JP7244755B2 - 車両用シート - Google Patents

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本発明は、車両用シートに関する。
特許文献1には、シートクッションの後部における幅方向両端部に位置するサイドカバー間に亘ってバックカバーが設けられ、各サイドカバーとバックカバーの幅方向両端部との間に、当該バックカバーにおける幅方向両端部を補強する硬質フェルトを介在させた車両用シートについて開示されている。
そして、硬質フェルトは、各サイドカバーとバックカバーとの間に介在した状態となっているため、各サイドカバーとバックカバーとの間に生じる隙間を塞ぎ、各サイドカバーの内部に異物が入り込むことを抑制している。
特開平9-188178号公報
ところが、バックカバーに対して硬質フェルトが設けられ、バックカバーと各サイドカバーとの間に生じる隙間を塞ぐものとすると、バックカバー及び各サイドカバー等のカバーが車両用シートを構成する必須の要素となってしまうため、車両用シートにおける設計自由度に制約が生じることになる。
そのため、車両用シートにおけるシート本体を被覆する表皮に対して直接、異物が入り込むことを抑制する部材を設けたいという要望があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、異物が入り込むことを抑制できるとともに、設計自由度を向上させることができる車両用シートを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両用シートであって、表皮によって被覆されたシート本体を備えており、
前記表皮の端縁部には、当該端縁部の厚みを増すための厚み増し部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記シート本体は、前記表皮の内側に配置されるクッションパッドを有し、
前記厚み増し部は、前記表皮と前記クッションパッドとの間に位置し、前記クッションパッドに密着していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用シートにおいて、前記厚み増し部は、前記表皮よりも厚みのある布材によって構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の車両用シートにおいて、前記布材は積層された状態となっていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1~4のいずれか一項に記載の車両用シートにおいて、前記厚み増し部は、前記表皮の端縁部の長さ方向に沿って長尺に形成され、前記表皮の端縁部の長さ方向に沿って前記表皮に留め付けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1~5のいずれか一項に記載の車両用シートにおいて、前記表皮は、一方に位置する一方側表皮と、他方に位置する他方側表皮と、前記一方側表皮と前記他方側表皮とを連結する連結部と、を有し、
前記連結部は、前記一方側表皮及び前記他方側表皮に沿って設けられ、かつ前記一方側表皮と前記他方側表皮の並び方向と直交する方向に長尺に形成されており、
前記厚み増し部は、前記連結部と重ならない位置であって、かつ前記連結部における長さ方向の外側に配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1~6のいずれか一項に記載の車両用シートにおいて、前記連結部は、前記一方側表皮及び前記他方側表皮よりも内側に設けられ、
前記一方側表皮は、前記他方側表皮よりも厚みが薄く設定され、
前記表皮は、前記一方側表皮と前記連結部の角部との間に設けられて前記一方側表皮の厚みを部分的に厚くする補助表皮を有し、
前記厚み増し部は、前記補助表皮とは別部材として形成されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1~7のいずれか一項に記載の車両用シートにおいて、前記シート本体は、前記表皮の内側に配置されるクッションパッドを有し、
前記厚み増し部は、前記表皮と前記クッションパッドとの間であって、かつ前記クッションパッドの端部に位置し、
前記表皮は、前記厚み増し部及び前記クッションパッドの端部を被覆するとともに、前記厚み増し部を回り込んで前記クッションパッドにおける前記厚み増し部側とは反対側の面に引き込まれる隠し用表皮を有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1~8のいずれか一項に記載の車両用シートにおいて、前記シート本体は、当該シート本体の骨格となるシートフレームを有し、
前記表皮は、基端部が前記表皮のうち前記厚み増し部の近傍に設けられ、先端部が前記シートフレームに係止される係止部を有することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1~9のいずれか一項に記載の車両用シートにおいて、前記シート本体の一部に、前記表皮に沿って配置されたカバーを更に備えており、
前記表皮の側縁部は、前記カバーの縁に沿って配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、シート本体を被覆する表皮の端縁部に、当該端縁部の厚みを増すための厚み増し部が設けられているので、厚み増し部によって表皮の端縁部の厚みが増し、これにより、厚み増し部が設けられた表皮の端縁部から異物が入り込むことを抑制できる。
