JP2016063057A - ダイボンダ並びにボンディング方法及びピックアップ装置 - Google Patents

ダイボンダ並びにボンディング方法及びピックアップ装置 Download PDF

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【課題】本発明は、確実にダイを剥離できるピックアップ装置を提供すること,または前記ピックアップ装置を用い、信頼性の高いダイボンダまたはボンディング方法を提供することである。【解決手段】本発明は、剥離対象ダイをコレットで吸着し、剥離対象ダイの所定部の前記ダイシングフィルムを列状に配置された複数のピンを有するピン列部で突き上げ、ピン列部を前記剥離対象ダイの突き上げ面に沿って移動させ、前記コレットを上昇させ前記剥離対象ダイを前記ダイシングテープから剥離することを特徴とする。また、本発明は、ピン列部が移動する移動空間は、大気雰囲気であることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、ダイボンダ並びにボンディング方法及びピックアップ装置に係わり、特に信頼性の高いダイボンダ並びにボンディング方法及び確実にダイを剥離できるピックアップ装置に関する。
ダイ(半導体チップ)(以下、単にダイという)を配線基板やリードフレームなどの基板に搭載してパッケージを組み立てる工程の一部に、半導体ウエハ(以下、単にウエハという)からダイを分割する工程と、分割したダイを基板上に搭載するダイボンディング工程とがある。
ボンディング工程の中にはウェハから分割されたダイを剥離する剥離工程がある。剥離工程では、これらダイをピックアップ装置に保持されたダイシングテープから1個ずつ剥離し、コレットと呼ばれる吸着治具を使って基板上に搬送する。
剥離工程を実施する従来技術としては、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載する技術がある。特許文献1では、ダイの4コーナーに設けた第1の突き上げピン群と、先端が第1の突き上げピンより低く、ダイの中央部付近に設けた第2の突き上げピン群とをピンホルダーに装着し、ピンホルダーを上昇させることで剥離する技術が開示されている。
また、特許文献2では、ダイの中心部に行く程突き上げ高さを高くできる3つのブロックを設け、最も外側の外側ブロックの4コーナーに一体形成され、ダイのコーナー方向に突き出た突起を設け、3つのブロックを順次突き上げていく技術が開示されている。
特開2002−184836号公報 特開2007− 42996号公報
近年、半導体装置の高密度実装を推進する目的で、パッケージの薄型化が進められている。特に、メモリカードの配線基板上に複数枚のダイを三次元的に実装する積層パッケージが実用化されている。このような積層パッケージを組み立てるに際しては、パッケージ厚の増加を防ぐために、ダイの厚さを30μm以下まで薄くすることが要求される。
ダイが薄くなると、ダイシングテープの粘着力に比べてダイの剛性が極めて低くなる。そのため、特許文献1の第1、第2の高さの異なる多段突き上げピン方式にしろ、特許文献2の突起を有する多段ブロック方式にしろ、ダイの外周部またはコーナー部から一気に剥離する。一気に剥離すると、ダイの外周部またはコーナー部に剥離をさせないようにするアンカー効果に対抗して、即ちストレスが集中し、前述したダイの厚さになるとダイの外周部またはコーナー部が変形して割れてしまう。特に、ダイとダイシングテープとの間に前述したダイアタッチフィルムが介在している場合は、ダイアタッチフィルムをダイシングすることにより増大するアンカー効果でダイシングテープとの粘着力がダイとダイシングテープの粘着力よりも強くなることがある。また安定せず、ダイの剥離が一層困難となる。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたもので、本発明の第1の目的は、確実にダイを剥離できるピックアップ装置を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、第1の目的を達成するピックアップ装置を用い、信頼性の高いダイボンダ及びボンディング方法を提供することである。
上記した課題を解決するために本発明は、その一例を挙げるならば、本発明は、
ダイボンダ又はピックアップ装置において、複数のダイが貼り付けられたダイシングフィルムを載置するドームヘッドを有するドーム、ダイのうち剥離される剥離対象ダイの所定部を突き上げる列状に配置された複数のピンを有するピン列部、ピン列部を剥離対象ダイの突き上げ面に沿って移動させるピン列部駆動部、ピン列部とピン列駆動部とを昇降させ、剥離対象ダイを突き上げるピン列部昇降部及び剥離対象ダイの周辺部のダイシングテープを吸着保持するドームヘッドに設けられた吸着部を有する突き上げユニットを有することを特徴とする。
