JP6934490B2 - ピッキング機構、ロボットアーム - Google Patents

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Description

本発明は、円柱状の対象物をピッキングするピッキング機構とロボットアームとに関する。
特許文献1には、走行レール上を走行し、巻上装置により昇降する昇降搬機によりワーク(ドラム缶)を吸着して搬送する搬送クレーンについての技術が開示されている。特許文献1に開示された昇降搬機は、昇降フレームの中央部で下方に向けて開口し、ワークを中央部で吸着保持する吸着パットと、昇降フレームの下面に取着され、ワーク吸着時にワークの天板と接合し、ワークの振れを防止するワーク用ストッパーと、昇降フレームから下方に向けて延設され、吸着パットによるワークの吸着時にワークの位置ずれを補正し、パットによるワークの昇降時にワークの振れを防止する複数のガイドシャフトを備えている。
特開2000−128477号公報
本発明は、ピッキング機構において4本以上の円柱状の対象物をピッキングすることを目的とする。
本発明に係るピッキング機構は、それぞれが円柱状である4本以上の複数の対象物をピッキングするピッキング機構であって、ベース部材と、前記ベース部材に複数設けられ、それぞれが前記対象物の上面部または上面部近傍部分を保持する保持部材と、前記ベース部材に複数設けられ、それぞれが、前記対象物の側面に接することで、前記対象物を前記保持部材の位置にガイドするとともに前記対象物を支持するガイド部材と、を備え、前記複数の対象物がピッキングされているときは、前記ベース部材に対して複数列に並んだ状態で、各対象物が、前記保持部材に保持されるとともに前記ガイド部材に支持されるピッキング機構において、前記ベース部材において、ピッキングされた状態の前記複数の対象物をその軸方向に前記ベース部材に対して投影したときに、前記複数の対象物のうち2列に並んだ4本の対象物の投影図である4つの円の円周によって囲まれる領域を第1領域とし、前記ベース部材において、ピッキングされた状態の前記複数の対象物をその軸方向に前記ベース部材に対して投影したときに、前記複数の対象物全ての投影図である複数の円の円周に接しつつ前記複数の円全てを囲むように形成される仮想四角形のいずれか一辺または二辺と、前記複数の円のいずれか1つまたは2つの円の円周と、によって囲まれる領域を第2領域としたときに、前記ベース部材における前記第1領域および前記第2領域のいずれかに各ガイド部材が設けられており、1つの前記第1領域に設けられた前記ガイド部材の前記対象物の側面に接する部分の総断面積が、1つの前記第2領域に設けられた前記ガイド部材の前記対象物の側面に接する部分の総断面積よりも大きい。
本発明によれば、ピッキング機構において4本以上の円柱状の対象物をピッキングすることが可能となる。
第1実施形態に係るロボットアームの概略構成を示す図である。 第1実施形態におけるアーム機構の先端部とピッキング機構とを拡大した際の概要図である。 第1実施形態におけるピッキング機構の斜視図である。 第1実施形態におけるピッキング機構とピッキングされた6本の缶の斜視図である。 ベース部材における6つの吸着パッドと8本のガイドピンとの配置を図示している。 ピッキング機構によって6本の缶がピッキングされた状態のときの、ベース部材における8本のガイドピンと6本の缶との配置を図示している。 ベース部材に投影された6本の缶の投影図を図示している。 ガイドピンとピッキングされた6本の缶とにおける位置関係を示す図である。 ピッキング機構によって6本の缶がピッキングされた状態で、ピッキング機構が傾けられている様子を図示している。 ピッキング機構によるピッキング動作を図示している。 ピッキング機構によるピッキング動作を図示している。 ケース4内において該ケース4の角部近傍に載置されている6本の缶2を図示している。 ベース部材における6つの吸着パッドと10本のガイドピンとの配置を図示している。 ピッキング機構によって6本の缶がピッキングされた状態のときの、ベース部材における10本のガイドピンと6本の缶との配置を図示している。
本発明に係るピッキング機構は、円柱状の対象物をピッキングするピッキング機構である。また、本発明に係るピッキング機構は、4本以上の複数の対象物をピッキングする。
本発明に係るピッキング機構は、ベース部材と保持部材とガイド部材とを備えている。保持部材は、ベース部材に複数設けられている。ピッキング機構によって複数の対象物がピッキングされる際に、各保持部材は対象物の上面部または上面部近傍部分を保持する。また、ガイド部材も、ベース部材に複数設けられている。ピッキング機構によって複数の対象物がピッキングされる際に、各ガイド部材は、対象物の側面に接することで、各保持部材が対象物を保持することができる位置に該対象物をガイドする。また、各ガイド部材は、ピッキングされた対象物の側面に接することで該対象物を支持する。そして、本発明に係るピッキング機構によって複数の対象物がピッキングされると、複数の対象物が、ベース部材に対して複数列に並んだ状態となるように、複数のガイド部材がベース部材に設けられている。ベース部材において、各ガイド部材が設けられる位置の詳細については後述する。
