JP3936555B2 - グロメットによる防水構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気接続箱や自動車等のパネルからワイヤハーネスを導出させるために防水用のグロメットを装着して電気接続箱内やパネル内への水の浸入を防止したグロメットによる防水構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来のグロメットによる防水構造の一形態として、電気接続箱における防水構造を示すものである。
電気接続箱は、合成樹脂製の接続箱本体であるケース71とカバー72と、ケース71内に収容されるヒューズやリレー等を含む接続ユニット(図示せず)と、防水用の弾性のグロメット73とを備えたものであり、ケース71の一側壁にワイヤハーネス導出用の略U字状の切欠部74と、切欠部74の周縁から外側に突出したガイド部75とを有し、ガイド部75にグロメット73をスライド式に嵌着し、接続ユニット(図示せず)に続くワイヤハーネス(複数本の電線)76をグロメット73内に挿通させて外部に導出させる。
【0003】
グロメット73は、蛇腹部77と、蛇腹部77の一方に続く小径な円筒部78と、蛇腹部77の他方に続くフランジ部79と、フランジ部79内に嵌着される合成樹脂製の補強部材(図示せず)とで構成され、フランジ部79を前記ケース71のガイド部75にスライド嵌合させ、さらにケース71の上部にカバー72を被せて、フランジ部79の上面をカバー72の下面に密着させることで、フランジ部79の外周からケース71内への水の浸入が防止される。
【0004】
また、カバー72の内周縁には矩形環状のパッキン(図示せず)が設けられ、パッキンにケース71の上端縁が密着することで、ケース71とカバー72の接合部からの水の浸入が防止される。グロメット73の円筒部78の先端は、ワイヤハーネス76を挿通させた状態でビニルテープ(図示せず)で巻かれて止水される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のグロメットによる防水構造にあっては、例えばトラック用等のように電気接続箱を外部に露出して装着する場合等において、車両走行中に跳ね上がった雨水や洗車時の高圧水等がグロメット73のフランジ部79を直撃する等した際に、高い水圧によってフランジ部79とケース1及びカバー72との間に水が浸入してしまうという問題を生じた。また、グロメット73のフランジ部79に対して側方や上方や下方から水が勢いよくかかった場合や、カバー72の天壁から水が回り込んでフランジ部79にかかった場合にも、同様に水が浸入してしまう懸念があった。ケース71内に水が浸入した場合には、ケース内部の接続ユニット等に悪影響を与えてしまうという心配があった。
【0006】
上記した問題は、電気接続箱に代えて自動車等のパネル(図示せず)の孔部にグロメットを挿入嵌合させた場合においても同様であり、高圧水や水の回り込み等によってグロメットからパネル内に水が浸入してしまうという心配があった。
【0007】
本発明は、上記した点に鑑み、グロメットに正面から水が勢いよくかかったり、あるいはグロメットに側方や上方や下方から水が勢いよくかかったり、グロメットに対して水が上方から回り込む場合等においても、接続箱本体内やパネル内への水の浸入を確実に防止することのできるグロメットによる防水構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るグロメットによる防水構造は、電気接続箱のケースの切欠部の周縁にガイド部が設けられ、該ガイド部にワイヤハーネス導出用の弾性のグロメットのフランジ部が嵌合され、該フランジ部の上から該ケースにカバーが装着されたグロメットによる防水構造において、該グロメットに止水膜が環状に形成され、該止水膜で該フランジ部と該ガイド部と該カバーとが覆われて、該フランジ部と該ガイド部と該カバーとの間が防水されたことを特徴とする。
上記構成により、弾性で且つ可撓性の止水膜が正面から水の直射を受けてグロメットとケース及びカバーとの嵌合部分に張り付いて密着し、嵌合部分への水の直射を阻止し、あるいは嵌合部分にかかる水の勢いを弱める。また、略環状の止水膜によって全周方向又は少なくとも上下左右の直交する四方向の嵌合部分がカバーされる。電気接続箱において上方向には接続箱本体としてのカバー、左右及び下方向には接続箱本体としてのケースが位置し、上側の止水膜でケースとカバーとの嵌合部分(グロメットも嵌合している)が覆われ、左右及び下側の止水膜でケースとグロメットとの嵌合部分が覆われる。これらにより、グロメットによる防水シール性が向上する。
