを示している。
Vs≦V1である場合(S115→Yes)、車線変更中止処理部143は、分岐車線への車線変更処理を中止する(S116)。
そして、車両制御部141は、第2制御状態へ遷移する(S117)。第2制御状態とは、自動運転を行わずドライバによる運転が行われる状態である。つまり、ステップS117によって、第2制御状態へ遷移することにより、ドライバの操作による車線変更が行われる。なお、この際、車線変更は、ドライバの操作による旨の報知がマルチディスプレイ31に表示されたり、スピーカ70から報知されたりしてもよい。
地点P2を通過していない場合(S121→No)、第1制御部120は、ステップS114へ処理を戻す。
地点P2を通過している場合(S121→Yes)、報知処理部142は、ハンズオンリクエストをドライバに報知する(S122)。
具体的には、図9〜図11に示すような報知が行われる。
図9は、マルチディスプレイ31に表示される分岐位置接近報知の例を示し、図10は、マルチディスプレイ31に表示されるハンズオンリクエスト報知の例を示す。また、図11は、HUD32に表示される分岐位置接近報知の例を示す。
図9に示す例が、図7に示す例と異なる点は、分岐位置接近表示303aが短くなったことで、間もなく分岐位置に到達することを示していることである。その他の構成は、図7に示す例と同様であるので説明を省略する。
制御状態表示404が表示されなくなり、左側の車線表示402aが破線状になることで、第1制御状態による左方向への車線変更処理が、可能となったことを示している(S133の車線変更可能表示)。
また、車線表示402及び車線表示402aの紙面下方がドット表示されることで、車両が分岐位置近傍または分岐位置に存在していることが示される。
その他の構成は図8と同様であるので、ここでの説明を省略する。
ステップS122の後、車両制御部141は、ハンズオンが実行されたか否かを判定する(S123)。つまり、車両制御部141は、ドライバがステアリングホイール82を把持したか否かを判定する。ハンズオンが実行されたか否かは、ステアリングホイール82に内蔵されている静電容量センサの検知結果を基に判定される。
なお、路肩への移動中、もしくは、路肩での停止中(縮退制御実行中)にハンズオンが実行されると、ドライバによる手動運転(第2制御状態)に切り替えられ、ドライバは手動運転による車線変更を行う。このとき、ドライバに対する手動運転への交代要求報知が停止し、ドライバによる手動運転(第2制御状態)に切り替えられた旨の報知がマルチディスプレイ31や、スピーカ70等を介して行われる。
また、車線変更動作がない場合(S126→No)、車両制御部141は、限界地点Q2を通過したか否かを判定する(S128)。
限界地点Q2を通過していない場合(S128→No)、第1制御部120はステップS126へ処理を戻す。
限界地点Q2を通過した場合(S128→Yes)、車両制御部141は、車線変更禁止制御を行う(S129)。つまり、限界地点Q2を越えた場合、ドライバがステアリングホイール82を回したり、ウィンカレバー91のハーフホールドを行う等して車線変更を行おうとしても、車両制御部141は車線変更を行わないようにする。
地点P3を通過していない場合(S132→No)、第1制御部120は、ステップS132へ処理を戻す。
地点P3を通過している場合(S132→Yes)、報知処理部142は、車線変更可能報知を行う(S133)と共に、ハーフホールドリクエストをドライバに報知する(S134)。
図12の例に示すように、ハーフホールドリクエスト報知では、これから(第1制御による)分岐車線への車線変更が行われる旨が報知される。そして、ウィンカレバー91を上側もしくは下側に半分回動させることがドライバに指示される。
本実施形態では、ウィンカレバー91は、基準ポジションR0を中心に上側に2段階、下側に2段階回動できるものとする。
具体的には、上側方向には、上側ハーフポジションR11及び上側メカロックポジションR12の2段階に回動できる。上側メカロックポジションR12に回動されると、左のウィンカ92(図1参照)が点滅する。そして、上側ハーフポジションR11に回動した状態を所定時間(例えば、1秒以上)以上保持すると、左側車線変更処理が指示される。そして、上側ハーフポジションR11に回動した状態が保持されている時間が所定時間未満である場合は、左ワンタッチウィンカ(3回点滅)が行われる。
ステップS134の後、車両制御部141は、ハーフホールド(車線変更動作)が実行されたか否かを判定する(S135)。
ハーフホールドが実行されていない場合(S135→No)、車両制御部141は、地点P4を通過したか否かを判定する(S141)。
