JP5761228B2 - マンコンベアの移動手摺及びマンコンベア用手摺 - Google Patents

マンコンベアの移動手摺及びマンコンベア用手摺 Download PDF

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Description

この発明は、マンコンベアで使用される移動手摺と、マンコンベアでの使用を目的としたマンコンベア用手摺とに関するものである。
エスカレーター及び動く歩道といったマンコンベアでは、一般に、断面がC字状を呈する無端状の移動手摺が使用される。移動手摺は、踏段の上にいる乗客が安全のために掴むためのものである。移動手摺は、踏段と同期するように駆動され、案内レールによってその走行が案内される。
マンコンベアでは、一般に、移動手摺の駆動と走行の案内とを、移動手摺の内側表面を介して行っている。このため、移動手摺には、その内側表面に、十分な駆動力を発生させるための高い摩擦特性(摩擦係数)と、走行時の抵抗(走行抵抗)を低減させるための低い摩擦特性(摩擦係数)との双方の機能を備えることが要求される。
特許文献1に、マンコンベアの移動手摺の従来技術が開示されている。特許文献1に記載された移動手摺は、二層構造の帆布を備える。摺動布は、帆布の一層を構成する。摺動布の縦糸として、フッ素樹脂繊維等の摩擦特性が極めて低い糸が使用される。摺動布は、縦糸が横糸の裏面側よりも表面側を多く通過するように織られている。
特開2011−42413号公報
特許文献1に記載された移動手摺では、摺動布の縦糸に高価なフッ素樹脂繊維等が用いられている。フッ素樹脂繊維等を移動手摺の全長に渡って配置しなければならず、移動手摺が高価になるといった問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものである。この発明の目的は、案内レール上を走行する際の抵抗を低減させることができる安価なマンコンベアの移動手摺と、そのような機能を備えたマンコンベア用手摺とを提供することである。
この発明に係るマンコンベアの移動手摺は、横断面がC字状を呈し、無端状に形成された本体樹脂部と、本体樹脂部の内側面に、本体樹脂部の長手に沿って設けられた基布と、一部が基布の表面に露出するように基布に縫われた低摩擦糸と、を備え、低摩擦糸に、基布を構成する繊維より低い摩擦特性を有し且つ磨耗し易い繊維が用いられたものである。
また、この発明に係るマンコンベアの移動手摺は、横断面がC字状を呈し、無端状に形成された本体樹脂部と、本体樹脂部の内側面に、本体樹脂部の長手に沿って設けられた基布と、一部が基布の表面に露出するように基布に直接設けられた低摩擦材と、を備え、低摩擦材に、基布を構成する繊維より低い摩擦特性を有し且つ磨耗し易い成型品が用いられたものである。
この発明に係るマンコンベア用手摺は、横断面がC字状を呈する長尺の本体樹脂部と、本体樹脂部の内側面に、本体樹脂部の長手に沿って設けられた基布と、一部が基布の表面に露出するように基布に縫われた低摩擦糸と、を備え、低摩擦糸に、基布を構成する繊維より低い摩擦特性を有し且つ磨耗し易い繊維が用いられたものである。
また、この発明に係るマンコンベア用手摺は、横断面がC字状を呈する長尺の本体樹脂部と、本体樹脂部の内側面に、本体樹脂部の長手に沿って設けられた基布と、一部が基布の表面に露出するように基布に直接設けられた低摩擦材と、を備え、低摩擦材に、基布を構成する繊維より低い摩擦特性を有し且つ磨耗し易い成型品が用いられたものである。
この発明によれば、移動手摺が案内レール上を走行する際の抵抗を低減させることができる。また、移動手摺を安価に構成することができる。
マンコンベアの全体構成を示す側面図である。 図1に示すA−A断面図である。 図1に示すB−B断面図である。 この発明の実施の形態1におけるマンコンベアの移動手摺を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における移動手摺の帆布を示す正面図である。 図5に示す帆布の断面図である。 図5に示す基布の織り方の一例を示す図である。 この発明の実施の形態2における移動手摺の帆布を示す正面図である。 図8に示す帆布の断面図である。 低摩擦材の他の例を示す図である。 低摩擦材の他の例を示す図である。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に、同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。
実施の形態1.