【0010】
本発明の請求項2に係るグロメットによる防水構造は、請求項1に係るグロメットによる防水構造において、前記止水膜が径方向に延長され、その延長部が前記ケースとカバーとに係止されたことを特徴とする。
上記構成により、止水膜のばたつきや捲れが防止され、正面からの水ばかりでなく、側面や上面や下面からの水が止水膜の延長部に当たって止められて、止水膜の内側への水の浸入が防止される。
【0011】
本発明の請求項3に係るグロメットによる防水構造は、請求項1に係るグロメットによる防水構造において、前記ケースやカバーに、前記止水膜の内側への水の浸入を防ぐ止水板が設けられたことを特徴とする。
上記構成により、例えば止水膜の側方や上方といった止水膜板厚直交方向からの水の直射が止水板によって阻止され、あるいは水勢が弱められて、止水膜の内側への水の浸入が防止され、あるいは止水膜内側に浸入する水の勢いが弱められる。
【0012】
本発明の請求項4に係るグロメットによる防水構造は、請求項1に係るグロメットによる防水構造において、前記ケースに段差部と該段差部の内側の凹部が設けられ、該凹部に前記グロメットと前記止水膜とが位置し、該止水膜の先端部が該段差部に接近したことを特徴とする。
上記構成により、グロメットの嵌合部分と止水膜の先端部分とが段差部の内側に収容保護され、外部からの水が段差部の外側のパネル面等に沿って止水膜に当たり、止水膜の先端部分への水の直射が防止される。
【0013】
本発明の請求項5に係るグロメットによる防水構造は、パネルの孔部にワイヤハーネス導出用の弾性のグロメットを嵌合するグロメットによる防水構造において、該グロメットに止水膜が設けられ、該パネルに段差部と該段差部の内側の凹部が設けられ、該凹部に該孔部が設けられ、該止水膜で該グロメットと該孔部との嵌合部分が覆われ、該止水膜の先端部が該凹部に接し、且つ該段差部に接近して位置したことを特徴とする。
上記構成により、弾性で且つ可撓性の止水膜が正面から水の直射を受けてグロメットとパネルとの嵌合部分に張り付いて密着し、嵌合部分への水の直射を阻止し、あるいは嵌合部分にかかる水の勢いを弱める。また、グロメットの嵌合部分と止水膜の先端部分とが段差部の内側に収容保護され、外部からの水が段差部の外側のパネル面等に沿って止水膜に当たり、止水膜の先端部分への水の直射が防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1〜図2は、本発明に係るグロメットによる防水構造の第一の実施形態として、電気接続箱における防水構造を示すものである。
【0015】
このグロメットによる防水構造は、電気接続箱1の合成樹脂製のケース2のガイド部5に嵌合させる合成ゴム製等の弾性のグロメット4のフランジ部6に略襟巻き状の薄い弾性の止水膜7,7’又は7”を一体に設け、この止水膜7,7’又は7”でフランジ部6とケース2のガイド部5との嵌合部分及びフランジ部6と合成樹脂製の上側のカバー3との嵌合部分を外側から覆って、各嵌合部分への水の直射を防いだことを第一の特徴とするものである。
【0016】
また、ケース2のガイド部5の両側と下側においてケース2の前側の壁部8にリブ状の止水板9,9’を設けることで、フランジ部6とガイド部5との嵌合部分あるいは前記止水膜7,7’又は7”に側方から水が直射することを防ぐと共に、ガイド部5寄りにおいてカバー3の天壁10にリブ状の止水板11を設けることで、カバー3からフランジ部6とガイド部5との嵌合部分や止水膜7,7’又は7”の内側に水が回り込んでかかることを防いだことを第二の特徴としている。
【0017】
これら止水膜7,7’,7”や止水板9,9’,11は単独で用いてもよく、あるいは図1のように複合して用いてもよい。特に複合して用いることで、止水膜7,7’,7”の側方や上方からの水の跳ねかかり等に対して極めて有効となる。
【0018】
図1の如く、グロメット4は蛇腹部12と、蛇腹部12の前方に続く筒状部13と、蛇腹部13の後方に膨出部14を介して続く前記フランジ部6とを備え、膨出部14の両側と上側と下側すなわち全周においてフランジ部6の前面から止水膜7,7’が外向きにすなわちフランジ部6の幅方向及び高さ方向に略襟巻き状(略環状)に突出形成されることが好ましい。止水膜7,7’はフランジ部6の周縁を覆うようにフランジ部6の周縁を越えて外向きに突出されている。止水膜7は鎖線7”の如く全周に渡って均一に略長円形状(略環状)に形成されていてもよく、この場合は上向きの止水膜7’は不要である。
