JP7342582B2 - 設備稼働管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、電解精錬に用いるアノードの矯正設備用の設備稼働管理システムに関し、特に、アノード矯正設備内で発生した故障等のトラブルの原因を特定することが可能な設備稼働管理システムに関する。
非鉄金属製錬においては、電解液が満たされた電解槽内に複数のアノードと複数のカソードとを1枚ずつ交互に対面させた状態で吊り下げ、これらに直流電流を流すことで、カソード表面に目的金属を電着させる電解精製が行われている。例えば銅の電解精製においては、アノードに厚さ40~50mm程度の粗銅板を使用し、カソードに厚さ0.5~1.0mm程度の電気銅薄板を使用することが一般的に行われている。
上記カソードを電解槽内で吊り下げるため、図1に示すように、略矩形板状部材からなるカソード1の上端部2ヶ所に、各々帯状の金属板を湾曲させて形成したリボン2の両端部を接合し、該リボン2の湾曲部に挿通させた金属製のクロスバー3を電解槽の対向する両壁部間に架け渡すことが行われている。一方、上記アノードを電解槽内で吊り下げるため、図2に示すように、略矩形板状部材からなるアノード4の上側両隅部から左右に耳部5、5が突出する形状に鋳造し、これら両耳部5、5を上記電解槽の両壁部の上端面に載置することが行われている。
なお、上記電解槽の両壁部の上端面には、直流電源に電気的に接続する金属製の陰陽一対のいわゆるブスバー6、7が互いに平行に載置されている。これにより、カソード1のクロスバー3の一端部に陰極側のブスバー6を介して通電が行われ、アノード4の一方の耳部5に陽極側のブスバー7を介して通電が行われる。その際、カソード1のクロスバー3の他端部と陽極側のブスバー7とを電気的に絶縁するため、陽極側のブスバー7上においてカソード1のクロスバー3の他端部が載置される部分には絶縁体7aが設けられている。同様に、アノード4のもう一方の耳部5と陰極側のブスバー6とを電気的に絶縁するため、陰極側のブスバー6上においてアノード4のもう一方の耳部5が載置される部分には絶縁体6aが設けられている。
ところで、上記の電解精製では、給電効率の向上及び装置スペースの有効利用の観点から、カソード1とアノード4との極板間隔を等間隔で且つできるだけ狭くすることが望ましい。しかしながら、カソード1は上記したように薄いため極板自体が湾曲状に変形しやすく、一方、アノード4は鋳造品であるため凝固不均一により極板自体が湾曲状に変形したり、型抜き時に耳部が変形したりすることがある。上記のような変形が生じると極板間隔が不揃いとなり、またその変形の程度が大きいとカソード1とアノード4とが相互接触して短絡を起こすので安定的な電解が困難になる。
そこで、特許文献1には、電解槽に装入する前に両極板ともプレスして平らに矯正する技術が開示されている。また、特許文献2には、プレス機により加圧してアノードの歪みや曲がりを矯正することに加えて、耳部の表面、裏面及び下面をアノード切削機を用いて切削することで平坦にするアノード矯正設備が開示されている。また、特許文献3には、アノード矯正設備を構成する複数の機器の経年劣化や設備故障による性能低下を分析するため、稼動データを用いてタイムチャート分析を行う技術が開示されている。
更に、特許文献4には、アノードの耳部にQR(Quick Response)コードを貼り付けることで、銅の電解工場及び各置場におけるアノードの在庫量、仕掛銅量、貴金属量などの管理をリアルタイムで行う技術が開示されている。また、特許文献5には、アノードに対して、その面が水平となるように保持しながら単重量及び厚みを測定し、それらのいずれかの測定値において予め定めた合格範囲から外れた場合に不良アノードとして工程から排除するアノード矯正設備が開示されている。
特開2017-122254号公報 特開2014-025113号公報 特開2015-060252号公報 特開2006-009133号公報 特開昭59-173285号公報
上記したような従来のアノード矯正設備では、例えばアノード矯正設備内の各所に取り付けられたセンサーからの出力信号に基づいて各機器の作動状態が正常であるか否かを制御装置において判定している。そして、正常でないと判定した場合はその重要度に応じて重故障と軽故障に類別し、ヒューマンマシンインターフェース(以降、単にHMIと称する)に警報を出力したり機器の作動を停止したりする操作が行われる。