また、他の例を挙げるならば、本発明は、ボンディング方法において、直接又はダイアタッチフィルムを介してダイシングフィルムに貼り付けられた複数のダイ(半導体チップ)のうち剥離する剥離対象ダイの周辺部のダイシングフィルムをドームヘッドに吸着する第1の吸着ステップと、剥離対象ダイをコレットで吸着する第2の吸着ステップと、
剥離対象ダイの所定部のダイシングフィルムを列状に配置された複数のピンを有するピン列部で突き上げる突き上げステップと、ピン列部を剥離対象ダイの突き上げ面に沿って移動させる移動ステップと、コレットを上昇させ剥離対象ダイをダイシングテープから剥離し、基板にボンディングにするボンディングステップと、を有することを特徴とする。
さらに、他の例を挙げるならば、本発明は、ピン列部が移動する移動空間は、大気雰囲気であることを特徴とする。
本発明によれば、確実にダイを剥離できるピックアップ装置を提供できる。
また、本発明によれば、上記のまたはピックアップ装置を用い、信頼性の高いダイボンダ及びボンディング方法を提供できる。
本発明の一実施形態であるダイボンダを上から見た概念図である。 本発明の一実施形態であるピックアップ装置の外観斜視図を示す図である。 本発明の一実施形態であるピックアップ装置の主要部を示す概略断面図である。 本発明の第1の実施形態である突き上げユニットと、ボンディングヘッドの先端に設けられたコレット部と、の構成を示した図である。図4(b)は、剥離形成ピンを列状に設けた剥離形成ピン列部の第1の実施例と、剥離形成ピン列駆動部とを図4(a)において矢印Aの反対方向から見た矢示図である。図4(c)は、突き上げユニットにおける剥離形成ピン列部が移動する範囲及び剥離起点形成ピンが存在する部分をドームヘッドの上部から見た図である。 第1の実施例におけるピックアップ動作の剥離処理フローを示す図である。 図5に示す剥離処理フローにおけるドームヘッド付近部とコレット部の動作を図示した図である。 図6(b)に示す剥離起点形成時のダイとダイシングテープの状態を示す図である。 剥離形成ピンの他の実施例を示す図である。 剥離起点形成ピン列部の構成及び制御方法の他の例を示す図である。 本発明の第2の実施形態である突き上げユニットと、第4の実施例における剥離動作を示す図である。 第4の実施例におけるピックアップ動作の剥離処理フローを示す図である。
以下に本発明の一実施形態について、図面等を用いて説明する。また、各図の説明において、同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複を避け、また符号の添え字が省略されている場合は、その符号の有する全体を示し、できるだけ説明を省略する。
図1は本発明の一実施形態であるダイボンダ10を上から見た概念図である。ダイボンダは、大別してウェハ供給部1と、ワーク供給・搬送部2と、ダイボンディング部3と、これらを制御する制御部7を有する。
ワーク供給・搬送部2は、スタックローダ21と、フレームフィーダ22と、アンローダ23とを有する。スタックローダ21によりフレームフィーダ22に供給されたワーク(リードフレーム)は、フレームフィーダ22上の2箇所の処理位置を介してアンローダ23に搬送される。
ダイボンディング部3は、プリフォーム部31とボンディングヘッド部32とを有する。プリフォーム部31は、フレームフィーダ22により搬送されてきたワークにダイ接着剤を塗布する。ボンディングヘッド部32は、ピックアップ装置12からダイをピックアップして上昇し、ダイを平行移動してフレームフィーダ22上のボンディングポイントまで移動させるボンディングヘッド33(図3参照)を有する。そして、ボンディングヘッド33はダイを下降させダイ接着剤が塗布されたワーク上にボンディングする。
ウェハ供給部1は、ウエハカセットリフタ11とピックアップ装置12とを有する。ウエハカセットリフタ11はウェハリングが充填されたウエハカセット(図示せず)を有し,順次ウェハリングをピックアップ装置12に供給する。
次に、図2および図3を用いてピックアップ装置12の構成を説明する。図2はピックアップ装置12の外観斜視図を示す図である。図3はピックアップ装置12の主要部を示す概略断面図である。図2、図3に示すように、ピックアップ装置12は、ウェハリング14を保持するエキスパンドリング15と、ウェハリング14に保持され、複数のダイ(チップ)4を有するウェハが貼り付けられたダイシングテープ16を水平に位置決めする支持リング17と、支持リング17の内側に配置され、ダイ4を上方に突き上げるための突き上げユニット50と、を有する。
突き上げユニット50は、図示しない駆動機構によって、上下方向に移動するようになっており、水平方向にはピックアップ装置12が移動するようになっている。
