JP5880882B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等に搭載される電気接続箱に係り、特に、箱本体の開口部を覆う蓋体を備えた電気接続箱に関するものである。
従来から、自動車等に搭載される電気接続箱は、リレーやヒューズ、電線等の電気部品が装着される箱本体と、かかる箱本体の上下側の開口部を覆うアッパカバーやロアカバー等の蓋体を含んで構成されている。例えば、特開2012−90477号公報(特許文献1)に記載の如きである。
ところで、特許文献1の図12〜図14等に明示されているように、箱本体の上下側の開口部に取り付けられるアッパカバーやロアカバーの開口端面には、全周に亘って連続して環状に設けられた止水壁が突設されており、かかる止水壁を箱本体の周壁の外周面や内周面に重ね合せるように挿し入れた状態で、アッパカバーやロアカバーが箱本体の上下側開口部に取り付けられるようになっている。これにより、車両に搭載された電気接続箱が被水した場合でも、箱本体とアッパカバーやロアカバー等の蓋体の当接面間から電気接続箱の内部に浸水することが、有利に防止されている。
ところが、このような従来構造の電気接続箱では、箱本体の開口部に蓋体を嵌合する際に、蓋体の開口端面に突設された環状の止水壁を、全周において、箱本体の周壁の外周面や内周面に位置決めして、全周において同時に箱本体の周壁に嵌め入れる必要がある。それ故、箱本体と蓋体の嵌め入れ作業が容易ではなく、嵌合作業に比較的大きな挿入力が必要となり、作業性の悪化を招いていた。
特開2012−90477号公報
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、箱本体と蓋体の当接面間の防水性を確保しつつ、それらの嵌合作業性の向上を図ることができる、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
本発明の第一の態様は、電気部品が装着される箱本体と、該箱本体の開口部を覆う蓋体を備えた電気接続箱において、前記蓋体の開口端面における全周あるいは一部分には、前記箱本体の周壁の外周面に重ね合される外周側止水壁と、前記箱本体の前記周壁の内周面に重ね合される内周側止水壁が、前記蓋体の開口端面の周方向で互いに異なる部位に設けられていることを、特徴とする。
本発明に従う構造とされた電気接続箱によれば、蓋体の開口端面における全周あるいは一部分に、外周側止水壁と内周側止水壁が周方向で分散して設けられている。これにより、はじめに外周側止水壁をガイドとして、箱本体の周壁を蓋体の外周側止水壁の内周側に挿し入れておき、その後、箱本体の周壁を蓋体の内周側止水壁の外周側に嵌め込むようにして取り付けることができる。従って、従来構造の如き、蓋体の開口端面の全周に亘って環状に設けられた止水壁を、箱本体の周壁の外周面又は内周側に同時に挿し入れる場合に比して、嵌合作業に必要な力を、外周側止水壁への嵌合時と内周側止水壁への嵌合時に分散させることができる。それ故、箱本体と蓋体の嵌合作業に必要な挿入力の低減を図り、作業性を向上させることができる。
特に、外周側止水壁の内周側に箱本体の周壁の一部を重ね合せ、そこを支点に箱本体と蓋体の一方を他方にツイストさせて組み付けることができる。従って、従来構造の如き、蓋体側の環状の止水壁を箱本体の周壁の外周面又は内周側に同時に位置合わせして嵌め入れる場合に比して、組み付け嵌合作業の容易性を向上させることができる。
また、箱本体と蓋体の当接面間において、防水性の確保が必要な部位には、外周側止水壁と内周側止水壁の少なくとも一方が設けられていることから、いずれかの止水壁により、箱本体と蓋体の当接面間に外部から直接水が掛かることが回避されており、防水性が確保されている。
なお、蓋体の開口端面に設けられる外周側止水壁と内周側止水壁は、少なくとも一部において、周方向で分散して設けられていればよく、要求される防水性等に応じて、蓋体の周方向の別の部分においては、外周側止水壁と内周側止水壁の両方が二重に設けられている構成や、外周側止水壁と内周側止水壁の何れも設けられていない領域を含む構成等も本発明に含まれる。