【0019】
本形態ではフランジ部6の表面に止水膜7,7’又は7”を形成しているが、フランジ部6の表面に代えて膨出部14に止水膜7,7’又は7”を一体に形成することも可能である。膨出部14は蛇腹部12とほぼ同じ板厚で形成され、蛇腹部12をケース2のガイド部5から前方に突出させるための部分であり、蛇腹部12の一部と見ることもできる。止水膜7,7’又は7”は成形金型を用いたグロメット4のゴム成形時に同時に形成することができる。止水膜7,7’又は7”をグロメット4とは別体に形成してグロメット4に接着する等して組み付けることも可能である。
【0020】
図1の如く止水膜7,7’又は7”はケース2の前壁8に向かって断面略円弧状に湾曲していることが好ましく、それにより止水膜7,7’又は7”の先端7a,7a’がケース2の壁面8に密着して高い止水性を発揮する。
【0021】
フランジ部6は蛇腹部12の内部空間に続くワイヤハーネス挿通孔(図示せず)を有している。フランジ部6の外周は略U字状の部分15と上側の水平方向の真直な部分16とで成り、これら外周にリップ(符号15,16で代用する)が環状に突出形成されている。
【0022】
ケース2の前壁8には略U字状の切欠部17が設けられ、切欠部17の周縁に、フランジ部6に対するスライド係合用の前記ガイド部5が突出形成されている。略U字状で且つ断面略L字状のガイド壁18とケース2の周壁(前壁)8とで断面コの字状のガイド溝19が形成されている。ガイド溝19にグロメット4のフランジ部6が上方から挿入されることで、ガイド溝19の内面にフランジ部6のリップ15が密着する。この構成は従来と同様である。
【0023】
なお、本明細書では説明の便宜上、グロメット4側を前、カバー3側を上と定義しているが、これは必ずしも車両実装時の方向と一致するものではない。前壁8や天壁10は単に壁部と表現することもできる。また、フランジ部6とガイド部5をそれぞれ二段に形成して防水性を向上させたグロメット(別出願で提案する)に本発明の止水膜7,7’,7”や止水板9,9’,11の構成を付加することも有効である。
【0024】
ガイド部5の両側においてケース2の前壁8に略U字状の前記止水板9,9’が突設されている。両側の止水板9,9は垂直方向(上下方向)に真直に延び、下側の止水板9’は湾曲して両側の止水板9,9に続いている。下側の止水板9’は前壁8の下側に少し突出していてもよく、この場合は、止水板9’と前壁8との間に水抜き孔が構成される。止水板9,9’はガイド部5の近傍で且つ前記止水膜7に干渉しない程度の位置すなわち止水膜7の先端7aの近傍に配置されることが好ましい。止水板9,9’の前方への突出高さはガイド部5の突出高さよりも高く、また止水板9の上下方向長さはガイド部5の長さに可能な限り近いことがそれぞれ止水性の観点から好ましい。
【0025】
なお、車両への取付状態に応じて水のかからない側には止水板9を配設する必要がない訳であるから、一対の止水板9,9の何れか一方のみを形成する場合や、下側の止水板9’を省略することもあり得る。また、下側の止水板(9’)を両側の止水板9に続けて又は独立して水平に形成することも可能である。また、ケース2の周壁20を二重として内周壁(図示せず)を外周壁20よりも高く形成したもの(既存の技術である)において上記止水板9,9’を適用することも可能である。
【0026】
ケース2の周壁8の上部には縁部21が突出形成され、縁部21と一体に前壁8に、カバー3に対する係止手段である係止爪22が設けられている。カバー3は合成樹脂で形成され、ケース2と共に接続箱本体を構成する。カバー3の前壁23の両側に係止手段であるロック金具支持部24が設けられている(ロック金具は不図示である)。
【0027】
一対のロック金具支持部24,24の間に、前記グロメット4のフランジ部6の上側部分25を嵌合させる段部26が形成されている。段部26の内側にフランジ部6の上側部分25が挿入され、上側部分25のリップ16が段部26の上壁内面に密着する。例えばカバー3の周壁27に沿って内側には矩形環状のパッキン(図示せず)が設けられ、パッキンにケース2の周壁20の上端が密着する。
【0028】
