JP6938850B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
一般に、このような画像形成装置においては、1ジョブ毎に装置の停止動作を入れ、劣化した現像剤を入れ替えるためトナーを吐き出す調整処理を実施している。
これに対して、例えば、特許文献1には、ジョブ間の無駄紙の発生を低減することを目的として、第1のジョブの次の第2のジョブのモードに応じて、ジョブ間に余白(空白)を入れるかどうかを決定する構成が提案されている。
しかしながら、特許文献1の構成は、ジョブ間に余白を入れる場合であっても、その量を調節できるものではない。
連続紙に対して画像を形成する画像形成部と、
連続して実行する複数のジョブのジョブ間に挿入する空白量をユーザー操作により設定する空白量設定部と、
前記空白量設定部により設定された前記空白量の空白が前記複数のジョブのジョブ間に挿入されるように、前記画像形成部に画像を形成させる制御部と、
情報の表示を行う表示部と、
を備え、
前記制御部は、
前記複数のジョブの長さと、前記複数のジョブのジョブ間に挿入される前記空白量から前記ジョブ間で前記画像形成部のニップ部を離間した状態で搬送する連続紙の搬送距離を引いた距離と、を加算した距離が、規定の連続画像形成可能距離より長い場合、前記表示部に警告を表示させることを特徴とする。
図1に示すように、画像形成システム1は、連続紙(ロール紙)Pを記録媒体として使用し、この連続紙P上に画像を形成するシステムである。
図1に示すように、画像形成システム1は、連続紙Pの搬送方向に沿って上流側から、給紙装置10、給紙調整装置20、画像形成装置30、巻取調整装置40、巻取装置50が接続されて構成される。
図2に示すように、画像形成装置30は、例えば、用紙搬送部31と、画像形成部32と、定着部33と、ジョブ選択部及び空白量設定部としての操作表示部36と、制御部34と、記憶部35と、を備える。
例えば、画像形成部32においては、感光体ドラム(Y、M、C、K)および中間転写ベルトBが用いられる(図1参照)。中間転写ベルトBは、無端ベルトであり、複数のローラーにより巻回され、走行可能に支持される。感光体ドラム(Y、M、C、K)に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルトB上に逐次転写され、各色(Y、M、C、K)の層が重畳したトナー像(カラー画像)が中間転写ベルトB上に形成される。そして、トナーと逆極性のバイアスを転写ローラーTに印加することにより、中間転写ベルトB上に形成されたトナー像は連続紙P上に転写される。
また、画像形成部32は、感光体ドラム(Y、M、C、K)および中間転写ベルトBのニップ部を離間させる離間機構32aを備えている。
例えば、定着部33は、連続紙Pを挟持するための、加熱ローラー331及び加圧ローラー332からなる一対のローラーを備えている(図1参照)。
加熱ローラー331は、加熱源としてのヒーターによって所定の温度に加熱される。加圧ローラー332は、図示しない弾性部材によって加熱ローラー331へ向かって付勢されている。トナー像の転写された連続紙Pは、加熱ローラー331と加圧ローラー332とのニップ部を通ることにより熱と圧力が加えられ、トナー像が溶融定着する。
例えば、制御部34は、ユーザーの指示に応じて、複数の画像形成ジョブ(以下、ジョブという)を連続して実行する画像形成処理を行うことが可能である。この際、制御部34は、ユーザーの指示に応じて、ジョブ間の空白量を設定可能である。
また、制御部34は、設定された空白量に応じて、離間機構32aを制御して、複数のジョブのジョブ間で画像形成部32のニップ部の離間動作を実行する。
なお、制御部34は、一のジョブを単独で実行することが可能なのは勿論である。
記憶部35には、制御部34で実行されるシステムプログラムや処理プログラムを始めとする各種プログラム、これらのプログラムの実行に必要なデータが記憶されている。例えば、記憶部35には、画像形成処理の実行に必要な設定情報が記憶されている。設定情報には、例えば、ジョブ間空白量、連続画像形成可能距離、離間動作距離が含まれる。