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記箱本体と前記蓋体をロック嵌合する一対のロック機構が、前記箱本体と前記蓋体のそれぞれの対向する前記周壁に設けられており、一方の前記ロック機構の形成部位に前記外周側止水壁が設けられていると共に、他方の前記ロック機構の形成部位に前記内周側止水壁が設けられているものである。
本態様によれば、対向する周壁に設けられた一対のロック機構の一方の形成部位に、外周側止水壁が設けられ、他方の形成部位に内周側止水壁が設けられている。従って、外周側止水壁の内周側に箱本体の周壁の一部を重ね合せた際に、一方のロック部をロック嵌合させると共に、そこを支点に箱本体と蓋体の一方を他方にツイストさせて内周側止水壁を箱本体の周壁に嵌め入れると同時に他方のロック部をロック嵌合させることができる。それ故、箱本体と蓋体の嵌合作業を一層効率的且つ簡便に行うことが可能となる。
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記蓋体が前記箱本体の下方開口部を覆うロアカバーを含んでおり、前記ロアカバーの前記外周側止水壁の形成領域に電線導出孔が形成されている一方、該電線導出孔の周方向両側における前記ロアカバーの開口端面が、前記外周側止水壁に段差を作らずに傾斜して連接する傾斜面とされているものである。
本態様によれば、電線導出孔の周方向両側において、ロアカバーの開口端面が外周側止水壁に段差を作らずに傾斜して連接していることから、ロアカバー装着時に、電線導出孔から導出される電線を、ロアカバーの開口端面と箱本体の周壁の端面の間で挟み込む不具合が有利に防止できる。
しかも、仮に車両が横転した場合にも、外周側止水壁に連接する傾斜面を利用して、ロアカバー内の水を箱本体の外周面側に導くことができ、横転の際にロアカバー内の水が電気接続箱の内部から排出されず、電気部品や導通部材等に及ぼされて被水するおそれを低減できる。
本発明の第四の態様は、前記第の態様に記載のものにおいて、前記ロアカバーの底壁が、一方の端部から他方の端部に向かって下方傾斜する傾斜面を有していると共に、前記底壁の傾斜方向の両端部に排水穴が設けられているものである。
本態様によれば、底壁が下方傾斜していることから、仮に電気接続箱の内部に水が浸入しても、底壁の傾斜に沿って電線導出孔や他方の端部に設けた排水穴に導かれ、速やかな排水が促される。
また、底壁の傾斜方向の一方の端部にも排水穴が設けられていることから、路面の傾斜状態によって、底壁の傾斜方向と反対方向に車体が傾斜する場合でも、一方の端部の排水穴から速やかな排水が促される。特に、自動二輪車では、路面に対して車体自体を傾斜させて操舵することから、底壁の傾斜方向と反対方向に車体が傾斜する場合も多く、一層速やかな排水が促されるのである。
本発明の第五の態様は、前記第四の態様に記載のものにおいて、前記底壁の前記他方の端部側に前記電線導出孔が設けられているものである。
本態様によれば、電線を伝って水が浸入し易い電線導出孔が、底壁の傾斜方向で最下端となる他方の端部側に設けられている。それ故、電線を伝って内部に浸入する水も内部へ至る前に速やかに排水されるようになっている。
本発明の電気接続箱によれば、蓋体の開口端面における全周あるいは一部分に、外周側止水壁と内周側止水壁が周方向で分散して設けられていることから、箱本体への蓋体の嵌合作業に必要な力を、外周側止水壁への嵌合時と内周側止水壁への嵌合時に分散させることができる。それ故、箱本体と蓋体の嵌合作業に必要な挿入力の低減を図り、作業性を向上させることができる。しかも、防水性が求められる箱本体と蓋体の当接面間には、外周側止水壁と内周側止水壁の少なくとも一方を設けることにより、いずれかの止水壁によって当接面間の防水性は有利に確保することができる。
本発明の一実施形態としての電気接続箱の正面図。 図1に示した電気接続箱の平面図。 図1に示した電気接続箱の箱本体の平面図。 図2におけるIV−IV断面図。 図1におけるVーV断面図。 図1に示した電気接続箱のロアカバーの平面図。 図6に示したロアカバーの要部拡大斜視図。 図1に示した電気接続箱の箱本体とロアカバーの嵌合作業を説明する斜視図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
