JP6931315B2 - 電気接続箱及びワイヤハーネス - Google Patents
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Description
図1ないし図3において、電気接続箱1は、外部に露出した状態でトラックに搭載される(一例であるものとする)。具体的には、トラックにおけるキャビンと荷台との間の、雨が掛かったり雪が積もったりする部分に搭載される。このような電気接続箱1は、電気ブロック2と、この電気ブロック2を収容するための筐体3とを備えて構成される。また、電気接続箱1は、筐体3の内部に図示しないワイヤハーネスが引き込まれるように構成される(ワイヤハーネスは、この端末等の所定位置に電気接続箱1を備えて自動車に配索される)。
図3において、電気ブロック2は、複数の電気部品が組み付けられる部材として備えられる。また、電気ブロック2は、上記電気部品が所定回路に接続される部材として備えられる。具体的には、リレー4が樹脂製のリレー組み付け部5に組み付けられるとともに、ヒューズ6、7、8が樹脂製のヒューズ組み付け部9、10、11に組み付けられるような部材として備えられる(電気ブロック2の構成は一例である)。
図1ないし図6において、筐体3は、絶縁性を有する樹脂製であって、電気ブロック2が着脱自在に組み付けられるフレーム12と、このフレーム12の上部開口13を覆うアッパーカバー14と、フレーム12の下部開口15を覆うロアカバー16とを備えて構成される。このような筐体3には、固定脚部17、18、19が設けられる。また、筐体3には、図示しないワイヤハーネスが挿通される挿通孔20と、ワイヤハーネスの端末に対する端末収容空間21とが形成される。
図1及び図11において、フレーム12は、樹脂成形品であって、矢印Pの上下方向にのびて高さがある外周壁22と、この外周壁22の内側に配設される内周壁23とを有して、上下が開口する箱形状の部材に形成される。このようなフレーム12の外周壁22には、アッパーカバー14に対するロック部24、25と、同じくアッパーカバー14に対する一対の係止爪26と、ロアカバー16に対するロック部27とが設けられる。また、外周壁22には、係止爪26に合わせて一対の係止保護部28が設けられる。さらに、外周壁22には、上記固定脚部17、18が設けられる。一方、内周壁23の内側には、電気ブロック2の組み付け先になる組み付け部29が形成される。この組み付け部29は、カセット式の電気ブロック2の形状に合わせて形成される。フレーム12は、外周壁22及び内周壁23を有することから、これら外周壁22及び内周壁23の部分が二重壁の構造30となるように形成される。
図3、図6、及び図11において、二重壁の構造30は、外周壁22と、内周壁23と、これら外周壁22及び内周壁23を連結する複数の連結リブ31と、外周壁22及び内周壁23の間で複数の連結リブ31により区画形成される隙間32とを備えて構成される。また、二重壁の構造30は、外周壁22の下側の端部33及び内周壁23の下側の端部34にて構成されるフレーム側継ぎ目35を更に備えて構成される。尚、フレーム側継ぎ目35が形成される外周壁22の下側の端部33及び内周壁23の下側の端部34は、同じ高さ位置に配置される。
図1、図3、及び図5において、外周壁22は、フレーム12の周方向に複数の外壁22a、22b…を連続させて略枠状に形成される。内周壁23は、外周壁22の内側に所定の間隔(図11の連結リブ31や隙間32に応じた間隔)で配置される。内周壁23は、フレーム12の周方向に複数の内壁23a、23b…を連続させて形成される。尚、図5における引用符号36の部分は連続部を示す。連続部36は、内周壁23における周方向の一端が外周壁22に連続する部分として形成される。
図3、図5、及び図6において、フレーム側継ぎ目35は、フレーム12にロアカバー16が取り付けられた状態で、後述するカバー側継ぎ目46が挿入される凹状の部分に形成される。フレーム側継ぎ目35は、カバー側継ぎ目46が挿入されても隙間37が生じるような大きさに形成される(別な言い方をすれば、隙間37が生じるようなサイズにカバー側継ぎ目46が形成される)。フレーム側継ぎ目35における引用符号38は外周壁22の内面(外壁22aの内面)を示す。フレーム側継ぎ目35は、後述するカバー側継ぎ目46と共に防水構造39を形成する。
