JP6576842B2 - 電気接続箱用の防水構造および電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱用の防水構造および電気接続箱 Download PDF

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Description

本発明は、電気接続箱用の防水構造および電気接続箱に関する。
従来、箱本体、カバー、およびグロメットを有する電気接続箱のための防水構造がある。防水構造を備える電気接続箱として、特許文献1には、ケースのガイド部にグロメットのフランジ部を嵌合させ、ケースにカバーを被着させる構造で、フランジ部を一体的に少なくとも二段に形成し、ケース外方向の第一のフランジ部分よりもケース内方向の第二のフランジ部分を高さ方向及び幅方向に大きく形成した電気接続箱の技術が開示されている。
特開2002−369334号公報
電気接続箱の内部への浸水を抑制することについて、なお改良の余地がある。例えば、電気接続箱において、カバーとグロメットとの隙間を介した浸水を抑制できることが望まれている。
本発明の目的は、カバーとグロメットとの隙間を介した浸水を抑制できる電気接続箱用の防水構造および電気接続箱を提供することである。
本発明の電気接続箱用の防水構造は、電気的な接続構造を収容し、かつ開口部を上側に向けて配置される箱本体の側壁の上縁に形成され、グロメットの筒状部に応じた形状の切欠き部と、前記箱本体における前記側壁よりも内側に設けられ、溝部を挟んで前記側壁と対向する内側壁部と、前記グロメットの前記筒状部の外周面から前記筒状部の軸方向と直交する方向に向けて突出しており、前記溝部に差し込まれるフランジ部と、前記開口部を覆うカバーに設けられ、前記側壁の外側面および前記フランジ部の外側面と対向する対向壁部と、前記フランジ部の外側面から前記対向壁部に向けて突出し、かつ水平方向に延在する突起部とを備えることを特徴とする。
上記電気接続箱用の防水構造において、前記突起部は、前記フランジ部の外側面において、前記筒状部の上側に配置されていることが好ましい。
上記電気接続箱用の防水構造において、前記突起部は、前記切欠き部と共に前記筒状部を囲むことが好ましい。
上記電気接続箱用の防水構造において、更に、前記フランジ部の上部から上方に向けて突出した板状部と、前記カバーに設けられ、前記板状部が差し込まれる溝部と、を備えることが好ましい。
本発明の電気接続箱は、電気的な接続構造を収容し、かつ開口部を上側に向けて配置される箱本体と、筒状部を有するグロメットと、前記開口部を覆うカバーと、を備え、前記箱本体は、側壁の上縁に形成され、かつ前記筒状部に応じた形状の切欠き部と、前記側壁よりも内側に設けられ、溝部を挟んで前記側壁と対向する内側壁部とを有し、前記グロメットは、前記筒状部の外周面から前記筒状部の軸方向と直交する方向に向けて突出しており、前記溝部に差し込まれるフランジ部を有し、前記カバーは、前記側壁の外側面および前記フランジ部の外側面と対向する対向壁部を有し、前記グロメットは、更に、前記フランジ部の外側面から前記対向壁部に向けて突出し、かつ水平方向に延在する突起部を有することを特徴とする。
本発明に係る電気接続箱用の防水構造および電気接続箱は、グロメットのフランジ部の外側面からカバーの対向壁部に向けて突出し、かつ水平方向に延在する突起部を備える。突起部は、フランジ部の外側面に沿って水が上方へ向かうことを抑制する。よって、本発明に係る電気接続箱用の防水構造および電気接続箱は、カバーとグロメットとの隙間を介した浸水を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る電気接続箱用の防水構造および電気接続箱の要部斜視図である。 図2は、実施形態に係る箱本体の斜視図である。 図3は、実施形態に係るカバーの斜視図である。 図4は、実施形態に係るグロメットの斜視図である。 図5は、グロメットが組み付けられた箱本体を示す平面図である。 図6は、実施形態に係る電気接続箱用の防水構造および電気接続箱の断面図である。 図7は、実施形態の電気接続箱内における電気的な接続構造を示す断面図である。 図8は、実施形態の突起部の構成を示す正面図である。 