先ず、図1〜8に、本発明の一実施形態としての電気接続箱10を示す。電気接続箱10は、自動二輪車等の図示しない車両の適所に配設されてバッテリーから供給される電力をモータやランプ等の車載電装品に分配する機能を担っている。なお、電気接続箱10は、図1の上下方向を鉛直方向として車両へ搭載される。以下の説明においては、特に断りのない限り、上下方向とは図1における上下方向を言うものとする。
より詳細には、電気接続箱10は、箱本体12と、箱本体12の上方開口部を覆う蓋体としてのアッパカバー14と、箱本体12の下方開口部を覆う蓋体としてのロアカバー16を含んで構成されている。これら箱本体12とアッパカバー14およびロアカバー16は、何れも合成樹脂により形成されている。
箱本体12は、全体として長手矩形ブロック形状を呈し、図3に示すように、箱本体12の上面には、複数のリレー装着部18a,18b(本実施形態では2つ)や複数のヒューズ装着部20(本実施形態では6つ)が、上方に向かって開口形成されている。図4に示すように、箱本体12の下面には、複数の端子収容孔22が下方に向かって開口形成されており、電線21の端末に圧着された圧着端子23が端子収容孔22に収容配置されるようになっている。さらに、箱本体12には、内部回路を構成する図示しないバスバーが、図示しないバスバー収容溝等に収容配置されるようになっている。なお、図面の明瞭化の目的から、電線21および圧着端子23は、図4にのみ仮想線で示し、他の図における図示を省略している。
そして、箱本体12の上面側から、各リレー装着部18や各ヒューズ装着部20に対して、電気部品としてのリレー24a,bやヒューズ26が装着されると、リレー24a,bやヒューズ26から突出する各タブ端子28が、電線21の端末の圧着端子23や図示しないバスバー等に接続されて導通されるようになっている。
箱本体12の幅方向(図3中、上下方向)で対向する周壁30a,30cの外周面には、図示しない固定用ブラケットに装着されるロック嵌合部32,34がそれぞれ突設されており、ロック嵌合部32,34を図示しない固定用ブラケットに嵌合させることにより、電気接続箱10が車両の所定位置に安定して保持されるようになっている。
箱本体12の長手方向(図3中の左右方向)で対向する周壁30b,30dには、箱本体12の上方開口部近傍において、それぞれ平面視でコ字状のロック枠体36が突設されている。また、箱本体12の周壁30b,30dにおける下方開口部近傍において、それぞれ2つのロック突部38,38が周方向に離隔して突設されている。
アッパカバー14は、下方に開口する有底箱体形状を有しており(図4参照)、平面視において、箱本体12の上面と略同一の長手矩形状に形成されている(図2参照)。アッパカバー14の上底部40において、箱本体12への組み付け時にリレー24a,24bと対向する位置には、それぞれリレー24a,24bに向かって突出する押え突起42a,42bが設けられている。これら押え突起42a,42bの突出端面は、図4に示すように、リレー24a,24bに対して僅かな隙間を隔てて対向配置されている。これにより、車両走行時の振動等によりリレー24a,24bが浮き上がった場合に、リレー24a,24bが押え突起42a,42bに当接することで、リレー装着部18a,18bからのリレー24a,24bの抜け出しが防止されるようになっている。
また、アッパカバー14の上底部40において、箱本体12への組み付け時にヒューズ装着部20と対向する位置には、予備ヒューズ保持部43が設けられており、予備のヒューズ26が収容保持されている。
アッパカバー14の長手方向(図2中の左右方向)で対向する周壁44b,44dには、箱本体12のロック枠体36と対向する位置に、それぞれ弾性ロック片46,46が、周壁44b,44dとの間に隙間を隔てて片持ち梁状に突設されている。各弾性ロック片46の突出先端部には、外方に向かって突出するロック爪部48,48がそれぞれ設けられている。なお、アッパカバー14の幅方向(図2中の上下方向)で対向する周壁44a,44cの外面は、何も突設されない平坦面とされている。
このようなアッパカバー14を箱本体12の上方開口部に組み付ける際には、図5に示すように、アッパカバー14の周壁44の内周面が、箱本体12の周壁30の上端部分の外周面に重ね合されるように挿し入れられる。さらに、アッパカバー14が箱本体12側に押し込まれると、アッパカバー14の弾性ロック片46,46の各ロック爪部48が、箱本体12のロック枠体36に当接し、弾性ロック片46,46が内方に撓み変形して更なる押し込みが許容される。そして、ロック爪部48,48がロック枠体36,36を乗り越えて弾性ロック片46,46が弾性復帰されると、各ロック爪部48がロック枠体36に係合して、アッパカバー14が箱本体12の上方開口部への装着状態にロックされるのである。
