JP6933485B2 - 鉄道車両の運転台構造及び運転台の構築方法 - Google Patents

鉄道車両の運転台構造及び運転台の構築方法 Download PDF

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Description

本発明は、鉄道車両の運転台構造及び運転台の構築方法に関するものである。
従来、鉄道車両の運転台は、各鉄道事業者や各鉄道事業者の線区等に応じた仕様に合わせて、一体構造の装置として製造された後、車両に取り付けられるものが主流となっている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭63−109259号公報
しかしながら、上述した従来の運転台は、一体構造品であるため、例えば、一部の部位に対して修理等の作業を行う場合であっても、作業対象部位のみを取り外すことや、作業の妨げになる周辺部位を取り外すといったことが行えず、作業性に難があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、鉄道車両の運転台に対する部分的な作業の作業性を向上させることにある。
(発明の態様)
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
(1)複数のモジュールが、所定の形状を有する結合手段を介して、着脱自在に組み合わされて構成される鉄道車両の運転台構造であって、前記所定の形状を有する結合手段の少なくとも一部は、結合する2つのモジュールの一方のモジュールに固定される第1部材と他方のモジュールに固定される第2部材とを含み、前記第1部材に対して前記第2部材が掛止されることで、2つのモジュール同士を引き寄せて相互連結するパッチン錠である運転台構造。
本項に記載の運転台構造は、複数のモジュールが、所定の形状を有する結合手段を介して、着脱自在に組み合わされて構成されたものである。所定の形状を有する結合手段は、例えばボルト締結部等の着脱自在に結合可能なものであり、溶接等の取り外しが困難な結合手段を含まないものである。そして、本項に記載の運転台構造は、そのような所定の形状を有する結合手段の少なくとも一部に、所謂パッチン錠と呼ばれるものが利用されている。このパッチン錠は、結合する2つのモジュールの、一方のモジュールに固定される第1部材と、他方のモジュールに固定される第2部材とを含み、第1部材に対して第2部材が掛止されることで、2つのモジュール同士を引き寄せて相互連結するものである。例えば、パッチン錠は、所定の形状を有する結合手段による複数の結合箇所のうち、運転台の奥側(鉄道車両の進行方向側)に位置する結合箇所等の、作業者の手が届き難い結合位置に利用される。
上記のように、本項に記載の運転台構造は、一体構造ではなくモジュール単位の分割構造になっているため、設計変更、改造、交換等の作業をモジュール単位で行えばよく、これらの作業に柔軟に対応するものである。特に、作業者の手が届き難いモジュール間の結合位置が、パッチン錠により結合されていることで、ボルト締結等と比べて結合及び取り外しの作業が容易となり、運転台に対する部分的な作業の作業性が大幅に向上する。例えば、鉄道車両の先頭部が変形するような事象が発生した場合であっても、運転台が分割構造であることで、変形したモジュールのみの交換で対応するものとなる。その際、交換するモジュールがパッチン錠により結合されていれば、結合位置の周辺が変形している場合でも、変形により取り外しが困難になる虞があるボルト締結等と比べて、パッチン錠は変形の影響を受け難いことから、モジュールの取り外し作業等が容易に行われるものである。
(2)上記(1)項において、前記複数のモジュールとして、上部機器モジュールと下部機器モジュールとで構成される第1機器モジュールを含み、前記上部機器モジュールと前記下部機器モジュールとを結合する、前記所定の形状を有する結合手段のうち、前記第1機器モジュールの正面視で少なくとも奥側に位置する結合手段が、前記パッチン錠である運転台構造(請求項1)。
本項に記載の運転台構造は、複数のモジュールとして第1機器モジュールを含み、この第1機器モジュールが、上部機器モジュールと下部機器モジュールとで構成されており、これらのモジュールは、上下の位置関係にあるものである。そして、上部機器モジュールと下部機器モジュールとを結合する、所定の形状を有する結合手段のうち、第1機器モジュールの正面視で少なくとも奥側に位置する結合手段として、パッチン錠が利用されているものである。
すなわち、第1機器モジュールの正面視で奥側の位置は、作業者の手が届き難い位置であり、このような位置がパッチン錠で結合されていることで、上部機器モジュールと下部機器モジュールとの結合及び結合解除の作業等が、円滑に行われるものである。更に、上部機器モジュールにパッチン錠の第1部材が固定され、下部機器モジュールにパッチン錠の第2部材が固定されることとすれば、上側に位置する第1部材に対して下側に位置する第2部材が掛止される態様となり、パッチン錠よる結合がより安定して行われるものとなる。なお、上部機器モジュールと下部機器モジュールとの結合は、例えば第1機器モジュールの正面視で手前側の位置では、作業者の手が届き易い位置であるため、ボルト締結部等の所定の形状を有する他の結合手段によって結合されていてもよい。