図9は、実施形態の突起部の他の構成を示す正面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る電気接続箱用の防水構造および電気接続箱につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図9を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、電気接続箱用の防水構造および電気接続箱に関する。図1は、実施形態に係る電気接続箱用の防水構造および電気接続箱の要部斜視図、図2は、実施形態に係る箱本体の斜視図、図3は、実施形態に係るカバーの斜視図、図4は、実施形態に係るグロメットの斜視図、図5は、グロメットが組み付けられた箱本体を示す平面図、図6は、実施形態に係る電気接続箱用の防水構造および電気接続箱の断面図、図7は、実施形態の電気接続箱内における電気的な接続構造を示す断面図、図8は、実施形態の突起部の構成を示す正面図、図9は、実施形態の突起部の他の構成を示す正面図である。図6には、図1のVI−VI断面が示されている。
実施形態に係る電気接続箱2は、箱本体3、カバー4、およびグロメット5を有する。図1および図6に示すように、本実施形態の電気接続箱用の防水構造1は、箱本体3の切欠き部34b、内側壁部35、カバー4の対向壁部42、グロメット5の外側フランジ部52および突起部55を有する。
電気接続箱2は、電線Wと共にワイヤハーネスWHを構成する。ワイヤハーネスWHは、自動車等の車両に搭載されるものであり、当該車両に搭載される各装置を接続する。ワイヤハーネスWHは、電源供給や信号通信に用いられる複数の電線Wを有する。各電線Wの一端は、電気接続箱2内に収容されている端子21,22(図7参照)と接続される。各電線Wの他端は、コネクタ等を介してバッテリや電装品等の各装置と接続される。
電気接続箱2は、ジャンクションボックス、ヒューズボックス、リレーボックスなどとも呼ばれる場合があるが、本実施形態ではこれらを総称して「電気接続箱」と呼ぶ。電気接続箱2は、端子21と端子22との電気的な接続構造(接続部位)を収容する筐体を構成する箱本体3およびカバー4を有する。本実施形態の箱本体3およびカバー4は、合成樹脂によって形成されている。
図2に示すように、箱本体3の形状は、略直方体形状であり、Y1方向に軸方向視した場合の形状が矩形となっている。以下の説明において、箱本体3に関して「軸方向」とは、箱本体3の一対の側壁34,34が対向する方向を示すものとする。本実施形態の箱本体3は、直方体の長手方向が軸方向となっている。箱本体3は、長手方向に沿った一面が開放した開口部3aとなっている。なお、図5に示すようにグロメット5が箱本体3に取り付けられた状態において、グロメット5の筒状部51の軸方向(中心軸線X1の方向)は、箱本体3の軸方向と一致する。電気接続箱2は、箱本体3のU字形状の開放部が上方を向くようにして車両に搭載される。言い換えると、電気接続箱2は、箱本体3の開口部3aを上側に向けて配置される。以下の説明において、「上下方向」とは、電気接続箱2が車両に搭載された状態における車両上下方向を示すものとする。本実施形態の電気接続箱2は、箱本体3の軸方向が車両上下方向と直交ないしは略直交する姿勢で車両に搭載される。
図2に戻り、箱本体3の内部の収容部31には、電線Wの端部および当該端部に取り付けられた端子21,22が収容される。箱本体3は、収容部31を形成する側壁34および樋状部38を有する。側壁34および樋状部38は、箱本体3の外殻を構成している。樋状部38は、軸方向に沿った樋状の構成部であり、箱本体3の一端から他端まで延在している。樋状部38の断面形状は、矩形の上側が開放した形状となっている。側壁34は、樋状部38の軸方向の端部とつながっており、軸方向と直交している。つまり、側壁34は、樋状部38の両端に設けられており、箱本体3の内側と外側とを仕切っている。側壁34よりも内側には、内側壁部35が設けられている。内側壁部35は、樋状部38の内面から内側に向けて突出している板状の壁部である。内側壁部35は、軸方向において側壁34と対向している。つまり、箱本体3における軸方向の両端部は、二重壁となっている。内側壁部35の上端は、側壁34の上端よりも上側に位置している。言い換えると、箱本体3を軸方向視した場合に、内側壁部35は側壁34よりも上側に突出している。
