JPH0912256A - 移動通路用手すり - Google Patents

移動通路用手すり

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JPH0912256A
JPH0912256A JP16053995A JP16053995A JPH0912256A JP H0912256 A JPH0912256 A JP H0912256A JP 16053995 A JP16053995 A JP 16053995A JP 16053995 A JP16053995 A JP 16053995A JP H0912256 A JPH0912256 A JP H0912256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
canvas
handrail
yarn
moving passage
synthetic resin
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16053995A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Yoshida
雅則 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
Priority to JP16053995A priority Critical patent/JPH0912256A/ja
Publication of JPH0912256A publication Critical patent/JPH0912256A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 雨水等の吸水が防止され、走行時の脱輪、速
度の遅れのようなトラブルの発生が防止され、屋外使用
に好適する移動通路用手すりを提供する。 【構成】 本発明の移動通路用手すりにおいては、ポリ
エチレン糸8をたて糸としガラスヤーン9を横糸として
織成された表面帆布5 1枚と複数枚の内層帆布6とを、
ワイヤコード7の複数本を内層帆布6の間に挟んで積層
し、接着性ゴムにより圧着一体化するとともに断面C字
形に成形した芯体4上に、化粧ゴム層10が一体に設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通路用手すりに係
わり、特に屋外や湿潤な環境下に設置される移動通路用
の手すりに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エスカレータや動く歩道(オ
ートライン)のような移動通路に使用される手すり(ハ
ンドレール)は、図3に示すように、鋼線を撚り合わせ
たワイヤーコードやナイロンコードのような強度部材1
を内蔵し、複数枚の帆布を接着性ゴム等により断面がほ
ぼC字形に積層成形してなる芯体2上に、化粧ゴム層3
を設けた構造を有し、端部がエンドレス状に接合されて
いる。
【0003】このような手すりのうちで使用が屋内に限
定されたものでは、通常、帆布として厚織りの綿帆布が
用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の手すりを屋外に設置した場合には、綿帆布が
吸水しやすいため、雨水を吸収し、重量が増加するばか
りでなく、案内レールとの間の摩擦抵抗の増大や断面形
状の変形等が起こりやすい。そして、これらに起因し
て、走行速度の遅れや脱輪、間欠動作といった走行トラ
ブルが生じやすかった。
【0005】また近年、このようなトラブルに対処する
ため、手すりの最も内側に位置する表面帆布あるいは表
面帆布を含む全帆布として、綿糸に比べて吸水性の低い
合成樹脂繊維を引き揃えた糸で織った帆布を用いること
が行なわれている。
【0006】しかし、このような合成樹脂帆布において
も若干吸水が生じるため、前記した雨水冠水時の走行ト
ラブルを解消することが難しかった。
【0007】また、合成樹脂帆布においては、その吸水
に伴って帆布を積層一体化している接着性ゴムの接着力
が低下するため、手すりの形状維持性、すなわち断面形
状の変形に対する抵抗性も低下する。そのため、晴天時
においても、脱輪に対する抵抗性が低下するという問題
があった。
【0008】さらに、綿帆布または合成樹脂帆布が設け
られた手すりでは、案内レール等との摩擦で帆布が摩耗
して生じる摩耗粉により、摩擦係数が増大して手すりの
走行が阻害され、その結果、発熱や内側表面の傷などが
生じるおそれがあった。また、手すりの走行を駆動する
駆動力の増大が要求され、モータの負荷が大きくなるば
かりでなく、頻繁にメンテナンスを行なう必要があっ
た。
【0009】本発明はこれらの問題を解決するためにな
されたもので、雨水等の吸水が防止され、吸水等に起因
する走行時の脱輪、走行速度の遅れのようなトラブルが
防止された、屋外使用が可能な移動通路用手すりを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の移動通路用手す
りは、強度部材を内蔵し、複数枚の帆布を断面がほぼC
字形をなすように積層成形した芯体上に、化粧ゴム層を
設けた移動通路用手すりにおいて、前記帆布のうちで少
なくとも内表面に露出する表面帆布が、合成樹脂繊維を
引き揃えた合成樹脂糸をたて糸とし、ガラス繊維からな
るガラスヤーンを横糸として織成したものであることを
特徴とする。
【0011】本発明において強度部材としては、鋼線や
アラミッド繊維等の高抗張力繊維を撚合わせた撚線、ま
たは鋼帯、ステンレス帯、合成樹脂帯のような高抗張力
を有する屈曲可能な帯状体が使用される。
【0012】本発明において、このような強度部材の上
下両側に重ねられ、接着性ゴム等を介して積層一体化さ
れる帆布は、手すりの内表面に露出し案内レールの外表
面と摩擦しゅう動する表面帆布と、その内側に積層され
表面に露出しない2〜5層の内層帆布とから構成され
る。
【0013】本発明においては、これらの帆布のうちで
少なくとも表面帆布を、合成樹脂繊維を引き揃えた合成
樹脂糸を、手すりの長手方向(進行方向)に平行に配置
されたたて糸とし、ガラス繊維を引き揃えたガラスヤー
ンを、長手方向に直角に配置された横糸として織成した
帆布とする。
【0014】ここで合成樹脂糸としては、ポリエチレン
糸、ポリプロピレン糸、ポリエステル糸、ナイロン糸等
を使用することができる。また、このような合成樹脂糸
