JP6939126B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートパッドを備える弾性支持体とシートパッドと隣り合う部材との間にフレーム材の内在するシート内領域へ向かって延びる隙間を有した乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートにおいて、シートクッションが乗物ボデー上に接地された形に取り付けられたものが知られている(特許文献1)。具体的には、上記シートクッションは、そのパッド材に一体的に設けられたワイヤフレームが乗物ボデー上の台座フレームに固定されることにより、乗物ボデー上に接地された形に取り付けられた状態とされている。
米国特許第9061610号明細書
上記従来技術では、シートクッションと乗物ボデーとの間にパッド材の弾発力に抗して異物を外部から入り込ませることが可能であるため、好ましくない。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートパッドとその隣り合う部材との間の隙間から内部に異物が入り込むことを適切に防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートパッドを備える弾性支持体とシートパッドと隣り合う部材との間にフレーム材の内在するシート内領域へ向かって延びる隙間を有した乗物用シートであって、弾性支持体に設けられて隣り合う部材とフレーム材との間で隙間を遮る形に突出する突出部を有する。
この第1の発明によれば、シートパッドとその隣り合う部材との間の隙間内に異物が入り込んでも、シートパッドを備える弾性支持体に設けられた突出部により、上記異物のフレーム材の内在する位置までの入り込みが遮られる。したがって、上記隙間からフレーム材の内在するシート内領域へ異物が入り込むことを適切に防止することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。弾性支持体は、シートパッドが発泡ウレタンから成ると共に、この発泡ウレタンよりも低密度の発泡ビーズから成るビーズ発泡成形体がシートパッドと一体化された形にインサートされた構成とされている。そして、突出部が、ビーズ発泡成形体に形成されている。
この第2の発明によれば、ビーズ発泡成形体の構成を利用して、突出部を簡便に硬く形成することができる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。突出部が、隙間の入り込み方向とは交差する方向に沿って延びる形状とされている。
この第3の発明によれば、突出部によって、シートパッドとその隣り合う部材との間の隙間から異物が入り込むことを広い範囲に亘って適切に防止することができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。突出部が、隙間の入り込み方向に傾斜した形で突出する山形状とされている。
この第4の発明によれば、突出部を裾野の広がる高い構造強度を備えた構成にして、押し潰されたり押し曲げられたりしにくい構成とすることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 図1の平面図である。 図2のIII-III線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《シート1の概略構成について》
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図4を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、シート1の左右方向を指し、「シート高さ方向」と示す場合には、シート1の上下方向を指し、「シート前後方向」と示す場合には、シート1の前後方向を指すものとする。
図1に示すように、本実施例のシート1は、ハイブリッド車の後部側座席として構成されている。詳しくは、上述したシート1は、同列に2人掛け可能ないわゆるベンチシートとして構成されており、着座者の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、を備えた構成とされている。上述したシートクッション3は、図1〜図2に示すように、車両のボデーパネルを構成する金属製のフロアパネル100上に上側から差し込まれて一体的に固定された状態として設けられている。
具体的には、上述したシートクッション3は、上述したフロアパネル100上にセットされて着座者の荷重を弾性的に受け止めるクッション体10と、クッション体10の表面全体に被せ付けられてシートクッション3の意匠面を構成するファブリック製のクッションカバー20と、によって概略構成されている。
上述したクッション体10は、図3に示すように、シートクッション3の表面全体の基本形状を形作る発泡ウレタン製のクッションパッド11と、クッションパッド11の底側領域に一体的にインサート成形されたポリプロピレンやポリオレフィン等のオレフィン系樹脂製の発泡ビーズから成るビーズ発泡成形体12と、によって構成されている。ここで、上述したクッション体10が本発明の「弾性支持体」に相当し、クッションパッド11が本発明の「シートパッド」に相当する。