箱本体3は、樋状部38とつながった突出壁39を有する。突出壁39は、軸方向に延在する板状の構成部であり、内側壁部35とつながっている。突出壁39は、樋状部38の上端から上側に向けて突出している。樋状部38の底面には、台部3bが設けられている。台部3bは、樋状部38における軸方向の中央部に配置されている。台部3bは、樋状部38の底面から隆起している。本実施形態の台部3bの平面形状は、矩形である。スタッドボルト3cは、台部3bの上面から上方に向けて突出している。箱本体3には、固定部32および係止爪33が設けられている。固定部32および係止爪33は、樋状部38から側方に向けて突出している。固定部32は、平板状の構成部であり、板厚方向に貫通する貫通孔32aを有する。固定部32は、ねじ等の締結部材によって車体に対して固定される。係止爪33は、樋状部38の上端の近傍に配置されている。また、係止爪33は、軸方向の両端部にそれぞれ設けられている。
側壁34の上縁には、切欠き部34bが形成されている。軸方向視における切欠き部34bの形状は、U字形状である。切欠き部34bは、側壁34の上端34aから下方に向けて所定の範囲に形成されている。切欠き部34bの形状は、グロメット5の筒状部51に対応する形状となっている。切欠き部34bは、少なくとも筒状部51が挿入可能な幅を有している。内側壁部35には、切欠き部35bが形成されている。軸方向視における切欠き部35bの形状は、U字形状である。切欠き部35bは、内側壁部35の上端35aから下方に向けて所定の範囲に形成されている。軸方向視において二つの切欠き部34b,35bは重なっている。側壁34と内側壁部35との間には、溝部36が形成されている。
図3に示すカバー4は、箱本体3の開口部3aを覆い、開口部3aを閉塞する閉塞部材である。カバー4は、箱本体3と共に、電線Wの端部および端子21,22を収納する筐体を構成する。カバー4は、天板部41、対向壁部42、側方壁部43、および係止枠部44を有する。天板部41は、板状の構成部であり、箱本体3の開口部3aを上方から閉塞する。対向壁部42は、天板部41の軸方向の端部から下方に向けて延在している。対向壁部42は、箱本体3の側壁34と対向して側壁34の上部を外側から覆う。側方壁部43は、天板部41の幅方向の端部から下方に向けて延在している。側方壁部43は、箱本体3の樋状部38と対向して樋状部38の上部を外側から覆う。係止枠部44は、側方壁部43に設けられている。係止枠部44は、側方壁部43の下端よりも下側に向けて突出している枠状の構成部である。係止枠部44は、箱本体3の係止爪33に係止されてカバー4と箱本体3とを連結する。対向壁部42の下縁には、切欠き部42aが形成されている。切欠き部42aの形状は、円弧形状である。
図4に示すグロメット5は、電気接続箱2の内部空間と外部空間とを連通する部材である。グロメット5は、例えば、合成樹脂によって形成されている。グロメット5は、筒状部51、外側フランジ部52、内側フランジ部53、リブ54、および突起部55を有する。筒状部51は、筒状の構成部であり、本実施形態では円筒形状に形成されている。グロメット5には、貫通孔56が設けられている。貫通孔56は、グロメット5を筒状部51の軸方向に貫いている。より詳しくは、貫通孔56は、筒状部51、外側フランジ部52、および内側フランジ部53を貫いている。ワイヤハーネスWHの電線Wは、貫通孔56に挿通される。
外側フランジ部52および内側フランジ部53は、筒状部51の外周面51aから筒状部の軸方向と直交する方向に向けて突出している。軸方向視における外側フランジ部52および内側フランジ部53の形状は、U字形状である。外側フランジ部52と内側フランジ部53とは、軸方向において離間している。リブ54は、板状の構成部であり、外側フランジ部52と内側フランジ部53との間から上方に向けて突出している。言い換えると、リブ54は、外側フランジ部52および内側フランジ部53の上部から上方に向けて突出している板状部である。突起部55は、外側フランジ部52と一体に形成されており、外側フランジ部52の外側面52aから突出している。突起部55は、水平方向に延在している。軸方向視における突起部55の形状は、横長の矩形であり、外側面52aから外側に向けて、すなわち筒状部51側に向けて隆起している。突起部55は、筒状部51よりも上側に配置されており、筒状部51との間に隙間57が設けられている。