(3)上記(2)項において、前記パッチン錠の前記第1部材は、前記一方のモジュールに固定される第1固定部と、該第1固定部に固定されるフック部とを含み、前記パッチン錠の前記第2部材は、前記他方のモジュールに固定される第2固定部と、前記パッチン錠の開錠と施錠とを切り替えるために操作され、前記第2固定部に対して回動する操作部と、該操作部に対して回動可能に接続され、前記操作部の施錠操作を受けて、前記第1部材を前記第2部材に引き寄せるように付勢しながら、前記フック部に掛止されるラッチ部とを含む運転台構造(請求項2)。
本項に記載の運転台構造は、パッチン錠を構成する第1部材が、結合する2つのモジュールの一方のモジュールに、例えばねじ等で固定される第1固定部と、この第1固定部に固定されるフック部とを含んでいる。これらの第1固定部とフック部とは、一体的に構成されていてもよい。又、パッチン錠を構成する第2部材は、第2固定部、操作部、及び、ラッチ部を含んでいる。第2固定部は、結合する2つのモジュールの他方のモジュールに対して、例えば第1固定部と同様にねじ等で固定される。操作部は、パッチン錠の開錠と施錠とを切り替えるために作業者等により操作される部位であり、第2固定部に対して回動可能に接続されている。すなわち、操作部は、パッチン錠の施錠の際には、第2固定部に対して所定の位置まで回動され、ロック機構等によりその回動位置が維持されることとなり、パッチン錠の開錠の際には、施錠時と反対方向に回動されることとなる。
又、ラッチ部は、操作部に対して回動可能に接続されており、操作部に対して施錠の操作が行われると、第1部材を第2部材に引き寄せるように付勢しながら、第1部材のフック部に掛止されるものである。例えば、ラッチ部は、操作部により一方の端部が軸支される2本のアーム部と、2本のアーム部の他方の端部間に延在し、第1部材のフック部に接触して掛止される掛止部とを含んでいる。本項に記載の運転台構造は、上記のような構成のパッチン錠が用いられていることにより、パッチン錠によるモジュール間の結合が、より強固に行われる。更に、作業者によるパッチン錠の施錠及び開錠の操作が安定して行われ、延いては、パッチン錠により結合されるモジュールの結合作業及び取り外し作業が円滑に行われるものである。
(4)上記(3)項において、前記一方のモジュールは、前記他方のモジュールの上側に配置されており、前記第2部材の前記操作部は、前記パッチン錠の開錠操作の際に上方向に回動され、前記パッチン錠の施錠操作の際に下方向に回動される運転台構造(請求項3)。
本項に記載の運転台構造は、パッチン錠により結合される2つのモジュールの、一方のモジュールが他方のモジュールの上側に配置されている。すなわち、上下に配置される2つのモジュールがパッチン錠により結合されており、パッチン錠の第1部材が上側のモジュールに固定され、パッチン錠の第2部材が下側のモジュールに固定される。このため、下側のモジュールに固定される第2部材のラッチ部は、パッチン錠の施錠状態において、上側のモジュールに固定された第1部材のフック部に対して掛止され、第1部材を第2部材の方向、すなわち下方向に引き寄せるようにして付勢する態様となる。
又、パッチン錠の第2部材は、パッチン錠の開錠操作の際に操作部が上方向に回動され、パッチン錠の施錠操作の際に操作部が下方向に回動されるものである。これにより、第2部材は、パッチン錠の施錠状態において、操作部が下方向に回動された所定位置でロックされた状態、かつ、ラッチ部により第1部材のフック部を下方向に付勢する状態となる。すなわち、施錠状態で操作部が位置する方向と、ラッチ部によりフック部を引き寄せる方向との双方が、重力が作用する下方向になるため、パッチン錠によるモジュール間の結合をより安定して行うものとなる。
ここで、本項に記載の運転台構造と2つのモジュールの位置関係が逆の場合、すなわち、パッチン錠の第1部材が固定される一方のモジュールの上側に、パッチン錠の第2部材が固定される他方のモジュールが配置される場合を想定する。このとき、第2部材の操作部は、施錠の際に上方向、開錠の際に下方向に回動されるような配置になるため、施錠時に所定の位置まで回動されておらず、ロック機構等による回動位置の維持が不十分である場合は、操作部及びラッチ部の自重により、操作部が下方向に回動して、パッチン錠が開錠してしまう虞がある。しかしながら、本項に記載の運転台構造は、上記のように、パッチン錠の第1部材が固定される一方のモジュールの下側に、パッチン錠の第2部材が固定される他方のモジュールが配置される構成である。このため、操作部が施錠時に所定の位置まで回動されておらず、ロック機構等による回動位置の維持が不十分な場合であっても、操作部が上方向に回動することはなく、パッチン錠による結合状態が維持されるものである。
(5)上記(2)から(4)項において、前記複数のモジュールとして、マスターコントローラを含むメインモジュールと、鉄道車両の進行方向を基準として、前記メインモジュールの右側に配置される前記第1機器モジュールと、前記メインモジュールの左側に配置される第2機器モジュールと、前記メインモジュールの上側に配置されるディスプレイモジュールとを含む運転台構造(請求項4)。
