JP2016193794A - 乗客コンベア用の移動手摺およびその製造方法 - Google Patents

乗客コンベア用の移動手摺およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】帆布と熱可塑性エラストマーとを一体で成形して帯状積層体を作製し、該帯状積層体の両端の接合部を接続布で補強する場合において、接続布と帆布の接着力が向上された移動手摺、および、その製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明は、熱可塑性エラストマーを含む芯体層と、繊維の織物からなる帆布とが積層されてなる帯状積層体を、長さ方向の両端部で接合してなる無端ベルトからなる、乗客コンベア用の移動手摺である。帆布は複数の繊維層からなり、複数の繊維層は、芯体層から最も遠い位置に第1繊維層を含み、かつ、第1繊維層よりも芯体層側に、第1繊維層より繊維の占める割合である嵩密度が高い第2繊維層を含み、帯状積層体の積層方向から見て帯状積層体の両端部の接合部の少なくとも一部を含む領域において、帆布の第1繊維層側に接着剤を用いて接着された接続布を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、乗客コンベア用の移動手摺およびその製造方法に関する。
エスカレータなどの乗客コンベアは、乗降口(上階側と下階側)の間において、無端状に配置した踏段を回転駆動させることで乗客を運搬する。このとき、乗客コンベアの左右両サイドの欄干の外周上に配置された無端状の移動手摺を、踏段に同期させて踏段と同方向に回転駆動させる。
移動手摺は、C字状の横断面を有する無端ベルトからなり、芯体層と、芯体層の外周面上に積層された表面層と、芯体層の内周面上に接合された帆布(スライダー層)とを備え、芯体層内には伸び防止手段(抗張体)を有している。芯体層および表面層の材料としては、例えば、熱可塑性エラストマーが使用される。
乗客コンベアの欄干の外周には、ガイドレールが設けられている。ガイドレールは、その両側凸状部に合成樹脂製のガイドクリップが装着され、移動手摺の内周面(帆布側)に摺接するようになっている。ここで、帆布は、移動手摺とガイドクリップとの間の摩擦力を適切に調整する等の役割を有している。
この移動手摺の製造方法は、芯体層用の熱可塑性エラストマーと、金属製又は合成繊維製の抗張体と、帆布とを成形機から同時に押し出すことで、帆布と接合されたC字状の横断面形状を有し抗張体を有する芯体層を成形する工程を含んでいる。
上記の工程によって作製された帯状の移動手摺は、乗客コンベアのサイズに応じた長さに切断され、その長さ方向の両端部を接合して無端状に形成された後に、乗客コンベアに組込まれる(例えば、特開2000−211872号公報(特許文献1)参照)。
このとき、帯状の移動手摺の両端の接合部には、補強のための接続布が接着される。接続布は、接合部を含む範囲において接着剤を介して帆布に積層され、帯状の移動手摺の両端を接続する際に同時に行われる加熱プレスによって帆布に接着される(例えば、特開2007−70052号公報(特許文献2)参照)。
特開2000−211872号公報 特開2007−70052号公報
従来の移動手摺では、上述したように帆布を芯体層用の熱可塑性エラストマーと一体で押出成形するため、帆布の布目(間隙)に熱可塑性エラストマーが侵入して布目が塞がってしまう。このため、接続布接着用の接着剤が帆布へのアンカー効果を十分に発揮できず、接続布と帆布と接着力が低下するという問題点があった。
本発明は、上記の課題に鑑み、帆布と熱可塑性エラストマーとを一体で成形して帯状積層体を作製し、該帯状積層体の両端の接合部を接続布で補強する場合において、接続布と帆布の接着力が向上された移動手摺、および、その製造方法を提供することを目的とする。
本発明の移動手摺は、熱可塑性エラストマーを含む芯体層と、繊維の織物からなる帆布とが積層されてなる帯状積層体を、長さ方向の両端部で接合してなる無端ベルトからなり、乗客コンベア用のものである。帆布は複数の繊維層からなり、複数の繊維層は、芯体層から最も遠い位置に第1繊維層を含み、かつ、第1繊維層よりも芯体層側に、第1繊維層より繊維の占める割合である嵩密度が高い第2繊維層を含む。移動手摺は、帯状積層体の積層方向から見て帯状積層体の両端部の接合部の少なくとも一部を含む領域において、帆布の第1繊維層側に接着剤を用いて接着された接続布を有している。