操作表示部36は、例えば、複数のジョブを連続して実行する際に、ジョブ間の空白量を設定する場合や、連続して実行するジョブの選択をする場合などに使用される。
図3に示すように、設定画面G1は、操作キー群A1と、入力された数値を表示する数値表示部A2と、入力された内容を確定(セット)するための確定部A3と、を備える。
ユーザーが操作キー群A1を操作して任意の数値を入力すると、入力された数値が数値表示部A2に表示される。この状態でユーザーが確定部A3を操作すると、その数値が、空白量の設定情報として記憶部35に記憶される。
図4に示すように、設定画面G2は、操作ボタン群B1と、投入されているジョブを一覧表示させる第1表示部B2と、第1表示部B2で選択されたジョブを表示させる第2表示部B3と、ユーザーに対するメッセージを表示するメッセージ表示部B4と、を備える。
また、第2表示部B3においては、選択されたジョブを連続して実行すると、予め設定されている連続画像形成可能距離を超えてしまう場合に、超えてしまうこととなるジョブをユーザーに認識させるための印(ここでは、「×」)B31が表示される。なお、かかる印B31は、どのようなものであっても良い。
また、第2表示部B3においては、上から実行される順番に、ジョブ情報のファイル名が表示されることとなっており、ジョブの実行の順番を入れ替えることが可能である。
そして、ユーザーにより、第1表示部B2に一覧表示されたジョブ情報のうちのいくつかが選択されると、その選択されたジョブ情報のファイル名が、第2表示部B3に表示される。
また、図4の例では、3つ目のジョブにおいて、連続画像形成可能距離を超えてしまうと判断され、印B31が表示されている。
また、図4の例では、メッセージ表示部B4に、「連続画像形成可能距離を超えます。ジョブ数を減らすか、ジョブ間余白量を減らして下さい。」とのメッセージB41が表示されている。なお、メッセージB41の内容は、これに限られないのは勿論である。
そして、連続して実行する複数のジョブの選択設定が終了し、ユーザーが操作ボタン群B1の出力指示ボタンB12を操作すると、ジョブに基づく画像形成が開始される。
設定画面G3は、上記した設定画面G2において1つのジョブを選択し、出力指示ボタンB12を操作した際、そのジョブが連続画像形成可能距離より長い場合、設定画面G2上にポップアップ表示されるものである。
図5に示すように、設定画面G3は、中止指示ボタンC1、全出力指示ボタンC2、上限出力指示ボタンC3を備える。
また、全出力指示ボタンC2は、そのジョブを、連続画像形成可能距離を超えたとしても全て出力することを指示するためのボタンである。この場合、連続画像形成可能距離に達した時点で装置が停止され、劣化した現像剤を入れ替えるためトナーを吐き出す調整処理が実行された後、残りを出力することとなる。
また、上限出力指示ボタンC3は、そのジョブを、連続画像形成可能距離まで出力することを指示するためのボタンである。
この処理の前提として、ユーザーが設定画面G1を用いて、連続して実行する複数のジョブのジョブ間の空白量を任意で設定し、設定した空白量が記憶部35に記憶されていることとする。
そして、ユーザーが設定画面G2を用いて、画像形成処理の設定を開始したことをトリガーとして、この処理が開始される。
具体的には、制御部34は、ユーザーにより、設定画面G2の連続出力ボタンB11が操作され、第1表示部B2に一覧表示されたジョブ情報が選択されたか否かを判断する。
このステップS102は、画像形成部32のニップ部の離間動作をするか否かを選択するための判断である。即ち、制御部34は、空白量が離間動作距離より短い場合、離間動作を実行せず、空白量が離間動作距離以上の場合、ジョブ間で離間動作を実行することとする。
この例では、空白量が離間動作距離より短いので、100m(ジョブ1)、2m(空白量)、100m(ジョブ2)、2m(空白量)、96m(ジョブ3)を加算した値である300mが、搬送距離1となる。また、この例では、搬送距離1は、連続画像形成可能距離以下と判断される。