本項に記載の運転台構造は、運転台を構成する複数のモジュールとして、メインモジュール、第1機器モジュール、第2機器モジュール、及び、ディスプレイモジュールを含むものである。メインモジュールは、鉄道車両の力行操作とブレーキ操作との双方を行うためのマスターコントローラを含んでいる。更に、メインモジュールは、例えば、マスターコントローラの他に、マスターコントローラを操作可能な位置に着席する運転士の足が収まる空間部や、運転士の足により操作される警笛ペダルやデッドマンペダル等の、運転中の運転士により操作される機器が主に設置される。
第1機器モジュールは、鉄道車両の進行方向を基準として、メインモジュールの右側に配置されるものであり、例えば、天板部分に各種の操作スイッチが配置されると共に、連絡装置等が設置される。第2機器モジュールは、鉄道車両の進行方向を基準として、メインモジュールの左側に配置されるものであり、例えば、天板部分に車内アナウンスを行うためのマイクが配置されると共に、各スイッチ等が設置される。又、ディスプレイモジュールは、メインモジュールの上側に配置されるものであり、鉄道車両の運転に必要な様々な情報を表示する表示部や、タッチ式で操作できる表示器、時計やスピーカ等が設置される。ディスプレイモジュールは、メインモジュールの上側だけでなく、第1機器モジュールや第2機器モジュールの上側まで延在していてもよい。本項に記載の運転台構造は、これらのモジュールを結合する所定の形状を有する結合手段として、任意の2つのモジュールを結合する任意の結合位置に、パッチン錠が利用されていることで、各モジュールの機能を具体化しながらも、部分的な作業の作業性が向上されるものである。
(6)複数のモジュールが、所定の形状を有する結合手段を介して、着脱自在に組み合わされて構成される鉄道車両の運転台の構築方法であって、前記所定の形状を有する結合手段の少なくとも一部として、結合する2つのモジュールの一方のモジュールに固定される第1部材と他方のモジュールに固定される第2部材とを含み、前記第1部材に対して前記第2部材が掛止されることで、2つのモジュール同士を引き寄せて相互連結するパッチン錠を用いる運転台の構築方法。
(7)上記(6)項において、前記複数のモジュールとして、上部機器モジュールと下部機器モジュールとで構成した第1機器モジュールを用い、前記上部機器モジュールと前記下部機器モジュールとを結合する、前記所定の形状を有する結合手段のうち、前記第1機器モジュールの正面視で少なくとも奥側に位置する結合手段に、前記パッチン錠を用いる運転台の構築方法(請求項5)。
)上記()項において、前記パッチン錠の前記第1部材は、前記一方のモジュールに固定される第1固定部と、該第1固定部に固定されるフック部とを含むものであり、
前記パッチン錠の前記第2部材は、前記他方のモジュールに固定される第2固定部と、前記パッチン錠の開錠と施錠とを切り替えるために操作され、前記第2固定部に対して回動する操作部と、該操作部に対して回動可能に接続され、前記操作部の施錠操作を受けて、前記第1部材を前記第2部材に引き寄せるように付勢しながら、前記フック部に掛止されるラッチ部とを含むものである運転台の構築方法(請求項)。
)上記()項において、前記一方のモジュールは、前記他方のモジュールの上側に配置されるものであり、前記第2部材の前記操作部は、前記パッチン錠の開錠操作の際に上方向に回動され、前記パッチン錠の施錠操作の際に下方向に回動されるものである運転台の構築方法(請求項)。
10)上記()から()項において、前記複数のモジュールとして、マスターコントローラを含むメインモジュールと、鉄道車両の進行方向を基準として、前記メインモジュールの右側に配置される前記第1機器モジュールと、前記メインモジュールの左側に配置される第2機器モジュールと、前記メインモジュールの上側に配置されるディスプレイモジュールとを用いる運転台の構築方法(請求項)。
して、(6)から(10)項の運転台の構築方法は、各々、上記(1)から(5)項に記載の運転台構造を実現するものであり、上記(1)から(5)項の運転台構造に対応する同等の作用を奏するものである。
本発明は上記のような構成であるため、鉄道車両の運転台に対する部分的な作業の作業性を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態に係る運転台構造の三面図である。 図1の運転台構造のモジュール分割のイメージ図である。 所定の形状を有する結合手段による結合位置を例示した、図1の運転台構造の正面図である。 第1機器モジュールの内部構造を正面及び側面から示した内部構造図である。 図4に示されたパッチン錠による結合位置近傍を示す拡大図である。 パッチン錠の構造を示すイメージ図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面に基づいて説明する。ここで、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については、詳しい説明を省略することとし、又、図面の全体を通して、同一部分若しくは相当する部分は、同一の符号で示している。