地点P4を通過していない場合(S141→No)、第1制御部120は、ステップS135へ処理を戻す。
地点P4を通過している場合(S141→Yes)、車線変更中止処理部143は、車線変更を中止し(S142)、第3制御状態のまま、車線変更せずに車両を本線に沿って走行させる。なお、この際、車線変更が中止された旨の情報が、マルチディスプレイ31や、スピーカ70からドライバに報知されてもよい。
また、車線変更動作がない場合(S143→No)、車両制御部141は、限界地点Q2を通過したか否かを判定する(S145)。
限界地点Q2を通過していない場合(S145→No)、第1制御部120はステップS143へ処理を戻す。
ハーフホールドが実行された状態で所定時間経過する前に、ハーフホールドが中止された場合(S136→No)、車両制御部141は、ステップS135へ処理を戻す。なお、この場合、ワンタッチウィンカが実行される。
ハーフホールドが実行された状態で所定時間経過した場合(S136→Yes)、車両制御部141はウィンカ92を点滅させる(S151)。ここでは、車両制御部141が、図6の符号601に示すように車線変更方向(本実施形態の例では進行方向左側)のウィンカ92を点滅させる。
図14に示すように、車線変更開始表示501がマルチディスプレイ31に表示されることにより、ドライバに対して、これから車線変更制御が行われることが報知される。
さらに、図15に示すように、車線変更開始表示411がHUD32に表示されることにより、ドライバに対して、これから車線変更制御が行われることが報知される。
そして、車両制御部141は、車両が地点P4に到達したか否かを判定する(S153)。
地点P4に到達していない場合(S153→No)、第1制御部120はステップS151へ処理を戻す。
地点P4に到達している場合(S153→Yes)、車両制御部141は、車線変更制御を実行する(S154)ことで、分岐車線への車線変更を実行する。実際には行動計画生成部140が分岐方向への目標軌道を生成する。そして、速度制御部164は、目標軌道に付随する速度要素に基づいて、走行駆動力出力装置200またはブレーキ装置210を制御する。さらに、操舵制御部166は、メモリに記憶された目標軌道の曲がり具合に応じて、ステアリング装置220を制御する。
図16は、マルチディスプレイ31に表示される分岐位置到達画面の例を示す図である。また、図17は、マルチディスプレイ31に表示される車線変更実行画面の例を示す図である。そして、図18は、HUD32に表示される車線変更実行画面の例を示す図である。
図16に示されるマルチディスプレイ31での分岐位置到達画面では、図9における分岐位置接近表示303aが消え、車両が分岐位置に到達したことをドライバに報知する。
図17に示されるように、マルチディスプレイ31での車線変更実行画面では、車線変更実行表示511が表示されることで、車線変更制御が実行中であることがドライバに報知される。
そして、図18に示されるように、HUD32での車線変更実行画面では、車線変更実行表示412が表示されることで、車線変更制御が実行中であることがドライバに報知される。
ステップS155の後、車両制御部141は、限界地点Q2を通過したか否かを判定する(S161)。
限界地点Q2を通過していない場合(S161→No)、第1制御部120は、ステップS154へ処理を戻す。
限界地点Q2を通過している場合(S161→Yes)、車両制御部141は、ウィンカ92を消灯し(S162)、車線変更制御を終了する(S163)。
そして、車両制御部141は、図16に示す分岐位置到達画面をマルチディスプレイ31に表示し、図19に示す車線変更終了画面をHUD32に表示する(S155)。
図19に示されるように、HUD32に表示される車線変更制御終了画面では、図18に示す車線変更実行表示412が消え、図18に示すようは破線状の車線表示402aから実線状の車線表示402になる。このような表示が行われることで、第1制御状態による車線変更が終了したことがドライバに報知される。
その後、車両は、ランプ等を第1制御状態で走行する。
図20は、第1実施形態で実行される車線変更中止処理の手順を示すフローチャートである。
図20に示す車線変更中止処理は、図5A〜図5Cに示す車両制御処理と並列で処理されるものである。
まず、車線変更中止処理部143は、現在が車線変更開始前であるか否かを判定する(S201)。
車線変更開始後である場合(S201→No)、車線変更制御が行われているため、車線変更中止処理部143は、そのまま車線変更制御を続行させる(S202)。つまり、車線変更中止処理部143は、なにも処理を行わない。