カバー3の段部26寄りにおいてカバー3の天壁10に前記止水板11が立設されている。止水板11は天壁10の全幅に渡って形成され、前壁23と平行に配置されている。止水板11の長さは前記グロメット4の止水膜7の全幅すなわち止水膜7の一側端から他側端までの距離よりも広く設定され、これにより、止水膜7内への水の回り込みが防止される。
【0029】
止水板11の形状は湾曲状等任意に変更可能である。止水板11の高さは、後方からの水が止水板に当たって跳ね返され、あるいは少なくとも水勢が弱められて、グロメット4のフランジ部6やケース2のガイド部5(止水膜7,7’,7”を用いない場合)や、グロメット4の止水膜7,7’,7”に勢いよくかからない程度の高さに設定される。
【0030】
図2の如くグロメット4をケース2に嵌着し、カバー3をケース2に被着する。この状態で、グロメット4の止水膜7,7’又は7”がケース2のガイド部5とカバー3の段部26を前側(正面側)から覆って、ガイド部5内と段部26内のフランジ部6への水の直射を防止する。すなわち、電気接続箱1に正面(矢印X方向)から水が勢いよくかかった場合、水は止水膜7,7’又は7”に当たり、止水膜7,7’又は7”は撓んでケース2の前壁8とカバー3の段部26の表面とに密着して、ガイド部5と段部26すなわちグロメット4の嵌合部分への水の直射を阻止する。これにより、フランジ部6とガイド部5との密着部やフランジ部6と段部26との密着部への水の浸入が阻止され、接続箱本体内(ケース2内)への水の浸入が確実に阻止される。
【0031】
また、電気接続箱1に側方(矢印Y方向)から水がかかった場合には、左右両側ないし何れか一方の止水板9に水が直射されて跳ね返され、あるいは少なくともケース2のガイド部5やグロメット4のフランジ部6(止水膜7,7’,7”を用いない場合)や、止水膜7,7’又は7”への水の直射が防止され、同様にケース2内への水の浸入が防止される。特に止水膜7,7’又は7”を用いた場合には、止水板9で水が跳ね返され、あるいは水勢が弱められて、止水膜7の先端(自由端)7aとケース2の前壁8との間から止水膜7の内側に水が勢いよく浸入することが防止され、防水性が向上する。下方向から水がかかった場合も止水板9’によって同様の作用効果が奏される。
【0032】
また、電気接続箱1に上方(矢印Z方向)から水がかかったり、後方(矢印X’方向)からカバー3に水が跳ねかかったりした場合には、カバー3の止水板11で水が跳ね返され、あるいは少なくとも水勢が弱められて、ガイド部5やフランジ部6(止水膜7,7’,7”のない場合)や、止水膜7,7’,7”の内側に水が勢いよくかかることが防止されるから、防水性が向上する。
【0033】
図3は、本発明に係るグロメットによる防水構造の第二の実施形態を示すものである。なお、前記実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0034】
この電気接続箱31の防水構造は、前記第一の実施形態の弾性のグロメット32の止水膜33を径方向に延長させて止水膜33の径方向先端部を接続箱本体であるケース34とカバー35とに係止したことを特徴とするものである。前記実施形態の止水板9,9’,11は使用していない。
【0035】
止水膜33は上下及び左右の四方向に延長されて、引っ張られた状態でケース34とカバー35とに係止されている。左右の延長部36,36はケース34の両側壁37まで長く延び、両側壁37の前端側に設けられた係止爪38に延長部先端の係止孔39が係合されている。係止爪38は断面略L字状に形成され、後向きの爪部(符号38で代用)を有している。係止爪38の形状は適宜変更可能である。
【0036】
止水膜33の上側の延長部40はカバー35の段部26まで短く延び、段部26の上面に設けられた係止突起41ないし係止爪に延長部40の先端側の係止孔42を係合されている。止水膜33の下側の延長部43はケース34のガイド部5の下側において前壁8の下部まで短く延び、前壁8に設けられた係止爪44に延長部43の先端側の係止孔45を係合されている。下側の延長部43をケース34の底壁において係止爪(図示せず)に係止させることも可能である。
【0037】
四方の延長部36,36,40,43の中央に略環状の止水膜主体部(止水膜中央部)46が位置している。止水膜主体部46は前記実施形態と同様にケース34のガイド部5やカバー35の段部26、すなわちグロメット32のフランジ部6(図1参照)との嵌合部分を完全に覆い隠すことが好ましい。
