JP2000211872A - マンコンベアの移動手摺及びその製造方法 - Google Patents

マンコンベアの移動手摺及びその製造方法

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JP2000211872A
JP2000211872A JP11010811A JP1081199A JP2000211872A JP 2000211872 A JP2000211872 A JP 2000211872A JP 11010811 A JP11010811 A JP 11010811A JP 1081199 A JP1081199 A JP 1081199A JP 2000211872 A JP2000211872 A JP 2000211872A
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隆児 大塚
Atsushi Kawasaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、伸びの発生をより確実に防止する
とともに、剛性や握力の調整を容易に行えるようにする
ことを目的とするものである。 【解決手段】 芯材用熱可塑性エラストマーからなる断
面C字状の芯材1と金属製で帯状の抗張体2とを一体に
成形し、成形された芯材1の内側に帆布3を接合し、芯
材用熱可塑性エラストマーよりも硬度の低い表面用熱可
塑性エラストマーからなる表面層4を芯材1の外側に成
形した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばエスカレ
ータ又は動く歩道などのマンコンベアに使用される移動
手摺及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開昭62−144278
号公報には、表面の化粧ゴム層のみに熱可塑性エラスト
マーを使用し、芯材には補強布及び熱硬化ゴムなどを使
用した移動手摺が示されている。しかし、このような移
動手摺では、必要な剛性、握力に調整するために、複数
の綿布を重ねて芯材を構成する必要があるなど、構造が
複雑になってしまい、加熱成形前の製造工程にも長時間
を要してしまう。
【0003】また、例えば実開昭57−203064号
公報には、熱可塑性エラストマーなどから構成されてい
る芯材の上下を厚織布で被覆し、この芯材の厚さを変更
することにより剛性調整を行うようにした移動手摺が示
されている。しかし、この場合、必要とする剛性によっ
ては移動手摺がかなりの厚さになってしまい、また手摺
上部が厚織布で覆われるため、着色が容易でなくなって
しまう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の移
動手摺においては、いずれの構造でも、抗張体としてス
チールコード等の鋼線が使用されているが、一般的に鋼
線は弾性率が低く伸びが生じる。特に、後者の移動手摺
では、芯材に補強布が使用されていないため、作用する
負荷の大半を鋼線が負担することになり、さらに伸びが
生じ易い。このように、抗張体に伸びが生じると、移動
手摺の長さと手摺ガイドの機械長さとの間の差が大きく
なり、移動手摺の走行抵抗が増大してしまう。また、い
ずれの移動手摺においても、剛性や握力の調整がむずか
しかった。
【0005】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、伸びの発生を
より確実に防止することができるとともに、剛性や握力
の調整を容易に行うことができるマンコンベアの移動手
摺及びその製造方法を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るマ
ンコンベアの移動手摺は、芯材用熱可塑性エラストマー
により成形されている断面C字状の芯材、この芯材の長
手方向に沿って連続的に設けられている金属製で帯状の
抗張体、芯材の内側に接合されている帆布、及び芯材用
熱可塑性エラストマーよりも硬度の低い表面用熱可塑性
エラストマーにより成形され、芯材の外側に接合されて
いる表面層を備えたものである。
【0007】請求項2の発明に係るマンコンベアの移動
手摺は、抗張体が芯材内に埋設されているものである。