ピッキング機構によってピッキングされる際に、複数の対象物は、ベース部材に対して複数列に並んだ状態となるように、複数のガイド部材によってガイドされる。そして、ピッキング機構において、複数の対象物がこのような状態となったときに、各対象物の上面部または上面部近傍部分が各保持部材によって保持される。
また、ピッキング機構が対象物をピッキングする際に、各ガイド部材は、対象物を上記のような位置にガイドするだけでなく、対象物を支持することもしている。つまり、ピッキング機構に複数の対象物がピッキングされた状態で、該ピッキング機構に振動が生じたり、該ピッキング機構が傾けられたりしたときに、各ガイド部材が各対象物の側面に接す
ることによって対象物を支持する。
このようにガイド部材が対象物を支持することによって、ピッキング機構が振動したり傾けられたりすることに伴って対象物に対して生じる保持部材を中心とするモーメントを小さくすることができる。そのため、対象物を保持した状態の保持部材にかかる負荷を軽減することができる。
ここで、仮に、ピッキング機構に複数の対象物がピッキングされた状態で、該複数の対象物をその軸方向にベース部材に対して投影したとすると、複数の対象物と同じ数の円であって複数の対象物の直径と同じ直径である円が、投影図としてベース部材に投影される。このとき、複数の対象物のうち2列に並んだ4本の対象物の投影図である4つの円の円周によって囲まれる領域を第1領域と定義する。また、上述の複数の円の円周に接しつつ該複数の円全てを囲むように形成される四角形を仮想四角形と定義する。そして、仮想四角形のいずれか一辺または二辺と、投影図である複数の円のいずれか1つまたは2つの円の円周と、によって囲まれる領域を第2領域と定義する。このとき、第2領域としては、仮想四辺形のいずれか一辺と2つの円の円周とによって囲まれる領域と、仮想四辺形のいずれか二辺と1つの円の円周とによって囲まれる領域と、の2種類の領域が生じる。そして、ベース部材において、第1領域および第2領域のいずれかに各ガイド部材が設けられる。なお、1つの第1領域または1つの第2領域には、1つのガイド部材が設けられてもよいし、複数のガイド部材が設けられてもよい。
上記のように、第1領域は、4本の対象物の投影図である4つの円の円周によって囲まれる領域として定義される。したがって、1つの第1領域の周辺には4本の対象物が存在する。そのため、1つの第1領域に設けられた1つまたは複数のガイド部材は4本の対象物を支持することになる。一方で、上記のように、第2領域は、仮想四角形のいずれか一辺または二辺と、1本の対象物の投影図である1つの円または2本の対象物の投影図である2つの円の円周と、によって囲まれる領域として定義される。したがって、1つの第2領域の周囲には1本または2本の対象物が存在する。そのため、1つの第2領域に設けられた1つまたは複数のガイド部材は1本または2本の対象物を支持することになる。
このように、1つの第1領域に設けられた1つまたは複数のガイド部材が支持する対象物の本数は、1つの第2領域に設けられた1つまたは複数のガイド部材が支持する対象物の本数よりも多くなる。したがって、1つの第1領域に設けられたガイド部材には、1つの第2領域に設けられたガイド部材よりも高い耐久性が要求される。
そこで、本発明に係るピッキング機構では、1つの第1領域に設けられたガイド部材の対象物の側面に接する部分の総断面積が1つの第2領域に設けられたガイド部材の対象物の側面に接する部分の総断面積よりも大きくなっている。ここで、「ガイド部材の対象物の側面に接する部分の総断面積」とは、ガイド部材の対象物の側面に接する部分における、その軸方向と垂直に交わる断面の面積の和を意味している。なお、1つの第1領域または1つの第2領域にガイド部材が1つのみ設けられているときには、1つのガイド部材の対象物の側面に接する部分の断面積が総断面積となる。このようにガイド部材が設けられることにより、1つの第1領域におけるガイド部材は1つの第2領域におけるガイド部材よりも高い耐久性を有することができる。したがって、ガイド部材の耐久性を確保することができる。
以上、説明したように、本発明に係るピッキング機構によれば、上記のような保持部材およびガイド部材を備えることで、4本以上の複数の対象物を安定的にピッキングすることができる。さらに、ピッキング機構におけるガイド部材の耐久性を確保することが可能となる。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<第1実施形態>
ここでは、本発明に係るピッキング機構をロボットアームに適用した場合について説明する。図1は、本実施形態に係るロボットアーム3の概略構成を示す図である。ロボットアーム3は、ピッキング機構1と、アーム機構31、台座部32とを備えている。ピッキング機構1はアーム機構31の先端部に接続されている。これにより、ロボットアーム3におけるアーム機構31の動作によって、ピッキング機構1を移動させることができる。また、アーム機構31の他端は台座部32が接続されている。台座部32には、アーム機構31を制御するための制御装置が内蔵されている。図2は、本実施形態におけるアーム機構31の先端部とピッキング機構1とを拡大した際の概要図である。本実施形態において、ピッキング機構1がピッキングする対象物は飲料缶や缶詰などの円柱状の物体である。本実施形態においては、対象物となる複数の缶2が、段ボールによって形成された直方体形状のケース4内に整列した状態で載置されている(図2では、24本の缶2がケース4内に載置されている。)。なお、ケース4は、複数の缶2の上方部分が露出するように、その上部が開放されている。そのため、ロボットアーム3におけるアーム機構31の動作によって、ケース4内に載置された複数の缶2に、その上方からアクセスすることが可能である。