【0038】
止水膜33の左右と下側の係止孔39,45をケース34の各係止爪38,44に係合させた(引っ掛けた)後、カバー35を閉止して、止水膜33の上側の係止孔42をカバー35の係止突起41に係合させる。カバー35を開く際は、カバー35の係止突起41から止水膜33の上側の係止孔42を外すことで、容易にカバー35を開くことができる。係止爪ではなく、係止突起41を用いたのはこの理由による。
【0039】
なお、止水膜33の両側の延長部36,36を短く形成して、カバー35の段部40におけるように、例えばケース34のガイド部5の外周面に設けた係止爪(図示せず)にその短い延長部(図示せず)の係止孔を係合させることも可能である。この場合、スペース的に前記実施形態と同様の止水板9,9を設けることは可能である。また、止水膜32と接続箱本体34,35との係止手段は適宜可能であり、例えば止水膜の延長部36,40,43に係止突部(図示せず)を設け、接続箱本体に、係止突部を嵌合させる係止凹部(図示せず)を設けることも可能である。
【0040】
上記第二の実施形態によれば、止水膜33がケース34とカバー35に係止されることで、止水膜33のばたつきや捲れが防止され、特に側方や上方や下方から止水膜33に水がかかった場合における止水性が向上する。すなわち、例えば側方から止水膜33に水が直射した場合でも、止水膜33が捲れたりせず、且つ止水膜33の径方向先端部47とケース34の前壁8との間に隙間を生じないから、止水膜33の内側に水が浸入することがなく、これらにより、ケース34のガイド部5やカバー35の段部40といったグロメット32のフランジ部6との嵌合部分に水が直射されることが確実に防止される。
【0041】
従って、第一の実施形態のような止水板9,9’は不要となる。このことは、止水膜33の上側の延長部40とカバー3の止水板11との関係や下側の延長部43についても同様である。
【0042】
なお、上記した各実施形態においては、グロメット4のフランジ部6をケース2のガイド部5にスライド嵌合させる構造を採用しているが、本発明における止水膜7,7’,7”,33や止水板9,11は必ずしも上記構造に限らず、例えばグロメットを接続箱本体の孔部に嵌合させる構造(図示せず)にも適用できるものである。これについては後で詳しく説明する。
【0043】
図4〜図6は図3の実施形態におけるグロメットの他の実施形態を示すものである。図4は図5の矢視A後面図、図5は側面図、図6は図4の矢視B断面図である。
【0044】
図4の如くグロメット48の止水膜49の延長部50〜53はフランジ部54の外周から上下左右の四方向に矩形状に突出している。各延長部50〜53の突出方向中間部に水平又は垂直方向のスリット状の係止孔55が設けられている。本形態の左右の延長部52,53は比較的短く突出され、接続箱本体(図3参照)の前壁に突設した係止爪(図示せず)に対応している。各係止孔55は各延長部50〜53の幅よりも少し短い程度の長さに形成されている。各延長部50〜53はフランジ部54の中央部分とその近傍を覆う環状の止水膜主体部(止水膜中央部)56に十字に交差している。フランジ部54の下半部の幅が上半部に較べて少し狭くなっているのは、ケースのガイド部(図1の符号5参照)にフランジ部54を挿入しやすくするためである。
【0045】
図5,図6の如く、止水膜49はフランジ部54の少し前側において蛇腹部57の基部側の膨出部58の傾斜状の外周壁(符号58で代用)から外向きにフランジ部54と平行に平板状に突出している。各延長部50〜53を接続箱本体に係止させるから、止水膜49は図1の実施形態のように湾曲している必要はない。止水膜49の板厚は膨出部58の板厚と同じ程度である。グロメット48をゴム材で金型成形する際に、前側の金型と後側の金型(図示せず)との間に止水膜形成用の幅広で且つ浅い凹部を設けておくことで、止水膜49を簡単に形成することができる。各延長部50〜53の先端縁には突条59が形成され、延長部50〜53を作業者が手指で引っ張って延ばす作業を容易に行えると共に、延長部50〜53の強度が高められて、破れ等が防止される。
【0046】
本形態のグロメット48のフランジ部54は少なくとも二段に形成されており、接続箱本体のガイド部(図示せず)にフランジ部54を嵌合させた際に、フランジ部54とガイド部との嵌合部分の防水シール性が高められる。これについては別出願で詳細に提案する。本実施形態においては止水膜49と二段フランジ54との相乗効果で、高圧水に対する防水シール性が格段に高められる。