本発明によれば、帆布が、芯体層から最も遠い位置(接続布側)にある第1繊維層よりも繊維の占める割合である嵩密度が高い第2繊維層を含んでいるため、熱可塑性エラストマーの帆布の布目への侵入が第2繊維層で妨げられ、帆布の接続布側の第1繊維層の布目に接着剤が侵入できるため、接着剤のアンカー効果によって、接続布と帆布の接着力を向上させることができる。
実施形態1の移動手摺を示す断面図である。 実施形態1の移動手摺に用いられる接続布を示す図である。(a)は横断面図であり、(b)は側面図である。 実施形態1の移動手摺の構成を示す断面模式図である。 従来の移動手摺の構成を示す断面模式図である。 実施形態1の移動手摺における帆布の構成の一例を示す断面図である。 実施形態1の移動手摺における帆布の構成の別の例を示す断面図である。 実施形態2の移動手摺の要部を示す断面図である。 実施形態2の移動手摺における帆布の構成の一例を示す断面図である。 実施形態2の移動手摺における帆布の構成の別の例を示す断面図である。 実施形態1の移動手摺の製造方法を説明するための模式図である。 朱子織の一例を示す断面模式図である。 朱子織の別の例を示す断面模式図である。 朱子織を説明するための上面模式図である。 乗客コンベアの概略的な構成を示す側面図である。 乗客コンベアにおける移動手摺とガイドレールを含む摺動機構の部分断面図である。 実施形態3の移動手摺における芯体層よりも長い帆布である接続布を有する片端部の図である。 実施形態3の移動手摺における片端部の図である。 帆布隙間部を示す図である。 図18のB−B’断面における断面図である。 図18のC−C’断面における断面図である。 図18のD−D’断面における断面図である。 実施形態3の移動手摺に用いられる接続布を示す図である。(a)は(b)のB−B’断面における横断面図であり、(b)は側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表す。
[実施形態1]
以下、本実施形態の移動手摺、および、その製造方法について、図面を参照して説明する。
本実施形態の移動手摺は、乗客コンベアに用いられる。乗客コンベアとしては、例えば、乗客コンベア、動く歩道などが挙げられる。
図14を参照して、乗客コンベアは、乗降口(上階側と下階側)の間において、無端状に配置した踏段91を回転駆動させることで乗客を運搬する。このとき、乗客コンベアの左右両サイドの欄干92の外周上に配置された無端状の移動手摺100を、踏段91に同期させて同方向に回転駆動させる。
移動手摺100は、欄干92の下側に設けられた複数の駆動ローラ94とその各駆動ローラ94の下側に設けられた加圧ローラ95との間に通されて、駆動ローラ94の回転による摩擦力で駆動される。その駆動される移動手摺100は、欄干92の下側で複数の案内ローラ(図示せず)により案内され、さらに欄干92の上部では欄干フレームに取付けたガイドレール96(図15参照)により案内されて、無端状に回転移動する。
図15は、移動手摺100とガイドレール96を含む摺動機構の部分断面図である。なお、図15は、横断面の半分を示しており、実際には図中の一点鎖線に対して対称な形状を有している。乗客コンベアの欄干92の上部に設けられたガイドレール96は、その水平方向の両側に突出した凸状部を有し、該凸状部には合成樹脂製のガイドクリップ96aが装着されている。このガイドクリップ96aが、移動手摺100の内周面(帆布3側)に摺接する。
図1および図15を参照して、本実施形態の移動手摺100は、全体的にC字状の横断面形状を有する芯体層1と、芯体層1の内周面側に結合された帆布(スライダー層)3と、芯体層1内に延在する抗張体(伸び防止手段)2とを備えている。
芯体層1は、熱可塑性エラストマー、熱可塑性樹脂等から構成されている。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等を挙げることができる。熱可塑性エラストマーは、着色剤、滑剤、難燃剤、可塑剤等の所望の添加剤を含有していてもよい。
芯体層1は、使用目的や製造方法に応じて、1層から構成されていてもよく、複数の層から構成されていてもよい。複数の層から構成される芯体層1は、例えば、芯体層1の帆布と反対側の表面に、所望の色の着色剤を配合した熱可塑性エラストマーからなる表面層を有していてもよい。
芯体層1内には、帯状の抗張体2が芯体層1の長さ方向に沿って延在している。抗張体2は、芯体層1(移動手摺100)の引張強度を向上させて、移動手摺100の伸びを防止するためのものである。抗張体2は、例えば鋼、ステンレス鋼等の金属、または、合成繊維によって構成されている。抗張体2の形状は、特に限定されないが、例えば、板状、ワイヤー状などである。