ピックアップ装置12は、ダイ4の突き上げ時に、ウェハリング14を保持しているエキスパンドリング15を下降させる。その結果、ウェハリング14に保持されているダイシングテープ16が引き伸ばされダイ4の間隔が広がり、突き上げユニット50によりダイ下方よりダイ4を突き上げるダイ4のピックアップ性を向上させている。
なお、薄型化に伴い接着剤は液状からフィルム状となり、ウェハとダイシングテープ16との間に、ダイアタッチフィルム18と呼ばれるフィルム状の接着材料を貼り付けている。ダイアタッチフィルム18を有するウェハでは、ダイシングはウェハとダイアタッチフィルム18に対して行なわれる。従って、剥離工程では、ウェハとダイアタッチフィルム18をダイシングテープ16から剥離する。
また、例えば、厚さが20μmのダイ4に用いられるダイシングテープ16の厚さが80μmから200μm、ダイアタッチフュルム18の厚さが20μmから50μmである。
従って、ダイ4の厚さは、ダイシングテープ16及びダイアタッチフュルム18の厚さより薄いが、本発明の図面では、説明を解りやすくするためにダイ4を厚く表示している。さらに、ダイ4、ダイシングテープ16及びダイアタッチフュルム18を一度に表示すると複雑になるために、ダイアタッチフィルム18を表示しない場合がある。
発明者は、厚さ30μm以下のダイ4をダイシングフィルム16から剥離する方法を検討している中で、列状のピンで列状の剥離形成起点を形成して、列状のピンをダイ4に沿って移動させることにより、ダイ4が割れることなく容易にダイシングフィルム16から剥離できることを見出した。また、発明者は、列状のピンを移動させる移動空間は、真空雰囲気としなくても大気雰囲気で行えることを見出した。
(実施例1)
図4(a)は、本発明の突き上げユニット50の第1の実施形態である突き上げユニット50Aと、ボンディングヘッド33の先端に設けられたコレット部40と、の構成を示した図である。図4(b)は、剥離形成ピンを列状に設けた剥離形成ピン列部51A(剥離形成ピン列部51の第1の実施例)と、剥離形成ピン列駆動部52とを図4(a)において矢印Aの反対方向から見た矢示図である。図4(c)は、突き上げユニット50Aにおける剥離形成ピン列部51Aが移動する範囲及び剥離起点形成ピンが存在する部分をドームヘッドの上部から見た図である。
図4(a)に示すようにコレット部40は、コレット42と、コレット42を保持するコレットホルダー41と、コレットホルダーとコレットに設けられ、ダイ4を吸着する為の吸引孔41v、42vとがある。各吸着孔42vは、吸着孔41vに連通し、ボンディングヘッド41を介して図示しないエア吸引部に接続している。
一方、突き上げユニット50Aは、大別して、剥離形成ピン51pを列状に設けた剥離形成ピン列部51Aと、剥離形成ピン列部を駆動する剥離形成ピン列駆動部52と、剥離形成ピン列部と剥離形成ピン列駆動部とを昇降する剥離形成ピン列昇降部53と、これらを内蔵するドーム58と、を有する。
剥離起点形成ピン列部51Aは、図4(b)に示すように、先端に丸みを帯びた剥離形成ピン51a乃至51fが、所定の間隔、例えば等間隔Lpで、ピン固定部51wに列状に固定されている。
剥離形成ピン列駆動部52は、その台座52kにガイドレール52gを両端側に設け、ピン固定部51wがガイドレール上を摺動することで、剥離形成ピン列51a乃至51fを矢印Aの方向に移動させて、後述するように剥離対象のダイ4tを突き上げて剥離する。
移動は、台座52kの一端側に設けた駆動モータ52mで、ピン固定部51wの中央部に内在したナット52と嵌合したボールジョイント52bを回転させて行う。なお、ダイ4tの剥離後は、剥離起点形成ピン列部51Aは、図4(a)の元の位置、即ち剥離開始位置に戻る。
剥離形成ピン列駆動部52は上記構成に限らず、直線的に剥離形成ピン列部51Aを駆動できる構成であればよい。例えば、リニアモータでもよいし、磁気を帯びたピストンで有するシリンダで剥離形成ピン列部51Aを磁気結合で非接触で駆動する構成などとしてもよい。
剥離形成ピン列昇降部53は、台座52kに固定された突き上げブロック53pを昇降させて、剥離形成ピン列駆動部52及び剥離起点形成ピン列部51Aを一体となって昇降させ、剥離起点を形成する時は、列状に配置された複数の剥離形成ピン51p(本実施例では51pa乃至51pfの6ピン)を突き上げる。本実施例では、突き上げブロック53pに接続固定されたシリンダロッド53rを、ドーム58に固定されたエアシリンダ53sで駆動して行う。なお、53gは、突き上げブロック53pを直動させるガイドである。シリンダロッド53rのみで直動できればガイド53g、突き上げブロック53pは不要である。なお、剥離形成ピン列昇降部53も、剥離形成ピン列駆動部52同様、リニアモータ、電動モータなどを用いてもよい。
