WO2006028033A1

WO2006028033A1 - 防水コネクタ

Info

Publication number: WO2006028033A1
Application number: PCT/JP2005/016224
Authority: WO
Inventors: Kenichi Ikeya; Yasuhiro Sasaki; Tsuneyuki Takahashi; Takahiro Yoneda; Ryo Sawada; Ken Yoshimura; Nozomi Ito
Original assignee: Yazaki Corporation; Calsonic Kansei Corporation
Priority date: 2004-09-06
Filing date: 2005-09-05
Publication date: 2006-03-16
Also published as: US20080194131A1; EP1806810A1; JP4791014B2; US7607940B2; JP2006073478A; EP1806810A4; EP1806810B1

Abstract

　互いに係合する雌雄一対のハウジング（３０、４０）が設けられる。これらハウジング（３０、４０）の少なくとも一方を覆うグロメット（１０）と、このグロメット（１０）側から挿入されるとともに、雌雄一対のハウジング（３０、４０）を結合する締結部材（５０）が設けられる。さらに、この締結部材（５０）の挿入方向に沿って所定の長さを有し、且つ出口側端部（１４）でグロメット本体（１１）に一体成形されたシール部（１２）が設けられる。

Description

明細書

防水コネクタ

技術分野

[0001] 本発明は、ハウジングをグロメットで覆った防水コネクタに関する。

背景技術

[0002] この種の防水コネクタとしては、特許文献 1に開示されたものがある。この防水コネクタは、雌雄一対のハウジングが取付パネルの表面側並びに裏面側からそれぞれ挿入されて互!、に係合されて、る。表面側のハウジングの上部に形成されたオーバハング部を折り返し部によって囲み且つリップ部が雌ノヽウジングの裏面と当接するように雌ノヽゥジングがグロメットに覆われて、る。取付パネルの表面側に突出する防水突起が雄ノヽウジングの上部に形成されている。雌雄ハウジング同士を結合した際には、オーバーハング部の下方に防水突起が付き当てられて、折り返し部並びにリップ部によって雌雄ノヽウジング間がクランク状にシールされることにより、取付パネルを伝わつた水滴のグロメット内への浸入防止効果を向上させるものである。

特許文献 1：特開平 10— 92510号公報

発明の開示

[0003] し力しながら、従来の防水コネクタでは、グロメット側力も挿入されたボルト (締結部材）によって各ハウジング同士が結合され、グロメットのボルトへの反発力によって防水性が確保されているため、取付パネルへ取付ける際、およびハーネスを配索する際にグロメットの蛇腹状の管体部 (グロメット本体)が引張られた場合、グロメットの筒部が伸びて筒部とボルトとの間に隙間が発生し、この隙間からグロメット内に水滴が浸入する恐れがあった。

[0004] 本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、グロメット本体が引張られても締結部材とのシール部の防水性能が低下しない防水コネクタを提供することを目的とする。

[0005] 上記目的を達成するために、本発明の側面は、第 1コネクタハウジングと、前記第 1 コネクタハウジングに嵌合される第 2コネクタハウジングと、前記第 1及び第 2コネクタノ、ウジングの少なくとも一方を覆うグロメットと、前記グロメット側から挿入され、前記第

1及び第 2コネクタハウジングを結合する締結部材と、を備え、前記グロメットは、前記締結部材の挿入方向に沿って所定の長さを有し、且つ前記締結部材の揷入部で一体成形されたシール部を有する防水コネクタであることを要旨とする。

[0006] 本発明の前記側面によれば、この防水コネクタでは、締結部材の挿入方向に沿つて所定の長さを有し、且つ締結部材の揷入部である出口側端部でグロメットに一体成形されたシール部が設けられたことにより、ハーネスを配索する際、および防水コネクタを取付ける際などに、グロメット本体が引張られた場合でも入口側端部は、シールされたままなので、防水性能が低下することがな、。

[0007] また、前記シール部の外周部には、グロメットが引張られた場合に引張りを吸収する伸張部が設けられてヽても良、。

[0008] 前記構成によれば、この防水コネクタでは、シール部の外周部に伸張部が設けられたことにより、グロメットが引張られた場合でも伸張部で引張りが吸収されるので、シール部への影響が小さぐ入口側端部は、シールされたままなので、よりいつそう防水性能が低下することがない。