第2地図情報62と、外界認識情報とがマッチしている場合(S211→Yes)、進行方向に障害物がないか否かを判定する(S212)。障害物の有無は、ファインダ14(LIDAR)や、レーダ装置12から得られる情報に基づいて判定される。
進行方向に障害物がない場合(S212→No)、車線変更中止処理部143は、ドライバが所定操作を行ったか否かを判定する(S213)。所定操作とは、図5B、図5Cに示すハンズオンや、ウィンカレバー91のハーフホールド以外の動作である。例えば、以下の(A1)〜(A3)が含まれる。
(A1)ドライバがウィンカレバー91を逆方向に回動させる(ウィンカレバー91の操作ミス)。
(A2)ドライバが、ウィンカレバー91を付き当て位置(上側メカロックポジションR12、下側メカロックポジションR22)まで回動させる(ウィンカレバー91の操作ミス)。
(A3)ドライバが、ブレーキペダルや、アクセルペダルを踏む。
ドライバが所定操作を行っていない場合(S213→No)、車線変更中止処理部143は、ステップS201へ処理を戻す。
ステップS221で、車線変更中止処理部143は車線変更を中止させる。すなわち、車線変更中止処理部143は、図5A〜図5Cに示す車両制御処理の実行を中止する。
そして、車線変更中止処理部143は、ウィンカ92が点滅している場合は、ウィンカ92を消灯し、制御状態を第2制御状態へ遷移させる(S222)。前記したように、第2制御状態は、ドライバによる手動運転である。
[フローチャート]
(車両制御処理)
図21は、第2実施形態で行われる車両制御処理の手順を示すフローチャートである。
なお、図21において図5Cと同様の処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、逆側ハーフホールドが実行されると、分岐車線への車線変更がキャンセルされる例が示される。
ステップS135で、ハーフホールドが実行されなかった場合(S135→No)、車両制御部141は、逆側ハーフホールドが実行されたか否かを判定する(S171)。逆側ハーフホールドとは、ステップS135で行うハーフホールドとは逆側のハーフポジションに回動させ、その状態を所定時間維持することである。例えば、図12を参照すると、ドライバは、ステップS135で上側ハーフポジションR11に回動させるべきであったところを、下側ハーフポジションR21に回動し、その状態が所定時間維持されることである。あるいは、ドライバは、ステップS135で下側ハーフポジションR21に回動させるべきであったところを、上側ハーフポジションR11に回動し、その状態が所定時間維持されることである。
逆側ハーフホールドが実行されなかった場合(S171→No)、車両制御部141は、ステップS141へ処理を進める。
逆側ハーフホールドが実行された場合(S171→Yes)、車線変更中止処理部143は車線変更を中止する(S172)。
そして、行動計画生成部140は、今回、進入を予定していた分岐車線を用いない走行経路に変更する(S173)。例えば、行動計画生成部140は、予定されていたインターチェンジで高速道路を下りずに、予定されている目的地へ向かうための走行経路を生成し、変更する。あるいは、行動計画生成部140は、予定されていたサービスエリアへの立ち寄りをキャンセルして、その先のサービスエリアへ向かうための走行経路を生成し、変更する。
図22は、自動運転制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
図示するように、自動運転制御装置100は、通信コントローラ100−1、CPU100−2、ワーキングメモリとして使用されるRAM(Random Access Memory)100−3、ブートプログラムなどを格納するROM(Read Only Memory)100−4、フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置100−5、ドライブ装置100−6などが、内部バスあるいは専用通信線によって相互に接続された構成となっている。通信コントローラ100−1は、自動運転制御装置100以外の構成要素との通信を行う。記憶装置100−5には、CPU100−2が実行するプログラム100−5aが格納されている。このプログラム100−5aは、DMA(Direct Memory Access)コントローラ(不図示)などによってRAM100−3に展開されて、CPU100−2によって実行される。これによって、第1制御部120及び第2制御部160の構成のうち一部または全部が実現される。
また、本実施形態では、図7〜図12、図14〜図19に示される画面は、マルチディスプレイ31や、HUD32に表示されるとしているが、ナビHMI52に表示されてもよい。
