JP2005225636A - 乗客コンベアの移動手摺、及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本体用熱可塑性エラストマにより成形された断面C字状の手摺本体11の内側には、本体用熱可塑性エラストマよりも軟らかい内層用熱可塑性エラストマにより成形された内層材13が接合されている。手摺本体11の内部には、手摺本体11の長手方向に沿って配置されたスチールテープ12が設けられている。内層材13には、手摺本体11の内側に内層材13を介して重ねられた帆布14が接合されている。
【選択図】図4
Description
また、乗客コンベアの両端部に設けられた移動手摺の反転部の内側に、摺動抵抗低減用の金属製の転送ローラが設けられることがあるが、芯材に用いられる熱可塑性エラストマの硬度によっては、転送ローラと移動手摺との間の接触により騒音が発生することがある。
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す一部側面図である。図において、トラス1には、無端状に連結された複数の踏段(図示せず)が支持されている。トラス1の長手方向上端部には、各踏段を移動させる駆動装置2が配置されている。トラス1上には、エスカレータの長手方向へ延びる一対の欄干3が立設されている。欄干3の周縁部には、各踏段と同期して移動する移動手摺4が設けられている。欄干3の下方には、駆動装置2の駆動により移動手摺4を移動させる手摺駆動部5が設けられている。
まず、成形器に設けられた手摺本体11の断面形状の型から、スチールテープ12と、溶融した本体用熱可塑性エラストマとを同時に押し出す。このとき、スチールテープ12が本体用熱可塑性エラストマの内部に配置されるようにする。この後、本体用熱可塑性エラストマを冷却硬化させて手摺本体11とし、スチールテープ12と手摺本体11とを一体成形する(第1工程)。
図5は、この発明の実施の形態2によるエスカレータの移動手摺を示す断面図である。図において、手摺本体11の外側には、本体用熱可塑性エラストマよりも硬度の低い(軟らかい)外層用熱可塑性エラストマにより成形された外層材21が接合されている。外層材21は、手摺本体11の外周の全面に設けられている。この例では、外層材21は、内層材13と同一の材料により作製されている。即ち、外層用熱可塑性エラストマの材質は、内層用熱可塑性エラストマの材質と同一にされている。移動手摺22は、手摺本体11、スチールテープ12、内層材13、帆布14及び外層材21を有している。他の構成は実施の形態1と同様である。
まず、実施の形態1と同様にして、手摺本体11とスチールテープ12とを一体成形し、断面C字状の第1工程成形体を作製する(第1工程)。
図6は、この発明の実施の形態3によるエスカレータの移動手摺を示す断面図である。図において、手摺本体11の外周面には、手摺本体11を囲む包囲材31が接合されている。包囲材31は、本体用熱可塑性エラストマよりも硬度の低い(軟らかい)包囲用熱可塑性エラストマにより成形されている。この例では、包囲材31は、実施の形態1で用いられる内層材13と同一の材料により作製されている。即ち、包囲用熱可塑性エラストマの材質は、実施の形態1で用いられる内層用熱可塑性エラストマの材質と同一にされている。従って、包囲用熱可塑性エラストマの硬度は、駆動ローラ6の外周部6aの硬度よりも低くなっている。
まず、実施の形態1と同様にして、手摺本体11とスチールテープ12とを一体成形し、断面C字状の第1工程成形体を作製する(第1工程)。
Claims (6)
- 本体用熱可塑性エラストマにより成形された断面C字状の手摺本体、
上記本体用熱可塑性エラストマよりも硬度の低い内層用熱可塑性エラストマにより成形され、上記手摺本体の内側に接合された内層材、及び
上記手摺本体の内側に上記内層材を介して重ねられ、上記内層材に接合された帆布
を備えていることを特徴とする乗客コンベアの移動手摺。 - 上記本体用熱可塑性エラストマよりも硬度の低い外層用熱可塑性エラストマにより成形され、上記手摺本体の外側に接合された外層材をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの移動手摺。
- 本体用熱可塑性エラストマにより成形された断面C字状の手摺本体、
上記本体用熱可塑性エラストマよりも硬度の低い包囲用熱可塑性エラストマにより成形され、上記手摺本体を囲むように上記手摺本体の外周面に接合された包囲材、
上記手摺本体の内側に上記包囲材を介して重ねられ、上記包囲材に接合された帆布
を備えていることを特徴とする乗客コンベアの移動手摺。 - 上記手摺本体の内部には、上記移動手摺の長手方向に沿って配置された抗張体が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の乗客コンベアの移動手摺。
- 本体用熱可塑性エラストマを成形器から押し出して断面C字状の手摺本体を成形する工程、及び
包囲用熱可塑性エラストマ及び帆布を上記手摺本体とともに成形器から押し出すことにより、上記手摺本体と、上記手摺本体を囲む包囲材と、上記手摺本体の内側に上記包囲材を介して重ねられた上記帆布とを一体成形する工程
を備えていることを特徴とする乗客コンベアの移動手摺の製造方法。 - 上記本体用熱可塑性エラストマ及び抗張体を成形器から同時に押し出して、上記手摺本体の内部に上記抗張体が配置されるように上記手摺本体及び上記抗張体を一体成形することを特徴とする請求項5に記載の乗客コンベアの移動手摺の製造方法。
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