JP6918223B2 - 移動手摺製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、熱可塑性エラストマーを主原料とする、乗客コンベアに用いられる移動手摺の製造方法に関する。
従来、エスカレータなどの乗客コンベアに用いられる移動手摺は、熱可塑性エラストマーを主原料としている。そして、移動手摺は、熱可塑性エラストマーを、布と、鋼ケーブルまたは金属板からなる抗張体と共に押出成形して形成される複合材料によって構成される。押出成形された後の移動手摺は、規定された長さに切断された後、両端部を接合して環状に形成されることにより最終製品となる。移動手摺の製造方法として、抗張体が重ならないように両端部をつき合わせ、金型に投入して熱可塑性エラストマーを熱溶着することによって接合する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許第4937215号公報
しかしながら、従来の接合方法では、移動手摺の両端部の接合部及び接合部周辺に気泡、ヒケなどが発生して、移動手摺の意匠面に凹凸ができて外観不良になるという問題があった。
また、熱溶着された接合部付近の熱可塑性エラストマーと布とが十分に接合されず、経年劣化によって熱可塑性エラストマーから布が剥離し、移動手摺が使用に耐えられなくなるという問題があった。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、移動手摺の外観及び内部に発生する不良を修正することができるとともに、移動手摺の耐久性を向上させることのできる移動手摺製造方法を得るものである。
本発明に係る移動手摺製造方法は、布、熱可塑性エラストマー、抗張体を含む材料によって形成される移動手摺の、一端側と他端側とが溶着された接合部及び接合部の周辺を加熱して加圧する工程を有する。
本発明は、移動手摺の一端側と他端側とが溶着された接合部及び接合部の周辺を加熱して加圧することにより、移動手摺の外観及び内部に発生する不良を修正することができるとともに、移動手摺の耐久性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法を用いて製造される移動手摺が配置されるエスカレータ装置の例を示す概略図である。 本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法を用いて製造される移動手摺の長手方向に直交する断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法を用いて製造される移動手摺の前工程を一部断面にした部分斜視図である。 本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法を用いないで製造された移動手摺に発生する不具合の例を一部断面にした部分斜視図である。 本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法で用いられる金型を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法の第1の工程を示す一部断面にした概略図である。 本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法の第2の工程を示す一部断面にした概略図である。 本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法の第3の工程を示す一部断面にした概略図である。 本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法の第4の工程を示す一部断面にした概略図である。
以下、本発明の移動手摺製造方法の好適な実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法を用いて製造される移動手摺1が配置されるエスカレータ装置の例を示す概略図である。図2は、本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法を用いて製造される移動手摺1と、移動手摺1が取り付けられるガイド5の、長手方向に直交する断面を示す断面図である。
図1に示すように、移動手摺1は環状に形成され、エスカレータ装置の乗降口2及び3において反転されて循環移動する。また、図2に示すように、移動手摺1は、本体部10と、抗張体20と、布30とによって構成される。
図2に示すように、移動手摺1の本体部10の断面は、C字状に形成される。本体部10は、表側に形成される意匠面10aと、裏側に形成されるガイド面10bとを有する。意匠面10aは、エスカレータ装置の利用者が手を触れる面である。ガイド面10bは、表面に布30が配置されて、エスカレータ装置のガイド5に沿って摺動する。