図1は、マンコンベアの全体構成を示す側面図である。以下においては、上下階床間の移動の際に利用されるエスカレーターの構成について、具体的に説明する。マンコンベアの他の例、例えば、動く歩道の構成については、その説明を省略する。
エスカレーターのトラス1は、建物の上下階床間に掛け渡される。トラス1は、エスカレーターの自重及び積載荷重を支持する。エスカレーターの乗客は、上下階床間を移動する際に踏段2に乗る。踏段2は、無端状の踏段チェーン3に連結される。踏段チェーン3は、トラス1の上部に設けられた機械室4で、踏段駆動用スプロケット5に巻き掛けられる。
機械室4に、駆動電動機6、減速機7及び制御盤8が備えられる。駆動電動機6は、踏段駆動用スプロケット5等を駆動する。減速機7は、駆動電動機6の出力を減速し、チェーンを介して、踏段駆動用スプロケット5が設けられた軸を回転させる。制御盤8は、エスカレーターの運転を制御する。駆動電動機6の制御は、制御盤8によって行われる。
移動手摺9は、踏段2に乗降する乗客及び踏段2に乗っている乗客が安全のために掴むものである。移動手摺9は無端状を呈する。踏段2の両側に、欄干10が設けられる。移動手摺9は、上部側が、欄干10の上端部に沿って配置される。また、移動手摺9は、エスカレーターの上下乗降口で上下に反転される。移動手摺9の下部側は、踏段2の両側に設けられたスカートガード内に配置される。
移動手摺9は、手摺駆動装置11により、往路側の踏段2と同期するように駆動される。手摺駆動装置11は、例えば、摩擦駆動方式によって移動手摺9を駆動する。摩擦駆動方式を採用する手摺駆動装置11は、駆動ローラ12及び加圧ローラ13(図1においては、共に図示せず)を備える。移動手摺9は、駆動ローラ12と加圧ローラ13とにより、上下(表裏)から挟み込まれる。手摺駆動装置11は、この移動手摺9を挟み込んだ状態で駆動ローラ12を回転させることにより、移動手摺9との摩擦力を利用して移動手摺9を駆動する。なお、駆動ローラ12は、移動手摺9の内側表面に接触する。加圧ローラ13は、移動手摺9の外側表面(乗客が把持する把持面)に接触する。駆動ローラ12の表面及び加圧ローラ13の表面は、駆動力を増加させるため及び移動手摺9の表面を保護するために、ポリウレタン樹脂等の弾性体で覆われる。
手摺駆動用スプロケット14は、踏段駆動用スプロケット5と同じ軸に設けられる。手摺駆動用スプロケット14の回転力は、手摺チェーン15によって、手摺駆動装置11に伝達される。即ち、駆動電動機6の駆動力によって、手摺駆動用スプロケット14が踏段駆動用スプロケット5とともに回転し、手摺チェーン15を介してその駆動力が手摺駆動装置11に伝達される。そして、移動手摺9は、手摺駆動装置11によって駆動され、往路側の踏段2に同期して上下階床間を循環移動する。
次に、移動手摺9について具体的に説明する。
図2は図1に示すA−A断面図である。図3は図1に示すB−B断面図である。図4は移動手摺9を示す断面図である。
移動手摺9は、横断面(長手方向に直交する方向の断面)が、略C字状を呈する。手摺駆動装置11による移動手摺9の駆動と案内レール16による移動手摺9の走行の案内とは、移動手摺9の内側表面を介して行われる。このため、移動手摺9には、内側表面に、十分な駆動力を発生させるための高い摩擦特性(摩擦係数)と、案内レール16上を走行する際の抵抗(走行抵抗)を低減させるための低い摩擦特性(摩擦係数)との双方の機能が要求される。
本実施の形態における移動手摺9は、本体樹脂部17、抗張体18、帆布19によりその要部が構成される。
本体樹脂部17は、移動手摺9の要部を構成する。本体樹脂部17は、横断面が略C字状を呈し、全体として無端状に形成される。本体樹脂部17は、例えば、ゴムやポリウレタン等の樹脂部材からなる。図2等では、本体樹脂部17が一種類の樹脂部材からなる場合を一例として示している。移動手摺9に付与する機能等に合わせて、本体樹脂部17を複数の樹脂層で構成しても良い。
抗張体18は、移動手摺9に引張強度を付与し、その伸びを防止するためのものである。抗張体18は、例えば、鋼製のワイヤを縒り合わせたものからなる。スチールテープ等によって抗張体18を構成しても良い。抗張体18は、本体樹脂部17の内部に、その長手に沿って設けられる。
帆布19は、移動手摺9に対して、上述した摩擦特性の双方の機能を付与するために備えられたものである。帆布19は、本体樹脂部17の内側面に、本体樹脂部17の長手に沿って設けられる。図5は移動手摺9の帆布19を示す正面図である。図6は図5に示す帆布19の断面図である。
帆布19は、基布20と低摩擦糸21とを備える。
基布20は、本体樹脂部17の内側面に、本体樹脂部17の長手に沿って設けられる。基布20は、本体樹脂部17の内側面の全体を覆うように配置される。基布20は、少なくともその一部に、本体樹脂部17の内側面を構成する樹脂との接着性に優れた繊維が用いられる。図7は図5に示す基布20の織り方の一例を示す図である。