図5および図6に示すように、グロメット5の外側フランジ部52は、箱本体3の溝部36に差し込まれる。図6に示すように、溝部36に差し込まれた外側フランジ部52は、側壁34と内側壁部35との間に挟まれる。外側フランジ部52の外側面52aの縁部は、側壁34の内側面と対向する。外側フランジ部52の内側面52bは、内側壁部35の外側面と対向する。このように、互いに対向する側壁34と内側壁部35とからなる二重壁の間に外側フランジ部52が差し込まれることで、収容部31への浸水を抑制する防水構造が実現されている。また、グロメット5は、外側フランジ部52と内側フランジ部53との間に内側壁部35を挟み込む。内側壁部35は、外側フランジ部52と内側フランジ部53との間の溝部58に奥まで差し込まれる。これにより、内側壁部35よりも奥側への浸水が効果的に抑制される。外側フランジ部52が溝部36に差し込まれ、かつ内側壁部35が外側フランジ部52と内側フランジ部53との間に差し込まれることで、グロメット5が箱本体3によって支持される。
カバー4は、グロメット5を支持している箱本体3に対して上方から被せられて開口部3aを閉塞する。カバー4は、天板部41によって開口部3aを覆うと共に、対向壁部42によって箱本体3の側壁34を外側から覆い、かつ側方壁部43によって樋状部38を外側から覆う。
図6に示すように、カバー4は、リブ45、および溝部46を有する。リブ45は、天板部41の下面から下方に向けて突出している。リブ45は、軸方向および上下方向のそれぞれと直交する方向に延在している。溝部46は、リブ45と対向壁部42との間に設けられている。より詳しくは、本実施形態のカバー4は、天板部41と対向壁部42とをつなぐ縦壁47および横壁48を有する。縦壁47は、天板部41の縁から下方に向けて延在する壁部である。縦壁47は、天板部41の周りを囲んでいる。横壁48は、縦壁47の下端から電気接続箱2の外側に向けて延在する壁部である。横壁48は、縦壁47の下端と対向壁部42の上端とをつないでいる。対向壁部42は、横壁48の外側の縁から下方に向けて延在している。溝部46は、縦壁47と、天板部41と、リブ45とによって形成されており、下方に向けて開口している。
カバー4が箱本体3に対して被せられると、グロメット5のリブ54がカバー4の溝部46に差し込まれる。また、カバー4の横壁48の下面がグロメット5の外側フランジ部52の上面52cに当接する。カバー4のリブ45の先端は、内側フランジ部53の上面53aに当接する。このように、二つのフランジ部52,53の間から上方に向けて突出するリブ54が溝部46に差し込まれ、かつ横壁48が外側フランジ部52に当接し、リブ45が内側フランジ部53に当接することで、二重壁の防水構造が実現されている。
カバー4の対向壁部42は、図1および図6に示すように、箱本体3の側壁34の外側面34cおよびグロメット5の外側フランジ部52の外側面52aと軸方向において対向する。
以下に図7を参照して説明するように、軸方向の一方側のグロメット5に挿通された電線W1と、他方側のグロメット5に挿通された電線W2とは、電気接続箱2の内部において電気的に接続される。端子21は、一方側の電線W1に接続され、端子22は、他方側の電線W2に接続される。端子21は、電線W1の被覆23および素線24に対して加締められている。端子22は、電線W2の被覆25および素線26に対して加締められている。端子21,22の先端には、それぞれ板状の接続部21a,22aが設けられている。接続部21a,22aは、スタッドボルト3cが挿通可能な貫通孔を有する。接続部21aの貫通孔にスタッドボルト3cが挿通され、かつ接続部22aの貫通孔にスタッドボルト3cが挿通された後に、ナット27がスタッドボルト3cに締結される。これにより、一方の電線W1と他方の電線W2とが収容部31において電気的に接続される。本実施形態の電気接続箱用の防水構造1は、以下に説明するように、電気的な接続構造を収容する収容部31への浸水を適切に抑制することができる。
図1、図4および図6に示すように、本実施形態のグロメット5は、突起部55を有している。突起部55は、外側フランジ部52の外側面52aから対向壁部42に向けて突出している。図6に示すように、突起部55は、外側面52aから対向壁部42の近傍まで突出している。本実施形態の突起部55の先端面55aは、箱本体3の側壁34の外側面34cと同一面上にある。突起部55の先端面55aと対向壁部42との隙間はわずかとなっており、収容部31への水の浸入が効果的に抑制される。また、突起部55の上面55bは、外側フランジ部52の上面52cと連続した平面となっている。上面55bは、カバー4の横壁48と当接し、収容部31への浸水を抑制する。