本体部10は、ガイド面10bによってエスカレータ装置のガイド5の表面を覆うように、ガイド5に取り付けられる。本体部10は、ポリウレタン系、ポリスチレン系、ポリオレフィン系などの単体の熱可塑性エラストマー、またはこれらの2種以上が混合された熱可塑性エラストマーによって構成される。
抗張体20は、移動手摺1に要求される引張強度及び曲げ強度を満たすために、移動手摺1の長手方向に沿って本体部10に埋め込まれる。抗張体20は、金属板または複数の鋼ケーブルなどによって構成される。
布30は、木綿、麻などの繊維、またはポリエステルなどの樹脂によって、表面の摩擦係数が低くなるように形成される。布30は、本体部10のガイド面10bを被覆するように、ガイド面10bに取り付けられる。ガイド面10bに取り付けられた布30は、ガイド5の表面に対して摺動される。
次に、以上のように構成される移動手摺1を成形する工程を説明する。なお、ここで説明する移動手摺1の成形工程は一例であり、本発明の移動手摺製造方法を特定するものではない。移動手摺1を成形する工程は、従来知られている工程のうち、どの工程を用いてもよい。
まず、抗張体20と布30とを図示しない押出成形機のインサートライン上に配置する。抗張体20は、熱可塑性エラストマーの中に埋設される位置に配置する。布30は、ガイド面10bが形成される面に配置する。
次に、熱可塑性エラストマーを押出成形機の金型に投入して、本体部10を抗張体20及び布30とともに押出成形する。次に、連続して成形される無端状の移動手摺1を、水または空気などの媒体によって冷却しながら一次保管用の芯体に巻きつける。
次に、一次保管用の芯体に巻きつけられた無端状の移動手摺1を、最終製品の仕様に合わせた長さに切断する。切断された移動手摺1の切断面は、図2に示す移動手摺1の断面と同様である。
次に、切断された移動手摺1を環状に成型する工程を、図3を用いて説明する。図3は、加工された移動手摺1の一端側1aと他端側1bを示す図である。なお、ここで説明する移動手摺1を環状に成型する工程は一例であり、本発明の移動手摺製造方法を特定するものではない。移動手摺1を環状に成型する工程は、従来知られている工程のうち、どの工程を用いてもよい。
まず、移動手摺1の一端側1aにおいて、一端側1aの端面1aaから他端側1bに長さL1の範囲にわたり、本体部10のガイド面10b側を、抗張体20の厚み方向の中間部分まで切除する。そして、一端側1aのガイド面10b側に接合面1abを形成するとともに、接合面1abの他端側1bの端部に、移動手摺1の長手方向に垂直な接合面1acを形成する。
次に、移動手摺1の他端側1bにおいて、他端側1bの端面1baから一端側1aに長さL1の範囲にわたり、本体部10の意匠面10a側を、抗張体20の厚み方向の中間部分まで切除する。そして、他端側1bの意匠面10a側に接合面1bbを形成するとともに、接合面1bbの一端側1aの端部に、移動手摺1の長手方向に垂直な接合面1bcを形成する。
次に、図3に示すように、移動手摺1の一端側1aの接合面1abと、他端側1bの接合面1bbとを重ね合わせて、図示しない金型内に配置する。
次に、図示しない加熱装置によって、金型内の移動手摺1の一端側1a及び他端側1bを加熱する。そして、一端側1aの端面1aa及び接合面1ab,1ac、他端側1bの端面1ba及び各接合面1bb,1bcの各面を構成する熱可塑性エラストマーを溶融させる。
次に、一端側1aの端面1aaと他端側1bの接合面1bcとを、一端側1aの接合面1abと他端側1bの接合面1bbとを、一端側1aの接合面1acと他端側1bの端面1baとを、それぞれ互いに突き合わせて溶着する。以下、移動手摺1の一端側1aと他端側1bとを溶着した部分を接合部10cと称する。
次に、金型内に配置された状態で、移動手摺1の接合部10c及び金型を冷却する。次に、金型から、移動手摺1を取り出す。以上により、移動手摺1の一端側1aと他端側1bの接合が完了し、環状の移動手摺1が形成される。この後、環状に形成された移動手摺1に対して、本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法の工程を実施する。
ここで、従来の移動手摺製造方法によって移動手摺1の本体部10及び意匠面10aに発生する不具合について説明する。
図4は、本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法を用いないで製造された移動手摺1に発生する不具合の例を示す一部断面にした部分斜視図である。なお、図4は、移動手摺1の接合部10cを、図3に示す一端側1aの接合面1acの位置で切断したときの他端側1bの断面を示している。
接合部10cの本体部10及び意匠面10aには、熱可塑性エラストマーを溶融させた際に発生する気泡によって、図4に示すような空洞40及び空洞41が形成される場合がある。移動手摺1には、エスカレータ装置に取り付けられて反転される際に曲げ応力が加わる。このため、空洞40または空洞41が存在すると、空洞40または空洞41を起点として本体部10または意匠面10aに亀裂が入り、移動手摺1を破断させてしまう場合がある。