30 HMI(報知手段)
31 マルチディスプレイ(報知手段)
32 HUD(報知手段)
50 ナビゲーション装置(目的地設定手段)
82 ステアリングホイール(検知手段)
91 ウィンカレバー(検知手段)
141 車両制御部(制御手段、制御状態切替手段、期間設定手段、操作時間設定手段)
142 報知処理部(報知手段)
143 車線変更中止処理部
R0 基準ポジション(中立位置)
R11 上側ハーフポジション(第1操作位置)
R12 上側メカロックポジション(第2操作位置)
R21 下側ハーフポジション(第1操作位置)
R22 下側メカロックポジション(第2操作位置)
Q1 基準地点(基準位置)
T1 第1期間(分岐車線への分岐が許容される期間(区間))
T2 第2期間
T3 第3期間
V 車両
Claims (15)
- 車両の制御システムであって、
前記車両が走行する走行車線から、前記走行車線より分岐する分岐車線への車線変更を制御する制御手段と、
ドライバによる車線変更動作を検知する検知手段と、
前記制御システムによる車両の操舵制御及び速度制御のいずれかを自動で行う第1制御状態と、前記第1制御状態より自動化率が低い第2制御状態を切り替える制御状態切替手段と、
期間設定手段と、
を有し、
前記制御状態切替手段は、
前記分岐車線における基準位置に達する前の第1期間内に前記ドライバによる前記車線変更動作がある場合、前記第1制御状態による前記車線変更を許容し、
前記制御状態切替手段は、
前記ドライバによる前記車線変更動作が、前記第1期間経過後に本線上で行われた場合、前記第1制御状態から、前記第2制御状態へ制御状態を遷移させることで、前記制御システムによる前記車線変更を抑制するとともに、前記第2制御状態による前記車線変更を許容し、
更に、前記第1期間の経過後の期間であるとともに、前記制御手段が前記第1制御状態による前記分岐車線への前記車線変更に関する処理を行う期間である第2期間を設定し、
前記期間設定手段は、
前記車両が分岐への進入動作を行う区間である分岐区間の長さが短ければ短いほど、前記第1期間、及び、前記第2期間の長さが長くなるよう変更する
ことを特徴とする車両の制御システム。 - 車両の制御システムであって、
前記車両が走行する走行車線から、前記走行車線より分岐する分岐車線への車線変更を制御する制御手段と、
ドライバによる車線変更動作を検知する検知手段と、
前記制御システムによる車両の操舵制御及び速度制御のいずれかを自動で行う第1制御状態と、前記第1制御状態より自動化率が低い第2制御状態を切り替える制御状態切替手段と、
操作時間設定手段と、
を有し、
前記制御状態切替手段は、
前記分岐車線における基準位置に達する前の第1期間内に前記ドライバによる前記車線変更動作がある場合、前記第1制御状態による前記車線変更を許容し、
前記制御状態切替手段は、
前記ドライバによる前記車線変更動作が、前記第1期間経過後に本線上で行われた場合、前記第1制御状態から、前記第2制御状態へ制御状態を遷移させることで、前記制御システムによる前記車線変更を抑制するとともに、前記第2制御状態による前記車線変更を許容し、
前記ドライバによる前記車線変更動作とは、ウィンカレバーの操作であり、
前記制御状態切替手段は、
前記ウィンカレバーを所定位置で所定の操作時間保持した場合に、前記車線変更動作を受け付け、
前記操作時間設定手段は、
自車速に応じて、前記操作時間を変更する
ことを特徴とする車両の制御システム。 - 車両の制御システムであって、
前記車両が走行する走行車線から、前記走行車線より分岐する分岐車線への車線変更を制御する制御手段と、
ドライバによる車線変更動作を検知する検知手段と、
前記制御システムによる車両の操舵制御及び速度制御のいずれかを自動で行う第1制御状態と、前記第1制御状態より自動化率が低い第2制御状態を切り替える制御状態切替手段と、
を有し、
前記制御状態切替手段は、
前記分岐車線における基準位置に達する前の第1期間内に前記ドライバによる前記車線変更動作がある場合、前記第1制御状態による前記車線変更を許容し、
前記制御状態切替手段は、
前記ドライバによる前記車線変更動作が、前記第1期間経過後に本線上で行われた場合、前記第1制御状態から、前記第2制御状態へ制御状態を遷移させることで、前記制御システムによる前記車線変更を抑制するとともに、前記第2制御状態による前記車線変更を許容し、
前記制御手段は、
前記分岐車線への前記車線変更の開始前に、自車が保持する地図情報と、外界の環境情報とがアンマッチする場合、前記分岐車線への前記車線変更を中止する
ことを特徴とする車両の制御システム。 - 車両の制御システムであって、