さらに、厚み増し部によって異物が入り込むことを抑制できるので、カバーの有無に左右されずに車両用シートの設計ができる。そのため、車両用シートにおける設計自由度を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、厚み増し部は、表皮とクッションパッドとの間に位置し、クッションパッドに密着しているので、厚み増し部によって、当該厚み増し部とクッションパッドとの間に異物が入り込むことを抑制できる。
請求項3に記載の発明によれば、厚み増し部は、表皮よりも厚みのある布材によって構成されているので、加工性に優れ、厚み増し部を形成しやすい。そのため、厚み増し部によって表皮の端縁部を効率よく厚くすることができる。さらに、布材であるため、表皮と馴染みやすい。
請求項4に記載の発明によれば、布材は積層された状態となっているので、厚み増し部の厚みを厚くすることができ、結果的に、厚み増し部によって表皮の端縁部を効率よく厚くすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、厚み増し部は、表皮の端縁部の長さ方向に沿って長尺に形成され、表皮の端縁部の長さ方向に沿って表皮に留め付けられているので、厚み増し部の長さ方向と直交する方向から異物が入り込むことを抑制できる。
請求項6に記載の発明によれば、厚み増し部は、一方側表皮と他方側表皮とを連結する連結部と重ならない位置であって、かつ連結部における長さ方向の外側に配置されているので、表皮のうち連結部によって連結されていない部位の厚みを増すことができる。これにより、隙間が発生しやすい部分において異物が入り込むことを抑制できる。
請求項7に記載の発明によれば、表皮は、他方側表皮よりも厚みが薄く設定された一方側表皮と連結部の角部との間に設けられて一方側表皮の厚みを部分的に厚くする補助表皮を有するので、例えば連結部の角部が角張って形成されていた場合に、人が連結部の角部を一方側表皮越しに触っても、補助表皮によって角張った感触を感じにくくすることができる。
さらに、厚み増し部は、補助表皮とは別部材として形成されているので、厚み増し部と補助表皮とを繋ぐ他の部材を省略することができ、コストの削減を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、表皮は、厚み増し部及びクッションパッドの端部を被覆するとともに、厚み増し部を回り込んでクッションパッドにおける厚み増し部側とは反対側の面に引き込まれる隠し用表皮を有するので、隠し用表皮によって厚み増し部が露出することを抑制できる。
請求項9に記載の発明によれば、表皮は、基端部が表皮のうち厚み増し部の近傍に設けられ、先端部がシートフレームに係止される係止部を有するので、例えば人が接触した場合に厚み増し部が位置ずれを起こすことを係止部によって抑制できる。
請求項10に記載の発明によれば、シート本体の一部に、表皮に沿って配置されたカバーを更に備えており、表皮の側縁部は、カバーの縁に沿って配置されているので、表皮の側縁部に設けられた厚み増し部によって、表皮とカバーの縁との間に異物が入り込むことを抑制できる。
車両用シートを示す前方斜視図である。 シートバックが前傾した状態の車両用シートを示す後方斜視図である。 下側表皮と上側表皮との連結状態を示す断面図である。 下側表皮を捲った状態の車両用シートを示す部分拡大後方斜視図である。 厚み増し部の納まりを説明するための部分拡大後方斜視図である。 厚み増し部の納まりを説明するための断面図である。 厚み増し部の構成の一例を示す断面図である。 上側表皮を捲った状態の車両用シートを示す部分拡大後方斜視図である。 車両用シートの変形例を示す後方斜視図である。 下側表皮と上側表皮との連結状態の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
図1,図2において符号1は、車両用シートを示す。この車両用シート1は、自動車等の車両に設けられ、人(着座者)が着座するシート本体を備えている。なお、本実施形態における車両用シート1は、図1,図2に示すように、リクライニングが可能な二人掛けのリアシートとされているが、これに限られるものではない。
本実施形態における車両用シート1のシート本体は、人の臀部及び大腿部を支持する一つのシートクッション2と、下端部がシートクッション2に支持されて背もたれとなり、人の背中及び腰部を支持する左右二つのシートバック3,4と、を有する。
また、シートバック3,4の上端部には、人の頭部を支持するヘッドレスト3a,4aがそれぞれ設けられている。
シートクッション2は、前後方向よりも左右方向に長く形成されており、二人の着座者が左右に並んで着座することが想定されている。
このようなシートクッション2は、骨格となるシートクッションフレーム(図示省略)と、シートクッションフレームを被覆するように設けられたクッションパッド21と、シートクッションフレーム及びクッションパッド21を被覆する表皮22と、から主に構成されている(図4~図6参照)。
シートクッション2におけるクッションパッド21は、人の臀部及び腰部が載せられる上面側はもちろんのこと、両側面や背面側にも設けられている。
シートバック3,4は、左側の第一シートバック3と、右側の第二シートバック4と、を含み、それぞれ別の角度でリクライニングすることが可能となっている。