また、移動手摺1の意匠面10aには、各接合面を溶着させて冷却した際に、図4に示すようにヒケ42が発生する場合がある。意匠面10aに発生する空洞41及びヒケ42は、移動手摺1の外観を損ねるため、不良品として扱われる。
さらに、接合部10cにおいて、移動手摺1の一端側1aと他端側1bとの溶着が不十分であった場合には、図4に示すように、接合部10cの一端側1aの端面1aaと他端側1bの接合面1bcとの間に隙間43ができる場合がある。このような隙間43は、移動手摺1の破断の原因となる。
また、移動手摺1のガイド面10bでは、布30がガイド面10bに対して密着されていない場合がある。布30がガイド面10bに密着していないと、図4に示すように、布30がガイド面10bから浮いて隙間44が発生する場合がある。布30とガイド面10bとの間に隙間44が発生すると、ガイド面10bとエスカレータ装置のガイド5との間の摺動性が低下し、布30がガイド面10bから剥離して移動手摺1からはみ出してしまうおそれがある。
このような不具合を修正するため、移動手摺1の接合部10c及び接合部10cの周辺について、本発明の移動手摺製造方法の工程を実施する。熱可塑性エラストマーは熱可塑性であるため、加熱して軟化させることにより再成形することが可能である。本発明の移動手摺製造方法は、熱可塑性エラストマーのこの性質を利用して不具合を修正する。
以下に、本発明の実施の形態1における移動手摺製造方法で使用する金型50及び移動手摺製造方法の工程について説明する。
まず、移動手摺製造方法で用いる金型50について説明する。図5は、金型50の分解斜視図である。金型50は、上部金型51、下部金型52、中芯53の3つの部材によって構成される。
上部金型51は、移動手摺1の意匠面10aに沿う形状に形成される。下部金型52は、移動手摺1の意匠面10aと反対側の面に沿う形状に形成される。また、下部金型52には、中芯53が取り付けられる取付面52aが設けられる。中芯53は、ガイド面10bに沿う形状に形成される。
上部金型51と下部金型52の長手方向の寸法は、全て同じ長さL2に形成される。金型50の長手方向の長さL2は、移動手摺1の溶着によって発生する空洞40,41、ヒケ42、隙間43,44などの不具合が発生すると予想される部分全体をカバーするために、接合部10cの長さL1よりも、例えば両側に50mm以上大きく形成される。
上部金型51及び下部金型52の長手方向の両端部は、移動手摺1の接合部10cの周辺に、金型50のエッジ痕が付かないように、金型50の外に向かって広がるテーパ状に形成される。
中芯53の長さL3は、金型50内で、移動手摺1の姿勢を安定させるため、上部金型51及び下部金型52の長さL2以上の長さに形成される。中芯53は、複数の部品を組み立てて構成されてもよいし、一体に形成されてもよい。
金型50は、図示しない加熱機構及びプレス機構を備える。
加熱機構は、例えば上部金型51及び下部金型52の少なくとも一方の内部に挿入される電熱式の棒ヒータである。プレス機構は、上部金型51及び下部金型52の少なくとも一方を、他方に対して進退させることによって移動手摺1を加圧する。
本発明の移動手摺製造方法は、加熱機構によって移動手摺1の接合部10cの周辺を構成する熱可塑性エラストマーを、熱分解温度以下でかつガラス転移温度近傍の、熱可塑性エラストマーに粘性が現れる程度の温度まで加熱する。そして、金型50によって、移動手摺1を、移動手摺1の形状に沿って加圧する。粘性が現れる程度の温度まで加熱された熱可塑性エラストマーを加圧することによって、前工程で発生した空洞40,41、隙間43などの不具合を修正することができる。
また、金型50は、図示しない冷却機構を備える。
冷却機構は、例えば上部金型51及び下部金型52の少なくとも一方の内部に、例えば
水、空気などの冷媒の流路を設けることによって構成される。冷却機構は、上部金型51と下部金型52との間に移動手摺1を保持した状態で、加熱された移動手摺1の温度を下げて移動手摺1の形状を安定させる。これにより、前工程で移動手摺1の意匠面10aに発生したヒケ42などの不具合を修正することができる。また、冷却機構を備えることによって、移動手摺1の冷却に要する時間を短縮することができる。
次に、金型50を用いた、実施の形態1の移動手摺製造方法の工程について、図6A〜図6Dを用いて説明する。
まず、金型50が備える図示しない加熱機構により、上部金型51及び下部金型52の温度を、移動手摺1を構成する熱可塑性エラストマーのガラス転移温度近傍まで昇温させる。なお、中芯53を、上部金型51及び下部金型52と同時に昇温させてもよい。中芯53を昇温させる場合には、移動手摺1の布30が焦げないようにするため、上部金型51、下部金型52から伝わる熱によって昇温させるとよい。
次に、図6Aに示すように、接合された移動手摺1の接合部10cのガイド面10bに、中芯53を挿入する。次に、図6Bに示すように、移動手摺1が取り付けられた中芯53を、下部金型52の取付面52aに配置する。