即ち、空白量が離間動作距離以上の場合には、空白量の代わりに離間動作距離を加えて搬送距離を算出し、連続画像形成可能距離と比較している。
なお、搬送距離2の算出に離間動作距離を用いた場合、設定された空白量から離間動作距離を引いた差分の距離は、画像形成部32のニップ部が離間した状態で連続紙Pが搬送されるため、この差分を連続画像形成可能距離に対してカウントする必要はない。
この例では、空白量が離間動作距離以上なので、100m(ジョブ1)、3m(離間動作距離)、100m(ジョブ2)、3m(離間動作距離)、94m(ジョブ3)を加算した値である300mが、搬送距離2となる。また、この例では、搬送距離2は、連続画像形成可能距離以下と判断される。
このとき、制御部34は、複数のジョブに基づき画像を連続して形成し、そのジョブに基づく画像間に設定された量の空白を挿入する。
具体的に、制御部34は、設定された空白量が離間動作距離より短い場合、ジョブ間で設定された量だけ連続紙Pを搬送し、設定された量の空白を挿入する。この際、画像形成部32のニップ部は圧着したままである。
また、制御部34は、設定された空白量が離間動作距離以上の場合、離間機構32aを制御してジョブ間で離間動作を実行する。離間動作に伴い連続紙Pは搬送され、ジョブ間に所定量(例えば、3m)の空白が形成される。そして、制御部34は、この離間動作を行った後、設定された量の空白を形成するための残りの距離分だけ連続紙Pを搬送し、ジョブ間に、設定された量の空白を挿入する。
図7(b)は、ステップS102がNOで、ステップS104がYESの場合に結果として出力された画像の一例を示す模式図である。
図7(a)では、各ジョブに基づく画像の間に、2mの空白が挿入されている。
図7(b)では、各ジョブに基づく画像の間に、10mの空白が挿入されている。
なお、上述したように、図7(b)の画像形成においては、離間動作を行った後、残りの距離(7m)分の連続紙Pの搬送が行われ、ジョブ間に、設定された量(10m)の空白が挿入される。
具体的には、図4の設定画面G2において、第2表示部B3に印B31が表示され、メッセージ表示部B4にメッセージB41が表示される。
一方、設定変更操作があった場合(ステップS107:YES)、制御部34は、上記ステップS101に戻って以降の処理を繰り返す。
具体的には、図5の設定画面G3がポップアップ表示される。
そして、ジョブの中止を指示する操作がなされた場合、即ち、図5の設定画面G3において、中止指示ボタンC1が操作された場合(ステップS110:YES)、制御部34は、本処理を終了する。
ここで、ステップS108がNOであった場合は、ジョブの長さが連続画像形成可能距離以下のため、途中で余白が入ることなく、画像形成される。
また、ステップS110がNOで、全出力指示ボタンC2が操作されていた場合は、連続画像形成可能距離に達した時点で装置が停止され、調整処理を実施した後、残りが画像形成される。調整処理とは、劣化した現像剤を入れ替えるためトナーを吐き出す、即ち、パッチ描画を中間転写ベルトに書き出す処理である。なお、この場合には、図7(c)に示すように、ジョブの途中で、装置の停止により挿入される空白が形成されることとなる。
また、ステップS110がNOで、上限出力指示ボタンC3が操作されていた場合は、連続画像形成可能距離に達した時点で画像形成が停止される。
このため、連続紙Pに対する画像形成処理において、ジョブ間の空白量を任意に設定することができる。よって、異なるジョブ間の余白による無駄紙の発生を低減し、後続の処理も考慮した適切な余白を挿入することができる。
このため、空白量が離間動作距離以上の場合には、ジョブの間に離間動作が実行されるので、ニップ部を接触した状態のままとすることで発生する画像形成部32の劣化の進行が停止され、画質低下等の不具合を防ぐことができる。
このため、選択したジョブの数や空白量などの設定変更を促すことができる。
このため、選択したジョブの数や空白量などの設定変更を促すことができる。