また、突起部55は、筒状部51よりも上側に配置されており、突起部55の下面55cと筒状部51との間には隙間57が設けられている。言い換えると、突起部55は、筒状部51の上方に庇のごとく張り出している。電気接続箱2の外部空間から筒状部51の外周面51aと対向壁部42との隙間を介して水が浸入してくると、その水はグロメット5の外側面52aに当たる。突起部55の下面55cは、浸入してくる水が外側面52aに沿って上方へ向かうことを抑制する。突起部55は、上方へ向かう水の勢いを下面55cによって弱める。突起部55の下面55cは、勢いのある水が外側面52aに沿って上方へ向かうことを抑制し、水の勢いを水平方向へ逃がす。突起部55は、水圧に抗して水を水平方向に逃がすことができるだけの強度を有している。突起部55は、高圧洗浄水等の水圧を受けても略変形しない程度の厚さや剛性を有していることが望ましい。また、突起部55は、対向壁部42との隙間を狭めることで浸水を抑制する。よって、本実施形態の突起部55は、グロメット5とカバー4との隙間からの浸水を効果的に抑制することができる。
図6に示すように、突起部55の下面55cは、対向壁部42の切欠き部42aの上端42bと略同じ高さ位置にある。これにより、突起部55の先端面55aは、対向壁部42の内側に隠れた状態となる。よって、高圧洗浄水等の勢いのある水が対向壁部42と突起部55の先端面55aとの隙間に直接浸入しにくい構造となっている。このように対向壁部42と先端面55aとの隙間に水が直接浸入しにくいようにする観点からは、突起部55の下面55cが切欠き部42aの上端42bよりも上側に位置していることが好ましい。
突起部55は、例えば、図8に示すように構成される。図8において、突起部55は、箱本体3の側壁34の上端34aよりもわずかに上側に位置している。突起部55は、側壁34の切欠き部34bと共に筒状部51を囲むように設けられている。突起部55の幅L1は、切欠き部34bの上端の幅L2よりも広い。突起部55は、切欠き部34bよりも側方まで延在している。突起部55の下面55cは、側壁34の上端34aと上下方向において対向する。このように設けられた突起部55は、切欠き部34bに沿って上方へ向かう水を下面55cによってブロックして収容部31への浸水を抑制することができる。
突起部55は、図9に示すように構成されてもよい。図9において、突起部55は、少なくとも一部が切欠き部34bによって囲まれた領域R1、すなわち破線内部の領域に位置するように配置されている。突起部55は、側壁34の切欠き部34bと共に筒状部51を囲むように設けられている。突起部55の幅L3は、切欠き部34bの上端の幅L2よりもわずかに狭い。突起部55は、切欠き部34bの上端の開口部を閉塞するように配置されている。突起部55の下面55cは、側壁34の上端34aよりも下側に位置しており、突起部55の上面55bは、側壁34の上端34aよりも上側に位置している。このように設けられた突起部55は、切欠き部34bに沿って上方へ向かう水を下面55cによってブロックして収容部31への浸水を抑制することができる。また、突起部55の下面55cによって水平方向に導かれた水は、切欠き部34bによって下方に導かれて外部空間に排水される。
以上説明したように、本実施形態の電気接続箱用の防水構造1は、箱本体3の切欠き部34bと、箱本体3の内側壁部35と、グロメット5の外側フランジ部52および突起部55と、カバー4の対向壁部42と、を有する。箱本体3は、電気的な接続構造を収容するものであり、かつ開口部3aを上側に向けて配置される。切欠き部34bは、箱本体3の側壁34の上縁に形成されている。切欠き部34bは、グロメット5の筒状部51に応じた形状に形成されている。
内側壁部35は、箱本体3における側壁34よりも内側に設けられており、溝部36を挟んで側壁34と対向する。外側フランジ部52は、グロメット5の筒状部51の外周面51aから筒状部51の軸方向と直交する方向に向けて突出している。外側フランジ部52は、箱本体3の溝部36に差し込まれる。カバー4は、箱本体3の開口部3aを覆う部材である。対向壁部42は、カバー4に設けられ、箱本体3の側壁34の外側面34cおよび外側フランジ部52の外側面52aと対向して、外側面34c,52aを外側から覆う壁部である。突起部55は、外側フランジ部52の外側面52aから対向壁部42に向けて突出しており、かつ水平方向に延在している。
本実施形態の突起部55は、対向壁部42に向けて突出しており、かつ水平方向に延在している。よって、突起部55は、外側面52aに沿って上方へ向かう水の流れを規制し、電気接続箱2の収容部31への浸水を効果的に抑制することができる。