基布20は、例えば、縦糸22と横糸23とが規則的な織り方で織られた織物からなる。縦糸22は、長手が本体樹脂部17(移動手摺9)の長手に沿って配置された糸である。横糸23は、長手が本体樹脂部17の長手に直交する方向に沿って配置された糸である。縦糸22及び横糸23として、例えば、ポリエステル繊維が用いられる。
図7に示す織り方では、各縦糸22は、1本の横糸23の表面側を通過した後、1本の横糸23の裏面側を通過する。横糸23の裏面側とは、本体樹脂部17に対向する側のことである。各縦糸22は、横糸23の表面側と裏面側とを交互に通過する。各横糸23は、1本の縦糸22の表面側を通過した後、1本の縦糸22の裏面側を通過する。縦糸22の裏面側とは、本体樹脂部17に対向する側のことである。各横糸23は、縦糸22の表面側と裏面側とを交互に通過する。なお、基布20の織り方は、図7に示す織り方に限定されない。
低摩擦糸21は、移動手摺9が案内レール16上を走行する際の抵抗(走行抵抗)を低減させるために備えられたものである。低摩擦糸21は、基布20に縫われた糸からなり、一部が基布20の表面に露出する。例えば、低摩擦糸21は、基布20が織られた後に基布20に縫い込まれる。低摩擦糸21は、基布20の表面側と裏面側とを往復するように配置される。図6は、低摩擦糸21が基布20の裏面側で裏糸24の本体樹脂部17側を通過する例を示す。即ち、図6は、裏糸24によって低摩擦糸21が抜け止めされた構成を一例として示している。
低摩擦糸21は、帆布19のうち、駆動ローラ12が対向する部分に配置されない。本実施の形態では、駆動ローラ12が、帆布19の中央部に接触する。このため、低摩擦糸21は、帆布19の中央部(図5において符号Cで示された部分)を避けて、その両側(図5において符号Dで示された部分)に配置される。即ち、帆布19の中央部では、基布20の表面に低摩擦糸21が露出しない。低摩擦糸21は、帆布19の上記中央部の両側で、断続的に基布20の表面に露出する。本実施の形態では、低摩擦糸21がジグザグに基布20に縫われた帆布19を一例として示している。なお、低摩擦糸21の縫い方は、図5に示す縫い方に限定されない。
図5において符号Eで示された部分は、帆布19の両縁部を示す。この部分の基布20の表面に、低摩擦糸21は露出しない。
低摩擦糸21は、少なくともその一部に、基布20を構成する繊維よりも低い摩擦特性を有する繊維であって、且つ、基布20を構成する繊維よりも磨耗し易い所定の繊維が用いられる。低摩擦糸21として、例えば、フッ素樹脂(PTFE)を基材とする繊維が用いられる。低摩擦糸21として、超高分子ポリエチレンを基材とする繊維を用いても良い。
上記構成を有する移動手摺9は、手摺駆動装置11によって駆動され、案内レール16に沿って移動(走行)する。移動手摺9が走行を開始すると、低摩擦糸21が案内レール16に接触し、低摩擦糸21が徐々に磨耗していく。これにより、低摩擦糸21の磨耗粉(材料成分)が案内レール16と基布20の表面とに付着し、基布20の表面が低摩擦糸21の材料成分によってコーティングされる。
なお、低摩擦糸21は、上述したように、基布20の表面のうち、図5において符号Dで示された部分の表面に露出する。図5において符号Cで示された部分の表面に低摩擦糸21は露出しない。このため、移動手摺9をその長手に移動させると、符号Dで示された部分の表面は低摩擦糸21の材料成分によって満遍なくコーティングされるが、符号Cで示された部分の表面は低摩擦糸21の材料成分によってコーティングされない。
基布20の表面が低摩擦糸21の材料成分によってコーティングされることにより、移動手摺9が案内レール16上を走行する際の抵抗(走行抵抗)を大幅に低減させることができる。また、帆布19を構成する縦糸及び横糸に低摩擦糸21が用いられていないため、移動手摺9を安価に提供することができる。
本実施の形態における移動手摺9では、低摩擦糸21を積極的に磨耗させて、その材料成分によって基布20の表面をコーティングする。即ち、低摩擦糸21は、案内レール16に接触することによって徐々に磨耗する。低摩擦糸21の磨耗が進行すると、低摩擦糸21が基布20の表面側で切断される恐れがある。しかし、上記構成の帆布19では、低摩擦糸21が基布20の裏面側で裏糸24によって抜け止めされている。このため、磨耗によって低摩擦糸21が切断されても、低摩擦糸21が基布20から飛び出てしまうことはない。
なお、移動手摺9の製造に際しては、先ず、図4に示す移動手摺9と同じ構成を有する長尺の手摺本体を製作する。この手摺本体では、本体樹脂部17と同じ断面を有する長尺の部材(本体樹脂部)に、抗張体18や帆布19が設けられる。長尺の手摺本体を製作した後、手摺本体を所定の長さに切断してその両端部を接続し、無端状の移動手摺9を完成させる。
実施の形態2.