なお、空白量が離間動作距離以上の場合(図6のステップS102:NO)、各ジョブの長さが連続画像形成可能距離以上であるか確認して変更を促すと共に、ジョブ間で調整処理を行う構成としても良い。
図8の画像形成処理は、ステップS102までは、図6と同一であるので、それ以降のステップから説明することとする。
一方、全てのジョブが実行されていない場合(ステップS203:NO)、機械を停止し、調整処理を実行し(ステップS204)、その後、上記ステップS202に戻って以降の処理を繰り返す。
ステップS204では、ジョブ間に、設定した空白量の空白が入ることとなる。
このため、複数のジョブを実行する場合、各ジョブを実行するたびに連続画像形成可能距離をリセットすることができる。
30 画像形成装置
31 用紙搬送部
32 画像形成部
32a 離間機構
Y、M、C、K 感光体ドラム
B 中間転写ベルト
T 転写ローラー
33 定着部
34 制御部
35 記憶部
36 操作表示部
36a 表示部
36b 操作部
G1 設定画面
A1 操作キー群
A2 数値表示部
A3 確定部
G2 設定画面
B1 操作ボタン群
B11 連続出力ボタン
B12 出力指示ボタン
B2 第1表示部
B3 第2表示部
B31 印
B4 メッセージ表示部
B41 メッセージ
G3 設定画面
C1 中止指示ボタン
C2 全出力指示ボタン
C3 上限出力指示ボタン
G2 設定画面
P 連続紙
Claims (5)
- 連続紙に対して画像を形成する画像形成部と、
連続して実行する複数のジョブのジョブ間に挿入する空白量をユーザー操作により設定する空白量設定部と、
前記空白量設定部により設定された前記空白量の空白が前記複数のジョブのジョブ間に挿入されるように、前記画像形成部に画像を形成させる制御部と、
情報の表示を行う表示部と、
を備え、
前記制御部は、
前記複数のジョブの長さと、前記複数のジョブのジョブ間に挿入される前記空白量から前記ジョブ間で前記画像形成部のニップ部を離間した状態で搬送する連続紙の搬送距離を引いた距離と、を加算した距離が、規定の連続画像形成可能距離より長い場合、前記表示部に警告を表示させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成部のニップ部の離間動作を行う離間機構を備え、
前記制御部は、
前記空白量が前記離間動作に必要な規定の離間動作距離以上の場合、前記離間機構を制御して、前記複数のジョブのジョブ間で前記離間動作を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記空白量が前記離間動作距離より短い場合、前記複数のジョブの長さと、前記複数のジョブのジョブ間に挿入される前記空白量とを合計した搬送距離を算出し、
前記搬送距離が、予め設定された連続画像形成可能距離より長い場合、前記表示部に警告メッセージを表示させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記空白量が前記離間動作距離以上の場合、前記複数のジョブの長さと、前記複数のジョブのジョブ間で実行される前記離間動作の回数分の前記離間動作距離とを合計した第2搬送距離を算出し、
前記第2搬送距離が、予め設定された連続画像形成可能距離より長い場合、前記表示部に警告メッセージを表示させることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成部のニップ部の離間動作を行う離間機構を備え、
前記制御部は、
前記空白量が前記離間動作に必要な規定の離間動作距離以上で、且つ前記複数のジョブの中に予め設定された連続画像形成可能距離以上のジョブが存在しない場合、前記複数のジョブのジョブ間で、前記画像形成部にトナーを消費するための画像を形成させる調整動作を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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