ドーム58の上部には、ダイ4を吸着し保持する多くの吸着孔58aを具備するドームヘッド58hを有する。図4(b)ではブロック部の周囲に一列のみ示しているが、剥離するための剥離対象でない周辺のダイ4を安定し保持するために複数列設けている。周囲の各吸着孔58aは、ドーナツ状の吸着連通室58rに連通されており、外部の図示しないエア吸引部に連通している。吸着孔58a及び吸着連通室58rをヘッド吸着部という。
ドームヘッド58hの下部にあるドーム下部58uは、剥離形成ピン列部51、剥離形成ピン列駆動部52及び剥離形成ピン列昇降部53を収容し、移動空間に連通し大気雰囲気となっている。即ち、ヘッド吸着部に隣接する剥離起点形成ピン列部51Aが移動する移動空間58sは大気雰囲気となっている。
従って、剥離対象のダイ4tの剥離は、その周辺部のダイ4及びダイシングテープ16がドームヘッド58hに吸着保持され、剥離対象のダイ4tは、コレット部40のみ吸着保持された状態で行われる。
次に、突き上げユニット50Aによる上述の剥離、即ちピックアップ動作を図5、図6及び図7を用いて説明する。図5は第1の実施例におけるピックアップ動作の剥離処理フローを示す図である。図6は、図5に示す剥離処理フローにおけるドームヘッド58h付近部とコレット部40の動作を図示した図である。図7は、図6(b)に示す剥離起点形成時のダイ4tとダイシングテープ16の状態を示す図である。図6、図7は、数十μmから数百μmオーダの動きであり、多少オーバーに描いている。なお、図5に示す剥離処理フローは、制御部7で行われる。
図6において、ダイ4tはダイアタッチフィルム18を有している。次の理由により、ダイアタッチフィルム18は、ダイシングテープから剥がれ易く、ダイ4tと同じ挙動をとる。理由の第1は、ダイアタッチフィルム18における接着力は、ダイシングテープ16との間よりもダイ4tとの間の方が強い。第2に、ダイアタッチフィルム18は、ダイシングによって完全にカットされているのに対し、ダイシングテープ16は一部がカットされた半カット状態である。
従って、ダイアタッチフィルム18の有無にかかわらず、ダイ4tとダイシングフィルム16間の動作は同じとなる。そこで、以下の説明では、特別な場合を除いてダイ4tとダイシングテープ16の関係を主体に述べる。
まず、図6(a)に示すように、剥離起点形成ピン列部51Aがドームヘッド58hの表面と同一平面を形成するようにし、ドームヘッド58hの吸着孔58aにより、剥離対象のダイ4tの周辺部のダイ4、即ちダイシングテープ16を吸着する(ステップ1)。次に、コレット部40を下降させ、ピックアップするダイ4tの上に位置決めし、吸引孔41v、42vによってダイ4を吸着する(ステップ2)。この状態では、剥離対象のダイ4tは、その下部の移動空間58sは大気雰囲気となっているので、コレット42のみに吸着保持されている。ステップ1、2により図6(a)に示す状態になり、このとき、このような状態で、コレット42の鍔42tから漏れがないかを空気流量を検出し、リークが正常な範囲に収まるまで吸引する(ステップ3)。
次に、ダイ4tの端辺に沿って剥離起点形成ピン列部51Aを、剥離形成ピン列昇降部53によって、例えば数十μmから数百μm上昇させる(ステップ4)。この結果、図6(b)、図7に示すように、ダイ4tはコレット42のみによって吸着保持されながら、各剥離起点形成ピン51p(51pa乃至51pf)のそれぞれの周囲において、ダイ4t及びダイシングテープ16が盛り上がった部分が形成される。この時、コレット42によるダイ4tの吸着及びコレットの鍔42tの柔軟性によって、ダイ4t又はダイ4tと一体となってダイアタッチフィルム18がダイシングテープ16から離間する。この結果、ダイ4t又はダイアタッチフィルム18とダイシングテープ16との間に、ダイ4tの端辺に沿って開放部を有する微小空間51s(51sa乃至51sf)、即ち剥離起点が形成される。
微小空間51sの幅Wは、剥離形成ピンの間隔Lpより小さい。即ち、剥離形成ピン51pの突き上げによって、ダイ4tは、突き上げられた辺全体が一度に剥離するのではなく、剥離されない部分を有するように剥離する。微小空間51s及び剥離されない部分を有することによって、アンカー効果、即ちダイ4tにかかるストレスが大幅に低減し、次のステップにおける剥離動作を確実にできる。
剥離起点形成ピン51pは上述したように微小空間を形成できればよいので、突き上げピンは、例えば径が700μm以下で、先端がフラット形状でも図4(b)に示すように丸い形状でもよい。
この突き上げでは、図6(b)に示すようにコレット42の鍔42tが若干変形し、空気の流入を防いでいる。本ステップにおいて、ステップ3と同様に空気流量を検出し、リークが正常な範囲に収まるまで吸引する(ステップ5)。
