JP6926788B2 - ニッケル種板剥ぎ取り機、及びその運転方法 - Google Patents
ニッケル種板剥ぎ取り機、及びその運転方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6926788B2 JP6926788B2 JP2017148055A JP2017148055A JP6926788B2 JP 6926788 B2 JP6926788 B2 JP 6926788B2 JP 2017148055 A JP2017148055 A JP 2017148055A JP 2017148055 A JP2017148055 A JP 2017148055A JP 6926788 B2 JP6926788 B2 JP 6926788B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seed plate
- blade
- plate
- nickel
- nickel seed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
Description
前記一連の処理機能(90)には、さらに、
前記母板(10)の表面(11,12)と該表面(11,12)に電着されたニッケル種板(20)との間に挿入して前記母板(10)から前記ニッケル種板(20)を剥ぎ取るための起点となる捲り部(21)を開くチス刃(31)と、
該チス刃(31)に所定のタイミングでチス刃挿入動作を実行させるチス刃挿入装置(30)と、
前記チス刃(31)の挿入方向(J)に向けて刃先周辺(P)へ前記母板に平行に光線(R)を照射して、前記刃先周辺(P)に前記光線(R)を遮る遮光物体(22)の有無を前記所定のタイミングで検知する遮光物体検知手段(40)と、
前記遮光物体検知手段(40)から出力された信号(U)に基づいて、前記所定のタイミングで前記遮光物体(22)が検知されたならば、チス刃挿入合格と判定して、前記ニッケル種板(20)の表面(22)に吸着して傾転することで前記母板(10)から前記ニッケル種板(20)の全体を剥ぎ取るように剥離動作を実行する真空吸着パッド機構(60)と、
前記チス刃挿入の合否判定に応じて前記一連の処理機能(90)を統括制御可能な制御部(50)と、
を備えたものである。
前記制御部(50)は、前記レーザ距離センサ(41)により前記遮光物体(22)までの距離を計測した測距値(D)が閾値(α)以下であれば、前記信号(U)により前記遮光物体(22)の存在を検知すると共に、前記チス刃挿入合格の情報を出力することが好ましい。
該PLC(60)は、前記遮光物体検知手段(40)から出力された信号(U)が入力され、該信号(U)に基づいて前記一連の処理機能(90)に所定の動作を継続又は中断させるようにプログラム構成されることが好ましい。
前記剥離工程(S10)には、さらに、
チス刃挿入装置(30)がチス刃(31)を挿入させる所定のタイミングを設定する挿入タイミング設定工程(S11)と、
前記母板(10)から前記ニッケル種板(20)を剥ぎ取るための起点となる捲り部(21)を形成するため、前記チス刃挿入装置(30)が、前記所定のタイミングで、前記母板(10)の表面(11,12)と該表面(11,12)上に形成されたニッケル種板(20)との間にチス刃(31)を挿入するチス刃挿入工程(S12)と、
前記チス刃(31)の挿入方向(J)に向けて刃先周辺(P)へ前記母板に平行に光線(R)を照射して、前記刃先周辺(P)に前記光線(R)を遮る遮光物体(22)の有無を前記所定のタイミングで検知した信号(U)を出力する遮光物体検知工程(S13)と、
前記遮光物体検知工程(S13)で出力された前記信号に基づいて、前記所定のタイミングで前記遮光物体(22)が検知されたならば、制御部(50)がチス刃挿入合格と判定する合否判定工程(S14)と、
前記制御部(50)が前記合否判定工程(S14)でチス刃挿入不合格と判定したならば、前記チス刃挿入装置(30)に前記チス刃挿入工程(S12)を再度実行させ、
前記制御部(50)が前記合否判定工程(S14)で前記チス刃挿入合格と判定したならば、真空吸着パッド機構(60)に前記ニッケル種板(20)の表面(22)を吸着して傾転させることにより、前記母板(10)から前記ニッケル種板(20)の全体を剥ぎ取る剥離工程(S15)と、
を有するものである。
前記制御部(50)が前記所定回数(N)に達してもなお前記チス刃挿入不合格と判定したならば運転を停止することが好ましい。
以下、図1〜図3を用いて、本発明の前提となる技術について簡単に説明する。図1は、本発明の前提技術を説明するための電解製錬による電気ニッケルの製造工程を示すフローチャートである。図2は、本発明の実施形態に係るニッケル種板剥ぎ取り機(以下、「本機」ともいう)を備えた設備(以下、「本設備」ともいう)のライン配置を示す概略平面図である。図3は、本機において、母板とニッケル種板との間にチス刃を挿入する要領を説明するための正面図であり、図3(A)は母板全体、図3(B)は絶縁プロテクタ(エッジワイズプロテクタ)の一部を取り外してチス刃を挿入する直前の状態、をそれぞれ示している。
本発明の実施以前、すなわち、従来のニッケル種板剥ぎ取り機に改造を加える前では、チス刃挿入不良が73.5回/日発生していたところ、改造後の本機100では、51.3回/日にまで改善された。また、チス刃挿入不良の状態にもかかわらず、真空吸着パッド60〜66による真空吸着を強行することが無くなった。チス刃挿入不良を無視して真空吸着を強行すれば、剥離工程(S15)が実行不能になって設備停止するところ、改造後の本機100では、チス刃挿入不良を無視して真空吸着を強行することがなくなったので、設備を長時間停止することは概ね根絶された。このようにして、吸着パッドに無理な力がかかることが軽減されるようになった結果、改造前の月当たりの吸着パッドの交換枚数は29枚であったが、改造後は12枚まで減らすことができた。