本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、図1に示すように、メインモジュール12と、第1機器モジュール14と、第2機器モジュール16と、ディスプレイモジュール18と、台座モジュール20とが、着脱自在に組み合わされて構成されている。より詳しくは、メインモジュール12は、操作モジュール22と、スペーサモジュール24(24A、24B)と、第3機器モジュール26とが組み合わされたものであり、第1機器モジュール14は、上部機器モジュール28と、下部機器モジュール30とが組み合わされたものであり、ディスプレイモジュール18は、右ディスプレイモジュール32と、左ディスプレイモジュール34とが組み合わされたものである。
すなわち、本実施例において、運転台構造10は、図2にハッチングで分けて図示しているように、メインモジュール12を構成する操作モジュール22及び2つのスペーサモジュール24A、24B及び第3機器モジュール26と、第1機器モジュール14を構成する上部機器モジュール28及び下部機器モジュール30と、第2機器モジュール16と、ディスプレイモジュール18を構成する右ディスプレイモジュール32及び左ディスプレイモジュール34と、台座モジュール20との、合計で10個のモジュールが組み合わされて構成されている。なお、図1及び図2に示したモジュール構造は一例であり、本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、10個より多くのモジュールや、10個より少ないモジュールで構成されていてもよい。例えば、操作モジュール22と第3機器モジュール26との間に、更に別のスペーサモジュール24が設置されていてもよい。
ここで、図1を参照して、上述した各モジュールについて簡単に説明すると、操作モジュール22は、鉄道車両の力行操作及びブレーキ操作の双方を担うマスターコントローラ36や、全後進スイッチレバーを含むものである。スペーサモジュール24Aは、操作モジュール22の右側において、操作モジュール22と上部機器モジュール28との間の隙間を埋めるように配置され、同様に、スペーサモジュール24Bは、操作モジュール22の左側において、操作モジュール22と第2機器モジュール16との間の隙間を埋めるように配置されている。第3機器モジュール26には、着脱式壁部38、着脱式壁部38の紙面手前側に位置する、操縦席に座った運転士の足を収納する空間部39、空気・電気笛ペダル42等が設けられる。
上部機器モジュール28には、各種の操作スイッチ等が設けられ、図1の例では、把持部29が設置されている。下部機器モジュール30には、前面扉54A、54B、側面扉56、ワイパースイッチ、温風暖房スイッチ57等が設けられ、内部には機器90A〜90D(図4参照)が設置される。第2機器モジュール16は、車内アナウンス用のマイク17、ATC運転切替スイッチ93、非常短絡スイッチ94等が設置される。右ディスプレイモジュール32には、第1メータ表示器のバックアップを兼ねる表示部96が設置され、左ディスプレイモジュール34には、乗務員及びメンテナンス支援のための表示部97と、運転・車両情報のための表示部98とが設置されている。台座モジュール20には、前照灯足踏減光スイッチペダル40が設けられている。なお、各モジュールに設置される上述した機器は一例であり、車両毎に異なる運転台の仕様を満たすように、各モジュールに設置される機器が選定される。又、下部機器モジュール30に設けられた前面扉54A、54B、側面扉56を含み、各モジュールに設置される扉は、作業性の観点から、取り外し可能なヒンジ構造によって支持されていてもよい。又、各モジュールの基本構造は、きせ部分を構成する複数の板金や、複数の骨組等が組み合わされて構成されている。
又、本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、隣接するモジュール間が、所定の形状を有する結合手段72を介して、着脱自在に結合されている。ここで、所定の形状を有する結合手段72とは、結合手段72自体が所定形状を有するものを意味するが、2つのモジュール間の結合に複数の結合手段72が用いられる場合には、複数の結合手段72の配置間隔が所定間隔に設定されていてもよい。更に、モジュール同士を組み合わせる全ての結合手段72が共通の形状を有する必要はなく、組み合わされる2つのモジュールの、互いに結合される位置に、共通の形状の結合手段72が用いられるようになっていれば、結合位置毎に異なる形状の結合手段72が用いられてよい。
具体的に、図3には、所定の形状を有する結合手段72として、ボルト締結部74により結合されている箇所の例を、丸印で示している(図3の例では計8か所)。より詳しくは、ボルト締結部74Aは、操作モジュール22と第3機器モジュール26とを結合するものであり、ボルト締結部74Bは、スペーサモジュール24Aと第3機器モジュール26とを結合するものであり、ボルト締結部74Cは、スペーサモジュール24Bと第3機器モジュール26とを結合するものである。更に、ボルト締結部74Dは、台座モジュール20と第2機器モジュール16とを結合するものであり、ボルト締結部74Eは、台座モジュール20と下部機器モジュール30とを結合するものである。又、本例の如くボルト締結部74を採用する場合には、ボルトナットの座面を当接させるフランジ部やシート部を、各モジュールの対向部分において相補的な位置や形状を有するように構成するものである。なお、図3での図示は省略するが、図3で丸印を付した箇所以外でも、ボルト締結部74による結合が随処で行われている。