芯体層1の内周面上には、芯体層1の長さ方向に沿って帆布3が設けられ、芯体層と接合されている。この移動手摺100の最も内側に設けられる帆布3の役割は、移動手摺100がガイドクリップ96aに対して摺動するときの摩擦係数を適切な値に調整することである。すなわち、帆布3により、移動手摺100とガイドクリップ96aとの間の摩擦力が低減されるとともに、移動手摺100と駆動ローラ94との間で、移動手摺100を駆動させるために必要な摩擦力を確保することができる。なお、帆布3は、移動手摺100の横断面形状をC字状に維持するための強度を付与する役割も有している。
帆布3は、繊維の織物からなる。繊維としては、合成繊維、半合成繊維、再生繊維および天然繊維からなる以下の群から選択される少なくとも1種の繊維を好適に用いることができる。合成繊維の材質としては、ポリエチレンテレフタラート、ポリエステル、ナイロン、アラミド、ビニロン、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルが挙げられる。半合成繊維の材質としては、アセテート、トリアセテートが挙げられる。再生繊維としては、レーヨン、キュプラが挙げられる。天然繊維としては、綿、麻が挙げられる。これらのうちでも、摩擦係数や繊維強度の観点から、ポリエチレンテレフタラート繊維が最も好ましい。
本実施形態の移動手摺100は、熱可塑性エラストマーから構成され抗張体2を含む芯体層1と、繊維の織物からなる帆布3とが積層されてなる帯状積層体を、長さ方向の両端部で接合してなる無端ベルトからなる。
そして、図2を参照して、本実施形態の移動手摺100は、帯状積層体の積層方向から見て帯状積層体の両端部の接合部Aの少なくとも一部を含む領域において、帆布3の芯体層1と反対側(第1繊維層3a側)に接着剤を用いて接着された接続布4を有している。
接続布4は、接合部Aを補強する補強材としての役割を有している。
(製造方法)
次に、本実施形態の移動手摺の製造方法について説明する。本実施形態の製造方法は、基本的に、押出成形機を用いて、熱可塑性エラストマーと帆布とを一体成形することにより、帯状積層体を作製する工程と、帯状積層体の長さ方向の両端部を当接させた状態で、帯状積層体の積層方向から見て帯状積層体の両端部の接合部の少なくとも一部を含む領域において、接続布を帆布の第1繊維層側に接着剤を用いて接着して、帯状積層体の長さ方向の両端部を接合する工程とを含む。
具体的には、図10を参照して、まず、芯体層1を構成する熱可塑性エラストマーを押出成形機13のシリンダー(図示せず)内に投入する。次に、抗張体用ドラム11から繰り出される抗張体2を、帆布用ドラム12から繰り出される帆布3上に配置した状態で、押出成形機13の金型(図示せず)内に移送する。これと同時に、押出成形機13のシリンダー内で加熱溶融された熱可塑性エラストマーが金型内に押し出され、帆布3の抗張体2側に抗張体2を包み込むようにして芯体層1が成形される。なお、押出成形機13の金型は、芯体層1(帯状積層体14)の横断面形状がC型形状(手摺形状)となるよう形状に設計されている。
ここで、本実施形態においては、上記の帆布3として、第1繊維層3aと、それより繊維の占める割合である嵩密度(以下、単に「嵩密度」という。)が高い第2繊維層3bとからなる2層構造を有する帆布3を使用する(図3参照)。そして、帆布3の第2繊維層3b側に芯体層1を形成する。
押出成形機13のシリンダーから吐出され、金型内で抗張体2および帆布3とともに手摺形状に成形された芯体層1は、金型から押し出された後、冷却水15によって、冷却固化される。この際の冷却方法は、大気による空冷でもよいが、冷却水を用いた水冷の方が、急冷が可能となり冷却時間の短縮化が図れる点で好ましい。
このようにして、抗張体2を含む芯体層1と帆布3とからなる帯状積層体14が得られる。帯状積層体14は、巻き取り用ドラム16に一旦巻き取られる。
次に、得られた帯状積層体14を乗客コンベア用の無端ベルト(移動手摺100)とするために、まず、帯状積層体14を巻き取り用ドラム16から引き出し、乗客コンベアのサイズに応じた長さに切断する。次に、切断された帯状積層体の長さ方向の両端を当接した状態で、加熱プレスなどによって該両端を接合させることで、帯状積層体を無端状(環状)とする。