次に、図6Cに示すように、上部金型51を下部金型52に向かって移動させる。
次に、図6Dに示すように、上部金型51と下部金型52とによって、移動手摺1及び中芯53を上下方向から挟む。
次に、上部金型51と下部金型52とによって挟まれた移動手摺1の接合部10c及び接合部10cの周辺を、移動手摺1を構成する熱可塑性エラストマーに粘性が現れる程度の温度まで昇温させる。このとき、上部金型51、中芯53、下部金型52のそれぞれと、移動手摺1との間に隙間がないようにする。隙間があると、移動手摺1の意匠面10aなどに凹凸形状が発生するおそれがある。
移動手摺1の接合部10c及び接合部10cの周辺の熱可塑性エラストマーに粘性が現れる程度の温度まで昇温されたら、上部金型51をさらに下降させて、移動手摺1の接合部10c及び接合部10cの周辺を、加圧する。これにより、移動手摺1の接合部10c及び接合部10c周辺に発生した、空洞40,41、ヒケ42、隙間43,44などの不具合を修正することができる。
次に、金型50に備えられた冷却機構によって、上部金型51、下部金型52、中芯53、移動手摺1を冷却する。
移動手摺1の接合部10c及び接合部10cの周辺が、形状が安定する温度まで冷却されたら、上部金型51を上昇させて下部金型52から離す。次に、移動手摺1が取り付けられた中芯53を、下部金型52から取り外す。次に、移動手摺1から中芯53を取り外す。これにより、実施の形態1による移動手摺製造方法の工程が完了する。
なお、実施の形態1の移動手摺製造方法の前工程において、移動手摺1の表面に熱可塑性エラストマーが不足している部分がある場合には、不足部分に熱可塑性エラストマーを補充してから、上部金型51と下部金型52とによって加圧し、成型するとよい。また、成型後に移動手摺1の表面にバリなどが発生した場合には、カッターナイフなどでバリを除去するとよい。
このように、実施の形態1の移動手摺製造方法によれば、布30と、熱可塑性エラストマーからなる本体部10と、抗張体20とを含む長尺の複合材料の一端側と他端側とを接合することによって環状に形成された移動手摺1の接合部10c及び接合部10cの周辺を再度加熱して加圧する工程を有する。これにより、移動手摺1の意匠面10aに発生する空洞41、ヒケ42、隙間43などの不良を修正することができる。また、移動手摺1の本体部10の内部に発生した空洞40、隙間44などの不良を修正することにより、移動手摺1の耐久性を向上させることができる。
なお、実施の形態1では、金型50の上部金型51を下部金型52に向かって移動させることにより、移動手摺1の接合部10c及び接合部10c周辺を加圧していたが、金型50の構成は、これに限るものではない。例えば、下部金型52を上部金型51に向かって移動させてもよいし、上部金型51及び下部金型52の両方を移動させてもよい。
実施の形態2.
エスカレータで使用されている移動手摺1には、移動手摺1を駆動する部品との間の摩擦によって損傷が発生する。特に、移動手摺1の接合部及び接合部周辺は曲がりにくいため、摩擦による損傷が発生しやすい。また、移動手摺1の表面には、利用者の爪、荷物などによる引っ掻き傷、削れなどの損傷が発生する。実施の形態2では、実施の形態1と同様の移動手摺製造方法を用いて、移動手摺1の損傷が発生している部分を補修することにより、移動手摺1の不具合を修正する。実施の形態2の移動手摺製造方法は、例えばエスカレータのメンテナンス時に行われる。
実施の形態2の移動手摺製造方法では、まず、ガイドから移動手摺1を取り外す。
次に、補修を行う移動手摺1を金型50にセットする。移動手摺1の接合部に損傷が発生している場合には、接合部及び接合部周辺を金型50にセットする。移動手摺1の接合部以外の部分に損傷が発生している場合には、損傷が発生している部分を金型50の中心にセットする。
この後の工程は、実施の形態1の移動手摺製造方法の工程と同様である。
なお、移動手摺1の表面が削れて熱可塑性エラストマーが不足している場合には、不足部分に熱可塑性エラストマーを補充して加熱及び加圧する。
このように、実施の形態2の移動手摺製造方法では、エスカレータで使用されている移動手摺1の損傷が発生した部分に対して加熱及び加圧することにより、移動手摺1に発生した損傷を補修することができる。
なお、稼働中のエスカレータで使用されている移動手摺1は、経時とともに変形する。これにより、移動手摺1とガイド5との間の隙間が増大する。すると、移動手摺1がガイド5を把持する力が低下し、移動手摺1に振動、異音などの不具合が発生する。移動手摺1とガイド5との間の隙間がさらに大きくなると、ガイド5から移動手摺1が外れて脱落するおそれもある。
このように変形した移動手摺1に対しても、実施の形態2の移動手摺製造方法によって修正をすることができる。すなわち、金型50の加熱機構を用いて、移動手摺1の変形した部分を加熱する。そして、移動手摺1の熱可塑性エラストマーを軟化させて布30に浸透させる。さらに、金型50のプレス機構を用いて移動手摺1の変形した部分を加圧して補修する。これにより、移動手摺1がガイド5を把持する力を復元させることができる。よって、移動手摺1の耐久性を向上させて、移動手摺1の寿命を延ばすことができる。