更に、本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、上部機器モジュール28と下部機器モジュール30とを結合する、所定の形状を有する結合手段72として、所謂パッチン錠が使用されている。具体的に、図4には、第1機器モジュール14を構成する上部機器モジュール28及び下部機器モジュール30の、内部構造の一部を示している。図4を確認すると、上部機器モジュール28と下部機器モジュール30とは、図4(a)における紙面奥側と右側とにおいて、所定の形状を有する結合手段72としてパッチン錠76により結合されている。本実施例では、紙面奥側に2つのパッチン錠76が用いられ、右側に1つのパッチン錠76が用いられている。ここで、パッチン錠76とは、結合する2つのモジュールの一方に固定される部材と他方に固定される部材との2つの部材から成り、一方の部材に対して他方の部材が掛止されることで2つのモジュール同士を引き寄せて相互連結する施錠状態と、2つの部材間の掛止が解除されることで2つのモジュールの連結が解除される開錠状態とに、切り替え操作可能なものである。
図6に、本実施例で用いているパッチン錠76の構成を詳細に示している。図示のように、このパッチン錠76は、結合する2つのモジュールに固定される2つの部材として、第1部材77と第2部材80とから成る。第1部材77は、図4及び図5に示されているように、上部機器モジュール28の後壁部28aに取り付けられた台座52、或いは、横壁部28bに取り付けられた台座52に対して、ねじ固定されている。第2部材80は、下部機器モジュール30のフレーム部58と骨組60Dとを跨ぐようにして取り付けられた台座59、或いは、下部機器モジュール30の横壁部30aに取り付けられた台座59に対して、ねじ固定されている。
パッチン錠76の第1部材77は、側面視J型を成しており、ねじ固定のためのねじ穴が設けられた第1固定部78と、J型の湾曲部分に相当するフック部79とを含んでいる。パッチン錠76の第2部材80は、第2固定部81、操作部83、ラッチ部85を含んでいる。第2固定部81は、ねじ固定のためのねじ穴(図示省略)が設けられたものであり、爪部83aを含む操作部83は、第2固定部81に取り付けられた第1軸部82を回転軸として第2固定部81に対して回動するものである。ラッチ部85は、操作部83に取り付けられた第2軸部84を回転軸として操作部83に対して回動する2本アーム部86と、2本のアーム部86によって軸支された円柱状の掛止部88とを含み、2本のアーム部86の夫々にばね87が設けられている。
上記のような構成のパッチン錠76は、図4〜図6に示されているような施錠状態では、第1部材77のフック部79に対して、第2部材80の掛止部88が掛止される。このとき、回動可能な操作部83は第2固定部81に最も接近した位置にあり、詳しい説明は省略するが、第2固定部81に対する操作部83の回動を抑制するロック機構が作用する。操作部83が第2固定部81に最も接近した位置にあることで、2本のアーム部86に接続された掛止部88と第2軸部84とが離される方向の力が作用する。そして、その力に反抗するようにして、ばね87を含む2本のアーム部86が緊張状態になり、アーム部86により軸支された掛止部88を、第2固定部81側に引き寄せるように付勢する。このような作用により、第1部材77が固定された上部機器モジュール28と、第2部材80が固定された下部機器モジュール30とが連結される。
一方、パッチン錠76は、第2部材80の操作部83が作業者等により操作されることで、上述した施錠状態から開錠状態に切り替えられる。具体的に、ロック機構が解除され、操作部83の爪部83aが、図6(b)における右上方向に持ち上げられると、操作部83が第1軸部82を回転軸として第2固定部81に対して回動し、操作部83に取り付けられた第2軸部84が操作部83と共に移動する。すると、2本のアーム部86が、軸支している掛止部88を第1部材77のフック部79に残した状態で、第2軸部84を回転軸として操作部83に対して回動する態様となり、掛止部88と第2軸部84とが離される方向の力が弱められる。その結果、ばね87を含む2本のアーム部86の緊張状態が解除され、操作部83が更に回動されることで、第1部材77のフック部79から掛止部88が取り外し可能な状態になる。このような作用により、第1部材77が固定された上部機器モジュール28と、第2部材80が固定された下部機器モジュール30との連結が解除される。
図4に戻ると、本実施例では、上部機器モジュール28と下部機器モジュール30とは、図4(a)における紙面奥側と右側とにおいてパッチン錠76により結合されているが、図4(a)における紙面手前側等は、ボルト締結部74等の、所定の形状を有する他の結合手段72で結合されている。