図8は、この発明の実施の形態2における移動手摺9の帆布19を示す正面図である。図9は、図8に示す帆布19の断面図である。本実施の形態において、帆布19以外の構成は、実施の形態1で開示した構成と同じである。
本実施の形態における帆布19は、基布20と低摩擦材25とを備える。
基布20の構成は、実施の形態1で開示した構成と同じである。
低摩擦材25は、移動手摺9が案内レール16上を走行する際の抵抗(走行抵抗)を低減させるために備えられたものである。低摩擦材25は、基布20に直接設けられた部材からなる。低摩擦材25は、例えば、基布20が織られた後に基布20に固定される。低摩擦材25は、基布20を貫通するように設けられ、一部が基布20の表面に露出する。低摩擦材25の他の一部は、基布20の裏面側に配置される。低摩擦材25のうち基布20の裏面側に突出する部分は、移動手摺9の製造時に本体樹脂部17を構成する樹脂に埋設され、本体樹脂部17と一体化される。
図9に示す低摩擦材25は、一部或いは全体がU字状を呈する。この低摩擦材25は、中間部が基布20の表面に露出し、両端部が基布20の裏面側に配置される。図10及び図11は、低摩擦材25の他の例を示す図である。図10に示す低摩擦材25は、一部或いは全体がT字状を呈する。この低摩擦材25は、基布20の裏面側に配置される部分に抜け止め26が形成される。図11に示す低摩擦材25は、一部がV字状を呈する。この低摩擦材25は、V字状の部分が基布20の孔(縫い目も含む)に挿入される。V字状の部分によって基布20の孔を押し広げることにより、低摩擦材25が基布20から外れることを防止する。
低摩擦材25は、帆布19のうち、駆動ローラ12が対向する部分に配置されない。本実施の形態では、駆動ローラ12が、帆布19の中央部に接触する。このため、低摩擦材25は、帆布19の中央部を避けて、その両側に配置される。即ち、帆布19の中央部では、基布20の表面に低摩擦材25が露出しない。低摩擦材25は、帆布19の上記中央部の両側で、断続的に基布20の表面に露出する。本実施の形態では、低摩擦材25が基布20の縦糸22及び横糸23の縫い目に合わせて規則的に配置された場合を一例として示している。なお、低摩擦材25の配置は、図8に示す配置に限定されない。
低摩擦材25は、少なくともその一部に、基布20を構成する繊維よりも低い摩擦特性を有する繊維であって、且つ、基布20を構成する繊維よりも磨耗し易い所定の繊維が用いられる。低摩擦材25として成型品を用いても良い。低摩擦材25として、例えば、フッ素樹脂(PTFE)を基材とする繊維或いは成型品が用いられる。低摩擦材25として、超高分子ポリエチレンを基材とする繊維或いは成型品を用いても良い。
上記構成を有する移動手摺9は、手摺駆動装置11によって駆動され、案内レール16に沿って移動(走行)する。移動手摺9が走行を開始すると、低摩擦材25が案内レール16に接触し、低摩擦材25が徐々に磨耗していく。これにより、低摩擦材25の磨耗粉(材料成分)が案内レール16と基布20の表面とに付着し、基布20の表面が低摩擦材25の材料成分によってコーティングされる。移動手摺9をその長手に移動させることにより、基布20の中央部の両側の表面を低摩擦材25の材料成分によって満遍なくコーティングすることができる。基布20の中央部の表面は、低摩擦材25の材料成分によってコーティングされない。
基布20の表面が低摩擦材25の材料成分によってコーティングされることにより、移動手摺9が案内レール16上を走行する際の抵抗(走行抵抗)を大幅に低減させることができる。低摩擦材25を基布20の任意の位置に配置することができ、低摩擦材25を所望の状態に分散させることができる。また、帆布19を構成する縦糸及び横糸に低摩擦糸が用いられていないため、移動手摺9を安価に提供することができる。