図1ないし図3において、アッパーカバー14は、上部開口13に合わせた形状の本体壁40と、高さの低いカバー周壁41とを有して、浅底で蓋形状の部材に形成される。カバー周壁41は、複数の側壁41a、41b…を連続させて形成される。このようなアッパーカバー14には、フレーム12のロック部24、25に対するロック部57、58が形成される。また、アッパーカバー14(側壁41a)には、フレーム12の一対の係止爪26に対する一対の係止部42が形成される。尚、本体壁40は、筐体3を構成する壁のうち最も上に位置する壁になり、そのため天井壁と呼んでもよいものとする。
図1、図3、及び図4において、ロアカバー16は、底壁43と、高さの低いカバー周壁44とを有して、蓋形状の部材に形成される。カバー周壁44は、複数の側壁44a、44b…を連続させて形成される。このようなロアカバー16には、フレーム12のロック部27に対するカバー側のロック部45が複数形成される。また、ロアカバー16には、凹状のフレーム側継ぎ目35に挿入される凸状のカバー側継ぎ目46が形成される。さらに、ロアカバー16には、固定脚部19が形成される。この他、特に図示しないが、ロアカバー16には、二重壁の構造30を介して落下してきた水分等を電気接続箱1の外部へ排出するための排出口が形成される。
図4、図7、及び図8において、ロック部45は、可撓性を有するアーム部47と、このアーム部47の先端に形成される係止凸部48とを有して、図示形状に形成される。ロック部45は、アーム部47の基端部分が後述する対向部50に連成される。ロック部45は、対向部50から上方に突出するように形成される。
図5ないし図11において、カバー側継ぎ目46は、凹状のフレーム側継ぎ目35に挿入される凸状の継ぎ目本体49と、この継ぎ目本体49がフレーム側継ぎ目35に挿入された際に外周壁22の下側の端部33に対向する対向部50とを有して、図示形状に形成される(「対向」には隙間が生じる状態の対向、及び当接して接した状態の対向のいずれをも含むものとする)。継ぎ目本体49は、上方に真っ直ぐのびる壁状の部分に形成される。このような継ぎ目本体49の外面には、壁の厚み方向に凹む凹部51がカバー側継ぎ目46の延在方向に複数配置形成される(数は一つであってもよく適宜設定されるものとする)。
図5、図6、図8、図10、及び図11において、凹部51は、壁角部52の近傍に三つ配置形成される(配置は一例であるものとする)。凹部51は、外部から浸入した水分が、継ぎ目本体49の外面56(側壁44aの外面56)及び外周壁22の内面38(外壁22aの内面38)の間に生じる微小な隙間53を、カバー側継ぎ目46及びフレーム側継ぎ目35の延在方向に沿って流れた場合に、その流れの勢いを緩和するための部分として形成される(別な言い方をすれば、流れの勢いを弱めるための部分として形成される)。このような凹部51は、流れる水分の勢いを緩和したい箇所に一又は複数配置形成される。尚、凹部51の幅寸法Wは適宜設定されるものとする。本実施例では、凹部51が継ぎ目本体49の外面56に配置形成されるが、これに限らず外周壁22の内面38のみや、継ぎ目本体49の外面56及び外周壁22の内面38の両方に配置形成されてもよいものとする(図示省略)。ここで微小な隙間53を水分に対する流れ経路(通路)とすれば、凹部51は流れの経路の断面積を急に大きくする部分として形成される(通路幅を急に大きくする部分として形成される)。
図6及び図9において、対向部50は、カバー周壁44の外面(継ぎ目本体49の基端部分の外面)から外方に短く突出する部分に、且つ、カバー周壁44の周方向にのびるリブ状の部分に形成される。防水構造39は、外周壁22の下側の端部33が対向部50に対向することにより形成される。また、防水構造39は、外周壁22の外面に連続し下方にのびるフード部54が、上記端部33と対向部50との対向部分を覆うことによっても形成される。尚、図6中の矢印で示す斜め下方から強い圧力で水分が掛けられ、その水分が上記対向部分から内部へと入り込んでしまうと、この後に微小な隙間53に水分が流れてしまう虞がある(この点は凹部51があることから問題にならない)。