このとき同時に、図2に示す接合部Aを補強するために、接合部Aを含む帆布の内周面の一部に接着剤を介して接続布4を接着させる。すなわち、帯状積層体の長さ方向の両端を当接した状態で、帯状積層体の積層方向から見て帯状積層体の両端部の接合部の少なくとも一部を含む領域において、帆布3の第1繊維層3a側に接着剤5を介して接続布4を配置してから、帯状積層体、接着剤5および接続布4を同時に加熱プレスする。接着剤5を用いる接着手法の例としては、熱可塑性樹脂による熱融着あるいはホットメルト接着剤や熱硬化型接着剤による接着が適切である。これにより、帯状積層体の長さ方向の両端を接合すると同時に、接合部の補強用の接続布4を帆布3に接着できる。このとき、接続布4は、帆布3の第1繊維層3a側に接着される(図3参照)。
本発明の実施形態1の移動手摺では、図3に示すように、第1繊維層3aと、嵩密度が第1繊維層3aより高い第2繊維層3bとからなる2層構造を有する帆布3を用い、かつ、帆布3の第1繊維層3a側に接続布4を接着する。これにより、嵩密度が第1繊維層3aより高い第2繊維層3b側に芯体層1を形成することで、熱可塑性エラストマーが接続布4側の第1繊維層3aにまで侵入することが抑制される。このため、嵩密度が比較的低い(繊維間の隙間が比較的多い)第1繊維層3a側において、接続布接着用の接着剤5の帆布3への侵入は阻害されない。したがって、接着剤の帆布へのアンカー効果が高まり、接続布4と帆布3との接着力を向上させることができる。
これに対して、図4に示されるように、帆布3が1層構造である従来の移動手摺では、帆布3を芯体層1の熱可塑性エラストマーと一体で押出成形する場合に、帆布3の布目に熱可塑性エラストマーが侵入すること等により、帆布3の繊維間の隙間が押出成形前より減少する。このため、接着剤5の帆布3の布目への侵入が阻害され、接着剤5の帆布3に対するアンカー効果が十分に発揮されず、帆布3と接続布4との間の接着力が、帆布と接続布のみを接着剤で接着した場合よりも低下するという問題点があった。
なお、従来の移動手摺においては、帆布3として嵩密度が比較的低い繊維の織物を用いた場合、乗客コンベアの欄干92上部のガイドレール96に装着されたガイドクリップ96aと接触する側に熱可塑性エラストマーが浸み出すことにより、ガイドクリップとの摺動抵抗が増加し、ガイドクリップが摩耗してしまう虞があった。これに対して、本実施形態の移動手摺では、第1繊維層より嵩密度が高い第2繊維層が存在しているため、移動手摺のガイドクリップ96aと接触する側へ熱可塑性エラストマーが浸み出すことを防止することができ、ガイドクリップ96aの摩耗等を防止することができる。
第1繊維層の嵩密度は、好ましくは0.1g/cm以上0.35g/cm未満である。また、第2繊維層の嵩密度は、好ましくは0.35g/cm以上0.8g/cm以下である。第2繊維層の嵩密度については、0.35g/cm以上0.55g/cm以下であるのがより好ましい。第1繊維層および第2繊維層の嵩密度がこの範囲内である場合、この範囲外である場合と比較して、帆布と接続布の接着強度を向上することができる。なお、各繊維層の嵩密度は、繊維層の厚みおよび面積と重量から算出することができる。また、嵩密度は、移動手摺として成形される前の熱可塑性エラストマー、接着剤等が侵入していない状態における繊維のみの嵩密度である。
例えば、帆布を構成する繊維としてポリエチレンテレフタラート繊維を用いる場合、縦糸の太さは、好ましくは50テックス以上600テックス以下であり、より好ましくは150テックス以上200テックス以下である。また、横糸の太さは、好ましくは25テックス以上300テックス以下であり、より好ましくは75テックス以上100テックス以下である。なお、移動手摺の回転方向の強度を高める観点から、縦糸の太さは横糸より太いことが好ましい。縦糸とは帆布の長さ方向と平行に配置される糸であり、横糸とは、帆布の幅方向と平行に配置される糸である。
この場合、第1繊維層を構成する縦糸の織り密度(縦糸の配列方向における単位長さ当たりの縦糸の本数)は25本/5cm以上50本/5cm以下であることが好ましく、横糸の織り密度(横糸の配列方向における単位長さ当たりの横糸の本数)は10本/5cm以上45本/5cm以下であることが好ましい。また、第2繊維層を構成する縦糸の織り密度は70本/5cm以上150本/5cm以下であることが好ましく、横糸の織り密度は35本/5cm以上65本/5cm以下であることが好ましい。なお、移動手摺の回転方向の強度を高める観点から、縦糸の織り密度は横糸の織り密度より高いことが好ましい。