次に、ロアカバー16は、上方に開口する有底箱体形状を有しており(図4参照)、平面視において、箱本体12の下面と略同一の長手矩形状に形成されている(図6参照)。ロアカバー16の幅方向(図6中、上下方向)で対向する周壁50a,50cの外面は何も突設されない平坦面とされている。一方、ロアカバー16の長手方向(図6中の左右方向)で対向する周壁50b,50dの開口側端部には、箱本体12のロック突部38と対向する位置に、それぞれ2つの弾性ロック片52,52が、片持ち梁状に上方に向かって突設されている(図7〜8参照)。各弾性ロック片52は、逆U字形状で周壁50b,50dの開口側端部から上方に向かって突出しており、突出先端部に設けられた係合部54が、ロック突部38と干渉することで弾性ロック片52が外周側に撓み変形する一方、係合部54がロック突部38を乗り越えて弾性ロック片52が弾性復帰することで、ロック突部38に係合部54が係合されて、ロアカバー16が箱本体12の下方開口部への装着状態にロックされるようになっている。このことから明らかなように、本実施形態では、箱本体12の対向周壁30b,30dに設けられたロック突部38と、ロアカバー16の対向周壁50b,50dに設けられた弾性ロック片52により、箱本体12とロアカバー16をロック嵌合する一対のロック機構が構成されている。
そして、ロアカバー16の周壁50における開口端面56には、箱本体12の周壁30の外周面に重ね合される外周側止水壁58と、箱本体12の周壁30の内周面に重ね合される内周側止水壁60が、開口端面56の周方向で分散して設けられている。具体的には、開口端面56において、図6の左側の領域では、周壁50a,50b,50cに跨って外周側止水壁58が突設されている。一方、図6の中央部分から右側の領域では、周壁50c,50d,50aに跨って内周側止水壁60が突設されている。要するに、ロック突部38と弾性ロック片52からなる一対のロック機構の一方の形成部位である周壁50bに、外周側止水壁58が設けられ、ロック機構の他方の形成部位である周壁50dに内周側止水壁60が設けられている。
図5には、ロアカバー16の開口端面56に設けられた内周側止水壁60が、箱本体12の周壁30a,30cの内周面に重ね合されている状態が断面で示されている。また、その奥方には、開口端面56に設けられた外周側止水壁58が表れており、外周側止水壁58が箱本体12の周壁30a,30cの外周面に重ね合されていることが確認できる。
なお、図8に示す通り、本実施形態では、外周側止水壁58の突出高さ:H1は、延出方向で略同一とされている一方、内周側止水壁60の突出高さは、延出方向でh1〜h2に変化されている。このような外周側止水壁58および内周側止水壁60の配設領域や突出高さは、本実施形態に限定されず、求められる防水性能に応じて任意に設定可能である。
さらに、図7に示すように、ロアカバー16には、周壁50bにおける弾性ロック片52に挟まれた中央部分において、電線導出孔62が開口端面56に開口して貫設されており、箱本体12に装着された電線21を電線導出孔62から外部に引き出せるようになっている。これにより、周壁50a〜50cに跨って開口端面56に突設された外周側止水壁58の形成領域に、電線導出孔62が形成されており、外周側止水壁58が電線導出孔62により周方向で分断されている。さらに、図7に示すように、周壁50bの内周面側では、電線導出孔62の周方向両側において、ロアカバー16の開口端面56が、外周側止水壁58の内面に対して鈍角:αで、段差を作らずに傾斜して連接する傾斜端面64とされている。これにより、ロアカバー16を箱本体12の下方開口部に装着する際に、電線導出孔62から導出される電線21を、ロアカバー16の開口端面56と箱本体12の周壁30bの端面の間で挟み込む不具合が有利に防止できる。なお、鈍角:αは、より好ましくは135°以上の鈍角に設定される。