(ピッキング機構)
次に、ピッキング機構1の詳細な構成について図3〜図8に基づいて説明する。図3は本実施形態におけるピッキング機構1の斜視図である。図4は本実施形態におけるピッキング機構1とピッキングされた6本の缶2の斜視図である。図4に示すように、ピッキング機構1は6本の缶2を同時にピッキングする。ピッキング機構1は、取り付け部材13、ベース部材12、6つの吸着パッド10、および8本のガイドピン11を備えている。取り付け部材13は、ピッキング機構1がアーム機構31の先端部に取り付けられた際に、該アーム機構31に接続される部材である。また、ベース部材12には、各吸着パッド10および各ガイドピン11が設けられている。
ピッキング機構1によって6本の缶2がピッキングされると、各缶2は、ベース部材12に対して2行3列に並んだ状態となる。また、本実施形態では、ピッキング機構1において2行3列に並んだ6本の缶2は、隣り合う缶2の側面が互いに接した状態となる。ただし、必ずしも、隣り合う缶2の側面が互いに接した状態で並ぶ必要はない。図5は、ベース部材12における6つの吸着パッド10と8本のガイドピン11との配置を図示している。また、図6は、ピッキング機構1によって6本の缶2がピッキングされた状態のときの、ベース部材12における8本のガイドピン11と6本の缶2との配置を図示している。図5に示すように、6つの吸着パッド10は、各缶2の上面部を保持することができるように、ベース部材12において2行3列に等間隔に設けられている。そして、各吸着パッド10が対応する缶2の上面部に接触した状態で、吸着パッド10の吸着面と缶2の上面によって形成される空間内が負圧機構によって負圧にされる(なお、負圧機構の図示は便宜上省略する。)。これにより、各吸着パッド10が各缶2の上面部に吸着される。その結果、ピッキング対象である6本の缶2それぞれが、対応する吸着パッド10によって保持される。このように6つの吸着パッド10によって6本の缶2が保持されることによって、ピッキング機構1は6本の缶2を同時にピッキングすることができる。ここで、本実施形態における吸着パッド10は本発明における保持部材に相当する。ただし、本発明において、保持部材は吸着パッドに限られるものではない。例えば、保持部材は、各缶2の上面部近傍部分をチャックすることによって保持するチャック装置や、磁力によって
各缶2の上面部を吸着して保持する保持装置などでもよい。
また、図6に示すように、ピッキング機構1によって6本の缶2がピッキングされた状態では、各ガイドピン11は隣接する缶2の側面に接している。これにより、各ガイドピン11は、各缶2を対応する吸着パッド10の位置(すなわち、各缶2の上面部が各吸着パッド10に対向する位置)にガイドする。また、各ガイドピン11はピッキングされた各缶2の側面に接することで、隣接する缶2を支持している。ここで、本実施形態におけるガイドピン11は本発明におけるガイド部材に相当する。
次に、ベース部材12において、各ガイドピン11が設けられる位置の詳細について説明する。なお、以下においては、ピッキング機構1によってピッキングされた6本の缶2それぞれを区別して説明する場合、各缶2を缶2a〜2fと称する。ここで、図6のように、ピッキング機構1において6本の缶2がピッキングされた状態で、該6本の缶2をその軸方向にベース部材12に対して投影したとする。図7は、このときのベース部材12に投影された6本の缶2の投影図を図示している。このとき、缶2a〜2fそれぞれの投影図を投影図21a〜21fとする。ここで、各缶2の直径と各投影図の円の直径は同じである。そして、図7に示すように、6本の缶2のうち2列に並んだ4本の缶2の投影図である4つの円の円周によって囲まれる領域を第1領域121と定義する。すなわち、投影図21a、21b、21d、21eによって囲まれる領域、および、投影図21b、21c、21e、21fによって囲まれる領域のそれぞれを第1領域121と定義する。また、図7において破線で示すような、6本の缶2すべての投影図である6つの円の円周に接しつつ該6つの円全てを囲むように形成される四角形を仮想四角形120とする。ここで、仮想四角形120は四つの辺120a〜120dによって構成されている。そして、図7に示すように、仮想四角形120のいずれか一辺または二辺と、6つの円のいずれか1つまたは2つの円の円周と、によって囲まれる領域を第2領域122と定義する。このとき、第2領域122としては、仮想四角形120のいずれか一辺と6つの円のいずれか2つとによって囲まれる領域(第2領域122A)と、仮想四角形120のいずれか二辺と6つの円のいずれか1つとによって囲まれる領域(第2領域122B)と、の2種類の領域が生じる。