上述したクッションパッド11は、その密度が0.04g/cm3程度とされた適度なクッション性を発揮可能な発泡体として構成されている。また、ビーズ発泡成形体12は、上述したクッションパッド11よりも低密度となる0.03g/cm3程度の発泡体として構成され、クッションパッド11よりも硬質且つ軽量な構成とされている。上述したビーズ発泡成形体12がクッションパッド11の底側領域にインサートされていることで、クッション体10が、適度なクッション性及び大荷重入力時のホールド性を備えつつ軽量化された構成とされている。
上述したクッション体10には、その外周縁に沿った内部骨格を構成する金属製のインサートフレーム13が、上述したビーズ発泡成形体12の内部を通って一体的にインサートされた状態として設けられている。上記構成のクッション体10は、上述したインサートフレーム13の所々の箇所から下側へと張り出すように設けられた不図示の掛ワイヤが、フロアパネル100上の対応する各箇所に設けられた図示しない樹脂製のフック(タコツボ)に上側から差し込まれることにより、これら不図示のフックにそれぞれ掛け止められて、フロアパネル100上に一体的に固定された状態とされている。
クッションカバー20は、上述したクッション体10に上側から被せ付けられた後、その前後左右の各周縁部がクッション体10の裏側へとそれぞれ引き込まれて、これら周縁部に縫合された樹脂製のクリップ21がクッション体10の底側領域のビーズ発泡成形体12に形成されたスリット状の各嵌込み穴12A内にそれぞれ下側から嵌め込まれて止着されることにより、クッション体10に広く密着した形に張られた状態として設けられている。上記張設により、クッションカバー20は、クッション体10に一体的に取り付けられた状態とされている。
ところで、図1〜図2に示すように、上述したシートクッション3の直下領域には、ハイブリッド車の駆動用のバッテリBが、フロアパネル100の下に埋め込まれた形となって設けられている。そして、それに伴って、上述したバッテリBの埋め込まれたフロアパネル100上の一部領域には、バッテリBの配置領域を上側から保護するように、補強材となる金属パネル製の台座フレーム110が、バッテリBの配置領域上を前内側(左前側)から後外側(右後側)へと斜めに横切る形に一体的に架橋されている。上述した台座フレーム110は、シート高さ方向にパネル面を向ける、所々に起伏状のビード形状を有したパネル形状に形成されている。
更に、上述した台座フレーム110には、金属製の丸パイプ材から成る台座パイプ120が、両端部を台座フレーム110の前内側(左前側)の端部と後外側(右後側)の端部とにそれぞれ一体的に溶接された状態として、台座フレーム110から前外側に形状を張り出させるように折り曲げられた形となって設けられている。
上述した台座パイプ120は、その前内側(左前側)の端部と後外側(右後側)の端部とが、台座フレーム110の前内側(左前側)の端部と後外側(右後側)の端部とにそれぞれ形成された上向きに円弧面状に曲げられた形を成す曲面部位にそれぞれ下側から面当接した状態に当てられて溶接された状態とされている。上述した台座パイプ120は、詳しくは、上述したフロアパネル100の面内方向に沿って、シートクッション3の右側部から前側部に掛けての外周縁に沿った直下領域を延びる形に折り曲げられた形とされて、その両端側の部分が台座フレーム110にそれぞれ溶接されて一体的に結合された状態とされている。
また、図1及び図3に示すように、上述したシートクッション3の右側面部の足回りには、シートクッション3の右側面部とフロアパネル100との間の空間を外部に対して被覆する樹脂製の台座カバー130が取り付けられている。上述した台座カバー130は、上述したフロアパネル100に一体的に取り付けられて設けられており、図3に示すように、シートクッション3の右側面部の直下領域でフロアパネル100上から立ち上がり状に延びる立板部131と、立板部131の上縁からシート幅方向の内側(左側)に折れ曲がる形となって延びる庇状の天板部132と、を有する略逆L字板状の形に形成されている。
上述した台座カバー130は、上述したフロアパネル100上から立ち上がり状に延びる立板部131により、上述した台座フレーム110と台座パイプ120とをそれぞれシート幅方向の外側(右側)から被覆し、同立板部131の上縁からシート幅方向の内側(左側)に折れ曲がり状に延びる天板部132が台座パイプ120よりも高い位置で同台座パイプ120の上面部に溶接された台座フレーム110の後外側(右後側)の端部と略同じ高さ位置をシート幅方向の内側(左側)へと延びる形となって設けられた状態とされている。