一方、ロアカバー16の底壁66は、長手方向の一方の端部(図4中、右側)となる周壁50d側から、長手方向の他方の端部(図4中、左側)となる周壁50b側に向かって下方傾斜する傾斜面68を有している。底壁66の傾斜方向である長手方向の両端部には、それぞれ排水穴70a,70bが貫設されている。そして、底壁66の傾斜方向で最下端に位置する他方の端部側となる周壁50bに、電線導出孔62が設けられているのである。なお、図6に示すように、本実施形態では、排水穴70aが、外周側止水壁58と内周側止水壁60が周方向で分断された領域G部分の直下に設けられており、領域Gから浸水した場合にも、排水穴70aから速やかな排水が確保されるようになっている。
このような構造とされた本実施形態の電気接続箱10によれば、箱本体12に対する蓋体としてのロアカバー16の嵌合作業を、良好な作業性をもって行うことができる。すなわち、電気接続箱10においては、ロアカバー16の開口端面56において、外周側止水壁58と内周側止水壁60が周方向で分散して設けられている。従って、図8に示すように、はじめに箱本体12の周壁30a,30b,30cをロアカバー16の外周側止水壁58の内周側に挿し入れておき、そこを支点に箱本体12とロアカバー16の一方を他方にツイストさせることで、箱本体12の周壁30c,30d,30aをロアカバー16の内周側止水壁60の外周側に嵌め込むようにして取り付けることができる。これにより、従来構造の如き、環状の止水壁を、箱本体の周壁の内周側に同時に挿し入れる場合に比して、嵌合作業に必要な力を、外周側止水壁58の嵌合時と内周側止水壁60の嵌合時に分散させることができる。その結果、箱本体12とロアカバー16の嵌合作業に必要な挿入力の低減を図り、作業性を向上させることができるのである。
特に、本実施形態では、ロック突部38と弾性ロック片52からなる一対のロック機構の一方の形成部位である周壁50bに、外周側止水壁58が設けられ、ロック機構の他方の形成部位である周壁50dに内周側止水壁60が設けられている。従って、図8に示すように、箱本体12の周壁30a,30b,30cをロアカバー16の外周側止水壁58の内周側に挿し入れた際に、一方のロック機構を構成するロック突部38と弾性ロック片52をロック嵌合させると共に、そこを支点に箱本体12とロアカバー16の一方を他方にツイストさせて箱本体12の周壁30c,30d,30aをロアカバー16の内周側止水壁60の外周側に嵌め込むと同時に、他方のロック機構を構成するロック突部38と弾性ロック片52をロック嵌合させることができる。それ故、箱本体12と蓋体14,16の嵌合作業を一層効率的且つ簡便に行うことが可能となる。
しかも、箱本体12の周壁30における下方開口部側の端面と、ロアカバー16の開口端面56の当接面間において、防水性の確保が必要な領域には、外周側止水壁58と内周側止水壁60の何れか一方が設けられていることから、いずれかの止水壁により、箱本体12と蓋体の当接面間の直接の被水が回避され、防水性が確保されている。
仮に、ロアカバー16における外周側止水壁58の形成領域において、箱本体12の周壁30の外周面を伝って流下される水滴が、外周側止水壁58の内周面を伝って箱本体12とロアカバー16の当接面間に至った場合でも、そのまま、ロアカバー16の下方に流下されることから、箱本体12に装着されたリレー24a,24bやヒューズ26が被水することは回避されている。
また、本実施形態では、電線導出孔62の周方向両側において、ロアカバー16の開口端面56が、外周側止水壁58の内面に対して鈍角:αで連接する傾斜端面64とされている。この傾斜端面64は、電線噛み込み防止効果の他、更なる排水効果を発揮することができる。例えば、電気接続箱10が自動二輪車に搭載される場合には、車両が横転する頻度が高くなるが、その場合にも、外周側止水壁58に連接する傾斜端面64を利用して、ロアカバー16内の水を箱本体12の周壁30の外周面側に導くことができる。従って、車両横転の際にロアカバー16内の水が電気接続箱10の内部から排出されず、電気部品や導通部材等に及ぼされて被水するという、自動二輪車に特有の問題を低減できるのである。
加えて、ロアカバー16の底壁66が、図4に示すように一方の端部から他方の端部に向かって下方傾斜する傾斜面68を有しており、最下端となる他方の端部側には、電線導出孔62や排水穴70が設けられている。従って、外周側止水壁58の形成領域からロアカバー16内に水が浸入したとしても、傾斜面68の傾斜に沿って電線導出孔62や排水穴70aに導かれ、速やかな排水が促される。また、電線21を伝って水が浸入し易い電線導出孔62が、最下端となる他方の端部側に設けられている故、電線21を伝ってロアカバー16内部に浸入する水も箱本体12へ至る前に速やかに排水されるのである。
