JP7152141B2 - 電気接続箱及びワイヤハーネス - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に搭載される電気接続箱に関する。また、この電気接続箱を備えて自動車に配索されるワイヤハーネスに関する。
自動車に搭載される電気接続箱は、電気ブロックと、この電気ブロックを収容するための筐体とを備えて構成される(例えば下記特許文献1参照)。電気ブロックは、複数の電気部品が組み付けられるとともに、この電気部品が所定回路に接続されるような状態に形成される。一方、筐体は、電気ブロックが組み付け固定される筐体本体と、この筐体本体の開口部分(電気部品を臨む部分)を覆うカバーとを備えて構成される。
特開2011-229253号公報 (図7)
上記特許文献1の図7に開示される従来技術にあっては、カバーが横を向くように電気接続箱が自動車に搭載されることから、筐体本体を構成する壁のうち最も上になる壁(特許文献1の図7の引用符号232)が「天井壁」として設けられる。例えばトラックなどにおいては電気接続箱が外部に搭載され、天井壁の上に例えば雪が積もってしまうことがある。この状態でトラックが始動し電気接続箱に通電がなされると、内外の温度差から天井壁の内面に結露が生じ、そして、結露による水滴が大きくなり落下して電気部品に掛かると、ショート等の原因になってしまうという問題点を有する。別な言い方をすれば、結露による水滴の落下位置が電気的に水分を避けたい位置になると、ショート等の原因になってしまうという問題点を有する。本願発明者は、結露の発生を防止することは困難であると認識しており、そのため結露の発生箇所をコントロールしたいと考えている。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、筐体の天井壁における内面の所定位置を結露の集中的な発生箇所にすることが可能な電気接続箱及びワイヤハーネスを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明の電気接続箱は、複数の電気部品が組み付けられるとともに該電気部品が所定回路に接続される電気ブロックと、該電気ブロックを収容するための筐体とを備え、該筐体は、天井壁と、底壁と、側壁とを有し、前記天井壁は、該天井壁の内面において結露を集中的に発生させるための結露発生部を有し、該結露発生部は、前記結露による水滴の落下を許容する位置に合わせて配置され且つ前記天井壁を前記内面側から薄肉化する部分に形成され、前記天井壁は、前記水滴の落下を回避したい位置に合わせて配置され且つ前記結露発生部が形成されない部分になる結露回避部を有し、前記結露発生部及び前記結露回避部は、前記天井壁を構成する同じ材料からなる壁のみで構成され、前記結露発生部の内面が前記結露回避部の内面より上側に位置するように、前記結露発生部が前記結露回避部に対して薄肉化されており、前記天井壁は、長手方向を有する略矩形平板状の形状を有し、前記結露発生部は、前記天井壁における前記長手方向の一側の端から前記長手方向の中央より他側寄りの仕切位置までの前記長手方向の範囲に亘って形成され、前記結露回避部は、前記天井壁における前記仕切位置から前記長手方向の他側の端までの前記長手方向の範囲に亘って形成されており、前記水滴の落下を回避したい位置には、水滴の影響を受ける前記電気部品が配置され、前記結露による水滴の落下を許容する位置には、水滴の影響を受けない前記電気部品が配置され、前記仕切位置は、前記水滴の影響を受ける前記電気部品が配置される位置である前記水滴の落下を回避したい位置と、前記水滴の影響を受けない前記電気部品が配置される位置である前記結露による水滴の落下を許容する位置と、を区切る位置であることを特徴とする。
このような請求項1の特徴を有する本発明によれば、天井壁にこの内面側から薄肉化する部分を形成し、これを結露発生部とすることから、結露発生部が天井壁において結露の発生箇所のコントロール部分として機能し、結果、電気的に水分を避けたい位置での結露を防止することができる。