しかしながら、従来のアノード矯正設備は、故障等のトラブルが発生した機器を故障情報として制御装置に記憶させることは特に行われていない。また、アノード矯正設備には、上記したようにアノードの単重量や厚みを測定するものがあり、この場合は制御装置に過去10回分程度のデータを記憶すると共に、その上位に位置するパーソナルコンピュータ(以降、単にPCと称する)において過去全てのデータを記憶することが多い。しかしながら、該故障が生じた機器に位置しているアノードの製造番号やアノード特性のデータを、上記の故障情報と関連付けて記憶することは行われていない。そのため、アノード矯正設備で生じるトラブルの原因を特定してアノード矯正設備の調整を行ったり、前工程のアノード鋳造工程等に的確にフィードバックしたりするのは難しく、同様のトラブルが繰り返されることがあった。
例えば、アノード矯正設備の故障は、アノードの耳部の厚みが平均よりも顕著に厚い場合に発生しやすいということが経験的には分かっている場合であっても、数値データとして記録が残っていないと耳部の厚みとの因果関係を正確に解析するのは困難であった。また、特定の故障がある日から数日間に亘って頻発した後、全く発生しなくなるといった場合のように、ある製造ロットにおいて製造したアノード群の個々の単重量や厚み等のアノード特性が標準値から顕著に偏ることに起因する現象である可能性が高い場合であっても、該アノード特性のデータと故障履歴が関連付けて記録されていないと、原因を的確に特定するのは困難であった。本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、非鉄金属の電解精製に用いるアノードの矯正設備を構成する複数の機器のいずれかにおいて故障が発生した時にその原因を特定できる設備稼働管理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る設備稼働管理システムは、複数の機器で構成されるアノード矯正設備用の設備稼働管理システムであって、該アノード矯正設備において矯正対象となる全てのアノードに個別に製造番号を採番する採番手段と、アノードごとにそのアノード特性を該製造番号と共に記憶する特性記憶手段と、アノードごとに該複数の機器のうちのいずれに位置するか管理する位置管理手段と、該複数の機器のいずれかで故障が検出されたとき、該検出された機器をそこに位置するアノードの該製造番号と関連付けて記録する故障記録手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、アノード矯正設備を構成する複数の機器のいずれかで生じたトラブルの原因を該トラブルが生じた機器に位置するアノードの特性に基づいて特定することができるので、同様のトラブルの再発を抑えることができ、よってアノード矯正設備の稼働率を高めることができる。
電解精錬で用いる一般的なカソードの正面図(a)及びそのA-A’矢視図(b)である。 本発明の実施形態の設備稼働管理システムが対象とするアノード矯正設備で取扱う一般的なアノードの正面図(a)及びそのB-B’矢視図(b)である。 本発明の設備稼働管理システムが好適に適用されるアノード矯正設備の模式的な平面図である。 図3のアノード矯正設備が有する矯正部の胴部矯正プレス機(a)、耳部平面側切削機(b)及び耳部下側切削機(c)の模式的な平面図及び正面図である。 本発明の実施形態の設備稼働管理システムの概略ブロック図である。 本発明の実施形態の設備稼働管理システムが実施する処理工程のフローチャートである。
1.アノード矯正設備
先ず、本発明の実施形態の設備稼働管理システムが好適に適用される設備について図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態の設備稼働管理システムが適用される設備は、複数の工程をそれぞれ担う複数の機器で構成されており、これら複数の機器の各々の作動は、プログラマブルロジックコントローラ(以下、単にPLCと称する)によって制御されている。このような設備としては、例えば、銅熔錬により生成した粗銅を鋳造することによって成型したアノードを矯正する図3に示すようなアノード矯正設備を挙げることができる。
この図3に示すアノード矯正設備は、図示しないアノード鋳造装置から複数枚(通常十数枚)ずつ整列された状態でフォークリフトにより搬入される矯正前のアノードを受け入れると共に、単重量や厚み等のアノード特性の測定を行う受入部10と、該受入部10で受入れたアノードをプレス機や切削機などにより1枚ずつ矯正する矯正部20と、該矯正部20で矯正されたアノードを良品と不良品に振り分け、それぞれ別々に搬出する送出部30とから構成される。