第一シートバック3は、骨格となるシートバックフレーム30と、シートバックフレーム30を被覆するように設けられたクッションパッド31と、シートバックフレーム30及びクッションパッド31を被覆する表皮32と、から主に構成されている(図8参照)。
第二シートバック4も、第一シートバック3と同様に、シートバックフレーム(図示省略)と、クッションパッド(図示省略)と、表皮42と、から主に構成されている。
シートクッション2におけるシートクッションフレームの後端部には、第一シートバック3及び第二シートバック4を前後方向に回転可能に支持するためのブラケット(図示省略)が複数設けられている。すなわち、第一シートバック3及び第二シートバック4は、ブラケットを介してシートクッション2に支持されている。
ブラケットは、第一シートバック3の下端部における左右両側面を支持する位置と、第二シートバック4の下端部における左右両側面を支持する位置と、にそれぞれ設けられている。
複数のブラケットのうち、シートクッション2における中央側に設けられたブラケットは、第一シートバック3及び第二シートバック4の角度を調整するためのリクライニング機構を構成するリクライニングブラケットとされている。すなわち、第一シートバック3の角度を調整するためのリクライニング機構と、第二シートバック4の角度を調整するためのリクライニング機構は、車両用シート1の中央側に配置された状態となっている。
また、複数のブラケットのうち、シートクッション2における左右方向の外側に設けられたブラケットは、高剛性のピボットブラケットとされている。
なお、第一シートバック3の上端部右側(着座者の右肩側)には、第一シートバック3におけるリクライニング機構を操作するための操作部3bが設けられている。
また、第二シートバック4の上端部左側(着座者の左肩側)には、第二シートバック4におけるリクライニング機構を操作するための操作部4bが設けられている。
各ブラケットは、シートクッション2の上面よりも上方に突出し、当該上方に突出した部分が、第一シートバック3の下端部における左右両側面と、第二シートバック4の下端部における左右両側面にそれぞれ接した状態となっている。また、図示はしないが、当該上方に突出した部分には、第一シートバック3及び第二シートバック4を、前後方向に回転可能にするための回転軸が設けられている。
上記のブラケット(リクライニングブラケット、ピボットブラケット)は、カバー5,6によって被覆されている。
カバー5,6には、第一シートバック3の角度を調整するためのリクライニング機構におけるリクライニングブラケットと、第二シートバック4の角度を調整するためのリクライニング機構におけるリクライニングブラケットと、を被覆するセンターカバー5が含まれている。すなわち、センターカバー5は、第一シートバック3側と第二シートバック4側とで共有され、双方のリクライニングブラケットを被覆した状態となっている。
また、カバー5,6には、左側の第一シートバック3における左側面を支持する位置に設けられたピボットブラケットと、右側の第二シートバック4における右側面を支持する位置に設けられたピボットブラケットと、を被覆するサイドカバー6が含まれている。
センターカバー5は、図2に示すように、下部がシートクッション2の中央部に食い込むようにして設けられている。換言すれば、シートクッション2は後端部の中央部が凹んだ状態に形成されており、当該凹み(以下、凹部2a)にセンターカバー5が配置されている。
また、センターカバー5は、図1に示すように、上部が第一シートバック3と第二シートバック4との間に位置して設けられている。
シートクッション2における表皮22のうち背面に位置する表皮22aは、シートクッション2における凹部2aを境にして左右に分かれた状態となっている。
第一シートバック3における表皮32及び第二シートバック4における表皮42のうち背面に位置する表皮32a,42aは、その下端部が、シートクッション2における表皮22のうち背面に位置する表皮22aの上端部に対して被せられた状態となっている。
すなわち、シートクッション2における表皮22のうち背面に位置する表皮22aの上端部と、第一シートバック3における表皮32及び第二シートバック4における表皮42のうち背面に位置する表皮32a,42aの下端部は、互いに重なり合った状態となっている。
シートクッション2における表皮22のうち背面に位置する表皮22aは下方に位置するため、以下、下側表皮22aと称する。
第一シートバック3における表皮32及び第二シートバック4における表皮42のうち背面に位置する表皮32a,42aは上方に位置するため、以下、上側表皮32a,42aと称する。
なお、上側表皮32a,42aは、下側表皮22aに比べて厚みが大きく(厚く)設定されている。
下側表皮22aに重なる上側表皮32a,42aの下端部は、断面視略J字状(フック状)に形成されている。このような上側表皮32,42と下側表皮22aは、下側表皮22aと上側表皮32a,42aとの間に位置する連結部によって連結されている。より具体的に説明すると、上記の連結部は、下側係合部材23と上側係合部材33,43とを備えており、下側表皮22aと上側表皮32a,42aは、図3~図5に示すように、上記の連結部である下側係合部材23と上側係合部材33,43同士が係合し合うことにより連結されている。
下側係合部材23と上側係合部材33,43との係合状態を解除することで、下側表皮22aを下方に捲ることができ、上側表皮32a,42aを上方に捲ることができる。これにより、下側表皮22aと上側表皮32a,42aの内側の状態を確認することができるので、メンテナンスが行いやすい。