請求項2に記載の本発明は、複数の電気部品が組み付けられるとともに該電気部品が所定回路に接続される電気ブロックと、該電気ブロックを収容するための筐体とを備え、該筐体は、天井壁と、底壁と、側壁とを有し、前記天井壁は、該天井壁の内面において結露を集中的に発生させるための結露発生部を有し、該結露発生部は、前記結露による水滴の落下を許容する位置に合わせて配置され且つ前記天井壁を前記内面側から薄肉化する部分に形成され、前記天井壁は、前記水滴の落下を回避したい位置に合わせて配置され且つ前記結露発生部が形成されない部分になる結露回避部を有し、前記結露発生部及び前記結露回避部は、前記天井壁を構成する同じ材料からなる壁のみで構成され、前記結露発生部の内面が前記結露回避部の内面より上側に位置するように、前記結露発生部が前記結露回避部に対して薄肉化されており、前記天井壁は、長手方向を有する略矩形平板状の形状を有し、前記結露発生部は、前記天井壁における前記長手方向の一側の端から前記長手方向の中央より他側寄りの仕切位置までの前記長手方向の範囲に亘って形成され、前記結露回避部は、前記天井壁における前記仕切位置から前記長手方向の他側の端までの前記長手方向の範囲に亘って形成されており、前記結露回避部における前記内面は、該平面に前記側壁に向かう溝を付加した形状に形成され、前記結露回避部における前記溝が形成された部分の前記壁の厚さは、前記結露発生部の前記壁の厚さより大きく、且つ、前記結露回避部における前記溝が形成されていない部分の前記壁の厚さより小さいことを特徴とする。
このような請求項2の特徴を有する本発明によれば、結露による水滴の落下を回避したい位置の部分を結露回避部とし(別な言い方をすれば、電気的に水分を避けたい位置の部分を結露回避部とし)、この結露回避部を付きの平面となる形状に形成する溝付きの平面念のための形状であり、仮に結露が発生したとしても水滴が自身の表面張力で溝を伝って側壁へ移動することができる。従って、本発明によれば結露による水滴の落下を確実に防止することができる。
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載の電気接続箱において、前記電気ブロックは、前記結露回避部の直下となる位置の前記電気部品を覆うためのカバー部を有することを特徴とする。
このような請求項3の特徴を有する本発明によれば、上記の如く仮に結露が発生し、そして、水滴が仮に落下したとしても、カバー部にて水滴が電気部品に掛からないようにすることができる。
また、上記課題を解決するためになされた請求項4に記載の本発明のワイヤハーネスは、端末に請求項1、2又は3に記載の電気接続箱を備えて自動車に配索されることを特徴とする。
このような請求項4の特徴を有する本発明によれば、電気接続箱の防水構造をより良くしたワイヤハーネスを提供することができる。
本発明の電気接続箱によれば、筐体の天井壁における内面の所定位置を結露の集中的な発生箇所にすることができ、以て結露に起因したショート等を防止することができるという効果を奏する。また、本発明のワイヤハーネスによれば、より良いワイヤハーネスを提供することができるという効果を奏する。
本発明の電気接続箱の一実施形態を示す斜視図である。 電気接続箱の平面図(天井壁側から見た図)である。 電気接続箱の断面斜視図である(実施例1)。 図2のA-A線断面図である(実施例1)。 図4の天井壁の拡大図である(実施例1)。 天井壁の内面の図である(実施例1)。 電気接続箱の断面斜視図である(実施例2)。 図2のA-A線断面図であり、天井壁の拡大図である(実施例2)。 天井壁の内面の図である(実施例2)。 他の例となる天井壁の内面の図である(実施例2)。 図2のA-A線断面図であり、天井壁とカバー部の拡大図である(実施例3)である。
自動車に搭載される電気接続箱は、電気ブロックと、この電気ブロックを収容するための筐体とを備えて構成される。筐体の天井壁は、この天井壁の内面において結露を集中的に発生させるための結露発生部を有する。結露発生部は、結露による水滴の落下を許容する位置(水滴許容位置)に合わせて配置される。また、結露発生部は、天井壁を内面側から薄肉化する部分に形成される。
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明の電気接続箱の一実施形態を示す斜視図である。また、図2は電気接続箱の平面図、図3は電気接続箱の断面斜視図、図4は図2のA-A線断面図、図5は図4の天井壁の拡大図、図6は天井壁の内面の図である。