前記車両が走行する走行車線から、前記走行車線より分岐する分岐車線への車線変更を制御する制御手段と、
ドライバによる車線変更動作を検知する検知手段と、
前記制御システムによる車両の操舵制御及び速度制御のいずれかを自動で行う第1制御状態と、前記第1制御状態より自動化率が低い第2制御状態を切り替える制御状態切替手段と、
自車の目的地を地図情報に設定する目的地設定部と、
を有し、
前記制御状態切替手段は、
前記分岐車線における基準位置に達する前の第1期間内に前記ドライバによる前記車線変更動作がある場合、前記第1制御状態による前記車線変更を許容し、
前記制御状態切替手段は、
前記ドライバによる前記車線変更動作が、前記第1期間経過後に本線上で行われた場合、前記第1制御状態から、前記第2制御状態へ制御状態を遷移させることで、前記制御システムによる前記車線変更を抑制するとともに、前記第2制御状態による前記車線変更を許容し、
前記検知手段が、
前記第1期間を通じて前記車線変更動作が行われない状態で、前記車線変更動作とは別の車線変更動作が前記ドライバによって行われたことを検知し、
前記制御手段は、
前記分岐車線への前記車線変更を行わず、
前記分岐車線を使用せずに前記目的地へ向かう走行経路を生成し、当該走行経路に基づいた走行を行う
ことを特徴とする車両の制御システム。 - 前記第1期間の経過後の期間であるとともに、前記制御手段が前記第1制御状態による前記分岐車線への前記車線変更に関する処理を行う期間である第2期間の更に経過後である第3期間を設定し、
前記制御手段は、
前記第2期間まで車線変更が実行されない状態で、前記第3期間内において前記ドライバによる車線変更動作を検知した場合、現在の車両の制御状態には拘らず分岐車線への車線変更を許容しない
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の制御システム。 - 前記ドライバによる前記車線変更動作は、ステアリングホイールの把持を含む
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の制御システム。 - ウィンカレバーは、
中立位置から第1ストローク量に回動した位置である第1操作位置と、
前記中立位置から前記第1ストローク量よりも大きい第2ストローク量回動した位置である第2操作位置とに操作可能であり、
前記所定位置とは、前記第1の操作位置である
ことを特徴とする請求項2に記載の車両の制御システム。 - 前記車両が前記第1期間、前記第1期間の経過後の期間であるとともに、前記制御手段が前記第1制御状態による前記分岐車線への前記車線変更に関する処理を行う期間である第2期間、及び、前記第2期間の経過後である第3期間のうち、少なくとも1つに進入した場合に、前記ドライバが行うべき動作を前記ドライバへ報知する報知手段
を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の制御システム。 - 前記制御手段は、
所定の車速以下では、前記分岐車線への前記車線変更を行わない
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の制御システム。 - 前記制御手段は、
前記分岐車線への車線変更の開始前に、前記分岐車線に障害物がある場合、前記分岐車線への車線変更を中止する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の制御システム。 - 前記第2制御状態は、
前記ドライバが前記車線変更を行うものである
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の制御システム。 - 前記第2制御状態は、
前記ドライバが手動で前記車線変更を行うものである
ことを特徴とする請求項11に記載の車両の制御システム。 - 自車の目的地を地図情報に設定する目的地設定部を有し、
前記制御手段は、
前記目的地の到達に、前記分岐車線を使用するか否かを判定することによって、次の前記分岐車線での車線変更の制御を行うか否かを決定する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の制御システム。 - 前記基準位置は、
分岐車線において、分岐が開始する位置から所定距離の位置である
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車両の制御システム。 - 請求項1から請求項14のいずれか一項に記載の制御システムを備える
ことを特徴とする車両。
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