次に、本実施形態の移動手摺における帆布3(繊維の織物)の構成(織り方)の例について説明する。図5および図6を参照して、本実施形態で用いられる帆布3は、第1繊維層3aを構成する縦糸6、第2繊維層3bを構成する縦糸7、主として第1繊維層3aを構成する横糸8、および、主として第2繊維層3bを構成する横糸9から構成される。
図5に示される帆布3では、第1繊維層3aと第2繊維層3bとの間で横糸8と横糸9とを規則的に一部交換している。
図6に示される帆布3では、規則的に配列される接結点10において、第1繊維層3aの横糸8を第2繊維層3bの縦糸7にも交錯させている(縦糸6および縦糸7の両方を挟み込むように織っている)。
これにより、図5における横糸8と横糸9とを交換する部分第1繊維層3aと第2繊維層3bとの間での、縦糸の配列方向(図面の横方向)における単位長さ当たりの縦糸の本数(縦糸の織り密度)の差をいずれの位置においても一定に維持し易くなる。したがって、第2繊維層3bと第1繊維層3aと第2繊維層3bとの嵩密度の差をいずれの位置においても一定に維持し易くなる。
なお、本実施形態において、帆布の構成は、図8に示す構成であることが最も好ましく、図9に示す構成であることが次に好ましい。その他の構成も可能であり、第2繊維層の横糸を第1繊維層の縦糸に交錯させてもよく、第2繊維層の縦糸を第1繊維層の横糸に交錯させてもよく、縦糸接結と横糸接結を同時に行う所謂複接結を行ってもよく、または、さらに別の接結専用糸を用いて接結することもできる。
また、本実施形態において、第1繊維層3aおよび第2繊維層3bにおける繊維の織り方は、特に限定されず、平織、綾織、朱子織、または、これらの変化組織などのいずれでもよい。
これらの織り方のうち、嵩密度が低い第1繊維層3a側において縦糸の織り密度を比較的高くできることから、朱子織(図11、図12参照)が最も好ましい。この際には、移動手摺の長さ方向と帆布の縦糸の方向とが平行になるように配置する。これは、帆布3の嵩密度を高めると、移動手摺の帆布と、乗客コンベアの欄干92上部のガイドレール96に装着されたガイドクリップ96aとの間の摺動抵抗が増加する場合があり、嵩密度が低い第1繊維層3a側において縦糸の織り密度を比較的高くできる朱子織とすることにより摺動抵抗を減少させることができるからである。
具体的には、図11に示されるように、嵩密度が低い第1繊維層のガイドクリップと接触する側に横糸が出る頻度を少なくすることで、嵩密度が低い第1繊維層3a側において縦糸の織り密度を比較的高くできる。
また、図12に示されるように、嵩密度が低い第1繊維層のガイドクリップと接触する側に横糸が出る頻度を少なくし、更に横糸を縦糸に交錯することで接結するのではなく横糸と縦糸を交換することで、嵩密度が低い第1繊維層3a側において縦糸の織り密度を比較的高くできる。
なお、図13に単層の朱子織の例を示す。図13に示されるように、朱子織はA〜Eの5パターンの織り方の繰り返しである。このため、図11(A〜E)および図12(F〜J)では、これに対応する5パターンの表記を行っている。
なお、本実施形態の移動手摺に用いられる帆布は、図3に示されるように、第1繊維層3aと第2繊維層3bとからなる2層構造を有する帆布3であるが、本発明に用いられる帆布は、これに限定されず、接続布4が接着される第1繊維層3aと芯体層1との間に、第1繊維層3aより嵩密度が高い繊維層(第2繊維層)を少なくとも1層有していればよい。したがって、本発明に用いられる帆布を構成する繊維層の数は限定されず、嵩密度の異なる3層以上の繊維層から帆布が構成されていてもよい。
[実施形態2]
本実施形態の移動手摺は、図7に示されるように、帆布3が,芯体層1に最も近い位置に、第2繊維層より嵩密度が低い第3繊維層をさらに含む点で、実施形態1の移動手摺とは異なる。それ以外の点については、基本的に実施形態1と同様であるため、重複する説明は省略する。
本実施形態のような3層構造を有する帆布3を用いることで、嵩密度が第2繊維層3bより低い層(第3繊維層3c)を芯体層1側に配置できるため、芯体層1の熱可塑性エラストマーの帆布3に対するアンカー効果を向上できる。したがって、実施形態1と同様に、接着剤の帆布3へのアンカー効果を向上させることができると共に、芯体層1の熱可塑性エラストマーの帆布3に対するアンカー効果を向上させることができるため、接続布4と帆布3との接着力をさらに向上させることができる。
次に、本実施形態の移動手摺における帆布3の構成の例について説明する。図8および図9を参照して、本実施形態で用いられる帆布3は、第1繊維層3aを構成する縦糸61、第2繊維層3bを構成する縦糸7、第3繊維層3cを構成する縦糸62、主として第1繊維層3aを構成する横糸81、主として第2繊維層3bを構成する横糸9、および、主として第3繊維層3cを構成する横糸82から構成される。