[0009] また、前記第 1及び第 2コネクタハウジングの少なくとも一方には、係止部が設けられ、前記シール部の外周部には、前記係止部に係止される係合部が設けられていても良い。

[0010] 前記構成によれば、この防水コネクタでは、係止部と係合部が係止されることにより

、ハーネスを配索する際、および防水コネクタを取付ける際などに、グロメット本体が引張られた場合でもシール部は、シールされたままなので、防水性能が低下することがない。

図面の簡単な説明

[0011] [図 1]図 1は、本発明の実施の形態に係る防水コネクタをグロメット側力も見た斜視図である。

[図 2]図 2は、本発明の実施の形態に係る防水コネクタの断面図である。

[図 3]図 3は、本発明の実施の形態に係る防水コネクタのグロメットの要部断面図である。発明を実施するための最良の形態

[0012] 以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る防水コネクタを詳細に説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。

[0013] 図 1は、本実施の形態に係る防水コネクタ 1をグロメット側から見た斜視図、図 2は本実施の形態に係る防水コネクタ 1の断面図、図 3は本実施の形態に係るグロメットの要部断面図である。

[0014] 図 1〜図 3に示されるように、本実施の形態に係る防水コネクタ 1は、一方のコネクタハウジングとしての雄ハウジング 30と他方のコネクタハウジングとしての雌ハウジング 40を有する。雄ハウジング 30、雌ハウジング 40のそれぞれをパネル 61両面に配置し、ノネル 61に設けられた取付孔 62を通じて雄ハウジング 30と雌ハウジング 40の端子 34、 45を連結する。

[0015] そして、取付孔 62には、略円筒形状を備えた円環部 63が設けられており、円環部 63の内周に取付孔内周面としての円環部内周面 64が設けられている。

[0016] また、雄ノヽウジング 30と雌ノヽウジング 40は、それぞれの中央部に端子収納部 33、 44が形成され、雄ハウジング 30の端子収納部 33に雌ハウジング 40の端子収納部 4 4が挿入されることで端子 34、 45が連結される。さら〖こ、雌ノヽウジング 40の端子収納部 44の中心部分には締結部材収納室 43が設けられている。雄ノ、ウジング 30の端子収納部 33の中心部分には締結受部としての雌ネジ部 31が設けられている。締結部材としてのボルト 50が締結部材収納室 43を貫通し、雌ネジ部 31と螺合することで雄ハウジング 30と雌ハウジング 40が締結される。

[0017] グロメット 10は、主にグロメット本体 11、蛇腹部 21、パネル当接部 16、ボルトシール部 12、係合伸張部 19を有し、合成ゴムなど伸縮性と柔軟性を備えた素材で一体成型されている。

[0018] グロメット本体 11は、雌ハウジング 40の端子収納部 44の背面側 41を覆うように雌ハウジング 40に嵌め込まれて!/、る。

[0019] 蛇腹部 21は、弾力性を備えた蛇腹状の筒形状を有しつつ、グロメット本体 11と一体に形成され、内部には雌ハウジング 40の端子収納部 44に収納された端子 45から延設されたハーネス（不図示）が束ねられつつ、揷通されて!/、る。

[0020] パネル当接部 16は、略円環形状を有し、基端側力先端側に向力つて円環の半径が小さくなるように形成された 2本のリブ 17から構成されており、端子収納部 44の外周を巡るようにグロメット本体 11と一体に形成されている。また、各リブ 17のパネル 61側の面 17aには突起 18が形成されている。また、パネル当接部 16は、防水コネクタ 1をパネル 61に取付けた際に、取付孔 62の外側に位置するように形成され、雄ノヽウジング 30と雌ノヽウジング 40がパネル 61を狭持する際にパネル 61に当接して弾性変形し、外部から水の浸入を防止している。