<電気接続箱1の構成について>
図1ないし図4において、電気接続箱1は、外部に露出した状態でトラックに搭載される(一例であるものとする)。具体的には、トラックにおけるキャビンと荷台との間の、雨が掛かったり雪が積もったりする部分に搭載される。このような電気接続箱1は、電気ブロック2と、この電気ブロック2を収容するための筐体3とを備えて構成される。また、電気接続箱1は、筐体3の内部に図示しないワイヤハーネスが引き込まれるように構成される(ワイヤハーネスは、この端末等の所定位置に電気接続箱1を備えて自動車に配索される)。
尚、図1及び図2から電気接続箱1の外観の一例が分かるが、この外観は実施例1~3において共通であるものとする。図1及び図2は、実施例1~3で共通の図面であるものとする。図中の矢印Pは上下方向、矢印Qは左右方向、矢印Rは前後方向を示すものとする。
<電気ブロック2について>
図3及び図4において、電気ブロック2は、複数の電気部品が組み付けられる部材として備えられる。また、電気ブロック2は、上記電気部品が所定回路に接続される部材として備えられる。具体的には、リレー4が樹脂製のリレー組み付け部5に組み付けられるとともに、ヒューズ6、7、8が樹脂製のヒューズ組み付け部9、10、11に組み付けられるような部材として備えられる。
リレー4は、リレー組み付け部5を介して図示しないワイヤハーネスのプラス回路及びマイナス回路にそれぞれ電気的に接続される。また、ヒューズ6、7、8は、ヒューズ組み付け部9、10、11を介して図示しないワイヤハーネスのプラス回路に電気的に接続される。
尚、リレー4が組み付けられる部分は、上記プラス回路及びマイナス回路にリレー4が接続されることから、結露による水滴の落下が好ましくない位置の部分であるものとする(以下、水滴回避位置12と呼ぶことにする)。これに対し、ヒューズ6、7、8が組み付けられる部分は、上記プラス回路のみが接続されることから、結露による水滴の落下が水滴回避位置12に比べ許容される位置の部分になる。そのため、水滴許容位置13と呼ぶことにする。
以上のような電気ブロック2は、カセット式のものであり、後述するフレーム14に対し着脱自在に組み付けられる。電気ブロック2に関しては、この名称をカセットブロック2と読み替えてもよいものとする。
<筐体3について>
図1ないし図4において、筐体3は、絶縁性を有する樹脂製であって、従来例(特許文献1の図7参照)のような二つの部材や、以下で説明をする三つの部材で構成される。筐体3は、カセット式の電気ブロック2が着脱自在に組み付けられるフレーム14と、このフレーム14の下部開口を覆うロアカバー15と、フレーム14の上部開口を覆うアッパーカバー16とを備えて構成される。このような筐体3には、固定脚部17、18、19が設けられる。また、筐体3には、図示しないワイヤハーネスが挿通される挿通孔20と、ワイヤハーネスの端末に対する端末収容空間21とが形成される。
<フレーム14について>
図1及び図4において、フレーム14は、矢印Pの上下方向にのびて高さがある外周壁22(側壁)と、この外周壁22の内側に配設される内周壁23とを有して、上下が開口する箱形状の部材に形成される。このようなフレーム14の外周壁22には、ロアカバー15やアッパーカバー16に対するロック部(符号省略)が設けられる。また、外周壁22には、上記固定脚部17、18も設けられる。フレーム14は、外周壁22と内周壁23とを有することにより、二重壁の構造に形成される。
<ロアカバー15について>
図1において、ロアカバー15は、底壁24と、高さの低い周壁25(側壁)とを有して、浅底で蓋形状の部材に形成される。このようなロアカバー15には、フレーム14に対するロック部(符号省略)が設けられる。また、ロアカバー15には、上記固定脚部19も設けられる。
<アッパーカバー16について>
図1ないし図6において、アッパーカバー16は、天井壁26と、高さの低い周壁27(側壁)とを有して、浅底で蓋形状の部材に形成される(開口部分から天井壁26までの距離が比較的近い蓋形状の部材に形成される)。このようなアッパーカバー16には、フレーム14に対するロック部(符号省略)が設けられる。また、アッパーカバー16には、特徴部分である結露発生部28が形成される。この結露発生部28は、天井壁26に形成される。天井壁26には、結露発生部28の他に結露回避部29も形成される。