本実施形態の突起部55は、外側フランジ部52の外側面52aにおいて、筒状部51の上側に配置されている。突起部55は、筒状部51よりも上側に配置されていることで、カバー4と筒状部51との隙間から入り込んだ水が上方へ進むことを効果的に規制することができる。
本実施形態の突起部55は、箱本体3の切欠き部34bと共に筒状部51を囲む。よって、突起部55は、カバー4と筒状部51との隙間から入り込んだ水が上方へ進むことを効果的に規制することができる。
本実施形態の電気接続箱用の防水構造1は、更に、外側フランジ部52の上部から上方に向けて突出したリブ54と、カバー4に設けられ、リブ54が差し込まれる溝部46と、を有する。よって、リブ54および溝部46からなる二重壁の防水構造によって、電気接続箱2の収容部31への浸水が効果的に抑制される。
また、本実施形態の電気接続箱2は、箱本体3、グロメット5、カバー4、および電気接続箱用の防水構造1を有する。よって、本実施形態の電気接続箱2は、電気的な接続構造を収容する収容部31への浸水を効果的に抑制することができる。
[実施形態の変形例]
突起部55の形状や配置は、例示したものには限定されない。突起部55の形状や配置は、外側フランジ部52の外側面52aに沿って上方へ向かう水の流れを抑制し、勢いを低減できるように適宜変更されてもよい。また、突起部55の形状や配置は、上方とは異なる方向に水を導くことができるように適宜変更されてもよい。電気接続箱2内には、電気的な接続構造に加えて、リレーやヒューズ等の電子部品が収容されてもよい。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 電気接続箱用の防水構造
2 電気接続箱
3 箱本体
3a 開口部
3b 台部
3c スタッドボルト
4 カバー
5 グロメット
21,22 端子
23,25 被膜
24,26 素線
27 ナット
31 収容部
34 側壁
34a 上端
34b 切欠き部
34c 外側面
35 内側壁部
35a 上端
35b 切欠き部
36 溝部
41 天板部
42 対向壁部
42a 切欠き部
42b 上端
51 筒状部
52 外側フランジ部
52a 外側面
52b 内側面
52c 上面
54 リブ
55 突起部
55a 先端面
55b 上面
55c 下面
56 貫通孔

Claims (5)

  1. 電気的な接続構造を収容し、かつ開口部を上側に向けて配置される箱本体の側壁の上縁に形成され、グロメットの筒状部に応じた形状の切欠き部と、
    前記箱本体における前記側壁よりも内側に設けられ、溝部を挟んで前記側壁と対向する内側壁部と、
    前記グロメットの前記筒状部の外周面から前記筒状部の軸方向と直交する方向に向けて突出しており、前記溝部に差し込まれるフランジ部と、
    前記開口部を覆うカバーに設けられ、前記側壁の外側面および前記フランジ部の外側面と対向する対向壁部と、
    前記フランジ部の外側面から前記対向壁部に向けて突出し、かつ水平方向に延在する突起部と
    を備えることを特徴とする電気接続箱用の防水構造。
  2. 前記突起部は、前記フランジ部の外側面において、前記筒状部の上側に配置されている
    請求項1に記載の電気接続箱用の防水構造。
  3. 前記突起部は、前記切欠き部と共に前記筒状部を囲む
    請求項1または2に記載の電気接続箱用の防水構造。
  4. 更に、前記フランジ部の上部から上方に向けて突出した板状部と、
    前記カバーに設けられ、前記板状部が差し込まれる溝部と、
    を備える請求項1から3の何れか1項に記載の電気接続箱用の防水構造。
  5. 電気的な接続構造を収容し、かつ開口部を上側に向けて配置される箱本体と、
    筒状部を有するグロメットと、
    前記開口部を覆うカバーと、
    を備え、
    前記箱本体は、側壁の上縁に形成され、かつ前記筒状部に応じた形状の切欠き部と、前記側壁よりも内側に設けられ、溝部を挟んで前記側壁と対向する内側壁部とを有し、
    前記グロメットは、前記筒状部の外周面から前記筒状部の軸方向と直交する方向に向けて突出しており、前記溝部に差し込まれるフランジ部を有し、
    前記カバーは、前記側壁の外側面および前記フランジ部の外側面と対向する対向壁部を有し、
    前記グロメットは、更に、前記フランジ部の外側面から前記対向壁部に向けて突出し、かつ水平方向に延在する突起部を有する
    ことを特徴とする電気接続箱。
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