なお、図4を確認すると、下部機器モジュール30の内部に、4つの機器90(90A〜90D)が設置されている。これらの機器90について簡単に説明すると、3つの機器90A〜90Cは、夫々、下部機器モジュール30の背面側を構成する4本の骨組60D〜60Gのうち、2本の骨組60D及び60Eに固定された、機器取付盤61C〜61Eを介して取り付けられている。他方、機器90Dは、下部機器モジュール30内に設けられたスライド式収容部62に収容されている。
なお、パッチン錠76による結合は、図4及び図5に示したような上下に配置された2つのモジュールに限定されず、横方向に隣接する2つのモジュールの結合に用いられてもよい。又、パッチン錠76により結合する2つのモジュールの位置関係に関わらず、2つのモジュールのうち、取り外す頻度が高いと考えられるモジュールに、第2部材と比べてサイズが小さい第1部材を固定し、取り外す頻度が低いと考えられるモジュールに、第2部材を固定してもよい。更に、パッチン錠76は、図4〜図6に示した構成のものに限定されず、結合する2つのモジュールの一方に固定される部材と他方に固定される部材とを含み、一方の部材に対して他方の部材が掛止されることで、2つのモジュール同士を引き寄せて相互連結する構成のものであればよい。
さて、上記構成をなす本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能である。すなわち、本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、図1及び図2に示されるように、複数のモジュールが、所定の形状を有する結合手段72を介して、着脱自在に組み合わされて構成されたものである。所定の形状を有する結合手段72は、例えば、図3に示すボルト締結部74等の着脱自在に結合可能なものであり、溶接等の取り外しが困難な結合手段を含まないものである。そして、本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、そのような所定の形状を有する結合手段72の少なくとも一部に、図4〜図6に示すような所謂パッチン錠76と呼ばれるものが利用されている。このパッチン錠76は、結合する2つのモジュールの、一方のモジュールに固定される第1部材77と、他方のモジュールに固定される第2部材80とを含み、第1部材77に対して第2部材80が掛止されることで、2つのモジュール同士を引き寄せて相互連結するものである。
上記のように、本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、一体構造ではなくモジュール単位の分割構造になっているため、設計変更、改造、交換等の作業をモジュール単位で行えばよく、これらの作業に柔軟に対応することができる。特に、作業者の手が届き難いモジュール間の結合位置が、パッチン錠76により結合されていることで、ボルト締結部74等と比べて結合及び取り外しの作業が容易となり、運転台10に対する部分的な作業の作業性を大幅に向上することができる。例えば、鉄道車両の先頭部が変形するような事象が発生した場合であっても、運転台10が分割構造であることで、変形したモジュールのみの交換で対応することができる。その際、交換するモジュールがパッチン錠76により結合されていれば、結合位置の周辺が変形している場合でも、変形により取り外しが困難になる虞があるボルト締結部74等と比べて、パッチン錠76は変形の影響を受け難いことから、モジュールの取り外し作業等を容易に行うことができる。
又、本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、図1に示すように、運転台を構成する複数のモジュールとして、メインモジュール12、第1機器モジュール14、第2機器モジュール16、及び、ディスプレイモジュール18を含むものである。メインモジュール12は、鉄道車両の力行操作とブレーキ操作との双方を行うためのマスターコントローラ36を含んでいる。更に、メインモジュール12は、例えば、マスターコントローラ36の他に、マスターコントローラ36を操作可能な位置に着席する運転士の足が収まる空間部39や、運転士の足により操作される前照灯足踏減光スイッチペダル40や空気・電気笛ペダル42等の、運転中の運転士により操作される機器が主に設置される。
第1機器モジュール14は、鉄道車両の進行方向を基準として、メインモジュール12の右側に配置されるものであり、例えば、天板部分に各種の操作スイッチが配置されると共に、連絡装置等が設置される。第2機器モジュール16は、鉄道車両の進行方向を基準として、メインモジュール12の左側に配置されるものであり、例えば、天板部分に車内アナウンスを行うためのマイク17が配置されると共に、各スイッチ等が設置される。又、ディスプレイモジュール18は、メインモジュール12の上側に配置されるものであり、鉄道車両の運転に必要な様々な情報を表示する表示部96〜98や、タッチ式で操作できる表示器、時計やスピーカ等が設置される。ディスプレイモジュール18は、メインモジュール12の上側だけでなく、第1機器モジュール14や第2機器モジュール16の上側まで延在していてもよい。本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、これらのモジュールを結合する所定の形状を有する結合手段72として、任意の2つのモジュールを結合する任意の結合位置に、パッチン錠76が利用されていることで、各モジュールの機能を具体化しながらも、部分的な作業の作業性を向上することができる。