本実施の形態における移動手摺9では、低摩擦材25を積極的に磨耗させて、その材料成分によって基布20の表面をコーティングする。なお、低摩擦材25は、基布20の裏面側に配置された部分が本体樹脂部17と一体化されるため、低摩擦材25の磨耗が進行しても、低摩擦材25が基布20から飛び出てしまうことはない。
移動手摺9の製造に際しては、本実施の形態で開示した帆布19を用いて、図4に示す移動手摺9と同じ構成を有する長尺の手摺本体を製作する。長尺の手摺本体を製作した後、手摺本体を所定の長さに切断してその両端部を接続し、無端状の移動手摺9を完成させる。
1 トラス、 2 踏段、 3 踏段チェーン、 4 機械室、 5 踏段駆動用スプロケット、 6 駆動電動機、 7 減速機、 8 制御盤、 9 移動手摺、 10 欄干、 11 手摺駆動装置、 12 駆動ローラ、 13 加圧ローラ、 14 手摺駆動用スプロケット、 15 手摺チェーン、 16 案内レール、 17 本体樹脂部、 18 抗張体、 19 帆布、 20 基布、 21 低摩擦糸、 22 縦糸、 23 横糸、 24 裏糸、 25 低摩擦材

Claims (11)

  1. 横断面がC字状を呈し、無端状に形成された本体樹脂部と、
    前記本体樹脂部の内側面に、前記本体樹脂部の長手に沿って設けられた基布と、
    一部が前記基布の表面に露出するように前記基布に縫われた低摩擦糸と、
    を備え、
    前記低摩擦糸に、前記基布を構成する繊維より低い摩擦特性を有し且つ磨耗し易い繊維が用いられたマンコンベアの移動手摺。
  2. 前記低摩擦糸は、前記基布の表面側及び裏面側を往復し、前記基布の裏面側で裏糸によって抜け止めされた請求項1に記載のマンコンベアの移動手摺。
  3. 前記低摩擦糸に、フッ素樹脂を基材とする繊維又は超高分子ポリエチレンを基材とする繊維が用いられた請求項1又は請求項2に記載のマンコンベアの移動手摺。
  4. 横断面がC字状を呈し、無端状に形成された本体樹脂部と、
    前記本体樹脂部の内側面に、前記本体樹脂部の長手に沿って設けられた基布と、
    一部が前記基布の表面に露出するように前記基布に直接設けられた低摩擦材と、
    を備え、
    前記低摩擦材に、前記基布を構成する繊維より低い摩擦特性を有し且つ磨耗し易い成型品が用いられたマンコンベアの移動手摺。
  5. 前記低摩擦材は、前記基布を貫通し、一部が前記基布の表面に露出し、他の一部が前記基布の裏面側に配置された請求項4に記載のマンコンベアの移動手摺。
  6. 前記低摩擦材は、U字状を呈し、中間部が前記基布の表面に露出し、両端部が前記基布の裏面側に配置された請求項5に記載のマンコンベアの移動手摺。
  7. 前記低摩擦材は、前記基布の裏面側に配置される部分に抜け止めが形成された請求項5に記載のマンコンベアの移動手摺。
  8. 前記低摩擦材は、一部がV字状を呈し、V字状を呈する部分が前記基布の孔に挿入された請求項5に記載のマンコンベアの移動手摺。
  9. 前記低摩擦材に、フッ素樹脂を基材とする成型品又は超高分子ポリエチレンを基材とする成型品が用いられた請求項4から請求項8の何れか一項に記載のマンコンベアの移動手摺。
  10. 横断面がC字状を呈する長尺の本体樹脂部と、
    前記本体樹脂部の内側面に、前記本体樹脂部の長手に沿って設けられた基布と、
    一部が前記基布の表面に露出するように前記基布に縫われた低摩擦糸と、
    を備え、
    前記低摩擦糸に、前記基布を構成する繊維より低い摩擦特性を有し且つ磨耗し易い繊維が用いられたマンコンベア用手摺。
  11. 横断面がC字状を呈する長尺の本体樹脂部と、
    前記本体樹脂部の内側面に、前記本体樹脂部の長手に沿って設けられた基布と、
    一部が前記基布の表面に露出するように前記基布に直接設けられた低摩擦材と、
    を備え、
    前記低摩擦材に、前記基布を構成する繊維より低い摩擦特性を有し且つ磨耗し易い成型品が用いられたマンコンベア用手摺。
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