また、電気接続箱10では、底壁66の傾斜方向の両端部に排水穴70a,70bが設けられている。従って、路面の傾斜状態によって、底壁66の傾斜方向と反対方向に車体が傾斜する場合でも、一方の端部の排水穴70bから速やかな排水が促される。特に、電気接続箱10が自動二輪車に搭載される場合は、自動二輪車の車体自体の傾斜により、底壁66の傾斜方向と反対方向に車体が傾斜する場合も多く、一層速やかな排水が促されるのである。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、上記実施形態では、ロアカバー16の開口端面56における全周において、外周側止水壁58と内周側止水壁60が周方向で分散して設けられていたが、開口端面56の一部分において外周側止水壁58と内周側止水壁60を周方向で分散させ、その他の部分では、外周側止水壁58と内周側止水壁60の両方を二重に設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、外周側止水壁58と内周側止水壁60をロアカバー16に適用した例を示したが、アッパカバー14にこれらを適用することも勿論可能である。なお、アッパカバー14に内周側止水壁60を形成した場合、アッパカバー14の表面を伝って流下される水滴が、内周側止水壁60の外周面を伝って箱本体12とアッパカバー14の当接面間に至って被水することが懸念される。そのような場合でも、内周側止水壁60の形成領域から電気部品を離隔させたり、それらの間に排水溝を別途設けること等により、電気部品が被水することは回避可能である。
また、外周側止水壁58と内周側止水壁60の具体的形状や配設領域は求められる防水性能に応じて任意に設定可能である。同様に、ロック機構の配設位置や具体的構成は、電気接続箱10の配設スペース等を考慮して適宜変更可能である。
10:電気接続箱、12:箱本体、14:アッパカバー(蓋体)、16:ロアカバー(蓋体)、24a,b:リレー(電気部品)、26:ヒューズ(電気部品)、30a〜d:周壁、38:ロック突部(ロック機構)、50a〜d:周壁、52:弾性ロック片(ロック機構)、56:開口端面、58:外周側止水壁、60:内周側止水壁、62:電線導出孔、64:傾斜端面、66:底壁、68:傾斜面、70a,b:排水穴

Claims (5)

  1. 電気部品が装着される箱本体と、該箱本体の開口部を覆う蓋体を備えた電気接続箱において、
    前記蓋体の開口端面における全周あるいは一部分には、前記箱本体の周壁の外周面に重ね合される外周側止水壁と、前記箱本体の前記周壁の内周面に重ね合される内周側止水壁が、前記蓋体の開口端面の周方向で互いに異なる部位に設けられている
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記箱本体と前記蓋体をロック嵌合する一対のロック機構が、前記箱本体と前記蓋体のそれぞれの対向する前記周壁に設けられており、一方の前記ロック機構の形成部位に前記外周側止水壁が設けられていると共に、他方の前記ロック機構の形成部位に前記内周側止水壁が設けられている請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記蓋体が前記箱本体の下方開口部を覆うロアカバーを含んでおり、
    前記ロアカバーにおける前記外周側止水壁の形成領域に電線導出孔が形成されている一方、該電線導出孔の周方向両側における前記ロアカバーの前記開口端面が、前記外周側止水壁に段差を作らずに傾斜して連接する傾斜端面とされている請求項1又は2に記載の電気接続箱。
  4. 前記ロアカバーの底壁が、一方の端部から他方の端部に向かって下方傾斜する傾斜面を有していると共に、前記傾斜面の傾斜方向の両端部に排水穴が設けられている請求項に記載の電気接続箱。
  5. 前記底壁の前記他方の端部側に前記電線導出孔が設けられている請求項4に記載の電気接続箱。
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