図8に示される帆布3では、第1繊維層3aの横糸81と第2繊維層3bの横糸9とを規則的に一部交換している。同様に、第2繊維層3bの横糸9と第3繊維層3cの横糸82とを規則的に一部交換している。
図9に示される帆布3では、規則的に配列される接結点10において、第1繊維層3aの横糸81を第2繊維層3bの縦糸7にも交錯させている(縦糸61および縦糸7の両方を挟み込むように織っている)。同様に、規則的に配列される接結点10において、第3繊維層3cの横糸82を第2繊維層3bの縦糸7にも交錯させている(縦糸62および縦糸7の両方を挟み込むように織っている)。
本実施形態において、帆布の構成は、図8に示す構成であることが最も好ましく、図9に示す構成であることが次に好ましいが、実施形態1と同様にその他の構成も可能である。
なお、本実施形態における第1繊維層および第2繊維層について、繊維の種類、嵩密度、太さ、織り方および織り密度は実施形態1と同様である。また、第3繊維層について、繊維の種類、嵩密度、太さ、織り方および織り密度は第1繊維層と同様である。
[実施形態3]
本実施形態の移動手摺は、帆布が芯体層の片端部において芯体層よりも長く、帆布の芯体層より長い部分を接続布とする点で、実施形態1および2の移動手摺とは異なる。それ以外の点については、基本的に実施形態1および2と同様であるため、重複する説明は省略する。
本実施形態とは異なり、帆布と連続しない独立した接続布を使用した場合、接続布は帆布の継ぎ目の上に接着されていて、帆布の継ぎ目部分は帆布が途切れている状態にある。
図18は、後述する帆布隙間部を示す図である。図19は、図18のB−B’断面における断面図である。図20は、図18のC−C’断面における断面図である。図21は、図18のD−D’断面における断面図である。
図18〜図21を参照して、帆布の継ぎ目がある状態で、その上から接続布を接着すると、帆布3は接続布4によって移動手摺の芯体層1側へ押し込まれるため、帆布は移動手摺の芯体層1側へ移動する。すなわち、帆布3の継ぎ目は、成形プレス時の樹脂熱膨張と接続布4の厚み分の増加により部分的にプレス時の圧力が集中し、帆布3が接続布4が存在しない方向に移動する。これにより、帆布3の継ぎ目(接合部A:B−B’断面)では、帆布3の長さが不足して必然的に帆布の継ぎ目に帆布隙間部18が発生する(特に、図18および図19参照)。
帆布隙間部18では、局部的に接続布4の下に帆布3がない部分が存在する。このため、移動手摺が乗客コンベアを駆動させるシーブ等に巻きついて曲げられた際に接続布4の下の帆布隙間部18に歪みが集中し、移動手摺は、帆布隙間部18が芯体層1側へ盛り上がるように変形する。また、継ぎ目では局所的に積層構造が変化するため帆布3の継ぎ目に剛性差が発生し、移動手摺を曲げた時に歪みが集中する。その結果、帆布3の継ぎ目で接続布が局所的に変形して、接続布が剥離し、移動手摺本体への亀裂や破壊に進展する場合がある。
これに対して、本実施形態のように、帆布と連続した接続布4を使用した場合、帆布の継ぎ目の隙間の発生がなくなり、移動手摺全周に渡って帆布の途切れている箇所が排除されている。移動手摺が乗客コンベアを駆動させるシーブ等に巻きついて曲げられた際でも局所的な歪みを防ぐことができるため、接続部の信頼性を向上させる効果が得られる。
次に、本実施形態における移動手摺の製造方法を説明する。本実施形態の製造方法は、基本的に、押出成形機を用いて、熱可塑性エラストマーと帆布とを一体成形することにより、帯状積層体を作製する工程と、帯状積層体の長さ方向の両端部を当接させた状態で、帯状積層体の長さ方向の両端部を接合する工程とを含む。
帯状積層体を作製する工程については実施形態1、2と同様であるため、実施形態3では、帯状積層体の長さ方向の両端部を接合する工程のみを説明する。
ただし、帯状積層体を構成する帆布3の一端は、芯体層1の一端が芯体層1より長くなるように形成されており、この部分が接続布4となる。そして、図17に示されるように、帆布3の他端は、接続層と同じ長さの部分の厚みが薄く形成されてなる接続布接着用凹み部17を有している。
実施形態3の移動手摺では、芯体層から最も遠い位置にある第1繊維層と、嵩密度が第1繊維層より高い芯体層から2番目に遠い位置にある第2繊維層と、嵩密度が第2繊維層より低い芯体層に最も近い位置にある第3繊維層からなる3層構造を有する帆布を用いる。