具体的には、受入部10は、整列されたアノードの搬入を行う受入コンベア11と、該受入コンベア11上のアノードを1枚ずつ取り上げて後段の機器に移す受入移載機12と、該受入移載機12から1枚ずつ導入されるアノードの単重量を測定する単重量測定装置13と、アノードの厚みを測定する厚み測定装置14と、アノード面が水平方向に対して垂直になるように吊り下げた時に耳部の下端面が鉛直方向に対して垂直となるように(すなわち、耳部の下端面が水平になるように)矯正する耳部垂直矯正プレス機15と、該耳部垂直矯正プレス機15で矯正されたアノードを後段の機器に向けて整列した状態で搬送する受入整列コンベア16と、該受入整列コンベア16上のアノードを1枚ずつ取り上げて矯正部20に移す第1移載機17とから構成される。
矯正部20は、上記第1移載機17によって受入部10から順次導入されるアノードの略矩形板状部をプレス加工する胴部矯正プレス機21と、該胴部矯正プレス機21でプレスされたアノードを一時的に保持しながら後段に搬送するアイドルポジションコンベア22と、アノードの耳部平面側を切削加工する耳部平面側切削機23と、アノードの耳部下側を切削加工する耳部下側切削機24とから構成される。
ここで、図4を参照しながら上記の矯正部20が有する胴部矯正プレス機21、耳部平面側切削機23、及び耳部下側切削機24の一具体例について説明する。粗銅、粗ニッケル、粗鉛などの粗金属から鋳造される電解精製用のアノード4は、前述したように、略四角形の板状部材の上側両隅部から1対の耳部5、5が左右に突出した形状を有している。このようにアノード4は特徴的な形状を有しているため、鋳型から取り出す際に歪みや曲がりが生じやすく、また、鋳型から取り出しやすくするため耳部5、5の下端面は傾斜している。そのため、上記の矯正部20の胴部矯正プレス機21で上記の歪みや曲がりを矯正し、耳部平面側切削機23、及び耳部下側切削機24で耳部5、5の下端面を水平にしたりバリを除去したりすることが行われている。
具体的には、胴部矯正プレス機21は、アノード4のアノード面よりも広い平坦な押圧面を有する1対の互いに対向する挟持板50、50と、これら挟持板50、50の少なくとも一方に該対向側に向けて押圧力を加える油圧シリンダなどの加圧手段51とを備えている。これら1対の挟持板50、50でアノード4を挟んで加圧手段51で押圧することにより、アノード4の歪みや曲がりを矯正して平板状にすることができる。
耳部平面側切削機23は、アノード面に平行な面内で回転する4つのスライスカッター60を備えている。これらのスライスカッター60で1対の耳部5、5の表面及び裏面を切削して平坦にすることで、鋳造により耳部5、5の縁に生じるバリを除去することができる。また、耳部下側切削機24は、水平面内で回転する2つのスライスカッター70を備えている。これらのスライスカッター70をアノード4の裏面側から表面側まで移動させることで、1対の耳部5、5の下端面を平坦に切削することができる。このように、耳部5、5の下端面を平坦にすることで、電解精製時に耳部5、5を電解槽の両側壁の上端部に載置したとき、ブスバーに確実に接触させることができる。
再度図3に戻ると、送出部30は、矯正部20で矯正されたアノードを1枚ずつ取り上げて良品と不良品に振り分ける第2移載機31と、良品と判断されたアノードを上記第2移載機31から受け入れて後段の機器に搬送するストックコンベア32及び上昇コンベア33と、該上昇コンベア33上のアノードを取り上げて後段の機器に移動させる第3移載機34と、該第3移載機34からアノードを受け入れて整列した状態で搬送する整列コンベア35と、不良品と判断されたアノードを上記第2移載機31から受け入れて搬送するリジェクトコンベア36とから構成される。
なお、上記の受入部10、矯正部20及び送出部30の各々を構成する機器である、移載機、プレス機、切削機等の機械類や種々の駆動装置(例えばエアシリンダ、油圧シリンダ、サーボモータ等)は、PLC等の下位制御手段40からの指令によってそれらの作動が制御される。このPLC等の下位制御手段40は、各機器ごとに1個の下位制御手段を設けてもよいし、複数の機器に対して1個の下位制御手段を設けてもよい。いずれの場合においても、下位制御手段40は所定のアルゴリズムに基づいて動作指令を出力し、これにより当該機器の作動が制御される。
上記のPLCから出力される動作指令には、例えば、各機器の作動開始を指示する開始指令や、作動停止を指示する停止指令等を挙げることができるが、PLCから出力される動作指令はこれらの指令に限定されるものではない。なお、上記のPLCには一般的な市販品を用いることができる。また、下位制御手段40はPLCに限定されるものではなく、リレー回路やパーソナルコンピュータを用いてもよい。
次に、上記複数の機器で構成されるアノード矯正設備の動作について説明する。上記アノード矯正設備は、一般的に十数枚1組で整列された状態のアノード(積層アノード又は整列アノードとも称する)が受入コンベア11に搬入される。この受入コンベア11に受け入れられたアノードは、受渡しリフター等の受入移載機12によって1枚ずつ取り上げられて単重量測定装置13に導入される。このアノードの移載の際、後述するように個々のアノードに製造番号が採番される(採番工程S1)。