下側係合部材23は、断面視略J字(略U字でもよい)状に形成されている。また、下側係合部材23は、左右方向に長尺に形成されており、下側表皮22aと上側表皮32a,42aとを、左側端部から右側端部に亘って連結できるようになっている。すなわち、連結部である下側係合部材23は、下側表皮22a及び上側表皮32a,42aの並び方向(上下方向)と直交する方向(左右方向)に長尺に形成されている。
下側係合部材23は、基端部が下側表皮22aの内側(クッションパッド21側)に位置し、先端部が、下側表皮22aの上端部を回り込んで下側表皮22aの外側(表側)に位置している。
また、下側係合部材23は、その基端部が、後述する折り返し表皮26を間に挟んだ状態で下側表皮22aに対して縫い付けられて取り付けられている(縫い目23a参照)。
上側係合部材33,43は、板状体であって左右方向に長尺に形成されており、下側表皮22aと上側表皮32a,42aとを、左側端部から右側端部に亘って連結できるようになっている。すなわち、連結部である上側係合部材33,43は、下側表皮22a及び上側表皮32a,42aの並び方向(上下方向)と直交する方向(左右方向)に長尺に形成されている。なお、上側係合部材33,43の長さ寸法と下側係合部材23の長さ寸法は略等しい。
断面視略J字状に形成された下側係合部材23の先端部は、上側係合部材33,43に接して引っ掛かる状態で、上側係合部材33,43に係合する形態となっている。
上側係合部材33,43は、断面視略J字状に形成された上側表皮32,42の先端部における内側面(J字形状の内側におけるクッションパッド21側面)に接し、当該上側表皮32a,42aの先端部に縫い付けられて取り付けられている(縫い目33a,43a参照)。このような構成から、本実施形態における連結部には、下側係合部材23及び上側係合部材33,43と共に、断面視略J字状に形成された上側表皮32,42の先端部が含まれてもよい。つまり、下側係合部材23は、上側表皮32,42の先端部におけるJ字形状と上側係合部材33,43に引っ掛けられ、上側係合部材33,43に接することで、より強固に引っ掛けられることになる。
そして、下側表皮22aの端縁部には、当該端縁部の厚みを増すための厚み増し部10が設けられている。
より詳細に説明すると、センターカバー5の下部は、当該下部の縁5aが、シートクッション2の後端部における凹部2aの位置に設けられた下側表皮22aに接した状態となっている。ところが、センターカバー5の縁5aとシートクッション2の凹部2aにおける下側表皮22aとの間には隙間が生じる場合がある。そのため、下側表皮22aの端縁部(センターカバー5の縁5aに沿う部位)の内側に、当該部位の厚み増し部10が設けられている。
厚み増し部10は、下側表皮22aよりも厚みが大きく(厚く)形成されており、下側表皮22aの端縁部の長さ方向(端縁部の延在方向)に沿って長尺に形成されている。換言すれば、センターカバー5の縁5aに沿って長尺に形成されている。
また、厚み増し部10は、下側表皮22aの端縁部の長さ方向に沿って下側表皮22aに留め付けられている。より具体的には、下側表皮22aに縫い付けられて取り付けられている(縫い目10a参照)。
シートクッション2におけるクッションパッド21には、図4~図6に示すように、クッションパッド21の背面側におけるセンターカバー5側端部に位置し、厚み増し部10が収納される収納凹部21aが形成されている。
この収納凹部21aは、クッションパッド21が部分的に厚みを薄くした状態に形成されたものであり、後方、側方、上方に向かって開放されている。
収納凹部21aの深さ寸法(後方から前方に向かう方向の寸法)は、厚み増し部10の厚み寸法よりも短く設定されている。すなわち、厚み増し部10が、収納凹部21aに収納された場合に、厚み増し部10はクッションパッド21の表面よりも後方に突出した状態となる。
収納凹部21aの上下方向及び左右方向の寸法は、厚み増し部10の上下方向及び左右方向の寸法よりも若干大きく(長く)設定されており、厚み増し部10が確実に収納できるようになっている。
また、収納凹部21aは、クッションパッド21における上端縁部から下端部近傍までの上下寸法に設定され、厚み増し部10も同等の上下寸法に設定されている。換言すれば、収納凹部21aの下端部は、クッションパッド21における下端縁部までは到達しておらず、クッションパッド21が後方に向かって突出した状態となっている。そのため、厚み増し部10が収納凹部21aに収納された場合に、後方に向かって突出するクッションパッド21によって、厚み増し部10が下方に位置ずれしないように下支えできるようになっている。
以上のように収納凹部21aに収納される厚み増し部10は、下側表皮22aとクッションパッド21との間に位置し、クッションパッド21に密着している。
より具体的に説明すると、厚み増し部10は、収納凹部21aに収納された場合に、少なくとも前方のクッションパッド21部分(収納凹部21aにおける深さ方向底部)に密着することになる。また、本実施形態における厚み増し部10は、収納凹部21aに収納された場合に、下方のクッションパッド21部分にも密着することになる。
さらに、厚み増し部10と収納凹部21aは、連結部である下側係合部材23及び上側係合部材33,43と重ならない位置であって、かつ下側係合部材23及び上側係合部材33,43における長さ方向(左右方向)の外側に配置されている。