又、本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、図6に示すように、パッチン錠76を構成する第1部材77が、結合する2つのモジュールの一方のモジュールに、例えばねじ等で固定される第1固定部78と、この第1固定部78に固定されるフック部79とを含んでいる。図6の例では、第1固定部78とフック部79とが一体的に構成されている。又、パッチン錠76を構成する第2部材80は、第2固定部81、操作部83、及び、ラッチ部85を含んでいる。第2固定部81は、結合する2つのモジュールの他方のモジュールに対して、例えば第1固定部78と同様にねじ等で固定される。操作部83は、パッチン錠76の開錠と施錠とを切り替えるために作業者等により操作される部位であり、第2固定部81に対して回動可能に接続されている。すなわち、操作部83は、パッチン錠76の施錠の際には、第2固定部81に対して所定の位置まで回動され、ロック機構等によりその回動位置が維持されることとなり、パッチン錠76の開錠の際には、施錠時と反対方向に回動されることとなる。
又、ラッチ部85は、操作部83に対して回動可能に接続されており、操作部83に対して施錠の操作が行われると、第1部材77を第2部材80に引き寄せるように付勢しながら、第1部材77のフック部79に掛止されるものである。図6の例では、ラッチ部85は、操作部83により一方の端部が軸支される2本のアーム部86と、2本のアーム部86の他方の端部間に延在し、第1部材77のフック79部に接触して掛止される掛止部88とを含んでいる。本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、上記のような構成のパッチン錠76が用いられていることにより、パッチン錠76によるモジュール間の結合を、より強固に行うことができる。更に、作業者によるパッチン錠76の施錠及び開錠の操作を安定して行うことができ、延いては、パッチン錠76により結合されるモジュールの結合作業及び取り外し作業を円滑に行うことが可能となる。
更に、本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、図4に示すように、パッチン錠76により結合される2つのモジュールの、一方のモジュールが他方のモジュールの上側に配置されている。より具体的には、第1機器モジュール14を構成する、上下の位置関係にある上部機器モジュール28と下部機器モジュール30とが、図4の例では図4(a)における紙面奥側と右側とにおいて、パッチン錠76により結合されている。すなわち、パッチン錠76の第1部材77が、上側の上部機器モジュール28に固定され、パッチン錠76の第2部材80が、下側の下部機器モジュール30に固定されている。このため、下部機器モジュール30に固定される第2部材80のラッチ部85は、パッチン錠76の施錠状態において、上部機器モジュール28に固定された第1部材77のフック部79に対して掛止され、第1部材77を第2部材80の方向、すなわち下方向に引き寄せるようにして付勢する態様となる。
又、パッチン錠76の第2部材80は、パッチン錠76の開錠操作の際に操作部83が上方向に回動され、パッチン錠76の施錠操作の際に操作部83が下方向に回動されるものである。これにより、第2部材80は、パッチン錠76の施錠状態において、操作部83が下方向に回動された所定位置でロックされた状態、かつ、ラッチ部85により第1部材77のフック部79を下方向に付勢する状態となる。すなわち、施錠状態で操作部83が位置する方向と、ラッチ部85によりフック部79を引き寄せる方向との双方が、重力が作用する下方向になるため、パッチン錠76によるモジュール28、30間の結合をより安定して行うことができる。更に、図4の例でパッチン錠76が利用されている位置は、作業者の手が届き難い位置であり、このような位置がパッチン錠76で結合されていることで、上部機器モジュール28と下部機器モジュール30との結合及び結合解除の作業等を、円滑に行うことが可能となる。
ここで、パッチン錠76の向きが図4の例とは上下反対に取り付けられる場合、すなわち、上部機器モジュール28にパッチン錠76の第2部材80が固定され、下部機器モジュール30にパッチン錠76の第1部材77が固定される場合を想定する。このとき、第2部材80の操作部83は、施錠の際に上方向、開錠の際に下方向に回動されるような配置になるため、施錠時に所定の位置まで回動されておらず、ロック機構等による回動位置の維持が不十分である場合は、操作部83及びラッチ部85の自重により、操作部83が下方向に回動して、パッチン錠76が開錠してしまう虞がある。しかしながら、本発明の実施の形態に係る運転台構造10は、上記のように、パッチン錠76の第1部材77が、上側の上部機器モジュール28に固定され、パッチン錠76の第2部材80が、下側の下部機器モジュール30に固定されている。このため、操作部83が施錠時に所定の位置まで回動されておらず、ロック機構等による回動位置の維持が不十分な場合であっても、操作部83が上方向に回動することはなく、パッチン錠76による結合状態を維持することができる。