次に、単重量測定装置13において、個々のアノードの単重量が測定され(単重量測定工程S2)、更に厚み測定装置14においてアノードの厚みが測定される(厚み測定工程S3)。これら単重量測定装置13及び厚み測定装置14でアノード特性としての単重量及び矩形板状部の厚みが測定されたアノードは、次に耳部垂直矯正プレス機15において耳部が垂直になるようにプレスされる(耳部垂直矯正プレス工程S4)。耳部垂直矯正プレス機15でプレス加工されたアノードは、次に受取アーム、コンベア、横送りコンベア等の搬送機構によって構成される第1移載機17に取り上げられて順次胴部矯正プレス機21に導入される(第1移載工程S5)。
第1移載機17によって胴部矯正プレス機21に導入されるアノードは、順次プレス加工されて曲がりが矯正される(胴部矯正プレス工程S6)。胴部矯正プレス機21でプレス加工された後のアノードは、アイドルポジションコンベア22によって耳部平面側切削機23に搬送され、ここで耳部の平面側が順次切削加工される(耳部平面側切削工程S7)。耳部平面側切削機23で切削加工されたアノードは、引き続き耳部下側切削機24に導入され、ここで耳部の下側が順次切削加工される(耳部下側切削工程S8)。なお、上記の耳部平面側切削機23及び耳部下側切削機24は、各々アノードの切削加工が終了すると、次のアノードが搬送されるまで待機状態となる。
耳部下側切削機24によって切削加工されたアノードは、左右に振り分けて分別する分別用コンベアなどからなる第2移載機31によって良品と不良品の分別が行われる(第2移載工程S9)。これにより、良品と判断されたアノードは電解用のアノードとしてストックコンベア32及び上昇コンベア33側に送り出され、第3移載機34は該上昇コンベア33上のアノードを取り上げて整列コンベア35にストックさせる。一方、例えば単重量測定装置13や厚み測定装置14で測定したアノードの単重量や厚みの値が所定の合格範囲から外れた場合のように、不良品と判断されたアノードは、再加工又はスクラップとして処理するためリジェクトコンベア36側に送り出される。
上記のように、アノード矯正設備を構成する複数の機器の作動を制御するPLC等の下位制御手段40は、その上位に位置づけられる上位PC、DCS、サーバーなどの上位制御手段50との間で信号のやりとりが行われる。すなわち、上位制御手段50は、所定のアルゴリズムに従って下位のPLCに指令したり、該PLCからのデータを収集して記録したりする統合制御・データ管理を行う。
具体的には、この上位制御手段50は、アノード矯正設備において矯正対象となる全てのアノードに対して、好適には上記第1移載機17で順次移載される際に個別に製造番号を採番する採番手段51と、アノードごとに上記の単重量測定装置13や厚み測定装置14において測定したアノード特性を該製造番号と共に記憶する特性記憶手段52と、アノードごとに該複数の機器のうちのいずれに位置するか管理する位置管理手段53と、該複数の機器のいずれかで故障が検出されたとき、該検出された機器をそこに位置するアノードの該製造番号と関連付けて記録する故障記録手段54とを有している。なお、上記の特性記憶手段52は、上記のアノード特性が合格基準を満たしているか否かを判定し、その判定結果を該製造番号と関連付けて記憶するのが好ましい。
これにより、個々のアノードに対して採番した製造番号に関連付けて、アノード特性やアノード矯正設備内でのアノード位置を管理することができるので、アノード矯正設備を構成する複数の機器のうちのいずれかで故障等のトラブルが発生した時に、その故障が発生した機器に位置しているアノードの製造番号を特定することができる。すなわち、上記のアノード矯正設備においては、図6に示すように、各アノードは、前述した採番工程S1から第3移載工程S10までの全工程により矯正が行われるため、アノード矯正設備が稼働して各アノードが1工程ずつ進行していくごとに、アノード矯正設備内におけるアノードの位置が移動する。これに対応して位置管理手段53は、アノード矯正設備内における各アノードの位置を更新していくので、採番されたアノードがアノード矯正設備内において現在どの位置に存在しているか特定できる。よって、故障発生時に該故障発生の信号を出力する機器に位置するアノードの製造番号をそのアノード特性と共に特定することができる。