換言すれば、厚み増し部10と収納凹部21aは、連結部である下側係合部材23と上側係合部材33,43によって下側表皮22aと上側表皮32a,42aとが連結された範囲の外側であって、かつ下側係合部材23及び上側係合部材33,43のセンターカバー5側の端部よりもセンターカバー5側に配置されている。すなわち、厚み増し部10と収納凹部21aは、下側係合部材23及び上側係合部材33,43とセンターカバー5との間に位置しており、下側係合部材23及び上側係合部材33,43には重なり合わない位置に設けられている。
なお、厚み増し部10は、下側表皮22aにおけるセンターカバー5の縁5aに沿う部位を外側に膨らませることが可能な厚み寸法に設定され、かつ、センターカバー5の縁5aに沿って長尺に形成されていればよく、図6に示すように、その形状や材料については特に限定されるものではない。
ただし、本実施形態における厚み増し部10は、図7に示すように、下側表皮22aよりも厚みのある布材11によって構成され、かつ、当該布材11が積層された状態となっている。より詳細に説明すると、本実施形態における厚み増し部10は、一枚の布材11が折り重ねられて形成されている。
厚み増し部10は、以上のように布材11で構成され、当該布材11が積層された状態となっているため、ある程度の柔らかさがあるとともに弾性があり、例えば指で押し込むなどの外力を加えた際に反発し、押し込む前の形状に戻ろうとする。
厚み増し部10は、下側表皮22aの内側に設けられているが、下側表皮22aの端縁部に位置している。そのため、下側表皮22aは、厚み増し部10が外部に露出しないようにするための隠し用表皮24を有している。
より詳細に説明すると、下側表皮22aは、図4~図6,図8に示すように、厚み増し部10及びクッションパッド21の端部(収納凹部21aの位置)を被覆するとともに、厚み増し部10を回り込んでクッションパッド21における厚み増し部10側とは反対側の面(前側面)に引き込まれる隠し用表皮24を有する。また、この隠し用表皮24は、センターカバー5の縁5aに接する。
隠し用表皮24は、下側表皮22aの端縁部に一体形成されており、下側表皮22aの端縁部からクッションパッド21の前側面に到達する長さに設定されている。また、隠し用表皮24における上下寸法は、厚み増し部10の長さ寸法よりも短く設定されている。
なお、下側表皮22aは、その上端部が、上側表皮32a,42aの下端部によって被覆される形態であるため、隠し用表皮24によって厚み増し部10の上端部が完全に被覆されなくてもよい。換言すれば、隠し用表皮24は、下側表皮22aと上側表皮32a,42aが、連結部である下側係合部材23と上側係合部材33,43によって連結された状態になったときに厚み増し部10を隠すことができる面積で形成され、かつ厚み増し部10を隠すことができる位置に設けられていればよい。
厚み増し部10は、例えば人が下側表皮22aに接触した場合などに位置ずれを起こさないようにするため、上記のようにクッションパッド21に形成された収納凹部21aに収納されているが、下側表皮22aも、厚み増し部10が位置ずれを起こさないようにするための係止部25を有している。
係止部25は、基端部が下側表皮22aのうち厚み増し部10の近傍に設けられ、先端部が、シートフレームに係止されている。シートフレームは、本実施形態においては第一シートバック3及び第二シートバック4のシートバックフレーム30を指しており、シートバックフレーム30は、係止部25の先端部を係止しやすいフレームを有している(図8参照)。
図8を例に挙げて説明すると、係止部25は、シートフレームであるシートバックフレーム30に引っ掛けられて係止される係止片25aと、当該係止片25aと下側表皮22aとを繋ぐ延出表皮25bと、を有する。
延出表皮25bは、下側表皮22aの端縁部における上縁(すなわち、厚み増し部10の上方側縁部)に一体形成されており、上方に向かって延出している。そして、その延出方向の先端部に係止片25aが設けられている。
係止片25aは、図4,図5に示すように、断面視略J字(略U字でもよい)型のフック状に形成されている。
係止部25は、係止片25aがシートバックフレーム30に引っ掛けられたときに、延出表皮25bが、厚み増し部10における長さ方向の延長線上に沿って、かつ下方から上方に向かって延出する。
厚み増し部10が、以上のようにして下側表皮22aの端縁部に設けられることで、異物が入り込みにくくなる。より具体的には、シートクッション2とセンターカバー5の縁5aとの間には隙間が形成されるが、この部位に相当する下側表皮22aの端縁部に厚み増し部10が設けられているので、下側表皮22aの表側(外側)からは異物が入り込みにくい。
なお、本実施形態においては、厚み増し部10は、下側表皮22aの端縁部に設けられているものとしたが、これに限られるものではなく、上側表皮32a,42aの端縁部に設けられてもよい。
また、このような厚み増し部10は、補助表皮である折り返し表皮26とは別部材として下側表皮22aの端縁部に設けられている。
補助表皮である折り返し表皮26は、図2,図4に示すように、下側表皮22aにおけるサイドカバー6側端部の内側に、下側係合部材23側に折り返すようにして一体的に設けられている。
より詳細に説明すると、下側表皮22aは、上記のように、上側表皮32a,42aよりも厚みが薄く設定されている。そのため、下側表皮22aの表側(外側)から触れたときに、下側係合部材23の角部が角張った感触を与える場合がある。厚み増し部10が設けられた側は、下側表皮22aの張り具合から角張った感触を与えにくくなっているが、厚み増し部10が設けられた側にも折り返し表皮26が設けられてもよい。