1 移動手摺、1a 一端側、1b 他端側、1aa,1ba 端面、1ab,1ac,1bb,1bc 接合面、2,3 乗降口、5 ガイド、10 本体部、10a 意匠面、10b ガイド面、10c 接合部、20 抗張体、30 布、40,41 空洞、42 ヒケ、43,44 隙間、50 金型、51 上部金型、52 下部金型、52a 取付面、53 中芯。

Claims (8)

  1. 布、熱可塑性エラストマー、抗張体を含む材料によって形成される移動手摺の、一端側と他端側とが加熱及び冷却により溶着された接合部及び前記接合部の周辺を再度加熱するとともに加圧する工程を有し、
    前記加熱するとともに加圧する工程は、
    前記接合部及び前記接合部の周辺を、前記移動手摺の形状に沿う金型の中に配置する配置工程と、
    前記接合部及び前記接合部の周辺の温度を、前記熱可塑性エラストマーの熱分解温度以下で、前記熱可塑性エラストマーに粘性が現れる温度まで加熱する工程と、
    前記接合部及び前記接合部の周辺を加圧する工程と、
    前記接合部及び前記接合部の周辺を前記金型の中に配置した状態で、前記接合部及び前記接合部の周辺の温度を、前記熱可塑性エラストマーが硬化する温度または室温まで冷却する工程とを有し、
    前記金型は、上部金型と、下部金型と、前記上部金型と前記下部金型との間に配置される中芯とによって構成され、
    前記配置工程は、前記中芯の表面に、前記接合部及び前記接合部の周辺に配置される前記布を密着させる工程を有する、
    移動手摺製造方法。
  2. 前記上部金型の前記移動手摺の長手方向に沿う方向の長さは、前記下部金型の前記移動手摺の長手方向に沿う方向の長さと同一である、
    請求項1に記載の移動手摺製造方法。
  3. 前記中芯の前記移動手摺の長手方向に沿う方向の長さは、前記上部金型及び前記下部金型の前記移動手摺の長手方向に沿う方向の長さ以上であり、
    前記中芯は、前記上部金型と前記下部金型との間で前記接合部及び前記接合部の周辺を直線状に固定する、
    請求項1または請求項2に記載の移動手摺製造方法。
  4. 前記金型は加圧機構を備え、
    前記加圧機構は、
    前記接合部及び前記接合部の両端部から前記移動手摺の前記一端側及び前記他端側に50mm以上延出する範囲を加圧する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の移動手摺製造方法。
  5. 前記加圧機構は、
    前記上部金型及び前記下部金型の少なくとも一方を他方に向けて移動させることによって前記移動手摺を加圧する、
    請求項4に記載の移動手摺製造方法。
  6. 前記上部金型及び前記下部金型のうち少なくとも一方は加熱機構を備える、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の移動手摺製造方法。
  7. 前記上部金型及び前記下部金型のうち少なくとも一方は冷却機構を備える、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の移動手摺製造方法。
  8. 布、熱可塑性エラストマー、抗張体を含む材料によって形成される移動手摺の損傷が発生している部分を加熱するとともに加圧する工程を有し、
    前記加熱するとともに加圧する工程は、
    前記損傷が発生している部分を、前記移動手摺の形状に沿う金型の中に配置する配置工程と、
    前記損傷が発生している部分の温度を、前記熱可塑性エラストマーの熱分解温度以下で、前記熱可塑性エラストマーに粘性が現れる温度まで加熱する工程と、
    前記損傷が発生している部分を加圧する工程と、
    前記損傷が発生している部分を前記金型の中に配置した状態で、前記損傷が発生している部分の温度を、前記熱可塑性エラストマーが硬化する温度または室温まで冷却する工程と
    前記加熱するとともに加圧する工程の後で、成型された前記移動手摺の表面に発生したバリを除去する工程とを有し、
    前記金型は、上部金型と、下部金型と、前記上部金型と前記下部金型との間に配置される中芯とによって構成され、
    前記配置工程は、前記中芯の表面に、前記損傷が発生している部分に配置される前記布を密着させる工程を有し、
    前記損傷が発生している部分が、前記移動手摺の表面が削れて前記熱可塑性エラストマーが不足している部分である場合には、前記加熱するとともに加圧する工程において、前記熱可塑性エラストマーが不足している部分に前記熱可塑性エラストマーを補充する、
    移動手摺の補修方法。
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