【0047】
図7(a)(b)は、本発明に係るグロメットによる防水構造の第三の実施形態として、電気接続箱又は車両等のパネルの孔部に防水用のグロメットをスライド嵌合ではなく挿入嵌合させた構造を示すものである。
【0048】
図7で、符号60は合成樹脂製の接続箱本体又は金属製のパネル、符号61は弾性のグロメットをそれぞれ示す。グロメット61の大径部65に形成した周溝が接続箱本体60の壁部69又はパネルの孔部63に嵌合し、大径部65はテーパ状の部分を経て小径部(筒状部)64に続き、小径部とテーパ状の部分との間に止水膜62が一体に突出形成されている。
【0049】
止水膜62は少し湾曲して略傘状にテーパ状の部分と大径部65とを覆い、止水膜62の先端が接続箱本体60の壁部69又はパネルの表面に隙間なく密着している。止水膜62は弾性的に接続箱本体60又はパネルに押接されている。グロメット61にはワイヤハーネス挿通孔が形成されている。ワイヤハーネス(図示せず)をグロメット61に挿通した状態でグロメット61が接続箱本体60又はパネルに嵌合固定される。なお、止水膜62の形成位置はテーパ状の部分であっても構わない。
【0050】
グロメット61に正面すなわち小径部64側から水が勢い良くかかった際に、止水膜62が潰れてグロメット61のテーパ状の部分と大径部65と壁部69とに密着し、孔部63と大径部65との嵌合部分を完全に覆って、嵌合部分への水の直射を防止する。
【0051】
グロメット61の上下左右方向からの水の直射に対しては、例えば図3の実施形態のように止水膜62を係止手段(図示せず)で接続箱本体60又はパネルに係止させたり、あるいは図2の実施形態にように止水板(図示せず)を接続箱本体60又はパネルに突設することで対処できる。
【0052】
図8は、本発明に係るグロメットによる防水構造の第四の実施形態として、電気接続箱又は車両等のパネル66の孔部に防水用のグロメット61を挿入嵌合させた構造において、グロメット61の止水膜62の外側位置で、接続箱本体又はパネル66に段差部67を設けて、段差部67で止水板の作用をさせた構造を示すものである。
【0053】
グロメット61の構成は図7の実施形態と同様であり、止水膜62の先端は接続箱本体又はパネル66の壁部68に密着し、止水膜62の先端の外側に近接して段差部67が位置し、止水膜62の先端側の部分が段差部67の内側の凹部内に進入して保護されている。
【0054】
グロメット61に対して正面から水がかけられた場合は、図7と同様に止水膜62が潰れて壁部68等に密着するが、上下ないし左右から水がかけられた場合には、接続箱本体又はパネル66の外面に沿って水が止水膜62の長手方向中間部に当たり、止水膜62の先端に水が直射されることはない。それにより、止水膜内側への水の浸入が防止され、たとえ浸入しても、グロメット61の大径部で確実にシールできる圧力まで水圧が弱められる。なお、図8の構造に止水板(図示せず)を付加すれば、より一層止水性が向上する。また、段差部67は、止水膜62を有しないグロメットに対しても有効である。
【0055】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、止水膜が特に正面から水の直射を受けた場合にグロメットとケース及びカバーとの嵌合部分に張り付いて密着し、嵌合部分への水の直射を阻止すると共に、水勢(水圧)を弱めるから、グロメットによる防水シール性が高まり、強い水勢によってもケースやカバー内への水の浸入が確実に防止される。これにより、ケース内の接続ユニットやパネル内の機器等が水の害から確実に保護されると共に、グロメットの嵌合部分の形状を簡素化しても防水性を確保でき、部品コストの低減等が図られる。また、略環状の止水膜によって少なくとも上下左右又は全周方向のグロメット嵌合部分がカバーされるから、例えば左右方向のみに止水膜を配置した場合に較べて止水性が格段に向上する。
【0057】
請求項2記載の発明によれば、止水膜が係止されることで、止水膜のばたつきや捲れが防止され、グロメットの正面からの水ばかりでなく、側面や上面や下面からの水が止水膜の延長部に当たって止められて、止水膜の内側への水の浸入が防止されるから、グロメットによる防水シール性が確実に発揮される。また、後述の止水板を用いなくても止水性すなわち水を受け止めて水勢を弱める機能が確保されるから、止水板を用いる場合に較べて、コストが低減されると共に、電気接続箱等の構造が小型化される。