すなわち、仮想四角形120の辺120aと投影図21aと投影図21bとによって囲まれる領域、仮想四角形120の辺120aと投影図21bと投影図21cとによって囲まれる領域、仮想四角形120の辺120bと投影図21aと投影図21dとによって囲まれる領域、仮想四角形120の辺120cと投影図21dと投影図21eとによって囲まれる領域、仮想四角形120の辺120cと投影図21eと投影図21fとによって囲まれる領域、および、仮想四角形120の辺120dと投影図21cと投影図21fとによって囲まれる領域、のそれぞれを第2領域122Aと定義する。また、仮想四角形120の辺120aと仮想四角形120の辺120bと投影図21aとによって囲まれる領域、仮想四角形120の辺120aと仮想四角形120の辺120dと投影図21cとによって囲まれる領域、仮想四角形120の辺120bと仮想四角形120の辺120cと投影図21dとによって囲まれる領域、および、仮想四角形120の辺120cと仮想四角形120の辺120dと投影図21fとによって囲まれる領域、のそれぞれを第2領域122Bと定義する。
そして、図5および図6に示すように、ベース部材12において、各第1領域121と、各第2領域122Aと、には、ガイドピン11が1本ずつ設けられる。また、ベース部材12における4つの第2領域122B(仮想四角形120の四隅それぞれに形成される領域)にはガイドピン11が設けられていない。なお、以下においては、第1領域121に設けられたガイドピン11を第1ガイドピン11aと称する場合もある。また、第2領域122Aに設けられたガイドピン11を第2ガイドピン11bと称する場合もある。また、各ガイドピン11は、隣接する缶2と対向する側面が、缶2の側面に沿うように曲面状に形成されている。
図8は、ガイドピン11とピッキングされた6本の缶2とにおける位置関係を示す図である。上記のように、各第1領域121および各第2領域122Aにガイドピン11が設けられることで、缶2a、2c、2d、2fは、それぞれ、1本の第1ガイドピン11aと、2本の第2ガイドピン11bとに隣接し、缶2b、2eは、それぞれ、2本の第1ガイドピン11aと、2本の第2ガイドピン11bとに隣接することになる。そして、ベース部材12においては、各缶2の中心軸と、隣接する各ガイドピン11の側面との距離Lが、缶2の外径rの半分よりも僅かに大きくなっている。これにより、各缶2が、隣接するガイドピン11により、対応する吸着パッド10の位置にガイドされる。さらに、各缶2の側面が隣接するガイドピン11の側面に接することで、各缶2が隣接するガイドピン11によって支持される。そして、ピッキング機構1によって6本の缶2がピッキングされたときに、ベース部材12に対して2行3列に並んだ状態で、且つ、隣り合う缶2の側面が互いに接した状態で、各缶2が、吸着パッド10によって保持されるとともにガイドピン11によって支持される。
また、ベース部材12において、缶2bに隣接する2本の第2ガイドピン11b同士の最短距離d1が缶2の外径rよりも小さくなっている。また、缶2eに隣接する2本の第2ガイドピン11bについても同様である。また、ベース部材12において、缶2aに隣接する2本の第2ガイドピン11b同士の、缶2aの中心軸よりも外側(図7における、缶2aの投影図21aと仮想四角形120の辺120aと仮想四角形120の辺120bとによって囲まれる第2領域122B側)における最短距離d2が缶2の外径rよりも小さくなっている。また、缶2c、2d、2fそれぞれに隣接する2本の第2ガイドピン11bについても同様である。各第2ガイドピン11bをこのような構成および配置とすることで、各缶2が、隣接する2本の第2ガイドピン11bの間を通り抜けてしまうことが抑制される。そのため、ピッキングされた缶2がピッキング機構1から脱落し難くなる。
さらに、各ガイドピン11は缶2の側面に接することで、隣接する缶2を支持している。缶2がピッキング機構1によってピッキングされている際に、ピッキング機構1の振動により、缶2に缶2の軸方向とは異なる方向の力(慣性力)が働く場合がある。また、ピッキング機構1によって缶2がピッキングされた状態で、ピッキング機構1が傾けられる場合がある。図9はピッキング機構1によって6本の缶2がピッキングされた状態で、ピッキング機構1が傾けられている様子を図示している。図9中の白抜き矢印が鉛直方向を表している。また、図9中の矢印は缶2の軸方向を示している。ピッキング機構1によって缶2がピッキングされた状態で、ピッキング機構1が傾けられた場合、ピッキング機構1にピッキングされている缶2には缶2の軸方向とは異なる方向である鉛直方向に重力が働いている。なお、図2に示すようにピッキングの対象となる複数の缶2が載置されているケース4が傾斜面上に置かれている場合にも、後述するピッキング機構1によるピッキング動作によってケース4内から6本の缶2がピッキングされた際に、図9に示すようにピッキング機構1が傾けられた状態となる。
このように、ピッキング機構1によって6本の缶2がピッキングされた状態で、ピッキング機構1が振動したり、ピッキング機構1が傾けられたりしたとき、ピッキング機構1にピッキングされている各缶2には缶2の軸方向とは異なる方向の力が働く。このような場合、各缶2において、各缶2の上面部を保持している吸着パッド10を中心としたモーメントが発生する。ただし、このときに、ガイドピン11が各缶2の側面に接していることによって、各缶2は、その側面に接するガイドピン11から反力を受ける。これにより、各缶2に生じる吸着パッド10を中心とするモーメントを小さくすることができる。そのため、各缶2を保持する吸着パッド10にかかる負荷を軽減することができる。したがって、各缶2に対して缶2の軸方向とは異なる方向の力が働いた場合であっても、各缶2が吸着パッド10から外れてしまうことを抑制することができる。よって、ピッキング機