より具体的に説明すると、PLCからの出力により制御される横送りコンベアなどの搬送機構の間欠運転により、アノードはアノード矯正設備を構成する複数の機器を後段に向けて1つずつ移送されるので、位置管理手段53は、受入移載機12で例えば製造番号1と採番したアノードが、搬送機構の1回の駆動により単重量測定装置13に移動し、2回の駆動により厚み測定装置14に移動し、3回の駆動により耳部垂直矯正プレス機15に移動し、4回の駆動により第1移載機17に移動し、5回の駆動により胴部矯正プレス機21に移動し、6回の駆動によりアイドルポジションコンベア22に移動し、7回の駆動により耳部平面側切削機23に移動し、8回の駆動により耳部下側切削機24に移動し、9回の駆動により第2移載機31に移動し、10回の駆動により第3移載機34に移動することを記憶する。他の製造番号に採番されたアノードについても同様に記憶する。
また、上記の搬送機構の例えば8回の駆動により例えば胴部矯正プレス機21に製造番号4、アイドルポジションコンベア22に製造番号3、耳部平面側切削機23に製造番号2、耳部下側切削機24に製造番号1のアノードがそれぞれ位置しているときにPLCからの出力により搬送機構が1回だけ駆動すると、アノードが1つずつ後段側に移送されるので、位置管理手段53は、胴部矯正プレス機21に製造番号5のアノードが、アイドルポジションコンベア22に製造番号4のアノードが、耳部平面側切削機23に製造番号3のアノードが、耳部下側切削機24に製造番号2のアノードがそれぞれ移動することを記憶する。
また、上位制御手段50は、アノード矯正設備内の各所に設置されたセンサーやリミットスイッチ等からの出力信号に基づいて故障の発生を検知できるため、故障が発生した装置や機器を特定することができ、更に故障が発生する要因の一つと考えられる、当該故障が発生した装置や機器に位置しているアノードの製造番号を特定することができる。なお、アノード矯正設備での主たるトラブルの原因としては、(1)受入移載機12や第1移載機17においてアノードを持ち上げる時に耳部のバリが後ろ側に隣するアノードの耳部にひっかかってアノードを2枚同時に持ち上げようとして発生するトラブル、(2)耳部下側切削機24で切削したときに生じる切削粉による異常停止を挙げることができる。
このように、本発明の実施形態の設備稼働管理システムは、アノード矯正設備を構成する複数の装置や機器において故障が発生した時、その故障した装置等に位置しているアノードの製造番号を記憶しているデータベースから読み出して例えばディスプレイ等のHMI上に表示させることができるので、故障の原因となったアノードの製造番号を特定することができる。これにより、該特定されたアノードの製造番号に関連付けられたアノード特性を調査したり、更に上流工程のアノード鋳造工程のデータログを調査したり、該特定されたアノードのバリの有無等を調査したりすることで、故障の原因をより正確に特定することができるので、その対策を講じることで、同様の故障が繰り返されるのを防ぐことができる。
1 カソード
2 リボン
3 クロスバー
4 アノード
5 耳部
6、7 ブスバー
6a、7a 絶縁体
10 受入部
11 受入コンベア
12 受入移載機
13 単重量測定装置
14 厚み測定装置
15 耳部垂直矯正プレス機
16 受入整列コンベア
17 第1移載機
20 矯正部
21 胴部矯正プレス機
22 アイドルポジションコンベア
23 耳部平面側切削機
24 耳部下側切削機
30 送出部
31 第2移載機
32 ストックコンベア
33 上昇コンベア
34 第3移載機
35 整列コンベア
36 リジェクトコンベア
40 下位制御手段
50 上位制御手段
51 採番手段
52 特性記憶手段
53 位置管理手段
54 故障記録手段
60、70 スライスカッター

Claims (3)

  1. 複数の機器で構成されるアノード矯正設備用の設備稼働管理システムであって、該アノード矯正設備において矯正対象となる全てのアノードに個別に製造番号を採番する採番手段と、アノードごとにそのアノード特性を該製造番号と共に記憶する特性記憶手段と、アノードごとに該複数の機器のうちのいずれに位置するか管理する位置管理手段と、該複数の機器のいずれかで故障が検出されたとき、該検出された機器をそこに位置するアノードの該製造番号と関連付けて記録する故障記録手段とを有することを特徴とする設備稼働管理システム。
  2. 前記アノード特性が、前記アノード矯正設備内で測定したアノードの単重量又は厚みであることを特徴とする、請求項1に記載の設備稼働管理システム。
  3. 前記採番手段、前記特性記憶手段、前記位置管理手段、及び前記故障記録手段は、前記複数の機器を各々制御する下位制御手段の上位に位置する上位制御手段に含まれることを特徴とする、請求項1又は2に記載の設備稼働管理システム。
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