10:運転台構造、12:メインモジュール、14:第1機器モジュール、16:第2機器モジュール、18:ディスプレイモジュール、28:上部機器モジュール、30:下部機器モジュール、36:マスターコントローラ、72:所定の形状を有する結合手段、76:パッチン錠、77:第1部材、78:第1固定部、79:フック部、80:第2部材、81:第2固定部、83:操作部、85:ラッチ部

Claims (8)

  1. 複数のモジュールが、所定の形状を有する結合手段を介して、着脱自在に組み合わされて構成される鉄道車両の運転台構造であって、
    前記所定の形状を有する結合手段の少なくとも一部は、結合する2つのモジュールの一方のモジュールに固定される第1部材と他方のモジュールに固定される第2部材とを含み、前記第1部材に対して前記第2部材が掛止されることで、2つのモジュール同士を引き寄せて相互連結するパッチン錠であり、
    前記複数のモジュールとして、上部機器モジュールと下部機器モジュールとで構成される第1機器モジュールを含み、
    前記上部機器モジュールと前記下部機器モジュールとを結合する、前記所定の形状を有する結合手段のうち、前記第1機器モジュールの正面視で少なくとも奥側に位置する結合手段が、前記パッチン錠であることを特徴とする運転台構造。
  2. 前記パッチン錠の前記第1部材は、前記一方のモジュールに固定される第1固定部と、該第1固定部に固定されるフック部とを含み、
    前記パッチン錠の前記第2部材は、前記他方のモジュールに固定される第2固定部と、前記パッチン錠の開錠と施錠とを切り替えるために操作され、前記第2固定部に対して回動する操作部と、該操作部に対して回動可能に接続され、前記操作部の施錠操作を受けて、前記第1部材を前記第2部材に引き寄せるように付勢しながら、前記フック部に掛止されるラッチ部とを含むことを特徴とする請求項1記載の運転台構造。
  3. 前記一方のモジュールは、前記他方のモジュールの上側に配置されており、
    前記第2部材の前記操作部は、前記パッチン錠の開錠操作の際に上方向に回動され、前記パッチン錠の施錠操作の際に下方向に回動されることを特徴とする請求項2記載の運転台構造。
  4. 前記複数のモジュールとして、マスターコントローラを含むメインモジュールと、鉄道車両の進行方向を基準として、前記メインモジュールの右側に配置される前記第1機器モジュールと、前記メインモジュールの左側に配置される第2機器モジュールと、前記メインモジュールの上側に配置されるディスプレイモジュールとを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の運転台構造。
  5. 複数のモジュールが、所定の形状を有する結合手段を介して、着脱自在に組み合わされて構成される鉄道車両の運転台の構築方法であって、
    前記所定の形状を有する結合手段の少なくとも一部として、結合する2つのモジュールの一方のモジュールに固定される第1部材と他方のモジュールに固定される第2部材とを含み、前記第1部材に対して前記第2部材が掛止されることで、2つのモジュール同士を引き寄せて相互連結するパッチン錠を用い
    前記複数のモジュールとして、上部機器モジュールと下部機器モジュールとで構成した第1機器モジュールを用い、
    前記上部機器モジュールと前記下部機器モジュールとを結合する、前記所定の形状を有する結合手段のうち、前記第1機器モジュールの正面視で少なくとも奥側に位置する結合手段に、前記パッチン錠を用いることを特徴とする運転台の構築方法。
  6. 前記パッチン錠の前記第1部材は、前記一方のモジュールに固定される第1固定部と、該第1固定部に固定されるフック部とを含むものであり、
    前記パッチン錠の前記第2部材は、前記他方のモジュールに固定される第2固定部と、前記パッチン錠の開錠と施錠とを切り替えるために操作され、前記第2固定部に対して回動する操作部と、該操作部に対して回動可能に接続され、前記操作部の施錠操作を受けて、前記第1部材を前記第2部材に引き寄せるように付勢しながら、前記フック部に掛止されるラッチ部とを含むものであることを特徴とする請求項記載の運転台の構築方法。
  7. 前記一方のモジュールは、前記他方のモジュールの上側に配置されるものであり、
    前記第2部材の前記操作部は、前記パッチン錠の開錠操作の際に上方向に回動され、前記パッチン錠の施錠操作の際に下方向に回動されるものであることを特徴とする請求項記載の運転台の構築方法。
  8. 前記複数のモジュールとして、マスターコントローラを含むメインモジュールと、鉄道車両の進行方向を基準として、前記メインモジュールの右側に配置される前記第1機器モジュールと、前記メインモジュールの左側に配置される第2機器モジュールと、前記メインモジュールの上側に配置されるディスプレイモジュールとを用いることを特徴とする請求項からのいずれか1項記載の運転台の構築方法。
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