実施形態1、2と同様の手法によって得られた帯状積層体14を乗客コンベア用の無端ベルト(移動手摺100)とするために、まず、帯状積層体14を巻き取り用ドラム16から引き出し、乗客コンベアのサイズに応じた長さに切断する。次に、切断された帯状積層体の長さ方向の両端を当接した状態で、加熱プレスなどによって該両端を接合させることで、帯状積層体を無端状(環状)とする。
図22を参照して、両端を接合する際には、上述の帆布3の一端の接続布4(図16)と、帆布3の他端の接続布接着用凹み部17(図17)を接着剤を使用して接着させる。すなわち、帯状積層体の芯体層の長さ方向の両端を当接した状態で、接続布4の第3繊維層側と反対側の接続布接着用凹み部17の第1繊維層側を接着剤を介して配置してから、帯状積層体および接着剤を同時に加熱プレスする。接着剤5を用いる接着手法の具体例は、実施形態1、2と同様である。
なお、本実施形態における第1繊維層、第2繊維層および第3繊維層について、繊維の種類、嵩密度、太さ、織り方および織り密度は実施形態2と同様である。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例では、上記実施形態1に対応する移動手摺の試験片を作製した。
まず、縦糸の織り密度を40本/5cm、横糸の織り密度を24本/5cmとした第1繊維層と、縦糸の織り密度を82本/5cm、横糸の織り密度を50本/5cmとした第2繊維層とからなる帆布(ポリエチレンテレフタラート繊維の織物)を用意した。この帆布は、図5に示されるような2層構造の帆布である。
熱可塑性エラストマー(ウレタン樹脂)と一体成形することにより、帆布の第2繊維層側に芯体層を形成した後に、第1繊維層側に接着剤(ウレタン樹脂)を介して接続布(ポリエチレンテレフタラート繊維の織物)を配置し、熱融着により接着して、移動手摺試験片を作製した。
(実施例2)
本実施例では、上記実施形態2に対応する移動手摺の試験片を作製した。
まず、縦糸の織り密度を40本/5cm、横糸の織り密度を24本/5cmとした第1繊維層と、縦糸の織り密度を82本/5cm、横糸の織り密度を50本/5cmとした第2繊維層と、縦糸の織り密度を40本/5cm、横糸の織り密度を24本/5cmとした第1繊維層とをこの順で備える帆布(ポリエチレンテレフタラート繊維の織物)を用意した。この帆布は、図8に示されるような3層構造の織物である。
実施例1と同様にして、熱可塑性エラストマーと一体成形することにより、帆布の第3繊維層側に芯体層を形成した後に、第1繊維層側に実施例1と同様に接続布を接着して、移動手摺試験片を作製した。
(比較例1〜8)
比較として、単層構造の帆布を用いて移動手摺試験片を作製した。比較例1、3および5としては、縦糸の織り密度を40本/5cm、横糸の織り密度を24本/5cmとした繊維層を1層〜3層備える移動手摺試験片を、実施例1と同様にして作製した。また、比較例2、4および6としては、縦糸の織り密度を82本/5cm、横糸の織り密度を50本/5cmとした繊維層を1層〜3層備える移動手摺試験片を、実施例1と同様にして作製した。なお、ここでは、同じ嵩密度の繊維層を2層または3層有している旨記載しているが、これらは嵩密度が同じである1つの繊維層のみからなる単層構造を有するものであり、本発明の範囲には含まれない。
また、比較例7および8として、帆布が複層構造であるものの、第2繊維層の嵩密度が第1繊維層より低い移動手摺試験片を作製した。各層の嵩密度および織密度は表1に示すとおりである。
得られた実施例1、2および比較例1〜8の移動手摺試験片について、その形状を幅10mm、長さ140mmの矩形状とし、JIS K 6854:1999に基づいて180°剥離強度を測定した。なお、各々の移動手摺試験片の嵩密度は、繊維層の厚みおよび面積と重量から算出した。これらの測定結果を表1に示す。
Figure 2016193794
表1によれば、第1繊維層側に接続布を接着し、芯体層と第1繊維層との間に、嵩密度が第1繊維層より高い第2繊維層を備える実施例1および2の移動手摺試験片は、帆布が1層構造である比較例1〜6の移動手摺試験片と比較して、剥離強度が向上していた。このことから、実施例1および2では、第2繊維層によって熱可塑性エラストマーが接続布4側の第1繊維層3aにまで侵入することが抑制され、第1繊維層3a側における接着剤の帆布3への侵入が阻害されず、接着剤の帆布へのアンカー効果が高まり、接続布4と帆布3との接着力が向上したと考えられる。