上記構成の台座カバー130に対し、上述したシートクッション3は、そのクッションパッド11のシート幅方向の外側(右側)の縁部の底面部に部分的に膨らんだ形となって形成された膨出部11Aが、同膨出部11Aを覆うクッションカバー20を間に介して台座カバー130の天板部132上に弾性的に押し当てられた状態となってセットされている。上記の組み付けにより、シートクッション3の右側面部と台座カバー130との間の隙間T1は、上述したクッションパッド11の膨出部11Aにより発揮される弾発力によって、外部から異物が入り込まないように閉じられた状態として保持されるようになっている。
しかし、上述したクッションパッド11の膨出部11Aにより発揮される弾発力に抗して、シートクッション3の右側面部と台座カバー130との間の隙間T1内に異物が押し込まれることがあると、同異物がシートクッション3の底面と台座カバー130の天板部132との間の隙間T1を通って、同隙間T1の入り込み方向D1となる台座フレーム110の後外側(右後側)の角部111が内在するシート内領域へと入り込むおそれがある。
そこで、上記異物のシート内領域への入り込みを防止するために、上述したクッション体10の台座カバー130の天板部132と台座フレーム110とに上側から跨るように位置するビーズ発泡成形体12の底面12Bには、台座カバー130の天板部132と台座フレーム110との間のシート幅方向の隙間T2内に向かって上側から山状に突出する突出部12Cが形成されている。ここで、上述した台座フレーム110が本発明の「フレーム材」に相当し、台座カバー130が本発明の「隣り合う部材」に相当する。
《突出部12Cの構成について》
上述した突出部12Cは、図3に示すように、上述したビーズ発泡成形体12の底面12Bから横断面略山状に下側に向かって突出する形状とされている。詳しくは、上述した突出部12Cは、上述した隙間T1の入り込み方向D1に対面するシート幅方向の外側面(右側面)に内側下がり(左下がり)状に傾斜する外側傾斜面12C1を有し、その反対側となるシート幅方向の内側面(左側面)に内側上がり(右上がり)状に傾斜する内側傾斜面12C2を有した横断面略山形状に形成されている。上述した突出部12Cの突出した先の端部や根本側の各端部は、それぞれ、アールのついた丸められた形に形成されている。
上述した突出部12Cは、図3に示すように、上述したシートクッション3に着座者の荷重が掛けられる前の状態において、台座カバー130の天板部132と台座フレーム110との間の隙間T2内を天板部132の下側に越える位置まで下側に突出した状態として設けられている。上記構成により、突出部12Cは、シートクッション3に着座者の荷重が掛けられる前の状態において、シートクッション3の右側面部と台座カバー130との間の隙間T1を、台座フレーム110の角部111より外側(右側)の位置でシート高さ方向に完全に遮る形に突出した状態として設けられるようになっている。
上述した突出部12Cは、上述したクッションパッド11より硬質のビーズ発泡成形体12に形成されていることにより、上述した膨出部11Aが外部から受ける力によって隙間T1を上側に広げる形に押し撓まされても、それにつられて押し撓まされにくくなっており、上記の隙間T1を内側から安定して遮った状態に保持することができるようになっている。
また、上述した突出部12Cは、上述したクッションカバー20によって全体が底側から張られた状態で覆われた構成とされており、上記の隙間T1内に異物が入り込んできた際に異物をその外側傾斜面12C1に直接当てるのではなく、外側傾斜面12C1から浮いた状態に張られたクッションカバー20のテンションを介して、異物が隙間T1内に入り込み方向D1に入り込んでいくにしたがってクッションカバー20による反発力(抵抗力)が次第に強くなっていく態様で異物を弾性的に受け止めるように当てるようになっている。
上述した突出部12Cは、上述したシートクッション3に着座者の荷重が掛けられた際には、上述した台座カバー130の天板部132上に跨るビーズ発泡成形体12の底面12Bが天板部132上に底付く位置まで押し下げられる態様をとり、これによってシートクッション3の右側面部と台座カバー130との間の隙間T1がより強く詰められるようになると共に、突出部12Cが更に下側に押し込まれて上記の隙間T1をより強固に遮った状態をとるようになっている。
上述した突出部12Cは、図2に示すように、上述した台座フレーム110の後外側(右後側)の角部111の形成位置を、上記の隙間T1の入り込み方向D1と交差する方向となるシート前後方向D2に跨って延びる長尺な形に形成されている。上記構成により、上記隙間T1に対して角部111の形成箇所からシート前後方向D2に外れた位置から異物が入り込んできても、異物が台座フレーム110の角部111に干渉することが広く防止されるようになっている。
《まとめ》
以上をまとめると、本実施例のシート1は次のような構成となっている。すなわち、シートパッド(11)を備える弾性支持体(10)とシートパッド(11)と隣り合う部材(130)との間にフレーム材(110)の内在するシート内領域へ向かって延びる隙間(T1)を有した乗物用シート(1)であって、弾性支持体(10)に設けられて隣り合う部材(130)とフレーム材(110)との間で隙間(T1)を遮る形に突出する突出部(12C)を有する。