さらに、折り返し表皮26は、下側係合部材23側に延出するように配置され、基端部が下側表皮22aに縫い付けられて取り付けられている。そして、図3,図4に示すように、下側係合部材23と共に下側表皮22aに留め付けられている(縫い目23a参照)。
このようにして折り返し表皮26が下側表皮22aに留め付けられることで、下側表皮22aの厚みを部分的に厚くすることができる。そして、その位置が下側係合部材23における角部の位置であるため、下側表皮22aの表側(外側)から触れたときに、下側係合部材23の角部が角張った感触を与えにくくなる。
本実施の形態によれば、シート本体(シートクッション2)を被覆する表皮22(下側表皮22a)の端縁部に、当該端縁部の厚みを増すための厚み増し部10が設けられているので、厚み増し部10によって表皮22(下側表皮22a)の端縁部の厚みが増し、これにより、厚み増し部10が設けられた表皮22(下側表皮22a)の端縁部から異物が入り込むことを抑制できる。
さらに、厚み増し部10によって異物が入り込むことを抑制できるので、カバー(センターカバー5、サイドカバー6)の有無に左右されずに車両用シート1の設計ができる。そのため、車両用シート1における設計自由度を向上させることができる。
また、厚み増し部10は、下側表皮22aとクッションパッド21との間に位置し、クッションパッド21に密着しているので、厚み増し部10によって、当該厚み増し部10とクッションパッド21との間に異物が入り込むことを抑制できる。
また、厚み増し部10は、下側表皮22aよりも厚みのある布材11によって構成されているので、加工性に優れ、厚み増し部10を形成しやすい。そのため、厚み増し部10によって下側表皮22aの端縁部を効率よく厚くすることができる。さらに、布材11であるため、下側表皮22aと馴染みやすい。
また、布材11は積層された状態となっているので、厚み増し部10の厚みを厚くすることができ、結果的に、厚み増し部10によって下側表皮22aの端縁部を効率よく厚くすることができる。
また、厚み増し部10は、下側表皮22aの端縁部の長さ方向に沿って長尺に形成され、下側表皮22aの端縁部の長さ方向に沿って下側表皮22aに留め付けられているので、厚み増し部10の長さ方向と直交する方向(例えば、センターカバー5側から下側表皮22aの内側)から異物が入り込むことを抑制できる。
また、厚み増し部10は、下側表皮22aと上側表皮32a,42aとを連結する連結部(下側係合部材23及び上側係合部材33,43)と重ならない位置であって、かつ連結部(下側係合部材23及び上側係合部材33,43)における長さ方向の外側に配置されているので、下側表皮22aのうち連結部(下側係合部材23及び上側係合部材33,43)によって連結されていない部位の厚みを増すことができる。これにより、隙間が発生しやすい部分において異物が入り込むことを抑制できる。
また、表皮22は、上側表皮32a,42aよりも厚みが薄く設定された下側表皮22aと連結部(下側係合部材23)の角部との間に設けられて下側表皮22aの厚みを部分的に厚くする補助表皮(折り返し表皮26)を有するので、例えば連結部(下側係合部材23)の角部が角張って形成されていた場合に、人が連結部(下側係合部材23)の角部を下側表皮22a越しに触っても、補助表皮(折り返し表皮26)によって角張った感触を感じにくくすることができる。
さらに、厚み増し部10は、補助表皮(折り返し表皮26)とは別部材として形成されているので、厚み増し部10と補助表皮(折り返し表皮26)とを繋ぐ他の部材を省略することができ、コストの削減を図ることができる。
また、下側表皮22aは、厚み増し部10及びクッションパッド21の端部を被覆するとともに、厚み増し部10を回り込んでクッションパッド21における厚み増し部10側とは反対側の面(前側面)に引き込まれる隠し用表皮24を有するので、隠し用表皮24によって厚み増し部10が露出することを抑制できる。
また、下側表皮22aは、基端部が下側表皮22aのうち厚み増し部10の近傍に設けられ、先端部がシートフレーム(シートバックフレーム30)に係止される係止部25を有するので、例えば人が接触した場合に厚み増し部10が位置ずれを起こすことを係止部25によって抑制できる。
また、シート本体(シートクッション2)の一部に、下側表皮22aに沿って配置されたセンターカバー5を更に備えており、下側表皮22aの側縁部は、センターカバー5の縁5aに沿って配置されているので、下側表皮22aの側縁部に設けられた厚み増し部10によって、下側表皮22aとセンターカバー5の縁5aとの間に異物が入り込むことを抑制できる。
〔変形例〕
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。以下、変形例について説明する。以下に挙げる変形例は可能な限り組み合わせてもよい。
また、以下の各変形例において、上記の実施形態と共通する要素については、共通の符号を付し、説明を省略又は簡略する。
〔変形例1〕
本変形例における車両用シート100は、自動車等の車両に設けられ、人(着座者)が着座するシート本体を備えている。なお、本実施形態における車両用シート100は、図9に示すように、リクライニングが可能な一人掛けのシートとされている。
シート本体は、シートクッション102と、シートバック103と、を有する。
シートクッション102は、シートクッションフレーム(図示省略)と、クッションパッド(図示省略)と、シートクッションフレーム及びクッションパッドを被覆する表皮122と、から主に構成されている。