図1及び図9において、フレーム12の下部開口15を覆うようにロアカバー16を上方に移動させ、フレーム12のロック部27とロアカバー16のロック部45とを複数箇所嵌合させると、これによりロアカバー16の取り付けが完了する。取り付けが完了すると、フレーム12に対するロアカバー16の係止状態55が形成される。この時、外周壁22の下側の端部33が対向部50に対向しており、また、対向部分がフード部54にて覆われることから、防水構造39も形成される。
図5ないし図11において、電気接続箱1の外部から水分が強い圧力でフレーム12のフレーム側継ぎ目35及びロアカバー16のカバー側継ぎ目46の係合部分周辺に掛かり(図9の矢印で示す斜め下方から強い圧力で水分が掛かり)、そして、水分が継ぎ目の壁同士の微小な隙間53に入り込んで継ぎ目の延在方向に流れた場合、その流れの勢いは複数の凹部51(51a〜51c)によって緩められる。具体的には、微小な隙間53(53a)に入り込み、そして、継ぎ目の延在方向に流れた水分は、微小な隙間53(53a)から一つ目の凹部51(51a)に到達することで、流れ経路の断面積が急に大きくなった部分に入り込んだ状態になり、そのため先ず一つ目の凹部51(51a)で水分の圧力が弱められる。すなわち、流れる水分の勢いが緩和される。勢いが緩和された状態になれば、次の微小な隙間53(53b)へ入り込もうとする力は弱くなり、次の二つ目の凹部51(51b)では更に流れる水分の勢いが緩和される。そして、次の微小な隙間53(53c)へ入り込もうとする力は更に弱くなることから、三つ目の凹部51(51c)では更に流れる水分の勢いが緩和される。これにより、水分の滞留し易い壁角部52や連続部36では、流れる水分の勢いが十分に低い状態にまで緩和されており、結果、水分の吹き出しが生じてしまうようなことはない。
以上、図1ないし図11を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態である電気接続箱1によれば、水分が、継ぎ目の壁同士の微小な隙間53に入り込んで継ぎ目の延在方向に流れた場合であっても、流れる水分の勢いを緩和することができることから、結果、水分の吹き出しを抑制することができるという効果を奏する。これにより、防水構造をより良くすることができるという効果を奏する。
Claims (3)
- 複数の電気部品を収容するための筐体を備え、
該筐体は、前記複数の電気部品の取り付け先になるフレームと、該フレームの下部開口を覆うロアカバーとを備え、
前記フレームは、該フレームの周方向に複数の外壁を連続させて形成される外周壁と、該外周壁の内側に所定の間隔で配置され且つ複数の内壁を連続させて形成される内周壁と、前記外周壁の端部及び前記内周壁の端部で構成される凹状のフレーム側継ぎ目とを有し、
前記ロアカバーは、前記下部開口に合わせた形状の底壁と、複数の側壁を連続させて形成されるカバー周壁とを有し、
該カバー周壁は、前記フレーム側継ぎ目に挿入される凸状のカバー側継ぎ目を有し、
該カバー側継ぎ目は、継ぎ目本体と、前記フレーム側継ぎ目への挿入により前記外周壁の前記端部に対向する対向部とを有し、
前記継ぎ目本体の外面及び/又は前記外周壁の内面には、壁の厚み方向に凹ませて形成される凹部を有する
ことを特徴とする電気接続箱。 - 請求項1に記載の電気接続箱において、
前記凹部は、前記複数の外壁の連続部分及び前記複数の側壁の連続部分になる壁角部の近傍に配置形成される
ことを特徴とする電気接続箱。 - 端末に請求項1又は2に記載の電気接続箱を備えて自動車に配索される
ことを特徴とするワイヤハーネス。
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