尚、天井壁26は、筐体3を構成する壁のうち最も上に位置する壁であるものとする。本実施例においては、アッパーカバー16に存在する。
<結露発生部28について>
図4ないし図6において、結露発生部28は、天井壁26の内面30で結露を集中的に発生させるための部分として形成される。具体的に説明すると、結露発生部28は、天井壁26をこの内面30の側から薄肉化するような部分に形成される。結露発生部28は、トラックが始動して電気ブロック2に通電がなされ、そして、電気接続箱1内の(筐体3内の)空気が暖められると内外の温度差から結露が生じ、この結露が先に生じるような部分に形成される(電気接続箱1内の暖められた空気が薄肉の結露発生部28の位置で、天井壁26の他の位置よりも先に冷やされることにより、結露が集中的に発生する箇所に形成される)。結露発生部28は、水滴許容位置13の直上になるように配置形成される。結露発生部28は、図に示す如く、比較的広い範囲に配置形成される。結露発生部28は、薄肉にした面が平面になるように形成される(微小な勾配を付けたり曲面にしたりして、水滴を周壁27の位置まで移動可能にすることも有効であるものとする)。尚、結露発生部28は、図からも分かるように、例えば穴の底面や溝の底面と異なる部分に形成されるものとする。
<結露回避部29について>
図5及び図6において、結露回避部29は、天井壁26の内面30で結露発生部28以外の部分が該当するように形成される。結露回避部29は、アッパーカバー16における通常の肉厚の部分であって、実際には特に何も形状を変えてない単なる壁そのものであるものとする(一例であるものとする)。図5において、周壁27の肉厚を寸法D1とすると、結露回避部29の肉厚も寸法D1で同じ厚みに形成される。尚、寸法D1の結露回避部29に対し結露発生部28は、本実施例において、結露回避部29の半分の肉厚となる寸法D2で形成される(寸法D1>寸法D2)。尚、寸法D1の結露回避部29と、この半分の寸法D2の結露発生部28は、カバーとして機能するために必要な強度が確保されているものとする。
結露回避部29は、この内面30が平面となるような形状に形成される。すなわち、上記の如く何も形状を変えてない単なる壁そのものの形状に形成される(一例であり、他の例は実施例2で説明するものとする)。
<実施例1の電気接続箱1の効果について>
以上、図1ないし図6を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態である電気接続箱1によれば、天井壁26にこの内面30の側から薄肉化する部分を形成し、これを結露発生部28とすることから、結露発生部28が天井壁26において結露の発生箇所のコントロール部分として機能し、結果、電気的に水分を避けたい位置での結露を防止することができる。従って、結露に起因したショート等を防止することができる。
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図7は電気接続箱の断面斜視図である。また、図8は天井壁の拡大図、図9は天井壁の内面の図、図10は他の例となる天井壁の内面の図である。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<アッパーカバー16について>
図7ないし図9において、実施例2の電気接続箱1における筐体3のアッパーカバー16は、天井壁26と、高さの低い周壁27(側壁)とを有して、浅底で蓋形状の部材に形成される(開口部分から天井壁26までの距離が比較的近い蓋形状の部材に形成される)。このようなアッパーカバー16には、フレーム14に対するロック部(符号省略)が設けられる。また、アッパーカバー16には、特徴部分である結露発生部28が天井壁26を薄肉にして形成される。尚、結露発生部28は、実施例1と同じ形状であるため、ここでは説明を省略するものとする。
天井壁26には、結露発生部28の他に結露回避部31も形成される。
<結露回避部31について>