構1によって6本の缶2を安定的にピッキングすることが可能となる。
また、上述のように図7に示す第1領域121は、6本の缶2のうち2列に並んだ4本の缶2の投影図である4つの円の円周によって囲まれる領域として定義されている。したがって、6本の缶2がピッキング機構1によってピッキングされているとき、第1領域121に設けられている第1ガイドピン11aは4本の缶2に隣接している。すなわち、2つの第1領域121それぞれに設けられている各第1ガイドピン11aは缶2a、2b、2d、2eまたは缶2b、2c、2e、2fに隣接している。したがって、6本の缶2がピッキング機構1によってピッキングされると、2つの第1領域121に設けられている第1ガイドピン11aは、それぞれ、4本の缶2を支持する必要がある。一方で、上述のように図7に示す第2領域122Aは、仮想四角形120のいずれか一辺と6本の缶2の投影図である6つの円のいずれか2つとによって囲まれる領域にとして定義される。したがって、6本の缶2がピッキング機構1によってピッキングされているとき、6つの第2領域122Aそれぞれに設けられている第2ガイドピン11bは2本の缶2に隣接している。すなわち、6つの第2領域122Aそれぞれに設けられている各第2ガイドピン11bは缶2a、2b、または、缶2b、2c、または、缶2a、2d、または、缶2d、2e、または、缶2e、2f、または、缶2c、2fに隣接している。そのため、6本の缶2がピッキング機構1によってピッキングされると、6つの第2領域122Aに設けられている第2ガイドピン11bは、それぞれ、2本の缶2を支持する必要がある。
したがって、各第1領域121に設けられている第1ガイドピン11a(1本の第1ガイドピン11a)が支持する缶2の本数は、各第2領域122Aに設けられている第2ガイドピン11b(1本の第2ガイドピン11b)が支持する缶2の本数よりも多くなる。そのため、第1領域121に設けられる第1ガイドピン11aには、第2領域122Aに設けられる第2ガイドピン11bよりも高い耐久性が要求される。
そこで、本実施形態におけるピッキング機構1においては、図5、図6および図8に示すように、各第1領域121に設けられる第1ガイドピン11aそれぞれの缶2の側面に接する部分の断面積を、各第2領域122Aに設けられる第2ガイドピン11bそれぞれの缶2の側面に接する部分の断面積よりも大きくする。つまり、4本の缶2を支持する第1ガイドピン11aの缶2の側面に接する部分の断面積を、2本の缶2を支持する第2ガイドピン11bの缶2の側面に接する部分の断面積よりも大きくする。ここで、「ガイドピン11の缶2の側面に接する部分の断面積」とは、ガイドピン11の缶2の側面に接する部分における、その軸方向と垂直に交わる断面の面積のことを意味している。第1ガイドピン11aおよび第2ガイドピン11bをこのような構成とすることで、第1ガイドピン11aの耐久性を第2ガイドピン11bの耐久性よりも高くすることができる。これにより、各ガイドピン11の耐久性を確保することができる。
(ピッキング動作)
上述の通り、本実施形態においては、ピッキング機構1における取り付け部材13がアーム機構31の先端部に接続されている。また、台座部32における制御装置によって、アーム機構31は制御されている。そのため、台座部32における制御装置によってアーム機構31を移動させることができる。これにより、ピッキング機構1を移動させることができる。図10、図11はピッキング機構1によるピッキング動作を図示している。ピッキング動作においては、まず、アーム機構31を制御することによって、図10に示すように、ピッキング機構1をピッキング対象となる6本の缶2の上方に移動させる。その後、アーム機構31を制御することで、ピッキング機構1を缶2の軸方向に沿って下方(図10中白抜き矢印)に移動させる。このとき、各ガイドピン11は、ピッキング対象となる6本の缶2、および、その周囲に位置する他の缶またはケース4の内壁によって形成される隙間に挿入される。このとき、各ガイドピン11が隣接する缶2の側面と接するこ
とで、各缶2が、対応する吸着パッド10の位置にガイドされる。その結果、6本の缶2が、2行3列に並んだ状態で、且つ、隣り合う缶2の側面が互いに接した状態となる。そして、図11に示すように各吸着パッド10が対応する缶2の上面部に接触すると、上述したように、吸着パッド10の吸着面と缶2の上面とによって形成される空間内が負圧機構によって負圧にされる。これにより、各吸着パッド10が各缶2の上面部に吸着される。その結果、ピッキング対象である6本の缶2それぞれが、対応する吸着パッド10によって保持される。このような一連のピッキング動作によって、ケース4内に載置された複数の缶2の中から6本の缶をピッキング機構1によって同時にピッキングすることができる。