【0008】請求項3の発明に係るマンコンベアの移動
手摺は、内層用熱可塑性エラストマーからなる芯材内層
と、外層用熱可塑性エラストマーからなる芯材外層とか
ら芯材を構成し、芯材内層と芯材外層との間に抗張体を
配置したものである。
【0009】請求項4の発明に係るマンコンベアの移動
手摺は、芯材と表面層との間に抗張体を配置したもので
ある。
【0010】請求項5の発明に係るマンコンベアの移動
手摺は、芯材、帆布及び表面層がそれぞれ両端部から異
なる長さで除去され、抗張体の両端部が接着剤を介して
重ねられている接続部を備え、接続部は、芯材が除去さ
れた部分に芯材用熱可塑性エラストマーにより成形さ
れ、抗張体の両端部を覆う芯材接続部と、帆布が除去さ
れた部分に設けられている帆布接続部と、表面層が除去
された部分に表面用熱可塑性エラストマーにより成形さ
れ、芯材の両端部を覆う表面層接続部とを有しているも
のである。
【0011】請求項6の発明に係るマンコンベアの移動
手摺の製造方法は、芯材用熱可塑性エラストマーを成形
器から押し出して断面C字状の芯材を成形するととも
に、金属製で帯状の抗張体を芯材の長手方向に沿って連
続的に設ける工程、及び芯材の内側に帆布を熱融着させ
るとともに、芯材の外側に表面用熱可塑性エラストマー
からなる表面層を熱融着させる工程を含むものである。
【0012】請求項7の発明に係るマンコンベアの移動
手摺の製造方法は、芯材用熱可塑性エラストマーと抗張
体とを成形器から同時に押し出すことにより芯材及び抗
張体を一体成形するものである。
【0013】請求項8の発明に係るマンコンベアの移動
手摺の製造方法は、内層用熱可塑性エラストマーを成形
器から押し出して芯材内層を成形した後、芯材内層上に
抗張体を設け、これらと外層用熱可塑性エラストマーと
を成形器から同時に押し出して芯材外層を成形すること
により、芯材と抗張体とを一体化するものである。
【0014】請求項9の発明に係るマンコンベアの移動
手摺の製造方法は、成形された芯材の内側に帆布を添
え、かつ表面用熱可塑性エラストマーにより予備成形さ
れた表面層を芯材の外側に被せ、これらを成形器の型か
ら同時に押し出して芯材と帆布及び表面層とを熱融着さ
せるものである。
【0015】請求項10の発明に係るマンコンベアの移
動手摺の製造方法は、芯材、帆布及び表面層をそれぞれ
両端部から異なる長さで除去する工程、露出された抗張
体の両端部を接着剤を介して重ねる工程、芯材が除去さ
れた部分に芯材用熱可塑性エラストマーにより芯材接続
部を成形する工程、帆布が除去された部分に帆布接続部
を設ける工程、及び表面層が除去された部分に表面用熱
可塑性エラストマーにより表面層接続部を成形する工程
をさらに含むものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるマ
ンコンベアの移動手摺の断面図である。図において、1
は芯材用熱可塑性エラストマーにより成形された断面C
字状の芯材、2は芯材1の長手方向に沿って連続的に埋
設されている金属製で帯状の抗張体(金属テープ)であ
り、この抗張体2により、移動手摺の長手方向への伸び
が防止されるとともに、引っ張り破断強度が高められ
る。
【0017】3は芯材1の内側に接合され、手摺ガイド
(図示せず)や駆動ローラ(図示せず)に接触する帆
布、4は芯材用熱可塑性エラストマーよりも硬度の低い
表面用熱可塑性エラストマーにより成形され、芯材1の
外側に接合されている表面層であり、この表面層4によ
り、移動手摺の外観上の色が設けられる。また、芯材用
及び表面用熱可塑性エラストマーとしては、例えばポリ
ウレタン系、ポリスチレン系、ポリエステル系又はポリ
アミド系などを挙げることができる。
【0018】次に、移動手摺の製造方法について説明す
る。まず、抗張体2と溶融された芯材用熱可塑性エラス
トマーとが、押し出し成形器に設けられた芯材1の形状
の型から同時に押し出される。その後、芯材用熱可塑性
エラストマーが冷却硬化され、芯材1の成形が完了す
る。このとき、抗張体2は、芯材1により周囲を完全に
拘束されており、芯材1と一体化されている。
【0019】この後、成形された芯材1の内側に帆布3
が添えられる。そして、これらと溶融された表面用熱可
塑性エラストマーとが、押し出し成形器に設けられた移
動手摺形状の型から同時に押し出される。その後、表面