なお、実施例1の移動手摺試験片は、比較例5より厚みが薄いにも関わらず、剥離強度が比較例5よりも向上していることから、嵩密度が第1繊維層よりも高い第2繊維層を設けることにより、顕著な効果が奏されることがわかる。
また、3層構造を有する帆布を用い、嵩密度が第2繊維層より低い第3繊維層を芯体層1側に配置した実施例2では、実施例1よりも剥離強度が向上した。このことから、実施例2では、芯体層1の帆布3に対するアンカー効果を向上させることにより、芯体層1と帆布3との接着力を向上させることができ、実施例1よりもさらに剥離強度が向上したと考えられる。
また、帆布が複層構造であるものの、第2繊維層の嵩密度が第1繊維層より低い比較例7および8の移動手摺試験片と比較して、第1繊維層の嵩密度が0.1g/cm以上0.35g/cm未満であり、かつ、第2繊維層の嵩密度が0.35g/cm以上0.8g/cm以下である実施例1および2の移動手摺試験片は、剥離強度が向上していた。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 芯体層、2 抗張体、3 帆布、3a 第1繊維層、3b 第2繊維層、3c 第3繊維層、30 帆布、4 接続布、5 接着剤、6,61 第1繊維層の縦糸、62 第3繊維層の縦糸、7 第2繊維層の縦糸、8,81 第1繊維層の横糸、82 第3繊維層の横糸、9 第2繊維層の横糸、10 接結点、11 抗張体用ドラム、12 帆布用ドラム、13 押出成形機、14 帯状積層体、15 冷却水、16 巻き取り用ドラム 、17 接続布接着用凹み部、18 帆布隙間部、91 踏段、92 欄干、94 駆動ローラ、95 加圧ローラ、96 ガイドレール、96a ガイドクリップ、100 移動手摺、101 表面層。

Claims (7)

  1. 熱可塑性エラストマーを含む芯体層と、繊維の織物である一層の繊維層を複数層重ねて織った織物からなる帆布とが積層されてなる帯状積層体を、長さ方向の両端部で接合してなる無端ベルトからなる、乗客コンベア用の移動手摺であって、
    前記帆布は複数の繊維層からなり、
    前記複数の繊維層は、前記芯体層から最も遠い位置に第1繊維層を含み、かつ、前記第1繊維層よりも前記芯体層側に、前記第1繊維層より繊維の占める割合である嵩密度が高い第2繊維層を含み、
    前記帯状積層体の積層方向から見て前記帯状積層体の前記両端部の接合部の少なくとも一部を含む領域において、前記帆布の前記第1繊維層側に接着剤を用いて接着された接続布を有する、移動手摺。
  2. 前記帆布は、前記芯体層に最も近い位置に、前記第2繊維層より前記嵩密度が低い第3繊維層をさらに含む、請求項1に記載の移動手摺。
  3. 前記帯状積層体の前記両端部の接合部において、片端部の芯体層よりも長い帆布である接続布と反対側の片端部の帆布を接着剤を用いて接着された接合部を有する、請求項1または2に記載の移動手摺。
  4. 前記繊維は、ポリエチレンテレフタラート、ポリエステル、ナイロン、アラミド、ビニロン、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、アセテート、トリアセテート、レーヨン、キュプラ、綿、麻から選択される少なくとも1種の繊維である、請求項1から3のいずれか1項に記載の移動手摺。
  5. 前記第1繊維層の嵩密度が0.1g/cm以上0.35g/cm未満であり、前記第2繊維層の嵩密度が0.35g/cm以上0.8g/cm以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動手摺。
  6. 前記第2繊維層の嵩密度が0.35g/cm以上0.55g/cm以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動手摺。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の移動手摺の製造方法であって、
    押出成形機を用いて、熱可塑性エラストマーと前記帆布とを一体成形することにより、前記帯状積層体を作製する工程と、
    前記帯状積層体の長さ方向の両端部を当接させた状態で、前記帯状積層体の積層方向から見て前記帯状積層体の前記両端部の接合部の少なくとも一部を含む領域において、前記接続布を前記帆布の前記第1繊維層側に前記接着剤を用いて接着して、前記帯状積層体の長さ方向の両端部を接合する工程とを含む、製造方法。
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