なお、上述したように、本実施形態では、ベース部材12における6つの第2領域122Aにはガイドピン11が設けられているが、ベース部材12における4つの第2領域122Bにはガイドピン11が設けられていない。ただし、ベース部材12における第2領域122Bにも、隣接する缶2の側面に接することで該缶2を対応する吸着パッド10の位置にガイドし、且つ、該缶2を支持するようなガイドピンを設けることもできる。
しかしながら、本実施形態においては、図2に示すように、段ボールによって形成された直方体形状のケース4内に複数の缶2が整列した状態で載置されている。このとき、ケース4内において該ケース4の角部近傍に載置されている6本の缶2をピッキング機構1によってピッキングする場合がある。図12は、このように、ケース4内において該ケース4の角部近傍に載置されている6本の缶2を図示している。この図12に示すようなケース4の角部近傍に載置されている6本の缶2をピッキングしようとした場合、仮にピッキング機構1のベース部材12における第2領域122Bにもガイドピンが設けられていると、上述したピッキング動作を実行した際に、該第2領域122Bに設けられたガイドピンがケース4の角部と缶2aとによって形成される隙間に挿入されることになる。ただし、図12に示すように、ケース4においては、運搬の際の衝撃等によってその角部が該ケース4の内側に食い込むように変形している場合がある。このようにケース4の角部が変形している状態では、ピッキング機構1によるピッキング動作の際に、ケース4の角部と缶2aとによって形成される隙間へのガイドピンの挿入が阻害されることになる。そうなると、第2領域122Bに設けられているガイドピンだけでなく、上述したような、第1領域121および第2領域122Aそれぞれに設けられている8本のガイドピン11の、6本の缶2、および、その周囲に位置する他の缶またはケース4の内壁によって形成される隙間への挿入も阻害されることになる。そのため、ケース4の角部が変形している場合に、ピッキング機構1によるピッキング動作の実行が困難となる虞がある。
そこで、本実施形態に係るピッキング機構1においては、上述したように、ベース部材12における4つの第2領域122Bにはガイドピンが設けられていない構成を採用した。これによれば、上記のように、ケース4の角部近傍に載置されている6本の缶2をピッキングする際に、そもそも、ピッキング動作において、ケース4の角部と缶2aとによって形成される隙間にはガイドピンは挿入されない。そのため、ケース4の角部が変形していたとしても、該変形部分が、ピッキング動作における、第1領域121および第2領域122Aそれぞれに設けられている8本のガイドピン11の各隙間への挿入を阻害する要因となることを抑制することができる。
また、ピッキング機構1において、仮にピッキング機構1のベース部材12における第2領域122Bにもガイドピンが設けられていた場合、該ガイドピンによっても、それに隣接する缶2が支持されることになる。そのため、第2領域122Bに設けられたガイドピンによっても、ピッキングされた缶2の脱落が抑制されることになる。ただし、本実施形態においては、図8に示すように、缶2aに隣接する2本の第2ガイドピン11b同士の、缶2aの中心軸よりも外側における最短距離d2が缶2の外径rよりも小さくなって
いる。このように缶2aに隣接する2本の第2ガイドピン11bを設けることによって、第2領域122Bにガイドピンを設けなくても、缶2aがピッキング機構1から脱落することを抑制することができる。なお、缶2c、2d、2fそれぞれに隣接する2本の第2ガイドピン11bについても同様である。
さらに、本実施形態においては、図3、図4に示すように、各ガイドピン11の先端部近傍部分の形状は、先端部側から基端部側に向かって断面積が徐々に大きくなるように錘状となっている。ここで、ガイドピン11の基端部とは、ガイドピン11におけるベース部材12との接続部分のことである。また、ガイドピン11の先端部とは、ガイドピン11における基端部とは反対側の端部のことである。図10に示すように、ピッキング機構1によるピッキング動作において、まず各ガイドピン11が、6本の缶2、および、その周囲に位置する他の缶またはケース4の内壁によって形成される隙間に挿入されていく。このとき、各ガイドピン11の先端部近傍部分が上記のような錘状となっていることで、各ガイドピン11が各隙間に挿入されていくにつれて、各ガイドピン11が、それぞれに隣接する缶2の側面に接するようになる。その結果、各ガイドピン11によって、それぞれに隣接する缶2が位置決めされる。つまり、ベース部材12において、各缶2が対応する吸着パッド10の位置にガイドされるとともに、6本の缶2が2行3列に並んだ状態となる。また、各ガイドピン11の先端部近傍部分の形状が上記のようになっていることで、ピッキング機構1によるピッキング動作の際に、各ガイドピン11の先端部が各隙間に挿入されやすくなる。このことにより、ピッキング機構1によるピッキング動作の際に各ガイドピン11によって各缶2がガイドされやすくなる。
<第2実施形態>
本実施形態においては、ピッキング機構1におけるガイドピン11の構成が第1実施形態と異なっている。図13は、ベース部材12における6つの吸着パッド10と10本のガイドピン11との配置を図示している。また、図14は、ピッキング機構1によって6本の缶2がピッキングされた状態のときの、ベース部材12における10本のガイドピン11と6本の缶2との配置を図示している。図13に示すように、6つの吸着パッド10は、第1実施形態と同様に、ベース部材12において2行3列に等間隔に設けられている。また、本実施形態においても、ベース部材12における第1領域121、第2領域122A、122Bが第1実施形態と同様に定義される。つまり、ベース部材12における第1領域121、第2領域122A、122Bは、図7に示すような領域として定義される。
そして、図13、図14に示すように、本実施形態においても、ベース部材12において、各第2領域122Aには、第1実施形態と同様に、第2ガイドピン11bが1本ずつ設けられている。これらの第2ガイドピン11bの構成および配置は、第1実施形態における第2ガイドピン11bの構成および配置と同様である。また、本実施形態においても、ベース部材12において、図7における各第2領域122Bにはガイドピンは設けられていない。一方で、本実施形態においては、ベース部材12において、各第1領域121には、ガイドピン11が2本ずつ設けられている点が、第1実施形態に係る構成と異なっている。以下においては、第1領域121に設けられたガイドピン11を第1ガイドピン11cと称する場合もある。この第1ガイドピン11cの形状は第2ガイドピン11bの形状と同一である。そして、第1領域121において、第1ガイドピン11cにおける、缶2の側面に沿うように曲面状に形成された側面が、隣接する缶2と対向するように、各第1ガイドピン11cが配置されている。
ここで、本実施形態における第1ガイドピン11cの構成および配置の詳細について説明する。本実施形態においては、図14に示すように、6本の缶2がピッキング機構1にピッキングされたとき、ベース部材12において、各第1ガイドピン11cが2本の缶2
と隣接するように設けられる。なお、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、ベース部材12においては、各缶2の中心軸と、隣接する各ガイドピン11の側面との距離Lが、缶2の外径rの半分よりも僅かに大きくなっている(なお、図14では、距離Lおよび外径rの図示は省略する。)。これにより、本実施形態に係る構成によっても、第1実施形態と同様、各缶2が、隣接するガイドピン11により、対応する吸着パッド10の位置にガイドされる。そして、ピッキング機構1によって6本の缶2がピッキングされたときに、ベース部材12に対して2行3列に並んだ状態で、且つ、隣り合う缶2の側面が互いに接した状態で、各缶2が、吸着パッド10によって保持されるとともにガイドピン11によって支持される。
さらに、各缶2は、ガイドピン11の側面に接することで、ガイドピン11によって支持される。そのため、第1実施形態と同様に、各缶2に対して缶2の軸方向とは異なる方向の力が働いた場合であっても、各ガイドピン11が缶2の側面に接することで、各缶2が吸着パッド10から外れてしまうことを抑制することができる。よって、本実施形態に係る構成によっても、第1実施形態と同様、ピッキング機構1によって6本の缶2を安定的にピッキングすることが可能となる。
また、上述のように、各第1ガイドピン11cはベース部材12において2本の缶2と隣接するように設けられる。したがって、6本の缶2がピッキング機構1によってピッキングされていると、各第1領域121に設けられている2本の第1ガイドピン11cはそれぞれ2本の缶2に接することになる。つまり、各第1領域121に設けられている2本の第1ガイドピン11cは、それぞれ、2本の缶2を支持対象とする。また、第1実施形態と同様に、6本の缶2がピッキング機構1によってピッキングされていると、各第2領域122Aに設けられている第2ガイドピン11bはそれぞれ2本の缶2に接することになる。つまり、各第2ガイドピン11bも2本の缶2を支持対象とする。
ここで、6本の缶2がピッキング機構1によってピッキングされた状態では、第1領域121は4本の缶2によって囲まれることになる。そのため、第1領域121に設けられるガイドピン11は全体として4本の缶2を支持する必要がある。そこで、本実施形態では、第1領域121に、それぞれ2本の缶2を支持対象とする2本の第1ガイドピン11cを設ける構成を採用した。このような構成によれば、2本の第1ガイドピン11cによって4本の缶2を支持することができる。また、第1領域121に設けられる2本の第1ガイドピン11cが全体として支持する缶2の本数(4本)は、第2領域122Aに設けられる1本の第2ガイドピン11bが支持する缶2の本数(2本)よりも多くなる。そのため、第1領域121に設けられる2本の第1ガイドピン11c全体としては、第2領域に設けられる1本の第2ガイドピン11bよりも高い耐久性が要求される。
これに対し、本実施形態においては、各第1ガイドピン11cと各第2ガイドピン11bとが同一の形状となっている。したがって、各第1領域121に設けられている2本の第1ガイドピン11cの缶2の側面に接する部分の総断面積は、各第2領域122Aに設けられている1本の第2ガイドピン11bの缶2の側面に接する部分の断面積の2倍となっている。つまり、各第1領域121に設けられた2本の第1ガイドピン11cの缶2の側面に接する部分の総断面積は、各第2領域122Aに設けられた1本の第2ガイドピン11bの缶2の側面に接する部分の断面積よりも大きくなっている。なお、「2本の第1ガイドピン11cの缶2の側面に接する部分の総断面積」とは、2本の第1ガイドピン11cの缶2の側面に接する部分における、その軸方向と垂直に交わる断面の面積の和を意味している。