用熱可塑性エラストマーが冷却硬化され、表面層4の成
形が完了する。このとき、芯材1と帆布3及び表面層4
との間は、それぞれ熱融着される。
【0020】このような移動手摺では、作用する負荷の
大半は抗張体2が受け持つことになるが、抗張体2とし
て金属テープが芯材1に一体成形されているため、長手
方向への伸びの発生をより確実に防止することができ
る。例えば、抗張体2としてスチールテープを用いた場
合、弾性係数は20000kg/mm2以上であり、一
般の鋼線の弾性係数6000〜8000kg/mm2
りも十分に大きいため、移動手摺の伸びが防止される。
【0021】また、抗張体2は、芯材1により完全に拘
束されているため、過大な負荷が移動手摺に作用するよ
うな場合でも、芯材1からの抗張体2の剥離を抑えるこ
とができる。
【0022】ここで、マンコンベアの移動手摺は頻繁に
曲げられるが、その曲げの方向は主にC字断面の開口側
を内側とする曲げである。このとき、図2に示すよう
に、手摺の上側には、最も大きな引っ張り力が作用する
ため、この部分が寿命的に最も厳しい条件となる。特
に、表面層4のエラストマーの硬度が高い場合には、応
力が集中し、亀裂が発生し易くなる。これに対し、この
実施の形態1では、表面層4を構成する表面用熱可塑性
エラストマーの硬度が、芯材1を構成する芯材用熱可塑
性エラストマーの硬度よりも低く設定されているため、
表面層4への応力集中が緩和され、表面層4の寿命を延
ばすことができる。
【0023】また、抗張体2を移動手摺の上面に近づけ
ることによっても、移動手摺上面の応力集中を緩和でき
るが、その場合、手摺の曲げ剛性が高くなり過ぎ、走行
抵抗の増加につながる。このため、実施の形態1では、
手摺厚さ方向における抗張体2の位置を、抗張体2が挿
入されていない場合のC字形断面内の中立線上としてい
る。これにより、移動手摺上面の応力集中をある程度緩
和しつつ、手摺の剛性を適度に保っている。
【0024】実施の形態2.なお、実施の形態1とは別
の製造手順として、表面層4を予め予備成形しておくこ
とも可能である。つまり、図3に示すように、予備成形
しておいた表面層4を成形された芯材1上に被せ、帆布
3と合わせて押し出し成形器の型から同時に押し出す。
このとき、芯材1及び表面層4の表面が一度溶融される
ため、芯材1と帆布3及び表面層4との間は、それぞれ
熱融着される。このような製造手順であれば、多数の表
面層4を在庫として作り置きしておくことができる。
【0025】実施の形態3.次に、図4はこの発明の実
施の形態3によるマンコンベアの移動手摺の断面図であ
る。この例では、内層用熱可塑性エラストマーからなる
芯材内層1a及び外層用熱可塑性エラストマーからなる
芯材外層1bの2層により芯材1が構成され、芯材内層
1aと芯材外層1bとの間に抗張体2が配置されてい
る。他の構成は、実施の形態1と同様である。
【0026】次に、製造方法について説明する。この例
では、まず芯材内層1aが成形される。つまり、溶融さ
れた内層用熱可塑性エラストマーが、押し出し成形器に
設けられた芯材内層1aの形状の型から押し出され、冷
却硬化されて芯材内層1aが成形される。次に、成形さ
れた芯材内層1a上に抗張体2が載せられ、これらと溶
融された外層用熱可塑性エラストマーとが、押し出し成
形器に設けられた芯材1の形状の型から同時に押し出さ
れる。その後、外層用熱可塑性エラストマーが冷却硬化
されて芯材外層1bの成形が完了する。
【0027】この後、芯材1と帆布3及び表面層4との
一体化が実施されるが、その手順は実施の形態1又は2
と同様である。
【0028】このような製造方法によれば、芯材内層1
aと芯材外層1bとで異なる熱可塑性エラストマーを使
用しているため、手摺剛性及び握力をより細かく調整す
ることができる。
【0029】実施の形態4.次に、図5はこの発明の実
施の形態4によるマンコンベアの移動手摺の断面図であ
る。実施の形態1では、抗張体2が芯材1内に埋設され
ているが、この例では、抗張体2が芯材1と表面層4と
の間に配置されている。他の構成は、実施の形態1と同
様である。
【0030】次に、製造方法について説明する。この例
では、まず溶融された芯材用熱可塑性エラストマーが、
押し出し成形器に設けられた芯材1の形状の型から押し