次に、図7(c)に示すように、剥離起点形成ピン列部51Aを矢印Aの方向に大気雰囲気中の移動空間58s内を、図7(b)に示す移動開始辺から図7(d)に示す対辺に向かって、剥離対象ダイの下位位置において剥離対象ダイ4tの長さ以内の移動距離(剥離対象ダイの長さを含む)を平行移動させる(ステップ6)。剥離対象ダイ4tの長さ以内の移動距離とすることによって、周辺のダイ4が剥離しないようにする。本実施例では、ドームヘッド58hに設けた吸着連通室58rによって、周辺のダイ4が剥離しないように、剥離起点形成ピン列部51Aの動作を制限している。また、平行移動動作において、剥離を促進するために、コレット42に一定の荷重を上方へ向けてかけるとよりよい。すなわち、コレット又はコレットを備えるピックアップヘッドは、一定の荷重を上方へ向けてかけることができる荷重制御手段を有する。但し、コレットの上方への荷重が所定以上に大きいと、コレットの吸着力がダイシングテープ16またはダイアタッチフィルム18の粘着力に負けて、剥離対象ダイ4tがダイシングテープ16またはダイアタッチフィルム18から剥がれ、剥離対象ダイ4tが割れるまたは吸着が剥がれる。したがって、コレット又はピックアップヘッドに供えられた荷重制御手段により生じる荷重は、コレットの吸着力よりも小さく制御する必要がある。
コレット42による所定内の吸着力による平行移動動作の結果、突き上げ開始位置における鍔42tの変形は徐々に収まり、移動空間58sは大気雰囲気であるので、ダイシングテープ16が下方へ強制的に引き込まれないので、ダイ4tに下向きに力が働くことなく、微小空間は矢印A方向に伝搬して順次拡大して行く。そして、図7(d)に示すように、ダイ4tは、余分なストレスを受けることなく、ダイシングテープ16から完全に剥離できる。
次に、ステップ3と同様に空気流量を検出し、リークが正常な範囲に収まった後(ステップ7)、ダイ4tを上昇させ完全に剥離する(ステップ8)。
以上説明した実施例1によれば、列状に配置された複数の剥離形成ピン51pを突き上げて列状に剥離起点を形成し、剥離対象のダイ4tの突き上げ面に沿って突き上げ開始辺か対辺に向かって平行移動させることで、容易にダイ4tをダイシングテープ16から剥離できる。
また、以上説明した実施例1によれば、この結果、剥離対象のダイ4tの複数ブロック又はピンを中心部に階段状に突き上げる複雑な機構及び制御を設ける必要がなく、単に列状に配置された複数の剥離形成ピン51pを平行移動させる簡単な機構及び制御で容易にダイ4tをダイシングテープ16から剥離できる。
さらに、以上説明した実施例1によれば、剥離起点形成ピン列部51Aの移動空間58sを大気雰囲気とすることができ、ダイ4tに与えるストレスを小さくでき、ダイ4tをダイシングテープ16から確実に剥離できる。
これらの結果、ピックアップミスを低減でき、信頼性の高いダイボンダまたはボンディング方法あるいはピックアップ装置を提供できる
なお、実施例1では、剥離起点形成ピン列部51Aの移動空間58sを大気雰囲気としたが、ダイ4tにストレスを与えることなく剥離を助長できる程度の真空雰囲気としてもよい。
(実施例2)
実施例2は、剥離形成ピン51pの他の実施例を示す。実施例1では、剥離形成ピン51pが滑らかに平行移動をできるように、剥離形成ピン51pの先端を丸みを帯びさせている。図8(a)の例は、さらに、剥離形成ピン51pが滑らかに平行移動をできるように、剥離形成ピン51pの先端に平行移動方向に直交に回転軸を有するローラ51を設けている。また、図8(b)の例は、剥離形成ピン51pの長さを調節し、安定して平行移動できるように、さらに剥離形成ピン51pの中央部に弾性体、例えば拡大図に示す定圧ばね51s、を設けている。
(実施例3)
実施例3は、剥離起点形成ピン列部51の構成及び制御方法の他の例を示す。
図9(a)は、剥離起点形成ピン列部51を剥離対象のダイ4tの互いに直角をなす2辺に設けた構成である。そこで、実施例1のように、剥離起点形成ピン列部51Aで剥離起点を形成し、剥離起点形成ピン列部51Aを互いに対向する第1の2辺の間を移動させた後に、剥離起点形成ピン列部51Aに直交して配置された剥離起点形成ピン列部51B(剥離起点形成ピン51g乃至51k)を上昇させ、剥離起点形成ピン列部51Bを第1の2辺に直行をなす互いに対向する第2の2辺の間を移動させる。図9(a)の例では、剥離起点形成ピン列部51A及び剥離起点形成ピン列部51Bの互いに直交する移動が干渉しないように剥離起点形成駆動部を設ける必要がある。
本実施例によれば、機構が複雑になるが実施例1に比べてより確実に剥離することができる。
図9(b)は、剥離起点形成ピン列部51を剥離対象のダイ4tの相対する2辺に設けた構成である。そこで、実施例1のように、2辺において剥離起点形成ピン列部51Aで剥離起点を形成し、その後、2辺の剥離起点形成ピン列部51Aを内側に移動させることで、実施例1と同様に剥離できる。この場合、剥離起点形成ピン列部51は、ダイ4tの1辺の長さよりも短い距離を移動するため、早期に剥離を行うことができる。また、2辺の剥離起点形成ピン列部51Aのピンの配置をずらして互いにオーバーランさせることで、実施例1に比べてより確実に剥離することができる。