シートバック103は、シートバックフレーム(図示省略)と、クッションパッド(図示省略)と、シートバックフレーム及びクッションパッドを被覆する表皮32と、から主に構成されている。
シートクッション102におけるシートクッションフレームの後端部には、シートバック103を前後方向に回転可能に支持するためのブラケット(図示省略)が左右に設けられている。また、左右のブラケットは、サイドカバー106によって被覆されている。
また、シートバック103における表皮132のうち背面に位置する表皮132a(以下、上側表皮132a)は、その下端部が、シートクッション102における表皮122のうち背面に位置する表皮122aの上端部に対して被せられた状態となっている。
下側表皮22aと上側表皮132aは、下側表皮122aと上側表皮132aとの間に位置する図示しない連結部(下側係合部材、上側係合部材)によって連結されている。
そして、下側表皮122aの左右端縁部には、当該左右端縁部の厚みを増すための厚み増し部110がそれぞれ設けられている。
より詳細に説明すると、サイドカバー106の下部は、当該下部の縁106aが、シートクッション102の後端部に設けられた下側表皮22aに接した状態となっている。ところが、サイドカバー106の縁106aとシートクッション102の下側表皮122aとの間には隙間が生じる場合がある。そのため、下側表皮122aの左右端縁部(サイドカバー106の縁106aに沿う部位)の内側に、当該部位の厚み増し部110が設けられている。
本変形例によれば、車両用シート100の形態が一人掛けのシートであっても、上記の実施形態と同様の効果を発揮する。すなわち、シートクッション102を被覆する下側表皮22aの左右端縁部に、当該左右端縁部の厚みを増すための厚み増し部110がそれぞれ設けられているので、厚み増し部110によって下側表皮22aの端縁部の厚みが増し、これにより、厚み増し部110が設けられた下側表皮22aの左右端縁部から異物が入り込むことを抑制できる。
さらに、厚み増し部110によって異物が入り込むことを抑制できるので、カバーの有無に左右されずに車両用シート100の設計ができる。そのため、車両用シート100における設計自由度を向上させることができる。
〔変形例2〕
上記の実施形態においては、センターカバー5の縁5aに沿う部位に相当するシートクッション2の下側表皮22aの端縁部に厚み増し部10が設けられているものとしたが、本変形例においては、第一シートバック3及び第二シートバック4における表皮32,42の端縁部に設けられている。
より詳細に説明すると、第一シートバック3及び第二シートバック4のそれぞれには、上記のようにリクライニング機構を操作するための操作部3b,4bが設けられている。操作部3b,4bの位置において表皮32,42は開口しており、当該開口の位置に操作部3b,4bが設けられている。つまり、表皮32,42は、操作部3b,4bの縁によって被覆された位置が端縁部となっている。
本変形例における厚み増し部は、操作部3b,4bの縁に沿う部位に相当する第一シートバック3及び第二シートバック4における表皮32,42の端縁部に設けられている。
本変形例によれば、表皮の端縁部が、シートクッション2における下側表皮22aの端縁部(センターカバー5の縁5aに沿う部位)でなくても、上記の実施形態と同様の効果を発揮する。すなわち、操作部3b,4bの縁に沿って存在する表皮32,42の端縁部に厚み増し部10が設けられているので、厚み増し部10によって表皮32,42の端縁部の厚みが増し、これにより、厚み増し部10が設けられた表皮32,42の左右端縁部から異物が入り込むことを抑制できる。
さらに、厚み増し部10によって異物が入り込むことを抑制できるので、カバーの有無に左右されずに車両用シート1の設計ができる。そのため、車両用シート1における設計自由度を向上させることができる。
〔変形例3〕
上記の実施形態における上側表皮32a,42aの下端部は、断面視略J字状に形成されているが、本変形例における上側表皮32Aa,42Aaの下端部は、図10に示すように直線的に形成されている。そして、本変形例において、下側表皮22aと上側表皮32aA,42Aaとを連結する連結部は、下側係合部材23Aと、上側係合部材33A,43Aと、を備えており、下側係合部材23Aと上側係合部材33A,43A同士が係合し合うことにより連結されている。
下側係合部材23A及び上側係合部材33A,43Aは、断面視略J字(略U字でもよい)状に形成されており、下側係合部材23Aと上側係合部材33A,43Aとで向きを上下逆にすることで互いに係合し合うようになっている。
また、下側係合部材23A及び上側係合部材33A,43Aは、左右方向に長尺に形成されており、下側表皮22aと上側表皮32a,42aとを、左側端部から右側端部に亘って連結できるようになっている。すなわち、連結部である下側係合部材23A及び上側係合部材33A,43Aは、下側表皮22a及び上側表皮32a,42aの並び方向(上下方向)と直交する方向(左右方向)に長尺に形成されている。
下側係合部材23Aは、上側表皮32Aa,42Aaの下端部が直線的に形成され、上側係合部材33A,43Aが薄肉に形成されているため、上記の実施形態における下側係合部材23と比較すると、基端部から先端部までの全体的な厚み寸法が短く設定されている。その他の構成については、上記の実施形態における下側係合部材23と同様である。