出される。その後、芯材用熱可塑性エラストマーが冷却
硬化され、芯材1の成形が完了する。次に、成形された
芯材1に抗張体2が載せられ、また芯材1の内側に沿っ
て帆布3が添えられる。
【0031】そして、これらと溶融された表面用熱可塑
性エラストマーとが、押し出し成形器に設けられた移動
手摺形状の型から同時に押し出される。その後、表面用
熱可塑性エラストマーが冷却硬化され、表面層4の成形
が完了する。このとき、芯材1と帆布3及び表面層4と
の間は、それぞれ熱融着される。なお、表面層4は、実
施の形態2で示したように、予備成形しておいてもよ
い。
【0032】このような方法によれば、抗張体2を先に
成形された芯材1上に載せて一体化することができるた
め、製造が容易となる。特に、過大な負荷が移動手摺に
作用しない場合には、抗張体2の周囲での剥離の恐れが
ないため、この実施の形態4による方法が有効である。
【0033】実施の形態5.ここで、上記実施の形態1
〜4で示したような断面を有する移動手摺は、マンコン
ベアに組み込まれたときには環状のものである。従っ
て、移動手摺を製造する場合には、直線状の移動手摺を
所定の長さに切断した後、その両端部を接続して環状と
する工程が必要となる。ここでは、実施の形態1(図
1)の断面を有する移動手摺の接続方法について説明す
る。
【0034】まず、所定の長さに切断された手摺の両端
部から、図6に示すように、芯材1、帆布3及び表面層
4の端部を除去し、抗張体2を露出させる。このとき、
除去部分は後の接続部となるため、一直線状ではなく段
差が生じるように、芯材1、帆布3及び表面層4の端部
からの除去寸法を互いに異なるものとするのが望まし
い。
【0035】次に、図7に示すように、露出された抗張
体2の両端部を、接着剤5を介して互いに重ね合わせ
る。この後、図8に示すように、抗張体2の両端部を射
出成形器の金型6内にセットし、さらに金型6内のキャ
ビティ6aに芯材用熱可塑性エラストマーを充填する。
この芯材用熱可塑性エラストマーを冷却硬化させること
により、図9に示すように、芯材接続部7の成形が完了
し、抗張体2の両端部は芯材接続部7により覆われ接続
される。
【0036】この後、露出された芯材1及び芯材接続部
7の内側に帆布接続部8を添え、図10に示すように、
移動手摺の両端部を射出成形器の金型9内にセットし、
さらに金型9内のキャビティ9aに表面用熱可塑性エラ
ストマーを充填する。この表面用熱可塑性エラストマー
を冷却硬化させることにより、図11に示すように、表
面層接続部10が成形され、移動手摺の両端部の接続が
完了する。
【0037】このような接続方法によれば、直線状の移
動手摺の両端部を容易にかつ強固に接続することができ
る。
【0038】なお、実施の形態5では、実施の形態1で
示した断面を有する移動手摺の接続方法につて説明した
が、実施の形態3、4で示した断面を有する移動手摺に
ついても、同様の接続方法を適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
マンコンベアの移動手摺は、芯材用熱可塑性エラストマ
ーにより成形されている断面C字状の芯材、この芯材の
長手方向に沿って連続的に設けられている金属製で帯状
の抗張体、芯材の内側に接合されている帆布、及び芯材
用熱可塑性エラストマーよりも硬度の低い表面用熱可塑
性エラストマーにより成形され、芯材の外側に接合され
ている表面層を備えたので、伸びの発生をより確実に防
止することができるとともに、剛性や握力の調整を容易
に行うことができる。
【0040】請求項2の発明のマンコンベアの移動手摺
は、抗張体が芯材内に埋設されているので、抗張体の芯
材からの剥離をより確実に防止することができる。
【0041】請求項3の発明のマンコンベアの移動手摺
は、内層用熱可塑性エラストマーからなる芯材内層と、
外層用熱可塑性エラストマーからなる芯材外層とから芯
材を構成し、芯材内層と芯材外層との間に抗張体を配置
したので、手摺剛性及び握力をより細かく調整すること
ができる。
【0042】請求項4の発明のマンコンベアの移動手摺
は、芯材と表面層との間に抗張体を配置したので、移動
手摺の製造を容易にすることができる。
【0043】請求項5の発明のマンコンベアの移動手摺
は、芯材、帆布及び表面層がそれぞれ両端部から異なる