Claims (10)
- 母板への電着により形成されたニッケル種板を前記母板から剥ぎ取るための一連の処理機能を備えたニッケル種板剥ぎ取り機であって、
前記一連の処理機能には、さらに、
前記母板の表面と該表面に電着されたニッケル種板との間に挿入して前記母板から前記ニッケル種板を剥ぎ取るための起点となる捲り部を開くチス刃と、
該チス刃に所定のタイミングでチス刃挿入動作を実行させるチス刃挿入装置と、
前記チス刃の挿入方向に向けて刃先周辺へ前記母板に平行に光線を照射して、前記刃先周辺に前記光線を遮る遮光物体の有無を前記所定のタイミングで検知する遮光物体検知手段と、
前記遮光物体検知手段から出力された信号に基づいて、前記所定のタイミングで前記遮光物体が検知されたならば、チス刃挿入合格と判定して、前記ニッケル種板の表面に吸着して傾転することで前記母板から前記ニッケル種板の全体を剥ぎ取るように剥離動作を実行する真空吸着パッド機構と、
前記チス刃挿入の合否判定に応じて前記一連の処理機能を統括制御可能な制御部と、
を備えたニッケル種板剥ぎ取り機。 - 前記制御部は、前記遮光物体検知手段が前記所定のタイミングで前記遮光物体を検知できなければ、チス刃挿入不合格と判定すると共に、前記チス刃挿入装置にチス刃挿入動作を再度実行させる、
請求項1に記載のニッケル種板剥ぎ取り機。 - 前記制御部は、前記チス刃挿入不合格と判定したならば、前記チス刃挿入装置にチス刃挿入動作をチス刃挿入合格と判定するまで所定回数まで実行させ、該所定回数に達してもなお前記チス刃挿入不合格と判定された場合は、異常停止する、
請求項2に記載のニッケル種板剥ぎ取り機。 - 前記遮光物体検知手段は、前記チス刃の挿入方向に対して後方に位置する固定体に固設された2組のレーザ距離センサを備え、
前記制御部は、前記レーザ距離センサにより前記遮光物体までの距離を計測した測距値が閾値以下であれば、前記信号により前記遮光物体の存在を検知すると共に、前記チス刃挿入合格の情報を出力する、
請求項1〜3の何れかに記載のニッケル種板剥ぎ取り機。 - 前記制御部は、既設又は付設のPLC(programmable logic controller、シーケンサ)で構成され、
該PLCは、前記遮光物体検知手段から出力された信号が入力され、該信号に基づいて前記一連の処理機能に所定の動作を継続又は中断させるようにプログラム構成された、
請求項1〜4の何れかに記載のニッケル種板剥ぎ取り機。 - 前記真空吸着パッド機構は、複数の真空吸着パッドを備え、これら複数の真空吸着パッドは、前記ニッケル種板を剥ぎ取るための起点となる前記捲り部の近傍に位置するニッケル種板の角部から対角線に沿って並ぶ位置を吸着すると共に、前記捲り部に近い所から遠い方へと順に剥離動作可能に構成された、
請求項1〜5の何れかに記載のニッケル種板剥ぎ取り機。 - 前記所定回数は3回に設定された、
請求項3に記載のニッケル種板剥ぎ取り機。 - 母板への電着により形成されたニッケル種板を前記母板から剥ぎ取る剥離工程を有するニッケル種板剥ぎ取り機の運転方法であって、
前記剥離工程には、さらに、
チス刃挿入装置がチス刃を挿入させる所定のタイミングを設定する挿入タイミング設定工程と、
前記母板から前記ニッケル種板を剥ぎ取るための起点となる捲り部を形成するため、前記チス刃挿入装置が、前記所定のタイミングで、前記母板の表面と該表面上に形成されたニッケル種板との間にチス刃を挿入するチス刃挿入工程と、
前記チス刃の挿入方向に向けて刃先周辺へ前記母板に平行に光線を照射して、前記刃先周辺に前記光線を遮る遮光物体の有無を前記所定のタイミングで検知した信号を出力する遮光物体検知工程と、
前記遮光物体検知工程で出力された前記信号に基づいて、前記所定のタイミングで前記遮光物体が検知されたならば、制御部がチス刃挿入合格と判定する合否判定工程と、
前記制御部が前記合否判定工程でチス刃挿入不合格と判定したならば、前記チス刃挿入装置に前記チス刃挿入工程を再度実行させ、
前記制御部が前記合否判定工程で前記チス刃挿入合格と判定したならば、真空吸着パッド機構に前記ニッケル種板の表面を吸着して傾転させることにより、前記母板から前記ニッケル種板の全体を剥ぎ取る剥離工程と、
を有するニッケル種板剥ぎ取り機の運転方法。 - 前記制御部が前記合否判定工程で前記チス刃挿入不合格と判定した後に前記チス刃挿入工程を再度実行しても不合格と判定したならば、前記チス刃挿入装置に前記チス刃挿入工程を所定回数まで繰り返し実行させ、
前記制御部が前記所定回数に達してもなお前記チス刃挿入不合格と判定したならば運転を停止する、
請求項8に記載のニッケル種板剥ぎ取り機の運転方法。 - 前記所定回数は3回に設定された、
請求項9に記載のニッケル種板剥ぎ取り機の運転方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017148055A JP6926788B2 (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | ニッケル種板剥ぎ取り機、及びその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017148055A JP6926788B2 (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | ニッケル種板剥ぎ取り機、及びその運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019026895A JP2019026895A (ja) | 2019-02-21 |