本実施例によれば、機構が複雑になるが、実施例1と同様に又は実施例1に比べてより確実に剥離することができる。
図9(c)は、列状に配置された複数の剥離形成ピン51pを剥離対象のダイ4tの中心Cを通り一つの対角点又は相対する2つの対角点までの長さを有し、剥離対象ダイ4tの端辺と交差するように設けられた剥離起点形成ピン列部51Cを突き上げて回転させる、他の実施例を示す図である。図9(b)の例では、突き上げによって剥離対象のダイ4tの辺と交差する剥離形成ピン51pによって形成された第1の剥離起点(第1の微小空間)51s、又はダイ4tとダイシングテープに存在する微小な空気によって形成された第2の剥離起点(第2の微小空間)51sに、回転によって回転方向に順次拡大して行き、ダイ4tはダイシングテープ16から完全に剥離できる。第2の微小空間を形成し易くするために、ダイシングテープに微小な穴を設けてもよい。
図9(c)の例は、少なくとも対角点上の剥離起点形成ピン51pmは、剥離対象のダイ4tの周囲のダイ4を移動するが、図8(b)に示した弾性体(定圧ばね51s)を有する剥離形成ピンとすることで、剥離対象のダイ4tの周囲のダイとの間に生じる段差を吸収でき、安定してダイ4tを剥離できる。
(実施例4)
実施例4は、突き上げユニット50の第2の実施形態である突き上げユニット50Bを、鍔42tのないコレット42に適用した例である。図10は、突き上げユニット50Bの構成と、実施例4における剥離動作を示した図である。図10(a)は図6(b)に、図10(b)は図6(c)にそれぞれ対応する図である。図11は、実施例4おけるピックアップ動作の剥離処理フローを示す図である。以下、実施例1と異なる点を重点に説明する。なお、図11の剥離処理フローは制御部7で制御される。
突き上げユニット50Bは、実施例1の突き上げユニット50Aと、剥離形成ピン51pで形成した剥離起点51s(図7参照)にガスを供給するするガス供給装置と、を有する。ガス供給装置は、図示しないガス供給部と、突き上げユニット50Aに固定され、剥離起点51sに対して所定角度θでガスを吹き付けるノズル56とを有する。
ノズル56は、一端にガス供給部に連通する柔軟な接続配管56hが接続されガス供給口56b、他端に剥離起点51sにガスを排出するガス排出口56cを有する。ノズル56の紙面垂直方向の断面形状は、紙面垂直方向に長辺を有する長方形である。ガス排出口56cの長辺の長さは、剥離対象のダイ4tの剥離起点が形成される第1の辺の長さとほぼ一致する長さとし、複数形成される剥離起点51sに対応して複数の開口を有する構造とする。ガス排出口56cの長辺の長さが、第1の辺の長さより長いと周辺のダイ4に影響が及ぶ恐れがある。
ガスの剥離起点に吹き付け角度θは、たとえば、20度前後の鋭角が剥離のスムーズな伝播の観点から最も好適である。範囲としては、一般に5度以上、30度以下程度が好適である。ガスの剥離起点へのガスの吹き付け速度は、たとえば、ガス圧は0.35MPa程度で、100メートル/秒前後、すなわち、範囲としては50メートル/秒から150メートル/秒程度が好適である。
供給するガスは、ダイ4、剥離対象ダイ4t、ダイシングテープ16、ダイアタッチフィルム18等の帯電を防ぐためにイオン化されたガスが好ましい。また、ガスは、コストの点からドライ・エアーが好適であるが、窒素その他のガスでもよい。
次に、実施例4におけるピックアップ動作の剥離処理フローを説明する。 実施例4の実施例1と異なる点は、主として次の2点である。
第1に、図10(a)、図10(b)に示すように、剥離起点形成ピン51pの平行移動と同期して、剥離起点51sが形成された辺からその辺に対向する辺に向かってダイ4tあるいはダイアタッチフィルム18とダイシングテープ16との間にガスのガスフロー56eを形成している(ステップ9)点である。この結果、ダイ4tのダイシングテープ16からの剥離をより容易に、かつ確実することができる。
第2に、図10(a)に示すように、剥離起点51sを形成した時に、実施例4のコレット42は、鍔42tに変形がないために、ダイ4tとダイシングテープ16の間に隙間ができ易く、ダイの変形の戻りやコレット部40の傾斜によってそれを補うまでに多少の時間が係る。即ち、スッテプ5のコレットリークが収まるまで多少時間を要す。突き上げ量に比べればダイ辺の長さが長いのでコレット部40の傾斜は小さく、図10(a)においては強調して傾斜を描いている。なお、コレット42のダイ4tとの接触部にラバーなどで構成すれば、第2の点は解消する。