長さで除去され、抗張体の両端部が接着剤を介して重ね
られている接続部を備え、接続部は、芯材が除去された
部分に芯材用熱可塑性エラストマーにより成形され、抗
張体の両端部を覆う芯材接続部と、帆布が除去された部
分に設けられている帆布接続部と、表面層が除去された
部分に表面用熱可塑性エラストマーにより成形され、芯
材の両端部を覆う表面層接続部とを有しているので、移
動手摺の両端部を容易にかつ強固に接続することができ
る。
【0044】請求項6の発明のマンコンベアの移動手摺
の製造方法は、芯材用熱可塑性エラストマーを成形器か
ら押し出して断面C字状の芯材を成形するとともに、金
属製で帯状の抗張体を芯材の長手方向に沿って連続的に
設ける工程、及び芯材の内側に帆布を熱融着させるとと
もに、芯材の外側に表面用熱可塑性エラストマーからな
る表面層を熱融着させる工程を含むので、製造を容易に
することができ、また伸びの発生をより確実に防止する
ことができるとともに、剛性や握力の調整を容易に行う
ことができる。
【0045】請求項7の発明のマンコンベアの移動手摺
の製造方法は、芯材用熱可塑性エラストマーと抗張体と
を成形器から同時に押し出すことにより芯材及び抗張体
を一体成形するので、抗張体の芯材からの剥離をより確
実に防止することができる。
【0046】請求項8の発明のマンコンベアの移動手摺
の製造方法は、内層用熱可塑性エラストマーを成形器か
ら押し出して芯材内層を成形した後、芯材内層上に抗張
体を設け、これらと外層用熱可塑性エラストマーとを成
形器から同時に押し出して芯材外層を成形することによ
り、芯材と抗張体とを一体化するので、手摺剛性及び握
力をより細かく調整することができる。
【0047】請求項9の発明のマンコンベアの移動手摺
の製造方法は、成形された芯材の内側に帆布を添え、か
つ表面用熱可塑性エラストマーにより予備成形された表
面層を芯材の外側に被せ、これらを成形器の型から同時
に押し出して芯材と帆布及び表面層とを熱融着させるの
で、多数の表面層を在庫として作り置きしておくことが
でき、製造効率を高めることができる。
【0048】請求項10の発明のマンコンベアの移動手
摺の製造方法は、芯材、帆布及び表面層をそれぞれ両端
部から異なる長さで除去する工程、露出された抗張体の
両端部を接着剤を介して重ねる工程、芯材が除去された
部分に芯材用熱可塑性エラストマーにより芯材接続部を
成形する工程、帆布が除去された部分に帆布接続部を設
ける工程、及び表面層が除去された部分に表面用熱可塑
性エラストマーにより表面層接続部を成形する工程をさ
らに含むので、移動手摺の両端部を容易にかつ強固に接
続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるマンコンベア
の移動手摺の断面図である。
【図2】 図1の移動手摺が曲げられた様子を示す説明
図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による移動手摺の製
造手順を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態3によるマンコンベア
の移動手摺の断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態4によるマンコンベア
の移動手摺の断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態5によるマンコンベア
の移動手摺の接続前の端部から抗張体を露出させた状態
を示す断面図である。
【図7】 図6の抗張体の両端部を重ねた状態を示す断
面図である。
【図8】 図7の抗張体の両端部を金型内にセットした
状態を示す断面図である。
【図9】 芯材接続部の内側に帆布接続部を添えた状態
を示す断面図である。
【図10】 図9の移動手摺の両端部を金型内にセット
した状態を示す断面図である。
【図11】 図10の移動手摺の両端部の接続が完了し
た状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 芯材、1a 芯材内層、1b 芯材外層、2 抗張
体、3 帆布、4 表面層、5 接着剤、7 芯材接続