図7ないし図9において、結露回避部31は、実施例1の結露回避部29(図5及び図6参照)の変形例であって、平面に対し複数の溝32を付加したような形状に形成される。溝32は、浅底であって、寸法D1と寸法D2の中間になる寸法D3の深さに形成される(D2<D3<D1(又はD2≦D3<D1であってもよいものとする)。溝32は、周壁27の位置まで長くのびるように形成される。溝32は、比較的幅の狭い形状に形成される(後述する表面張力を生じさせることが可能な幅に形成される)。
尚、結露回避部31は、実施例1の平面に対し溝32を付加したような形状に形成されるが、これは念のための形状であって、仮に結露が発生したとしても水滴が自身の表面張力で溝32を伝って周壁27の位置まで移動することを狙っている。
<結露発生部28及び結露回避部29(結露回避部31)の配置例について>
図10(a)の例では、結露発生部28が天井壁26の内面30の中央に配置される。また、この両側に結露回避部29が配置される。図10(b)の例では、逆に結露回避部29が天井壁26の内面30の中央に配置される。また、この両側に結露発生部28が配置される。図10(c)の例では、結露回避部31が天井壁26の内面30の中央に配置される。また、この両側に結露発生部28が配置される。図10(d)の例では、結露発生部28が天井壁26の内面30の中央に配置される。また、この両側に結露回避部31が配置される。
以上は一例であるが、結露発生部28及び結露回避部29(結露回避部31)を図10のように配置してもよいものとする。尚、図示しないが、例えば結露発生部28を、平面視矩形の形状に限らずL字状の形状等にしてもよいものとする。
<実施例2の電気接続箱1の効果について>
以上、図7ないし図10を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態である電気接続箱1によれば、実施例1と同様に、天井壁26にこの内面30の側から薄肉化する部分を形成し、これを結露発生部28とすることから、結露発生部28が天井壁26において結露の発生箇所のコントロール部分として機能し、結果、電気的に水分を避けたい位置での結露を防止することができる。また、電気接続箱1によれば、結露回避部31を溝32付きの部分にすることから、結露による水滴の落下を確実に防止することができる。従って、結露に起因したショート等を防止することができる。
以下、図面を参照しながら実施例3を説明する。図11はである。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<電気接続箱1及び電気ブロック2について>
図11において、実施例3の電気接続箱1は、電気ブロック2と、この電気ブロック2を収容するための筐体3とを備えて構成される。実施例3の電気ブロック2は、実施例1の電気ブロック2に対しカバー部33を追加したものとして構成される。
<カバー部33について>
図11において、カバー部33は、結露回避部29の直下となる位置のリレー4(電気部品)を覆うために設けられる。カバー部33は、結露回避部29に仮に結露が発生し、そして、水滴が仮に落下したとしても、この水滴がリレー4に掛からないようにするために設けられる。カバー部33は、念のために設けられるものである。
以上、図11を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態である電気接続箱1によれば、天井壁26にこの内面30の側から薄肉化する部分を形成し、これを結露発生部28とすることから、結露発生部28が天井壁26において結露の発生箇所のコントロール部分として機能し、結果、電気的に水分を避けたい位置での結露を防止することができる。また、電気接続箱1によれば、リレー4を覆うカバー部33を念のために設けていることから、このカバー部33にて水滴がリレー4に掛からないようにすることができる。従って、結露に起因したショート等を防止することができる。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
1…電気接続箱、 2…電気ブロック、 3…筐体、 4…リレー(電気部品)、 5…リレー組み付け部、 6、7、8…ヒューズ(電気部品)、 9、10、11…ヒューズ組み付け部、 12…水滴回避位置、 13…水滴許容位置、 14…フレーム、 15…ロアカバー、 16…アッパーカバー、 17、18、19…固定脚部、 20…挿通孔、 21…端末収容空間、 22…外周壁(側壁)、 23…内周壁(側壁)、 24…底壁、 25…周壁(側壁)、 26…天井壁、 27…周壁(側壁)、 28…結露発生部、 29…結露回避部、 30…内面、 31…結露回避部、 32…溝、 33…カバー部