以上説明した第4の実施例によれば、剥離形成起点側から剥離対象ダイ4tの中央の方向へガスブローすることで、実施例1に比べより容易に、かつ確実にダイをダイシングテープ16から剥離できる。
また、以上説明した第4の実施例によれば、鍔42tのないコレットにおいても、剥離起点形成ピン列部を平行移動させることで、容易にダイをダイシングテープ16から剥離することができる。
さらに、以上説明した第4の実施例によれば、ガスブローにあわせて剥離起点形成ピン移動を速めることができ、剥離時間を短縮できる。
これらの結果、ピックアップミスを低減でき、信頼性の高いダイボンダまたはボンディング方法あるいはピックアップ装置を提供できる
(実施例5)
以上説明した実施形態では、ダイ4が変形する、例えば厚さが30μm以下の薄ダイに適用する例を述べた。本発明は、ダイが変形しない、例えば厚さが30μm以上のダイの剥離にも適用できる。
例えば、実施例1及び実施例3で示す突き上げユニット50を用い、剥離起点形成ピン列部51と同じ構成のピン列部を所定量上昇させ、ピン列部でダイ4fを突き上げると共に、コレット42も突き上げに同期して所定量又は所定量程度上昇させる。この時、ダイ4tとダイシングテープ16との間に辺に沿った空間を形成される。その後ピン列部、即ちダイ4tの高さを維持させながら或いはダイを多少上昇させながら、ピン列部を移動させることで、ダイ4fをダイシングテープ16から確実に剥離できる。この例のダイはストレスに強いので、移動空間58sを真空空間としてもよい。
なお、図9(a)においては、2つのピン列部を順次又は同時に突き上げて、一つ目のピン列部をピン列部の高さを維持しながら移動させ、その後2つ目のピン列部をダイ4tの高さを維持させながら或いはダイを多少上昇させながら移動させる。また、図9(a)の場合は、ピン列部を3つの又は4辺全部に設けても、同時に又は対辺毎にダイ4tを突き上げてもよい。さらに、突き上げは複数のピン列部で行い、移動はそのうち一つだけで起こってもよい。
図9(b)の場合は、2つのピン列部を同時に突き上げ、その後ピン列部、即ちダイ4tの高さを維持させながら或いはダイを多少上昇させながら、移動させる。移動は順次でもよい。
また、以上説明した実施例のダイボンダの実施形態として、剥離対象ダイ4tを剥離するヘッドとしてボンディングヘッド33を例にあげた。その他のダイボンダとして、剥離するヘッドとしてピックアップヘッドがあり、剥離したダイをボンディングヘッドで基板にボンディングするタイプがある。勿論、本発明はこの種のダイボンダにも適用可能である。
以上のように本発明の実施形態について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
1:ウェハ供給部 2:ワーク供給・搬送部
3:ダイボンディング部 4:ダイ(半導体チップ)
4t:剥離対象のダイ 7:制御部
10:ダイボンダ 11:ウエハカセットリフタ
12:ピックアップ装置 15:エキスパンドリング
16:ダイシングテープ 18:ダイアタッチフィルム
32:ボンディングヘッド部 33:ボンディングヘッド
40:コレット部 41:コレットホルダー
41v:コレットホルダーにおける吸着孔
42:コレット 42v:コレットにおける吸着孔
42t:コレットの鍔 50、50A、50B:突き上げユニット
51、51A、51B、51C:剥離起点形成ピン列部
51p、51pa乃至51po:剥離起点形成ピン
51s、51sa乃至51sf:微小空間(剥離起点)
51w:ピン固定部 52:剥離形成ピン列駆動部
53:剥離形成ピン列昇降部 56:ガスの吹き付けノズル
58:ドーム 58a:ドームヘッドにおける吸着孔
58h:ドームヘッド 58r:ドーナツ状の吸着連通室
58s:剥離起点形成ピン列部の移動空間
Lp:剥離形成ピンの間隔 W:微小空間の幅

Claims (16)

  1. 複数のダイを直接的若しくは間接的に張り付けられたダイシングフィルムから剥離される剥離対象ダイの周辺部における前記ダイシングフィルムを吸着する吸着部を備えるドーム、前記剥離対象ダイの所定部を突き上げる列状に配置された複数のピンを有するピン列部、前記ピン列部を前記剥離対象ダイに沿って移動させるピン列部駆動部、及び前記ピン列部と前記ピン列駆動部とを昇降させるピン列部昇降部を有する突き上げユニットと、
    前記剥離対象ダイを吸着するコレットと、
    前記コレットを先端に有し、前記剥離対象ダイを前記ダイシングフィルムから剥離してピックアップする第1のヘッドと、
    剥離した前記剥離対象ダイを基板にボンディングする第2のヘッドと、
    前記ピン列部駆動部の移動を制御する制御部と、
    を有することを特徴とするダイボンダ。
  2. 請求項1に記載のダイボンダであって、
    前記ピン列部が移動する移動空間は、大気雰囲気である、
    ことを特徴とするダイボンダ。