部、8 帆布接続部、10 表面層接続部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材用熱可塑性エラストマーにより成形
    されている断面C字状の芯材、この芯材の長手方向に沿
    って連続的に設けられている金属製で帯状の抗張体、上
    記芯材の内側に接合されている帆布、及び上記芯材用熱
    可塑性エラストマーよりも硬度の低い表面用熱可塑性エ
    ラストマーにより成形され、上記芯材の外側に接合され
    ている表面層を備えていることを特徴とするマンコンベ
    アの移動手摺。
  2. 【請求項2】 抗張体は、芯材内に埋設されていること
    を特徴とする請求項1記載のマンコンベアの移動手摺。
  3. 【請求項3】 芯材は、内層用熱可塑性エラストマーか
    らなる芯材内層と、外層用熱可塑性エラストマーからな
    る芯材外層とから構成されており、抗張体は、上記芯材
    内層と上記芯材外層との間に配置されていることを特徴
    とする請求項2記載のマンコンベアの移動手摺。
  4. 【請求項4】 抗張体は、芯材と表面層との間に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のマンコンベア
    の移動手摺。
  5. 【請求項5】 芯材、帆布及び表面層がそれぞれ両端部
    から異なる長さで除去され、抗張体の両端部が接着剤を
    介して重ねられている接続部を備え、 上記接続部は、 上記芯材が除去された部分に芯材用熱可塑性エラストマ
    ーにより成形され、上記抗張体の両端部を覆う芯材接続
    部と、 上記帆布が除去された部分に設けられている帆布接続部
    と、 上記表面層が除去された部分に表面用熱可塑性エラスト
    マーにより成形され、上記芯材の両端部を覆う表面層接
    続部とを有していることを特徴とする請求項1ないし請
    求項4のいずれかに記載のマンコンベアの移動手摺。
  6. 【請求項6】 芯材用熱可塑性エラストマーを成形器か
    ら押し出して断面C字状の芯材を成形するとともに、金
    属製で帯状の抗張体を上記芯材の長手方向に沿って連続
    的に設ける工程、及び上記芯材の内側に帆布を熱融着さ
    せるとともに、上記芯材の外側に表面用熱可塑性エラス
    トマーからなる表面層を熱融着させる工程を含むことを
    特徴とするマンコンベアの移動手摺の製造方法。
  7. 【請求項7】 芯材用熱可塑性エラストマーと抗張体と
    を成形器から同時に押し出すことにより芯材及び上記抗
    張体を一体成形することを特徴とする請求項6記載のマ
    ンコンベアの移動手摺の製造方法。
  8. 【請求項8】 内層用熱可塑性エラストマーを成形器か
    ら押し出して芯材内層を成形した後、上記芯材内層上に
    抗張体を設け、これらと外層用熱可塑性エラストマーと
    を成形器から同時に押し出して芯材外層を成形すること
    により、芯材と上記抗張体とを一体化することを特徴と
    する請求項6記載のマンコンベアの移動手摺の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 成形された芯材の内側に帆布を添え、か
    つ表面用熱可塑性エラストマーにより予備成形された表
    面層を上記芯材の外側に被せ、これらを成形器の型から
    同時に押し出して上記芯材と上記帆布及び上記表面層と
    を熱融着させることを特徴とする請求項6記載のマンコ
    ンベアの移動手摺の製造方法。
  10. 【請求項10】 芯材、帆布及び表面層をそれぞれ両端
    部から異なる長さで除去する工程、 露出された抗張体の両端部を接着剤を介して重ねる工
    程、 上記芯材が除去された部分に芯材用熱可塑性エラストマ
    ーにより芯材接続部を成形する工程、 上記帆布が除去された部分に帆布接続部を設ける工程、
    及び上記表面層が除去された部分に表面用熱可塑性エラ
    ストマーにより表面層接続部を成形する工程をさらに含
    むことを特徴とする請求項6ないし請求項9のいずれか
    に記載のマンコンベアの移動手摺の製造方法。
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