JP6933486B2 - 機器箱 - Google Patents
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Description
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、機器箱に収容される機器に対する作業スペースを効率よく確保することにある。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の機器箱は、スライド式収容部に収容される少なくとも1つの機器が、機器箱の正面視で手前側に開く開閉部を有している。この開閉部は、機器箱の正面視で左側或いは右側のうち、スライド式収容部により機器をスライドさせる一側方に対応する側とは、反対側に設けられた軸を回転軸として開閉する。すなわち、スライド式収容部により、機器を機器箱から突出させるために、機器箱の正面視で右側へ機器がスライド移動される場合は、そのスライド方向と反対の左側に設けられた軸を回転軸として、機器の開閉部が開閉される。又、スライド式収容部により、機器箱の正面視で左側へ機器がスライド移動される場合は、そのスライド方向と反対の右側に設けられた軸を回転軸として、機器の開閉部が開閉される。
本項に記載の機器箱は、スライド式収容部により機器をスライド移動させる一側方に、外壁が設けられており、更に、その外壁に、外側に開く開閉扉或いは取り外し可能な壁構造が設けられたものである。これにより、スライド式収容部に収容されている機器が、機器箱内に収まっている状態では、開閉扉或いは取り外し可能な壁構造が閉じられ、外壁により機器箱の一側方が密閉される。又、スライド式収容部に収容されている機器がスライド移動される際には、外壁の開閉扉が開かれて、或いは、取り外し可能な壁構造が取り外されて、機器を機器箱から突出させるための開口部が外壁に形成される。このように、機器への作業が発生する場合等の必要に応じて、機器を機器箱から突出させるための開口部が形成されるため、外壁による機器箱の密閉性を有しながらも、効率よく作業スペースが確保されるものとなる。
本項に記載の機器箱は、鉄道車両の運転室に設けられる運転台構造を構成する複数のモジュールのうち、少なくとも1つのモジュールに設けられるものである。すなわち、運転台構造には、鉄道車両の運転に係る様々な機器が設置されるため、そのような機器の一部を収容するように、運転台構造を構成するモジュールに設けられるものである。ここで、上記の運転台構造のように、一体構造ではなく複数のモジュールによる分割構造である場合、各モジュールの大きさに制約を受けることがある。しかしながら、本項に記載の機器箱は、大きさの制約を受けたモジュールに設けられたとしても、スライド式収容部によって機器に対する作業スペースが確保されるため、作業性が維持されるものである。
本発明の実施の形態に係る機器箱は、鉄道車両の運転室や客室等に設置される機器を収容するものであり、以下に示す実施例では、主に、運転台構造の一部を構成する機器箱として説明されている。しかしながら、本発明の実施の形態に係る機器箱は、実施例の構成に限定されるものではなく、鉄道車両に設置される任意の機器を、鉄道車両の任意の位置において収容するために利用可能なものである。
又、本実施例において、機器箱100のスライド式収容部62に収容されている機器84Dは、図2(a)における左側に設けられたヒンジ機構86によって、図2(a)における紙面手前側に開く開閉部88を備えている。更に、この開閉部88の前面側(図2(b)における左側)には、開閉部88と共に移動する、機器84Dの構成部材90が取り付けられている。なお、機器84Dは、スライド式収容部62に対して、ボルト締結部等を介して取り付けられる。又、機器84Dへ接続される配線は、機器84Dのスライド移動に干渉しないような十分な長さ及びルートで引き回されている。
Claims (6)
- 鉄道車両に設置される機器を収容する機器箱であって、
少なくとも1つの機器を収容すると共に、該少なくとも1つの機器の一部が当該機器箱の一側方から外側へ突出するようにスライド可能なスライド式収容部を備え、
前記スライド式収容部は、当該機器箱内に当該機器箱の正面視で奥行き方向に間隔を空けて配置される少なくとも2本のスライドレールと、前記少なくとも1つの機器が載置される底板部と、該底板部に固定されると共に、前記少なくとも2本のスライドレールの何れか一方にスライド移動可能に係合する複数のスライドキャリアと、を含むことを特徴とする機器箱。 - 鉄道車両に設置される機器を収容する機器箱であって、
少なくとも1つの機器を収容すると共に、該少なくとも1つの機器の一部が当該機器箱の一側方から外側へ突出するようにスライド可能なスライド式収容部を備え、
前記少なくとも1つの機器は、当該機器箱の正面視で左側或いは右側のうち、前記一側方に対応する側と反対側に設けられた軸を回転軸として、当該機器箱の正面視で手前側に開く開閉部を有し、当該機器箱の正面視で前記開閉部の手前側に、前記少なくとも1つの機器の構成部材が取り付けられていることを特徴とする機器箱。 - 前記スライド式収容部は、当該機器箱内に当該機器箱の正面視で奥行き方向に間隔を空けて配置される少なくとも2本のスライドレールと、前記少なくとも1つの機器が載置される底板部と、該底板部に固定されると共に、前記少なくとも2本のスライドレールの何れか一方にスライド移動可能に係合する複数のスライドキャリアと、を含むことを特徴とする請求項2記載の機器箱。
- 前記一側方に外壁が設けられると共に、該外壁に、外側に開く開閉扉或いは取り外し可能な壁構造が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の機器箱。
- 鉄道車両の運転室に設けられる運転台構造を構成する複数のモジュールのうち、少なくとも1つのモジュールに設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の機器箱。
- 前記運転室には、該運転室の前方に具備される貫通扉への通路が設けられており、
前記少なくとも1つのモジュールは、前記運転台構造を構成する、マスターコントローラを含むメインモジュールと、鉄道車両の進行方向を基準として、前記メインモジュールの右側に配置される第1機器モジュールと、前記メインモジュールの左側に配置される第2機器モジュールと、前記メインモジュールの上側に配置されるディスプレイモジュールとのうち、前記通路に隣接して設置されるモジュールであり、
前記スライド式収容部は、前記少なくとも1つの機器を、前記通路に隣接して設置されるモジュールの、前記通路と隣接する一側方から、前記通路に向けてスライドさせるものであることを特徴とする請求項5記載の機器箱。
Priority Applications (1)
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JP2017072354A JP6933486B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 機器箱 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017072354A JP6933486B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 機器箱 |
Publications (2)
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JP2018172079A JP2018172079A (ja) | 2018-11-08 |
JP6933486B2 true JP6933486B2 (ja) | 2021-09-08 |
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Family Applications (1)
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JP2017072354A Active JP6933486B2 (ja) | 2017-03-31 | 2017-03-31 | 機器箱 |
Country Status (1)
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- 2017-03-31 JP JP2017072354A patent/JP6933486B2/ja active Active
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