[0021] ボルトシール部 12は、挿入されるボルト 50のシャフト部分 51よりもわずかに小さい内径と、ボルト 50の挿入する方向に沿って所定の長さを備えた略筒形状を有している。また、締結部材としてのボルト 50が挿入される挿入部である入口側端部 13は出口側端部 14よりも厚ぐ且つ出口側端部 14の外周側で係合伸張部 19を介してグロメット本体 11に一体成形されている。さらに、ボルトシール部 12の内周面 15には円環状の複数のリブ 12aが設けられ、ボルト 50のシャフト部分 51に密着するように成形されている。

[0022] 係合伸張部 19は、伸張部としてボルトシール部 12とグロメット本体 11との間に断面鉤型を有して一体に形成され、外観上はボルトシール部 12を巡る外周部である環状の溝部 20として配置されている。また、係合部としての係合伸張部 19は、雌ハウジング 40に設けられた係止部としての環状段部 46に蛇腹部 21が引張られた状態で係止されるように形成されている。

[0023] グロメット 10がこのような形状を備えていることにより、蛇腹部 21で吸収されな力つた張力によるグロメット 10の変形が、環状段部 46と係合伸張部 19が係止することで防止される。また、さらに蛇腹部 21が引張られた場合には、係合伸張部 19が変形しつつ吸収し、それでも吸収されな力つた張力をボルトシール部 12の出口側端部 14が変形することで吸収し、入口側端部 13とボルト 50のシャフト部分 51との間のシールが保持されている。

[0024] 以上、本実施の形態の防水コネクタ 1では、ボルト 50の挿入方向に沿って所定の長さを有し、且つ出口側端部 14でグロメット本体 11に一体成形されたボルトシール部 12が設けられたことにより、ハーネスを配索する際、および防水コネクタ 1をパネル 61などに取付ける際などに、グロメット本体 11が引張られた場合でも入口側端部 13 は、シールされたままなので、防水性能が低下することがない。

[0025] また、環状段部 46に係合伸張部 19が係止されることにより、グロメット本体 11が引張られた場合でもシール部 12は、シールされたままなので、防水性能が低下することがない。

[0026] さらに、ボルトシール部 12とグロメット本体 11との間に係合伸張部 19が設けられたことにより、グロメット本体 11が引張られた場合でも係合伸張部 19で引張りが吸収されるので、ボルトシール部 12への影響が小さぐ入口側端部 13は、シールされたままなので、防水性能が低下することがない。

[0027] なお、本実施の形態では、締結部材としてボルト 50が使用されている力ボルト 50 のシャフト部分 51と同様の形状を備え、且つ締結作業を簡素化しつつ十分な締結力を得ることができるファスナ、カム構造などの手段を代わりに使用した場合にも同様の効果を得ることができる。

[0028] また、本実施の形態では係止部としての環状段部 46に係合部としての係合伸張部 19が係止されることでグロメット 10がずれることを防止して、るが、環状段部 46の内周面にリブなどを設けて、このリブに係合伸張部 19を嵌合させることで、さらにグロメット 10がずれることを防止することも可能である。

[0029] 上記のように、本発明は実施の形態によって記載した力本発明はこれに限定されるものではなぐ各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。

産業上の利用の可能性

[0030] 本発明は、グロメット本体が引張られても締結部材とのシール部の防水性能が低下しな、防水コネクタを提供することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 第 1コネクタハウジングと、

前記第 1コネクタハウジングに嵌合される第 2コネクタハウジングと、

前記第 1及び第 2コネクタハウジングの少なくとも一方を覆うグロメットと、前記グロメット側力も挿入され、前記第 1及び第 2コネクタハウジングを結合する締結部材と、

を備え、

前記グロメットは、前記締結部材の挿入方向に沿って所定の長さを有し、且つ前記締結部材の揷入部で一体成形されたシール部を有する

防水コネクタ。

[2] 前記シール部の外周部には、グロメットが引張られた場合に引張りを吸収する伸張部が設けられている

請求項 1記載の防水コネクタ。

[3] 前記第 1及び第 2コネクタハウジングの少なくとも一方には、係止部が設けられ、前記シール部の外周部には、前記係止部に係止される係合部が設けられて、る請求項 1記載の防水コネクタ。