Claims (4)

  1. 複数の電気部品が組み付けられるとともに該電気部品が所定回路に接続される電気ブロックと、該電気ブロックを収容するための筐体とを備え、
    該筐体は、天井壁と、底壁と、側壁とを有し、
    前記天井壁は、該天井壁の内面において結露を集中的に発生させるための結露発生部を有し、
    該結露発生部は、前記結露による水滴の落下を許容する位置に合わせて配置され且つ前記天井壁を前記内面側から薄肉化する部分に形成され、
    前記天井壁は、前記水滴の落下を回避したい位置に合わせて配置され且つ前記結露発生部が形成されない部分になる結露回避部を有し、
    前記結露発生部及び前記結露回避部は、前記天井壁を構成する同じ材料からなる壁のみで構成され、
    前記結露発生部の内面が前記結露回避部の内面より上側に位置するように、前記結露発生部が前記結露回避部に対して薄肉化されており、
    前記天井壁は、長手方向を有する略矩形平板状の形状を有し、
    前記結露発生部は、前記天井壁における前記長手方向の一側の端から前記長手方向の中央より他側寄りの仕切位置までの前記長手方向の範囲に亘って形成され、前記結露回避部は、前記天井壁における前記仕切位置から前記長手方向の他側の端までの前記長手方向の範囲に亘って形成されており
    前記水滴の落下を回避したい位置には、水滴の影響を受ける前記電気部品が配置され、前記結露による水滴の落下を許容する位置には、水滴の影響を受けない前記電気部品が配置され、
    前記仕切位置は、前記水滴の影響を受ける前記電気部品が配置される位置である前記水滴の落下を回避したい位置と、前記水滴の影響を受けない前記電気部品が配置される位置である前記結露による水滴の落下を許容する位置と、を区切る位置である、
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 複数の電気部品が組み付けられるとともに該電気部品が所定回路に接続される電気ブロックと、該電気ブロックを収容するための筐体とを備え、
    該筐体は、天井壁と、底壁と、側壁とを有し、
    前記天井壁は、該天井壁の内面において結露を集中的に発生させるための結露発生部を有し、
    該結露発生部は、前記結露による水滴の落下を許容する位置に合わせて配置され且つ前記天井壁を前記内面側から薄肉化する部分に形成され、
    前記天井壁は、前記水滴の落下を回避したい位置に合わせて配置され且つ前記結露発生部が形成されない部分になる結露回避部を有し、
    前記結露発生部及び前記結露回避部は、前記天井壁を構成する同じ材料からなる壁のみで構成され、
    前記結露発生部の内面が前記結露回避部の内面より上側に位置するように、前記結露発生部が前記結露回避部に対して薄肉化されており、
    前記天井壁は、長手方向を有する略矩形平板状の形状を有し、
    前記結露発生部は、前記天井壁における前記長手方向の一側の端から前記長手方向の中央より他側寄りの仕切位置までの前記長手方向の範囲に亘って形成され、前記結露回避部は、前記天井壁における前記仕切位置から前記長手方向の他側の端までの前記長手方向の範囲に亘って形成されており、
    前記結露回避部における前記内面は、該平面に前記側壁に向かう溝を付加した形状に形成され、
    前記結露回避部における前記溝が形成された部分の前記壁の厚さは、前記結露発生部の前記壁の厚さより大きく、且つ、前記結露回避部における前記溝が形成されていない部分の前記壁の厚さより小さい、
    ことを特徴とする電気接続箱。
  3. 請求項2に記載の電気接続箱において、
    前記電気ブロックは、前記結露回避部の直下となる位置の前記電気部品を覆うためのカバー部を有する
    ことを特徴とする電気接続箱。
  4. 端末に請求項1、2又は3に記載の電気接続箱を備えて自動車に配索される
    ことを特徴とするワイヤハーネス。
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