  3. 請求項1に記載のダイボンダであって、
    前記ピン列部は、前記剥離対象ダイの1つの端辺又は複数の端辺を突き上げるように、又は前記ダイの中心を通り前記剥離対象ダイの端辺と交差するように設けられた
    ことを特徴とするダイボンダ。
  4. 請求項3に記載のダイボンダであって、
    前記ピンの先端は丸みを帯びている、又は前記先端にローラを設けた、あるいは前記ピンに前記ピンの長さを調節できる弾性体を設けた、
    ことを特徴とするダイボンダ。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のダイボンダであって、
    前記突き上げユニットは、前記ピンの突き上げによって前記剥離対象ダイの前記所定部である端辺が変形する程度に突き上げる、
    ことを特徴とするダイボンダ。
  6. 請求項5に記載のダイボンダであって、
    前記剥離対象ダイの厚さは30μm以下であり、前記所定部である前記端辺において前記ピンの周囲が盛り上り、前記剥離対象ダイ又は前記ダイアタッチフュルムと前記ダイシングテープの間に当該端辺に沿って解放部を有する微小空間を形成する、
    ことを特徴とするダイボンダ。
  7. 直接又はダイアタッチフィルムを介してダイシングフィルムに貼り付けられた複数のダイ(半導体チップ)のうち剥離する剥離対象ダイの周辺部のダイシングフィルムをドームヘッドに吸着する第1の吸着ステップと、
    前記剥離対象ダイをコレットで吸着する第2の吸着ステップと、
    前記剥離対象ダイの所定部の前記ダイシングフィルムを列状に配置された複数のピンを有するピン列部で突き上げる突き上げステップと、
    前記ピン列部を前記剥離対象ダイに沿って移動させる移動ステップと、
    前記コレットを上昇させ前記剥離対象ダイを前記ダイシングテープから剥離し、基板にボンディングにするボンディングステップと
    を有することを特徴とするボンディング方法。
  8. 請求項7に記載のボンディング方法であって、
    前記ピン列部が移動する移動空間は、大気雰囲気である、
    ことを特徴とするボンディング方法。
  9. 請求項7に記載のボンディング方法であって、
    前記突き上げステップは、前記ピン列で前記所定部である前記剥離対象ダイの1つの端辺又は複数の端辺を当該端辺に沿って突き上げる、
    ことを特徴とするボンディング方法。
  10. 請求項9に記載のボンディング方法であって、
    前記剥離対象ダイは、前記ピンの突き上げによって前記端辺が変形するダイである、
    ことを特徴とするボンディング方法。
  11. 請求項10に記載のボンディング方法であって、
    前記突き上げステップは、前記端辺において前記ピンの周囲が盛り上り、前記剥離対象ダイ又は前記ダイタッチフュルムと前記ダイシングテープの間に前記端辺に沿って解放部を有する微小空間を形成する、
    ことを特徴とするボンディング方法。
  12. 請求項10に記載のボンディング方法であって、
    前記剥離対象ダイの厚さは30μm以下である、
    ことを特徴とするボンディング方法。
  13. 請求項10に記載のボンディング方法であって、
    前記移動ステップは、前記コレットに上方への荷重をかけながら前記コレットで前記剥離対象ダイを吸着しながら行う、
    ことを特徴とするボンディング方法。
  14. 複数のダイ(半導体チップ)が直接又はダイアタッチフィルムを介して貼り付けられたダイシングフィルムを保持するウェハリングと、
    前記ウェハリング保持するエキスパンドリングと
    複数の前記ダイが貼り付けられたダイシングフィルムを載置するドームヘッドを有するドーム、前記ダイのうち剥離される剥離対象ダイの所定部を突き上げる列状に配置された複数のピンを有するピン列部、前記ピン列部を前記剥離対象ダイの突き上げ面に沿って移動させるピン列部駆動部、前記ピン列部と前記ピン列駆動部とを昇降させ、前記剥離対象ダイを突き上げるピン列部昇降部及び前記剥離対象ダイの周辺部のダイシングテープを吸着保持する前記ドームヘッドに設けられた吸着部を有する突き上げユニットと、
    を有することを特徴とするピックアップ装置。
  15. 請求項14に記載のピックアップ装置であって、
    前記ピン列部が移動する移動空間は、大気雰囲気である、
    ことを特徴とするピックアップ装置。
  16. 請求項14又は15に記載のピックアップ装置であって、
    前記ピンの先端は丸みを帯びている、又は前記先端にローラを有する、或いは前記ピンはその先端を昇降させる弾性体を有している、
    ことを特徴とするピックアップ装置。
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