およびガラスヤーンの太さ、並びにこれらたて糸と横糸
の織成本数は、それぞれ従来の合成樹脂帆布のおける合
成樹脂糸の太さおよび織成本数と同程度とすることが望
ましい。
【0015】
【作用】本発明の移動通路用手すりにおいては、内側表
面に露出する表面帆布を含む1層または複数層の帆布
が、綿糸に比べて吸水性の低い合成樹脂糸をたて糸と
し、合成樹脂糸よりさらに吸水しにくくほとんど吸水し
ないガラスヤーンを横糸とした織布となっているので、
手すり全体の吸水性が大幅に低減し、雨水等の冠水時の
吸水が極めて低くなっている。そのため、手すりの吸水
に起因する走行抵抗の増大や断面変形が防止され、雨天
走行時の脱輪のようなトラブルの発生が防止される。ま
た、機械的強度の高い合成樹脂糸がたて糸として使用さ
れているので、帆布が本来の補強機能を十分に果たすこ
とができる。
【0016】さらに、ガラスヤーンに対する接着性ゴム
の接着力が、合成樹脂糸に対する接着力よりも大きいの
で、たて糸と横糸がともに合成樹脂糸で織成された合成
樹脂帆布を使用した場合に比べて、芯体の剛性が大きく
なっており、通常時(晴天時)においても断面変形およ
びそれに起因する脱輪が生じにくい。
【0017】またさらに、走行時に案内レール等との摩
擦により、表面帆布のガラスヤーンが摩耗してガラス粉
が生じるが、このガラス摩耗粉が潤滑効果を有するの
で、手すりの走行抵抗が軽減し安定した走行が得られ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】図1は、本発明の移動通路用手すりの一実
施例を示す横断面図である。
【0020】図において、符号4は芯体を示し、これ
は、表面帆布5 1枚と複数枚の内層帆布6とを、スチー
ルワイヤを引き揃えたワイヤコード7の複数本を内層帆
布6間に挟んで積層し、接着性ゴムにより圧着一体化す
るとともに断面C字形に成形することにより形成されて
いる。ここで、表面帆布5および内層帆布6はいずれ
も、図2に拡大して示すように、ポリエチレン糸8をた
て糸とし、ガラス繊維からなるガラスヤーン9を横糸と
して平織りして形成されている。また、このような帆布
を前記したように積層した芯体4上には、化粧ゴム層1
0が一体に設けられている。
【0021】このように構成される実施例の移動通路用
手すりにおいては、芯体4を構成する表面帆布5および
内層帆布6が、いずれも、機械的強度が高く吸水しにく
いポリエチレン糸8をたて糸とし、さらに吸水性が低く
ほとんど吸水しないガラスヤーン9を横糸として織成さ
れているので、手すり全体として十分な機械的強度を有
するうえに、雨水等の冠水時の吸水が極めて低い。した
がって、吸水に起因する走行抵抗の増大や断面変形が生
じることがなく、脱輪のような走行トラブルが発生しに
くい。
【0022】また、表面帆布5および内層帆布6の横糸
をなすガラスヤーン9に対して、接着性ゴムが大きな接
着力を有しているので、これらの帆布からなる芯体4の
剛性、すなわち形状維持性が大きい。したがって、通常
走行時(晴天時)においても断面変形しにくく、脱輪が
生じにくい。
【0023】さらに、実施例の手すりにおいては、走行
時に案内レール等との摩擦により、表面帆布5が摩耗し
て粉体が生じるが、ガラスヤーン9の摩耗により生じる
小径で硬度の高いガラス粉が、良好な潤滑性を有するの
で、手すりの走行抵抗が軽減され安定した走行が得られ
る。したがって、駆動状態が改善され、メンテナンス性
が向上する。
【0024】なお、以上の実施例においては、表面帆布
5 1枚と複数枚の内層帆布6の全帆布を、ポリエチレン
糸8をたて糸としガラスヤーン9を横糸として織成した
帆布としたが、表面帆布のみをあるいは表面帆布を含む
一部の帆布のみを、前記した織布とし、その他の内層帆
布6を綿帆布または合成樹脂帆布としても、十分に効果
を上げることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動通路
用手すりにおいては、少なくとも表面帆布が、合成樹脂
糸をたて糸としガラスヤーンを横糸として織成した帆布
となっているので、吸水性が大幅に低減されている。
【0026】したがって、本発明の手すりを屋外で使用
した場合も、雨水等の吸水に起因する走行抵抗の増大や
断面変形が生じにくく、脱輪のような走行トラブルが発
生することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移動通路用手すりの一実施例を示す横
断面図。
【図2】同実施例に使用する表面帆布および内層帆布を
拡大して示す平面図。
【図3】従来の移動通路用手すりの構造を示す横断面
図。
【符号の説明】
4………芯体 5………表面帆布 6………内層帆布 7………ワイヤーコード 8………ポリエチレン糸 9………ガラスヤーン 10………化粧ゴム層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強度部材を内蔵し、複数枚の帆布を断面
    がほぼC字形をなすように積層成形した芯体上に、化粧
    ゴム層を設けた移動通路用手すりにおいて、 前記帆布のうちで少なくとも内表面に露出する表面帆布
    が、合成樹脂繊維を引き揃えた合成樹脂糸をたて糸と
    し、ガラス繊維からなるガラスヤーンを横糸として織成
    したものであることを特徴とする移動通路用手すり。
JP16053995A 1995-06-27 1995-06-27 移動通路用手すり Withdrawn JPH0912256A (ja)

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JP16053995A JPH0912256A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 移動通路用手すり

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2011042413A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd マンコンベアの移動手摺及びマンコンベア用手摺
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Legal Events

Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020903