上側係合部材33A,43Aは、基端部が上側表皮32Aa,42Aaの内側面(クッションパッド21側面)に接し、上側表皮32a,42aに縫い付けられて取り付けられている(縫い目33a,43a参照)。上側係合部材33A,43Aの先端部は、内側(クッションパッド21側)に折り返して形成されている。
上側係合部材33A,43Aは、車両用シート1の背面側には露出しないように、上側表皮32Aa,42Aaの下端部よりも上方に配置されている。
本変形例によれば、下側係合部材23Aと上側係合部材33A,43Aとの係合状態を解除することで、下側表皮22aを下方に捲ることができ、上側表皮32Aa,42Aaを上方に捲ることができる。これにより、下側表皮22aと上側表皮32Aa,42Aaの内側の状態を確認することができるので、メンテナンスが行いやすい。また、上側表皮32Aa,42Aaの下端部を断面視J字状に形成し、その内側部分に板材を設ける必要がないので、製造コストの低減を図ることができる。
1 車両用シート
2 シートクッション
2a 凹部
21 クッションパッド
21a 収納凹部
22 表皮
22a 下側表皮
23 下側係合部材
23a 縫い目
24 隠し用表皮
25 係止部
25a 係止片
25b 延出表皮
26 折り返し表皮
3 第一シートバック
3a ヘッドレスト
3b 操作部
30 シートクッションフレーム
31 クッションパッド
32 表皮
32a 上側表皮
33 上側係合部材
33a 縫い目
4 第二シートバック
4a ヘッドレスト
4b 操作部
42 表皮
42a 上側表皮
43 上側係合部材
43a 縫い目
5 センターカバー
5a 縁
6 サイドカバー
10 厚み増し部
10a 縫い目
11 布材

Claims (10)

  1. 表皮によって被覆されたシート本体を備えており、
    前記表皮の端縁部には、当該端縁部の厚みを増すための厚み増し部が設けられていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記シート本体は、前記表皮の内側に配置されるクッションパッドを有し、
    前記厚み増し部は、前記表皮と前記クッションパッドとの間に位置し、前記クッションパッドに密着していることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記厚み増し部は、前記表皮よりも厚みのある布材によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
  4. 前記布材は積層された状態となっていることを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記厚み増し部は、前記表皮の端縁部の長さ方向に沿って長尺に形成され、前記表皮の端縁部の長さ方向に沿って前記表皮に留め付けられていることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の車両用シート。
  6. 前記表皮は、一方に位置する一方側表皮と、他方に位置する他方側表皮と、前記一方側表皮と前記他方側表皮とを連結する連結部と、を有し、
    前記連結部は、前記一方側表皮及び前記他方側表皮に沿って設けられ、かつ前記一方側表皮と前記他方側表皮の並び方向と直交する方向に長尺に形成されており、
    前記厚み増し部は、前記連結部と重ならない位置であって、かつ前記連結部における長さ方向の外側に配置されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の車両用シート。
  7. 前記連結部は、前記一方側表皮及び前記他方側表皮よりも内側に設けられ、
    前記一方側表皮は、前記他方側表皮よりも厚みが薄く設定され、
    前記表皮は、前記一方側表皮と前記連結部の角部との間に設けられて前記一方側表皮の厚みを部分的に厚くする補助表皮を有し、
    前記厚み増し部は、前記補助表皮とは別部材として形成されていることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の車両用シート。
  8. 前記シート本体は、前記表皮の内側に配置されるクッションパッドを有し、
    前記厚み増し部は、前記表皮と前記クッションパッドとの間であって、かつ前記クッションパッドの端部に位置し、
    前記表皮は、前記厚み増し部及び前記クッションパッドの端部を被覆するとともに、前記厚み増し部を回り込んで前記クッションパッドにおける前記厚み増し部側とは反対側の面に引き込まれる隠し用表皮を有することを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の車両用シート。
  9. 前記シート本体は、当該シート本体の骨格となるシートフレームを有し、
    前記表皮は、基端部が前記表皮のうち前記厚み増し部の近傍に設けられ、先端部が前記シートフレームに係止される係止部を有することを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の車両用シート。
  10. 前記シート本体の一部に、前記表皮に沿って配置されたカバーを更に備えており、
    前記表皮の側縁部は、前記カバーの縁に沿って配置されていることを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の車両用シート。
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