上記構成によれば、全体として4本の缶2を支持する2本の第1ガイドピン11cの缶2の側面に接する部分の総断面積は、2本の缶2を支持する第2ガイドピン11bの缶2
の側面に接する部分の断面積よりも大きくなっている。これにより第1領域121に設けられる2本の第1ガイドピン11cの耐久性を、第2領域に設けられる1本の第2ガイドピン11bの耐久性よりも高くすることができる。したがって、各ガイドピン11の耐久性を確保することができる。
また、上述の通り、6本の缶2がピッキング機構1によってピッキングされた状態において、各第1領域121に設けられている2本の第1ガイドピン11cは、それぞれ、2本の缶2を支持する。また、各第2領域122Aに設けられている第2ガイドピン11bは2本の缶2を支持する。したがって、1本の第1ガイドピン11cと1本の第2ガイドピン11bとで、要求される耐久性は同じである。そのため、本実施形態においては、各第1ガイドピン11cと各第2ガイドピン11bとで同一形状のガイドピンを採用した。そうすることで、ピッキング機構1の部品の共通化を図ることが可能となる。しかしながら、第1領域121と第2領域122Aとに設けられるガイドピンはそれぞれ異なる形状であってもよい。また、本実施形態においては、各第1領域121と各第2領域122Aとにおいて、それぞれ2本のガイドピン11と1本のガイドピン11とが設けられるが、ガイドピンの数はこれに限られるものではない。例えば、各第1領域121において、4本のガイドピンが設けられていてもよい。また、各第2領域122Aにおいて2本のガイドピンが設けられていてもよい。ただし、このような場合であっても、各第1領域121に設けられるガイドピンの缶2の側面に接する部分の総断面積が、各第2領域122Aに設けられるガイドピンの缶2の側面に接する部分の総断面積よりも大きくなるように各ガイドピンを設ける。これによって、各ガイドピンの耐久性を確保することができる。
また、第1実施形態と第2実施形態とにおいてピッキング機構1は6本の缶2を同時にピッキングしたが、同時にピッキングされる缶2の本数は、必ずしも6本である必要はなく、4本以上であればよい。例えば、ピッキングされる缶2の本数は8本または9本であってもよい。
1・・・ピッキング機構、10・・・吸着パッド、11・・・ガイドピン、12・・・ベース部材、120・・・仮想四角形、121・・・第1領域、122・・・第2領域、2・・・缶、21・・・投影図、3・・・ロボットアーム、31・・・アーム機構、32・・・台座部、4・・・ケース

Claims (3)

  1. それぞれが円柱状である4本以上の複数の対象物をピッキングするピッキング機構であって、
    ベース部材と、
    前記ベース部材に複数設けられ、それぞれが前記対象物の上面部または上面部近傍部分を保持する保持部材と、
    前記ベース部材に複数設けられ、それぞれが、前記対象物の側面に接することで、前記対象物を前記保持部材の位置にガイドするとともに前記対象物を支持するガイド部材と、を備え、
    前記複数の対象物がピッキングされているときは、前記ベース部材に対して複数列に並んだ状態で、各対象物が、前記保持部材に保持されるとともに前記ガイド部材に支持されるピッキング機構において、
    前記ベース部材において、ピッキングされた状態の前記複数の対象物をその軸方向に前記ベース部材に対して投影したときに、前記複数の対象物のうち2列に並んだ4本の対象物の投影図である4つの円の円周によって囲まれる領域を第1領域とし、
    前記ベース部材において、ピッキングされた状態の前記複数の対象物をその軸方向に前記ベース部材に対して投影したときに、前記複数の対象物全ての投影図である複数の円の円周に接しつつ前記複数の円全てを囲むように形成される仮想四角形のいずれか一辺または二辺と、前記複数の円のいずれか1つまたは2つの円の円周と、によって囲まれる領域を第2領域としたときに、
    前記ベース部材における前記第1領域と、前記ベース部材における前記第2領域のうち、前記仮想四角形のいずれか二辺と前記複数の円のいずれか1つの円の円周とによって囲まれる領域を除いた領域と、に各ガイド部材がけられており、
    1つの前記第1領域に設けられた前記ガイド部材の前記対象物の側面に接する部分の総断面積が、1つの前記第2領域に設けられた前記ガイド部材の前記対象物の側面に接する部分の総断面積よりも大き
    前記ベース部材における前記第2領域のうち、前記仮想四角形のいずれか二辺と前記複数の円のいずれか1つの円の円周とによって囲まれる領域には、前記ガイド部材が設けられていない、ピッキング機構。
  2. 前記ガイド部材の少なくとも先端部近傍部分の形状は、先端部側から基端部側に向かっ
    て断面積が徐々に大きくなるように錘状となっている、
    請求項に記載のピッキング機構。
  3. 請求項1または2に記載のピッキング機構と、
    前記ピッキング機構が先端部に接続されたアーム機構と、
    を備えたロボットアーム。
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