このような構成とされていることにより、シートパッド(11)とその隣り合う部材(130)との間の隙間(T1)内に異物が入り込んでも、シートパッド(11)を備える弾性支持体(10)に設けられた突出部(12C)により、上記異物のフレーム材(110)の内在する位置までの入り込みが遮られる。したがって、上記隙間(T1)からフレーム材(110)の内在するシート内領域へ異物が入り込むことを適切に防止することができる。
また、弾性支持体(10)は、シートパッド(11)が発泡ウレタンから成ると共に、この発泡ウレタンよりも低密度の発泡ビーズから成るビーズ発泡成形体(12)がシートパッド(11)と一体化された形にインサートされた構成とされている。そして、突出部(12C)が、ビーズ発泡成形体(12)に形成されている。このような構成とされていることにより、ビーズ発泡成形体(12)の構成を利用して、突出部(12C)を簡便に硬く形成することができる。
また、突出部(12C)が、隙間(T1)の入り込み方向(D1)とは交差する方向(D2)に沿って延びる形状とされている。このような構成とされていることにより、上述した突出部(12C)によって、シートパッド(11)とその隣り合う部材(130)との間の隙間(T1)から異物が入り込むことを広い範囲に亘って適切に防止することができる。
また、突出部(12C)が、隙間(T1)の入り込み方向(D1)に傾斜した形で突出する山形状とされている。このような構成とされていることにより、突出部(12C)を裾野の広がる高い構造強度を備えた構成にして、押し潰されたり押し曲げられたりしにくい構成とすることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の後部側座席以外のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートや、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。
また、シートパッドを備える弾性支持体とシートパッドと隣り合う部材との間にフレーム材の内在するシート内領域へ向かって延びる隙間を有した構成は、シートクッションと乗物ボデー上に設けられる樹脂カバー(実施例1で示した台座カバー130等)との間の構成に限らず、シートバックとサイドガーニッシュとの間の構成や、シートバック又はシートクッションとその周囲側面部を覆うシールドとの間の構成など、シート構成部材とその隣り合う部材との間の構成であれば、どの部材間の構成に適用されるものであってもよい。
また、突出部は、ビーズ発泡成形体の他、シートパッドから突出するように形成されるものであってもよい。また、突出部は、弾性支持体又は弾性支持体をカバーリングするシートカバーに別部材が取り付けられて構成されるものであってもよい。また、突出部は、隙間の入り込み方向に傾斜した形で突出する山形状の他、寸胴状の形に突出するものであってもよい。また、上記突出部によってアクセスを遮る対象となるフレーム材は、フレーム材の角部に限らず、フレーム材のエッジその他の部位であってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
10 クッション体(弾性支持体)
11 クッションパッド(シートパッド)
11A 膨出部
12 ビーズ発泡成形体
12A 嵌込み穴
12B 底面
12C 突出部
12C1 外側傾斜面
12C2 内側傾斜面
13 インサートフレーム
20 クッションカバー
21 クリップ
100 フロアパネル
110 台座フレーム(フレーム材)
111 角部
120 台座パイプ
130 台座カバー(隣り合う部材)
131 立板部
132 天板部
T1 隙間
T2 隙間
B バッテリ
D1 入り込み方向
D2 シート前後方向(交差する方向)

Claims (3)

  1. 発泡ウレタン製のシートパッドと、該シートパッドと一体成形された該シートパッドよりも硬質なビーズ発泡成形体と、から成る弾性支持体と、該弾性支持体の裏側に隣り合って設けられる樹脂カバーと、前記弾性支持体をカバーリングするシートカバーと、を備える乗物用シートであって、
    前記シートカバーが、前記弾性支持体に沿って前記樹脂カバーとの間の隙間を通ってフレーム材の内在するシート内領域へと入り込むように延び、
    前記弾性支持体が、前記ビーズ発泡成形体に形成される突出部であって前記樹脂カバーと前記フレーム材との間を延びる前記シートカバーを前記樹脂カバーと前記フレーム材との間に押し込むように突出して前記シートカバーを前記樹脂カバーに押し付ける前記突出部を有する乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記突出部が、前記隙間の入り込み方向とは交差する方向に沿って延びる形状とされる乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記突出部が、前記隙間の入り込み方向に傾斜する山状の突出形状とされる乗物用シート。
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