【0058】
請求項3記載の発明によれば、止水板に水が直射されることで、止水膜の側方や上方や下方といった止水膜板厚直交方向からの水の直射が止水板によって阻止され、あるいは止水板で水勢(水圧)が弱められ、止水膜の内側への水の浸入が防止され、あるいは止水膜内側へ浸入する水の勢いが弱められるから、グロメットの正面方向のみならず、側方や上方や下方等からの止水性が向上し、グロメットによる防水シール性が確実に発揮される。
【0059】
請求項4記載の発明によれば、グロメットの嵌合部分と止水膜の先端部分とが段差部の内側に収容保護され、外部からの水が段差部の外側のパネル面等に沿って止水膜に当たり、止水膜の先端部分への水の直射が防止されるから、止水膜の内側への水の浸入が防止され、グロメットによる防水性が確保される。
【0060】
請求項5記載の発明によれば、グロメットの嵌合部分と止水膜の先端部分とが段差部の内側に収容保護され、外部からの水が段差部の外側のパネル面等に沿って止水膜に当たり、止水膜の先端部分への水の直射が防止されるから、止水膜の内側への水の浸入が防止され、グロメットによる防水性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグロメットによる防水構造の第一の実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同じくケースにグロメットを装着し、カバーを閉止した組付状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るグロメットによる防水構造の第二の実施形態を示す斜視図である。
【図4】グロメットの一実施形態を示す後面図(図5の矢視A図)である。
【図5】同じくグロメットを示す側面図である。
【図6】同じくグロメットを示す図4のB−B断面図である。
【図7】本発明に係るグロメットによる防水構造の第三の実施形態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のC−C断面図である。
【図8】本発明に係るグロメットによる防水構造の第四の実施形態を示す断面図である。
【図9】従来のグロメットによる防水構造の一形態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1,31 電気接続箱
2,34 ケース(接続箱本体)
3,35 カバー(接続箱本体)
4,32,48,61 グロメット
7,7’,7”,33,49,62 止水膜
9,9’,11 止水板
36,40,43,50〜53 延長部
39,42,45,50 係止孔(係止手段)
41,38,44 係止爪(係止手段)
60,66 接続箱本体又はパネル
67 段差部
Claims (5)
- 電気接続箱のケースの切欠部の周縁にガイド部が設けられ、該ガイド部にワイヤハーネス導出用の弾性のグロメットのフランジ部が嵌合され、該フランジ部の上から該ケースにカバーが装着されたグロメットによる防水構造において、該グロメットに止水膜が環状に形成され、該止水膜で該フランジ部と該ガイド部と該カバーとが覆われて、該フランジ部と該ガイド部と該カバーとの間が防水されたことを特徴とするグロメットによる防水構造。
- 前記止水膜が径方向に延長され、その延長部が前記ケースとカバーとに係止されたことを特徴とする請求項1記載のグロメットによる防水構造。
- 前記ケースやカバーに、前記止水膜の内側への水の浸入を防ぐ止水板が設けられたことを特徴とする請求項1記載のグロメットによる防水構造。
- 前記ケースに段差部と該段差部の内側の凹部が設けられ、該凹部に前記グロメットと前記止水膜とが位置し、該止水膜の先端部が該段差部に接近したことを特徴とする請求項1記載のグロメットによる防水構造。
- パネルの孔部にワイヤハーネス導出用の弾性のグロメットを嵌合するグロメットによる防水構造において、該グロメットに止水膜が設けられ、該パネルに段差部と該段差部の内側の凹部が設けられ、該凹部に該孔部が設けられ、該止水膜で該グロメットと該孔部との嵌合部分が覆われ、該止水膜の先端部が該凹部に接し、且つ該段差部に接近して位置したことを特徴とするグロメットによる防水構造。
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