JP6926788B2 true JP6926788B2 (ja) | 2021-08-25 |
Family
ID=65475807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017148055A Active JP6926788B2 (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | ニッケル種板剥ぎ取り機、及びその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6926788B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07316871A (ja) * | 1994-05-25 | 1995-12-05 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 母板からの電着金属の剥ぎ取り状態判定方法 |
JP3803700B2 (ja) * | 1999-09-13 | 2006-08-02 | 住友金属鉱山株式会社 | 種板自動剥ぎ取り方法およびその装置 |
JP2013040366A (ja) * | 2011-08-12 | 2013-02-28 | Mesco Inc | 電着金属の剥ぎ取り装置および電着金属の剥ぎ取り方法 |
-
2017
- 2017-07-31 JP JP2017148055A patent/JP6926788B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019026895A (ja) | 2019-02-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI344946B (en) | Method and apparatus for cutting off glass panes from a continuously produced glass sheet | |
CN106702318A (zh) | 掩膜框架及制造方法和掩膜板 | |
JP2009205145A (ja) | 光学表示ユニットの製造方法および光学表示ユニットの製造システム | |
JP6926788B2 (ja) | ニッケル種板剥ぎ取り機、及びその運転方法 | |
JP7188138B2 (ja) | ニッケル種板剥ぎ取り機、及びその運転方法 | |
JP7188137B2 (ja) | ニッケル種板剥ぎ取り機、及びその運転方法 | |
EP3132925B1 (en) | Device for supplying tire-constituting member, method for supplying tire-constituting member, and method for manufacturing non-vulcanized tire | |
WO2014016966A1 (ja) | スクリーン印刷機 | |
JP2011144036A (ja) | 缶蓋列用移動装置 | |
CN111220631A (zh) | 一种基于x光机的电缆缓冲层烧蚀检测系统及方法 | |
JP2008081254A (ja) | 画像形成装置 | |
CN109909324A (zh) | 一种热轧板镰刀弯修正设备及方法 | |
JP7338277B2 (ja) | 切断装置および切断方法 | |
JP2014210624A (ja) | 排紙装置 | |
JP2003293182A (ja) | 種板成形システムおよび成形方法 | |
JP5559637B2 (ja) | アノードの垂直性矯正方法及び装置 | |
CN106364916B (zh) | 批量包装后的玻璃基板的追溯方法 | |
JP7560903B1 (ja) | トングの製造方法 | |
KR100644505B1 (ko) | 유리기판용 간지 로딩 장치 및 로딩 방법 | |
JP2824141B2 (ja) | ホットコイルの処理方法 | |
JP7342582B2 (ja) | 設備稼働管理システム | |
JPS6219515B2 (ja) | ||
KR101605269B1 (ko) | 지그를 활용한 터치스크린 패널용 보호시트 제조방법 및 그에 의해 제조된 보호시트 | |
JPH0958917A (ja) | 不良板選別装置 | |
JP6519019B2 (ja) | ノッチング装置及びノッチング方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20171010 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200717 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210422 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210427 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210621 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210706 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210719 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6926788 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |